JPH08334196A - 金属管接続部の防食保護方法 - Google Patents
金属管接続部の防食保護方法Info
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- JPH08334196A JPH08334196A JP13926795A JP13926795A JPH08334196A JP H08334196 A JPH08334196 A JP H08334196A JP 13926795 A JP13926795 A JP 13926795A JP 13926795 A JP13926795 A JP 13926795A JP H08334196 A JPH08334196 A JP H08334196A
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Abstract
食保護層を形成することができる金属管接続部の防食方
法を提供する。 【構成】 この金属管接続部の防食方法では、金属管の
溶接部3および溶接部の両脇に位置する金属管の裸出表
面部1b,2bを含む金属管の接続部Aを被包して金型
5を配置し、接続部Aと金型5が形成する空隙部Bに、
ノルボルネン系単量体、メタセシス触媒、および活性剤
とを含む反応液を注入したのち前記反応液を硬化させ
る。
Description
方法に関し、更に詳しくは、施工現場で金属管を互いに
溶接して形成した接続部を、防食性能が優れ、しかも印
加外力に対しても優れた耐性を備えた防食保護層で被覆
する金属管接続部の防食保護方法に関する。
面がポリエチレンやポリウレタンなどで被覆されている
被覆金属管を施工現場で互いに接続する場合には、各金
属管の被覆を管端から所望の長さだけ剥離除去したの
ち、各金属管の管端を突き合わせ、その突き合わせ個所
を溶接する。
部には、溶接部とその溶接部の両脇に所望の長さで裸出
する金属管の表面部とが存在することになるので、この
接続部に対して防食処理を施すことが必要になる。従
来、上記防食処理は、一般に次のようにして行われてい
た。すなわち、金属管相互の溶接に先立ち、いずれか一
方の金属管に熱収縮チューブを配置しておき、溶接後は
その溶接部に適宜な粘着剤を塗布したのち、前記熱収縮
チューブを溶接部にまで移動して当該溶接部とその両脇
の金属管の裸出表面部とを被包し、ついで、例えばプロ
パンガスバーナなどを用いて熱収縮チューブを加熱・収
縮させることにより接続部の外周に熱収縮チューブを密
着させ、接続部を被覆する。
るような個所であるような場合には、前記した熱収縮チ
ューブの層を複数層設けたり、また、接続部を熱収縮チ
ューブで密着被覆したのち、その外側に、更に、ポリエ
チレンシートやゴムシートのような保護シートを縦添え
被覆するなどの処置が施されている。
れている既設管に対して上記した防食方法を適用した場
合、次のような問題を生ずることがある。施工終了後、
既設管は埋め戻されるが、そのとき、接続部を密着被覆
する熱収縮チューブには、土砂の衝撃が加わり、また再
埋設後に金属管の熱膨張・熱収縮が起こると、熱収縮チ
ューブの外表面には土砂との間で摩擦力などが発生す
る。
ーブは、その基材が架橋された中密度ポリエチレンで構
成されているので、強度特性が優れているものとはいい
がたい。そのため、上記した問題が発生すると、防食施
工後の熱収縮チューブが損傷することがあり、極端な場
合には、当該熱収縮チューブが裂けてしまい、接続部に
対する防食能を喪失することがある。
護シートなどを配置した場合は、配置しない場合に比べ
れば、防食性能は良好であるが、必ずしも満足のいく防
食性能は発揮されない。本発明は、金属管の接続部を防
食施工するときにおける上記した問題を解決し、長期に
亘って優れた防食性能を確保し、同時に、外部からの力
に対しても優れた耐性を確保することができる金属管接
続部の防食保護方法の提供を目的とする。
ために、本発明においては、金属管の溶接部および前記
溶接部の両脇に位置する金属管の裸出表面部を含む金属
管の接続部を被包して金型を配置し、前記接続部と前記
金型が形成する空隙部に、ノルボルネン系単量体、メタ
セシス触媒、および活性剤を含む反応液を注入したのち
前記反応液を硬化させることを特徴とする金属管接続部
の防食保護方法が提供される。
少なくとも前記接続部の外周には、防食プライマーを施
したのちに行われる粘着材シートの巻回処理、防食テー
プの巻回処理、または熱収縮チューブの密着被覆処理の
いずれか1つの処理が施されていることを特徴とする金
属管接続部の防食保護方法が提供される。本発明方法に
おいては、図1で示したように、まず、金属管1aの外
周面に被覆層1bが形成されている被覆金属管1と金属
管2aの外周面に被覆層2bが形成されている被覆金属
管2のそれぞれの管端部における被覆層1b,2bを適
当な長さだけ剥離したのち、互いの管端を突き合わせて
そこを溶接する。
接続部Aには、溶接部3とその両脇に位置する裸出表面
部4a,4bとが形成されている。ついで、図2で示し
たように、この接続部Aの外側を被包して金型5が配置
される。この金型5は、図3と図3のIV−IV線に沿う断
面図である図4に示したように、全体として円筒形状を
していて、径方向で2つ割りできるようになっており、
その一方の型には後述する反応液を注入するための注入
口5cが形成され、他の型には空気孔5dが形成されて
いる。金型5の全長は、図1で示した接続部Aの長さよ
りも長く、その両端部5a,5bは、それぞれ、被覆金
属管1の被覆層1b、被覆金属管2の被覆層2bを圧接
できるような口径になっている。したがって、接続部A
の外側に金型5を配置すると、金型5の内部には、その
両端部5a,5bの間に、被覆層1b,2bと接続部A
を取り囲んだ状態で空隙部Bが形成される。
液を空隙部Bに注入する。本発明方法で用いる反応液と
は、ノルボルネン系単量体とメタセシス触媒と活性剤
と、更に必要に応じては後述する任意成分とを含むもの
であって、ノルボルネン系単量体が開環して塊状重合を
起こすものである。すなわち、1液のみではノルボルネ
ン系単量体の塊状重合が起こらないように、上記した各
成分を2液以上に分割して反応原液を用意しておき、金
型への注入作業の直前でこれら各反応原液が混合された
ものである。
ノルボルネン環を有すものであれば何であってもよい
が、例えば、ノルボルネン、ノルボルナジエンのような
二環体;ジシクロペンタジエン、ジヒドロジシクロペン
タジエンのような三環体;テトラシクロドデセンのよう
な四環体;トリシクロペンタジエンのような五環体;テ
トラシクロペンタジエンのような七環体;これらに対
し、メチル、エチル、プロピル、ブチルなどのアルキ
ル、ビニルなどのアルケニル、エチリデンなどのアルキ
リデン、フェニル、トリル、ナフチルなどのアリールで
置換して成る置換体;更には、エステル基、エーテル
基、シアノ基、ハロゲン原子などの極性基を有する置換
体;をあげることができる。
もよく、また2種以上を適宜に混合して用いてもよい。
これらのうち、入手が容易であり、反応性が優れ、反応
終了後の硬化物の耐熱性が優れているという点で、三環
体、四環体または五環体を好適なものとしてあげること
ができる。このノルボルネン系単量体は開環重合して樹
脂化していくが、そのときに、生成させる開環重合体を
熱硬化型にすることが好ましい。そのためには、用いる
ノルボルネン系単量体のうち、10重量%以上、好まし
くは30重量%以上が架橋可能である単量体を使用すれ
ばよい。この架橋可能な単量体は、反応性2重合結合を
1分子内に2個以上有する多環ノルボルネン系単量体で
あって、具体的には、ジシクロペンタジエン、トリシク
ロペンタジエン、テトラシクロペンタジエンなどをあげ
ることができる。
系単量体の開環重合を進めるための触媒であって、その
種類は格別限定されるものではなく複分解してノルボル
ネン系単量体を開環重合させるものであれば何であって
もよく、例えば、タングステン、モリブデン、タンタル
などのハロゲン化物、オキシハロゲン化物、酸化物また
はアンモニウム塩などをあげることができる。
応液におけるノルボルネン系単量体1モルに対し、通
常、0.01〜50ミリモル、好ましくは、0.1〜20ミ
リモルに設定される。この使用量が少なすぎると、ノル
ボルネン系単量体を開環重合させるための活性が低すぎ
て開環重合に多大な時間がかかるため、金型内での硬化
が迅速に進行しなくなり、また、使用量が多すぎると開
環重合が激しく進んでしまい、反応液が金型の空隙部に
注入されている過程で硬化してしまったり、またメタセ
シス触媒が析出して反応液を均質な状態で保存すること
が困難になる。
触媒の触媒活性を高めることができる活性剤が配合され
ている。そのような活性剤としては、メタセシス触媒を
活性化できるものであれば何であってもよく、例えば、
アルキルアルミニウム、アルキルアルミニウムハライ
ド、アルコキシアルキルアルミニウムハライド、アリー
ルオキシアルキルアルミニウムハライド、有機すず化合
物などをあげることができる。
のではないが、通常、反応液におけるメタセシス触媒1
モルに対し、1〜10モルに設定される。この使用量が
少なすぎたり、また多すぎたりすると、メタセシス触媒
の場合と同じような不都合を生ずるからである。更に、
反応液には、公知の酸化防止剤、充填剤、顔料、着色
剤、発泡剤、難燃化剤、黒鉛のような固体潤滑剤など他
の任意成分が配合されていてもよい。
チレン−ブタジエン共重合体、スチレン−ブタジエン−
スチレン共重合体、スチレン−イソプレン−スチレン共
重合体のようなジエン系エラストマーや、天然ゴム、ポ
リイソプレン、エチレン−プロピレン−ジエンターポリ
マーなどを配合すると、得られた硬化物の耐衝撃性が向
上するので好適である。上記ジエン系エラストマーを配
合する場合、その配合量は、反応液におけるノルボルネ
ン系単量体の重量に対し、15重量%以下、好ましくは
10重量%以下に設定される。配合量が多くなりすぎる
と、反応液は高粘性になって金型内への注入が困難にな
るとともに、硬化物の耐熱性や剛性の低下が起こりはじ
めるからである。上記したような成分から成る反応液
は、前記したように、1液のみではノルボルネン系単量
体の開環重合反応が起こらないように、2液以上に分割
した状態で反応原液を調製しておき、金型への注入作業
の直前で混合されるものであって、そのときはじめてノ
ルボルネン系単量体の開環重合反応が起こって硬化反応
が進行する。
ス触媒と他の任意成分とから成る反応原液A、またノル
ボルネン系単量体と活性剤と他の任意成分とから成る反
応原液Bは、それぞれは単独で硬化反応を起こすことは
ない。しかし、反応原液Aと反応原液Bを混合すると、
そのときには、開環重合反応に必要な成分、すなわち、
ノルボルネン系単量体、メタセシス触媒および活性材の
全てがそろっている反応液になり、ノルボルネン系単量
体の開環重合反応が開始する。本発明においては、反応
原液を混合して反応液とし、これを直ちに金型の空隙部
に注入して硬化させる。
キシング・ヘッドを装着し、このミキシング・ヘッド内
に前記した2種以上の反応原液を同時に射出することに
より衝突混合させて反応液を調製し、そのまま金型の空
隙部へと注入する。本発明方法は、施工現場で適用され
るので、その作業性のことを考えると、2種類の反応原
液を用いて反応液を調製することが好ましいが、3種類
以上の反応原液を用いて反応液を調製してもよい。
にノルボルネン系単量体と各成分が互いに充分混合して
開環重合が進行するために、混合前の各反応原液には、
いずれも、ノルボルネン系単量体を含有させておくこと
が好ましい。しかし、混合前の反応原液に、ノルボルネ
ン系単量体、メタセシス触媒および活性剤の3者を含有
させておくと、混合前にノルボルネン系単量体の開環重
合が開始するので、通常は、メタセシス触媒と活性剤を
1つの反応原液に共存させることはしない。
のではないが、粘度が高すぎても低すぎても、反応原液
間の混合や金型内への注入作業が困難になるので、その
粘度は、通常50〜2000cps、好ましくは100〜
1000cpsの範囲内に設定される。図2で示した金型
5の空隙部Bに、上記した反応原液を混合して成る反応
液を注入すると、空隙部Bで、ノルボルネン系単量体の
開環重合反応が進行し、注入された反応液は硬化物にな
る。
記した架橋可能な単量体を用い、金型5を配置するに先
立ち接続部Aを40〜50℃程度の温度に加熱しておく
と、比較的短時間で硬化反応を進めることができるの
で、現場施工にとっては好適である。なお、ノルボルネ
ン系単量体の開環重合に基づく硬化反応時の反応熱によ
って、反応進行中の硬化物は発熱する。そのため、その
表面(金型、金属管の裸出表面部、金属管の被覆層など
との接触面)の温度は、通常、150℃程度、多くは1
60℃程度にまで達する。しかし、多くの場合、220
℃の高温にまで達することはない。
5を取り外すことにより、図5で示したように、接続部
Aと被覆層1b,2bの一部を被覆した状態で、ノルボ
ルネン系単量体の開環重合によって得られた硬化物が防
食保護層6として形成される。また、反応液の注入に先
立ち、空隙部Bに、ガラス繊維、各種の有機繊維、金属
繊維などの強化繊維を充填しておくと、形成された防食
保護層6はその機械的強度が一層優れたものになるので
好適である。
たように、溶接部3、および金属管の裸出表面部4a,
4b,被覆層1b,2bを硬化物から成る防食保護層6
で被覆するため、この防食保護層6は金属管の被覆層1
b,2bと必ず接触する。本発明のようなノルボルネン
系単量体の開環重合反応においては、上記した被覆層1
b,2bを構成する樹脂が開環重合に伴って発生する反
応熱で溶融するものであれば、開環重合反応時に接触面
でこの樹脂と重合しつつある反応液とが混合され、反応
終了後には、硬化物と樹脂は互いに融着して一体化す
る。そのような樹脂から成る被覆層1b,2bを有する
被覆金属管の場合は、被覆層1b,2bと防食保護層6
が一体となり両者の接触面には隙間が存在しないので、
例えば水の侵入などは有効に阻止され、接続部Aにおい
ては、より優れた防食保護効果を得ることができる。と
くに、被覆層1b,2bがポリエチレンに代表されるポ
リオレフィン類である場合、これらは本発明のようなノ
ルボルネン系単量体の開環重合反応によって得られる硬
化物と一体化しやすい。そのような被覆層を有する被覆
金属管の場合は、被覆層と防食層が融着しやすく、とく
に優れた防食保護効果が得られる。
のものであった場合でも、次のような処理を施すことに
より、接続部における防食保護効果を改善することがで
きる。すなわち、図2で示した接続部Aにおいて、溶接
部3、裸出表面部4a,4b、更に被覆層1b,2bの
外周面に、常用の防食ブライマーを塗布したのちその外
側に、例えば、ブチルゴムを主成分とし、粘着付与剤
(タッキファイヤー)、軟化剤、架橋剤が配合されてい
る接着性ゴム混和物から成る粘着テープを巻回したり、
または、直接、常用の防食テープを巻回したり、更には
従来と同じように熱収縮チューブで密着被覆したのち、
その外側に金型を配置し、ノルボルネン系単量体の重合
体から成る防食保護層を形成することができる。
ープ、防食テープまたは熱収縮チューブを金属管の軸心
方向に押さえつけているので、これらテープやチューブ
が、金属管の接続部から剥離するという問題の発生を抑
制し、また、土砂などとの摩擦によって損傷されるとい
う問題を抑制し、接続部における防食保護硬化を高める
ことができる。
層が金属管の被覆層と接触して形成されていると、両者
の接触面から水などが一層侵入しにくくなるため、接続
部における防食保護効果は一層優れたものになり、前述
のように、防食保護層と被覆層を融着させることができ
れば、非常に優れた防食保護効果を得ることができる。
また、粘着テープ、防食テープ、あるいは熱収縮チュー
ブが、上記のようなノルボルネン系単量体の開環重合反
応において硬化物と融着する樹脂からなるものであった
場合でも、これらと防食保護層は一体化され、接続部に
おける防食保護効果は改善される。
216.3mmの鋼管1,2の管端部の被覆層1b,2bを
長さ150mmに亘って剥離したのち管端を突き合わせ、
そこを溶接した(図1)。一方、ジシクロペンタジエン
75重量部と非対称型シクロペンタジエン三量体25重
量を混合し、ここにスチレン−イソプレン−スチレンブ
ロック共重合体(商品名、クレイトン1170、シエル
社製)5重量部、およびフェノール系酸化防止剤(商品
名、イルガノックス1010、チバガイギー社製)2重
量部を溶解させ、得られた溶液を2つの液に分割し、一
方の液には、1リットル当り、ジエチルアルミニウムク
ロリド(活性剤)40ミリモル、n−プロパノール44
ミリモル、四塩化ケイ素20ミリモルを配合して反応原
液Aを調製し、他方の液には、1リットル当り、トリ
(トリデシル)アンモニウムモリブデート(メタセシス
触媒)10ミリモルを配合して反応原液Bを調製した。
いて温度40〜50℃に予熱したのち、その外側を、両
端部5a,5bの口径が225mm、中央部の内径が26
0mm、全長が510mmである2つ割り構造の金型5で被
包した(図2)。ついで、前記した反応原液Aと反応原
液Bの同容量を反応射出成形機を用いて混合して反応液
とし、それを、ただちに、温度60℃に調整されている
金型5の空隙部Bに注入口5cから注入した。金型5の
温度を測定したところ、反応液の注入後温度上昇が進
み、約24秒後には200℃になった。
然冷却した。接続部Aとポリエチレン被覆層1b,2b
の外側には硬い防食保護層6が形成されていた。この防
食保護層につき、下記の仕様で防食性能と物理特性を調
べた。 防食性能:防食保護層が形成されている個所を屋外の水
槽中に1ヵ月間浸漬したのち取り出し、メガオームメー
タを用いて防食保護層の絶縁抵抗を測定し、ついで防食
保護層を剥離して接続部Aを表出させ、その表出面にお
ける発錆の有無を目視観察。
JISK7110に基づいてアイゾット衝撃強さ(ノッ
チ付)と、JISK7214に基づいて剪断応力とをそ
れぞれ測定。 その結果、絶縁抵抗は109 より大きく、発錆は認めら
れず、また、アイゾット衝撃強さは40kg・cm/cm 、剪
断応力は400kg/cm2であった。
bの外側に、ブチルゴム、粘着付与剤(日本ゼオン
(株)製、商品名クイントンA100:脂肪族炭化水素
樹脂)、軟化剤(日本石油化学(株)製、商品名日石ポ
リブデンHV100)をトルエンに溶解した防食プライ
マーを刷毛塗りし、更にその外側に、幅100mm、厚み
0.5mmで、架橋剤を含むブチルゴム系の粘着テープを1
/2ラップで巻回したことを除いては、実施例1と同じ
ようにして防食保護層を形成した。
性を実施例1と同様に測定した。その結果は、実施例1
の場合と略同じであった。 実施例3 溶接部Aとポリエチレン被覆層1b,2bの外側に、厚
み0.12mmの低密度ポリエチレンテープにブチルゴムを
主成分とする防食層が形成されている厚み0.48mm、幅
50mmの防食テープを1/2ラップで巻回したことを除
いては、実施例1と同様にして防食保護層を形成した。
施例1の場合と略同じであった。 実施例4 溶接部Aとポリエチレン被覆層1b,2bの外側を、長
さ450mm、内径が265mmで内面に厚み0.6mmのブチ
ルゴム系粘着層が形成されているポリエチレン系熱収縮
チューブ(厚み1.2mm)で密着被覆したことを除いて
は、実施例1と同様にして防食保護層を形成した。
性も実施例1の場合と略同じであった。 比較例 実施例4において、防食保護層を形成せず、熱収縮チュ
ーブのみで防食処理を行った。
錆も生じなかった。しかし、アイゾット衝撃強さは20
kg・cm/cm 、剪断応力は170kg/cm2であった。各実施
例と比較例を比べて明らかなように、本発明の防食方法
が施工されている金属管の接続部は、そこに形成されて
いる防食保護層は防食性能に優れ、しかもその強度特性
が優れている。そして、このような防食保護層は、実施
例1で示したように1分程度で形成することができるの
で、本発明方法は現場施工に好適な防食方法として適用
することができる。
概略図である。
す概略図である。
示す概略図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 金属管の溶接部および前記溶接部の両脇
に位置する金属管の裸出表面部を含む金属管の接続部を
被包して金型を配置し、前記接続部と前記金型が形成す
る空隙部に、ノルボルネン系単量体、メタセシス触媒、
および活性剤を含む反応液を注入したのち前記反応液を
硬化させることを特徴とする金属管接続部の防食保護方
法。 - 【請求項2】 請求項1の金属管の接続部に金型を配置
するに先立ち、少なくとも前記接続部の外周には、防食
プライマーを施したのちに行われる粘着材シートの巻回
処理、防食テープの巻回処理、または熱収縮チューブの
密着被覆処理のいずれか1つの処理が施されていること
を特徴とする金属管接続部の防食保護方法。
Priority Applications (1)
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JP13926795A JP3614933B2 (ja) | 1995-06-06 | 1995-06-06 | 金属管接続部の防食保護方法 |
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JP13926795A JP3614933B2 (ja) | 1995-06-06 | 1995-06-06 | 金属管接続部の防食保護方法 |
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JPH08334196A true JPH08334196A (ja) | 1996-12-17 |
JP3614933B2 JP3614933B2 (ja) | 2005-01-26 |
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ID=15241311
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