JPH0833643A - 衝撃波治療装置 - Google Patents

衝撃波治療装置

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Publication number
JPH0833643A
JPH0833643A JP6172878A JP17287894A JPH0833643A JP H0833643 A JPH0833643 A JP H0833643A JP 6172878 A JP6172878 A JP 6172878A JP 17287894 A JP17287894 A JP 17287894A JP H0833643 A JPH0833643 A JP H0833643A
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JP
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shock wave
calculus
focus
wave
ultrasonic
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Application number
JP6172878A
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English (en)
Inventor
Nobuyuki Iwama
信行 岩間
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】衝撃波の焦点を移動した結石に容易且つ確実に
合わせることができ、治療時間を短縮させることができ
る衝撃波治療装置を提供する。 【構成】CPU5の制御に基づいて送波される超音波の
焦点を結石sの移動領域を含む範囲内で移動させる送信
ディレイ回路10、CPU5のステップ110の処理,
移動された各焦点位置から反射されてきた反射エコーを
受信する受信回路12a1 〜12an 、受信ディレイ回
路13,受信された反射エコーの中から最大強度の反射
エコーを識別する加算回路14、CPU5のステップ1
08〜ステップ111の処理,反射エコーの最大強度の
レベルに基づいてその焦点位置に結石があるか否かを判
断するCPU5のステップ112〜ステップ115の処
理,を備えこの結果その焦点位置に結石があると判断さ
れるとCPU5の制御に基づいてその焦点位置へ衝撃波
を照射するようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、衝撃波を用いて結石等
を破砕する衝撃波治療装置に係り、特に、結石探査用の
超音波を送波し、その超音波に対応する反射エコーの強
度に基づいて衝撃波を照射する機能(いわゆるエコート
リガ機能)を備えた衝撃波治療装置に関する。
【0002】
【従来の技術】衝撃波治療装置は、強力な衝撃波を用い
て癌細胞や結石等の治療を行なう非侵襲的な治療装置で
ある。特に、被検体内の例えば尿路や膀胱、胆嚢等に存
在する結石に対し被検体外から衝撃波を照射(送波とも
いう)してその結石を破砕する際に用いられる衝撃波治
療装置は、近年急激な勢いで普及している。
【0003】ここで従来の衝撃波治療装置の一例を図1
5に示す。この衝撃波治療装置は、衝撃波の送波源であ
るピエゾ素子30aを有したアプリケータ30と、この
ピエゾ素子30aに対して該ピエゾ素子30aを駆動さ
せる電圧を印加する駆動回路31とを備えている。
【0004】ピエゾ素子30aは、製作可能面積が限ら
れているため通常複数個に分割され、それらを凹面状に
配置して焦点(幾何学的焦点)を形成している。例えば
図16(a)及び(b)に示すように、凹面状に形成さ
れた基板の周方向に複数のリング状に配設され、また径
方向には放射状に配設されて構成されたものや、図17
(a)及び(b)に示すように、凹面状に形成された基
板に2次元的に配設して構成されたもの等がある。ま
た、ピエゾ素子30aの中央部には孔が形成され、この
孔に超音波イメージングプローブ(以下、超音波プロー
ブという)32が挿入されている。この超音波プローブ
32の出力側には、超音波診断装置33、TVモニタ3
4が備えられている。
【0005】この衝撃波治療装置により例えば結石の治
療を行なうにあたり、オペレータは、超音波プローブ3
2を用いて、生体内の結石を含む領域に対して超音波信
号を送受信(スキャン)する。このとき得られたエコー
信号は、超音波診断装置33に送られ、その結石を含む
領域の画像が再構成され、TVモニタ34に表示され
る。
【0006】次にオペレータは、TVモニタ34に表示
された画像により結石の位置を確認しながら図示しない
移動装置によりアプリケータ30を移動させ、衝撃波の
焦点f0 (通常は幾何学的焦点)を結石sに合わせる。
その状態で駆動回路31を作動させてピエゾ素子30a
に衝撃波用駆動電圧(駆動パルス)を印加して結石sに
衝撃波を送波する。
【0007】この衝撃波を通常数先発繰り返して照射す
ることにより、結石sを破砕していた。
【0008】ところで、衝撃波焦点f0 は、通常は各ピ
エゾ素子30aを駆動する駆動パルスを同一時間で発生
させることにより、凹面の幾何学的焦点に形成される
が、各ピエゾ素子の駆動タイミングを制御することによ
り、所要の方向へ移動させることができる。
【0009】例えば、周方向のリング状のピエゾ素子の
うち、外側のものから早く駆動させると幾何学的焦点よ
りアプリケータ30側へ、反対に内側のものから早く駆
動させると幾何学的焦点より衝撃波送波側へ移動させる
ことができる。また、同様の原理で径方向のピエゾ素子
30aの駆動タイミングを制御することにより、幾何学
的焦点から径方向に沿って移動させることができる。し
たがって、ピエゾ素子30aの駆動タイミングを制御す
ることにより、衝撃波焦点f0 を3次元方向に移動させ
ることができる。
【0010】この結果、焦点f0 の結石に対する位置合
わせを、アプリケータ30の移動に加えて衝撃波焦点f
0 を3次元的に移動させて行なうことができるため、ア
プリケータ30自体の移動を少なくすることができるよ
うになっている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】通常、結石は、衝撃波
を数千発照射して破砕される。また衝撃波は1秒間に1
回から2回の繰り返しで照射されるため、結石治療に
は、30分から1時間の治療時間が必要とされている。
【0012】一方、結石は、呼吸による横隔膜の動きに
つれて通常3〜5cm程度周期的に移動することが知られ
ている。
【0013】したがって、上述したアプリケータの移動
(又は衝撃波焦点自体の移動)により衝撃波焦点を結石
に合わせて衝撃波を数先発照射しても、結石は呼吸によ
り移動するため、およそ半分の衝撃波の焦点は結石から
外れてしまっていた。このため、結石を破砕するために
必要な衝撃波送波回数の倍の衝撃波を照射しなければな
らず、治療時間が長くかかってしまっていた。そのう
え、結石以外に照射された衝撃波により生体組織に損傷
を与える危険性が生じていた。
【0014】そこで結石以外の生体内の組織に対して衝
撃波を照射しないように、ピエゾ素子から結石探査用の
弱い超音波を送波して、その超音波の焦点から所定の強
度を越えた反射エコーが返ってこなければ、その焦点域
に結石が存在しないと判断して衝撃波を照射しない機能
(エコートリガ機能)を備えた衝撃波治療装置も考えら
れている。
【0015】このエコートリガ機能を用いることによ
り、衝撃波を結石にのみ有効に照射し、他の組織に影響
を与えることなく治療を行なうことができる。しかし、
結石探査用の超音波の焦点が結石から外れているときに
は衝撃波を照射しないため、衝撃波の照射数は少なくて
すむが、治療時間は依然長くかかってしまっていた。
【0016】本発明は上述した事情に鑑みてなされたも
ので、呼吸等により結石が移動しても衝撃波の焦点を移
動した結石に容易且つ確実に合わせることができ、治療
時間を短縮させることができる衝撃波治療装置を提供す
ることを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
請求項1に記載した衝撃波治療装置は、結石破砕用の衝
撃波を生体内へ照射可能な衝撃波照射手段と、結石探査
用の超音波を生体内へ送波可能な探査波送波手段とを備
えた衝撃波治療装置において、前記探査波送波手段によ
り送波される超音波の焦点を前記結石の移動領域を含む
範囲内で移動させる移動手段と、この移動手段により移
動された各焦点位置から反射されてきた反射エコーを受
信する受信手段と、この受信手段により受信された前記
反射エコーの中から最大強度の反射エコーを識別する識
別手段と、前記最大強度のレベルに基づいてその焦点位
置に結石があるか否かを判断する判断手段とを備え、こ
の判断手段により前記焦点位置に結石があると判断され
た場合、前記衝撃波送波手段によりその焦点位置へ衝撃
波を照射するようにしている。
【0018】特に、前記目的を達成するため請求項2に
記載した衝撃波治療装置は、前記移動手段により移動さ
れた各焦点位置の感度差を補正する感度差補正手段を備
えている。
【0019】また特に、請求項3に記載した衝撃波治療
装置では、前記衝撃波照射手段及び前記探査波送波手段
は、複数個のピエゾ素子と、このピエゾ素子を駆動させ
るパルサ群と、このパルサ群に対し、衝撃波を発生させ
る第1の駆動電圧と超音波を発生させる第2の駆動電圧
とのどちらか一方を選択して供給する駆動電圧供給回路
とを共通に備え、前記感度差補正手段は、前記駆動電圧
供給回路によりパルサ群に対して供給される第1及び第
2の駆動電圧の値を制御する駆動電圧制御手段を備えて
いる。
【0020】さらに、請求項4に記載した衝撃波治療装
置では、前記感度差補正手段は、前記焦点位置に応じて
前記受信手段の受信感度を補正する受信感度補正手段を
備えている。
【0021】さらにまた、請求項5に記載した衝撃波治
療装置では、前記焦点位置を含む前記生体の断層面に対
して超音波信号を送受信する送受信手段と、この送受信
手段から得られた受信信号に基づいて前記断層面の画像
をモニタに表示する表示手段と、前記衝撃波の焦点位置
を示すマーカーを前記モニタに表示する焦点マーカー表
示手段とを備えている。
【0022】一方、前記目的を達成するため、請求項6
に記載した衝撃波治療装置では、凹面状に形成されたピ
エゾ素子と、このピエゾ素子を高電圧の駆動パルスによ
り駆動させて該ピエゾ素子から結石破砕用の衝撃波を照
射させる機能を有すると共に、該ピエゾ素子を低電圧で
駆動させて結石探査用の超音波を送波させる機能を有し
たピエゾ素子駆動手段と、前記ピエゾ素子の中心軸に沿
って進退自在に配設されると共に、前記ピエゾ素子の前
記衝撃波照射側へ向けて超音波信号を送受信する超音波
プローブと、前記ピエゾ素子から送波される結石探査用
の超音波の焦点を移動させる移動手段と、前記超音波の
焦点位置の違いによる感度差を補正する感度差補正手段
と、前記移動手段により移動された各焦点位置から反射
されてきた反射エコーを受信する受信手段と、この受信
手段により受信された前記反射エコーの強度に基づき、
その反射エコーに対応する焦点位置に結石があるか否か
を判断する判断手段とを備え、この判断手段により前記
焦点位置に結石があると判断された場合、前記ピエゾ素
子駆動手段により前記ピエゾ素子を高電圧の駆動パルス
で駆動させて、その焦点位置に向けて衝撃波を照射させ
るようにしている。
【0023】また、特に、請求項7に記載した衝撃波治
療装置では、前記受信手段により受信された反射エコー
の中から最大強度の反射エコーを識別する識別手段を備
え、この最大強度を有する反射エコーを前記反射エコー
として前記判断手段に送るように構成している。
【0024】
【作用】請求項1乃至5記載の衝撃波治療装置では、結
石治療を開始するにあたり、例えばオペレータ等の操作
に基づいて探査波送波手段により生体内の結石があると
思われる領域へ結石探査用の超音波が送波される。この
とき移動手段により、送波される超音波の焦点は結石が
通常移動する範囲を含む範囲内で移動する。そして、こ
の移動した各焦点から反射してきた反射エコーが受信手
段により受信される。
【0025】今、結石の位置と超音波の焦点とが一致し
た場合、この焦点から反射される反射エコーは、他の焦
点からの反射エコーに比べて強度(振幅)が最大になっ
ている。このとき、識別手段により、受信手段により受
信された各反射エコーの中から最大強度の反射エコーが
識別される。
【0026】一方判断手段では、最大強度の反射エコー
の強度(すなわち最大強度)のレベルTm に基づいて、
最大反射エコーに対応する焦点に結石があるか否かが判
断される。
【0027】この判断手段では、例えば、結石からの反
射エコーの強度レベルは所定のレベルTthより高いこと
が経験上知られていることを利用して、この所定のレベ
ルTthと最大反射エコーの強度のレベルTm とを比較
し、このレベルTm が所定のレベルTthより高くなけれ
ば、その焦点に結石があるとはみなさないようになって
いる。
【0028】この場合、結石からの反射エコーであるた
め、強度レベルTm >所定のレベルTthとなり、その焦
点に結石があると判断される。この判断結果を受けて衝
撃波照射手段により、衝撃波の焦点が最大強度の反射エ
コーに対応する焦点位置に合わせられ、衝撃は照射手段
により、その焦点位置に向けて衝撃波が照射される。
【0029】このように衝撃波を照射する前に、常に結
石探査用の超音波をその焦点を移動せながら送波するた
め、例えばN回目の衝撃波を照射した後に生体の呼吸に
より結石が移動したとしても、N+1回目の衝撃波を照
射する前に結石探査用の超音波をその焦点を移動せなが
ら送波し、結石の移動した位置からの反射エコーの強度
に基づいてその結石の移動が容易に確認され、移動後の
結石に向けて確実に衝撃波を照射することができる。
【0030】特に、請求項2記載の衝撃波治療装置で
は、感度差補正手段により、移動手段により移動された
各焦点位置の感度差を補正するようになっているため、
各焦点位置における感度は、常に一定となっている。
【0031】また特に、請求項3記載の衝撃波治療装置
によれば、駆動電圧供給回路により、衝撃波を発生させ
る第1の駆動電圧と超音波を発生させる第2の駆動電圧
とのどちらか一方が選択されてパルサ群に供給される。
そして、第1あるいは第2の駆動電圧が供給されたパル
サ群により複数個のピエゾ素子が駆動され、結石破砕用
の衝撃波が生体Hに向けて照射されるか、あるいは結石
探査用の超音波が生体Hに向けて送波されるように構成
されている。このとき、移動手段により結石破砕用の衝
撃波あるいは結石探査用の超音波の焦点位置が移動して
いる場合、駆動電圧制御手段により、パルサ群に供給さ
れる第1あるいは第2の駆動電圧の値が制御されている
ため、移動した各焦点位置における衝撃波あるいは超音
波の感度は、焦点位置に関わらず常に一定になってい
る。
【0032】さらに、請求項4記載の衝撃波治療装置に
よれば、前記移動手段により移動された各焦点位置から
反射されてきた反射エコーを受信手段で受信する際の受
信感度を受信感度補正手段により補正しているため、移
動した各焦点位置からの反射エコーに基づく受信信号の
感度は、焦点位置に関わらず常に一定になっている。
【0033】さらにまた、請求項5記載の衝撃波治療装
置によれば、送受信手段により結石探査用の超音波の焦
点を含む生体の断層面に対して超音波信号が送受信さ
れ、この結果得られた受信信号に基づいて表示手段によ
り焦点を含む断層面がモニタに表示される。そして、そ
のモニタには、焦点マーカー表示手段により、その衝撃
波の焦点位置を示すマーカーが表示されている。したが
って、例えば、結石の移動に伴い衝撃波の焦点が移動し
た場合でも、モニタ上のその移動位置に対応する位置に
衝撃波の焦点マーカーを表示することができるため、オ
ペレータは、現在の衝撃波の焦点の位置をモニタを見て
簡単に認識することができる。
【0034】一方、請求項6乃至7記載の衝撃波治療装
置によれば、移動手段による焦点位置の移動により、ピ
エゾ素子の中心軸に沿って進退自在に配設された超音波
プローブが該ピエゾ素子から送波される超音波及び照射
される衝撃波を遮断して、焦点位置の違いによる感度差
に加えてこの遮断による感度差が生じた場合でも、感度
差補正手段により、焦点位置の違いによる感度差及びこ
の遮断による感度差を補正するようになっているため、
その感度は焦点位置に関わらず常に一定となっている。
【0035】
【実施例】以下、本発明に係る実施例について、添付図
面を参照して説明する。
【0036】(第1実施例)第1実施例における衝撃波
治療装置の構成を図1に示す。この衝撃波治療装置は、
圧電変換素子であるピエゾ素子1aの駆動により、生体
Hに向けて結石破砕用の衝撃波及び結石探査用の超音波
を送波可能なアプリケータ1を備えている。
【0037】アプリケータ1内のピエゾ素子1aは、複
数個(n個)に分割(ピエゾ素子1a1 〜1an )され
ている。また、このピエゾ素子1a1 〜1an は、凹面
状に形成された基板上に配設され、全体で凹面状に形成
されている。また、ピエゾ素子1a1 〜1an の中央部
には孔が形成されている。この孔には、超音波信号を送
受信して生体H内の所要部位を走査する超音波イメージ
ングプローブ1b(以下、単に超音波プローブという)
が進退自在に挿入されている。さらに、アプリケータ1
の生体Hとの接触側には、水を内包し生体とのカップリ
ング膜で形成されたウオーターバッグ1cが配設されて
いる。
【0038】結石破砕用の衝撃波及び結石探査用の超音
波の焦点は、図2に示すように、超音波プローブ1bに
よる走査面(断層面)上に予め設定されたスキャン面内
を、例えば図示したf1 〜f0 〜f2 のように高速に移
動可能になっている。このスキャン面は、本実施例では
通常の結石が移動する範囲に基づいて設定されている。
【0039】超音波プローブ1bの出力は、超音波診断
装置本体2に接続されている。この超音波診断装置本体
2は、上述した超音波プローブ1bに基づく走査を行な
う電子走査部2aと、電子走査により得られた受信信号
(アナログ)をTV走査型の画像データ(ディジタル)
に走査変換する走査変換部2bと、走査変換されたTV
走査型の画像データと後述するマーカー生成回路により
生成されたマーカーデータとを合成する合成部2cと、
合成された画像データをアナログ画像信号に変換してT
Vモニタに表示する表示部2dとを備えている。
【0040】一方、衝撃波治療装置は、衝撃波及び超音
波を送波させる駆動出力をピエゾ素子1a1 〜1an
供給する送信系3と、スキャン面内を移動する超音波の
各焦点に位置する生体Hから反射されてきた反射エコー
を受信処理する受信系4とが併設されている。また、こ
の送信系3及び受信系4を含む装置全体を制御すると共
に、後述する図5の処理を行なう中央処理装置(以下、
CPUという)5とを備えている。このCPU5には、
該CPU5の処理の手順及びその処理に必要なデータ等
が予め記憶されたメモリ6,例えばキーボードや、オペ
レータに対し不測の状態を示すための表示ランプ等を備
え、衝撃波の照射数等(以下、破砕条件という)、及び
超音波の送波数、送波間隔、スキャン範囲等(以下、探
査条件という)を入力可能な入力器7が接続されてい
る。またメモリ6は、生体の軟部組織から反射された反
射エコーの強度レベルより高く且つ結石から反射された
反射エコーより低い所要の強度レベルを閾値Tthとして
記憶している。
【0041】送信系3は、各ピエゾ素子1a1 〜1an
にそれぞれ接続されたパルサ8a1〜8an からなるパ
ルサ群8を備えている。このパルサ8a1 〜8an の入
力端には、このパルサ8a1 〜8an を駆動させる電圧
を出力する電源回路9が接続されている。また、パルサ
8a1 〜8an の制御用の入力端には、各パルサ8a1
8an の駆動タイミングを制御する駆動トリガ信号を出
力する送信ディレイ回路10が接続されている。
【0042】電源回路9は、衝撃波発生用の高電圧を生
成する高圧電源回路9aと、超音波発生用の低電圧を生
成する低圧電源回路9bと、高圧電源回路9a及び低圧
電源回路9bの出力の内どちらか一方を選択(スイッチ
ング)してパルサ8a1 〜8an に送る機能を有する電
子スイッチ回路9cとを備えている。
【0043】また、高圧電源回路9aには、この高圧電
源回路9aにより生成され、電子スイッチ9cを介して
パルサ8a1 〜8an に送信される電圧値を衝撃波の焦
点の位置に基づき補正する第1の送信補正回路11aが
接続されている。また、同様に低圧電源回路9bにも、
低圧電源回路9bにより生成されパルサ8a1 〜8an
送信される電圧値を超音波の焦点の位置に基づいて補正
する第2の送信補正回路11bが接続されている。
【0044】送信ディレイ回路10は、各パルサ8a1
〜8an に対し異なる遅延時間を与えて駆動トリガ信号
を送り、各パルサ8a1 〜8an の駆動タイミングを個
別に遅延可能になっている。
【0045】各パルサ8a1 〜8an は、高圧電源回路
9aあるいは低圧電源回路9bから送られる電圧から、
それぞれ高電圧あるいは低電圧の駆動パルスを生成し、
これらの駆動パルスを送信ディレイ回路10送られた駆
動トリガ信号に応じて個別にピエゾ素子1a1 〜1an
に印加するように構成されている。
【0046】ピエゾ素子1a1 〜1an は、各パルサ8
1 〜8an から送られた駆動パルスに基づいて個別に
駆動し、焦点に向けて衝撃波あるいは超音波を送波する
ようになっている。このとき、その焦点の位置は、ピエ
ゾ素子1a1 〜1an の駆動のタイミング、つまり、送
信ディレイ回路10により各パルサ8a1 〜8an に個
別に送られる駆動トリガ信号の遅延時間に基づいて決ま
る。したがって、その遅延時間を制御することにより、
衝撃波及び超音波の焦点を高速に移動させることができ
るようになっている。
【0047】一方、受信系4は、ピエゾ素子1a1 〜1
n にそれぞれ接続された受信回路12a1 〜12an
を備えている。この受信回路12a1 〜12an の出力
側には、受信ディレイ回路13、加算回路14を備えて
いる。
【0048】受信回路12a1 〜12an は、ピエゾ素
子1a1 〜1an により受波された反射エコーを、それ
ぞれ個別に受信処理して受信ディレイ回路13に送る機
能を有している。また、受信ディレイ回路13は、受信
回路12a1 〜12an により個別に受信された受信信
号を送信ディレイ回路10で設定された遅延時間に合わ
せて遅延させながら加算回路14に出力するようになっ
ている。
【0049】加算回路14は、受信ディレイ回路13か
ら送られた全ピエゾ素子1a1 〜1an に基づく受信信
号を加算処理してCPU5に送るように構成されてい
る。
【0050】また、加算回路14には、受信ディレイ回
路13により受信された受信信号の感度をその焦点位置
の違いに基づいて補正する受信補正回路15が接続され
ている。
【0051】一方、アプリケータ1には、アプリケータ
移動装置16が接続されている。このアプリケータ移動
装置16は、アプリケータ1本体を3次元方向に移動さ
せる機能を有すると共に、超音波プローブ1bを、その
中心軸(図1中のy軸)を回転軸として回転させる機能
を有している。アプリケータ1の移動方向並びに移動
量、及び超音波プローブ1の回転方向及び回転量は、C
PU5に送られるようになっている。
【0052】ところで、衝撃波あるいは超音波の焦点
は、通常、アプリケータ1の幾何学的焦点に一致してい
る。この幾何学的焦点をf0 とすると、図2に示すよう
に、幾何学的焦点f0 から焦点位置を移動させた場合、
各ピエゾ素子1a1 〜1an の駆動出力が同一である
と、衝撃波あるいは超音波の強度はその焦点の移動位置
により異なってくる。例えば、図3は、振動波の焦点位
置を、その幾何学的焦点f0 から図1に示す±x方向
(以下、径方向という)及び±y方向(振動波送波方
向、及びその反対方向、以下総称して深さ方向という)
に移動させたときの、幾何学的焦点f0 の強度(1とす
る)に対する移動した焦点位置での強度の割合を示すグ
ラフである。
【0053】図3によれば、径方向及び深さ方向を問わ
ず幾何学的焦点位置から焦点位置が離れれば離れるほど
その強度が低下することを示している。この低下の割合
は、ピエゾ素子から送信される衝撃波あるいは超音波の
波形、及びピエゾ素子の分割数等により異なっている。
【0054】そこで、本構成によれば、焦点位置を移動
させた際、その焦点位置に送波される衝撃波あるいは超
音波の強度を幾何学的焦点f0 での強度と一致させるた
めに、パルサ8a1 〜8an に送信される電圧値に、焦
点位置に対応した補正を加えている。
【0055】すなわち、第1の送信補正回路11aは、
幾何学的焦点に対する移動焦点での衝撃波の強度の差を
補正する電圧値ΔVH 1 を予め記憶した第1の記憶テー
ブルT1 a を有している。また、第2の送信補正回路1
1bも同様に、幾何学的焦点f0 に対する移動焦点での
超音波の強度の差を補正する電圧値ΔVL 1 を予め記憶
した第1の記憶テーブルT1 b を有している。
【0056】また、アプリケータ1の孔内に挿入された
超音波プローブ1bから放射された超音波信号は、ウオ
ーターバッグ1c内の水を透過して生体Hに送信され、
さらに生体Hから反射された反射信号は、同じくウオー
ターバッグ1c内の水を透過して超音波プローブ1bに
より受信されるようになっている。このとき、音響イン
ピーダンスの違いから超音波信号の一部が体表面で反射
することにより、超音波診断装置本体のTVモニタに表
示される画像上に多重アーチファクトが現れ画質を劣化
させる恐れがある。このため、超音波プローブ1bを体
表面に当接させて超音波信号を送受信する方法がとられ
ている。しかしながら、図4に示すように、衝撃波ある
いは超音波の焦点を、例えば幾何学的焦点f0 からf1
等所要位置に移動させた場合、ピエゾ素子1a1 〜1a
n から送波される衝撃波あるいは超音波の一部が、超音
波プローブ1bに遮られてその焦点に到達しないため、
その焦点位置での衝撃波あるいは超音波の強度が低下し
てしまう。
【0057】そこで、診断前に予め超音波プローブ1b
を取り得る範囲内における所要の当接位置に設定してお
き、その状態で焦点を移動させ衝撃波又は超音波を送波
しながら、移動した焦点位置に圧力センサを配置してそ
のセンサ出力を観測する。そして、各焦点位置でのセン
サ出力を、通常の幾何学的焦点でのセンサ出力と比べ
る。この結果、異なっている場合は、高圧電源回路9a
あるいは低圧電源回路9bにおいてパルサ8a1 〜8a
n へ供給する通常の電圧(高電圧/低電圧)を変化させ
て、各焦点位置でのセンサ出力を、通常の幾何学的焦点
でのセンサ出力と一致させる。
【0058】そして、各焦点に対応した高圧電源回路9
aあるいは低圧電源回路9bにおける通常の電圧からの
変化量(高電圧の変化量ΔVH 2 ,低電圧の変化量ΔV
L 2とする)を検出しておき、実際の診断時においてパ
ルサ8a1 〜8an に送信される電圧値に、その焦点位
置に対応した補正を加えている。
【0059】すなわち、第1の送信補正回路11aは、
幾何学的焦点に対する移動焦点での、超音波プローブ1
bに遮断されることに基づく衝撃波の強度の差を補正す
る電圧値ΔVH 2 を予め記憶した第2の記憶テーブルT
2 a を有している。また、第2の送信補正回路11bも
同様に、幾何学的焦点から移動した焦点での、超音波プ
ローブ1bに遮断されることに基づく超音波の強度の差
を補正する電圧値ΔVL 2 を予め記憶した第2の記憶テ
ーブルT2 b を有している。
【0060】また、受信系4に備えられた受信補正回路
15は、送信に対する補正と同様の趣旨で設けられてい
る。すなわち、この受信補正回路17は、幾何学的焦点
0から移動した焦点に対応する反射エコーの感度の差
を補正する電圧値ΔVL 3 を予め記憶した第1の記憶テ
ーブルT1 c を有している。また、幾何学的焦点から移
動した焦点での、超音波プローブ1bに遮断されること
に基づく反射エコーの感度の差を補正する電圧値ΔV
L 4 を予め記憶した第2の記憶テーブルT2 c を有して
いる。
【0061】さらに、衝撃波治療装置は、衝撃波及び超
音波の焦点位置を示すマーカー(以下焦点マーカーとい
う)データを保持し、CPU5からの制御信号に応じて
この焦点マーカーデータを読み出し合成部2cへ送る機
能を有する焦点マーカー生成回路17を備えている。
【0062】そして、超音波診断装置本体2の合成部2
cは、TVモニタの各画素に対応した記憶領域を有する
フレームメモリを備え、走査変換部2bから送られた画
像データを該フレームメモリの各記憶領域に記憶すると
共に、マーカー生成回路17から送られた焦点マーカー
データを、CPU5から送られる焦点位置データに対応
したフレームメモリの記憶領域に記憶するようになって
いる。
【0063】次に、図5に示すCPU5の動作を中心に
全体動作を述べる。
【0064】診断を開始するにあたり、オペレータは、
入力器7から破砕対象である結石sの想定される大きさ
等に対応した衝撃波の照射数(例えば、1000発)等
を含む破砕条件,及び超音波のスキャン範囲、スキャン
ピッチ等を含む探査条件をCPU5に入力する。なお、
スキャン範囲として、アプリケータ1の幾何学的焦点を
中心とした横方向(図2中x方向)への焦点位置の移動
範囲lx 、及び深さ方向(図2中y方向)への焦点位置
の移動範囲ly が入力され、スキャンピッチとして焦点
位置の移動ピッチΔpが入力される。この破砕条件及び
探査条件は、CPU5を介してメモリ6に記憶される。
【0065】そして、アプリケータ1の幾何学的焦点を
結石sに合わせるために、まず、超音波プローブ1bに
より生体H内を走査して、得られた反射信号に基づいて
生体H内の断層像を表示部2dのTVモニタに表示す
る。
【0066】そして、オペレータは、その断層像を見な
がらアプリケータ移動装置16を駆動させてアプリケー
タ1を3次元方向に移動させると共に、超音波プローブ
1bを回転させて走査面(断層面)を回転させることに
より、アプリケータ1の幾何学的焦点の位置を結石sに
合わせる。
【0067】このとき、図6に示すように、結石sは生
体の呼吸等により、例えばt1 及びt2 方向へ周期的に
移動しているため、超音波プローブ1bを、その断層面
Bがこの結石sが移動する面を含むような位置まで回転
(回転角をθとする)させる。
【0068】こうして結石sの幾何学的焦点との位置合
わせ、及び超音波プローブ1bに基づく断層面Bと結石
sの移動面との位置合わせが終了すると、アプリケータ
移動装置16から超音波プローブ1bの回転角θがCP
U5に送られる。
【0069】CPU5は、最終的な超音波プローブ1b
の回転角θが送られると、アプリケータ1の位置合わせ
が終了したと判断する(ステップ101)。なお、超音
波プローブ1bの回転角θが設定され、CPU5に送ら
れるまでは、CPU5は、ステップ102以降の処理に
移行しない。
【0070】一方、オペレータは、TVモニタに表示さ
れた断層像により結石sの実際の大きさ及び移動量等を
視認した後、最初に設定した破砕条件,及び探査条件を
確認する。このとき、横方向の焦点位置の移動範囲lx
は、例えば結石の移動量が横方向に±3cm程度であれ
ば、この移動量より若干大きい±4cm程度に設定して
あればよく、また、深さ方向の焦点位置の移動範囲ly
は、臨床的に大きな移動は無いと考えられるため、例え
ば±2cm程度に設定してあればよい。なお、実際の結
石sの移動量が大きければ、スキャン範囲を大きく設定
し直すことも可能であるし、また、逆に結石sの移動量
が小さければ、スキャン範囲を小さくして1回のスキャ
ン面をスキャンするスピードを速くすることもできる。
さらに、焦点位置の移動ピッチΔpを実際の結石sの移
動量に応じて変更することも可能である。変更する場合
は、入力器7から再度変更すべき破砕条件あるいは探査
条件をCPU5に入力する。この変更された破砕条件あ
るいは探査条件も同じくメモリ6に記憶される。
【0071】このようにして、最初に設定した破砕条
件,及び探査条件が確認され、すなわち最終的なスキャ
ン範囲lx 、ly 及びスキャンピッチΔpが確認され
(あるいは変更され)ると、CPU5は、メモリ6に記
憶された破砕条件及び探査条件を読み込み(ステップ1
02)、読み込んだ探査条件と超音波プローブ1bの回
転角θとから、超音波プローブ1bの走査面(断層面
B)上にスキャン範囲lx 、ly を設定し、このスキャ
ン範囲lx 、ly 内の走査面をスキャン面SCとして決
定する(ステップ103)(図7参照)。つまり、この
スキャン面SC内には、呼吸等による移動にかかわらず
必ず結石sが存在していることになる。
【0072】CPU5は、決定されたスキャン面SC上
に、そのスキャン面SCを最初にスキャンする位置(ス
キャン位置)ps =(x0 、y0 )を設定する(ステッ
プ104)。この最初のスキャン位置ps =(x0 、y
0 )は、例えば図7に示すように、スキャン面SCの左
上端部に設定される。
【0073】次いでCPU5は、そのスキャン位置ps
=(x0 、y0 )に対する補正指令を第2の送信補正回
路11bに送る(ステップ105)。第2の送信補正回
路11bは、スキャン位置ps の座標(x0 、y0 )に
応じて第1の記憶テーブルT1 b 及び第2の記憶テーブ
ルT2 b を参照し、焦点の位置座標(x0 、y0 )に対
応した送信電圧の補正値ΔVL 1 及びΔVL 2 を読み出
し、低圧電源回路9bに送る。
【0074】続いてCPU5は、送信ディレイ回路10
に対し、スキャン位置ps =(x0、y0 )に基づいて
各パルサ8a1 〜8an に与える遅延時間を送り、同時
に電子スイッチ回路9cに対し、低圧電源回路9bから
の出力を選択するように制御するスイッチング信号を送
り、探査を開始する(ステップ106)。
【0075】このとき、低圧電源回路9bから出力され
る電圧値は、第1の記憶テーブルT1 b 及び第2の記憶
テーブルT2 b 送られた送信電圧の補正値ΔVL 1 及び
ΔVL 2 が加算されているため、スキャン位置の座標
(x0 、y0 )に対応したものになっている。また、送
信ディレイ回路10では、各パルサ8a1 〜8anに対
し、スキャン位置ps の座標(x0 、y0 )と超音波の
焦点が一致するように遅延させた駆動トリガ信号を送
る。
【0076】この結果、パルサ8a1 〜8an は、低電
圧回路9bから送られる駆動電圧により低電圧の駆動パ
ルスを生成し、この駆動パルスを送信ディレイ回路10
から送られた駆動トリガ信号に基づいてピエゾ素子1a
1 〜1an に印加する。この結果ピエゾ素子1a1 〜1
n が駆動して、アプリケータ1からスキャン位置ps
=(x0 、y0 )に向けて探査用の超音波が送波され
る。
【0077】こうして生体のps =(x0 、y0 )に向
けて送波された超音波は、その一部が反射される。この
反射エコーは、パルサ8a1 〜8an 、受信回路12a
1 〜12an により個別に受信される。そして、各受信
回路12a1 〜12an に受信された受信信号は、受信
ディレイ回路13により送信ディレイ回路10による遅
延時間に合わせて遅延されながら、スキャン位置ps
(x0 、y0 )に基づく受信信号として加算回路14に
送られる。
【0078】一方、CPU5は、受信補正回路15に対
して制御信号を送る(ステップ107)。受信補正回路
15は、スキャン位置の座標(x0 、y0 )に応じて第
1の記憶テーブルT1 c 及び第2の記憶テーブルT2 c
を参照し、焦点の位置座標(x0 、y0 )に対応した受
信信号の補正電圧値ΔVL 3 及びΔVL 4 を加算回路1
4に送る。加算回路14では、受信回路12a1 〜12
n からの全受信信号を加算すると共に、受信補正回路
15から送られた補正電圧値ΔVL 3 及びΔVL 4 を加
算する。
【0079】そして、CPU5は、感度補正後の加算器
14から出力された加算信号及びこの加算信号に対応す
るスキャン位置ps =(x0 、y0 )をメモリ6に読み
込む(ステップ108)。そして、CPU5は、探査が
終了かどうか判断する(ステップ109)。今、スキャ
ン面SCはすべてスキャンされたわけではないので、こ
の判断の結果はNOとなり、次のスキャン位置、つま
り、ps =(x0 、y0)から横方向へΔp移動した位
置(ps =(x0 +Δp(x1 ))、y0 )へ焦点を移
動する指令を送る(ステップ110)。
【0080】続いてCPU5は、この焦点位置ps
(x1 、y0 )をスキャン位置として、前述したステッ
プ105〜ステップ110の処理を繰り返す。
【0081】なお、スキャン位置がΔpづつ横方向へ移
動して、スキャン面の横方向の領域端(スキャン位置
(xn 、y0 ))まで到達した場合は、次の横方向のラ
インの開始位置(x0 、y1 )にスキャン位置ps を移
動させ、同様に横方向にスキャン位置を移動させてい
く。
【0082】このようにして、最終的にスキャン面のす
べての領域(スキャン位置ps =(xn 、yn )まで)
のスキャンが終了した場合、ステップ109の判断はY
ESとなり、ステップ111の処理に移行する。なお、
このときメモリ6には、スキャン面における各スキャン
位置(焦点位置)の座標、及びその焦点位置に対応する
受信信号が記憶されている。
【0083】そして、CPU5は、各焦点位置に対応す
る受信信号をメモリ6から全て読み出し、この受信信号
の中から、最大の強度レベルTmax を有する受信信号S
maxを識別する(ステップ111)。この結果、例え
ば、受信信号Smax の強度レベルが最大(Tmax )であ
ったとすると、メモリ6からこの受信信号Smax に対応
する焦点位置Pmax (xg 、yg )を読み込む(ステッ
プ112)。
【0084】さらに、メモリ6から予め記憶された閾値
thを読み出し、Smax の強度レベルTmax がこのTth
の強度レベルより大きいか否かを比較する(ステップ1
13)。この結果NOの場合は、このスキャン面SCに
は結石sが存在しないと判断し、入力器7に対し結石探
査不可の状態を示す表示ランプを点灯させる指令を送
り、(ステップ114)そのまま処理を終了する。
【0085】一方、ステップ113の判断の結果YES
の場合は、その焦点位置Pmax (xg 、yg )に結石が
あると決定する(ステップ115)。
【0086】次いでCPU5は、マーカー生成回路17
及び合成部2cに対し、焦点位置Pmax (xg 、yg
に衝撃波用焦点マーカーm1 (以下、単に焦点マーカー
1 という)を表示する指令を送る(ステップ11
6)。マーカー生成回路17は、焦点マーカーデータを
合成部2cに送り、合成部2cは、この焦点マーカーデ
ータをフレームメモリの、焦点位置Pmax (xg
g )に対応する記憶領域に記憶する。したがって、表
示部2dのTVモニタに表示された断層像B上には、図
8に示すように、焦点位置Pmax (xg 、yg )にマー
カーm1 が表示される。
【0087】一方、CPU5は、この焦点位置P
max (xg 、yg )に対する補正指令を第1の送信補正
回路11aに送る(ステップ117)。第1の送信補正
回路11aは、焦点位置Pmax の座標(xg 、yg )に
応じて第1の記憶テーブルT1 a 及び第2の記憶テーブ
ルT2 a を参照し、その座標(xg 、yg )に対応した
送信電圧の補正値ΔVH 1 及びΔVH 2 を読み出し、高
圧電源回路9aに送る。
【0088】そして、CPU5は、送信ディレイ回路1
0に対し、焦点位置Pmax の座標(xg 、yg )に基づ
いて各パルサ8a1 〜8an に与える遅延時間を送り、
同時に電子スイッチ回路9cに対し、高圧電源回路9a
からの出力を選択するように制御するスイッチング信号
を送る(ステップ118)。
【0089】このとき、高圧電源回路9aから出力され
る電圧値は、第1の記憶テーブルT1 a 及び第2の記憶
テーブルT2 a から送られた送信電圧の補正値ΔVH 1
及びΔVH 2 が加算されているため、焦点位置の座標P
max (xg 、yg )に対応したものになっている。ま
た、送信ディレイ回路10では、各パルサ8a1 〜8a
n に対し、焦点位置Pmax の座標(xg 、yg )と衝撃
波の焦点が一致するように遅延させた駆動トリガ信号を
送る。
【0090】この結果、パルサ8a1 〜8an は、高圧
電源回路9aから送られる駆動電圧により高電圧の駆動
パルスを生成し、この駆動パルスを送信ディレイ回路1
0にから送られた駆動トリガ信号に基づいてピエゾ素子
1a1 〜1an に印加する。この結果、ピエゾ素子1a
1 〜1an が駆動してアプリケータ1から焦点位置P
max (xg 、yg )に向けて破砕用の衝撃波が照射され
る。
【0091】したがって、焦点位置Pmax (xg
g )に位置する結石sに対し一発目の衝撃波を照射す
ることができる。続いてCPU5は、ステップ119に
おいて、破砕処理終了か、つまり、予め設定された回数
の衝撃波が結石sに照射されたか否かを判断する。本実
施例では、衝撃波の照射数は1000発であるので、こ
の判断の結果はNOであり、ステップ104の処理前に
移行して上述した処理が繰り返される。
【0092】このとき、図8に示すように、結石sが呼
吸等により移動(s→s′)しても、ステップ102以
降の処理を行なうことにより、常にその移動位置を特定
することができ、衝撃波をその移動位置へ送波すること
ができる。また、焦点マーカーm1 も同じくその移動位
置へ移動(m1 →m1 ′)させることができる。
【0093】そして、衝撃波が1000発照射される
と、ステップ119の判断の結果は、YESであり、C
PU5の処理が終了、すなわち、結石sの破砕処理が終
了する。
【0094】なお、本実施例におけるアプリケータ1、
ピエゾ素子1a1 〜1an 、パルサパルサ8a1 〜8a
n 、高圧電源回路9a、電子スイッチ回路9c、送信デ
ィレイ回路10、CPU5のステップ118の処理が本
発明の衝撃波照射手段を形成し、アプリケータ1、ピエ
ゾ素子1a1 〜1an 、パルサ8a1 〜8an 、低圧電
源回路9b、電子スイッチ回路9c、送信ディレイ回路
10、CPU5のステップ106の処理が本発明の探査
波送波手段を形成する。特に、高圧電源回路9a、低圧
電源回路9b、及び電子スイッチ回路9cが駆動電圧供
給回路を形成する。また、本実施例におけるアプリケー
タ移動装置16、送信ディレイ回路10、CPU5のス
テップ103、104、ステップ109、及びステップ
110の処理が本発明の移動手段を形成し、本実施例に
おけるピエゾ素子1a1 〜1an、受信回路12a1
12an 、受信ディレイ回路13が本発明の受信手段を
形成する。さらに、本実施例における加算回路14、C
PU5のステップ108〜ステップ111の処理が本発
明の識別手段を形成し、CPU5のステップ112〜ス
テップ115の処理が本発明の判断手段を形成する。
【0095】また、本実施例における第1の送信補正回
路11a、第2の送信補正回路11b、受信補正回路1
5、CPU5のステップ105、ステップ107の処理
が本発明における感度差補正手段を形成し、特に、受信
補正回路15、CPU5のステップ107の処理が受信
感度補正手段を形成する。
【0096】さらに、本実施例における超音波プローブ
1b、超音波診断装置2の電子走査部2aが本発明の送
受信手段を形成し、超音波診断装置2の走査変換部2
b、合成部2c、表示部2dが本発明の表示手段を形成
する。また、本実施例における合成部2c、マーカー生
成回路17、CPU5のステップ116の処理が本発明
の焦点マーカー表示手段を形成する。
【0097】以上詳述したように、本実施例によれば、
予め結石の移動面を含むスキャン面を設定しておき、結
石sに対して衝撃波を送波する前に、このスキャン面に
対し探査用の超音波で高速にスキャンを行なう。そし
て、その結果、反射エコーの強度に基づき結石があると
判断された位置に対して衝撃波を送波するようになって
いる。したがって、結石sが呼吸等により移動しても、
その移動位置に衝撃波の焦点を確実に合わせて衝撃波を
送波することができ、治療時間を大幅に短縮することが
できる。
【0098】また、本実施例によれば、最初の衝撃波の
焦点が決定された場合、TVモニタの断層像上の衝撃波
の焦点位置に対応した領域に衝撃波用焦点マーカーm1
を表示させることができ、さらに、呼吸等により結石s
が移動した場合、その移動した結石sの位置へ自動的に
焦点マーカーm1 を表示(移動)させることができるた
め、オペレータは、実際の衝撃波の焦点の位置及び結石
の位置をTVモニタ上で容易に把握することができる。
【0099】(第2実施例)第2実施例の構成では、図
1において、合成部2cのフレームメモリの記憶領域
が、走査変換部2bから送られるTV走査型の画像デー
タが記憶される領域と、スキャン面内の衝撃波の焦点を
含む横方向(x方向)及び深さ方向(y方向)の強度分
布を表示するための記憶領域(以下、Mi という)とに
分割されている。
【0100】また、CPU5は、図5に示した処理の処
理に加えて後述する図9に示す処理を行なうようになっ
ている。なお、その他の構成及び動作は第1実施例と同
様であり、その説明は省略又は簡略化する。
【0101】次にCPU5の処理を中心に全体動作を述
べる。
【0102】CPU5のステップ115の処理までのC
PU5の処理を含む全体動作は、第1実施例と同様であ
り、その焦点位置Pmax (xg 、yg )に結石があると
決定されている。
【0103】続いてCPU5は、図9に示すように、メ
モリ6に記憶された各焦点位置に対応する受信信号の中
から、Pmax (xg 、yg )を通り且つx方向(横方
向)に平行なライン(以下、横ラインという)上の焦点
位置における受信信号の強度を読み込み、その横ライン
の強度分布データを生成する(ステップ115a)。
【0104】そして、CPU5は、同じくメモリ6に記
憶された各焦点位置に対応する受信信号の中から、P
max (xg 、yg )を通り、且つy方向(深さ方向)に
平行なライン(以下、深さラインという)上の焦点位置
における受信信号の強度を読み込み、その深さラインの
強度分布データを生成する(ステップ115b)。
【0105】次いで、CPU5は、マーカー生成回路1
7及び合成部2cに対し、焦点位置Pmax (xg
g )に衝撃波用焦点マーカーm1 (以下、単に焦点マ
ーカーm1 という)を表示する指令を送り(ステップ1
16)、さらに合成部2cに対し、焦点位置Pmax (x
g 、yg )を通る横ライン及び深さラインの強度分布デ
ータを表示する指令を送る(ステップ116b)。合成
部2cは、CPU5から送られた焦点位置P
max (xg 、yg )を通る横ライン及び深さラインの強
度分布データをフレームメモリの記憶領域Mi に記憶す
る。以下、ステップ117〜ステップ119までの処理
は、第1実施例と同一である。
【0106】この結果、図10に示すように、スキャン
面SCをスキャンしている超音波の焦点位置p0 におけ
る反射エコーの強度波形を、その横方向及び深さ方向に
ついてTVモニタに表示することができる。したがっ
て、結石sの位置へ焦点が到達した際にその強度波形の
ピーク値が急激に上昇すること等がTVモニタを見なが
ら容易に確認できるため、結石の位置を特定する際の視
覚性が向上する。
【0107】(第3実施例)第3実施例の構成では、図
11に示すように、図1の構成に加えて、入力されたあ
る領域内の強度分布データから輝度分布データあるいは
色分布データを生成する色・輝度分布データ生成回路1
8を備えている。この色・輝度分布データ生成回路18
に入力端は、CPU5の出力端に接続され、また、色・
輝度分布データ生成回路18の出力端は、合成部2cの
入力端に接続されている。
【0108】CPU5は、図5に示した処理の処理に加
えて後述する図12に示す処理を行なうようになってい
る。なお、その他の構成及び動作は第1実施例と同様で
あり、その説明は省略又は簡略化する。
【0109】次にCPU5の処理を中心に全体動作を述
べる。
【0110】CPU5のステップ115の処理までのC
PU5の処理を含む全体動作は、前述した第1実施例と
同様であり、その焦点位置Pmax (xg 、yg )に結石
があると決定されている。
【0111】続いてCPU5は、図12に示すように、
メモリ6に記憶されたスキャン面内の各焦点位置に対応
する受信信号を全て読み出し、スキャン面内の強度分布
データを生成する(ステップ115a1 )。
【0112】次いで、CPU5は、マーカー生成回路1
7及び合成部2cに対し、焦点位置Pmax (xg
g )に衝撃波用焦点マーカーm1 (以下、単に焦点マ
ーカーm1 という)を表示する指令を送り(ステップ1
16)、さらに合成部2c及び色・輝度分布データ生成
回路18に対し、スキャン面内の強度分布データを色あ
るいは輝度表示する指令を送る(ステップ116
1 )。色・輝度分布データ生成回路18は、CPU5
から送られたスキャン面内の強度分布データから色ある
いは輝度分布データを生成し、合成部2cに送る。合成
部2cは、送られた色あるいは輝度分布データをフレー
ムメモリのスキャン面に対応する記憶領域に記憶する。
以下、ステップ117〜ステップ119までの処理は、
第1実施例と同一である。
【0113】この結果、図13に示すように、スキャン
面全体の反射エコーの強度分布を、その強度に応じて色
を変えたり、あるいは輝度を変えたりして断層像上に重
ねて表示することができる。したがって、結石sの位置
へ焦点が到達した際に、その強度波形のピーク値の色あ
るいは輝度が変化することがTVモニタを見ながら簡単
に確認できるため、結石sの位置を特定する際の視覚的
がさらに向上する。なお、図13に示すように、表示部
2dが有する既知のTVinTVの機能を利用して、色
あるいは輝度が変化した反射エコーの強度分布をTVモ
ニタの画面の一部に表示することもできる。これによ
り、主画面ではマーカーの表示、副画面では色あるいは
輝度分布の表示(あるいはその逆)を必要に応じて行な
うことができ、より効率の高い画像情報を得ることがで
きる。
【0114】さらに、本発明は、発明の目的をするとこ
ろを変えないで種々変更して実施することができる。
【0115】例えば、本実施例では、異なる焦点位置に
おける送受信感度を補正するために、第1の送信補正回
路11a、第2の送信補正回路11b、及び受信補正回
路17を設けたが、本発明はこれに限定されるものでは
なく、例えば、第2の送信補正回路11bを、受信信号
の感度まで補正できるように構成して、受信補正回路1
7を省略してもよい。さらに、第1の送信補正回路11
aが、衝撃波、及び超音波の送受信のいずれの場合に対
しても感度補正を行なうことができるように構成して、
第2の送信補正回路11b及び受信補正回路17を省略
する構成にしてもよい。
【0116】また、スキャン範囲を2次元の面(スキャ
ン面SC)としたが、本発明はこれに限定されるもので
はなく、その焦点の移動を横方向、あるいは3次元方向
に移動させてもよい。
【0117】さらに、本実施例では、アプリケータ1の
ピエゾ素子1a1 〜1an は、凹面状に形成されたが本
発明はこれに限定されるものではなく、第1の送信補正
回路11a、第2の送信補正回路11b、及び受信補正
回路17における各記憶テーブルの設定を変更すること
により、例えば、平面にすることも可能である。また、
ピエゾ素子1a1 〜1an の配列も焦点の移動が可能で
あれば、各種変更して実施することができる。
【0118】さらにまた、本実施例では、結石探査用の
超音波及び結石破砕用の衝撃波双方に対して焦点位置に
基づく感度補正を行なったが、本発明はこれに限定され
るものではなく、例えば、結石探査用の超音波における
補正のみ実施し、結石探査用の衝撃波の補正は省略する
こともできる。この場合、衝撃波の強度(破砕力)は、
アプリケータ1の幾何学的焦点が最大となり、その幾何
学的焦点から移動させたときには、やや破砕力が落ちる
ようにしてもよい。この構成は、呼吸移動が少ない尿管
結石、膀胱結石等に特に有効である。
【0119】反射分布の表示に関しても、例えば、2次
元表示においてはカラー表示、輝度表示についてのみ示
したが、2次元分布として認識できる範囲内であれば、
種々変更して実施可能である。
【0120】また、反射分布の表示領域を変更したり、
断層像と重なり見にくいときには、その反射分布の表示
場所を断層像の無い他の領域へ移動させたり、また、断
層像と切換えながら表示することも可能である。
【0121】
【発明の効果】以上述べたように本発明の衝撃波治療装
置によれば、衝撃波を照射する前に、常に結石探査用の
超音波の焦点を、結石が通常移動する範囲を含む範囲内
で移動させて、その反射エコーの強度に基づいて衝撃波
の焦点位置を特定しているため、結石の移動に関わらず
常に衝撃波の焦点を結石の位置に合わせることができ
る。したがって、予め設定した衝撃波の送波数で他の生
体組織に影響を及ぼすことなく確実に結石を破砕するこ
とができ、治療時間を短縮させることができる。
【0122】また、モニタの衝撃波の焦点位置に対応し
た領域に衝撃波用焦点マーカーを常に表示させる(焦点
位置が移動した場合は、その移動に対応した位置に表示
させる)ことができるため、結石の移動により焦点位置
が移動した場合でも実際の衝撃波の焦点の位置を容易に
把握することができ、診断効率が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1及び第2実施例に係る衝撃波治療
装置の概略構成を示すブロック図。
【図2】本実施例におけるスキャン面を説明する図。
【図3】幾何学的焦点を中心とした横方向及び深さ方向
の強度分布を示すグラフ。
【図4】超音波及び衝撃波の一部が超音波プローブに遮
断された状態を示す図。
【図5】本実施例におけるCPU5の処理例を示す概略
フローチャート。
【図6】断層面を結石の移動範囲(移動面)に合わせた
状態を説明する図。
【図7】スキャン面内における焦点位置の移動状態を説
明する図。
【図8】TVモニタの画面の表示例を示す図。
【図9】第2実施例におけるCPUの処理の一部を説明
するフローチャート。
【図10】第2実施例におけるTVモニタの画面の表示
例を示す図。
【図11】本発明の第3実施例に係る衝撃波治療装置の
概略構成を示すブロック図。
【図12】第3実施例におけるCPUの処理の一部を説
明するフローチャート。
【図13】第3実施例におけるTVモニタの画面の表示
例を示す図。
【図14】第3実施例におけるTVモニタの画面の他の
表示例を示す図。
【図15】従来の衝撃波治療装置の概略構成を示すブロ
ック図。
【図16】(a)は、アプリケータの概略構成図。
(b)は、(a)におけるアプリケータの衝撃波(超音
波)送波側から見た際のピエゾ素子の配列の一例を示す
図。
【図17】(a)は、アプリケータの概略構成図。
(b)は、(a)におけるアプリケータの衝撃波(超音
波)送波側から見た際のピエゾ素子の配列の一例を示す
図。
【符号の説明】
1 アプリケータ 1a(1a1 〜1an ) ピエゾ素子 1b 超音波プローブ 1c ウオーターバッグ 2 超音波診断装置本体 2a 電子走査部 2b 走査変換部 2c 合成部 2d 表示部 3 送信系 4 受信系 5 CPU 6 メモリ 7 入力器 8(8a1 〜8an ) パルサ群 9 電源回路 9a 高圧電源回路 9b 低圧電源回路 9c 電子スイッチ 10 送信ディレイ回路 11a 第1の送信補正回路 11b 第2の送信補正回路 12(12a1 〜12an ) 受信回路 13 受信ディレイ回路 14 加算回路 15 受信補正回路 16 アプリケータ移動装置 17 マーカー生成回路 18 色・輝度データ生成回路 T1 a 第1の送信補正回路11aの第1の記憶テーブ
ル T1 b 第2の送信補正回路11bの第1の記憶テーブ
ル T2 a 第1の送信補正回路11aの第2の記憶テーブ
ル T2 b 第2の送信補正回路11bの第2の記憶テーブ
ル T1 c 受信補正回路15の第1の記憶テーブル T2 c 受信補正回路15の第2の記憶テーブル

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 結石破砕用の衝撃波を生体内へ照射可能
    な衝撃波照射手段と、結石探査用の超音波を生体内へ送
    波可能な探査波送波手段とを備えた衝撃波治療装置にお
    いて、前記探査波送波手段により送波される超音波の焦
    点を前記結石の移動領域を含む範囲内で移動させる移動
    手段と、この移動手段により移動された各焦点位置から
    反射されてきた反射エコーを受信する受信手段と、この
    受信手段により受信された前記反射エコーの中から最大
    強度の反射エコーを識別する識別手段と、前記最大強度
    のレベルに基づいてその焦点位置に結石があるか否かを
    判断する判断手段とを備え、この判断手段により前記焦
    点位置に結石があると判断された場合、前記衝撃波照射
    手段によりその焦点位置へ衝撃波を照射するようにした
    ことを特徴とする衝撃波治療装置。
  2. 【請求項2】 前記移動手段により移動された各焦点位
    置の感度差を補正する感度差補正手段を備えた請求項1
    記載の衝撃波治療装置。
  3. 【請求項3】 前記探査波送波手段及び前記衝撃波照射
    手段は、複数個のピエゾ素子と、このピエゾ素子を駆動
    させるパルサ群と、このパルサ群に対し、衝撃波を発生
    させる第1の駆動電圧と超音波を発生させる第2の駆動
    電圧とのどちらか一方を選択して供給する駆動電圧供給
    回路とを共通に備え、前記感度差補正手段は、前記駆動
    電圧供給回路によりパルサ群に対して供給される第1及
    び第2の駆動電圧の値を制御する駆動電圧制御手段を備
    えた請求項2記載の衝撃波治療装置。
  4. 【請求項4】 前記感度差補正手段は、前記焦点位置に
    応じて前記受信手段の受信感度を補正する受信感度補正
    手段を備えた請求項2又は3記載の衝撃波治療装置。
  5. 【請求項5】 前記焦点位置を含む前記生体の断層面に
    対して超音波信号を送受信する送受信手段と、この送受
    信手段から得られた受信信号に基づいて前記断層面の画
    像をモニタに表示する表示手段と、前記衝撃波の焦点位
    置を示すマーカーを前記モニタに表示する焦点マーカー
    表示手段とを備えた請求項1乃至4記載の衝撃波治療装
    置。
  6. 【請求項6】 凹面状に形成されたピエゾ素子と、この
    ピエゾ素子を高電圧の駆動パルスにより駆動させて該ピ
    エゾ素子から結石破砕用の衝撃波を照射させる機能を有
    すると共に、該ピエゾ素子を低電圧で駆動させて結石探
    査用の超音波を送波させる機能を有したピエゾ素子駆動
    手段と、前記ピエゾ素子の中心軸に沿って進退自在に配
    設されると共に、前記ピエゾ素子の前記超音波及び衝撃
    波送波側へ向けて超音波信号を送受信する超音波プロー
    ブと、前記ピエゾ素子から送波される結石探査用の超音
    波の焦点を移動させる移動手段と、前記超音波の焦点位
    置の違いによる感度差を補正する感度差補正手段と、前
    記移動手段により移動された各焦点位置から反射されて
    きた反射エコーを受信する受信手段と、この受信手段に
    より受信された前記反射エコーの強度に基づき、その反
    射エコーに対応する焦点位置に結石があるか否かを判断
    する判断手段とを備え、この判断手段により前記焦点位
    置に結石があると判断された場合、前記ピエゾ素子駆動
    手段により前記ピエゾ素子を高電圧の駆動パルスで駆動
    させて、その焦点位置に向けて衝撃波を照射させるよう
    にしたことを特徴とする衝撃波治療装置。
  7. 【請求項7】 前記受信手段により受信された反射エコ
    ーの中から最大強度の反射エコーを識別する識別手段を
    備え、この最大強度を有する反射エコーを前記反射エコ
    ーとして前記判断手段に送るように構成した請求項6記
    載の衝撃波治療装置。
JP6172878A 1994-07-25 1994-07-25 衝撃波治療装置 Pending JPH0833643A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017522058A (ja) * 2014-05-11 2017-08-10 ジャイラス・エーシーエムアイ・インコーポレーテッド コンピュータ支援型画像ベースの改良体内砕石術

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017522058A (ja) * 2014-05-11 2017-08-10 ジャイラス・エーシーエムアイ・インコーポレーテッド コンピュータ支援型画像ベースの改良体内砕石術

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