JPH08339946A - 半導体基板およびその製造方法ならびにその使用方法 - Google Patents

半導体基板およびその製造方法ならびにその使用方法

Info

Publication number
JPH08339946A
JPH08339946A JP24616595A JP24616595A JPH08339946A JP H08339946 A JPH08339946 A JP H08339946A JP 24616595 A JP24616595 A JP 24616595A JP 24616595 A JP24616595 A JP 24616595A JP H08339946 A JPH08339946 A JP H08339946A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
semiconductor
semiconductor substrate
single crystal
crystal orientation
semiconductor wafer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP24616595A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuhiro Kimura
泰広 木村
Keiji Yamauchi
敬次 山内
Hidekazu Yamamoto
秀和 山本
Shigehisa Yamamoto
茂久 山本
Masabumi Katsumata
正文 勝又
Yasukazu Mukogawa
泰和 向川
Hajime Watabe
元 渡部
Morihiko Kume
盛彦 久米
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP24616595A priority Critical patent/JPH08339946A/ja
Publication of JPH08339946A publication Critical patent/JPH08339946A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2223/00Details relating to semiconductor or other solid state devices covered by the group H01L23/00
    • H01L2223/544Marks applied to semiconductor devices or parts
    • H01L2223/54493Peripheral marks on wafers, e.g. orientation flats, notches, lot number

Abstract

(57)【要約】 【課題】 有効利用面積の減少、機械的強度の低下およ
びレジスト膜の不均一化を伴なわない半導体基板および
その製造方法ならびにその使用方法を提供する。 【解決手段】 外周が全体にわたって円形状のシリコン
ウェハ1の所定領域にシリコンウェハ1の結晶方位を検
出するための被検出標識2を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、半導体基板およ
びその製造方法ならびにその使用方法に関し、より特定
的には、結晶方位の検出が可能な半導体基板およびその
製造方法ならびにその使用方法に関する。
【0002】
【従来の技術】現在の半導体基板のほとんどは、Si
(シリコン)からなる基板である。また、半導体の均質
性等の要求から単結晶Siからなる基板が用いられる。
この単結晶Si基板の製造方法としては、まず、種結晶
を使用したエピタキシャル成長を利用したフローティン
グゾーン法(FZ法)等により単結晶シリコンインゴッ
トを形成する。そして、その単結晶シリコンインゴット
をその成長軸と垂直方向に切断および加工する。
【0003】単結晶Siでは、Si原子が規則正しく結
晶全体にわたって配列されているので、切断する方向に
よって基板表面を形成する結晶面が異なったものにな
る。結晶面が異なると、その後の工程において、基板上
に形成されるデバイスの機能上必要な絶縁膜としての酸
化膜(SiO2 )の性質が均一とならない。このため、
製造される半導体デバイスの信頼性が低下する。
【0004】このため、基板上にデバイスを形成する際
に、基板を構成する単結晶Siの結晶方位が容易に特定
できるように、従来では単結晶Si基板に特定の結晶方
位を示すものとしてオリエンテーションフラットまたは
ノッチを設けていた。なお、単結晶シリコンインゴット
は前述のとおり、種結晶を用いたエピタキシャル成長に
より製造されるので、成長軸、すなわち、インゴットの
円柱軸方向は種結晶の結晶構造に応じた結晶が成長す
る。このため、インゴットの円柱軸方向の結晶方位の特
定は必要ない。成長軸と垂直な面内の結晶方位の特定
は、上記したオリエンテーションフラットまたはノッチ
を用いて成長軸と垂直な面上の一方向を特定することに
よって行なう。
【0005】図86は、従来のオリエンテーションフラ
ットを設けた半導体基板を示した平面図である。図86
を参照して、従来の半導体基板では、シリコンウェハ1
01aにその結晶方位を示すためのオリエンテーション
フラット120が形成されている。図87から図91
は、図86に示した従来のオリエンテーションフラット
を有する半導体基板の製造プロセスを説明するための斜
視図である。図87から図91を参照して、次に従来の
オリエンテーションフラットを有する半導体基板の製造
プロセスについて説明する。
【0006】まず、図87に示されたようなSi単結晶
インゴット103aをフローティングゾーン法(FZ
法)またはチョクラルスキー引上法(CZ法)等によっ
て製造する。これらの方法では、高純度のSiの融液に
単結晶の種結晶130を浸し、種結晶表面において結晶
化させる。これにより、種結晶の原子の配列にならって
融液中のSi原子も配列して固化するいわゆるエピタキ
シャル成長が起こる。このため、インゴット全体で原子
が一定の規則性を有するいわゆる単結晶となる。
【0007】引上げられたSi単結晶インゴット103
aの両端を切断した後、断面が真円になるように直径研
削することによって、図88に示すような円柱状の単結
晶シリコン103が形成される。
【0008】円柱状の単結晶シリコン103の円柱軸方
向の結晶方位はSi単結晶インゴット製造時に用いた種
結晶130により決定されるので既知である。しかし、
円柱軸に対して垂直面内における結晶方位は不明である
ため、図89に示すようにX線回折法によって単結晶シ
リコン103の結晶方位を特定する。
【0009】特定された結晶方位に基づき、所定の結晶
方位を示す方向に図90に示すようにオリエンテーショ
ンフラットとなるべき切欠を形成する。一部に切欠が形
成された円柱状の単結晶シリコン103は図91のよう
に所定の厚みに切断された後、研磨等の工程を経て、シ
リコンウェハ101aとなる。このようにして、従来の
オリエンテーションフラットを有する半導体基板は形成
されていた。
【0010】図92は、従来のノッチを設けた半導体基
板を示した平面図である。図92を参照して、従来の半
導体基板では、シリコンウェハ101bに、その結晶方
位を示すノッチ119が形成されている。
【0011】図93ないし図95は、図92に示した従
来のノッチを有する半導体基板の製造プロセスを説明す
るための斜視図である。図93ないし図95を参照し
て、次に従来のノッチを有する半導体基板の製造プロセ
スについて説明する。前述の図87と図88に示した工
程の次の工程が図93に示される。図93に示す工程で
は、円柱状に加工された単結晶シリコンの結晶方位をX
線回折法により、特定する。その特定された結晶方位に
基づき、所定の結晶方位を示す方向に図94に示すよう
にノッチとなるべき切欠を形成する。一部に切欠が形成
された円柱状の単結晶シリコン103は図95のように
所定の厚みに切断された後、研磨等の工程を経て、シリ
コンウェハ101bとなる。このようにして従来のノッ
チを有する半導体基板は形成されていた。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】図86と図92に示し
たオリエンテーションフラットやノッチを有する従来の
半導体基板では、シリコンウェハに直接形状的に印(オ
リエンテーションフラット,ノッチ)を付していたこと
からその印の分だけシリコンウェハの主表面の面積が減
少していた。その結果、シリコンウェハの有効利用面積
が減少するという問題点があった。また、従来の半導体
基板では、印の部分で他の部分と比べてレジスト膜の膜
厚が増加し、その結果レジスト膜の膜厚が不均一になる
といった問題点があった。さらに、ノッチを有する半導
体基板の場合に顕著であるが、ノッチ部分への応力集中
による機械的強度の低下およびノッチ形成部からの異物
発生といった問題もあった。
【0013】この発明は、上記のような課題を解決する
ためになされたものである。
【0014】請求項1から9に記載の発明の目的は、半
導体基板において、機械的強度の低下、有効利用面積の
減少およびレジスト膜の不均一化等といった問題を回避
することである。
【0015】請求項10に記載の発明の目的は、半導体
基板において、特に、機械的強度の低下を防止すること
である。
【0016】請求項11から21に記載の発明の目的
は、半導体基板の製造方法において、機械的強度の低
下、有効利用面積の減少およびレジスト膜の不均一化等
といった問題のない半導体基板を容易に製造することで
ある。
【0017】請求項22に記載の発明の目的は、半導体
基板の製造方法において、特に機械的強度の低下を伴な
わない半導体基板を容易に製造することである。
【0018】請求項23および24に記載の発明の目的
は、半導体基板の使用方法において、エピタキシャル層
の結晶方位を容易に特定することである。
【0019】請求項25から31に記載の発明の目的
は、半導体基板の使用方法において、被検出標識が形成
された半導体ウェハの結晶方位を容易に特定することで
ある。
【0020】請求項32から36に記載の発明の目的
は、半導体装置の製造方法において、機械的強度の低下
を防止しながら結晶方位の検出が可能な半導体基板を容
易に製造することである。
【0021】請求項37に記載の発明の目的は、半導体
基板の使用方法において、被検出標識が形成された半導
体ウェハの(111)面を容易に特定することである。
【0022】
【課題を解決するための手段】請求項1から9における
半導体基板は、半導体ウェハと、被検出標識とを備えて
いる。半導体ウェハは、外周部が全体にわたって円形状
である。被検出標識は、半導体ウェハの結晶方位を検出
するために、半導体ウェハの表面の所定領域に形成され
ている。好ましくは、請求項2に記載のように被検出標
識を半導体ウェハの外周部近傍に形成するようにしても
よい。
【0023】請求項10における半導体基板は、第1の
半導体ウェハと第2の半導体ウェハとを備えている。第
1の半導体ウェハは、外周部が全体にわたって円形状で
ある。第2の半導体ウェハは、第1の半導体ウェハと貼
り合せられ、その表面の所定領域がその結晶方位を検出
することができるような形状に形成されている。
【0024】請求項11から14における半導体基板の
製造方法では、単結晶半導体を円柱状に加工する。単結
晶半導体の結晶方位を検出した後、単結晶半導体の所定
領域に不純物を導入することによって、結晶方位を示す
不純物領域を形成する。単結晶半導体を加工することに
より複数の半導体ウェハを形成する。
【0025】請求項15および16における半導体基板
の製造方法では、単結晶半導体を円柱状に加工する。単
結晶半導体の結晶方位を検出した後、単結晶半導体の所
定領域を化学反応によって別の物質とすることによっ
て、結晶方位を示す異種物質領域を形成する。単結晶半
導体を加工することにより複数の半導体ウェハを形成す
る。
【0026】請求項17および18における半導体基板
の製造方法では、単結晶半導体を円柱状に加工する。単
結晶半導体の結晶方位を検出した後、単結晶半導体の外
周部側表面上の所定領域に結晶方位を特定するための膜
を形成する。単結晶半導体を加工することにより複数の
半導体ウェハを形成する。
【0027】請求項19から21における半導体基板の
製造方法では、単結晶半導体を円柱状に加工する。単結
晶半導体の結晶方位を検出した後、単結晶半導体の外周
部の所定領域に結晶方位を示す第1の被検出標識を形成
する。単結晶半導体を加工することにより複数の半導体
ウェハを形成する。第1の被検出標識を基準として、半
導体ウェハの主表面の所定領域に結晶方位を示す第2の
被検出標識を形成する。また、好ましくは、請求項21
に記載のように、第1の被検出標識は、単結晶半導体を
加工する際に半導体ウェハの破損を防止するために用い
る部材によって構成してもよい。
【0028】請求項22における半導体基板の製造方法
では、外周部が全体にわたって円形状を有する第1の半
導体ウェハを形成する。外周部の一部がその結晶方位を
検出することができるような形状を有する第2の半導体
ウェハを形成する。第1の半導体ウェハと第2の半導体
ウェハとを貼り合せる。
【0029】請求項23における半導体基板の使用方法
では、半導体ウェハの主表面上に、その上部表面にその
結晶方位に対応する段差部を有するエピタキシャル層を
成長させる。エピタキシャル層の段差部を用いてエピタ
キシャル層の結晶方位を特定する。
【0030】請求項24における半導体基板の使用方法
では、半導体ウェハの主表面上に、その上部表面にその
結晶方位に対応する形状を有する凹凸を含むエピタキシ
ャル層を成長させる。凹凸の形状を検出することによ
り、エピタキシャル層の結晶方位を特定する。
【0031】請求項25から31における半導体基板の
使用方法では、被検出標識が形成された半導体ウェハの
部分と、それ以外の半導体ウェハの部分との物理的性質
を異ならせ、その物理的性質の相違を利用して被検出標
識の存在位置を検出することにより、半導体ウェハの結
晶方位を特定する。
【0032】請求項32から36における半導体基板の
使用方法では、その外周面が全体にわたって円形状を有
する半導体ウェハを形成し、その半導体ウェハの表面の
所定領域をエッチングすることにより(111)面を有
する凹部を形成する。
【0033】請求項37における半導体基板の使用方法
では、半導体ウェハの表面の所定領域に形成された(1
11)面を有する凹部に光を照射し、その凹部からの散
乱光量の最も多い領域を検出することによって(11
1)面を特定する。
【0034】請求項1ないし9に係る半導体基板では、
外周部が全体にわたって円形状を有する半導体ウェハの
所定領域に半導体ウェハの結晶方位を検出するための被
検出標識が形成されているので、従来用いられていたオ
リエンテーションフラット等の形態上の特徴を有さず全
体が円形の半導体ウェハのまま半導体ウェハの結晶方位
が容易に検出される。また、請求項2に係る半導体基板
のように、被検出標識を半導体ウェハの外周部分に形成
するように構成すれば、半導体ウェハの中心部分に被検
出標識を形成する場合に比べて半導体ウェハの結晶方位
の検出に際して生ずる誤差が著しく減少される。
【0035】請求項10に係る半導体基板では、外周部
が全体にわたって円形状を有する第1の半導体ウェハ
と、第1の半導体ウェハと貼り合せられ、その表面の所
定領域がその結晶方位を検出することができるような形
状に形成された第2の半導体ウェハを備えているので、
機械的強度の低下が防止されながら第2の半導体ウェハ
の結晶方位が容易に検出される。
【0036】請求項11ないし14に係る半導体基板の
製造方法では、単結晶半導体が円柱状に加工され、単結
晶半導体の結晶方位が検出され、単結晶半導体の所定領
域に不純物を導入することによって結晶方位を示す不純
物領域が形成され、単結晶半導体を加工することにより
複数の半導体ウェハが形成されるので、外周部が全体に
わたって円形状を有する半導体ウェハの所定領域にその
半導体ウェハの結晶方位を検出するための不純物領域が
形成された半導体基板が容易に製造される。
【0037】請求項15および16に係る半導体基板の
製造方法では、単結晶半導体が円柱状に加工され、単結
晶半導体の結晶方位が検出され、単結晶半導体の所定領
域を化学反応によって別の物質とすることによって、結
晶方位を示す異種物質領域が形成され、単結晶半導体を
加工することにより複数の半導体ウェハが形成されるの
で、外周部が全体にわたって円形状を有する半導体ウェ
ハの所定領域にその半導体ウェハの結晶方位を検出する
ための異種物質領域が形成された半導体基板が容易に製
造される。
【0038】請求項17および18に係る半導体基板の
製造方法では、単結晶半導体が円柱状に加工され、単結
晶半導体の結晶方位が検出され、単結晶半導体の外周部
側表面上の所定領域に結晶方位を特定するための膜が形
成され、単結晶半導体を加工することにより複数の半導
体ウェハが形成されるので、外周部が全体にわたって円
形状を有する半導体ウェハの所定領域に半導体ウェハの
結晶方位を検出するための膜が形成された半導体基板が
容易に製造される。
【0039】請求項19ないし21に係る半導体基板の
製造方法では、単結晶半導体が円柱状に加工され、単結
晶半導体の結晶方位が検出され、単結晶半導体の外周部
の所定領域に、結晶方位を示す第1の被検出標識が形成
され、単結晶半導体を加工することにより複数の半導体
ウェハが形成され、第1の被検出標識を基準として、半
導体ウェハの主表面の所定領域に結晶方位を示す第2の
被検出標識が形成されるので、外周部が全体にわたって
円形状を有する半導体ウェハであって、その表面の所定
領域に形成され、半導体ウェハの結晶方位を検出するた
めの所定の表面形状を有する被検出標識を有する半導体
基板が容易に製造される。また請求項20に係る半導体
基板の製造方法のように、第1の被検出標識を単結晶半
導体を加工する際に、半導体ウェハの破損を防止するた
めに用いる部材とすれば、第1の被検出標識を付するた
めの工程を省略しながら、結晶方位特定のための被検出
標識を有する半導体基板が容易に製造される。
【0040】請求項22に係る半導体基板の製造方法で
は、外周部が全体にわたって円形状を有する第1の半導
体ウェハが形成され、外周部の一部がその結晶方位を検
出することができるような形状を有する第2の半導体ウ
ェハが形成され、第1の半導体ウェハと第2の半導体ウ
ェハとが貼り合せられるので、機械的強度の低下を防止
し、かつ第2の半導体ウェハの結晶方位の検出が可能
な、半導体基板が容易に製造される。
【0041】請求項23に係る半導体基板の使用方法で
は、半導体ウェハの主表面上に、その上部表面にその結
晶方位に対応する段差部を有するエピタキシャル層が成
長され、そのエピタキシャル層の段差部を用いてエピタ
キシャル層の結晶方位が特定されるので、エピタキシャ
ル層の成長が必要とされる半導体基板では特別な工程を
必要とせず、エピタキシャル層の結晶方位が容易に特定
される。
【0042】請求項24に係る半導体基板の使用方法で
は、その結晶方位に対応する形状を有する凹凸を含むエ
ピタキシャル層が成長され、凹凸の形状を検出すること
により、エピタキシャル層の結晶方位が特定されるの
で、エピタキシャル層の成長が必要とされる半導体基板
では特別な工程を必要とせず、エピタキシャル層の結晶
方位が容易に特定される。
【0043】請求項25ないし31に係る半導体基板の
使用方法では、被検出標識が形成された半導体ウェハの
部分と、それ以外の半導体ウェハの部分との物理的性質
を異ならせ、その物理的性質の相違を利用して被検出標
識の存在位置が検出されるので半導体ウェハの結晶方位
が容易に特定される。
【0044】請求項32ないし36に係る半導体基板の
製造方法では、全体にわたって円形状の半導体ウェハの
表面に(111)面を有する凹部が形成されるので、機
械的強度の低下を防止しながら(111)面の特定が可
能な半導体基板が容易に製造される。
【0045】請求項37に係る半導体基板の使用方法で
は、半導体ウェハの表面に形成された(111)面を有
する凹部からの散乱光量の最も多い領域を検出すること
によって(111)面が特定されるので、半導体ウェハ
の結晶方位が容易に特定される。
【0046】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0047】(実施の形態1)図1は本発明の実施の形
態1による半導体基板を示した斜視図である。
【0048】図1を参照して、この実施の形態1の半導
体基板では、シリコンウェハ1の外周部分にシリコンウ
ェハ1の結晶方位を検出するための不純物領域2が形成
されている。不純物領域2に含有される不純物としては
リン、ホウ素、砒素、アンチモンおよび酸素が挙げられ
る。
【0049】この実施の形態1では、図73と図79に
示したオリエンテーションフラットやノッチを付した従
来の半導体ウェハと異なり、形状を全体にわたり円形に
することによって、従来品で問題であった有効面積の減
少、機械的強度の減少、レジストの不均一化および異物
の発生といった問題が発生するのを防止することができ
る。
【0050】図2は、図1に示した実施の形態1の半導
体基板の一の使用方法を説明するための概念図である。
図2を参照して、次に実施の形態1の半導体基板の一の
使用方法について説明する。この使用方法では、赤外線
発生装置8aと赤外線検出器8bとの組合せによりシリ
コンウェハ1を通過する赤外線9の吸収量を測定する。
この方法により、シリコンウェハ1の外周部を走査して
外周部のそれぞれの位置における赤外線吸収量を測定す
る。不純物領域2においては、それ以外の部分に比し
て、含有される不純物による赤外線吸収があるため、赤
外線吸収量が大きくなる。たとえば、赤外線の波長が1
0000Å以上のものを使用すると、不純物領域の抵抗
率が0.5Ωcm以下であれば、吸収係数は0.4以上
を示す。この赤外線吸収量が大きくなる点を検出するこ
とにより、不純物領域2の位置を検出する。これによ
り、シリコンウェハ1の結晶方位を容易に特定すること
ができる。この結晶方位の特定は、いずれの工程で行な
ってもよい。
【0051】図3は、図1に示した実施の形態1の半導
体基板の他の使用方法を説明するための概念図である。
図3を参照して、この他の使用方法は、シリコンウェハ
1に含まれる不純物とは導電形式が異なる不純物を含む
領域2を有するシリコンウェハ1に適用することができ
る。非接触のPN判定装置40で発生させた光パルス4
2を用いてシリコンウェハ1の外周部を走査する。光パ
ルス42の走査によってシリコンウェハ1で発生した光
起電力を静電結合を利用して非接触で検出器41によっ
て検出する。シリコン基板1の不純物の導電形式の違い
によって、発生する光起電力の極性が異なる。従って、
不純物を含む領域2とそれ以外のシリコンウェハ1とに
おいてそれぞれ発生する光起電力の極性が異なる。これ
を検出器41で検出することによって不純物を含む領域
の存在位置が特定され、これを基準として結晶方位を特
定することができる。なお、結晶方位の検出はいずれの
工程で行なってもよい。
【0052】図4ないし図7は、図1に示した実施の形
態1の半導体基板の第1の製造プロセスを説明するため
の斜視図である。図4から図7を参照して、次に実施の
形態1の半導体基板の製造プロセスについて説明する。
【0053】従来と同様に、図4に示すようにフローテ
ィングゾーン法(FZ法)またはチョクラルスキー引上
法(CZ法)によって製造された単結晶シリコンインゴ
ットを加工して円柱状単結晶シリコン3を形成する。円
柱状単結晶シリコン3の結晶方位をX線回折法で特定し
た後、結晶方位に対応する外周部に円柱軸と平行にスリ
ット状にイオン注入法によって不純物を注入する。不純
物としてはリン、ホウ素、砒素、アンチモンまたは酸素
を用いる。たとえば、ホウ素を用いてイオン注入量1×
1015atoms/cm2 以上で注入イオンエネルギ5
00KeVとすることによって不純物の注入を行なう。
【0054】次に、図6に示されたように、注入された
不純物を熱処理により単結晶シリコン3の内部に拡散さ
せることによって、不純物拡散領域5を形成する。この
ように不純物を拡散させることにより、不純物の存在す
る範囲が広がり、その結果、後の不純物領域の検出を容
易に行なうことができる。その後、不純物拡散領域5を
有する円柱状単結晶シリコン3は、従来と同様、図7に
示すように、所定の厚さに切断され、その後、研磨等の
工程を経てシリコンウェハ1となる。これにより、円形
状のシリコンウェハ1の表面に不純物領域2が形成され
た構造を有する実施の形態1の半導体基板が完成され
る。
【0055】図8ないし図11は、図1に示した実施の
形態1の半導体基板の第2の製造プロセスを説明するた
めの斜視図である。図8ないし図11を参照して、次に
実施の形態1の半導体基板の第2の製造プロセスについ
て説明する。従来と同様に、図8に示すようにFZ法ま
たはCZ法によって製造された単結晶シリコンインゴッ
トを加工して円柱状単結晶シリコン3とする。
【0056】円柱状単結晶シリコン3の結晶方位をX線
回折法で特定した後、結晶方位に対応する外周部に円柱
軸と平行に不純物を含むシリコン棒6を接触させる。そ
の後熱処理によってシリコン棒6内の不純物をシリコン
単結晶3の中に拡散させることにより、図10のように
不純物が拡散した不純物拡散領域5を形成する。なお、
用いる不純物としては、リン、ホウ素、砒素、アンチモ
ンまたは酸素が挙げられ、それらを含む半導体棒として
はシリコン棒6の他二酸化ケイ素棒を用いてもよい。
【0057】次に、図11に示すように、不純物拡散領
域5を有する円柱状単結晶シリコン3を、従来と同様、
所定の厚さに切断した後、研磨等の工程を経てシリコン
ウェハ1となる。これにより、円形状のシリコンウェハ
1の表面に不純物領域が形成された構造を有する実施の
形態1の半導体基板が完成される。
【0058】図12ないし図15は、図1に示した実施
の形態1の半導体基板の第3の製造プロセスを説明する
ための斜視図である。図12ないし図15を参照して、
次に実施の形態1の半導体基板の第3の製造プロセスに
ついて説明する。
【0059】まず、図12に示すように、FZ法または
CZ法によって製造された単結晶シリコンインゴットを
加工して円柱状単結晶シリコン3を形成する。円柱状単
結晶シリコン3の結晶方位をX線回折法で特定した後、
図13に示すように結晶方位に対応する円柱の外周部に
円柱軸と平行に溝7aを形成する。
【0060】次に、図14に示すように、不純物を含む
シリコン融液を溝7aに流し込み、固化させることで不
純物領域7を形成する。この後、図15に示すように、
円柱状単結晶シリコン3を所定の厚さに切断した後、研
磨等の工程を経てシリコンウェハ1となる。これにより
円形状のシリコンウェハ1の主表面に不純物領域2が形
成された構造を有する実施の形態1の半導体基板が完成
される。
【0061】(実施の形態2)図16は本発明の実施の
形態2による半導体基板を示した斜視図である。図16
を参照して、この実施の形態2の半導体基板では、シリ
コンウェハ1の外周部分にシリコンウェハ1の結晶方位
を特定するための検出可能なマーク15が形成されてい
る。マーク15(15a,15b)はシリコンウェハ1
の表面の一部を構成しており、図17または図18で示
されるような所定の表面形状を有する。この実施の形態
2では、上記した実施の形態1と同様、図73と図79
に示したオリエンテーションフラットやノッチを有する
従来の半導体基板と異なり、シリコンウェハ1の外周部
が全体にわたり円形状を有している。このため、従来品
で問題とされた有効面積の減少、機械的強度の低下、レ
ジストの不均一化および異物の発生といった問題が生じ
ない。
【0062】図19ないし図23は、図16に示した実
施の形態2の半導体基板の第1の製造プロセスを説明す
るための断面図である。図19ないし図23を参照し
て、次に実施の形態2の半導体基板の第1の製造プロセ
スについて説明する。
【0063】図20に示すようにFZ法またはCZ法に
よって製造された単結晶シリコンインゴットを加工して
円柱状単結晶シリコン3とする。円柱状単結晶シリコン
3の結晶方位をX線回折法で特定した後、図21に示す
ように結晶方位に対応する円柱の外周部に円柱軸と平行
に検出可能な塗付物、たとえばインク、塗料、磁性粉な
どによって印を付する。印を付された円柱状単結晶シリ
コン3は印16を付されたまま図22のように切断され
る。
【0064】その後、図23に示すように印16に基づ
いてシリコンウェハ1の結晶方位を示す位置に、後工程
における処理を受けても消去されない印15をレーザ光
線による溶融法、切削等の機械的方法またはエッチング
等の化学的方法によって付する。このようにして、図1
9に示す実施の形態2の半導体基板が完成される。
【0065】図24ないし図28は、図16に示した実
施の形態2の半導体基板の第2の製造プロセスを説明す
るための断面図である。図24ないし図28を参照し
て、次に実施の形態2の半導体基板の第2の製造プロセ
スについて説明する。
【0066】まず、図25に示すように、FZ法または
CZ法によって製造された単結晶シリコンインゴットを
加工して円柱状単結晶シリコン3とする。円柱状単結晶
シリコン3の結晶方位をX線回折法で特定した後、図2
6に示すように後の切断工程におけるウェハの破損を防
止するためのスライス台17を結晶方位を示す位置に取
付ける。このスライス台17は炭素材料またはセラミッ
ク等の構造材料からなる。また、スライス台17の円柱
状単結晶シリコン3への取付けは、両者を接着剤により
接着することにより、行なわれる。
【0067】その後、図27に示すようにスライス台1
7が取付けられた円柱状単結晶シリコン3は、スライス
台17が取付けられた状態でスライス台17とともに所
定の厚さに切断される。最後に、図28に示すように切
断されたスライス台17に基づいてシリコンウェハの結
晶方位を示す位置に、後工程における処理を受けても消
去されない印15を、レーザ光線による溶融、切削等の
機械的方法またはエッチング等の化学的方法によって付
する。以上のようにして、図24に示す実施の形態2の
半導体基板が完成される。
【0068】(実施の形態3)図29は本発明の実施の
形態3による半導体基板を示した斜視図である。図29
を参照して、この実施の形態3の半導体基板では、シリ
コンウェハ1の外周部分に結晶方位を検出するためのシ
リコン酸化物45が形成されている。シリコン酸化物4
5はシリコンウェハ1の内部に入り込むように形成され
ている。この実施の形態3では、上記した実施の形態1
および2と同様、図73や図79に示したオリエンテー
ションフラットやノッチを有する従来の半導体基板と異
なり、シリコンウェハ1の外周部が全体にわたり円形状
を有している。このため、従来品で問題とされた有効面
積の減少、機械的強度の低下、レジスト膜の不均一化お
よび異物の発生といった問題が生じない。また、実施の
形態3では、シリコンと酸素以外の原子が標識部分に存
在しないので、実施の形態1と比較して不純物によるシ
リコンウェハの汚染が生じにくいという特有の効果を奏
する。
【0069】図30ないし図32は、図29に示した実
施の形態3の半導体基板の製造プロセスを説明するため
の斜視図である。図30ないし図32を参照して、次に
実施の形態3の半導体基板の製造プロセスについて説明
する。
【0070】図30に示すように、FZ法またはCZ法
により製造された単結晶シリコンインゴットを加工して
円柱状単結晶シリコン3を形成する。円柱状単結晶シリ
コン3の結晶方位をX線回折法で特定する。その後、図
31に示すように結晶方位に対応する円柱の外周部に、
円柱軸と平行にレーザ光線等を走査することによってシ
リコン酸化物48を形成する。このシリコン酸化物48
は円柱状単結晶シリコン3の内部に入り込むように形成
される。シリコン酸化物48が形成された円柱状単結晶
シリコン3は図32のように切断される。このようにし
て、図29に示す実施の形態3の半導体基板が完成され
る。
【0071】(実施の形態4)図33は本発明の実施の
形態4による半導体基板を示した斜視図である。図33
を参照して、この実施の形態4の半導体基板では、シリ
コンウェハ1の外周部分の側表面上に結晶方位を検出す
るための窒化膜、ポリシリコン膜またはメタル系シリサ
イド等からなる膜50が形成されている。膜50はシリ
コンウェハ1の外周部側表面に密着するように形成され
ている。この実施の形態4では、上記した実施の形態1
などと同様、図73や図79に示したオリエンテーショ
ンフラットやノッチを有する従来の半導体基板と異な
り、シリコンウェハ1の外周部が全体にわたり円形状を
有している。このため、従来品で問題とされた有効面積
の減少、機械的強度の低下、レジスト膜の不均一化およ
び異物の発生といった問題が生じない。
【0072】図34ないし図36は、図33に示した実
施の形態4の半導体基板の製造プロセスを説明するため
の斜視図である。図34ないし図36を参照して、次に
実施の形態4の半導体基板の製造プロセスについて説明
する。
【0073】図34に示すように、FZ法またはCZ法
によって製造された単結晶シリコンインゴットを加工し
て円柱状単結晶シリコン3を形成する。円柱状単結晶シ
リコン3の結晶方位をX線回折法で特定する。その後、
図35に示すように結晶方位に対応する円柱の外周部側
表面上に円柱軸と平行に光を走査して光CVDによって
窒化膜、ポリシリコン膜、メタル系シリサイド膜などの
膜52を形成する。光CVDについては、たとえばApp
l.Phys.Lett.43(8)15 Oct.1983 pp774 〜776 に詳しく
開示されている。膜52が形成された円柱状単結晶シリ
コン3は図36のように切断される。このようにして、
図33に示す実施の形態4の半導体基板が完成される。
【0074】(実施の形態5)図37は本発明の実施の
形態5による半導体基板を示した斜視図である。図37
を参照して、この実施の形態5の半導体基板では、シリ
コンウェハ1の外周部分に結晶方位を検出するための磁
性体領域60が形成されている。磁性体領域60はシリ
コンウェハ1に埋込まれるように形成されている。磁性
体領域60はたとえばCo,NiまたはTiなどからな
る。この実施の形態5では、上記した実施の形態1など
と同様、図73や図79に示したオリエンテーションフ
ラットやノッチを有する従来の半導体基板と異なり、シ
リコンウェハ1の外周部が全体にわたり円形状を有して
いる。このため、従来品で問題とされた有効面積の減
少、機械的強度の低下、レジスト膜の不均一化および異
物の発生といった問題が生じない。また、実施の形態5
では、磁性体を標識としているため、その標識の検出が
磁気的に非接触で容易に行なうことができるという特有
の効果を奏する。
【0075】図38ないし図41は、図37に示した実
施の形態5の半導体基板の製造プロセスを説明するため
の斜視図である。図38ないし図41を参照して、次に
実施の形態5の半導体基板の製造プロセスについて説明
する。
【0076】まず、図38に示すように、FZ法または
CZ法によって製造された単結晶シリコンインゴットを
加工して円柱状単結晶シリコン3とする。円柱状単結晶
シリコン3の結晶方位をX線回折法で特定する。その
後、図39に示すように結晶方位に対応する円柱の外周
部に円柱軸と平行に溝61を形成する。図40に示すよ
うに、この溝61に磁性体62を堆積する。溝61が磁
性体により埋込まれた円柱状単結晶シリコン3は図41
に示すように切断される。このようにして、図37に示
す実施の形態5の半導体基板が完成される。
【0077】(実施の形態6)図42は本発明の実施の
形態6による半導体基板を示した斜視図である。図42
を参照して、この実施の形態6の半導体基板では、シリ
コンウェハ1の外周部分に結晶方位を検出するための磁
性体領域65が形成されている。磁性体領域65はシリ
コンウェハ1に埋込まれるように形成されている。磁性
体領域65はたとえばCo,NiまたはTiなどからな
る。この実施の形態6では、上記した実施の形態1など
と同様、図73や図79に示したオリエンテーションフ
ラットやノッチを有する従来の半導体基板と異なり、シ
リコンウェハ1の外周部が全体にわたり円形状を有して
いる。このため、従来品で問題とされた有効面積の減
少、機械的強度の低下、レジスト膜の不均一化および異
物の発生といった問題が生じない。また、実施の形態5
では、磁性体を標識としているため、その標識の検出が
磁気的に非接触で容易に行なうことができるという特有
の効果を奏する。
【0078】図43ないし図45は、図42に示した実
施の形態6の半導体基板の製造プロセスを説明するため
の斜視図である。図43ないし図45を参照して、次に
実施の形態6の半導体基板の製造プロセスについて説明
する。
【0079】まず、図43に示すように、FZ法または
CZ法によって製造された単結晶シリコンインゴットを
加工して円柱状単結晶シリコン3とする。円柱状単結晶
シリコン3の結晶方位をX線回折法で特定する。その
後、図44に示すように結晶方位に対応する円柱の外周
部に円柱軸と平行に磁性体66を注入する。その後、円
柱状単結晶シリコン3は図45に示すように切断され
る。このようにして、図42に示す実施の形態6の半導
体基板が完成される。
【0080】(実施の形態7)図46は、本発明の実施
の形態7による半導体基板を示した平面図であり、図4
7は図46に示した半導体基板の側面図である。図46
と図47を参照して、この実施の形態3の半導体基板で
は、外周部が全体にわたって円形状を有する第1のシリ
コンウェハ1と、オリエンテーションフラットを有する
第2のシリコンウェハ18とが貼り合されている。これ
により、オリエンテーションフラットを有する第2のシ
リコンウェハ18が円形状を有する第1のシリコンウェ
ハ1によって補強される。これにより、図73に示した
従来のオリエンテーションフラットを有する半導体基板
に比べて、機械的強度を向上させることができる。
【0081】図48ないし図51は、図46および図4
7に示した実施の形態7の半導体基板の製造プロセスを
説明するための図である。図48ないし図51を参照し
て、次に実施の形態7の半導体基板の製造プロセスにつ
いて説明する。
【0082】まず、図48に示されるようなオリエンテ
ーションフラットを有する第2のシリコンウェハと、図
49に示されるような、外周部が全体にわたって円形状
を有する第1のシリコンウェハ1とを別個に形成する。
図48に示される第2のシリコンウェハ18のオリエン
テーションフラットは、X線回折法により特定された結
晶方位を示すために所定の位置に形成されている。
【0083】これら第2のシリコンウェハ18と第1の
シリコンウェハ1を貼り合せることで、図50と図51
に示される構造の半導体基板を得る。その後、第2のシ
リコンウェハ18を所望の厚さに加工することによっ
て、図46と図47に示す実施の形態7の半導体基板が
完成される。
【0084】(実施の形態8)図52および図53はそ
れぞれ本発明の実施の形態8による半導体基板を示した
平面図および側面図である。図52と図53を参照し
て、この実施の形態8の半導体基板では、外周部が全体
にわたって円形状を有する第1のシリコンウェハ1と、
ノッチを有する第2のシリコンウェハ19とが貼り合さ
れている。この実施の形態8の半導体基板では、機械的
強度の低いノッチを有する第2のシリコンウェハ19を
全体にわたって円形状の第1のシリコンウェハ1によっ
て補強することによって図73と図79に示したオリエ
ンテーションフラットやノッチを有する従来の半導体基
板に比べて機械的強度を向上させることができる。
【0085】図54ないし図57は図52および図53
に示した実施の形態8の半導体基板の製造プロセスを説
明するための図である。図54ないし図57を参照し
て、次に実施の形態8の半導体基板の製造プロセスにつ
いて説明する。
【0086】まず、図54に示されるようなノッチを有
する第2のシリコンウェハ19と、図55に示されるよ
うな外周部が全体にわたって円形状を有する第1のシリ
コンウェハ1とを別個に形成する。図54に示した第2
のシリコンウェハのノッチは、X線回折法により結晶方
位を特定して所定の位置に付されている。これら第2の
シリコンウェハ19と第1のシリコンウェハ1を貼り合
せることで、図56と図57に示される構造の半導体基
板を得ることができる。その後、第2のシリコンウェハ
19を所望の厚さに加工することで、図52と図53に
示す実施の形態8の半導体基板が完成される。
【0087】(実施の形態9)図58ないし図61は、
本発明の実施の形態9による半導体基板の使用方法を説
明するための概念図である。図58ないし図61を参照
して、次に実施の形態9による半導体基板の使用方法に
ついて説明する。図58と図59はそれぞれエピタキシ
ャル成長したシリコン基板の側面図と平面図である。シ
リコン基板1の表面上にはエピタキシャル成長層10が
形成されている。エピタキシャル成長層10とシリコン
基板1とによって、エピタキシャル成長基板11が構成
されている。シリコン基板1にシリコンをエピタキシャ
ル成長させると、結晶面(110)と平行な方向にシリ
コン基板1の主表面に対して垂直な段差12が形成され
る。
【0088】したがって、この段差12は、結晶方位と
一定の関係を持った方向に形成されるので、この段差1
2の方向を検出することによって、結晶方位を特定する
ことができる。すなわち、図60に示すように、この段
差12によって反射される光線、たとえばレーザ光線1
3をこの段差12に入射させる。
【0089】そして、そのレーザ光線13の反射する方
向を検出することによって、段差12の方向を知ること
ができ、このことから結晶方位を特定することができ
る。結晶方位を特定した後、そのまま使用してもよい
し、後の工程における結晶方位の特定が容易に行なえる
ように図61に示すようにエピタキシャル成長層10の
主表面の結晶方位を示す特定の位置にマーク15を付し
てもよい。
【0090】(実施の形態10)図62ないし図64
は、本発明の実施の形態10による半導体基板の使用方
法を説明するための概念図である。図62ないし図64
を参照して、次に実施の形態10の半導体基板の使用方
法について説明する。図62は、エピタキシャル成長し
たシリコン基板の結晶方位を特定する方法を説明するた
めの概念図である。なお、図62の検出部分Aの拡大図
を図63に示す。図63に示すようにエピタキシャル成
長したシリコン基板10の表面には、結晶方位に特有な
規則正しい、通称ではステップアンドテラスと呼ばれる
凹凸が形成される。この凹凸の方向を探針走査型顕微鏡
(たとえば原子間力顕微鏡)14で検出することによ
り、エピタキシャル成長したシリコン基板10の結晶方
位を特定することができる。結晶方位を特定した後、そ
のまま使用してもよいし、後の工程における結晶方位の
特定が容易に行なえるように図64のようにシリコン基
板10の表面の結晶方位を示す特定の位置にマーク15
を付してもよい。
【0091】(実施の形態11)図65は、本発明の実
施の形態11による半導体基板の使用方法を説明するた
めの概念図である。図65を参照して、次に実施の形態
11による半導体基板の使用方法について説明する。こ
の実施の形態11の半導体基板では、シリコンウェハ1
の外周部分に結晶方位を検出するための酸化物からなる
膜74が形成されている。入射角中で楕円偏光した光を
照射する装置70、たとえばHe−Neレーザ照射装置
から照射された光を光学系フィルター71を通してある
一定方向に楕円偏光した光をシリコンウェハ1の所定領
域に照射する。その反射光は、平面偏光でありそれを検
出する光学系フィルター72を通し、検出増幅器73、
たとえば高感度フォトダイオードで検出する。検出され
た光はシリコンウェハの酸化物領域74にて反射された
場合と、酸化物領域以外の領域にて反射された場合では
その屈折率が異なる。シリコンウェハ1をその主表面の
中心を軸として回転させながら、この屈折率の相違を偏
光解析法を用いて検出することによって、結晶方位を検
出するための酸化物からなる膜74の位置を検出する。
【0092】このことによって、シリコンウェハ1の結
晶方位を特定する。検出増幅器73で検出するのは、光
強度であってもよい。この場合は、酸化物領域74とそ
れ以外の部分では、光の反射率が異なることを利用する
ものである。また、結晶方位を検出するための標識74
は、シリコンウェハ1と光の屈折率または光の反射率が
異なるものであれば本方法は適用可能であり、前述の酸
化物に限らず、窒化物、メタル系シリサイド等によって
形成されたものであってもよい。
【0093】さらに、シリコンウェハ1の側面部に検出
標識74が形成されている場合は、図66のようにシリ
コンウェハの側面方向から光を入射させることで本方法
は適用できる。図66における各構成機器などは図65
におけるものと同一であり、付けられた番号が図65と
同一のものは図65と同一の機能を有する。
【0094】(実施の形態12)図67は、本発明の実
施の形態12による半導体基板の使用方法を説明するた
めの概念図である。図67を参照して、次に実施の形態
12による半導体基板の使用方法について説明する。こ
の実施の形態12の半導体基板には、シリコンウェハ1
の外周部分に結晶方位を検出するための酸化物領域84
が形成されている。図67に示すようにシリコンウェハ
1を台80に装着する。台80はシリコンウェハ1と一
方の電極81とを電気的に接続するように作用する。他
方の電極82はシリコンウェハ1の周辺の所定領域に接
触させる。これによって、電気抵抗測定装置83によっ
てシリコンウェハ1の電気抵抗を測定することができ
る。この状態で、シリコンウェハ1をその主表面の中心
を軸に回転させ、シリコンウェハの周辺部の電気抵抗を
測定する。このとき、結晶方位を検出するための酸化物
領域84が電極と接触すると、酸化物は絶縁物であるた
め電気抵抗の測定値が大きく増加する。すなわち、シリ
コン基板では約数十Ω・cmであるのに対し、酸化物で
は無限大を示す。この電気抵抗の測定値の変化を検出す
ることで酸化物領域の位置を容易に特定することができ
る。これによって、シリコンウェハの結晶方位を特定す
ることができる。
【0095】なお、シリコンウェハの外周部分に形成さ
れる結晶方位を検出するための領域は、シリコンウェハ
と電気抵抗率が異なったものであればよく、たとえば窒
化物、ポリシリコン、シリサイドなどであっても本方法
は適用できる。これらの場合、それぞれが示す電気抵抗
率は、窒化膜の場合は酸化膜と同様に無限大を示す。ポ
リシリコンはドーピング条件(不純物注入条件)を選択
することで、検出の容易さを考慮してシリコン基板とは
十分に異なる電気抵抗率、たとえばシリコン基板の電気
抵抗率の100分の1以下または100倍以上を示すよ
うにする。また、シリサイドの場合は、0.01Ω・c
m以下を示す。以上のように、窒化膜などを用いても、
シリコン基板の電気抵抗率である数十Ω・cm程度とは
十分異なっているので、前記の酸化物を用いたときと同
様に膜の位置を特定することによって、シリコンウェハ
の結晶方位を特定することができる。
【0096】さらに、図68のように電極を配置してシ
リコンウェハの外周部分の2点間の電気抵抗を測定する
ようにしても前記の実施例と同様に酸化物などの領域が
存在する位置を特定することができる。
【0097】(実施の形態13)図69は、本発明の実
施の形態13による半導体基板の使用方法を説明するた
めの概念図である。図69を参照して、次に実施の形態
13による半導体基板の使用方法について説明する。こ
の実施の形態13の半導体基板にはシリコンウェハ1の
外周部分に結晶方位を検出するための標識96が形成さ
れている。標識96はシリコンウェハ1と導電率が異な
ったものであればよく、たとえば、酸化物、窒化物また
はメタル系シリサイドなどであってもよい。
【0098】この検出装置では、フェライト90の周り
にコイル91を巻き、端子93と94の間に容量要素9
5を置く。この状態で高周波定電流源92により高周波
を発生させ、シリコンウェハ1の周辺領域にフェライト
90を接触させずに図のように配置する。この状態で
は、誘導結合によってシリコンウェハ1の周辺部に渦電
流が発生する。
【0099】すなわち、高周波回路と結合させて誘電結
合によってシリコンウェハ1内に渦電流を発生させ、発
生した渦電流がジュール熱となって失われる。高周波電
力のシリコンウェハ1内での渦電流(ジュール熱)によ
る吸収と、導電率とが正の相関を持つことを利用して、
非接触でシリコンウェハ1と標識96との導電率の差を
検出する方法である。
【0100】シリコンウェハ1をその主表面の中心を軸
に回転させながら、端子93と94の間の電圧を測定す
る。結晶方位を検出するための標識部分96とその他の
部分では導電率が異なるため、標識96がフェライト9
0の部分に達すると測定電圧が変化する。この変化を検
出することで、標識96の位置を特定し、これによって
シリコンウェハ1の結晶方位を特定する。
【0101】(実施の形態14)図70は、本発明の実
施の形態14による半導体基板の使用方法を説明するた
めの概念図である。図70を参照して、次に実施の形態
14による半導体基板の使用方法について説明する。こ
の実施の形態14の半導体基板には、シリコンウェハ1
の外周部分に結晶方位を検出するための酸化物領域20
4が形成されている。図70に示すように、シリコンウ
ェハ1を台201に装着する。台201はシリコンウェ
ハ1と静電容量測定器203の一方の電極とを電気的に
接続している。また、静電容量測定器203のもう一方
の電極は、シリコンウェハ1の主表面と平行して設けら
れた電極202と電気的に接続されている。これによっ
て、シリコンウェハと電極202とで構成される静電容
量を測定することができる。ここで、かかる電容量は、
静電容量が形成される両電極間に存在する物質の誘電率
と比例関係を持つ。したがって、シリコンウェハ1をそ
の主表面の中心を軸として回転させれば、酸化膜領域2
04とそれ以外の部分において誘電率が異なるため、静
電容量の変化が検出される。この静電容量が変化するシ
リコンウェハの位置を検出することで、酸化膜領域20
2の存在する位置を特定し、結晶方位を決定することが
できる。
【0102】なお、シリコンウェハの外周部分に形成さ
れる結晶方位を検出するための領域は、シリコンウェハ
と誘電率が異なったものであればよく、たとえば窒化物
などであっても本方法は適用できる。
【0103】(実施の形態15)図71は、本発明の実
施の形態15による半導体基板の使用方法を説明するた
めの概念図である。図71を参照して、次に実施の形態
15による半導体基板の使用方法について説明する。こ
の実施の形態15の半導体基板1には、シリコンウェハ
1の外周部分に、結晶方位を検出するための磁性体から
なる領域212が形成されている。磁性体はCo,Ni
およびTiなどが使用できる。単色の直線偏向光を発射
するレーザ発振装置210によって、単色光レーザ21
3をシリコンウェハ1に照射して、その透過光を検出装
置211で検出する。この方法の詳細を図72に示す。
図72を参照して、レーザ発振装置210によって発射
された単色光レーザ213は、透過する物質すなわち、
シリコンウェハ1の磁場の強さに応じて偏向面が光の進
行方向に対して右回りに回転する。この効果をファラデ
ー効果といい、偏向面の回転角αは、透過する物体の磁
場の強さH[A/m]の中をl[m]進行すると、Hと
lとVの積になる。ここで、Vはその物質のベルデの定
数と呼ばれる物質により異なる比例定数である。したが
って、この偏向面の回転角αの変化を検出装置211で
検出することによって、単色光レーザ213が磁性体領
域212を透過しているか、それ以外の部分を透過して
いるかを容易に知ることができる。これによって、磁性
体領域212の位置を検出することにより、シリコンウ
ェハ1の結晶方位を特定することができる。
【0104】また、上述のファラデー効果は透過光の偏
向面の回転を検出するが、同様な方法として、反射光の
偏向面の回転現象(カー効果)を検出することで、磁性
体領域212の位置を検出して結晶方位を特定してもよ
い。
【0105】(実施の形態16)図73は、本発明の実
施の形態16による半導体基板を示した平面図である。
図73を参照して、この実施の形態16では、シリコン
ウェハ301の裏表面の所定領域に、シリコンウェハの
面方位を特定するための凹部302が形成されている。
この凹部302は、シリコンウェハ301の厚み方向に
向かって四角錐型を有しており、その凹部302の側面
が(111)面を有している。
【0106】図74は、図73に示したシリコンウェハ
301の第1の製造プロセスを説明するための概念図で
ある。図74を参照して、この第1の製造プロセスで
は、シリコンウェハ301の裏面の所定の位置に液体噴
射装置303からKOH液304を噴射させてエッチン
グ加工を行なう。これにより、側面305が(111)
面を有する四角錐型の凹部302(図73および図74
参照)が形成される。
【0107】図75〜図79は、図73に示したシリコ
ンウェハ301の第2の製造方法を説明するための概念
図である。この第2の製造方法では、まず図75に示す
ように、シリコンウェハ301を研磨する前にシリコン
ウェハ301の裏面および側面に、SiO2 やSi3
4 Auなどの非アルカリエッチ材料からなる保護膜30
7を塗布する。この後図76に示すように、シリコンウ
ェハ301裏面の所定領域に位置する保護膜307を写
真製版技術などを用いて除去することによって、開口部
307aを形成する。そして、図77に示すように、開
口部307aが形成されたシリコンウェハ301を、K
OH液350内に浸漬する。これにより、開口部307
aに位置するシリコンウェハ301の表面がエッチング
される。その結果、図78に示されるような四角錐状の
凹部302が形成される。凹部302の側面305は、
(111)の面方位を有する。この後、保護膜307を
フッ酸などで除去することによって図79に示されるよ
うな半導体ウェハ302が得られる。
【0108】図80〜図84は、図73に示したシリコ
ンウェハ301の第3の製造方法を説明するための概略
図である。この第3の製造方法では、図80に示すよう
に、シリコンウェハ301の表面全体を覆うように保護
膜307を形成する。この保護膜307は、上記した第
2の製造方法と同様、シリコンウェハ301の全面にS
iO2 やSi3 4 Auなどの非アルカリエッチ材料を
塗布することによって形成する。この後、シリコンウェ
ハ301の裏面の所定領域に位置する保護膜307を写
真製版技術などを用いて除去することによって開口部3
07aを形成する。
【0109】この後図82に示すように、シリコンウェ
ハ301をKOH液350内に浸漬してエッチング加工
を行なう。これにより、図83に示されるような(11
1)の面方位を有する側面305を備えた凹部302が
形成される。この後、保護膜307をフッ酸などを用い
て除去することによって図84に示されるような形状が
得られる。なお、図75に示した第2の製造プロセスの
工程では保護膜307はシリコンウェハ301の裏面と
側面に形成するのに対して、第3の製造方法における図
80に示したプロセスではシリコンウェハ301の全面
を覆うように保護膜307を形成する。したがって、第
2の製造プロセスのほうが第3の製造プロセスよりも簡
略化されている。
【0110】図85は、上記第1〜第3の製造プロセス
によって形成した図73に示されるような半導体基板の
面方位を検出する方法を説明するための概略図である。
図85を参照して、その側面が(111)の面方位を有
する四角錐型の凹部302において、(111)面はシ
リコンウェハ301の裏表面301aの(100)面に
対して54.7°の角度をなすことが知られている。こ
の場合において、レーザ発振器308から発射するレー
ザ光309は、シリコンウェハ301の裏表面301a
の法線301bに対して54.7°傾けて凹部302の
側面305に照射する。そして、レーザ発振器308は
固定しながら、シリコンウェハ301を回転などするこ
とによって検出位置を移動させる。そして最も散乱光量
の多い箇所を検出器310で検出する。凹部302の側
面305の上面から見たときにレーザ光309が側面3
05に直角に交わるときに最も散乱光量は多くなる。し
たがって、検出器10で検出する散乱光量が最も多い位
置でシリコンウェハ301の移動を止めれば、(11
1)面がレーザ発振器308の正面にきていることにな
る。このようにして、容易にシリコンウェハ301の面
方位を検出することができる。
【0111】なお、本発明は上記した実施例に限定され
るものでないことは言うまでもなく、さらに特許請求の
範囲と実質的に均等な範囲のものまで含む。
【0112】
【発明の効果】請求項1ないし9に記載の半導体基板に
よれば、外周部が全体にわたって円形状を有する半導体
ウェハの所定領域に半導体ウェハの結晶方位を検出する
ための被検出標識を形成することによって、オリエンテ
ーションフラット等の形態上の特徴を有さず、全体にわ
たって外周が円形状のまま半導体ウェハの結晶方位を容
易に検出することができ、オリエンテーションフラット
やノッチを有する従来の半導体基板で問題となった機械
的強度の低下、有効利用面積の減少およびレジスト膜の
不均一化等といった問題の発生を回避することができ
る。また、請求項2に記載の半導体基板のように、被検
出標識を半導体ウェハの外周部分に形成するように構成
すれば、上記の効果に加え半導体ウェハの結晶方位の検
出に際して生ずる誤差を著しく減少させることができ、
結晶方位に対して正確に半導体を製造することができ
る。
【0113】請求項10に記載の半導体基板によれば、
外周部が全体にわたって円形状を有する第1の半導体ウ
ェハと、第1の半導体ウェハと貼り合せられ、その表面
の所定領域がその結晶方位を検出することができるよう
な形状に形成された第2の半導体ウェハを備えているこ
とによって、第2の半導体ウェハの結晶方位を容易に検
出することができ、オリエンテーションフラット等を有
する従来の半導体基板で問題となった機械的強度の低下
の発生を回避することができる。
【0114】請求項11ないし14に記載の半導体基板
の製造方法によれば、単結晶半導体を円柱状に加工し、
単結晶半導体の結晶方位を検出し、単結晶半導体の所定
領域に不純物を導入することにより結晶方位を示す不純
物領域を形成し、単結晶半導体を加工し、複数の半導体
ウェハを形成することにより、外周部が全体にわたって
円形状を有する半導体ウェハの所定領域にその半導体ウ
ェハの結晶方位を検出するための不純物領域が形成され
た半導体基板が容易に形成されるので、従来のオリエン
テーションフラットやノッチが形成された半導体基板で
問題となった機械的強度の低下、有効利用面積の減少お
よびレジスト膜の不均一化等といった問題の発生を回避
することが可能な半導体基板を容易に製造することがで
きる。
【0115】請求項15および16に記載の半導体基板
の製造方法によれば、単結晶半導体を円柱状に加工し、
単結晶半導体の結晶方位を検出し、単結晶半導体の所定
領域を化学反応によって別の物質とすることによって、
結晶方位を示す異種物質領域を形成し、単結晶半導体を
加工し、複数の半導体ウェハを形成することにより、外
周部が全体にわたって円形状を有する半導体ウェハの所
定領域にその半導体ウェハの結晶方位を検出するための
異種物質領域が形成された半導体基板が容易に製造され
るので、従来のオリエンテーションフラットやノッチを
有する半導体基板で問題となった機械的強度の低下、有
効利用面積の減少およびレジスト膜の不均一化などとい
った問題の発生を回避することが可能な半導体基板を容
易に製造することができる。
【0116】請求項17および18に記載の半導体基板
の製造方法によれば、単結晶半導体を円柱状に加工し、
単結晶半導体の結晶方位を検出し、単結晶半導体の外周
部の所定領域に結晶方位を特定するための膜を形成し、
単結晶半導体を加工し、複数の半導体ウェハを形成する
ことにより、外周部が全体にわたって円形状を有する半
導体ウェハの外周部側表面上に半導体ウェハの結晶方位
を検出するための膜が形成された半導体基板が容易に製
造されるので、従来のオリエンテーションフラットやノ
ッチを有する半導体基板で問題となった機械的強度の低
下、有効利用面積の減少およびレジスト膜の不均一化な
どといった問題の発生を回避することが可能な半導体基
板を容易に製造することができる。
【0117】請求項19ないし21に記載の半導体基板
の製造方法によれば、単結晶半導体を円柱状に加工し、
単結晶半導体の結晶方位を検出し、単結晶半導体の外周
部の所定領域に、結晶方位を示す第1の被検出標識を形
成し、単結晶半導体を加工することにより複数の半導体
ウェハを形成し、第1の被検出標識を基準として、半導
体ウェハの主表面の所定領域に結晶方位を示す第2の被
検出標識を形成することにより、外周部が全体にわたっ
て円形状を有する半導体ウェハであってその表面の所定
領域に形成され、半導体ウェハの結晶方位を検出するた
めの所定の表面形状を有する被検出標識を有する半導体
基板が容易に形成されるので従来のオリエンテーション
フラットやノッチを有する半導体基板で問題となった機
械的強度の低下、有効利用面積の減少およびレジスト膜
の不均一化等といった問題の発生を回避することが可能
な半導体基板を容易に製造することができる。また、請
求項21に記載の半導体基板の製造方法のように、第1
の被検出標識を単結晶半導体を加工する際に、半導体ウ
ェハの破損を防止するために用いる部材とすれば、第1
の被検出標識を付するための工程を省略しながら、被検
出標識を有する半導体基板が容易に製造されるので、製
造工程における製造コストを削減しながら、被検出標識
を有する半導体基板を製造することができる。
【0118】請求項22に記載の半導体基板の製造方法
によれば、外周部が全体にわたって円形状を有する第1
の半導体ウェハを形成し、外周部の一部がその結晶方位
を検出することができるような形状を有する第2の半導
体ウェハを形成し、第1の半導体ウェハと第2の半導体
ウェハとを貼り合せることにより、外周部が全体にわた
って円形状を有する第1の半導体ウェハと、第1の半導
体ウェハと貼り合せられ、その表面の所定領域がその結
晶方位を検出することができるような形状に形成された
第2の半導体ウェハを備えている半導体基板が容易に製
造されるので、オリエンテーションフラットまたはノッ
チを有する従来の半導体基板で問題となった機械的強度
の低下を回避することができる。
【0119】請求項23に記載の半導体基板の使用方法
によれば、半導体ウェハの主表面上に、その上部表面に
その結晶方位に対応する段差部を有するエピタキシャル
層を成長させ、エピタキシャル層の段差部を用いてエピ
タキシャル層の結晶方位が特定されることにより、エピ
タキシャル層の成長が必要とされる半導体基板では特別
な工程を必要とせず、エピタキシャル層の結晶方位が容
易に特定されるので、半導体基板にその結晶方位を示す
印や形態上の特徴を付すことなく、結晶方位を容易に特
定することができる。
【0120】請求項24に記載の半導体基板の使用方法
によれば、その結晶方位に対応する形状を有する凹凸を
含むエピタキシャル層を成長させ、凹凸の形状を検出
し、エピタキシャル層の結晶方位を特定することによ
り、エピタキシャル層の成長が必要とされる半導体基板
では特別な工程を必要とせず、エピタキシャル層の結晶
方位が容易に特定されるので、半導体基板にその結晶方
位を示す印や形態上の特徴を付すことなく、結晶方位を
容易に特定することができる。
【0121】請求項25ないし31に記載の半導体基板
の使用方法によれば、被検出標識が形成された半導体ウ
ェハの部分と、それ以外の半導体ウェハの部分との物理
的性質を異ならせ、その物理的性質の相違を利用して被
検出標識の存在位置が検出されるので、半導体ウェハの
結晶方位を検出するための被検出標識を有する半導体ウ
ェハの結晶方位を容易に特定することができる。
【0122】請求項32ないし36に記載の半導体基板
の製造方法によれば、外周部が全体にわたって円形状を
有する半導体ウェハの表面に(111)面を有する凹部
を形成することによって、機械的強度の低下を防止しな
がら容易に面方位の検出が可能な半導体基板の製造方法
を提供することができる。
【0123】請求項37に記載の半導体基板の使用方法
によれば、半導体ウェハの表面に形成された(111)
面を有する凹部からの散乱光量の最も多い領域を検出し
て(111)面を特定することによって、容易に半導体
ウェハの面方位を特定することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1による半導体基板を示
した斜視図である。
【図2】 図1に示した実施の形態1の半導体基板の使
用方法を説明するための概念図である。
【図3】 図1に示した実施の形態1の半導体基板の使
用方法を説明するための概念図である。
【図4】 図1に示した実施の形態1の半導体基板の第
1の製造プロセスの第1工程を説明するための斜視図で
ある。
【図5】 図1に示した実施の形態1の半導体基板の第
1の製造プロセスの第2工程を説明するための斜視図で
ある。
【図6】 図1に示した実施の形態1の半導体基板の第
1の製造プロセスの第3工程を説明するための斜視図で
ある。
【図7】 図1に示した実施の形態1の半導体基板の第
1の製造プロセスの第4工程を説明するための斜視図で
ある。
【図8】 図1に示した実施の形態1の半導体基板の第
2の製造プロセスの第1工程を説明するための斜視図で
ある。
【図9】 図1に示した実施の形態1の半導体基板の第
2の製造プロセスの第2工程を説明するための斜視図で
ある。
【図10】 図1に示した実施の形態1の半導体基板の
第2の製造プロセスの第3工程を説明するための斜視図
である。
【図11】 図1に示した実施の形態1の半導体基板の
第2の製造プロセスの第4工程を説明するための斜視図
である。
【図12】 図1に示した実施の形態1の半導体基板の
第3の製造プロセスの第1工程を説明するための斜視図
である。
【図13】 図1に示した実施の形態1の半導体基板の
第3の製造プロセスの第2工程を説明するための斜視図
である。
【図14】 図1に示した実施の形態1の半導体基板の
第3の製造プロセスの第3工程を説明するための斜視図
である。
【図15】 図1に示した実施の形態1の半導体基板の
第3の製造プロセスの第4工程を説明するための斜視図
である。
【図16】 本発明の実施の形態2による半導体基板を
示した斜視図である。
【図17】 図16に示したA領域の拡大断面図であ
る。
【図18】 図16に示したA領域の拡大断面図であ
る。
【図19】 図16に示した実施の形態2による半導体
基板の第1の製造プロセスによる完成品を示した斜視図
である。
【図20】 図16に示した実施の形態2の半導体基板
の第1の製造プロセスの第1工程を説明するための斜視
図である。
【図21】 図16に示した実施の形態2の半導体基板
の第1の製造プロセスの第2工程を説明するための斜視
図である。
【図22】 図16に示した実施の形態2の半導体基板
の第1の製造プロセスの第3工程を説明するための斜視
図である。
【図23】 図16に示した実施の形態2の半導体基板
の第1の製造プロセスの第4工程を説明するための斜視
図である。
【図24】 図16に示した実施の形態2による半導体
基板の第2の製造プロセスによる完成品を示した斜視図
である。
【図25】 図16に示した実施の形態2の半導体ウェ
ハの第2の製造プロセスの第1工程を説明するための斜
視図である。
【図26】 図16に示した実施の形態2の半導体ウェ
ハの第2の製造プロセスの第2工程を説明するための斜
視図である。
【図27】 図16に示した実施の形態2の半導体ウェ
ハの第2の製造プロセスの第3工程を説明するための斜
視図である。
【図28】 図16に示した実施の形態2の半導体ウェ
ハの第2の製造プロセスの第4工程を説明するための斜
視図である。
【図29】 本発明の実施の形態3による半導体基板を
示した斜視図である。
【図30】 図29に示した実施の形態3の半導体基板
の製造プロセスの第1工程を説明するための斜視図であ
る。
【図31】 図29に示した実施の形態3の半導体基板
の製造プロセスの第2工程を説明するための斜視図であ
る。
【図32】 図29に示した実施の形態3の半導体基板
の製造プロセスの第3工程を説明するための斜視図であ
る。
【図33】 本発明の実施の形態4による半導体基板を
示した斜視図である。
【図34】 図33に示した実施の形態4の半導体基板
の製造プロセスの第1工程を説明するための斜視図であ
る。
【図35】 図33に示した実施の形態4の半導体基板
の製造プロセスの第2工程を説明するための斜視図であ
る。
【図36】 図33に示した実施の形態4の半導体基板
の製造プロセスの第3工程を説明するための斜視図であ
る。
【図37】 本発明の実施の形態5による半導体基板を
示した斜視図である。
【図38】 図37に示した実施の形態5の半導体基板
の製造プロセスの第1工程を説明するための斜視図であ
る。
【図39】 図37に示した実施の形態5の半導体基板
の製造プロセスの第2工程を説明するための斜視図であ
る。
【図40】 図37に示した実施の形態5の半導体基板
の製造プロセスの第3工程を説明するための斜視図であ
る。
【図41】 図37に示した実施の形態5の半導体基板
の製造プロセスの第4工程を説明するための斜視図であ
る。
【図42】 本発明の実施の形態6による半導体基板を
示した斜視図である。
【図43】 図42に示した実施の形態6の半導体基板
の製造プロセスの第1工程を説明するための斜視図であ
る。
【図44】 図42に示した実施の形態6の半導体基板
の製造プロセスの第2工程を説明するための斜視図であ
る。
【図45】 図42に示した実施の形態6の半導体基板
の製造プロセスの第3工程を説明するための斜視図であ
る。
【図46】 本発明の実施の形態7による半導体基板を
示した平面図である。
【図47】 本発明の実施の形態7による半導体基板を
示した側面図である。
【図48】 図46と図47に示した実施の形態7にお
ける第2のシリコンウェハを示した斜視図である。
【図49】 図46と図47に示した実施の形態7にお
ける第1のシリコンウェハを示した斜視図である。
【図50】 図46と図47に示した第1と第2のシリ
コンウェハを貼り合せたものを示した平面図である。
【図51】 図46と図47に示した第1と第2のシリ
コンウェハを貼り合せたものを示した側面図である。
【図52】 本発明の実施の形態8による半導体基板を
示した平面図である。
【図53】 本発明の実施の形態8による半導体基板を
示した側面図である。
【図54】 図52と図53に示した実施の形態8にお
ける第2のシリコンウェハを示した斜視図である。
【図55】 図52と図53に示した実施の形態8にお
ける第1のシリコンウェハを示した斜視図である。
【図56】 図52と図53に示した第1と第2のシリ
コンウェハを貼り合せたものを示した平面図である。
【図57】 図52と図53に示した第1と第2のシリ
コンウェハを貼り合せたものを示した側面図である。
【図58】 本発明の実施の形態9による半導体基板の
使用方法に用いるエピタキシャル成長層を有するシリコ
ン基板を示した側面図である。
【図59】 本発明の実施の形態9による半導体基板の
使用方法に用いるエピタキシャル成長層を有するシリコ
ン基板を示した平面図である。
【図60】 本発明の実施の形態9のレーザ光線による
結晶方位の特定方法を説明するための概念図である。
【図61】 実施の形態9において、基板表面に結晶方
位を示すマークを付す場合の工程を示した斜視図であ
る。
【図62】 本発明の実施の形態10によるエピタキシ
ャル成長したシリコン基板の結晶方位を顕微鏡によって
特定する方法を説明するための概念図である。
【図63】 図62に示したA領域の拡大断面図であ
る。
【図64】 実施の形態10において、基板表面に結晶
方位を示すマークを付す場合の工程を示した斜視図であ
る。
【図65】 本発明の実施の形態11の光の反射による
結晶方位の特定方法を説明するための概念図である。
【図66】 本発明の実施の形態11の光の反射による
結晶方位の特定方法の変形例を説明するための概念図で
ある。
【図67】 本発明の実施の形態12の電気抵抗変化に
よる結晶方位の特定方法を説明するための概念図であ
る。
【図68】 本発明の実施の形態12の電気抵抗変化に
よる結晶方位の特定方法の変形例を説明するための概念
図である。
【図69】 本発明の実施の形態13の高周波電力の吸
収量変化による結晶方位の特定方法を説明するための概
念図である。
【図70】 本発明の実施の形態14の誘電率の変化に
よる結晶方位の特定方法を説明するための概念図であ
る。
【図71】 本発明の実施の形態15の透過光の偏向面
回転角の変化による結晶方位の特定方法を説明するため
の概念図である。
【図72】 図71に示した概念図の検出部分の詳細図
である。
【図73】 本発明の実施の形態16による半導体基板
を示した平面図である。
【図74】 図73に示した実施の形態16による半導
体基板の第1の製造方法を説明するための概略図であ
る。
【図75】 図73に示した実施の形態16による半導
体基板の第2の製造方法を説明するための概略図であ
る。
【図76】 図73に示した実施の形態16による半導
体基板の第2の製造方法を説明するための概略図であ
る。
【図77】 図73に示した実施の形態16による半導
体基板の第2の製造方法を説明するための概略図であ
る。
【図78】 図73に示した実施の形態16による半導
体基板の第2の製造方法を説明するための概略図であ
る。
【図79】 図73に示した実施の形態16による半導
体基板の第2の製造方法を説明するための概略図であ
る。
【図80】 図73に示した実施の形態16による半導
体基板の第3の製造方法を説明するための概略図であ
る。
【図81】 図73に示した実施の形態16による半導
体基板の第3の製造方法を説明するための概略図であ
る。
【図82】 図73に示した実施の形態16による半導
体基板の第3の製造方法を説明するための概略図であ
る。
【図83】 図73に示した実施の形態16による半導
体基板の第3の製造方法を説明するための概略図であ
る。
【図84】 図73に示した実施の形態16による半導
体基板の第3の製造方法を説明するための概略図であ
る。
【図85】 図73に示した実施の形態16による半導
体基板の面方位の検出方法を説明するための概略図であ
る。
【図86】 従来のオリエンテーションフラットを有す
る半導体基板を示した平面図である。
【図87】 図86に示した従来のオリエンテーション
フラットを有する半導体基板の製造プロセスの第1工程
を説明するための斜視図である。
【図88】 図86に示した従来のオリエンテーション
フラットを有する半導体基板の製造プロセスの第2工程
を説明するための斜視図である。
【図89】 図86に示した従来のオリエンテーション
フラットを有する半導体基板の製造プロセスの第3工程
を説明するための斜視図である。
【図90】 図86に示した従来のオリエンテーション
フラットを有する半導体基板の製造プロセスの第4工程
を説明するための斜視図である。
【図91】 図86に示した従来のオリエンテーション
フラットを有する半導体基板の製造プロセスの第5工程
を説明するための斜視図である。
【図92】 従来のノッチを有する半導体基板を示した
平面図である。
【図93】 図92に示した従来のノッチを有する半導
体基板の製造プロセスの第1工程を説明するための斜視
図である。
【図94】 図92に示した従来のノッチを有する半導
体基板の製造プロセスの第2工程を説明するための斜視
図である。
【図95】 図92に示した従来のノッチを有する半導
体基板の製造プロセスの第3工程を説明するための斜視
図である。
【符号の説明】
1 シリコンウェハ、2 不純物領域、3 円柱状単結
晶シリコン、4 不純物注入領域、5 不純物拡散領
域、6 シリコン棒、7 不純物含有シリコン、10a
凹凸、12 段差、15,15a,15b マーク、
16 印。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山本 茂久 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 勝又 正文 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 向川 泰和 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 渡部 元 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 久米 盛彦 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内

Claims (37)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 その外周部が全体にわたって円形状を有
    する半導体ウェハと、 前記半導体ウェハの表面の所定領域に形成され、前記半
    導体ウェハの結晶方位を検出するための被検出標識とを
    備えた、半導体基板。
  2. 【請求項2】 前記被検出標識が形成される所定領域が
    前記半導体ウェハの外周部近傍である、請求項1に記載
    の半導体基板。
  3. 【請求項3】 前記被検出標識は不純物拡散領域であ
    る、請求項1または2に記載の半導体基板。
  4. 【請求項4】 前記被検出標識は、不純物を含む埋込シ
    リコンである、請求項1または2に記載の半導体基板。
  5. 【請求項5】 前記被検出標識は、前記半導体ウェハの
    表面の一部からなり、所定の表面形状を有する印であ
    る、請求項1または2に記載の半導体基板。
  6. 【請求項6】 前記被検出標識は、半導体ウェハの外周
    部側表面上に形成された膜である、請求項1に記載の半
    導体基板。
  7. 【請求項7】 前記被検出標識は、前記半導体ウェハの
    内部に入り込むように形成されたシリコン酸化物であ
    る、請求項1に記載の半導体基板。
  8. 【請求項8】 前記被検出標識は、磁性体である、請求
    項1または2に記載の半導体基板。
  9. 【請求項9】 前記被検出標識は、前記半導体ウェハの
    表面の所定領域に形成された、(111)面を有する凹
    部である、請求項1に記載の半導体基板。
  10. 【請求項10】 その外周部が全体にわたって円形状を
    有する第1の半導体ウェハと、 前記第1の半導体ウェハと貼り合せられ、その表面の所
    定領域がその結晶方位を検出することができるような形
    状に形成された第2の半導体ウェハとを備えた、半導体
    基板。
  11. 【請求項11】 単結晶半導体を円柱状に加工する工程
    と、 前記単結晶半導体の結晶方位を検出した後、前記単結晶
    半導体の所定領域に不純物を導入することによって前記
    結晶方位を示す不純物領域を形成する工程と、 前記単結晶半導体を加工することにより複数の半導体ウ
    ェハを形成する工程とを備えた、半導体基板の製造方
    法。
  12. 【請求項12】 前記不純物の導入は、前記単結晶半導
    体の外周部に、イオン注入法を用いて不純物を注入する
    ことによって行なう、請求項11に記載の半導体基板の
    製造方法。
  13. 【請求項13】 前記不純物の導入は、前記単結晶半導
    体の外周部に、不純物を含む半導体棒を接触させた後、
    前記半導体棒から前記単結晶半導体に不純物を拡散させ
    ることにより行なう、請求項11に記載の半導体基板の
    製造方法。
  14. 【請求項14】 前記不純物の導入は、前記単結晶半導
    体の所定領域に不純物を含む半導体材料を埋込むことに
    より行なう、請求項11に記載の半導体基板の製造方
    法。
  15. 【請求項15】 単結晶半導体を円柱状に加工する工程
    と、 前記単結晶半導体の結晶方位を検出した後、前記単結晶
    半導体の所定領域を化学反応によって別の物質とするこ
    とによって前記結晶方位を示す異種物質領域を形成する
    工程と、 前記単結晶半導体を加工することにより複数の半導体ウ
    ェハを形成する工程とを備えた、半導体基板の製造方
    法。
  16. 【請求項16】 前記化学反応が酸化反応である、請求
    項15に記載の半導体基板の製造方法。
  17. 【請求項17】 単結晶半導体を円柱状に加工する工程
    と、前記単結晶半導体の結晶方位を検出した後、前記単
    結晶半導体の所定領域に外周部側表面上の所定領域に前
    記結晶方位を特定するための膜を形成する工程と、 前記単結晶半導体を加工することにより、複数の半導体
    ウェハを形成する工程とを備えた、半導体基板の製造方
    法。
  18. 【請求項18】 前記膜の形成は、前記単結晶半導体の
    外周部に前記単結晶半導体の円柱軸方向に沿って溝を形
    成し、前記溝の内側に膜材料を堆積することによって行
    なう、請求項17に記載の半導体基板の製造方法。
  19. 【請求項19】 単結晶半導体を円柱状に加工する工程
    と、 前記単結晶半導体の結晶方位を検出した後、前記単結晶
    半導体の外周部の所定領域に前記結晶方位を示す第1の
    被検出標識を形成する工程と、 前記単結晶半導体を加工することにより複数の半導体ウ
    ェハを形成する工程と、 前記第1の被検出標識を基準として、前記半導体ウェハ
    の主表面の所定領域に前記結晶方位を示す第2の被検出
    標識を形成する工程とを備えた、半導体基板の製造方
    法。
  20. 【請求項20】 前記第1の被検出標識は、検出可能な
    塗付物を用いて付された印である、請求項19に記載の
    半導体基板の製造方法。
  21. 【請求項21】 前記第1の被検出標識は、前記単結晶
    半導体を加工する際に前記半導体ウェハの破損を防止す
    るために用いる部材である、請求項19に記載の半導体
    基板の製造方法。
  22. 【請求項22】 その外周部が全体にわたって円形状を
    有する第1の半導体ウェハを形成する工程と、 その外周部の一部が、その結晶方位を検出することがで
    きるような形状を有する、第2の半導体ウェハを形成す
    る工程と、 前記第1の半導体ウェハと前記第2の半導体ウェハとを
    貼り合せる工程とを備えた、半導体基板の製造方法。
  23. 【請求項23】 半導体ウェハの主表面上に、その上部
    表面にその結晶方位に対応する段差部を有するエピタキ
    シャル層を成長させるステップと、 前記エピタキシャル層の段差部を用いて前記エピタキシ
    ャル層の結晶方位を特定するステップとを備えた、半導
    体基板の使用方法。
  24. 【請求項24】 半導体ウェハの主表面上に、その上部
    表面にその結晶方位に対応する形状を有する凹凸を含む
    エピタキシャル層を成長させるステップと、 前記凹凸の形状を検出することにより、前記エピタキシ
    ャル層の結晶方位を特定するステップとを備えた、半導
    体基板の使用方法。
  25. 【請求項25】 半導体ウェハの結晶方位を検出するた
    めの被検出標識が形成された半導体ウェハの部分と、当
    該部分以外の半導体ウェハの部分との物理的性質を異な
    らせるステップと、 前記物理的性質の相違を利用して前記被検出標識の存在
    位置を検出するステップとを備える、半導体基板の使用
    方法。
  26. 【請求項26】 前記物理的性質は、光の屈折率であ
    る、請求項25に記載の半導体基板の使用方法。
  27. 【請求項27】 前記物理的性質は、電気抵抗率であ
    る、請求項25に記載の半導体基板の使用方法。
  28. 【請求項28】 前記物理的性質は、高周波電力の吸収
    量である、請求項25に記載の半導体基板の使用方法。
  29. 【請求項29】 前記物理的性質は、誘電率である、請
    求項25に記載の半導体基板の使用方法。
  30. 【請求項30】 前記物理的性質は、光起電力の極性で
    ある、請求項25に記載の半導体基板の使用方法。
  31. 【請求項31】 前記物理的性質は、透過光の偏光面の
    回転角度である、請求項25に記載の半導体基板の使用
    方法。
  32. 【請求項32】 その外周部が全体にわたって円形状を
    有する半導体ウェハを形成する工程と、 前記半導体ウェハの表面の所定領域をエッチングするこ
    とにより、(111)面を有する凹部を形成する工程と
    を備えた、半導体基板の製造方法。
  33. 【請求項33】 前記凹部は、前記半導体ウェハの表面
    の所定領域にエッチング液を噴射することにより形成す
    る、請求項32に記載の半導体基板の製造方法。
  34. 【請求項34】 前記凹部の形成工程は、 前記半導体ウェハの少なくとも裏表面上に保護膜を形成
    した後、前記保護膜の所定領域を除去する工程と、 前記半導体ウェハをエッチング液に浸漬することによ
    り、前記保護膜を除去した部分に位置する前記半導体ウ
    ェハの表面に、前記(111)面を有する前記凹部を形
    成する工程と、 前記保護膜を除去する工程とを備えた、請求項32に記
    載の半導体基板の製造方法。
  35. 【請求項35】 前記保護膜の形成は、前記半導体ウェ
    ハの研磨に先立って行ない、前記保護膜は前記半導体ウ
    ェハの裏表面および側表面上に形成する、請求項34に
    記載の半導体基板の製造方法。
  36. 【請求項36】 前記保護膜の形成は、前記半導体ウェ
    ハの研磨後に行ない、前記保護膜は前記半導体ウェハの
    すべての表面を覆うように形成する、請求項34に記載
    の半導体基板の製造方法。
  37. 【請求項37】 前記半導体ウェハの表面の所定領域に
    形成された(111)面を有する凹部に光を照射するス
    テップと、 前記凹部からの散乱光量の最も多い領域を検出すること
    によって、(111)面を特定するステップとを備え
    た、半導体基板の使用方法。
JP24616595A 1995-02-17 1995-09-25 半導体基板およびその製造方法ならびにその使用方法 Pending JPH08339946A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24616595A JPH08339946A (ja) 1995-02-17 1995-09-25 半導体基板およびその製造方法ならびにその使用方法

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2937895 1995-02-17
JP7-29378 1995-04-11
JP7-85719 1995-04-11
JP8571995 1995-04-11
JP24616595A JPH08339946A (ja) 1995-02-17 1995-09-25 半導体基板およびその製造方法ならびにその使用方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08339946A true JPH08339946A (ja) 1996-12-24

Family

ID=27286543

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP24616595A Pending JPH08339946A (ja) 1995-02-17 1995-09-25 半導体基板およびその製造方法ならびにその使用方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08339946A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1084526C (zh) * 1997-10-21 2002-05-08 研能科技股份有限公司 图形加工对位法
JP2007067334A (ja) * 2005-09-02 2007-03-15 Denso Corp 半導体装置の製造方法およびその製造方法の実施に用いられる製造装置
US8871605B2 (en) 2012-04-18 2014-10-28 Taiwan Semiconductor Manufacturing Co., Ltd. Methods for fabricating and orienting semiconductor wafers
JP2015079791A (ja) * 2013-10-15 2015-04-23 株式会社ディスコ ウェーハの製造方法
KR20150094876A (ko) * 2014-02-11 2015-08-20 삼성전자주식회사 웨이퍼의 제조 방법 및 이에 의해 제조된 웨이퍼
CN111095479A (zh) * 2017-09-20 2020-05-01 三菱电机株式会社 半导体装置、半导体装置的制造方法

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1084526C (zh) * 1997-10-21 2002-05-08 研能科技股份有限公司 图形加工对位法
JP2007067334A (ja) * 2005-09-02 2007-03-15 Denso Corp 半導体装置の製造方法およびその製造方法の実施に用いられる製造装置
JP4652177B2 (ja) * 2005-09-02 2011-03-16 株式会社デンソー 半導体装置の製造方法およびその製造方法の実施に用いられる製造装置
US8871605B2 (en) 2012-04-18 2014-10-28 Taiwan Semiconductor Manufacturing Co., Ltd. Methods for fabricating and orienting semiconductor wafers
US9449864B2 (en) 2012-04-18 2016-09-20 Taiwan Semiconductor Manufacturing Co., Ltd. Systems and methods for fabricating and orienting semiconductor wafers
JP2015079791A (ja) * 2013-10-15 2015-04-23 株式会社ディスコ ウェーハの製造方法
KR20150094876A (ko) * 2014-02-11 2015-08-20 삼성전자주식회사 웨이퍼의 제조 방법 및 이에 의해 제조된 웨이퍼
CN111095479A (zh) * 2017-09-20 2020-05-01 三菱电机株式会社 半导体装置、半导体装置的制造方法
CN111095479B (zh) * 2017-09-20 2023-10-03 三菱电机株式会社 半导体装置、半导体装置的制造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5876819A (en) Crystal orientation detectable semiconductor substrate, and methods of manufacturing and using the same
US5723981A (en) Method for measuring the electrical potential in a semiconductor element
US5994160A (en) Process for manufacturing micromechanical components having a part made of diamond consisting of at least one tip, and micromechanical components comprising at least one diamond tip
US7898280B2 (en) Electrical characterization of semiconductor materials
Geis et al. Crystallographic orientation of silicon on an amorphous substrate using an artificial surface‐relief grating and laser crystallization
US6201401B1 (en) Method for measuring the electrical potential in a semiconductor element
US3902979A (en) Insulator substrate with a thin mono-crystalline semiconductive layer and method of fabrication
EP0680662B1 (en) Method for chemical surface passivation for in-situ bulk lifetime measurement of silicon semiconductor material
US4456879A (en) Method and apparatus for determining the doping profile in epitaxial layers of semiconductors
US5476006A (en) Crystal evaluation apparatus and crystal evaluation method
JPH08339946A (ja) 半導体基板およびその製造方法ならびにその使用方法
US4777146A (en) Fabrication process involving semi-insulating material
Reed et al. Silicon on insulator optical waveguides formed by direct wafer bonding
Cummings et al. Characterization of GaAs and Si by a microwave photoconductance technique
Hopkins et al. Raman microprobe determination of local crystal orientation in laser annealed silicon
KR100468865B1 (ko) 이차원적인 도펀트 분포의 분석을 위한 선택적 전기화학에칭방법
CN109728123B (zh) 基于键合基片的超薄硅pin辐射探测器及制备方法
Foulon et al. A new technique for the fabrication of thin silicon radiation detectors
Ponpon et al. Thin dE/dx detectors of uniform thickness made on epitaxial silicon
Sittig Doping inhomogeneities in semiconductors measured by electroreflectance
Härkönen et al. Recombination lifetime characterization and mapping of silicon wafers and detectors using the microwave photoconductivity decay (μPCD) technique
JP2931943B2 (ja) ウェーハの平坦度測定方法および平坦度測定装置
JPH0518063B2 (ja)
EP4191646A1 (en) Semiconductor substrates for electrical resistivity measurements
Walter et al. Segmented hyperpure germanium detector

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20050301

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20050913