JPH08333931A - 建機等の特殊車輛用のドア錠 - Google Patents

建機等の特殊車輛用のドア錠

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JPH08333931A
JPH08333931A JP16805795A JP16805795A JPH08333931A JP H08333931 A JPH08333931 A JP H08333931A JP 16805795 A JP16805795 A JP 16805795A JP 16805795 A JP16805795 A JP 16805795A JP H08333931 A JPH08333931 A JP H08333931A
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lever
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Naoyuki Sugimoto
直之 杉本
Kazumi Ito
和美 伊藤
Shujiro Yamamoto
周次郎 山本
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Takigen Manufacturing Co Ltd
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Takigen Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 部品点数が少なくて組み立てが行いやすい部
品配置にしてあり、全体として製造コストが少なくて済
むドア錠を提供する。 【構成】 作動部品として、回動形のラッチアーム4と
ロックアーム5、およびロックアーム5を解錠操作する
解除レバー6、それに解除レバー6の解錠動作を無効化
する切換えレバー19と伝動レバー20とを有する。3
個の各レバー6・19・20はケース1の側壁8に配置
し、軸23と軸31でかしめ装着する。プラスチック成
形されたハウジング3に両アーム4・5と、ばね16・
17を仮組み固定し、これらをケース1の主面壁1aに
組んで3個の筒軸2でかしめ固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、建設機械や特装車等
のキャビン用ドアに適用されるドア錠に関する。
【0002】
【従来の技術】かかるドア錠は、特公昭58−4354
9号公報や特公昭59−3619号公報などにみられ、
回動するラッチアームと、ストライカを捕捉した状態の
ラッチアームを捕捉姿勢で係合保持するロックアーム
と、ロックアームを係合解除操作する解除レバーと、解
除レバーの係合解除動作を無効化するキャンセル機構な
どを備えており、各部品を片面が開口する金属ケースに
組み込んで1個のユニットとしてある。この種のドア錠
は主に乗用車に適用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この種の従来ドア錠
は、部品点数が多く、組み立て工数も多いので、全体と
してコストが高く付く。とくに最近のドア錠は、不正解
錠の阻止や運転席からの遠隔操作等を実現するために、
部品数がさらに増加し、その構造は複雑化する一方であ
る。建設機械や特装車等のキャビン用ドアに適用される
ドア錠は、乗用車用のドア錠の基本機能を備えているこ
とが望まれる一方、例えば不正解錠阻止機能や、遠隔操
作機能等の特殊機能は不必要であり、むしろ頑丈さや低
コストが望まれる。
【0004】そこで本発明の目的は、構造が簡単で組み
立てが容易に行え、従って製造コストが少なくて済む建
機等の特殊車輛に好適なドア錠を提供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のドア錠は、図1
に示すごとくプレス成形したケース1と、プラスチック
成形されたハウジング3とを有する。ケース1およびハ
ウジング3に設けたストライカS用のガイド溝7の上下
に、回動するラッチアーム4と、ラッチアーム4を係合
保持するロックアーム5とを有し、ケース1にロックア
ーム5を解錠操作する解除レバー6と、解除レバー6の
解錠動作を無効化するキャンセル機構とが設けてある。
【0006】キャンセル機構は、図2に示すごとくケー
ス1側の側壁8の内面に軸23で前後傾動自在に支持し
た切換えレバー19と、軸23および切換えレバー19
の下端に設けた操作爪24で上下スライド可能に支持さ
れ、ばね22で待機付勢された伝動レバー20と、切換
えレバー19を前後の切り換え傾動位置に保持するクリ
ックばね21とを備えている。
【0007】ケース1の側壁8の下部に、解除レバー6
が軸31で前後揺動可能に支持され、その作動腕に固定
した作動ピン32が伝動レバー20の下端の受動壁34
に接当している。伝動レバー20が切換えレバー19で
伝動位置に切り換えられて、その下部に突設した解除爪
27がロックアーム5の受動腕15と対向する伝動姿勢
においてのみ、解除レバー6の解錠動作が伝動レバー2
0を介してロックアーム5に伝わるようしてある。
【0008】具体的には、ラッチアーム4とロックアー
ム5が、ハウジング3とケース1とをかしめ固定する筒
軸2でそれぞれ回動可能に支持されている。ラッチアー
ム4は筒軸2に外嵌するばね16でストライカSとの係
合を解除する向きに回動付勢する。ロックアーム5は筒
軸2に外嵌するばね17でラッチアーム4と係合する向
きに回動付勢する。そして両ばね16・17を収容する
ばね凹部11・11がハウジング3の内面に凹み形成さ
れたものとする。
【0009】
【作用】解除レバー6、切換えレバー19および伝動レ
バー20は、それぞれをケース1の側壁8に集約的に配
置し、各レバー6・19・20を軸23・31で側壁8
に取り付けるので、各レバー6・19・20の側壁8に
対する組み付け作業と、ラッチアーム4、ロックアーム
5、ハウジング3のケース1の主面壁1aに対する組み
付け作業とが、個別に分けて容易に行える。切換えレバ
ー19用の軸23と、切換えレバー19に設けた操作爪
24を利用して、伝動レバー20をスライド自在に支持
し、さらに伝動レバー20を切換えレバー19で前後に
傾動切り換え操作するので、少ない部品点数でありなが
ら解除レバー6の動きをロックアーム5に伝える動作
と、キャンセル動作とに切り換えることができる。
【0010】ラッチアーム4およびロックアーム5用の
各ばね16・17が、ハウジング3に設けたばね凹部1
1にそれぞれ収容してあると、ハウジング3に筒軸2と
ばね16・17と各アーム4・5を順に組み付けること
によって、仮組み状態を維持できるので、これらの部材
を1個の部材として取り扱え、ケース1に対する組み立
てがさらに容易に行える。
【0011】
【発明の効果】この発明のドア錠によれば、従来のドア
錠に比べて構成部品点数を減少できるうえ、各部品のケ
ース1に対する組み立てを、側壁8の側と主面壁1aの
側とに分けて個別にまとめて容易に行うことができ、全
体として、製造に要するコストが少なくて済むドア錠が
得られる。部品点数が少ないので、故障しにくく耐久性
に優れている点でも有利である。
【0012】
【実施例】図1ないし図5は本発明に係る右ドア用のド
ア錠の実施例を示す。図1においてドア錠は、鋼板ない
しはステンレス板材のプレス成形品からなるケース1
と、ケース1に3個の筒軸2でかしめ固定されるハウジ
ング3とを支持部材にして、両者1・3の対向面間に配
置したラッチアーム4およびロックアーム5と、ロック
アーム5を解錠操作する解除レバー6と、解除レバー6
の解錠動作を無効化するキャンセル機構とを有する。
【0013】ケース1は四角形状の主面壁1aと、その
辺部に沿って折り起こされた周壁とで前面が開口する薄
箱状に形成してあり、主面壁1aの上下中途部にストラ
イカS用のガイド溝7を水平に設けてある。ガイド溝7
は主面壁1aの右側縁で開放されている。主面壁1aの
左側縁には、解除レバー6およびキャンセル機構を取り
付けるための側壁8を有する。図3において、ガイド溝
7を含む主面壁1aの中央部分は、内面側へ打出してあ
り、この打出し部1bにラッチアーム4とロックアーム
5を組み付けて、両アーム4・5のケース1との接触摩
擦を減少し、さらに主面壁1aの変形に伴う両アーム4
・5の作動不良を極力避けている。
【0014】図3および図4において、ハウジング3は
ケース1に嵌まり込む板状ブロックからなり、その上下
中途部に前記ガイド溝7と同形同大のガイド溝7を設け
てあり、ガイド溝7の上下に筒軸2用の3個の挿通孔が
設けられている。ハウジング3の内面には、ケース1と
接当する縁壁3aを設けてあり、ラッチアーム4および
ロックアーム5を収容する第1凹部10を有する。さら
に、各アーム4・5を支持する筒軸2の挿通孔の内面側
に、ばね凹部11を有する。ばね凹部11には各ばね1
6・17の一方のばね腕を受け止めるばね受溝11aを
設ける。
【0015】図5において、ラッチアーム4は厚板を打
ち抜いて形成してあり、その板面下部にストライカSを
捕捉係合する錠溝12を有し、錠溝12に隣接して係合
爪13が斜め下向きに突設されている。このラッチアー
ム4はガイド溝7の上方の筒軸2で軸支されてており、
図1の想像線で示す解錠位置と、図1の実線で示す施錠
位置との間で筒軸2まわりに回動できる。
【0016】同じ図5において、ロックアーム5は厚板
を打ち抜いた左右横長に形成されており、アーム本体の
右端上面に前記係合爪13に係合する鈎爪14を有し、
アーム本体の他端(左側)に受動腕15を有する。アー
ム本体の中央部をガイド溝7の下方の筒軸2で軸支する
ことにより、ロックアーム5の全体は筒軸2まわりに鈎
爪14と受動腕15とがシーソー状に上下揺動できる。
ラッチアーム4は図1の矢印に示すごとく捻りコイル形
のばね16でストライカSとの係合を解除する向きに回
動付勢されており、ロックアーム5は捻りコイル形のば
ね17でその鈎爪14がラッチアーム4と係合する向き
に回動付勢されている。
【0017】図2は解除レバー6とキャンセル機構を示
す。キャンセル機構は、ケース1の側壁8の内面に設け
た切換えレバー19と、該レバー19で前後傾動操作さ
れる伝動レバー20と、各レバー19・20に組み付け
たクリックばね21およびリターン用のばね22とから
なる。
【0018】切換えレバー19は、中途部が軸23で前
後傾動自在に支持されたへ字状の腕部19aと、腕部1
9aの上端に連続して内方へ折れ曲がる操作部19bと
を有し、腕部19aの下端に操作爪24を折り起こし形
成してある。操作部19bに捻りコイルばねからなるク
リックばね21の一端を掛け止め、該ばね21の他端は
ハウジング3側に掛け止める。このクリックばね21
は、切換えレバー19が軸23を中心にして前後傾動す
るとき、ハウジング3との掛止点を中心にして死点を乗
り越えながら前後に傾動し、各傾動位置において切換え
レバー19の姿勢を保持する。操作部19bには、連結
具25を介して操作ロッド26が連結してある。
【0019】伝動レバー20は上下に長い板材からな
り、その下端後縁に解除爪27を突設する。伝動レバー
20の板面には、上半部に前記軸23で案内されるスラ
イド溝28を設け、下半部に操作爪24に係合する溝2
9を設ける。後者の溝29の下端に突片を折り起こして
あり、この突片とケース1の下周壁との間に引っ張りコ
イル形のばね22を掛け止めてある。
【0020】伝動レバー20は、切換えレバー19で前
後に傾動変位でき、さらに軸23および操作爪24をガ
イドにして上下にスライド変位できる。図2(a)に示
すように、伝動レバー20を伝動姿勢に傾動操作した状
態では、その解除爪27がロックアーム5の受動腕15
と対向しているので、伝動レバー20を解除レバー6で
ばね22に抗して押し上げ操作することにより、ロック
アーム5を解錠操作できる。
【0021】解除レバー6はベルクランク形のレバーか
らなり、その中途部を側壁8の下方に軸31で前後揺動
自在に支持し、その後ろ側へ延びる作動腕に伝動レバー
20を操作する作動ピン32が固定されている。解除レ
バー6の上方の操作部には連結具25を介して操作ロッ
ド33が連結してある。作動ピン32は伝動レバー20
の下端縁の受動壁34と常に接当している。従って、図
2(a)の矢印で示すように解除レバー6を解錠操作す
ると、伝動レバー20はその動きを受けて上方へスライ
ドする。この解錠操作を無効化したい場合には、図2
(a)の破線矢印で示すように伝動レバー20を切換レ
バー19でケース前面側へ傾動させて、図2(b)に示
すように解除爪27のスライド軌跡をロックアーム5の
受動腕15より前面側に位置させる。伝動レバー20を
前後に切り換え傾動したときの、作動ピン32と受動壁
34との接当位置を安定化するために、受動壁34の中
央に円弧突起35が設けられている。
【0022】次にドア錠の組み付け手順を説明する。各
パーツはケース1の側壁8に対する組み付けを行った
後、主面壁1aに対する組み付けを行う。詳しくは、解
除レバー6を側壁8の内面に配置し、その軸31を挿通
して側壁8に解除レバー6をかしめて取り付ける。同様
にして切換えレバー19および伝動レバー20も軸23
で側壁8にかしめて取り付ける。
【0023】次にハウジング3の上下に筒軸2を挿通
し、各筒軸2にばね16・17と、ラッチアーム4およ
びロックアーム5を順に挿嵌する。このとき、各ばね1
6・17はばね凹部11に収まり、ばね腕の一端をばね
受溝11aにはめ込む。さらに他方のばね腕を各アーム
4・5に掛け止める。この状態では、ラッチアーム4の
係合爪13がガイド溝7に臨むストッパー壁3b(図4
参照)と接当し、さらにロックアーム5の鈎爪14の突
端がラッチアーム4の周縁に接当して、仮組み状態を維
持し続けるので、全体を1個のユニットとして取り扱う
ことができる。この後にハウジング3をケース1に収
め、3個の筒軸2をケース1の後面側においてかしめ固
定することにより、両アーム4・5とハウジング3を一
挙に組み付ける。最後にクリックばね21およびばね2
2を、それぞれ所定の位置に組み付ける。各筒軸2の筒
孔はドア錠をドアに固定するための取付孔として利用す
る。
【0024】本発明のドア錠によれば、各パーツの組み
立てをケース1の側壁8の側と、主面壁1aの側とに分
けて個別に行えるうえ、ラッチアーム4とロックアーム
5および両アーム4・5用のばね16・17をハウジン
グ3に対して仮組み装着しておけるので、全体として組
み立てが容易にしかもより少ない工数で行える。既存の
この種のドア錠に比べて部品数が少ない点でも有利であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】ドア錠の正面図である。
【図2】図1におけるA−A線断面図であって、図2
(a)は伝動レバーが伝動位置に切り換えられた状態を
示し、図2(b)は伝動レバーがキャンセル位置に切り
換えられた状態を示す。
【図3】図1におけるB−B線断面図である。
【図4】ハウジングの斜視図である。
【図5】ドア錠の動作部品のみを示す斜視図である。
【符号の説明】
1 ケース 2 筒軸 3 ハウジング 4 ラッチアーム 5 ロックアーム 6 解除レバー 7 ガイド溝 8 側壁 15 受動腕 19 切換えレバー 20 伝動レバー 21 クリックばね 22 ばね 23 軸 24 操作爪 31 軸 32 作動ピン 34 受動壁 S ストライカ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プレス成形したケース1と、プラスチッ
    ク成形されたハウジング3とを有し、ケース1およびハ
    ウジング3に設けたストライカS用のガイド溝7の上下
    に、回動するラッチアーム4と、ラッチアーム4を係合
    保持するロックアーム5とを有し、ケース1にロックア
    ーム5を解錠操作する解除レバー6と、解除レバー6の
    解錠動作を無効化するキャンセル機構とが設けてあるド
    ア錠であって、 キャンセル機構は、ケース1側の側壁8の内面に軸23
    で前後傾動自在に支持した切換えレバー19と、軸23
    および切換えレバー19の下端に設けた操作爪24で上
    下スライド可能に支持され、ばね22で待機付勢された
    伝動レバー20と、切換えレバー19を前後の切り換え
    傾動位置に保持するクリックばね21とを有し、 ケース1の側壁8の下部に、解除レバー6が軸31で前
    後揺動可能に支持され、その作動腕に固定した作動ピン
    32が伝動レバー20の下端の受動壁34に接当してお
    り、 伝動レバー20が切換えレバー19で伝動位置に切り換
    えられて、その下部に突設した解除爪27がロックアー
    ム5の受動腕15と対向する伝動姿勢においてのみ、解
    除レバー6の解錠動作が伝動レバー20を介してロック
    アーム5に伝わるよう構成してある建機等の特殊車輛用
    のドア錠。
  2. 【請求項2】 ラッチアーム4とロックアーム5が、ハ
    ウジング3とケース1とをかしめ固定する筒軸2でそれ
    ぞれ回動可能に支持されており、 ラッチアーム4が筒軸2に外嵌するばね16でストライ
    カSとの係合を解除する向きに回動付勢されており、 ロックアーム5が筒軸2に外嵌するばね17でラッチア
    ーム4と係合する向きに回動付勢されており、 両ばね16・17を収容するばね凹部11・11がハウ
    ジング3の内面に凹み形成されている請求項1記載の建
    機等の特殊車輛用のドア錠。
JP16805795A 1995-06-09 1995-06-09 建機等の特殊車輛用のドア錠 Expired - Lifetime JP3713670B2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007006204A1 (fr) * 2005-07-12 2007-01-18 Zhuyu Gao Dispositif de logique mécanique et appareil antivol mécanique utilisant ce même dispositif

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007006204A1 (fr) * 2005-07-12 2007-01-18 Zhuyu Gao Dispositif de logique mécanique et appareil antivol mécanique utilisant ce même dispositif

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