JPH08340609A - 閉鎖配電盤の放圧装置 - Google Patents

閉鎖配電盤の放圧装置

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JPH08340609A
JPH08340609A JP7146552A JP14655295A JPH08340609A JP H08340609 A JPH08340609 A JP H08340609A JP 7146552 A JP7146552 A JP 7146552A JP 14655295 A JP14655295 A JP 14655295A JP H08340609 A JPH08340609 A JP H08340609A
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Japan
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mounting
mounting arm
plate
pressure release
shield plate
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JP7146552A
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Inventor
Michio Sakai
道雄 酒井
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 この発明は、遮蔽板を回転開放させた状態で
保持でき、かつ、固定部に水が滞留しにくい閉鎖配電盤
の放圧装置を得ることを目的とする。 【構成】 遮蔽板10は、一側板の縁部に直線状の切り
欠き10aが設けられ、該一側板と相対する側板から外
方に短幅の取付腕10bが延設され、該取付腕10bの
延出方向の端部側に取付穴が設けられている。この遮蔽
板10は、固定ボルト12を取付穴に挿通し本体1の天
井部に設けられたスタッド11に締着して取付腕10b
を該スタッド11に固定し、取付ボルト5を切り欠き1
0aに挿通し放圧ダクト2に締着して一側板を放圧ダク
ト2に圧着し、放圧ダクト2の開口部を覆って取り付け
られている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば屋外に設置さ
れる受配電設備用の閉鎖配電盤の放圧装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】図7は従来の屋外用閉鎖配電盤の放圧装
置を示す斜視図、図8は図7のVIII−VIII矢視
断面図であり、図において1は閉鎖配電盤の本体、2は
本体1の天井部に設けられた放圧ダクト、3は箱形の遮
蔽板であり、この遮蔽板3はその一側板に切り欠き3a
が設けられ、この切り欠き3aが設けられた側板と相対
する側板がヒンジ4を介して放圧ダクト2の鍔部2aに
回転可能に取り付けられて、放圧ダクト2を開閉可能に
構成されている。5は取付ボルトであり、この取付ボル
ト5は切り欠き3a内を通して放圧ダクト2の鍔部2a
に螺着して遮蔽板3を固定している。
【0003】このように構成された従来の屋外用閉鎖配
電盤の放圧装置は、放圧ダクト2が塞口されるように遮
蔽板3をヒンジ4を回転中心として回転させる。そし
て、外側から取付ボルト5を切り欠き3aに挿通し、放
圧ダクト2の鍔部2aに螺着して、遮蔽板3が放圧ダク
ト2に締着固定されている。そこで、降雨時等におい
て、本体1の内部への水の侵入が防止される。また、閉
鎖配電盤の内部で例えばアーク短絡事故が発生した場合
には、本体1の内部圧力が短時間に上昇する。そして、
本体1の内部圧力の上昇に伴い、本体1の内外の圧力差
が発生し、遮蔽板3に開放力が作用する。この開放力
は、ヒンジ4を回転中心として遮蔽板3を開放する方向
に回転させるように作用する。そこで、この開放力が取
付ボルト5の締着力を越えると、取付ボルト5が切り欠
き3aから外れ、遮蔽板3がヒンジ4を回転中心として
回転し、放圧ダクト2が開放されて、本体1の内部の過
大圧力となっている空気が外部に放出される。その結
果、本体1の内部の圧力が過度に上昇して爆発し、閉鎖
配電盤の近くにいる人が怪我をするような事故を未然に
防止することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の閉鎖配電盤の放
圧装置は以上のように構成されているので、短時間に過
大圧力となった場合にヒンジ4の軸方向の変形が発生し
やすく、遮蔽板3の円滑な回転動作ができず、遮蔽板3
やヒンジ4が破損して飛散するおそれがあるという課題
があった。また、放圧ダクト2の開放動作の際に、遮蔽
板3がヒンジ4を回転中心として高速で回転して、本体
1の天井部に衝突することで反転して放圧ダクト2を塞
口してしまい、本体1の内部の圧力上昇をさらに発生さ
せてしまうという課題もあった。さらに、放圧ダクト2
と遮蔽板3との間の狭隙にヒンジ4を設けているため、
降雨時等の散水状態で、水が滞留してしまい、発錆、腐
食が加速されてしまうという課題もあった。
【0005】この発明は、上記のような課題を解決する
ためになされたもので、遮蔽板を回転開放させた状態で
保持でき、かつ、固定部に水が滞留しにくい閉鎖配電盤
の放圧装置を得ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明の第1の発明に
係る閉鎖配電盤の放圧装置は、閉鎖配電盤の本体の天井
部に設けられた放圧ダクトと、この放圧ダクトの開口部
を覆う箱形をなし、一側板の縁部に直線状の切り欠きが
設けられ、該一側板と相対する側板から外方に取付腕が
延設され、該取付腕の延出方向の端部側に取付穴が設け
られてなる遮蔽板とを備え、遮蔽板は、固定ボルトを取
付穴に挿通し本体の天井部もしくは放圧ダクトの外壁面
に設けられたスタッドに締着して取付腕を該スタッドに
固定し、取付ボルトを切り欠きに挿通し放圧ダクトに締
着して一側板を放圧ダクトに圧着し、放圧ダクトの開口
部を覆って取り付けられ、取付腕は、取付ボルトの圧着
力を越えて遮蔽板に開放力が作用した際に、曲げ応力が
集中するように構成されているものである。
【0007】また、この発明の第2の発明に係る閉鎖配
電盤の放圧装置は、閉鎖配電盤の本体の天井部に設けら
れた放圧ダクトと、第1および第2の遮蔽板に2分割構
成され、第1および第2の遮蔽板が一体となってこの放
圧ダクトの開口部を覆う箱形をなし、第1および第2の
遮蔽板の相対する側板からそれぞれ外方に取付腕が延設
され、該取付腕の延出方向の端部側に取付穴が設けられ
てなる遮蔽板とを備え、遮蔽板は、第1および第2の遮
蔽板がそれぞれ固定ボルトを取付穴に挿通し本体の天井
部もしくは放圧ダクトの外壁面に設けられたスタッドに
締着して取付腕を該スタッドに固定されて、放圧ダクト
の開口部を覆って取り付けられ、取付腕は、遮蔽板に開
放力が作用した際に、曲げ応力が集中するように構成さ
れているものである。
【0008】また、この発明の第3の発明に係る閉鎖配
電盤の放圧装置は、上記第1または第2の発明におい
て、取付腕は、遮蔽板の側板から短幅で一体に延設され
ているものである。
【0009】また、この発明の第4の発明に係る閉鎖配
電盤の放圧装置は、上記第1または第2の発明におい
て、取付腕は、遮蔽板の側板から幅広に一体に延設さ
れ、かつ、その延出方向に短幅部が形成されているもの
である。
【0010】また、この発明の第5の発明に係る閉鎖配
電盤の放圧装置は、上記第1または第2の発明におい
て、取付腕は、遮蔽板の側板から一体に延設され、か
つ、その延出方向と直交する方向の薄板部が形成されて
いるものである。
【0011】
【作用】この発明の第1の発明においては、アーク短絡
事故等が発生すると、本体の内部の圧力が上昇し、本体
の内外の圧力差が生じて遮蔽板を開放しようとする開放
力が発生する。そして、この開放力が取付ボルトによる
圧着力を越えると、遮蔽板が押し上げられ、取付ボルト
が一側板に設けられた切り欠きから外れる。そこで、遮
蔽板が固定ボルトによる締着固定部で片持ち支持された
状態となり、曲げ荷重が発生する。そして、取付腕に曲
げ応力が集中し、遮蔽板は取付腕が塑性変形しながら開
放方向に回動し、本体の内部空気の噴出方向を外れた位
置で保持される。
【0012】また、この発明の第2の発明においては、
アーク短絡事故等が発生すると、本体の内部の圧力が上
昇し、本体の内外の圧力差が生じて遮蔽板を開放しよう
とする開放力が発生する。そして、固定ボルトによる締
着固定部で片持ち支持された状態の第1および第2の遮
蔽板に曲げ荷重が発生する。そして、取付腕に曲げ応力
が集中し、第1および第2の遮蔽板はそれぞれ取付腕が
塑性変形しながら開放方向に回動し、本体の内部空気の
噴出方向を外れた位置で保持される。
【0013】また、この発明の第3の発明においては、
取付腕は、遮蔽板の側板から短幅で一体に延設されてい
るので、固定ボルトによる締着固定部を支点とする遮蔽
板の曲げに対して遮蔽板の他の部分に比べて取付腕の剛
性が小さくなる。そこで、該締着固定部で片持ち支持さ
れた遮蔽板に曲げ荷重が発生すると、取付腕に曲げ応力
が集中し、塑性変形しながら遮蔽板が開放される。
【0014】また、この発明の第4の発明においては、
取付腕は、遮蔽板の側板から幅広に一体に延設され、か
つ、その延出方向に短幅部が形成されているので、固定
ボルトによる締着固定部を支点とする遮蔽板の曲げに対
して遮蔽板の他の部分に比べて取付腕の短幅部の剛性が
小さくなる。そこで、該締着固定部で片持ち支持された
遮蔽板に曲げ荷重が発生すると、取付腕の短幅部に曲げ
応力が集中し、塑性変形しながら遮蔽板が開放される。
【0015】また、この発明の第5の発明においては、
取付腕は、遮蔽板の側板から一体に延設され、かつ、そ
の延出方向と直交する方向の薄板部が形成されているの
で、固定ボルトによる締着固定部を支点とする遮蔽板の
曲げに対して遮蔽板の他の部分に比べて取付腕の薄板部
の剛性が小さくなる。そこで、該締着固定部で片持ち支
持された遮蔽板に曲げ荷重が発生すると、取付腕の薄板
部に曲げ応力が集中し、塑性変形しながら遮蔽板が開放
される。
【0016】
【実施例】以下、この発明の実施例を図について説明す
る。 実施例1.図1はこの発明の実施例1に係る屋外用閉鎖
配電盤の放圧装置を示す断面図、図2はこの発明の実施
例1に係る屋外用閉鎖配電盤の放圧装置に用いられる遮
蔽板を示す一部破断斜視図であり、図において図7およ
び図8に示した従来の屋外用閉鎖配電盤の放圧装置と同
一または相当部分には同一符号を付し、その説明を省略
する。図において、10は箱形の遮蔽板であり、この遮
蔽板10はその一側板の縁部に直線状の切り欠き10a
が設けられ、この切り欠き10aが設けられた側板と相
対する側板から短幅の取付腕10bが外方に延設され、
さらにこの取付腕10bの延出方向の端部に取付穴10
cが穿設されている。11は本体1の天井部に配設され
て遮蔽板10を固定するためのスタッド、12は固定ボ
ルトである。
【0017】このように構成された屋外用閉鎖配電盤の
放圧装置を取り付けるには、まず本体1の上方から放圧
ダクト2を塞口するように遮蔽板10をかぶせる。そし
て、固定ボルト12を取付穴10cを通し、スタッド1
1に締着する。さらに、取付ボルト5を切り欠き10a
内を通し、放圧ダクト2の鍔部に締着する。そこで、固
定ボルト12により取付腕10bがスタッド11に締着
固定され、取付ボルト5により側板が放圧ダクト11に
圧着されて、遮蔽板10が本体1に固定されて、放圧装
置の取り付けが完了する。この放圧装置では、放圧ダク
ト2が遮蔽板10により塞口されているので、降雨時等
において、本体1の内部への水の侵入が防止され、屋外
使用環境下で本体1内に収容されている内部機器が保護
される。また、閉鎖配電盤の内部で例えばアーク短絡事
故が発生した場合には、本体1の内部圧力が短時間に上
昇し、本体1の内外の圧力差が発生し、遮蔽板10に開
放力が作用する。そして、この開放力が取付ボルト5の
圧着力を越えると、取付ボルト5が切り欠き10aから
外れる。この時、遮蔽板10は取付腕10bが固定ボル
ト12によりスタッド11に締着固定されて片持ち支持
された状態となり、曲げ荷重が発生する。そして、短幅
の取付腕10bに曲げ応力が集中し、取付腕10bが塑
性変形しながら遮蔽板10が開かれる。そこで、放圧ダ
クト2が開放されて、本体1の内部の過大圧力となって
いる空気が外部に放出される。
【0018】このように、この実施例1によれば、遮蔽
板10は、一側板の縁部に直線状の切り欠き10aが設
けられ、この切り欠き10aが設けられた側板と相対す
る側板から短幅の取付腕10bが外方に延設され、さら
にこの取付腕10bの延出方向の端部に取付穴10cが
穿設されており、固定ボルト12を取付穴10cに挿通
し本体1の天井部に設けられたスタッド11に締着して
取付腕10bを該スタッド11に固定し、取付ボルト5
を切り欠き10aに挿通し放圧ダクト2に締着して一側
板を放圧ダクト2に圧着し、放圧ダクト2の開口部を覆
って取り付けられているので、本体1の内部圧力が取付
ボルト5の圧着力を越えて上昇しても、取付腕10bが
塑性変形しながら該塑性変形部を回転支点として遮蔽板
10が回転して放圧ダクト2の開口部が開放され、本体
1の内部の過大圧力となっている空気が外部に速やかに
放出される。そこで、本体1の内部の圧力が過度に上昇
して爆発し、閉鎖配電盤の近くにいる人が怪我をするよ
うな事故を未然に防止することができる。また、取付腕
10bが塑性変形しながら遮蔽板10が開放されるの
で、遮蔽板10は本体1の内部空気の噴出方向を外れた
位置に保持され、遮蔽板10の開放動作に際に、本体1
の天井部に衝突して反回転し放圧ダクト2を再遮蔽し
て、本体1の内部圧力上昇を発生させることを防止でき
る。また、取付腕10bの塑性変形により遮蔽板10が
開放されるため、従来装置のようにヒンジ4を取り付け
る取付フレームの変形に起因して遮蔽板の円滑な回転が
損なわれるという不具合もなく、さらに遮蔽板10の固
定手段も固定ボルト12による締着固定であり、構造が
簡素化され、低コスト化が図られる。さらには、放圧ダ
クト2と遮蔽板10との間に狭隙部がなく、水が滞留し
にくくなり、発錆、腐食を抑えることができる。
【0019】実施例2.上記実施例1では、遮蔽板10
の取付腕10bを固定ボルト12により本体1の天井部
に設けられたスタッド11に締着固定するものとしてい
るが、この実施例2では、図3に示すように、遮蔽板1
0の取付腕10bを固定ボルト12により放圧ダクト2
の外壁面に設けられたスタッド11に締着固定するもの
とし、同様の効果が得られる。また、この場合、スタッ
ド11の放圧ダクト2への取り付けが容易となり、その
分コストを低減することができる。
【0020】実施例3.図4はこの発明の実施例3に係
る屋外用閉鎖配電盤の放圧装置に用いられる遮蔽板を示
す一部破断斜視図である。この実施例3では、取付腕1
0dを遮蔽板10の側板から幅広に一体に外方に延設
し、さらにこの取付腕10dに穴13を穿設して、延出
方向と直交する幅が実質的に小さくなる短幅部14を形
成している。なお、他の構成は上記実施例1と同様に構
成されている。
【0021】この実施例3によれば、取付腕10dに短
幅部14が形成されているので、本体1の内部圧力が取
付ボルト5の圧着力を越えて上昇した際に、遮蔽板10
は取付腕10dが固定ボルト12によりスタッド11に
締着固定されて片持ち支持された状態となり、取付腕1
0dの短幅部14に曲げ応力が集中し、取付腕10dが
短幅部14で塑性変形しながら遮蔽板10が開かれる。
そこで、この実施例3においても、上記実施例1と同様
の効果が得られる。
【0022】なお、上記実施例3では、取付腕10dを
側板から側板と同じ幅で延設し、この取付腕10dに穴
13を4個穿設するものとしているが、取付腕10dの
幅は側板の幅より狭くしてもよく、また穴13の数も4
個に限定されるものではなく、さらに穴13に代えて側
方から切り込みをいれてもよい。
【0023】実施例4.図5はこの発明の実施例4に係
る屋外用閉鎖配電盤の放圧装置に用いられる遮蔽板を示
す一部破断斜視図である。この実施例4では、取付腕1
0eを遮蔽板10の側板から幅広に一体に外方に延設
し、さらにこの取付腕10eにその延出方向と直交する
方向に薄板部15を形成している。なお、他の構成は上
記実施例1と同様に構成されている。
【0024】この実施例4によれば、取付腕10eに薄
板部15が形成されているので、本体1の内部圧力が取
付ボルト5の圧着力を越えて上昇した際に、遮蔽板10
は取付腕10eが固定ボルト12によりスタッド11に
締着固定されて片持ち支持された状態となり、取付腕1
0eの薄板部15に曲げ応力が集中し、取付腕10eが
薄板部15で塑性変形しながら遮蔽板10が開かれる。
そこで、この実施例4においても、上記実施例1と同様
の効果が得られる。
【0025】実施例5.図6はこの発明の実施例5に係
る屋外用閉鎖配電盤の放圧装置に用いられる遮蔽板を示
す一部破断斜視図である。この実施例5では、遮蔽板1
0が第1および第2の遮蔽板10A,10Bに2分割さ
れ、第1および第2の遮蔽板10A,10Bの相対する
側板からそれぞれ短幅の取付腕10bが外方に延設さ
れ、取付腕10bの延出方向の端部に取付穴10cが設
けられている。そして、第1および第2の遮蔽板10
A,10Bがそれぞれ固定ボルト12を取付穴10cに
挿通し本体1の天井部に設けられたスタッド11に締着
して取付腕10bを該スタッド11に固定されて、遮蔽
板10が放圧ダクト2の開口部を覆って取り付けられて
いる。さらに、第1および第2の遮蔽板10A,10B
は端部同士が互いに重なり合って防水の屁部分16を構
成している。なお、他の構成は上記実施例1と同様に構
成されている。
【0026】この実施例5では、第1および第2の遮蔽
板10A,10Bの相対する側板からそれぞれ外方に延
設された短幅の取付腕10bが、固定ボルト12により
本体1の天井部に設けられたスタッド11に締着固定さ
れているので、本体1の内部圧力が過大に上昇した際
に、第1および第2の遮蔽板10A,10Bは取付腕1
0bが固定ボルト12によりスタッド11に締着固定さ
れて片持ち支持された状態となり、取付腕10bに曲げ
応力が集中し、取付腕10bが塑性変形しながら遮蔽板
10が両開きする。そこで、この実施例5においても、
上記実施例1と同様の効果が得られる。また、この場
合、遮蔽板10が第1および第2の遮蔽板10A,10
Bに2分割されて、本体1の内部圧力が過大に上昇した
際に両開きするので、開放前後に生じる衝撃荷重を等分
に分担でき、固定ボルト12による締着固定部に生じる
荷重を軽減できる。
【0027】なお、上記実施例5では、第1および第2
の遮蔽板10A,10Bの側板から短幅の取付腕10b
を外方に延設するものとしているが、上記実施例3、4
のような取付腕10d,10eを第1および第2の遮蔽
板10A,10Bの側板から外方に延設しても、同様の
効果が得られる。
【0028】また、上記各実施例では、本願の放圧装置
を屋外用閉鎖配電盤に適用するものとして説明している
が、本願の放圧装置は屋内用閉鎖配電盤に適用できるこ
とはいうまでもないことである。
【0029】
【発明の効果】この発明は、以上のように構成されてい
るので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0030】この発明の第1の発明によれば、閉鎖配電
盤の本体の天井部に設けられた放圧ダクトと、この放圧
ダクトの開口部を覆う箱形をなし、一側板の縁部に直線
状の切り欠きが設けられ、該一側板と相対する側板から
外方に取付腕が延設され、該取付腕の延出方向の端部側
に取付穴が設けられてなる遮蔽板とを備え、遮蔽板は、
固定ボルトを取付穴に挿通し本体の天井部もしくは放圧
ダクトの外壁面に設けられたスタッドに締着して取付腕
を該スタッドに固定し、取付ボルトを切り欠きに挿通し
放圧ダクトに締着して一側板を放圧ダクトに圧着し、放
圧ダクトの開口部を覆って取り付けられ、取付腕は、取
付ボルトの圧着力を越えて遮蔽板に開放力が作用した際
に、曲げ応力が集中するように構成されているので、本
体内部の過大な圧力上昇時に、取付腕の塑性変形部分を
回転中心として遮蔽板が回転され、内部圧力の再上昇を
引き起こす要因となる遮蔽板の反回転が防止できるとと
もに、狭隙部がなく、水の滞留による錆、腐食の発生を
抑制できる閉鎖配電盤の放圧装置が得られる。
【0031】また、この発明の第2の発明によれば、閉
鎖配電盤の本体の天井部に設けられた放圧ダクトと、第
1および第2の遮蔽板に2分割構成され、第1および第
2の遮蔽板が一体となってこの放圧ダクトの開口部を覆
う箱形をなし、第1および第2の遮蔽板の相対する側板
からそれぞれ外方に取付腕が延設され、該取付腕の延出
方向の端部側に取付穴が設けられてなる遮蔽板とを備
え、遮蔽板は、第1および第2の遮蔽板がそれぞれ固定
ボルトを取付穴に挿通し本体の天井部もしくは放圧ダク
トの外壁面に設けられたスタッドに締着して取付腕を該
スタッドに固定されて、放圧ダクトの開口部を覆って取
り付けられ、取付腕は、遮蔽板に開放力が作用した際
に、曲げ応力が集中するように構成されているので、上
記第1の発明の効果に加えて、固定ボルトによる締着固
定部のストレスを軽減できる閉鎖配電盤の放圧装置が得
られる。
【0032】また、この発明の第3の発明によれば、上
記第1または第2の発明において、取付腕は、遮蔽板の
側板から短幅で一体に延設されているので、曲げ応力が
集中する取付腕を簡易に構成することができる。
【0033】また、この発明の第4の発明によれば、上
記第1または第2の発明において、取付腕は、遮蔽板の
側板から幅広に一体に延設され、かつ、その延出方向に
短幅部が形成されているので、上記第3の発明と同様の
効果が得られる。
【0034】また、この発明の第5の発明によれば、上
記第1または第2の発明において、取付腕は、遮蔽板の
側板から一体に延設され、かつ、その延出方向と直交す
る方向の薄板部が形成されているので、上記第3の発明
と同様の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施例1に係る屋外用閉鎖配電盤
の放圧装置を示す断面図である。
【図2】 この発明の実施例1に係る屋外用閉鎖配電盤
の放圧装置に用いられる遮蔽板を示す一部破断斜視図で
ある。
【図3】 この発明の実施例2に係る屋外用閉鎖配電盤
の放圧装置を示す断面図である。
【図4】 この発明の実施例3に係る屋外用閉鎖配電盤
の放圧装置に用いられる遮蔽板を示す一部破断斜視図で
ある。
【図5】 この発明の実施例4に係る屋外用閉鎖配電盤
の放圧装置に用いられる遮蔽板を示す一部破断斜視図で
ある。
【図6】 この発明の実施例5に係る屋外用閉鎖配電盤
の放圧装置を示す断面図である。
【図7】 従来の屋外用閉鎖配電盤の放圧装置を示す斜
視図である。
【図8】 図7のVIII−VIII矢視断面図であ
る。
【符号の説明】
1 本体、2 放圧ダクト、5 取付ボルト、10 遮
蔽板、10A 第1の遮蔽板、10B 第2の遮蔽板、
10a 切り欠き、10b、10d,10e取付腕、1
0c 取付穴、11 スタッド、12 固定ボルト、1
4 短幅部、15 薄板部。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 閉鎖配電盤の本体の天井部に設けられた
    放圧ダクトと、この放圧ダクトの開口部を覆う箱形をな
    し、一側板の縁部に直線状の切り欠きが設けられ、該一
    側板と相対する側板から外方に取付腕が延設され、該取
    付腕の延出方向の端部側に取付穴が設けられてなる遮蔽
    板とを備え、 前記遮蔽板は、固定ボルトを前記取付穴に挿通し前記本
    体の天井部もしくは前記放圧ダクトの外壁面に設けられ
    たスタッドに締着して前記取付腕を該スタッドに固定
    し、取付ボルトを前記切り欠きに挿通し前記放圧ダクト
    に締着して前記一側板を前記放圧ダクトに圧着し、前記
    放圧ダクトの開口部を覆って取り付けられ、前記取付腕
    は、前記取付ボルトの圧着力を越えて前記遮蔽板に開放
    力が作用した際に、曲げ応力が集中するように構成され
    ていることを特徴とする閉鎖配電盤の放圧装置。
  2. 【請求項2】 閉鎖配電盤の本体の天井部に設けられた
    放圧ダクトと、第1および第2の遮蔽板に2分割構成さ
    れ、第1および第2の遮蔽板が一体となってこの放圧ダ
    クトの開口部を覆う箱形をなし、第1および第2の遮蔽
    板の相対する側板からそれぞれ外方に取付腕が延設さ
    れ、該取付腕の延出方向の端部側に取付穴が設けられて
    なる遮蔽板とを備え、 前記遮蔽板は、前記第1および第2の遮蔽板がそれぞれ
    固定ボルトを前記取付穴に挿通し前記本体の天井部もし
    くは前記放圧ダクトの外壁面に設けられたスタッドに締
    着して前記取付腕を該スタッドに固定されて、前記放圧
    ダクトの開口部を覆って取り付けられ、前記取付腕は、
    前記遮蔽板に開放力が作用した際に、曲げ応力が集中す
    るように構成されていることを特徴とする閉鎖配電盤の
    放圧装置。
  3. 【請求項3】 取付腕は、遮蔽板の側板から短幅で一体
    に延設されていることを特徴とする請求項1または請求
    項2に記載の閉鎖配電盤の放圧装置。
  4. 【請求項4】 取付腕は、遮蔽板の側板から幅広に一体
    に延設され、かつ、その延出方向に短幅部が形成されて
    いることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の
    閉鎖配電盤の放圧装置。
  5. 【請求項5】 取付腕は、遮蔽板の側板から一体に延設
    され、かつ、その延出方向と直交する方向の薄板部が形
    成されていることを特徴とする請求項1または請求項2
    に記載の閉鎖配電盤の放圧装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015220827A (ja) * 2014-05-16 2015-12-07 株式会社日立製作所 ガス絶縁開閉装置と静止誘導電気機器の接続装置
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CN109980543A (zh) * 2019-04-01 2019-07-05 山东高科成套设备有限公司 一种自动泄压的kyn28a-12高压开关柜

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