JPH0834649A - 複合材料及びその製造方法 - Google Patents

複合材料及びその製造方法

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JPH0834649A
JPH0834649A JP7083195A JP7083195A JPH0834649A JP H0834649 A JPH0834649 A JP H0834649A JP 7083195 A JP7083195 A JP 7083195A JP 7083195 A JP7083195 A JP 7083195A JP H0834649 A JPH0834649 A JP H0834649A
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reinforcing member
composite material
reinforcing
matrix
cementitious
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JP7083195A
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English (en)
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Pieter Andries Blatt Carstens
アンドリース ブラット カーステンズ ピーター
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ATOM ENERG CORP OF SAUSU AFURIKA Ltd
Atomic Energy Corp of South Africa Ltd
Original Assignee
ATOM ENERG CORP OF SAUSU AFURIKA Ltd
Atomic Energy Corp of South Africa Ltd
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Publication date
Application filed by ATOM ENERG CORP OF SAUSU AFURIKA Ltd, Atomic Energy Corp of South Africa Ltd filed Critical ATOM ENERG CORP OF SAUSU AFURIKA Ltd
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    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B20/00Use of materials as fillers for mortars, concrete or artificial stone according to more than one of groups C04B14/00 - C04B18/00 and characterised by shape or grain distribution; Treatment of materials according to more than one of the groups C04B14/00 - C04B18/00 specially adapted to enhance their filling properties in mortars, concrete or artificial stone; Expanding or defibrillating materials
    • C04B20/02Treatment
    • C04B20/023Chemical treatment
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A45HAND OR TRAVELLING ARTICLES
    • A45DHAIRDRESSING OR SHAVING EQUIPMENT; EQUIPMENT FOR COSMETICS OR COSMETIC TREATMENTS, e.g. FOR MANICURING OR PEDICURING
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    • EFIXED CONSTRUCTIONS
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    • E04CSTRUCTURAL ELEMENTS; BUILDING MATERIALS
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明の目的は、補強部材への基体部材の接
合を高める方法及び該方法により製造される複合材料を
提供することにある。 【構成】 凝結可能状態にあるセメント質基体すなわち
マトリックスに接合される補強材料により補強すなわち
強化された複合材料、構造又は人造物の製造方法。基体
部材は補強部材と接触した状態で凝結し、補強部材に接
合される。補強部材への基体部材の接合は、基体部材と
補強部材とを接触させる前に、補強部材の表面をフッ素
化させることにより高められる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、基体すなわちマトリッ
クス(matrix)が補強材により強化すなわち補強された
複合材料、構造及び/又は人造物(artifacts)の製造
方法に関する。また、本発明は、特に前記方法により製
造される複合材料、構造及び/又は人造物に関する。
【0002】
【従来の技術】構成部材を接合的に一体固定する前に補
強部材の表面をフッ素化するのに、任意の適当な方法を
使用できる。“フッ素化(fluorinated)”とは、補強部
材の表面をフッ素含有ガスで処理し、前記表面へのフッ
素置換結合を形成することを意味する。この目的のため
に任意の適当な方法を使用でき、例えばフッ素化方法と
して、米国特許第3,647,613号、第3,86
5,615号、第4,020,223号、第4,14
2,032号、第4,237,156号、第4,26
4,750号、第4,296,151号、第4,40
4,256号、第4,508,781号、第4,55
7,945号、第4,764,405号及び第4,81
8,619号並びに南アフリカ国特許第85/9500
号及び第87/8240号に記載されたものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、補強
部材への基体部材の接合を高める方法及び該方法により
製造される複合材料を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の第1態様によれ
ば、セメント質基体すなわちマトリックスを有し、該マ
トリックスがこれに接合される補強材料により補強すな
わち強化された複合材料、構造又は人造物の製造方法に
おいて、凝結可能状態にあるセメント質基体部材に補強
部材を接触させ、該基体部材を補強部材に接合させるべ
く、補強部材と接触した状態で基体部材を凝結させ又は
凝結できるようにし、補強部材への基体部材の接合を高
めるための工程を有し、該工程が、基体部材と補強部材
とを接触させる前に、補強部材の表面をフッ素化させる
ことからなる製造方法が提供される。
【0005】フッ素化は、補強部材を、1〜500kPa
(好ましくは5〜150kPa)の圧力、及び0℃より高
く構成部材の融点より低い温度(一般に20〜100
℃)でフッ素含有ガスに暴露することにより行うのが好
ましい。フッ素含有ガスとしては、フッ素自体
(F2)、XeF2のようなフッ素化貴ガス又はCl
3、BrF5、IF7等のフルオロハロゲンがある。ま
た、フッ素含有ガスとして、他のガス(硫黄酸化物、窒
素酸化物、炭素酸化物、ハロゲン、ハロゲン間化合物、
窒素、酸素、オゾン又は空気のようなこれらの混合物
等)との混合物の一部を構成するものとする。このよう
なガス混合物中のフッ素含有ガスの比率は広範囲に変化
できる。したがって、フッ素含有ガスは、前記混合物の
0.1〜99.9体積%(一般的には1〜30体積%)
を構成するものでよい。より詳しくは、好ましいガス混
合物は、5〜20体積%のF2のようなフッ素化ガス及
び5〜95体積%の酸素(O2)からなる。フッ素化
は、通常、真空チャンバを備えた反応器であって、真空
チャンバ内にガスを供給し且つ排出させる手段、圧力制
御装置、温度制御装置及び反応器内のガス混合物の組成
を制御する装置が設けられた反応器の中で行われる。
【0006】より詳しくは、フッ素化の条件は、フッ素
化された構成部材に、20℃の温度において少なくとも
40mN/mの表面張力が付与されるものを含む。
【0007】本発明の第2態様によれば、セメント質基
体すなわちマトリックスを有し、該マトリックスがこれ
に接合される補強材料により補強すなわち強化された複
合材料、構造及び/又は人造物において、基体又はマト
リックスが凝結可能なセメント質基体部材からなり、該
基体部材が、前記補強材料からなる補強部材と接触した
状態で凝結し且つ該補強部材に接合しており、補強部材
がフッ素化された表面を有し、該表面に基体部材が接合
している複合材料、構造及び/又は人造物が提供され
る。
【0008】セメント質マトリックスは比較的小さい引
張り強度及び/又は破壊靱性を有し、一方、補強部材は
比較的大きい引張り強度を有する。より詳しくは、マト
リックスは、セメント、コンクリート、セメント質モル
タル又は注型可能又は凝結可能な材料を含有する関連セ
メント等の任意のセメント質材料で構成できる。
【0009】したがって、補強部材の材料が大気温度で
固体であり且つ下記のもの、すなわち、(i)脂肪族ポ
リオレフィン、例えばポリエチレン又は、ポリプロピレ
ン、並びに他のポリマー、例えば、ポリエチレンテレフ
タレート、ポリエチレンテレフタレートグリコール、ポ
リカーボネート、ポリ塩化ビニル、(ii)例えば1,3
−ブタジエン、イソプレン、2,3−ジメチル−1,3
−ブタジエン、ピペリレン、3−ブチル−1,3−オク
トジエン、フェニル−1,3−ブタジエン等1モル当り
4ないし12、好ましくは4ないし8の炭素数のモノマ
ーからなるブロック共重合体又は共重合体及び重合共役
ジエン (iii)例えばスチレン、1−ビニル−ナフタレン、2
−ビニル−ナフタレン、3−メチルスチレン、4−n−
プロピルスチレン、4−シクロヘキシルスチレン、4−
ドデシルスチレン、2−エチル−4−ベンジルスチレ
ン、4−p−トリルスチレン、4−(4−フェニル−n
−ブチル)スチレンのモノマーからなる置換芳香族化合
物及び重合ビニル、(iv)芳香族ポリアミド、例えばケ
ブラー(KEVLAR,商標名)、(v)カーボン、
(vi)ガラス、から選択される。
【0010】補強部材は、補強材料の粒子、例えばグラ
ニュール又は繊維で構成できる。この場合、より詳しく
は、補強部材は繊維の形態にすることができる。繊維の
長さは3〜600mm、一般的に10〜50mmにでき、且
つ繊維の幅は5〜1000μmにできる。基体すなわち
マトリックス中の繊維の比率は広範囲に変えることがで
きるけれども、通常は2〜85体積%にするのが好まし
い。
【0011】
【作用、効果】本件出願人は理論による拘束を望むもの
ではなく、表面フッ素化は、補強部材の何らかの化学的
官能基をフッ素及び他の基と置換することにより(すな
わち補強部材の表面を機能化(functionalizing)するこ
とにより)、補強部材の滑らかな表面が改質されるもの
と考える。このようにして表面の親水性の性質が変化さ
れ、表面に電気陰性度が付与される。これにより、補強
部材のワーカビリティ(作業性)、したがって補強部材
へのセメント質マトリックスの物理的接合が高められ
る。しかしながら、表面フッ素化により、補強部材の表
面がセメント質マトリックスとの化学的結合を得るよう
に改質されると考えることもできる。これは、表面フッ
素化により表面が活性化され、表面上に遊離基が形成さ
れることにより達成される。これらの遊離基はコンクリ
ート中に存在する酸素と反応し、補強部材へのセメント
質マトリックスの化学的結合を生じさせる。一般的な基
の形態は、−CF、アシルフルオリド等である。これら
とセメント質マトリックスとの反応は緩慢であり、酸水
解又は加水分解、より詳しくは鉱酸加水分解により促進
される。したがって、繊維を、例えば稀鉱酸溶液(例え
ば塩酸溶液)中に浸漬して、該稀鉱酸溶液と接触させる
ことができる。
【0012】本発明の一実施例では、補強部材は、補強
材料の粒子、例えばグラニュール又は繊維で構成でき
る。この場合、より詳しくは、補強部材は繊維の形態に
することができる。繊維の長さは3〜600mm、一般的
に10〜50mmにでき、且つ繊維の幅は5〜1000μ
mにできる。基体すなわちマトリックス中の繊維の比率
は広範囲に変えることができるけれども、通常は2〜8
5体積%にするのが好ましい。一般に、繊維は一定断面
(例えば円形断面)の連続モノフィラメントとして製造
し、次にバラバラの短繊維に切断されるか、繊維質フィ
ルム又はテープとして製造される。ポリプロピレンの繊
維は、セメント質マトリックスのアルカリ性環境中での
耐アルカリ性があり、融点が比較的高く且つ比較的低コ
ストである点で特に適していると考えられる。
【0013】複合材料、構造又は人造物は、基体部材が
注型、押出し又は流動できる形態(例えば粉末、スラ
リ、ペースト又は液体の形態)にある場合には、繊維と
マトリックス材料すなわちセメント質基体とを混合し、
例えばキャスティング又はモールディングにより構造又
は人造物等の製品を成形し、その後、マトリックス材料
が凝結できるようにするか又は凝結させることにより、
マトリックス材料自体を繊維に接合的に固定する。かく
して、本発明の複合材料、構造マトリックス人造物は、
予混合、吹付け、コンクリート吹付け、パルプ(pulp)
方式、ハンドレイアップ(hand lay-up)、及び連続製
造法等の既知の方法で製造できる。繊維は、複合材料、
構造又は人造物中に均一ではあるがランダムに分散され
る。
【0014】本発明の他の実施例では、補強部材は、ガ
ラス、カーボン(例えば黒鉛)又はプラスチックのバ
ー、ロッド、グリル、シーブ、マット、メッシュ、ウェ
ブ状補強要素又はフェルト状繊維シートの形態にするこ
とができる。バー又はロッドの形態にする場合には、補
強部材は、鋼製補強体(鉄筋)の態様で比較的短く又は
長くすることができる。マットを使用する場合には、マ
ットに孔を穿けることができ、このようなマットとし
て、ディッタ プロダクト(Dita Products Pty社,138
Axle Road,Devland,Johannesburg,南アフリカ)から
ロクフロー(“LOKFLOR")の商標で南アフリカ内で市販
されているものがある。異形補強要素を使用する場合に
は、X又はY形断面形状をもつバー又はロッドにするこ
とができる。繊維シートを使用する場合には、織成シー
ト又はフェルト状シートにすることができる。そればか
りか、補強部材は、前記フッ素化表面が得られる他の任
意の適当な形状及び寸法にすることができる。この場合
補強部材はセメント質マトリックス中に埋入される。埋
入は、マトリックス材料が注型、押出し又は流動可能な
形態をなしている間にマトリックス材料中に置くことに
より行われ、その後、マトリックス材料が凝結し、マト
リックス材料自体が補強部材に接合的に固定される。
【0015】本発明の更に別の実施例では、補強部材
は、表面層として基体部材に固定され、これにより、基
体部材を補強し且つ複合構造又は人造物を形成する。こ
の場合、セメント質基体は、表面がフッ素化された表面
補強層と接触させて型内に注入することができる。より
詳しくは、複合人造物は、補強部材がセメント質基体に
接合的に取り付けられたパイプとして構成できる。前記
部材は管状であり、補強部材は、接合的にセメント質部
材に固定された該部材のための内部ライニング及び/又
は外部ライニングを形成する。セメント質部材に接合的
に固定された補強部材の表面はフッ素化されている。
【0016】
【実施例】以下、加工試料及び添付図面に示す実施例に
関連して本発明を説明する。
【0017】第1試験 例1−本発明 真空引きされ、次に5kPaの圧力で10:90のF2:O
2体積比をもつフッ素/酸素のフッ素化雰囲気が充填さ
れた20リットルのステンレス鋼真空反応容器内に、長
さ500mm、直径25μmのポリプロピレン繊維を入れ
た。繊維の表面をフッ素化すべくこの雰囲気に30分間
暴露した後、フッ素化雰囲気を反応容器から排出し且つ
繊維を取り出した。
【0018】次に、フッ素化された繊維を、次の配合を
もつコンクリート試験混合物と混合した。
【0019】 混合は均質混合物を得るためであり、用いた比率は、1
3のコンクリートに対して15kgの繊維、すなわち
2:98の繊維:コンクリート体積比である。混合物は
型(モールド)内に充填され且つ一定密度(最大密度)
となるように振動が加えられ、凝結させた。使用した型
の寸法は、300×75×75mm 、300×75×1
5mm及び300×75×12mmである。
【0020】例2−調整(Control) 例1の繊維がフッ素化されない点を除き、実験を繰り返
した。
【0021】例3−本発明 例1のポリプロピレン繊維を同比率のポリプロピレンネ
ットと置換した点を除き、実験を繰り返した。このネッ
トは、型内にコンクリート混合物を半充填し、この上
に、型の水平断面と同じ輪郭をもつネットパネルを平ら
に敷き、続いて型内にコンクリート混合物を完全に充填
して、コンクリートのブロック(塊)を補強するのに使
用した。ネットは、アルネット(Alnet)(専売)会社
から南アフリカ内で入手でき且つ「ALNET 80
%」の商標で販売されているものである。
【0022】例4−調整(Control) 例3のネットがフッ素化されない点を除き、実験を繰り
返した。
【0023】型内で形成された供試体(試験キューブあ
るいは試験ブロック)に、凝結後すなわち28日以上経
過後、破砕(圧縮)試験及び他の試験を行った。
【0024】供試体についての試験の結果、次のことが
判明した。
【0025】堅固で完全な結合が、フッ素化された繊維
又はネットと、コンクリートマトリックスとの間で生じ
ていることが判明した。したがって、繊維又はネットを
露出させるためキューブを切断し、目視検査を行った結
果、フッ素化された繊維及びネットがコンクリートに強
固に結合しており、露出した繊維を、コンクリートを破
壊することなく手でコンクリートマトリックスから引き
抜くことができないことが判明した。
【0026】これに対し、繊維及びネットがフッ素化さ
れない場合には、同様な試験を行った結果、繊維又はネ
ットとコンクリートとの間の結合は全く認められず、露
出した繊維は、コンクリートを破壊することなく手でコ
ンクリートマトリックスから容易に引き抜くことができ
ることが分かった。
【0027】また、フッ素化された繊維又はネットの使
用により、フッ素化されない繊維又はネットと比較し
て、供試体の強度を増大させることが判明した。しかし
ながら、留意すべきは、引張り強度は改善されるけれど
も圧縮強度は影響を受けず、繊維又はネット補強部材を
備えていないコンクリートの圧縮強度と実質的に同じで
あることである。
【0028】第2試験 この試験に用いた原料は全て商業的に入手できるもので
あり、次の通りである。
【0029】−ポリプロピレン繊維: 0.5×1.3
mmの矩形断面、長さ19mm、比重0.91、引張り強度
120MPa及び破断時の伸び14%を有する直接押出
しにより製造されたポリプロピレン角形フィラメント。
【0030】−セメント質材料: 80重量%の普通ポ
ルトランドセメントと20重量%のフライアッシュとの
混合物。
【0031】−骨材: 9mmの最大粒径をもつ川砂利、
乾燥天然川砂。
【0032】次の方法を用いてポリプロピレン繊維の表
面改質を行った。11m3の鋼製真空反応容器を使用
し、該反応容器を10kPa(絶対圧力)まで真空引きし
た。次に、20%F2/80%N2の混合物を、室温で3
0kPaの絶対圧力まで充填した。酸素は全く導入しなか
った。反応容器内の残留空気中の酸素を、オキシ−フッ
素化(oxy-fluorination)に使用した。ポリプロピレン
繊維は30分間曝した。
【0033】供試体としてのプレーン(補強なしの)コ
ンクリート及び全てのセメント質基体は、下記の混合比
及び混合方法を用いて回転ドラム内で製造した。
【0034】混合比(容量で,by mass): セメント:フライアッシュ:水:細骨材:粗骨材=0.
8:0.2:0.42:1.5:1.5 混合方法:ミキサに全量の石及び砂を充填し、始動後3
0秒間混合する。1/3の水を添加し、1分間混合す
る。2分間かけて、1/2のセメント質材料と他の1/
3の水とを一緒に添加する。セメント質基体部材すなわ
ち混合物中で繊維がボール状になることすなわち団塊化
を防止し且つ繊維の均一分散を達成するため、全ての繊
維を徐々にミキサ内に添加する。この研究では、改質ポ
リプロピレン(modified polypropylene、“MPP”)及
び非改質ポリプロピレン(unmodified polypropylene、
“UMPP")の繊維強化コンクリート(fibre reinforced
concrete、“FRC”)の供試体を製造するのに、0.3
%、1.0%及び2.0%の繊維体積含有率を用いた。
セメント質材料と残余の水とを一緒に、2分間かけて添
加する。
【0035】全ての供試体は、直径16mm、長さ600
mmの丸い直状鋼製ロッドを用いて突き固めによる圧縮を
行って、混合直後の混合物を、2層(曲げ試験)又は3
層(圧縮試験)にして型内に注型することにより製造さ
れた。注型後、供試体を型内に24時間保持し、次に、
型から取出し、材令28日まで、21±2℃の温度で水
中養生した。
【0036】凝結した供試体に次の試験、すなわち、1
50mm(直径)×300mm(高さ)の円筒状供試体を圧
縮(ASTM C−39)し、152mm(直径)×5
3.5mm(厚さ)の供試体に衝撃落下荷重を加え(「繊
維強化コンクリートの特性の測定」という名称のACI
委員会、第544回報告、表題番号85−M58のAC
Iマテリアルジャーナル、1988年、11月〜12月
号、第583〜593頁)、100×100×350mm
の角柱状(Prismatic)供試体を300mmのスパンで支
持して曲げる試験を行った(ASTM C−101
8)。
【0037】鋼製リング/収縮試験を用いて、拘束収縮
試験(restrained shrinkage test)を行った。中間に
重い鋼製リングが設けられた木製の円筒状ベース型を使
用して、リング状コンクリート供試体(直径170/2
50mm、厚さ40mm)を型内に注入した。成形品を取り
出した後、リング状供試体の頂面及び底面をシリコーン
ゴムを用いてシールし、供試体の外周面のみを介して乾
燥(水分蒸発)が行われるようにした。供試体は21±
2℃の温度で空気乾燥された。発生したクラックの幅及
び長さを5日毎に測定し、セメント質基体のクラックコ
ントロール(ひび割れ抑制)能力を定量化した。
【0038】図1に参照番号10で示すダンベル形供試
体について、繊維引抜き試験を行った。供試体の厚さは
20mm、最大幅は51mmである。ポリメチルメタクリレ
ートの特注の型を用いて、繊維埋入供試体を製造した。
供試体の中央に繊維12を埋入し、供試体の2つの葉形
部16、18間の結合を防止するため2枚のプラスチッ
クシート14を使用した。24時間後に供試体を型から
取り出し、次に、21±2℃の温度で28日間水中養生
した。モータ駆動形のモンサント(Monsanto,商標名)
伸び計を用いて、10mm/分の引抜き速度で引抜き試験
を行った。供試体に荷重を加えるのに、鋼製の“C”形
ペンチを使用した。接合による剪断結合強度は、次式す
なわち、Tau=P/(AL)を用いて計算した。ここ
で、Pは離脱する前の最大引抜き力、Aは繊維の周囲、
Lは結合長さである。
【0039】プレーンコンクリートと比較した混合直後
のMPP及びUMPP繊維によるFRCのワーカビリテ
ィは標準スランプ試験により決定し、FRCの流動時間
は、それぞれ、ASTM C143及びASTM C−
995にしたがって、倒立スランプコーン試験により決
定した。プレーンMPP繊維及びUMPP繊維コンクリ
ートの吸水性及び見掛け気孔率は、ASTM C−94
8法を用いて測定した。
【0040】ここに示す全ての結果は、3つの供試体試
験から計算された平均値である。
【0041】
【表1】
【0042】
【表2】
【0043】
【表3】
【0044】
【表4】
【0045】
【表5】
【0046】
【表6】
【0047】プレーンコンクリートと比較して、UMP
P繊維又はMPP繊維コンクリートのスランプが小さい
ことが理解されよう。一般に、コンクリート中に繊維を
添加すると、コンクリート混合物の剛性が高められる。
これは、高アスペクト比をもつ繊維モノフィラメントが
高い比表面積を有し且つ或る量の混合水を吸収するた
め、特にスランプ試験におけるような静的状態にあると
きにワーカビリティが低下するからである。一方、表面
改質後は、親水性表面をもつPP繊維が多量の水を強く
吸収する。同時に、水はセメント粒子の表面上にも吸着
される。繊維表面上に水が強く吸着されると、繊維とセ
メント粒子との間又は繊維同士の間に潤滑作用が生じ
る。動的状態下では、この潤滑作用が高められ、繊維コ
ンクリートは良好な移動性を呈する。したがって、繊維
強化コンクリートのワーカビリティを測定するとき、倒
立スランプコーン試験による流動時間の動的試験の方
が、静的スランプ試験よりも実用的である。表1から、
プレーンコンクリートと比較して、繊維強化コンクリー
トのスランプの損失度合いは、その流動時間の増大度合
いより大きいことが理解されよう。
【0048】表2から明らかなように、コンクリート中
に繊維を混入すると、材料の気孔率及び不連続性が増大
し、この結果、吸水性及び見掛け気孔率が大きくなる。
FRCの吸水性及び見掛け気孔率は、MPP繊維を用い
る場合には低下する。これは、主として、改質PP繊維
とセメント質マトリックスとの間のより濃密な界面構造
及び緊密な結合によるものであり、このため内部クラッ
ク及び空隙が低減される。
【0049】一般的には、非改質PP繊維とコンクリー
トとの間の界面には粗くて弱い層が存在することが認め
られている。
【0050】コンクリートに繊維を添加すると、乾燥ク
ラックの発生が大幅に低減される。繊維強化コンクリー
トの乾燥クラックは、プレーンコンクリートの乾燥クラ
ックより少なく、表3から明らかなように、繊維表面の
改質により繊維のクラックコントロール能力を改善でき
る。これは、多分、表面改質によるPP繊維とコンクリ
ートマトリックスとの間のより強力な接合によりPP繊
維のクラック架橋能力が改善されることによるものであ
ろう。図2には、乾燥クラック幅と材令との関係が示さ
れている。
【0051】PP繊維表面の改質により、PP繊維とセ
メント質マトリックスとの間の界面結合が改善され、界
面剪断結合強度は0.34MPaから0.38MPaに
増大した。図3には、非改質PP繊維と比較した表面改
質PP繊維の剪断結合強度−引抜きスリップ(すべり)
曲線が示されている。表4及び表5には、界面結合に及
ぼす混合比の影響が示されており、図4及び図5には、
種々のマトリックス混合比についての剪断結合強度−引
抜きスリップ曲線が示されている。高いセメント/骨材
比(濃密なコンクリートマトリックス)は界面がより濃
密になるので、界面結合に有効であることが理解されよ
う。水/セメント比が小さいとコンクリートの流動性が
小さく、したがって、コンクリートマトリックスの繊維
を包み込む能力が低下する。高い水/セメント比では、
コンクリートマトリックスが多孔質になり、緊密な界面
結合が得られない。かくして、良好な界面結合を得るに
は、0.40〜0.50の間の水/セメント比が最適で
あると考えられる。
【0052】図6には、衝撃抵抗試験の結果が示されて
いる。繊維体積含有率が高いほど、衝撃抵抗には有効で
ある。表面改質による繊維とマトリックスとの間の強い
界面結合はクラック発生後の領域の荷重支持能力に有効
であり、したがって落下荷重衝撃等の動的荷重を受ける
FRCの性能が改善される。
【0053】3つの供試体の平均に基づいて作製した図
7に示すように、UMPP繊維FRC及びMPP繊維F
RCの曲げ強度は、プレーンコンクリートの曲げ強度と
実質的に同じである。図8及び図9(これらの図面は、
各場合に1つのみの供試体に基づいて作製したものであ
る)に示すように、曲げ強度−撓み曲線はほぼ直線状で
ある。これは、多分、FRCが荷重を受けたときに繊維
とマトリックスとの間の摩擦プロセスを制限するMPP
繊維とコンクリートとの間の強い界面結合によるもので
あろう。これは、FRCに大きな延性をもたせる上で最
も重要なファクタである。
【0054】UMPP繊維及びMPP繊維の界面の微細
構造は、走査電子顕微鏡(scanningelectronic microsc
ope、“SEM”)を用いて調査された。コンクリートマト
リックスから引き抜かれた後のUMPP繊維及びMPP
繊維の表面を観察した。MPP繊維の表面には多量のセ
メント水和生成物が付着して強い界面接合を呈する一
方、UMPP繊維には水和セメントペーストが殆ど付着
しない滑らかな表面を呈している。UMPP及びMPP
繊維FRCの界面も検査された。MPP繊維とマトリッ
クスとの間には緊密且つ濃密な界面結合が確立される一
方、UMPP繊維とマトリックスとの間の界面は粗いこ
とが容易に理解されよう。
【0055】したがって、概略的に、この試験は次の点
を明らかにした。
【0056】−PP繊維とセメントマトリックスとの間
の結合は、繊維表面の化学的改質により改善された。M
PP繊維強化コンクリートの吸水性及び見掛け気孔率は
UMPP繊維強化コンクリートの吸水性及び見掛け気孔
率より小さく、UMPP繊維と比較してMPP繊維のク
ラック架橋能力がより高いことを示した。
【0057】−PP繊維とセメント質マトリックスとの
間の界面結合は、0.34MPaから0.38MPa
に、12%改善された。UMPP繊維とMPP繊維とは
同じ見掛け形状及び円滑表面を有するので、結合力の増
大は化学的結合によるものであるといえる。セメント含
有量が大きい(濃密コンクリート)マトリックスは界面
結合に有効であり、良好な結合が得られる最適水/セメ
ント比は0.40〜0.50の範囲である。
【0058】−MPP繊維は、乾燥収縮クラックをコン
トロール(抑制)すべくコンクリート中に入れられる
と、UMPP繊維よりも高いクラックコントロール能力
を有する。
【0059】−PP繊維コンクリートの圧縮性能及び衝
撃抵抗は、表面改質PP繊維を用いることにより改善さ
れる。
【0060】−SEM観察によれば、繊維表面の改質に
よりPP繊維とセメントマトリックスとの間の緊密且つ
濃密な界面結合が確立されることが証明された。
【0061】第3試験 例1 加水分解による(及び加水分解によらない)フッ素化 120mmの長さ及び0.5×1.3mmの断面をもつポリ
プロピレン繊維を、50℃の2リットルのステンレス鋼
反応容器内に入れた。次に、容器を真空引きし且つ1
0:90のF2:O2体積比をもつフッ素/酸素のフッ素
化雰囲気を充填し、表7に特定する圧力及び暴露時間で
フッ素化した。
【0062】
【表7】
【0063】各条件下で3つの繊維をフッ素化した。フ
ッ素化完了後、各条件の繊維を下記のように別々に処理
した。
【0064】−1つの繊維は、更に処理することなく保
持した。
【0065】−1つの繊維は、NaOHの1モル/リッ
トル溶液中に30分間浸漬した。
【0066】−1つの繊維は、5% v/vのHCl溶
液中に30分間浸漬した。
【0067】特定時間経過後、溶液から繊維を取り出
し、水ですすぎ、且つ乾燥した。その後、第2試験と同
様にしてダンベル形のセメント質供試体を製造し、且
つ、約21℃の温度で14日間水中養生した後試験した
点を除き第2試験と同様にして、供試体に繊維引抜き試
験を行った。得られた結果が表8に示されており、した
がって表8は、接合による剪断結合強度と表面フッ素化
方法との関係を示している。
【0068】
【表8】
【図面の簡単な説明】
【図1】 第2試験における繊維引抜き試験に使用され
る供試体を示す斜視図、
【図2】 第2試験における乾燥クラック幅と材令との
関係を示すグラフ、
【図3】 第2試験における非改質ポリプロピレン繊維
と比較した表面改質ポリプロピレンの剪断結合強度と引
抜きスリップとの関係を示すグラフ、
【図4】 0.42の水/セメント重量比をもつ種々の
セメント/骨材比についての表面改質ポリプロピレン繊
維の剪断結合強度と引抜きスリップとの関係を示すグラ
フ、
【図5】 1:3のセメント/骨材比をもつ種々の水/
セメント比についての表面改質ポリプロピレン繊維の剪
断結合強度と引抜きスリップとの関係を示すグラフ、
【図6】 プレーンコンクリート及び非改質ポリプロピ
レン繊維強化コンクリートと比較した表面改質ポリプロ
ピレン繊維強化コンクリートの衝撃抵抗試験における打
撃回数とコンクリートの種類との関係を示すグラフ、
【図7】 非改質繊維強化コンクリート及びプレーンコ
ンクリートすなわち非強化コンクリートと比較した表面
改質ポリプロピレン繊維強化コンクリートの曲げ強度と
コンクリートの種類との関係を示すグラフ、
【図8】 0.3%の繊維体積含有率をもつ改質及び非
改質ポリプロピレン繊維強化コンクリートの曲げ強度と
撓みとの関係を示すグラフ、
【図9】 2.0%の繊維体積含有率をもつ改質及び非
改質ポリプロピレン繊維強化コンクリートの曲げ強度と
撓みとの関係を示すグラフ。
【符号の説明】
10 ダンベル形供試体 12 繊維 14 プラスチックシート 16 葉形部 18 葉形部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C04B 14:02 Z 14:06) Z 111:20

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セメント質基体すなわちマトリックスを
    有し、該マトリックスがこれに接合される補強材料によ
    り補強すなわち強化された複合材料、構造又は人造物の
    製造方法において、凝結可能状態にあるセメント質基体
    部材に補強部材を接触させ、該基体部材を補強部材に接
    合させるべく、補強部材と接触した状態で基体部材を凝
    結させ又は凝結できるようにし、補強部材への基体部材
    の接合を高めるための工程を有し、該工程が、基体部材
    と補強部材とを接触させる前に、補強部材の表面をフッ
    素化させることからなることを特徴とする製造方法。
  2. 【請求項2】 補強部材の表面フッ素化が、1〜500
    kPaの圧力、及び0℃より高く且つ補強部材の材料の融
    点より低い温度で、補強部材をフッ素含有ガスに暴露す
    ることにより行われることを特徴とする請求項1に記載
    の方法。
  3. 【請求項3】 フッ素含有ガスが、5〜20体積%のフ
    ッ素化ガス及び5〜95体積%の酸素からなることを特
    徴とする請求項2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 表面フッ素化は、20℃で少なくとも4
    0mN/mの表面張力が補強部材に付与される程度に行う
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の
    方法。
  5. 【請求項5】 補強部材の表面フッ素化を行った後で且
    つ補強部材と基体部材とを互いに接触させる前に、補強
    部材を水又は稀酸溶液中に入れ、補強部材の表面上の基
    を加水分解又は酸水解することを特徴とする請求項1〜
    4のいずれか1項に記載の方法。
  6. 【請求項6】 セメント質基体すなわちマトリックスを
    有し、該マトリックスがこれに接合される補強材料によ
    り補強すなわち強化された複合材料、構造及び/又は人
    造物において、基体すなわちマトリックスが凝結可能な
    セメント質基体部材からなり、該基体部材が、前記補強
    材料からなる補強部材と接触した状態で凝結し且つ該補
    強部材に接合しており、補強部材がフッ素化された表面
    を有し、該表面に基体部材が接合していることを特徴と
    する複合材料、構造及び/又は人造物。
  7. 【請求項7】 セメント質マトリックスが比較的小さい
    引張り強度及び/又は破壊靱性を有し、一方、補強部材
    が比較的大きい引張り強度を有することを特徴とする請
    求項6に記載の複合材料、構造及び/又は人造物。
  8. 【請求項8】 補強部材の材料が大気温度で固体であり
    且つ下記のもの、すなわち、 (i)ポリエチレン又は、ポリプロピレンを含む脂肪族
    ポリオレフィン、 (ii)ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンテレ
    フタレートグリコール、ポリカーボネート、ポリ塩化ビ
    ニルを含むポリマー、 (iii)1,3−ブタジエン、イソプレン、2,3−ジ
    メチル−1,3−ブタジエン、ピペリレン、3−ブチル
    −1,3−オクトジエン、フェニル−1,3−ブタジエ
    ンからなるグループから選択されたモノマーを含むブロ
    ック共重合体又は共重合体及び重合共役ジエン、 (iv)スチレン、1−ビニル−ナフタレン、2−ビニル
    −ナフタレン、3−メチルスチレン、4−n−プロピル
    スチレン、4−シクロヘキシルスチレン、4−ドデシル
    スチレン、2−エチル−4−ベンジルスチレン、4−p
    −トリルスチレン、4−(4−フェニル−n−ブチル)
    スチレンからなるグループから選択された置換芳香族化
    合物及び重合ビニル (v)芳香族ポリアミド「ケブラー(KEVLAR,商
    標名)」、 (vi)カーボン、 (vii)ガラス、 から選択されることを特徴とする請求項7に記載の複合
    材料、構造及び/又は人造物。
  9. 【請求項9】 補強部材が繊維の形態をなしており、該
    繊維は長さ10〜600mm及び幅5〜1000μmを有
    し、基体すなわちマトリックス中の繊維の比率が2〜8
    5体積%であることを特徴とする請求項6〜8のいずれ
    か1項に記載の複合材料、構造及び/又は人造物。
  10. 【請求項10】 補強部材が、ガラス、カーボン又はプ
    ラスチックのバー、ロッド、グリル、シーブ、マット、
    メッシュ、ウェブ状補強要素又はフェルト状繊維シート
    の形態をなしていることを特徴とする請求項6〜8のい
    ずれか1項に記載の複合材料、構造及び/又は人造物。
  11. 【請求項11】 補強部材が、表面層として基体部材に
    固定されていることを特徴とする請求項6〜8のいずれ
    か1項に記載の複合材料、構造及び/又は人造物。
  12. 【請求項12】 セメント質基体部材が管状であり、補
    強部材が、セメント質基体部材の内部及び/又は外部ラ
    イニングを形成し且つ基体部材に接合的に固定されてお
    り、セメント質部材に接合的に固定された補強部材の表
    面がフッ素化されていることを特徴とする請求項11に
    記載の複合材料、構造及び/又は人造物。
  13. 【請求項13】 フッ素化された補強部材が、20℃で
    少なくとも40mN/mの表面張力を有することを特徴と
    する請求項6〜12のいずれか1項に記載の複合材料、
    構造及び/又は人造物。項に記載の方法。
  14. 【請求項14】 本願明細書に説明し且つ例示したもの
    と実質的に同じであることを特徴とする補強部材への基
    体の接合を高める新規な方法。
  15. 【請求項15】 本願明細書に説明し且つ例示したもの
    と実質的に同じであることを特徴とする新規な複合材
    料、構造及び/又は人造物。
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