JPH0833463B2 - 核燃料要素 - Google Patents
核燃料要素Info
- Publication number
- JPH0833463B2 JPH0833463B2 JP61307840A JP30784086A JPH0833463B2 JP H0833463 B2 JPH0833463 B2 JP H0833463B2 JP 61307840 A JP61307840 A JP 61307840A JP 30784086 A JP30784086 A JP 30784086A JP H0833463 B2 JPH0833463 B2 JP H0833463B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- nuclear fuel
- cooling water
- fuel element
- spiral groove
- end plug
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E30/00—Energy generation of nuclear origin
- Y02E30/30—Nuclear fission reactors
Landscapes
- Monitoring And Testing Of Nuclear Reactors (AREA)
- Glass Compositions (AREA)
- Catalysts (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は水冷却型原子炉で使用される核燃料要素の改
良に関する。
良に関する。
水冷却型原子炉においては、水の放射線分解生成物に
よつて核燃料要素の被覆管の外表面の腐食が加速され、
肉厚減少あるいは腐食生成物の剥離等の好ましくない現
象を生ずる。次の放射線分解生成物のほとんどは冷却水
循環によつて核燃料要素の周辺から外部へ運び出される
が、核燃料要素の冷却材上流側では冷却水の流動がその
他の部分に較べて乱れがないために、かえつて水の放射
線生成物が滞留し易くそれだけ腐食が加速され易い。
よつて核燃料要素の被覆管の外表面の腐食が加速され、
肉厚減少あるいは腐食生成物の剥離等の好ましくない現
象を生ずる。次の放射線分解生成物のほとんどは冷却水
循環によつて核燃料要素の周辺から外部へ運び出される
が、核燃料要素の冷却材上流側では冷却水の流動がその
他の部分に較べて乱れがないために、かえつて水の放射
線生成物が滞留し易くそれだけ腐食が加速され易い。
冷却水を撹拌させて冷却水の流動条件を改善する方法
として、実用新案公告昭和58年第37036号公報がある
が、これは多数の燃料要素を植列配置するためのグリツ
ドスペーサの形状を改良することによつて冷却水の流れ
に乱れを生じさせる様にしたものである。
として、実用新案公告昭和58年第37036号公報がある
が、これは多数の燃料要素を植列配置するためのグリツ
ドスペーサの形状を改良することによつて冷却水の流れ
に乱れを生じさせる様にしたものである。
上記の従来技術はグリツドスペーサの下流側における
冷却水の撹拌には有効であるが、核燃料要素の下端から
上記グリツドスペーサ迄の間ではその効果が奏されず、
問題が残る。本発明は被覆管の表面における冷却水の流
動の乱れが十分でない核燃料要素の下部において被覆管
の腐食を低減し得るような手段を提供することを目的と
するものである。
冷却水の撹拌には有効であるが、核燃料要素の下端から
上記グリツドスペーサ迄の間ではその効果が奏されず、
問題が残る。本発明は被覆管の表面における冷却水の流
動の乱れが十分でない核燃料要素の下部において被覆管
の腐食を低減し得るような手段を提供することを目的と
するものである。
本発明は上記の問題点を解決するために、核燃料物質
を充填した被覆管の両端を端栓で密封してなり、グリッ
ドスペーサーによってその中間部を支持されるようにな
したるものにおいて、前記グリッドスペーサーの上流側
に位置する端栓の外表面に長手方向に対して５〜50度の
傾斜角度を有する螺旋状の溝を形成したことを特徴とす
るものである。
を充填した被覆管の両端を端栓で密封してなり、グリッ
ドスペーサーによってその中間部を支持されるようにな
したるものにおいて、前記グリッドスペーサーの上流側
に位置する端栓の外表面に長手方向に対して５〜50度の
傾斜角度を有する螺旋状の溝を形成したことを特徴とす
るものである。
本発明によれば冷却水は、グリッドの上流側に位置す
る端栓の外表面に長手方向に対して５〜50度の傾斜角度
を有する螺旋状の溝を形成したので、冷却水に対して大
きな撹拌効果が与えられるため、グリッドスペーサーの
上流側の冷却水中に含まれる放射線によって生じた分解
生成物が冷却水の流れに取り込まれて持ち去られ、被覆
管の外表面に対流することがなくなり、それによって生
ずる腐食が防止される。さらに、螺旋溝であるから燃料
集合体を組み立てるために燃料棒を挿入するに際して隣
接する燃料棒間で干渉して挿入が困難になる事態が生じ
ない。
る端栓の外表面に長手方向に対して５〜50度の傾斜角度
を有する螺旋状の溝を形成したので、冷却水に対して大
きな撹拌効果が与えられるため、グリッドスペーサーの
上流側の冷却水中に含まれる放射線によって生じた分解
生成物が冷却水の流れに取り込まれて持ち去られ、被覆
管の外表面に対流することがなくなり、それによって生
ずる腐食が防止される。さらに、螺旋溝であるから燃料
集合体を組み立てるために燃料棒を挿入するに際して隣
接する燃料棒間で干渉して挿入が困難になる事態が生じ
ない。
以下本発明の実施例を第１図により説明する。核燃料
物質（図示していない）を挿入した被覆管１の両端は、
下部端栓２および上部端栓３が取り付けられ、それぞれ
接合部５および６で溶接密封されている。ここで、冷却
水の上流側に位置する下部端栓２の外面にはらせん状の
溝４が設けられている。この螺旋状溝４によつて端栓近
傍上方に流動する冷却水に斜め上向き方向の流動成分が
与えられ、上向き流動水に撹拌効果を及ぼす。この撹拌
により核燃料要素の下部において、放射線によつて生じ
た水の分解生成物が冷却水の流れの中に取り込まれて除
去され従つて同生成物による腐食が阻止される。螺旋状
溝の方向は、冷却水の流れ方向すなわち核燃料要素長手
方向に対して５〜50度の角度を有しておれば効果が大き
い。また、端栓２の接合部５の近傍は、被覆管１との溶
接を容易にするために溝を設けていない。
物質（図示していない）を挿入した被覆管１の両端は、
下部端栓２および上部端栓３が取り付けられ、それぞれ
接合部５および６で溶接密封されている。ここで、冷却
水の上流側に位置する下部端栓２の外面にはらせん状の
溝４が設けられている。この螺旋状溝４によつて端栓近
傍上方に流動する冷却水に斜め上向き方向の流動成分が
与えられ、上向き流動水に撹拌効果を及ぼす。この撹拌
により核燃料要素の下部において、放射線によつて生じ
た水の分解生成物が冷却水の流れの中に取り込まれて除
去され従つて同生成物による腐食が阻止される。螺旋状
溝の方向は、冷却水の流れ方向すなわち核燃料要素長手
方向に対して５〜50度の角度を有しておれば効果が大き
い。また、端栓２の接合部５の近傍は、被覆管１との溶
接を容易にするために溝を設けていない。
第１図では、螺旋状溝を設ける部分の外径を被覆管１
の外径とほぼ同程度で図示したが、端栓２の外径を一部
被覆管より太くし、その部分に螺旋状溝を設けても良
い。
の外径とほぼ同程度で図示したが、端栓２の外径を一部
被覆管より太くし、その部分に螺旋状溝を設けても良
い。
本発明では、核燃料要素の下部近傍でのみ冷却水の流
動が乱れるのであるから、圧力損失の増加は軽微であ
る。一方、核燃料要素の上部では、冷却水の乱流が十分
に発達し、また冷却水の沸騰あるいはスペーサ等による
撹拌効果があるため、冷却水撹拌による腐食抑制効果は
十分である。
動が乱れるのであるから、圧力損失の増加は軽微であ
る。一方、核燃料要素の上部では、冷却水の乱流が十分
に発達し、また冷却水の沸騰あるいはスペーサ等による
撹拌効果があるため、冷却水撹拌による腐食抑制効果は
十分である。
本発明によれば、核燃料被覆管の表面における冷却水
の乱れが十分でない核燃料要素の下部において、他への
悪影響を及ぼすことなく冷却水の乱れによる撹拌効果を
生じさせて、その部分に滞留しがちな水の放射線分解生
成物を取り除き、それによる腐食を抑制することが出来
る。また螺旋溝の角度を燃料棒の長手方向に対して５〜
50度にしたので、斜め上向き方向の流動成分による撹拌
効果が大きくなり、それだけ放射線による分解生成物の
除去効果が高い。さらに旋回流を生じさせる手段として
突起物を設けず螺旋溝としたので燃料集合体を組み立て
るために燃料棒を挿入するに際して隣接する燃料棒間で
干渉して挿入が困難になる事態がさせられ、燃料集合体
の自動組立てを行う際に支障を生ずるおそれがない。
の乱れが十分でない核燃料要素の下部において、他への
悪影響を及ぼすことなく冷却水の乱れによる撹拌効果を
生じさせて、その部分に滞留しがちな水の放射線分解生
成物を取り除き、それによる腐食を抑制することが出来
る。また螺旋溝の角度を燃料棒の長手方向に対して５〜
50度にしたので、斜め上向き方向の流動成分による撹拌
効果が大きくなり、それだけ放射線による分解生成物の
除去効果が高い。さらに旋回流を生じさせる手段として
突起物を設けず螺旋溝としたので燃料集合体を組み立て
るために燃料棒を挿入するに際して隣接する燃料棒間で
干渉して挿入が困難になる事態がさせられ、燃料集合体
の自動組立てを行う際に支障を生ずるおそれがない。
第１図は本発明の一実施例になる核燃料要素の部分側面
図、第２図は第１図のＡ−Ａ断面図である。 １……被覆管、２……下部端栓、３……上部端栓、４…
…螺旋状溝。
図、第２図は第１図のＡ−Ａ断面図である。 １……被覆管、２……下部端栓、３……上部端栓、４…
…螺旋状溝。
Claims (1)
- 【請求項１】核燃料物質を充填した被覆管の両端を端栓
で密封してなり、グリッドスペーサーによってその中間
部を支持されるようになしたるものにおいて、前記グリ
ッドスペーサーの上流側に位置する端栓の外表面に長手
方向に対して５〜50度の傾斜角度を有する螺旋状の溝を
形成したことを特徴とする核燃料要素。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61307840A JPH0833463B2 (ja) | 1986-12-25 | 1986-12-25 | 核燃料要素 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61307840A JPH0833463B2 (ja) | 1986-12-25 | 1986-12-25 | 核燃料要素 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS63163192A JPS63163192A (ja) | 1988-07-06 |
| JPH0833463B2 true JPH0833463B2 (ja) | 1996-03-29 |
Family
ID=17973827
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP61307840A Expired - Lifetime JPH0833463B2 (ja) | 1986-12-25 | 1986-12-25 | 核燃料要素 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0833463B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002300847A (ja) * | 2001-04-04 | 2002-10-15 | Showa Denko Plastic Products Co Ltd | 食品の加工・保存方法および加工食品 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0353200Y2 (ja) * | 1986-12-09 | 1991-11-20 |
-
1986
- 1986-12-25 JP JP61307840A patent/JPH0833463B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS63163192A (ja) | 1988-07-06 |
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