JPH08340468A - 画像入力装置 - Google Patents

画像入力装置

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Publication number
JPH08340468A
JPH08340468A JP7147910A JP14791095A JPH08340468A JP H08340468 A JPH08340468 A JP H08340468A JP 7147910 A JP7147910 A JP 7147910A JP 14791095 A JP14791095 A JP 14791095A JP H08340468 A JPH08340468 A JP H08340468A
Authority
JP
Japan
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cable
joint
hinge
washer
camera head
Prior art date
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Pending
Application number
JP7147910A
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English (en)
Inventor
Kazuto Ariga
一人 有賀
Seiji Iida
誠二 飯田
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Priority to DE69621188T priority patent/DE69621188D1/de
Publication of JPH08340468A publication Critical patent/JPH08340468A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ケーブルに負荷を与えることなく、適正な引
回しを実現するヒンジ部を備えた小型の画像入力装置を
提供する。 【構成】 撮像部で得た画像信号を装置本体に入力し、
その信号処理を行う。複数の関節部4,11,12,1
5,16を介して連結された支柱5,6の先端側に設け
たカメラヘッド2と、支柱5,6の基端側を支持する装
置本体の基台14に内蔵した信号処理部と、支柱5,6
に沿って設けたカメラヘッド2及び信号処理部を接続す
るためのケーブルと、を備えている。ケーブルを引回す
際、その引回し経路と各関節部4,11,12,15,
16の回動軸が干渉しないように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、各種のドキュメント
類、或いは人物等の被写体を撮像するための画像入力装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の画像入力装置について、
図24を使って説明する。図24において、351はレ
ンズ、352はCCDを備えたカメラヘッド、353は
ヒンジ、354はロック解除ボタン、355は支柱、3
56はロック解除ボタン、357はヒンジ、358は支
柱、359はロック解除ボタン、360は原稿台361
の内部に設けられたヒンジ、361は内部に信号処理基
板を具備した原稿台、362は各操作のためのスイッチ
が設けられた操作部、363は電源スイッチ、364は
被写体である原稿、365はケーブル366で装置本体
に接続されたモニタ、367はハンドルである。
【0003】以上のように構成された従来の画像入力装
置において、電源スイッチ363をONにすると、カメ
ラヘッド352が原稿364を撮影し、図示しないケー
ブルを介して原稿台361に設けられた信号処理基板に
信号を伝える。この信号処理基板は、その信号を処理し
てモニタ365に画像を映し出す。操作者は、必要に応
じて操作部362に設けられた各操作スイッチを押し
て、フォーカス、ズーム及びホワイトバランス等を調整
する。
【0004】また、装置を搬送する場合には、ロック解
除ボタン354,356,359を順に押し、カメラヘ
ッド352、支柱355及び358を順に矢印370方
向にそれぞれヒンジ353,357,360を支点にし
て回動させることにより、原稿台361の上に折り畳
む。そして、ハンドル367を引き出して搬送する。
【0005】ここで、図示されていないケーブルがカメ
ラヘッド352からヒンジ353、支柱355、ヒンジ
357、支柱358及びヒンジ360を経由して、原稿
台361に設けられた信号処理基板に接続されている。
各ヒンジ353,357,360のそれぞれ回動軸は、
図中破線により示されるように設けられているため、前
記ケーブルはこれらの回動軸を迂回するように配線され
ている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来例において、前述のように各ヒンジ部の回動軸が
ケーブルの配線路と直交して配置されているため、この
ケーブルはそれらの回動軸を迂回するように配線されて
いる。ところが、特に装置の小型化等のために回動軸の
周囲にて十分なスペースを確保し得ないために、ケーブ
ルは、小さな曲率半径で折り曲げられて、各回動軸を迂
回する構成とせざるを得ない。このため、従来例では支
柱を各ヒンジ部にて回動させた際に、ケーブルの屈曲部
に過大な負荷かがかかり、断線させてしまうという懸念
があった。ところでまた、この種の画像入力装置におい
て、原稿台を備えていない比較的小型の装置の場合、従
来、支柱等を連結するためのヒンジ部を備えた画像入力
装置は知られていなかった。
【0007】そこで、本発明の目的は、特にケーブルに
負荷を与えることなく、適正な引回しを実現するヒンジ
部を備えた小型の画像入力装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の画像入力装置
は、撮像部で得た画像信号を装置本体に入力し、その信
号処理を行うようにした画像入力装置であって、複数の
関節部を介して連結された支柱の先端側に設けたカメラ
ヘッドと、該支柱の基端側を支持する装置本体の基台に
内蔵した信号処理部と、前記支柱に沿って設けた前記カ
メラヘッド及び前記信号処理部を接続するためのケーブ
ルと、を備え、前記ケーブルを引回す際、その引回し経
路と各関節部の回動軸が干渉しないように構成したもの
である。
【0009】また、本発明の画像入力装置において、第
1ヒンジ部及び第1回動部から成る第1関節部と、第2
ヒンジ部から成る第2関節部と、第3ヒンジ部及び第2
回動部から成る第3関節部と、第2関節部を介して連結
された一対の支柱と、を備え、第1関節部及び第3関節
部において第1ヒンジ部及び第3ヒンジ部を前記ケーブ
ルの両側に構成して、該ケーブルを第1関節部及び第3
関節部にてそれぞれ直線状に引回すようにしたものであ
る。
【0010】また、本発明の画像入力装置において、第
1ヒンジ部及び第1回動部から成る第1関節部と、第2
ヒンジ部から成る第2関節部と、第3ヒンジ部及び第2
回動部から成る第3関節部と、第2関節部を介して連結
された一対の支柱と、を備え、前記ケーブルを前記各支
柱内に挿通させると共に、該ケーブルは、これらの支柱
を連結する前記第2関節部にて露出してループ状に引回
されるようにしたものである。
【0011】
【作用】本発明によれば、カメラヘッドを第1のヒンジ
部にて回動させると、ケーブルは第1の支柱の内部で第
2のヒンジ部側に滑る。第1のヒンジ部にはケーブルと
干渉する回動軸がないので、第1のヒンジ部で大きなR
(曲率半径)をとることができ、従ってケーブルに対し
て負荷がかからない。この場合、第2のヒンジ部ではケ
ーブルを外部にほぼ円弧形状に露出させ、自由状態にな
るように引回すことにより、この第2のヒンジ部にて言
わばケーブルのためのバッファを構成し、ケーブルは第
1の支柱の内部を円滑に滑ることができる。
【0012】つまり、カメラヘッドを第1のヒンジ部で
回動させた時に、ケーブルを第2のヒンジ部側に押しや
ろうとする力が発生する。第2のヒンジ部で露出したケ
ーブルがこの力を受け入れて、これにより該ケーブルを
第2のヒンジ部側に滑らせるのである。仮に、第2のヒ
ンジ部でケーブルが固定されていると、ケーブルは滑ら
ないために前述の押しやろうとする力が、第1のヒンジ
部のケーブルに集中する結果、第1のヒンジ部でケーブ
ルが座屈を起こして断線に至ってしまう。
【0013】また、第2のヒンジ部を支点にして第1の
支柱と第2の支柱が回動する際に、この第2のヒンジ部
にて露出したケーブルは、大きなRで湾曲もしくは屈曲
するから、局所的に応力が集中するのを避け、従って断
線の危険が全くない。更に、第3のヒンジ部を支点にし
て第2の支柱が回動する際には、第3のヒンジ部にはケ
ーブルと干渉する回動軸がないので、この第3のヒンジ
部においても大きなRをとることができる。従って、こ
の場合にもケーブルに負荷がかからないようになってい
る。このようにケーブルに負荷を与えないヒンジ部を備
え、且つ原稿台を備えていない小型の画像入力装置を実
現することができる。
【0014】なおここで、本発明によれば、特にかかる
ケーブルに負荷を与えないヒンジ部まわりの構造を、そ
の他の電子機器もしくは装置等に対して有効に適用する
ことができる。即ち例えば、関節部を介して連結された
支柱の先端側に設けた一方の部材と、該支柱の基端側を
支持する装置本体の基台に設けた他方の部材とを支柱に
沿って設けたケーブルによって接続するようにした装置
に対して、ケーブルを引回す際、その引回し経路と各関
節部の回動軸が干渉しないように構成する。これによ
り、このような装置においてもヒンジ部において断線の
危険がないケーブルの引回しを実現することができる。
【0015】
【実施例】以下、図面に基づき、本発明の画像入力装置
の好適な実施例を説明する。図1は、本発明の特徴を最
もよく表す斜視図である。図1において、1はレンズで
あって、後述するピント調整リング1a及び絞り調整リ
ング1bを備えており、図中の一点鎖線はレンズ1の光
軸方向を表している。2は図示を省略するがその内部に
撮像素子としてのCCDと画像信号の処理を行う電子回
路基板とを備えたカメラヘッドである。
【0016】3はカメラヘッド2を支持するヘッドベー
スであり、カメラヘッド2とヘッドベース3とは第1の
回動部4によってレンズ光軸と同一の軸4aを中心にし
て、矢印A1及びA2方向に回動自由に軸支されてい
る。5はカメラヘッド2を支持する第1の支柱としての
アーム、6は第2の支柱としてのアームである。これら
のアーム5,6は、それぞれ中空のパイプから成り、両
端にはジョイント7,8及び9,10が圧入により結合
されている。ジョイント7とヘッドベース3は第1のヒ
ンジ部としてのヒンジ11によって一点鎖線により示す
中心軸11aのまわりに矢印B1及びB2方向に回動自
由に軸支されている。なお、第1の回動部4及びヒンジ
11により第1関節部が構成される。
【0017】ジョイント8とジョイント9は、第2のヒ
ンジ部としてのヒンジ12によって一点鎖線により示す
中心軸12aのまわりに矢印C1及びC2方向に回動自
由に軸支されている。ヒンジ12及びジョイント9は、
外装ケース13によって覆われている。なお、ヒンジ1
2により第2関節部が構成される。ジョイント10は、
第3のヒンジ部としてのヒンジ15(図示せず)及び第
2の回動部16によって、それぞれ一点鎖線により示す
中心軸15a及び16aのまわりに、基台としての本体
ベース14に対して矢印D1,D2方向及び矢印E1,
E2方向に回動自由に軸支されている。なお、第2の回
動部16及びヒンジ15により第3関節部が構成され
る。
【0018】本体ベース14の内部には、図1では図示
されない画像信号の処理や入出力の制御等を行うための
信号処理部としての電子回路基板と、装置の安定性を向
上させるための錘りとを備えている。本体ベース14
は、更に電源スイッチ17と、基板上に設けられていて
電源のON/OFF状態を点灯表示するパワーLEDの
光を外部に導光するようにしたパワーLEDレンズ18
と、各種機能のためのスイッチ及びその動作状態を示す
LEDレンズとを備えている。19は画像の明るさを自
動制御するオートマチックゲインコントロールスイッチ
(以後、AGCスイッチと呼ぶ)、20はネガ/ポジ反
転スイッチ、21はマイクミュートスイッチ、22はホ
ワイトバランススイッチ(以後、WBスイッチと呼ぶ)
であり、WBボリューム23により色合いの調整を行う
ことができる。基板上には各スイッチ19,21,22
の作動状態を点灯で表すLEDが付設されており、それ
らの光をLEDレンズ24によって外部に導光するよう
になっている。
【0019】25はメインケーブルであり、カメラヘッ
ド2内の基板と本体ベース14内の基板を接続してい
る。本発明におけるケーブルとしてのメインケーブル2
5は、アーム5,6の内部を挿通している。メインケー
ブル25は、ヘッドベース3及びジョイント7間、並び
にジョイント8及び9間でその一部が露出されている。
また図示していないが、両端がヘッドベース3及び本体
ベース14においてそれぞれクランプされている。26
は装置を使用しないときにレンズ1を保護するレンズキ
ャップである。
【0020】また、27は図示しないが本体ベース14
の底面に設けられており、装置の滑りを防ぐと共に安定
性を向上させるためのゴム足、28はヒンジカバーであ
り、ヒンジ16と共に中心軸16aのまわりに回動す
る。ヒンジカバー28上には、カメラヘッド2が本体ベ
ース14の中心線上にあるときにパワーLEDレンズ1
8と合致する指標28aが表示されている。更に、30
はAC電流をDC電流に変換するためのACアダプタ、
31,32は画像信号及びステレオ音声信号を、ステレ
オスピーカを備えた外部モニタ33に出力するための接
続コードであり、それぞれ本体ベース14の背面に設け
られたDC入力端子、画像出力端子及び音声出力端子に
接続される。34は操作者の音声をステレオで集音する
外部マイクであり、本体ベース14の側面に設けたマイ
ク入力端子29に接続される。35は被写体としての原
稿である。
【0021】図2は、本体ベース14の背面に設けた入
出力端子パネルを示している。図において、40は前述
のACアダプタ30と接続するDC入力端子、41は前
述の画像出力端子としてのS端子、42は前述の画像出
力端子としてのビデオ端子である。43も同様に前述の
音声出力端子であり、ステレオ用の(R)、(L)の2
端子から成る。44はシャッタスピードを切り替える切
替スイッチである。
【0022】図3は、本実施例における信号処理の例を
説明したブロック図である。図において、50はCP
U、51は画像信号処理部、52は音声信号処理部、5
3はタイミングジェネレータ、54はアンプである。
【0023】図4は、書画撮影時の装置の側面図を示し
ている。ここで、装置本体や原稿35は、机等の載置面
36上に載置される。図において、カメラヘッド2及び
アーム5、またアーム5及びアーム6、またアーム6及
び載置面36はそれぞれほぼ直角をなしている。この形
態もしくは姿勢のとき原稿35の全体をモニタ33の画
面いっぱいに撮影することが可能であり、例えば本実施
例においてはこのときの原稿サイズをA4判に設定して
いる。図中の記号Lはヒンジ11及び12の間隔、Dは
ほぼ円形である本体ベース14の半径、W1は原稿35
の幅、W2はCCDの撮影範囲を表しており、dは原稿
35と本体ベース14の間隔である。他の図中の符号
は、前述の説明と同一であるため、それらの説明を省略
する。
【0024】図5、図6及び図7は、各ヒンジ及び回動
部の回動角度の好適な例を示している。図5はヒンジ1
1,12,15の回動範囲を側面図で示した図、図6は
第2の回動部16の回動範囲を上面図で示した図、図7
は第1の回動部4の回動範囲をレンズ1側から見た図で
ある。ここで、図7は図4に示した書画撮影モードにお
いてカメラヘッド2をヒンジ11にて回動させることに
より、水平に向けた状態を表している。
【0025】図5〜図7において、図中の角度θは、図
4に示した状態を基準とした各ヒンジ及び回動部の回動
角度を表している。他の図中の符号は前述の説明と同一
なので説明を省略する。なお、後述するように各ヒンジ
にはそれぞれ回動角度を規制するストッパがあり、この
ストッパによって設定される最大回動角度Ωは、本実施
例において具体的には次の通りである。 Ω(A1)=60゜ ,Ω(A2)=190゜ Ω(B1)=140゜ ,Ω(B2)=15゜ Ω(C1)=20゜ ,Ω(C2)=90゜ Ω(D1)=40゜ ,Ω(D2)=24゜ Ω(E1)=180゜ ,Ω(E2)=180゜ なお、各ヒンジ及び回動部にて自重に抗して回動角度を
保持するために必要な保持トルクを発生させている。発
生する保持トルクは、各ヒンジが如何なる角度になろう
とも、カメラヘッド2が自重落下しないような値に設定
されている。
【0026】図8は、レンズ1の上面の部分拡大図であ
る。ピント調整リング1aは好適には硬質ゴム製であ
り、ピント合わせ用の指標が凸文字で形成されている。
ゴム製であるため、仮に操作中にレンズ1が載置面にぶ
つかることがあっても、その衝撃を吸収し、レンズ1及
びカメラヘッド2の内部のCCDや基板を破損から防い
でいる。また絞り調整リング1bには絞り値が印刷等に
より表示されている。
【0027】更に、ピント調整リング1a及び絞り調整
リング1bとも、このような指標が光軸に関して180
°対向する位置で一対設けられている。即ち、図8の紙
面裏側から見るとき、図8に示されているものと同一の
指標が表示されている。また、ピント調整リング1a及
び絞り調整リング1b双方とも、それらの回動に必要な
トルクは、第1の回動部4の回動トルクよりも小さく設
定されているので、各リング1a又は1bを回動した際
にカメラヘッド2が従動回転してしまうことを防いでい
る。
【0028】図9は、原稿35の一部分を拡大撮影する
場合のカメラヘッド2の回動状態を上面図で表してい
る。図中の符号は前述の説明と同一なので説明を省略す
る。
【0029】図10は、本体ベース14の中心軸からず
れた位置に置かれた原稿35を撮影する場合におけるカ
メラヘッド2の回動状態を上面図で表している。図中の
符号は前述の説明と同一なので説明を省略する。
【0030】図11は、人物等の被写体を水平方向に撮
影する場合の形態例を側面図で表している。
【0031】図12は、装置を搬送する場合や、収納す
る場合の形態例を側面図で表している。図中の記号h
は、レンズ1の先端と載置面36の距離である。
【0032】図13は、原稿35の一部分を拡大撮影す
る場合の装置の形態例を側面図で表している。図中の記
号W1は前述のように原稿35の幅、またW3は拡大撮
影する範囲をそれぞれ表している。
【0033】図14は、標準的なサイズの原稿35より
も大きな原稿全体を撮影する場合の装置の形態例を側面
図で表している。ここに、二点鎖線により表した形態
は、図4と同じくA4サイズの原稿35を撮影する場合
の装置の形態である。図中の記号W1,W2は図4に関
連して説明したように原稿35の幅及びCCDの撮影範
囲をそれぞれ表し、またW3′は拡大した撮影範囲を表
している。
【0034】図15は、ヒンジ11の回動に伴うメイン
ケーブル25の屈曲の様子を示している。図において一
点鎖線は、メインケーブル25に対して滑り処置を行わ
ないときのメインケーブル25の形状を表している。ま
た、破線は滑り処置を行ったときのメインケーブル25
の形状を表している。
【0035】図16は、カメラヘッド2を説明するため
の概略上視図である。なお、この図16においては、カ
メラケース、シールドケースを省略している。図におい
て、201はほぼ長方形をしたローパスフィルタ、20
2はローパスフィルタ201をCCD203及びレンズ
1により挟持させるための緩衝材であり、中央部に角穴
が開けられたほぼカタカナ「ロ」の字形状をした弾性体
(本実施例での材質としてはシリコンゴムが好適である
が、この材質のみに限るものではない)、204はレン
ズ1、CCD基板206、ビデオ基板208を保持する
ためのレンズシャーシ、205はCCD基板206がレ
ンズシャーシ204に触れてショートしないようにする
ための絶縁シート(本実施例での材質としては塩化ビニ
ルが好適であるが、絶縁体であればこれに限るものでは
ない)。CCD基板206には、CCD203が半田付
けされている。ビデオ基板208には、CCD基板20
6上のコネクタ207と係合するコネクタ209及びメ
インケーブル25のコネクタと係合するコネクタ21
0,211が実装されている。
【0036】212はヘッド軸219が係合するための
丸穴212aと垂直板213とを備えると共に、3カ所
の折曲部にてレンズシャーシ204とビス止めされたヘ
ッドシャーシ、214はメインケーブル25の各信号線
25aがレンズシャーシ204のエッヂ等に触れないよ
うにするためのシート(本実施例での材質としては塩化
ビニルが好適であるが、これに限るものではない)であ
り、裏面に添付された両面テープにより垂直板213に
固定されている。215は垂直板213のほぼ溝部21
3aの位置で各信号線25aを固定するためのモールド
クランプ、216は後述する図示されていないストッパ
216aを備えると共に、ヘッド軸219のボス219
a,219bによって位置決めされ、ヘッドシャーシ2
12のヘッド軸219を中心とした矢印A1及びA2方
向の回転量をストッパ216aによって規制するヘッド
パン板である。このヘッドパン板216は、波ワッシャ
217の撓み量に対する規制手段も兼ねている。
【0037】波ワッシャ217は、ヘッドシャーシ21
2の矢印A1及びA2方向の回転時のトルクを発生させ
る。218はこの回転時の摺動感を向上させるためのワ
ッシャ(その材質及び摺動感についての説明は後述する
ものとする)、ヘッド軸219は、ヘッドシャーシ21
2が矢印A1及びA2方向に回転する際の中心となる。
更に、220はチルトシャーシ、221はメインケーブ
ル25を固定するために一端にほぼ鋸歯形状を備えた金
属クランプである。
【0038】図17は、カメラヘッド2を説明するため
の概略斜視図である。図において、225,226はビ
ス231によって固定されるカメラケース、227,2
28はシールドケース、229,230はビス232で
固定されるヘッドベースケースである。
【0039】図18は、ヘッドベース3の矢印B1及び
B2方向の回転を説明するための概略斜視図である。こ
の図18ではヘッドベース3を構成しているヘッドベー
スケース229,230及びメインケーブル25を省略
している。図において、235は回転トルクを発生させ
るための皿バネ、236は金属ワッシャ、237はワッ
シャ、238はヘッドベース3の回転軸となるチルト
軸、239はヘッドベース3の回転軸となると共に、そ
の回転角を規制するチルト軸である。
【0040】図19は、ヒンジ12の側部分断面を表し
ている。ここでは、外装ケース13及びメインケーブル
25を省略して示している。図において、101はジョ
イント8のDカット穴(図示せず)と嵌合して従動回転
するようにした金属製の回動軸、102は耐摩耗性に優
れ且つ任意形状に容易に成型し得る樹脂材料から成る摺
動ワッシャ、103は耐摩耗性に優れた例えば超高分子
ポリエチレンシートから成る摺動シート、104は金属
板から成る回動ワッシャ、105は皿バネ、106は回
動軸のネジ部と螺合し、皿バネ105を圧縮する金属製
ナット、107はジョイント8と回動軸を回動可能に軸
支し、ジョイント9に固定されている支持板である。
【0041】図20は、ヒンジ12の側面図を示してい
る。ここでは、ナット106及び皿バネ105を省略し
て示している。図において、回動軸101は両面がDカ
ットされている。また回動ワッシャ104の穴も両側が
Dカットされていて、摺動ワッシャ102の舌片状の延
長部102aが回動軸101と回動ワッシャ104の間
に挟まれている。また支持板107の一部107aは突
起状に突出し、ジョイント8の一部には円弧状のリブ8
aが設けられている。
【0042】図21は、ヒンジ15の断面図を示してい
る。図において、111はジョイント10に固定され、
中心軸15aのまわりに回動する回動板、112は回動
板111を回動可能に支持するベース板、113は同様
に回動板111を回動可能に支持すると共に、ベース板
112に固定されているベース補助板、114は回動板
を軸支する金属製の支持軸であり、ベース板112及び
ベース補助板113に設けられた丸穴に嵌合されてい
る。図示されていないが、支持軸114とベース板11
2及びベース補助板113との間に回り止めが設けられ
ており、支持軸114は回動しないようになっている。
115は耐摩耗性に優れ且つ任意形状に容易に成型し得
る樹脂材料から成る摺動ワッシャ、116は耐摩耗性に
優れた例えば超高分子ポリエチレンシートから成る摺動
シート、117は金属板から成る固定ワッシャ、118
は皿バネ、119は支持軸のネジ部と螺合し、皿バネを
圧縮する金属製ナット、120はヒンジカバーに設けら
れた弾性爪によって係止され、該ヒンジカバー28の開
口部を塞ぐ目隠し板である。
【0043】図22は、ヒンジ15の側面図及び第2の
回動部16の断面図を示している。ここでは、ナットを
省略して示している。図示のように支持軸114は両面
がDカットされている。また固定ワッシャ117の穴も
両側がDカットされていて、摺動ワッシャ115の舌片
状の延長部115aが支持軸114と固定ワッシャ11
7の間に挟まれている。また回動板111の一部111
aは突起状に突出し、ベース板112の一部112a及
びベース補助板113の一部113aは舌片状に折り曲
げられている。
【0044】また、130は摺動性の良い樹脂材料から
成り、中心軸16aを軸として回動する第2の回動部1
6の回動中心となる摺動軸、131は回動時のトルクを
発生させるための波ワッシャ、132は摺動感を向上さ
せるための超高分子ポリエチレンシートから成るワッシ
ャ、133はストッパを備えると共に摺動軸131のボ
スによって位置決めされ、摺動軸131のE1及びE2
方向の回動量をそのストッパによって規制する金属製の
パン板である。このパン板133は、波ワッシャ131
の撓み量に対する規制手段も兼ねている。
【0045】図23は、本体ベース14の内部を説明す
るための概略断面図である。図において、245は本体
ベース14の内側とほぼ同形状をしていると共に、図示
しないビスによって本体ベース14に固定されたバラス
トである。このバラスト245は、中央のメインケーブ
ル25を通す穴245aと、前面方向にパワーLED用
の角穴245bとを備え、また画像入力装置が倒れない
ように錘りの役目をする。246は電源がONされると
点灯するパワーLED、247はメインケーブル25を
バラスト245に固定するための金属クランプ、248
はメインケーブル25が通る穴を設けたメイン基板、2
49は三脚用のネジ部249aと回転防止用のピンが入
る穴部249bを備え、シャーシ253の角穴の蓋の役
目をする裏蓋である。
【0046】また、250はネガ/ポジ切替スイッチボ
タン、251はネガ/ポジ切替スイッチボタン250を
鉛直上方に付勢するためのコイルスプリング、252は
ネガ/ポジ切替スイッチボタン250に設けられた溝部
に嵌合し、スイッチボタン250が本体ベース14から
抜け出さないようにするためのリング(本実施例では好
適にはC形をした樹脂シート材であるが、一般的なEリ
ング等を用いることもできる)、253はメイン基板が
取り付くと共に、中央にコネクタ着脱用の角穴を設けた
シャーシである。
【0047】次に、以上のように構成された画像入力装
置において、その動作を順を追って説明する。先ず、図
3において、基本的な信号処理の流れを説明する。始め
に電源スイッチ17を投入すると、レンズ1によってC
CD203上に結像された光は一定時間毎に電気信号に
変換される。そして、アンプ54及び画像信号処理部5
1を経た後、S出力端子41又はビデオ出力端子42に
画像信号として出力され、接続コード31を介して接続
されたモニタ33に画像が表示される。
【0048】また、マイク入力端子29にマイク34が
接続されている場合は、マイク34からの電気信号は音
声信号処理部52を経た後、音声出力端子43へステレ
オで出力される。そして、接続コード32を介して接続
されたモニタ33のスピーカからステレオ音声として出
力される。なお、モノラルタイプのスピーカを用いても
よく、臨場感が低下する点を除けば何ら差し支えはな
い。
【0049】次に、書画を撮影する場合の動作について
説明する。本実施例では最も一般的に使用される原稿サ
イズであるA4判を標準的な原稿としている。先ず、図
1に示すように被写体となる原稿35を載置面36上に
置く。このとき本体ベース14のパワーLEDレンズ1
8を目安として、本体ベース14の中心線と原稿35の
中心線が一致するように位置を合わせる。そして、カメ
ラヘッド2、アーム5及びアーム6のなす角度をほぼ9
0゜に設定する。本実施例では、このときにA4サイズ
の原稿35をモニタ画面いっぱいに撮影できるように設
定されている。
【0050】次に、ヒンジカバー28の指標28aがパ
ワーLEDレンズ18と合致するように第2の回動部1
6を回動すると、カメラヘッド2は原稿35のほぼ中央
に位置する。即ち、原稿台を備えていない本実施例の画
像入力装置では、そのままでは原稿35をどの位置に置
けばよいのか分かり難い。本発明装置では、ベース14
本体のパワーLEDレンズ18を装置の中央に配設し、
このパワーLEDレンズ18に合わせて原稿35が置か
れるため、極めて使い勝手が良くなっている。そして、
このように簡単な操作で標準的なA4サイズの原稿35
を撮影できるので、モニタ33の画面を見ながら原稿や
カメラヘッドを動かすといった煩わしさが解消される。
このパワーLEDレンズ18のように装置の動作状態を
表す表示部を、原稿35を載置する際の目印として有効
利用することにより、書画撮影時の操作性を向上すると
共に、装置デザイン上の違和感をなくする。
【0051】最後に、レンズ1のピント調整リング1a
を回転させてピントを合わせた後、第1の回動部4によ
ってカメラヘッド2を回動させることにより、モニタ3
3の画面上の原稿35の映像の傾きを修正する。以上の
ように原稿35をセットした後、その撮影を行う。
【0052】このとき、装置の形態と原稿サイズとの間
には、図4のような関係が成り立っている。即ち、カメ
ラヘッド2及びアーム5のなす角度、アーム5及びアー
ム6のなす角度、並びにアーム6及び載置面36のなす
角度が、それぞれほぼ90゜のときに、モニタ33上で
横向きに映し出されたA4サイズの原稿35がその画面
いっぱいに納まるように設定される。更に、画面内に本
体ベース14が入らないように本体ベース14と原稿3
5の間隔dは、次のように設定されている。 d=L−D−W2/2>0 なお、本実施例では標準的な原稿のサイズをA4判とし
ているが、勿論これに限るものではない。
【0053】ところで、図6に示したようにヒンジ11
は、メインケーブル25の両側にて相互に対向する2つ
の部分に分かれ、即ちメインケーブル25がヒンジ11
における中心軸11aを横切るようになっている。これ
によりヒンジ11を避けるためにメインケーブル25を
弛ませて迂回させる必要がなく、従ってメインケーブル
25の自然な這い回しを実現する。
【0054】また、図5に示したようにヒンジ11の回
動角θ(B1)が0゜に近いとき、即ちカメラヘッド2
及びアーム5がほぼ垂直のときに、メインケーブル25
も直角に屈曲され、メインケーブル25に大きなストレ
スが局所的に加わって断線の危険がある。そのように屈
曲されたメインケーブル25の形状は、図15において
一点鎖線により示されている。そこでメインケーブル2
5の一部に、摺動性の良い樹脂チューブ等を巻くことに
より、アーム5の内壁とメインケーブル25が相互に滑
り易くなる。メインケーブル25にかかる滑り処置を施
すことにより、該メインケーブル25は、図5の矢印F
方向に滑るようになる。その結果、メインケーブル25
は、図15の破線で示したように大きな円弧形状(曲率
半径が大きい)をなすため、ストレスの局所的な集中を
避けて断線を防ぐことができる。このとき、ヒンジ12
においてメインケーブル25が露出して撓んでいるの
で、メインケーブル25はF方向に滑り易くなってい
る。
【0055】なお、メインケーブル25の滑りを良好に
するために、本実施例では摺動性の良好なチューブを用
いているが、グリース等の潤滑材を用いたり、或いはア
ーム5の内壁に摺動性の良い塗料、例えばフッソ塗装を
塗布することにより同等の効果を期待することができ
る。
【0056】ここで、各種スイッチの機能について説明
する。AGCスイッチ19 電源スイッチ17を投入した状態でAGCがONするよ
うになっており、図3においてCPU50からの信号に
よりアンプ54が働いてモニタ33上の原稿35の映像
の明るさは適切に調整される。ところが、周囲の照明や
原稿表面の光沢等によっては高輝度部分、所謂「白と
び」が発生する場合がある。このような場合には、先ず
レンズ1の絞り調整リング1bを開放する。すると、C
PU50は被写体が高輝度であることからゲインを最低
に設定し、輝度を下げようとする。ここでAGCスイッ
チ19を押すと、AGCスイッチ19はそのときのゲイ
ンで固定するためのスイッチであるため、ゲインは最低
値で固定される。そして絞り調整リング1bを絞るに従
ってモニタ33の画面の輝度が下げられるので、操作者
はモニタ33の画面を見ながら、絞り調整リング1bを
絞って適正な明るさが得られるようにすることができ
る。
【0057】また、例えば窓を背景に人物を撮影する場
合等においては、被写体に比べて背景が明るい場合があ
り、この場合背景の明るさに影響されてCPU50がゲ
インを下げてしまい、被写体が暗くなってしまう。この
ような場合には、先ず絞り調整リング1bを絞り切る。
すると、CPU50はゲインを最大に設定するので、こ
こでAGCスイッチ19を押すと、ゲインは最大値のま
ま固定される。そこで操作者はモニタ33の画面を見な
がら、絞り調整リング1bを開いて適正な明るさが得ら
れるようにすることができる。なお、通常はAGCがO
Nで使用するので、絞り調整スイッチ近傍のLEDは消
灯している。そしてAGCがOFFのとき、即ちゲイン
を固定したときに点灯するようになっている。
【0058】WB(ホワイトバランス)スイッチ22 モニタ33上の被写体の色味を操作者が希望するものに
変更したい場合、WBスイッチ22を押す。すると、C
PU50は画像信号処理部51に信号を送り、被写体に
対してホワイトバランスをとる。ホワイトバランスをと
っている間はWBスイッチ22近傍のLEDは点滅し
て、これにより操作者に調整中であることを知らせる。
そして調整が終了するとLEDは消灯するので、操作者
はこの後ボリューム23を回して所望する色味に調整す
る。
【0059】本実施例ではニュートラル位置から右へ回
すと青味、左へ回すと赤味が増すようになっている。即
ち、ボリュームスイッチ23を回すとCPU50はニュ
ートラル位置からの回転方向と回転量を検出して、回転
方向に基づき赤味又は青味いずれかを判断し、また回転
量から色味の変化量を決定する。CPU50は画像信号
処理部51に信号を送り、画像信号処理部51はCCD
からの画像信号に対して色味の変更を行うことができ
る。
【0060】シャッター切り替えスイッチ44 通常の蛍光灯等の照明は商用電源の周波数で明滅を繰り
返しているため、照明の明滅の周波数がCCDのシャッ
タスピードと一致又は整数倍の関係にない場合、画像の
ちらつき、つまりフリッカが発生してしまう。例えば東
京等の東日本地区では商用電源が50Hzなので、シャ
ッタスピードが1/60secではフリッカが発生して
しまう。そこで本実施例ではシャッタスピードを1/6
0sec或いは1/100secで選択可能にし、商用
電源の周波数に応じて切り替えて使用できるようにして
いる。例えば東京の場合、シャッタスピードを1/10
0secに切り替えることにより、フリッカを防止する
ことができる。このときシャッタ切替スイッチ44の状
態に応じてCPU50はタイミングジェネレータ53に
信号を送り、CCDのシャッタのスピードをコントロー
ルしている。
【0061】ネガ/ポジ反転スイッチ20 スチル写真等のネガフィルムを撮影するときは、光源と
なるライトボックス上にネガフィルムを載置し、ネガ/
ポジ反転スイッチ20を押す。すると、CPU50は画
像信号処理部51に信号を送り、画像信号処理部51は
CCDからの画像信号に所定の処理を施すことにより、
そのネガの画像を通常のポジ画像に反転して出力するこ
とができる。
【0062】マイクミュートスイッチ21 例えば本発明装置をテレビ会議等に用いる場合、外部マ
イク34によって操作者の音声を集音する。マイク使用
中に一時的に音声をカットしたいときには、操作者はマ
イクミュートスイッチ21を押す。すると、CPU50
は音声信号処理部52に信号を送り、音声処理部は音声
出力端子43への音声信号の出力を停止させる。このと
きマイクミュートスイッチ21近傍のLEDが点灯する
ので、操作者は音声がカットされていることを容易に認
識することができる。一方、再び音声を集音したいとき
には、再度マイクミュートスイッチ21を押圧すること
により、音声処理部52は音声出力端子43への出力を
行うようになる。このときLEDは消灯するので、操作
者は音声が集音されていることを容易に認識することが
できる。
【0063】次に、図7、図8及び図11に基づき人物
撮影を行う場合について説明する。人物撮影においては
先ず、アーム6をD1方向に回動し、次にアーム5とカ
メラヘッド2をほぼ水平に向ける。D1方向に回動する
ことによりカメラヘッド2を被写体から離隔させ、モニ
タ33上で最適な大きさになるように調整する。そのた
めにヒンジ15のD1方向の最大回動角Ω(D1)は前
述の通り40゜と大きく設定されている。次に図7にお
いてカメラヘッド2をA2方向に180゜回動させる。
これは、図1の書画撮影状態からカメラヘッド2を水平
に向けただけでは人物の上下方向が逆転してしまうから
である。
【0064】従来の画像入力装置では、従来例で説明し
たようにカメラヘッドが180゜回動し得なかったため
に、人物を基準にして撮像部のCCDの天地を設定し、
書画撮影時には操作者から見て上下を逆に置いて撮影し
なくてはならなかった。そのため、操作者が原稿等を読
みずらいという問題があったのは既に述べた通りである
が、本実施例ではカメラヘッド2を190゜回動可能と
しているので、書画撮影時においても使い勝手が向上し
ている。つまり、操作者側から見ても、モニタ33上に
おいても正立した原稿及びその映像を見ることができ
る。
【0065】ところで、前述のようにレンズ1のピント
調整リング1a及び絞り調整リング1bには180゜対
向する位置に、図8に示した指標が表示されている。こ
れによりカメラヘッド2を180゜回動させても、操作
者は書画撮影時と同様に指標を見ながらピント調整及び
絞り調整を行うことができる。なお、本実施例では絞り
調整リング1bは、手前側と180゜対向側とで色を変
えてある。これは電源OFF状態、或いはモニタに接続
していない状態等、基本的にモニタ画面を確認しなくて
もカメラヘッド2が人物用の方向を向いているか、或い
は書画用の方向を向いているか(モニタに映したときに
正立画像で出画されるようにする)を分かるようにする
ためである。本実施例では、このように構成することに
より操作性の改善を図っている。
【0066】また、人物方向/書画方向を識別するため
に、カメラヘッド2の外装の一方側に「人物」、この対
向側に「書画」というようなロゴを付けて区別すること
で同様の効果も得られる。例えば、図1に示したように
カメラヘッド2の外装適所に書画撮像モードのロゴを表
示する表示部Mを設けると共に、この表示部Mの裏側に
人物撮像モードのロゴを表示する表示部M′を設ける。
【0067】更に、本体ベース14が傾いた面上に置か
れても、画像が傾くことがないようにカメラヘッド2
(第1の回動部4)の最大回動角Ω(A2)は前述した
ように190゜に設定されている。これにより最大10
゜まで傾いた面上に本体ベース14を置いた場合でも、
カメラヘッド2のみを適宜回動させて画像を水平に修正
することができる。更に、190゜にすることによって
部品精度上、或いは組立精度上の問題を解決できる。こ
れはCCD上の取付部に対するCCD撮像面の傾き誤
差、カメラヘッドに対するCCDの取付上の傾き誤差、
カメラヘッドに対する回動ストッパの傾き誤差等の累積
を吸収するために必要な回動角は、180゜では不十分
である場合があり、この面からも回動角の余裕が必要と
なり、上記のように190゜としたものである。この後
はモニタ33を見ながらカメラヘッド2の位置を微調整
し、更にピント合わせ、明るさや色合いの調整或いはシ
ャッタスピード切替を行うことにより撮影準備は完了す
る。
【0068】なお、以上説明した人物撮影モードにおい
ては、例えば壁面に貼られた図面や黒板等の垂直面の撮
影も同様に行えることは言うまでもない。
【0069】次に、図9及び図13に基づいて原稿35
の部分拡大撮影について説明する。原稿35の一部を拡
大したいときは、図13のようにレンズ1を原稿35に
近接させればよい。このときの撮影範囲はW3であり、
この範囲がモニタ33上に映し出されるので拡大撮影と
なる。このとき本実施例ではA4サイズの原稿35の隅
部までレンズ1が届くようにヒンジ15の最大回動角Ω
(D2)は24゜となっている。
【0070】また、図9に示すように原稿35の右隅部
を拡大するとき、第2の回動部16を回動支点として角
度Ω(E2)回動してカメラヘッド2を右隅部にもって
いった後、次に第1の回動部4を回動支点として角度Ω
(A1)だけ図のように回動させる必要がある。このよ
うに2つの回動部にて回動させるのは、カメラヘッド2
を第2の回動部16を中心にΩ(E2)回動させただけ
ではモニタ33上に原稿35の隅部が斜めになって映し
出されてしまい(正立像になっていない)、極めて見に
くい映像となってしまうが、そのような不都合を防ぎモ
ニタ33上で正立像を得るためである。
【0071】なお、本実施例ではΩ(A1)を60゜と
したが、基本的には原稿35を映す所定の回動範囲にお
いてはどの位置でもΩ(E2)=Ω(A1)とすること
ができるように装置を構成しておけば、この問題は解消
することができる。同様に、図9において左隅部を撮影
するときはカメラヘッド2をA2方向に回動させる。前
述のようにカメラヘッド2のA2方向の最大回動角Ω
(A2)は190゜に設定されているから、A4サイズ
以上の大きな原稿でも十分に隅部まで拡大撮影が行え
る。更に、このようにカメラヘッド2がA1及びA2方
向に回動するので、図10のように本体の中心線上から
離れて置かれた原稿35の場合でも、全体を撮影するこ
とができる。
【0072】次に、図12に基づき装置を搬送する時
や、収納する場合を説明する。先ずアーム6を載置面3
6に対してほぼ垂直に配置する。次に、カメラヘッド2
をヒンジ11にてB1方向に、後述するヒンジ11の回
動ストッパによって規制されるまで回動する。次に、ア
ーム5をヒンジ12でC2方向に、後述するヒンジ12
の回動ストッパによって規制されるまで回動する。この
時アーム5及びアーム6がほぼ平行になるようにヒンジ
12のストッパは設定されている。
【0073】このように各関節部を介して各支柱等を折
り重ねることにより、装置全体が図示のようにコンパク
トな形態となり、装置の不使用時は机上に置いたままで
も邪魔にならずに済む利点がある。また、装置を搬送す
るときには、アーム5及びアーム6をまとめて握ること
により運び易くなっている。このように装置がコンパク
トな形態をとれるようにヒンジ12の最大回動角度Ω
(C2)は90゜に設定してある。
【0074】換言すれば、本発明装置は、図12に示し
たようにアーム5及びアーム6をほぼ平行にして折り畳
めるようにすることで搬送性、収納性の大幅な改善を図
っている。このように折り畳んだ際、図4に示したよう
にメインケーブル25はヒンジ12において露出して撓
んでいる。従って、図12の形態をとってもメインケー
ブル25に無理な力が加わることがなく、破損等の心配
はない。また、このようにコンパクトな形態をとったと
きにレンズ1の先端と載置面36にはhの間隔が生じる
ように、ヒンジ11のB1方向の最大回動角Ω(B1)
を140゜に設定してある。かかる間隔hが生じるの
で、図12のように折り畳むときや、図12の状態で搬
送後に載置面に置いたときに、レンズ1が載置面に当た
って破損する等の危険も全くない。
【0075】次に、前述のように本実施例では標準的な
原稿35をA4判としているが、これより大きな原稿全
体を撮影する場合について、図14に基づいて説明す
る。なお図14において二点鎖線で示した形態は図4に
示した形態に対応している。前述の二点鎖線の形態か
ら、アーム6をヒンジ15にてD2方向に、アーム5を
ヒンジ12にてC1方向に、カメラヘッド2をヒンジ1
1にてB2方向にそれぞれ回動させる。この結果、カメ
ラヘッド2の位置が高くなるので、撮影範囲はW3から
W3′に広がり、より大きな原稿の全体を撮影すること
ができる。このような形態をとり得るようにするため
に、ヒンジ11のB2方向の最大回動角Ω(B2)は1
05゜に、ヒンジ12のC1方向の最大回動角Ω(C
1)を20゜に設定してある。
【0076】次に、カメラヘッド2に接続するメインケ
ーブル25について説明する。図16において、メイン
ケーブル25は、例えば75Ω同軸線3本を含む19心
複合ケーブルである。メインケーブル25の外皮の内側
にはシールド材(本実施例では錫メッキ軟銅線の一重編
組巻きが好適であるが、これに限るものではない)を備
えており、このシールド材は外皮を包むように折り返さ
れ、導電性銅箔テープ25bが巻かれている。金属クラ
ンプ221は、ほぼ円弧状部221aとほぼ鋸歯状部2
21bを備えており、ほぼ円弧状部221aにてメイン
ケーブル25のテープ25b部を押さえると共に、ほぼ
鋸歯状部221bがメインケーブル25の外皮に食い込
み、チルトシャーシ220にメインケーブル25を確実
に固定している。このように固定することにより、メイ
ンケーブル25が矢印223方向への引っ張られてカメ
ラヘッド2から抜けて、内部のケーブルが断線してしま
うことを防止している。
【0077】更に、メインケーブル25は、テープ25
bの拘束から解放されて各信号線25aにバラされ、ヘ
ッド軸219を通過後、モールドクランプ215によっ
て固定されている。これは、ヘッドシャーシ212のヘ
ッド軸219を回転軸として矢印A1及びA2方向に回
転する際、メインケーブル25を対応させるためであ
る。つまり、この回転に伴いビデオ基板208も回転す
るため、ビデオ基板208のコネクタと嵌合しているメ
インケーブル25も同様に捻られる。この場合、矢印A
2方向に190°回転させるが、外皮を被ったままのメ
インケーブル25では、その外皮が捻れに抗して円周方
向に高々60°までしか捻れない。そこで、上記のよう
に外皮を除去して各信号線25aにバラし、更にモール
ドクランプ215で各信号線25aを結束することによ
り、円滑に190°の回転し得るようにしている。
【0078】モールドクランプ215で固定された各信
号線25aは次に、垂直板213にて反転させられ、ビ
デオ基板208上のコネクタ210及び211と嵌合す
る。シールド材で被われていない各信号線25aは、そ
のままではCCD203に対してノイズ源となってしま
うが、垂直板213によって各信号線25aからのノイ
ズを遮蔽している。一方、各信号線25a自体において
も、シールド材が無いために逆にノイズを受け易くなっ
てしまう。そこで、本実施例では以下のような対策をと
っている。
【0079】つまり、メインケーブル25のテープ25
bにはGND線25cが半田付けされており、GND線
25cはコネクタでビデオ基板208のGNDに接続さ
れている。ビデオ基板208のGNDはレンズシャーシ
204に接地され、図17のようにシールドケース22
7,228がレンズシャーシ204にビス止めされてい
る。従って、シールドケース227,228は、ビデオ
基板208、GND線25c及びテープ25bを介し
て、メインケーブル25のシールド材に接地されること
となる。これにより各信号線25aは、シールドケース
227,228によってノイズからシールドされるとい
うものである。
【0080】次に、カメラヘッド2を矢印A1及びA2
方向に回転する場合を説明する。図16のように、カメ
ラヘッド2において、レンズシャーシ204がヘッドシ
ャーシ212にビス止めされてその骨格を成している。
この骨格に対して、図17のようにシールドケース22
7,228とカメラケース225,226が取り付いて
カメラヘッド2を構成しているので、ヘッドシャーシ2
12の矢印A1及びA2方向の回転によってカメラヘッ
ド2の回転を実現している。
【0081】そこで、図16において、ヘッドシャーシ
212は丸穴212aにてヘッド軸219に回動自在に
軸支され、ワッシャ218を介した波ワッシャ217の
矢印223方向の付勢力によって付勢されている。ワッ
シャ218は、本実施例では摩擦係数が小さく且つ耐摩
耗性に優れた超高分子ポリエチレンシートにより形成さ
れている。ヘッドシャーシ212が回転する際にヘッド
シャーシ212と一緒にワッシャ218が回転し、一方
ワッシャ218と波ワッシャ217が滑るように構成さ
れている。これは、ヘッドパン板216及び波ワッシャ
217間の摩擦力をa、また波ワッシャ217及びワッ
シャ218間の摩擦力をb、そしてワッシャ218及び
ヘッドシャーシ212間の摩擦力をcとしたとき、これ
ら摩擦力の大きさの関係がa>b、c>bとなり、ワッ
シャ218及び波ワッシャ217の摩擦力が一番小さい
ためである。
【0082】また、ワッシャ218及び波ワッシャ21
7間に生じる滑りは、両者の材質が樹脂シート及び金属
であることから、金属同士で行われる滑りの場合よりも
滑らかな摺動感が得られる。そして、波ワッシャ217
の付勢力により、ヘッドシャーシ212が矢印A1及び
A2方向に回転する際には、回転トルクTが発生し、操
作者が任意の位置でカメラヘッド2の回転を止めてもカ
メラヘッド2が自重や慣性で不用意に回転してしまうの
を防ぐことができる。更に、回転トルクTは、レンズ1
に設けられたピント調整リング1a及び絞り調整リング
1bの回転トルクより大きい値となっており、従って操
作者がこれらのリング類を回してもカメラヘッド2自体
が回転しないようになっている。
【0083】以上のようにしてカメラヘッド2は矢印A
1及びA2方向に回転するが、図17において、ヘッド
シャーシ212が矢印A1方向にほぼ60°回転すると
ヘッドシャーシ212の爪部212bがヘッドパン板2
16のストッパ216aに当接してその回転が規制され
る。矢印A2方向の場合も同様にして、ほぼ190°回
転するとヘッドシャーシ212の爪部212bがヘッド
パン板216の図示しないストッパ216aに当接して
回転が規制される。
【0084】次に、カメラヘッド2を含むジョイント7
が矢印B1及びB2方向に回転する場合を説明する。図
18において、チルト軸238は、円弧状の突起部23
8b,238cによってチルトシャーシ220の円弧状
の穴部220a,220bに位置決めされ、ビス240
によってチルトシャーシ220に固定される。軸部23
8aがジョイント7の穴7a、ワッシャ237、金属ワ
ッシャ236及び皿バネ235と係合し、矢印B1及び
B2方向の回転軸となっている。ワッシャ237、金属
ワッシャ236及び皿バネ235は、チルトシャーシ2
20とジョイント7で挟み込まれている。また、皿バネ
235は、矢印242の方向に付勢力を発生し、金属ワ
ッシャ236を介してワッシャ237をジョイント7に
付勢している。金属ワッシャ236は、皿バネ235の
付勢力をワッシャ237全面に伝える役目を有してい
る。仮に、金属ワッシャ236が無い場合を考えると、
皿バネ235がワッシャ237に食い込んでしまい、皿
バネ235に必要な撓み量が得られない結果、正しい付
勢力が発生しないことになる。
【0085】そこで、金属ワッシャ236によって適正
な皿バネ235の付勢力が得られると、チルトシャーシ
220が矢印B1及びB2方向に回転する際に所定の回
転トルクが発生する。この回転トルクによって、操作者
が意図する位置にカメラヘッド2及びジョイント7を保
持することが可能となる。また、ワッシャ237は本実
施例では摩擦係数が小さく且つ耐摩耗性に優れた超高分
子ポリエチレンシートにより形成されている。従ってチ
ルトシャーシ220が回転する際に、チルトシャーシ2
20と一緒に皿バネ235、金属ワッシャ236及びワ
ッシャ237が回転し、ワッシャ237とジョイント7
が滑るように構成されている。これは、ワッシャ237
及びジョイント7間の摩擦力が他の部分に比べてを最も
小さいためである。
【0086】また、ワッシャ237とジョイント7の摺
動感については、両者の材質が樹脂シート及び金属であ
ることから、金属同士で行われる滑りの場合よりも滑ら
かな摺動感が得られる。チルト軸239は、円筒形の突
起部239a,239b及び円弧状の突起部239cに
よってチルトシャーシ220の穴部220c,220
d,220eに位置決めされ、ビス241によってチル
トシャーシ220に固定される。軸部239cがジョイ
ント7の穴7bと係合し、矢印B1及びB2方向の回転
軸となっている。また、チルト軸239の突起部239
dは、ジョイント7の円弧状の長穴7cと係合してお
り、チルトシャーシ220が水平軸に対して矢印B1方
向に50°、また矢印B2方向に105°回転したとこ
ろで、突起部239dが長穴7cの端面に当接して回転
を規制している。かくしてカメラヘッド2を含むジョイ
ント7は、矢印B1及びB2方向に回転することができ
る。
【0087】図19に基づき、ヒンジ12のトルク発生
の仕組みについて説明する。ナット106にはドライバ
がアクセスするための回転用の溝があって、このナット
106をドライバによって時計回りに回転すると、皿バ
ネ105が次第に撓んでいく。すると皿バネ105の反
発によって、ジョイント8は両面から押圧される。固定
ワッシャ104は、厚めの金属板(本実施例では1.6
mm厚)であるが、これは皿バネ105が発生する反発
力によって固定ワッシャ104が撓むことを防ぎ、しか
も皿バネ105の力を広く面に分散することにより後述
する摩擦力を大きくするためである。
【0088】ジョイント8には、次に述べるように2箇
所で摩擦力が発生し、保持トルクを発生する。先ず摺動
ワッシャ102は、図示しないがジョイント8に回動不
能に固定されているので、支持板107と摺動ワッシャ
102が摺動し、両者の接触面にて摩擦力が発生する。
次に回動ワッシャ104は、回動軸101に嵌合され一
体で回動するので、これらの間に挟持されている摺動シ
ート103は、支持板107或いは回動ワッシャ104
のいずれかと摺動して摩擦力が発生する。
【0089】このとき、摺動シート103は回動自由で
あり、且つ支持板107と回動ワッシャ104は同じ材
質であるからほぼ同一摩擦係数となっているため、摺動
シート103の両面で発生する摩擦力はほぼ等しくな
る。その結果、僅かな摺動面の粗さの違いや温度・湿度
等の環境条件によって、摺動面として、支持板107及
び摺動ワッシャ102間、或いは摺動シート103及び
回動ワッシャ104間に形成されるが、いずれにしても
そのときに発生する保持トルクには大きな影響はない。
【0090】このように発生する保持トルクは、軸方向
の押圧力に左右される。その押圧力は皿バネ105の圧
縮量に依存する。そこで所望の保持トルクを得るために
は、ナット106の回転量を調整すれば良い。なお、摺
動ワッシャ102は、断面がL字形であり、軸方向に伸
びた部分が支持板107の円形穴と回動軸101の間に
入り込んでいる。これは支持板107と回動軸101が
直接触れて摺動して、金属同士が摩耗することを防ぐた
めである。なお、ナット106を回転させる場合、ドラ
イバの他に、六角レンチや専用治工具を用いても良い。
【0091】次に、図20に基づいて、ヒンジ12の緩
み防止について説明する。この場合、特に図20におけ
る図面に向かって中心線の右側の構造が専ら関係するの
で、以下の説明は中心線より右側に限ったものとする。
【0092】前述のように回動軸101の軸部と回動ワ
ッシャ104の穴には、両面Dカットが施されている。
回動軸101のDカット幅よりも回動ワッシャ104の
Dカット幅の方が大きくなっている。そして、この軸及
び穴のなす間隙に摺動ワッシャ102の舌片状の延長部
102aが挟まれているが、これは以下に述べるように
ナット106の緩み回転を防ぐためである。
【0093】ジョイント8が回動すると、回動軸101
と伴に回動ワッシャ104が従動回動する。ここでは回
動ワッシャ104がジョイント8に従動しない構造にし
たとすると、回動ワッシャ104は静止し、ナット10
6には皿バネ105を通じてナット106を静止させる
摩擦力と、回動軸101のネジ部を通じてナット106
を回動させる摩擦力が働くことになる。ナット106を
静止させる摩擦力の方が他方より大きいと、ナット10
6と回動軸101は相対的に回転し易くなり、回動を繰
り返すに従ってナット106が僅かづつ緩む方向に回転
してしまい、その結果保持トルクが減少してしまうこと
がある。
【0094】そこで、先ず回動ワッシャ104の穴にD
カットを施し、回動軸101のDカットと嵌合させて回
動ワッシャ104を回動させない方法が考えられる。と
ころがこの方法でも、穴と軸には加工精度の限界から僅
かに間隙が生じてしまう。その僅かの間隙から発生する
ガタによってナット106に静止させようとする摩擦力
が伝わり、結果としてナット106は前述のように緩み
方向に回転してしまうことになる。そこで、前述のよう
に摺動ワッシャ102の一部を延長して、回動ワッシャ
104を軽圧入することにより、そのようなガタをなく
してナット106の緩み回転を防ぐようにしている。
【0095】次に、図20に基づいて、ヒンジ12の回
動角について説明する。前述のジョイント8の円弧状の
リブ8aと支持板17の突出部17aは、回動角度を規
制するストッパを構成している。即ち、ジョイント8が
回動すると、リブ8aと突出部17aが当接するため、
それ以上回動しなくなる。このときの回動角度が、最大
回動角Ω(C1)及びΩ(C2)である。このリブ8a
或いは突出部17aの位置を適宜変えることにより、所
望の最大回動角が得られることは言うまでもない。
【0096】次に、図21に基づき、ヒンジ15のトル
ク発生の仕組みを説明する。ナット106にはドライバ
がアクセスするための回転用の溝があって、ナット11
9を時計回りに回転すると、皿バネ118が次第に撓ん
でいく。すると皿バネ118の反発によって、回動板1
11は両面から押圧される。ここで固定ワッシャ117
は、厚めの金属板(本実施例では1.6mm厚)であ
る。これは皿バネ118が発生する反発力によって固定
ワッシャ117が撓むことを防ぎ、しかも皿バネ118
の力を広く面に分散することにより後述する摩擦力を大
きくするためである。そして回動板111は、次に述べ
るように2箇所で摩擦力が発生して保持トルクを発生す
る。先ず摺動ワッシャ115は、図示しないがベース板
112に回動不能に固定されているので、回動板111
と摺動ワッシャ115が摺動して、この接触面で摩擦力
が発生する。
【0097】次に、摺動シート116は回動自由であ
り、且つ回動板111と固定ワッシャ117は同じ材質
であって、ほぼ同一摩擦係数となっているため、摺動シ
ート116の両面で発生する摩擦力はほぼ等しくなる。
その結果、僅かな摺動面の粗さ違いや温度・湿度等の環
境条件によって、摺動面として、回動板111及び摺動
ワッシャ115間、或いは摺動シート116及び固定ワ
ッシャ117間に形成される。いずれにしてもそのとき
に発生する保持トルクには大きな影響はない。
【0098】このように発生する保持トルクは、軸方向
の押圧力に左右される。押圧力は皿バネ118の圧縮量
に依存する。そこで所望の保持トルクを得るためには、
ナット119の回転量を調整すれば良い。なお、摺動ワ
ッシャ115は、断面がL字形であり、軸方向に伸びた
部分が回動板111の円形穴と支持軸114の間に入り
込んでいる。これは、回動板111と支持軸114が直
接触れて摺動して、金属同士が摩耗することを防ぐため
である。
【0099】次に、図24に基づいて、ヒンジ15の緩
み防止について説明する。前述のように支持軸114の
軸部と固定ワッシャ117の穴には、両面Dカットが施
されている。支持軸114のDカット幅よりも固定ワッ
シャ117のDカット幅の方が大きくなっている。そし
て、この軸及び穴のなす間隙に摺動ワッシャ115の舌
片状の延長部115aが挟まれているが、これは以下に
述べるようにナット119の緩み回転を防ぐためであ
る。
【0100】回動板111を回動すると、摩擦力は摺動
シート116を通じて固定ワッシャ117に伝わって、
これを回動させようとする。ここで固定ワッシャ117
が自由に回動したとすると、皿バネ118を通じてナッ
ト119に摩擦力が伝達される。ナット119と支持軸
114のネジ部にも摩擦力が生じているが、この摩擦力
よりも回動板111から伝達される摩擦力の方が僅かで
も大きいと、回動を繰り返すに従ってナット119が僅
かづつ緩む方向に回転してしまう。その結果保持トルク
が減少してしまうことがある。
【0101】そこで、先ず固定ワッシャ117の穴にD
カットを施し、支持軸114のDカットと嵌合させて固
定ワッシャ117が回動させない方法が考えられる。と
ころがこの方法でも、穴と軸には加工精度の限界から僅
かに間隙が生じてしまう。その僅かの間隙から発生する
ガタによってナット119に摩擦力が伝わり、緩み方向
に回転させてしまう。そこで前述のように摺動ワッシャ
115の一部を延長して、固定ワッシャ117を軽圧入
することにより、ガタをなくしてナット119の緩み回
転を防ぐようにしている。
【0102】なお、万一トルクの低下が生じたときに、
脱着可能な目隠し蓋120があり、目隠し蓋120を外
した後、ドライバによってナット119を増し締めすれ
ば保持トルクを再度高めることができる。また、ナット
119を回転させる場合、ドライバの他に、六角レンチ
や専用治工具を用いても良い。
【0103】次に、図22に基づいてヒンジ15の回動
角度について説明する。前述の回動板111の突出部1
11aと、ベース板112の舌状片112a及びベース
補助板113の舌状片113aは回動角度を規制するス
トッパを構成している。即ち、回動板111が回動する
と、突出部111aと舌片112a及び113aが当接
するため、それ以上回動しなくなる。このときの回動角
が、最大回動角Ω(D1)及びΩ(D2)である。この
突出部111a或いは舌状片112a,113aの位置
を適宜変えることにより、所望の最大回動角が得られる
ことは言うまでもない。
【0104】次に、図22に基づき、回動部16の回動
について説明する。前述のヒンジ15のベース板112
が固定されている摺動軸130は、本体ベース14の丸
穴に軸16aを中心として回動自由に嵌合され、下方か
らワッシャ131と波ワッシャ132を挟んでパン板1
33が固定されている。ここで、波ワッシャ132が撓
むことにより、その反発力により摺動軸130は、本体
ベース14に圧接されて摩擦力を発生し、これにより回
動時のトルクが発生する。なお、カメラヘッド2の説明
において述べた通り、摩擦力の関係からワッシャ131
と波ワッシャ132が滑るので、滑らかな摺動感を得る
ことができる。
【0105】ところで、ヒンジ15のベース板112の
底面は円形である。図示しないがその一部が平面方向に
突出している。また、本体ベース14も摺動軸130と
の摺動面の一部が突出していて(14a)、ベース板1
4が回動すると、前述の突出部同士が当接して、回動を
規制するストッパとなる。この両突出部の位置を、ヒン
ジ16の回動角が180゜となるように配置している
が、勿論これに限るものではない。
【0106】支持軸130の中心には貫通穴があり、ア
ーム6内部を通るメインケーブル25は、この貫通穴を
通過している。更に、ヒンジ15も前述のように中央部
に空間を有し、メインケーブル25の経路を妨げない構
造であるから、ヒンジ15及び第2の回動部16におい
てケーブルに無理な力が加わらない構造になっている。
【0107】次に、本体ベース14の内部について説明
する。図23において、メインケーブル25はアーム
6、ジョイント10及びバラスト245の穴245aを
挿通して、金属クランプ247によってバラスト245
に固定されている。金属クランプ247は、ほぼ円弧状
部247aとほぼ鋸歯状部247bを備えており、ほぼ
円弧状部247aによってメインケーブル25の導電性
銅箔テープ25d部を押さえると共に、ほぼ鋸歯状部2
47bがメインケーブル25の外皮に食い込み、矢印2
53方向へメインケーブル25が引っ張られても抜けな
いようになっている。
【0108】更に、メインケーブル25は、テープ25
dの拘束から解放されて各信号線25eにバラされ、そ
の後メイン基板248の図示しない穴を通過し、メイン
基板248の半田面に設けられたコネクタに接続され
る。メイン基板248の半田面には、その他に図示しな
い調整用コネクタが設けられている。そして、裏蓋24
9以外全て取り付いた最終形態で、この調整用コネクタ
を使って信号の同期や画像の色味等の電気的最終調整が
行えるようになっている。
【0109】テープ25dからメインケーブル25を各
信号線25eにバラすことにより、図23のように狭い
空間の中で折り返すことが可能となっている。この場
合、各信号線25eには特にシールドが施されていない
ことになり、そのままではノイズを受け易くなる。そこ
で、本実施例ではバラスト245の足部245cをシャ
ーシ253にビス止めしている。シャーシ253は電源
アースにメイン基板248を介して接続されており、バ
ラスト245は錘りの役目をするために亜鉛材料により
形成されている。従って、バラスト245は、そのビス
を介して電源アースに接続されることとなる。
【0110】これにより、各信号線25eは、バラスト
245及びシャーシ253によってシールドされる。こ
の点はメイン基板248にとっても同様であり、即ちシ
ャーシ253とバラスト245によって、メイン基板2
48をノイズからシールドしている。また、テープ25
dはメインケーブル25の外皮内側のシールド材を固定
しているので、メインケーブル25のシールド材はテー
プ25dを介してバラスト245と接続し、電源アース
に接地することになる。これにより、メインケーブル2
5全体がシールドされ、ノイズに対して強いケーブルと
なる。バラスト245は錘りの役目だけでなく、前述の
ようにシールド材の役目を果たすと共に表面が銀色をし
ている。従って、角穴245bでは、バラスト自身が反
射面となってパワーLED246の光量を増幅し、パワ
ーLEDレンズ18から視認性の良い明るい光を発光し
得るようにしている。
【0111】本体ベース14には、AGCスイッチ1
9、ネガ/ポジ切替スイッチ20、マイクミュートスイ
ッチ21及びWBスイッチ22が設けられている。ここ
では、ネガ/ポジ切替スイッチ20について説明するも
のとする。ネガ/ポジ切替スイッチ20は、ネガ/ポジ
切替スイッチボタン250、コイルスプリング251及
びリング252により構成されている。操作者がネガ/
ポジ切替スイッチボタン250を押すと、メイン基板2
48上のタクトスイッチ248aが入り、画像のネガ/
ポジの切替を行うことができる。
【0112】本画像入力装置はまた、裏蓋249の三脚
用のネジ部249aと回転防止用のピンが入る穴部24
9bによって、カメラ用又はビデオカメラ用三脚に取り
付けことが可能である。これにより机の上だけでなく、
三脚によって操作者が希望する場所に設置することが可
能となっている。
【0113】更に、本画像入力装置において、その使用
中に仮にメインケーブル25が屈曲によって断線し、画
像が出力されなくなった場合、次のようにメインケーブ
ル25を交換することができる。即ち、先ず裏蓋249
を外し、メインケーブル25のコネクタをメイン基板2
48から抜き、シャーシ253を本体ベース14から鉛
直下方に外す。そして、金属クランプ247をバラスト
245から外し、メインケーブル25のジョイント7か
ら露出している部分から矢印253方向に引っ張りアー
ム6から取り出す。次に、カメラヘッド2、ヘッドベー
ス3に固定されているメインケーブル25を外し、メイ
ンケーブル25のジョイント7から露出している部分か
ら引っ張りアーム5から取り出す。これにより、断線し
たメインケーブル25を取り出すことができ、新しいケ
ーブルに簡単に交換することができる。
【0114】なお、上記実施例における角度等の具体的
数値等は、本発明の範囲内で適宜変更可能であり、実使
用に応じて最適のものを選定することができる。また、
上記実施例における特に、支柱を連結する関節部まわり
の構造やケーブルの引回し構造もしくは方法等は、この
種の構造を採用し得る例えば電子機器或いは電子装置等
に対して有効に適用可能である。その1例として電気ス
タンド等の照明装置、或いは医療機器等において、基端
側部材に対して支柱を介して先端部材を所望の位置に設
定し、ケーブルによって両部材を接続するように構成す
ることができる。
【0115】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、次
の効果を得ることができる。即ち、(1)カメラヘッド
を第1のヒンジ部にて回動させると、ケーブルは第1の
支柱の内部で第2のヒンジ部側に滑る。第1のヒンジ部
にはケーブルと干渉する回動軸がないので、第1のヒン
ジ部で大きなR(曲率半径)をとることができ、従って
ケーブルに対して負荷がかからない。この場合、第2の
ヒンジ部にて言わばケーブルのためのバッファを構成
し、ケーブルは第1の支柱の内部を円滑に滑ることがで
きる。
【0116】(2)また、第2のヒンジ部を支点にして
第1の支柱と第2の支柱が回動する際に、この第2のヒ
ンジ部にて露出したケーブルは、大きなRで湾曲もしく
は屈曲するから、局所的に応力が集中するのを避け、従
って断線の危険が全くない。 (3)更に、第3のヒンジ部を支点にして第2の支柱が
回動する際には、第3のヒンジ部にはケーブルと干渉す
る回動軸がないので、この第3のヒンジ部においても大
きなRをとることができる。従って、この場合にもケー
ブルに負荷がかからないようになっている。従って、原
稿台を備えていない小型の画像入力装置において、ヒン
ジ部まわりにてケーブルに無理な負荷を与えずに、円滑
且つ的確にケーブルを引回すことができる。
【0117】更に、本発明によれば、特にかかるケーブ
ルに負荷を与えずに、ケーブルを引回すことができるヒ
ンジ部まわりの構造を、その他の電子機器もしくは装置
等に対して有効に適用することができる等の利点を有し
ている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を最も良く表す画像入力装置の
外観斜視図である。
【図2】本発明の実施例における背面部パネルを説明す
るための概略背面図である。
【図3】本発明の実施例における信号授受を説明するた
めのブロック図である。
【図4】本発明の実施例の書画撮影形態を説明するため
の概略側面図である。
【図5】本発明の実施例のヒンジの回動を説明するため
の概略側面図である。
【図6】本発明の実施例のヒンジの回動を説明するため
の概略上面図である。
【図7】本発明の実施例のヒンジの回動を説明するため
の概略正面図である。
【図8】本発明の実施例のレンズ部を説明するための概
略上面図である。
【図9】本発明の実施例の原稿周辺部撮影を説明するた
めの概略上面図である。
【図10】本発明の実施例の位置ズレ原稿部撮影を説明
するための概略上面図である。
【図11】本発明の実施例の人物撮影を説明するための
概略側面図である。
【図12】本発明の実施例の搬送形態を説明するための
概略側面図である。
【図13】本発明の実施例の部分拡大撮影を説明するた
めの概略側面図である。
【図14】本発明の実施例の大型原稿撮影を説明するた
めの概略側面図である。
【図15】本発明の実施例のケーブル屈曲を説明するた
めの概略側面図である。
【図16】本発明の実施例のカメラヘッド部を説明する
ための概略上視図である。
【図17】本発明の実施例のカメラヘッド部を説明する
ための概略斜視図である。
【図18】本発明の実施例のヘッドベースの回転を説明
するための概略斜視図である。
【図19】本発明の実施例のヒンジ部を説明するための
概略正面断面図である。
【図20】本発明の実施例のヒンジ部を説明するための
概略側面図である。
【図21】本発明の実施例のヒンジ部を説明するための
概略正面断面図である。
【図22】本発明の実施例のヒンジ部を説明するための
概略側面断面図である。
【図23】本発明の実施例の本体ベースの内部を説明す
るための概略断面図である。
【図24】従来例を示す概略斜視図である。
【符号の説明】
1 レンズ、2 カメラヘッド、3 ヘッドベース、
4,16 回動部、5,6支柱、7,8,9,10 ジ
ョイント、11,12,15 ヒンジ、14 本体ベー
ス、18 LEDレンズ、25 メインケーブル、28
ヒンジカバー、30 ACアダプタ、33 モニタ、
34 外部マイク、35 原稿、36 原稿載置面、5
0 CPU、51 画像信号処理部、52 音声信号処
理部、53タイミングジェネレータ、54 アンプ、1
01 回動軸、102 摺動ワッシャ、103 摺動シ
ート、104 回動ワッシャ、105 皿バネ、106
金属製ナット、107 支持板、111 回動板、11
2 ベース板、113ベース補助板、114 支持軸、
115 摺動ワッシャ、116 摺動シート、119
金属製ナット、201 ローパスフィルタ、202 緩
衝材、203CCD、204 レンズシャーシ、205
絶縁シート、208 ビデオ基板、210,211
コネクタ、212 ヘッドシャーシ、215 モールド
クランプ、216 ヘッドパン板、217 波ワッシ
ャ、220 チルトシャーシ、221 金属クランプ、
229,230 ヘッドべースケース、235 皿バ
ネ、236 金属ワッシャ、238,239 チルト
軸。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮像部で得た画像信号を装置本体に入力
    し、その信号処理を行うようにした画像入力装置であっ
    て、 複数の関節部を介して連結された支柱の先端側に設けた
    カメラヘッドと、該支柱の基端側を支持する装置本体の
    基台に内蔵した信号処理部と、前記支柱に沿って設けた
    前記カメラヘッド及び前記信号処理部を接続するための
    ケーブルと、を備え、 前記ケーブルを引回す際、その引回し経路と各関節部の
    回動軸が干渉しないように構成したことを特徴とする画
    像入力装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の画像入力装置におい
    て、 第1ヒンジ部及び第1回動部から成る第1関節部と、第
    2ヒンジ部から成る第2関節部と、第3ヒンジ部及び第
    2回動部から成る第3関節部と、第2関節部を介して連
    結された一対の支柱と、を備え、 第1関節部及び第3関節部において第1ヒンジ部及び第
    3ヒンジ部を前記ケーブルの両側に構成して、該ケーブ
    ルを第1関節部及び第3関節部にてそれぞれ直線状に引
    回すようにしたことを特徴とする画像入力装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の画像入力装置におい
    て、 第1ヒンジ部及び第1回動部から成る第1関節部と、第
    2ヒンジ部から成る第2関節部と、第3ヒンジ部及び第
    2回動部から成る第3関節部と、第2関節部を介して連
    結された一対の支柱と、を備え、 前記ケーブルを前記各支柱内に挿通させると共に、該ケ
    ーブルは、これらの支柱を連結する前記第2関節部にて
    露出してループ状に引回されるようにしたことを特徴と
    する画像入力装置。
  4. 【請求項4】 関節部を介して連結された支柱の先端側
    に設けた一方の部材と、該支柱の基端側を支持する装置
    本体の基台に設けた他方の部材とを前記支柱に沿って設
    けたケーブルによって接続するようにした装置におい
    て、 前記ケーブルを引回す際、その引回し経路と各関節部の
    回動軸が干渉しないように構成したことを特徴とする装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の装置において、 第1ヒンジ部及び第1回動部から成る第1関節部と、第
    2ヒンジ部から成る第2関節部と、第3ヒンジ部及び第
    2回動部から成る第3関節部と、第2関節部を介して連
    結された一対の支柱と、を備え、 第1関節部及び第3関節部において第1ヒンジ部及び第
    3ヒンジ部を前記ケーブルの両側に構成して、該ケーブ
    ルを第1関節部及び第3関節部にてそれぞれ直線状に引
    回すようにしたことを特徴とする装置。
  6. 【請求項6】 請求項4に記載の装置において、 第1ヒンジ部及び第1回動部から成る第1関節部と、第
    2ヒンジ部から成る第2関節部と、第3ヒンジ部及び第
    2回動部から成る第3関節部と、第2関節部を介して連
    結された一対の支柱と、を備え、 前記ケーブルを前記各支柱内に挿通させると共に、該ケ
    ーブルは、これらの支柱を連結する前記第2関節部にて
    露出してループ状に引回されるようにしたことを特徴と
    する装置。
JP7147910A 1995-06-14 1995-06-14 画像入力装置 Pending JPH08340468A (ja)

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US08/664,256 US6115068A (en) 1995-06-14 1996-06-07 Positionable image input apparatus
EP96304398A EP0749037B1 (en) 1995-06-14 1996-06-12 Image input apparatus with means for varying and indicating the orientation of a camera head
DE69621188T DE69621188D1 (de) 1995-06-14 1996-06-12 Bildaufzeichnungsvorrichtung mit Mitteln zum Einstellen und Anzeigen der Orientierung eines Kamerakopfes

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