JPH08338428A - 水潤滑パッド型セラミック軸受装置 - Google Patents

水潤滑パッド型セラミック軸受装置

Info

Publication number
JPH08338428A
JPH08338428A JP14711595A JP14711595A JPH08338428A JP H08338428 A JPH08338428 A JP H08338428A JP 14711595 A JP14711595 A JP 14711595A JP 14711595 A JP14711595 A JP 14711595A JP H08338428 A JPH08338428 A JP H08338428A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bearing
sleeve
ceramic
movement
outer peripheral
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP14711595A
Other languages
English (en)
Inventor
Koji Aizawa
宏二 会沢
Yoshiaki Chiba
吉秋 千葉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP14711595A priority Critical patent/JPH08338428A/ja
Publication of JPH08338428A publication Critical patent/JPH08338428A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Support Of The Bearing (AREA)
  • Sliding-Contact Bearings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】水潤滑のパッド型セラミック軸受装置で、軸受
の半径方向の動きを全く阻害することなく軸受を弾性支
持し、軸受の追従性を改善すること。 【構成】回転軸に固定され外周面に超硬合金部を設けた
スリーブと、スリーブの外周位置に配置される軸受ケー
スと、軸受ケース及びスリーブ間に周方向に沿って、各
々がスリーブとの摺接面にセラミック部を設けた軸受
と、各々の軸受を求心方向に付勢させ、回転軸の停止
時、各々の軸受のセラミック部をスリーブの超硬合金部
に接触させる圧力調整機構と、軸受の移動を阻害しない
ような弾性支持機構とを備え、圧力調整機構が、各軸受
の外周部の中央部に設けられ、かつ軸受を求心方向に付
勢させる弾性手段と、軸受ケースを挿通すると共に、軸
受ケースで各軸受の弾性体と対応する位置に半径方向に
沿って移動可能に取付けられ、先端部が板ばねを介し弾
性手段を押圧し得る調整体とを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、河川水を潤滑剤として
回転軸を支承するセラミック軸受装置と、これを利用し
た水車とに係り、特に、パツド型のセラミック軸受を有
するものに関する。
【0002】
【従来の技術】河川水で潤滑して回転軸を支承する軸受
装置では、軸受材料として樹脂,ゴム,カーボン等をこ
れまで使用していた。しかし、これらの材料は、河川水
のように土砂等の硬い粒子を含んだ水で潤滑すると、短
時間で摩耗して使用できなくなるため、清水を給水手段
により供給して潤滑する必要があった。
【0003】ところが、近年、摺動材料として超硬合金
やセラミックスの材料を組み合わせた軸受装置が開発さ
れて実用に供され、雨水排水ポンプ等の主軸受に用いら
れるようになっている。このような軸受装置は河川水を
潤滑剤とするものであり、しかも超硬合金やセラミック
スでは硬度が土砂よりも高いので、土砂等の硬い粒子を
含んだ水で潤滑してもほとんど摩耗しない。そのため、
樹脂やゴム等を用いた軸受装置に比較し、清水で潤滑す
ることが不要になるばかりでなく、その給水手段も不要
になり、しかもセラミックスの場合には特に主機のメン
テナンスやランニングコストの点で軸受材料として極め
て有効である。
【0004】しかし、セラミック材料は耐衝撃性が十分
でないので、運転中に土砂粒子等を摺動面に噛み込み、
衝撃荷重を受けるとセラミックに亀裂が入り割損を招く
おそれがある。
【0005】これらの問題を解決する手段として、土砂
等の硬い粒子が入り込むのを防止することができ、衝撃
荷重が作用しても、軸受が損傷するのを軽減できる水潤
滑セラミック軸受装置が提案されている。
【0006】水潤滑セラミック軸受装置の概略構造を図
6に示す。スリーブ2は回転軸1の周囲に沿って二分割
され、その分割された互いの軸方向の両端部がボルト1
3により締結されて、回転軸1の周囲を被っている。こ
のスリーブ2の外周部における軸受5との摺動面には超
硬合金部3が設けられている。軸受ケース9は筒形をな
しており、その軸方向の両端には図6に示すように、軸
受5の両端面まで張り出す板ばね8a,8が取付けられ
ている。軸受5はスリーブ2と軸受ケース9との間に周
囲に沿って複数個配設され、スリーブ2の超硬合金部3
との摺動面にはセラミック部4を設けている。また、各
々の軸受5は回転軸の停止時、各々の軸受のセラミック
部4をスリーブの超硬合金部3に接触させる圧力調整機
構を有している。
【0007】圧力調整機構は軸受5の外周面においてそ
の軸方向及び周方向の中央部に互いに対向する対向壁1
4が突設されると共に、その対向壁14間に適宜の深さ
をなす溝15が形成され、その溝15にコイルばね7が
設けられている。
【0008】更に軸方向の両端部にピボット11が取付
けられている。
【0009】一方、軸受ケース9には軸受5のコイルば
ね7と対応する位置に調整体10が半径方向に沿って移
動可能に取付けられている。調整体10は、先端が球状
部10aをなし、かつ他端部の外周にねじ部10cを刻
設すると共に、その他端面に回転させるための溝10b
を有するボルトで構成され、軸受ケース9に設けたねじ
穴9aにねじ込まれることにより、軸受5を挿通し、し
かも半径方向に移動できるようにしている。そして、軸
受ケース9にねじ込まれた調整体10の球状部10a
が、板ばね6を介しコイルばね7を押圧することによ
り、コイルばね7の弾性力で軸受5のセラミック部4を
スリーブ2に接触させ、これによってスリーブ2に対す
る各軸受5の接触圧力を調整する。この場合、調整体1
0の移動は、調整体10の溝10bに六角棒等の工具を
差し込んで回すことにより行う。
【0010】板ばね6は、軸受5,軸受ケース9間にお
いては、各軸受5の対向壁14間でコイルばね7と調整
体10の球状部10aとの間に介在され、軸方向では各
軸受5の外周部の両端部に取付けられたピボット11間
に係合しており、調整体10によって押されたとき、対
向壁14間でピボット11と11との間の中央に位置す
るコイルばね7を押圧することにより、各軸受5に調心
機能をもたせるようにしている。そのため、ピボット1
1と11とは、互いに各軸受5の外周面において、溝1
5から軸方向に沿って等距離の位置にねじ込んで固定さ
れ、その頭部が球面状をなしている。尚、この種の技術
として実開平3−68612号公報を挙げる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】この軸受装置におい
て、長時間使用すると軸受5の両端面と板ばね8a,8
とが接触する接触部で摩耗損傷による荒損が発生し、摩
擦力の増大を引き起こし軸受5が半径方向に容易に動か
ない現象が確認された。そのため、軸受の押圧力を大き
くすることが考えられるが、押圧力を大きくしすぎると
起動摩擦力の増大を引き起こす問題がある。また、回転
軸1の停止時、回転軸に固定されたスリーブに各軸受の
セラミック部を接触させているが、回転軸が駆動されて
も軸受5がスリーブの動きに十分に追従できず、スリー
ブ外周面の超硬合金部とセラミック部との間に異物を噛
み込むおそれがある。
【0012】また、各軸受の動きが悪くなると、軸受が
拘束され片当たり状態になる可能性があるので、端部に
衝撃荷重による亀裂が入り損傷を招くおそれもある。
【0013】本発明の目的は、軸受の半径方向の動きを
全く阻害することなく、しかも衝撃力が作用しても、軸
受が損傷するのを軽減できる水潤滑パッド型セラミック
軸受装置を提供することにあり、他の目的は、水潤滑パ
ッド型セラミック軸受装置を用い、高信頼性を得ること
ができる水車を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の水潤滑パッド型
セラミック軸受装置では、回転軸に固定されかつ外周面
に超硬合金部を設けたスリーブと、スリーブの外周位置
に配置される軸受ケースと、軸受ケース及びスリーブ間
に周方向に沿って複数配設され、各々がスリーブとの摺
接面にセラミック部を設けた軸受と、各々の軸受を求心
方向に付勢させ、回転軸の停止時、各々の軸受のセラミ
ック部をスリーブの超硬合金部に接触させる圧力調整機
構と、軸受の移動を阻害しないような弾性支持機構とを
備え、圧力調整機構が、各軸受の外周部の中央部に設け
られ、かつ軸受を求心方向に付勢させる弾性手段と、軸
受ケースを挿通すると共に、軸受ケースで各軸受の弾性
体と対応する位置に半径方向に沿って移動可能に取付け
られ、かつ先端部が板ばねを介し弾性手段を押圧し得る
調整体とを有し、軸受ケースにおける調整体の半径方向
の移動により、スリーブに対する各軸受の接触圧力を調
整するように構成したことを特徴とする水潤滑パッド型
セラミック軸受装置。
【0015】また、本発明の水車では、何れも、回転軸
に固定されかつ外周面に超硬合金部を設けたスリーブ
と、スリーブの外周位置に配置される軸受ケースと、軸
受ケース及びスリーブ間に周方向に沿って複数配設さ
れ、各々がスリーブとの摺接面にセラミック部を設けた
軸受と、各々の軸受を求心方向に付勢させ、回転軸の停
止時、各々の軸受のセラミック部をスリーブの超硬合金
部に接触させる圧力調整機構と、軸受の移動を阻害しな
いような弾性支持機構とを備え、圧力調整機構が、各軸
受の外周部の中央部に設けられ、かつ軸受を求心方向に
付勢させる弾性手段と、軸受ケースを挿通すると共に、
軸受ケースで各軸受の弾性体と対応する位置に半径方向
に沿って移動可能に取付けられ、かつ先端部が板ばねを
介し弾性手段を押圧し得る調整体とを有し、軸受ケース
における調整体の半径方向の移動により、スリーブに対
する各軸受の接触圧力を調整するように構成したことを
特徴とする水潤滑パッド型セラミック軸受装置。
【0016】
【作用】本発明のパッド型セラミック軸受装置では、上
述のように、軸受の半径方向の動きを全く阻害すること
なく軸受を弾性支持しているので、軸受の追従性が改善
され、回転軸に固定されたスリーブに各軸受のセラミッ
ク部を接触させた状態で長時間運転できる。そのため、
河川水に含まれている土砂等の硬い粒子がスリーブと各
々のセラミック部との間に入り込むことがない。しか
も、接触圧力を低く押えることができるので、起動摩擦
力が小さく、安定した摺動特性が得られる。本発明の水
車では、回転軸に固定されかつ外周面に超硬合金部を設
けたスリーブと、スリーブの外周位置に配置される軸受
ケースと、軸受ケース及びスリーブ間に周方向に沿って
複数配設され、各々がスリーブとの摺接面にセラミック
部を設けた軸受と、各々の軸受を求心方向に付勢させ、
回転軸の停止時、各々の軸受のセラミック部をスリーブ
の超硬合金部に接触させる圧力調整機構と、軸受の移動
を阻害しないような弾性支持機構とを備え、圧力調整機
構が、各軸受の外周部の中央部に設けられ、かつ軸受を
求心方向に付勢させる弾性手段と、軸受ケースを挿通す
ると共に、軸受ケースで各軸受の弾性体と対応する位置
に半径方向に沿って移動可能に取付けられ、かつ先端部
が板ばねを介し弾性手段を押圧し得る調整体とを有し、
軸受ケースにおける調整体の半径方向の移動により、ス
リーブに対する各軸受の接触圧力を調整するように構成
したことを特徴とする水潤滑パッド型セラミック軸受装
置を有しているので、軸受の追従性が改善され、かつ摺
動特性の良好な軸受装置により、水車として高信頼性を
得ることができる。
【0017】
【実施例】以下、図面に従い本発明の実施例を図1ない
し図6により説明する。図1は本発明による水潤滑パッ
ド型セラミック軸受装置を適用した水車を示す概略図、
図2は本発明による水潤滑パッド型セラミック軸受装置
の第一の実施例を示す縦断面図、図3は図2のB−B線
に相当する断面図である。
【0018】図1に示す水車は、回転軸1と、回転軸1
の下部に固定されたランナ41と、ランナ41の上部に
配置され、回転軸1を挿通する固定体42と、固定体4
2に回転軸1を回転自在に支承する本実施例のセラミッ
ク軸受装置20とを有している。固定体42は中空形状
をなしており、その天板部43に軸受20を介し回転軸
1を支承すると共に、上カバー44と回転軸1間に軸封
装置45を設けている。また、固定体42の上カバー4
4と下カバー45とでケーシング46が形成され、ケー
シング46からランナ41に流入する水の流量が、ガイ
ドベーン47によって調整される。ガイドベーン47は
天板部43上に設けられたガイドリング48と連結さ
れ、サーボモータ49により駆動される。
【0019】そして、セラミック軸受装置20は、大別
すると、スリーブ2と、軸受ケース9と、軸受5と、圧
力調整機構と、弾性支持機構とを備えている。スリーブ
2は図2及び図3に示すように、回転軸1の周囲に沿っ
て二分割され、その分割された互いの軸方向の両端部が
ボルト13により締結されて、回転軸1の周囲を被って
いる。このスリーブ2の外周部における軸受5との摺動
面には超硬合金部3が設けられている。軸受ケース9は
図3に示すように筒形をなしており、その軸方向の両端
(上下)には図2に示すように、軸受5の両端面を囲む
ようにプレート8e,8bが取付けられ、プレート8
e,8bと軸受5の両端面との間にはコイルばね7aが
取付けられている。このうち、下部に配置されたコイル
ばね7aの数は安定化の点より二本以上とする。コイル
ばね7aはわずかな力で半径方向に容易に変形できるの
で、従来例のような支持部で滑る現象が無い。その結
果、コイルばね7aの動きは長期間に渡って安定し、か
つ回転軸1の動きに十分追従でき、スリーブ2とセラミ
ック部4は常に接触させた状態が保持されるので河川水
に含まれている土砂等の硬い粒子がスリーブ2と各々の
セラミック部4との間に入り込むことがない。
【0020】軸受5はスリーブ2と軸受ケース9との間
に周囲に沿って複数個配設され、本例では4個からなっ
ている。さらに詳細に述べると、スリーブ2の超硬合金
部3との摺接面にはセラミック部4を設けている。軸受
5とセラミック部4との固定に際しては、両者の接合面
に接着剤を塗布し、互いに密着固定される。この場合、
接着剤は塗布後に硬化し、しかも金属体5とセラミック
部4との材質の違いに拘らず接着させるため、例えば、
エポキシ系接着剤,セラミックス系接着剤が好ましい。
また、各々の軸受5は回転軸の停止時、各々の軸受のセ
ラミック部4をスリーブの超硬合金部3に接触させる圧
力調整機構を有している。
【0021】圧力調整機構は軸受5の外周面でその軸方
向及び周方向の中央部に互いに対向する対向壁14が突
設され、対向壁14間に適宜の深さをなす溝15が形成
され、その溝15にコイルばね7が設けられている。
【0022】更に軸方向の両端部にピボット11が取付
けられている。
【0023】一方、軸受ケース9には軸受5のコイルば
ね7と対応する位置に調整体10が半径方向に沿って移
動可能に取付けられている。調整体10は、先端が球状
部10aをなし、かつ他端部の外周にねじ部10cを刻
設すると共に、その他端面に回転させるための溝10b
を有するボルトで構成され、軸受ケース9に設けたねじ
穴9aにねじ込まれることにより、軸受5を挿通し、し
かも半径方向に移動できるようにしている。そして、軸
受ケース9にねじ込まれた調整体10の球状部10a
が、板ばね6を介しコイルばね7を押圧することによ
り、コイルばね7の弾性力で軸受5のセラミック部4を
スリーブ2に接触させ、これによってスリーブ2に対す
る各軸受5の接触圧力を調整する。この場合、調整体1
0の移動は、調整体10の溝10bに六角棒等の工具を
差し込んで回すことにより行う。
【0024】板ばね6は、軸受5,軸受ケース9間で
は、各軸受5の対向壁14間でコイルばね7と調整体1
0の球状部10aとの間に介在され、軸方向では各軸受
5の外周部の両端部に取付けられたピボット11間に係
合しており、調整体10によって押されたとき、対向壁
14間でピボット11と11との間の中央に位置するコ
イルばね7を押圧することにより、各軸受5に調心機能
をもたせるようにしている。そのため、ピボット11と
11とは、互いに各軸受5の外周面で、溝15から軸方
向に沿って等距離の位置にねじ込んで固定され、その頭
部が球面状をなしている。
【0025】実施例のセラミック軸受装置は、上述のよ
うに、軸受の半径方向の動きを全く阻害することなく軸
受を弾性支持しているので、軸受の追従性が改善され、
回転軸に固定されたスリーブに各軸受のセラミック部を
接触させた状態で長時間運転できる。そのため、河川水
に含まれている土砂等の硬い粒子がスリーブと各々のセ
ラミック部との間に入り込むことがない。しかも、接触
圧力を低く押えることができるので、起動摩擦力が小さ
く、安定した摺動特性が得られる。
【0026】図4に本発明によるセラミック軸受装置の
第二の実施例を示す。
【0027】この実施例で、第一の実施例と異なるのは
軸受ケース9の上部のプレート8cの軸受5と接する面
に潤滑性に優れた部材17を設けた点にある。この部材
17は潤滑性を有するため、軸受5の半径方向の動きは
全く拘束することがない。部材17はテフロン系の樹脂
が好ましい。
【0028】図5に本発明によるセラミック軸受装置の
第三の実施例を示す。
【0029】この実施例で、第一の実施例と異なるのは
軸受ケース9の上部のプレート8dにコイルばね7bが
装着され、吊りボルト16により軸受5を支持している
点である。
【0030】この実施例によれば、基本的には前述した
第一の実施例と同様の作用効果を得ることができる他、
コイルばね7bで軸受5を吊り下げている状態なので、
更に半径方向の動きが改善される。
【0031】
【発明の効果】本発明のパッド型セラミック軸受装置で
は、軸受の半径方向の動きを全く阻害することなく軸受
を弾性支持しているので、軸受の追従性が改善され、回
転軸に固定されたスリーブに各軸受のセラミック部を接
触させた状態で長時間運転できる。そのため、河川水に
含まれている土砂等の硬い粒子がスリーブと各々のセラ
ミック部との間に入り込むことがない。しかも、接触圧
力を低く押えることができるので、起動摩擦力が小さ
く、安定した摺動特性が得られる。
【0032】軸受の追従性が改善され、かつ摺動特性の
良好な軸受装置により、水車として高信頼性を得ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の水潤滑パッド型セラミック軸受装置を
水車に適用した状態を示す説明図。
【図2】本発明の水潤滑パッド型セラミック軸受装置の
第一の実施例を示す要部の断面図。
【図3】図2のB−B線に相当する断面図。
【図4】本発明の水潤滑パッド型セラミック軸受装置の
他の実施例を示す断面図。
【図5】本発明の水潤滑パッド型セラミック軸受装置の
他の実施例を示す断面図。
【図6】従来例を示すセラミック軸受装置の断面図。
【符号の説明】
1…回転軸、2…分割スリーブ、3…超硬合金部、4…
セラミック部、5…軸受、6…板ばね、7,7a,7b
…コイルばね、8b,8c,8d,8e…プレート、9
…軸受ケース、10…調整体、11…ピボット、12…
ナット。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転軸に固定され外周面に超硬合金部を設
    けたスリーブと、前記スリーブの外周位置に配置される
    軸受ケースと、前記軸受ケース及び前記スリーブ間に周
    方向に沿って複数配設され、各々が前記スリーブとの摺
    接面にセラミック部を設けた軸受と、前記各々の軸受を
    求心方向に付勢させ、前記回転軸の停止時、各々の軸受
    の前記セラミック部を前記スリーブの超硬合金部に接触
    させる圧力調整機構と、軸受の移動を阻害しないような
    弾性支持機構とを備え、前記圧力調整機構が、各軸受の
    外周部の中央部に設けられ、かつ軸受を求心方向に付勢
    させる弾性手段と、軸受ケースを挿通すると共に、前記
    軸受ケースで各軸受の弾性体と対応する位置に半径方向
    に沿って移動可能に取付けられ、かつ先端部が板ばねを
    介し弾性手段を押圧し得る調整体とを有し、前記軸受ケ
    ースにおける調整体の半径方向の移動により、スリーブ
    に対する各軸受の接触圧力を調整するように構成したこ
    とを特徴とする水潤滑パッド型セラミック軸受装置。
  2. 【請求項2】回転軸に固定され外周面に超硬合金部を設
    け、かつ複数に分割形成されたスリーブと、前記スリー
    ブの外周位置に配置される軸受ケースと、前記軸受ケー
    ス及びスリーブ間に周方向に沿って複数配設され、各々
    がスリーブとの摺接面にセラミック部を設けた軸受と、
    前記各々の軸受を求心方向に付勢させ、回転軸の停止
    時、各々の軸受のセラミック部をスリーブの超硬合金部
    に接触させる圧力調整機構と、軸受の移動を阻害しない
    ような弾性支持機構とを備え、前記圧力調整機構が、各
    軸受の外周部の中央部に設けられ、かつ軸受を求心方向
    に付勢させる弾性手段と、軸受ケースを挿通すると共
    に、前記軸受ケースにおいて各軸受の弾性体と対応する
    位置に半径方向に沿って移動可能に取付けられ、かつ先
    端部が板ばねを介し弾性手段を押圧し得る調整体とを有
    し、前記軸受ケースにおける調整体の半径方向の移動に
    より、スリーブに対する各軸受の接触圧力を調整するよ
    うに構成したことを特徴とする水潤滑パッド型セラミッ
    ク軸受装置。
  3. 【請求項3】請求項1または2において、前記軸受の移
    動を阻害しないような弾性支持機構が軸受の上下部に複
    数配置した圧縮コイルばねとした水潤滑パッド型セラミ
    ック軸受装置。
  4. 【請求項4】請求項1または2の前記パッド型セラミッ
    ク軸受装置を搭載した水車。
JP14711595A 1995-06-14 1995-06-14 水潤滑パッド型セラミック軸受装置 Withdrawn JPH08338428A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14711595A JPH08338428A (ja) 1995-06-14 1995-06-14 水潤滑パッド型セラミック軸受装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14711595A JPH08338428A (ja) 1995-06-14 1995-06-14 水潤滑パッド型セラミック軸受装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08338428A true JPH08338428A (ja) 1996-12-24

Family

ID=15422875

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP14711595A Withdrawn JPH08338428A (ja) 1995-06-14 1995-06-14 水潤滑パッド型セラミック軸受装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08338428A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005249030A (ja) * 2004-03-03 2005-09-15 Hitachi Ltd 水潤滑セグメント型軸受装置および水車
JP2015078078A (ja) * 2013-10-15 2015-04-23 独立行政法人産業技術総合研究所 水潤滑用低摩擦・低摩耗摺動部材、及び、その製造方法
CN109340278A (zh) * 2018-11-21 2019-02-15 中山品高电子材料有限公司 绕片机械刹车装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005249030A (ja) * 2004-03-03 2005-09-15 Hitachi Ltd 水潤滑セグメント型軸受装置および水車
JP2015078078A (ja) * 2013-10-15 2015-04-23 独立行政法人産業技術総合研究所 水潤滑用低摩擦・低摩耗摺動部材、及び、その製造方法
CN109340278A (zh) * 2018-11-21 2019-02-15 中山品高电子材料有限公司 绕片机械刹车装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0410293B1 (en) Spindle motor
EP0392500B1 (en) Spindle motor
JP3745396B2 (ja) 水潤滑セラミック軸受装置及びポンプ並びに水車
WO2002103215A8 (fr) Palier de secours insensible a la charge axiale
JP2007255614A (ja) 水潤滑ガイド軸受装置及びそれを搭載した水車
CA2109339A1 (en) Diamond bearing assembly
DE69937955D1 (de) Hydrodynamisches/hydrostatisches radiallager
CA2587327A1 (en) Dental handpiece with air-foil bearings
US4892419A (en) Lubricated bearing apparatus for hydraulic machinery
CA1225939A (en) Bearing lubrication device
JP4527183B2 (ja) 水潤滑セグメント型軸受装置および水車
JPH08338428A (ja) 水潤滑パッド型セラミック軸受装置
JPH0637890B2 (ja) 発電電気機械の軸受装置
KR100723040B1 (ko) 고속 회전체용 베어링 조립체
JP3779476B2 (ja) パッド型セラミック軸受装置及びパッド型セラミック軸受装置を備えた水車
JPS6030822A (ja) セラミツク軸受
JPH0560128A (ja) 水中軸受装置
JP2001124070A (ja) 水潤滑軸受装置
JP4026094B2 (ja) 無潤滑摺動形回転軸受装置
JP2005249030A (ja) 水潤滑セグメント型軸受装置および水車
CN102536877A (zh) 潜水泵水润滑止推装置
RU2073801C1 (ru) Комбинированная опора
JP2006207632A (ja) すべり軸受装置およびポンプ装置
CN218760577U (zh) 耐磨内燃机水封
JPH07293556A (ja) 水中軸受装置

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20040330

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20040524