JPH08333399A - ヌクレオシド二燐酸キナーゼに対するモノクローナル抗体 - Google Patents

ヌクレオシド二燐酸キナーゼに対するモノクローナル抗体

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JPH08333399A
JPH08333399A JP14158595A JP14158595A JPH08333399A JP H08333399 A JPH08333399 A JP H08333399A JP 14158595 A JP14158595 A JP 14158595A JP 14158595 A JP14158595 A JP 14158595A JP H08333399 A JPH08333399 A JP H08333399A
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Japan
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monoclonal antibody
rat
isoform
ndpk
human
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JP14158595A
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English (en)
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Nobuo Hanai
陳雄 花井
Motoo Yamazaki
基生 山▲崎▼
Akiko Furuya
安希子 古谷
Shigemichi Kimura
成道 木村
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KH Neochem Co Ltd
Original Assignee
Kyowa Hakko Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ラットNDPKαアイソフォームおよびβア
イソフォームの機能解明、および癌の転移、心筋梗塞等
のヒトの疾患の診断に有用なモノクローナル抗体を提供
する。 【構成】 ラットNDPKのN末アミノ酸から86〜1
04番目に存在するエピトープを認識するモノクローナ
ル抗体、ラットNDPKαアイソフォームのN末アミノ
酸から141〜152番目に存在するエピトープを認識
するモノクローナル抗体、ラットNDPKβアイソフォ
ームのN末アミノ酸から141〜152番目に存在する
エピトープを認識するモノクローナル抗体および該抗体
を生産するハイブリドーマを提供することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ラットヌクレオシド二
燐酸キナーゼの機能解明および癌の転移、心筋梗塞等の
ヒトの疾患の診断に有用なラットヌクレオシド二燐酸キ
ナーゼに反応するモノクローナル抗体を提供する。
【0002】
【従来の技術】ヌクレオシド二燐酸キナーゼ(以下、N
DPKと略記する。)は、ヌクレオシド二燐酸とヌクレ
オシド三燐酸の間のγ−燐酸転移を触媒する酵素で、微
生物から高等動物まで広く存在することが知られてい
る。しかし、細胞内での真の役割については十分に解明
されていない(The Enzymes edited by Boyer, P.D. vo
l.8, pp.307-333, Academic Press, New York)。近年、
NDPKの遺伝子がクローニングされ、生物進化の過程
で構造が良く保存された酵素であることが明かとなった
〔J. Biol. Chem., 265, 15744-15749(1990)〕。最近
になり、ヒトのNDPKが、癌の転移に関係しているこ
とが報告されているnm23と同一もしくは類似した分
子であることが報告された〔J. Biol. Chem., 265, 157
44-15749(1990)、J. Natl. Cancer Inst., 82, 1199-
1202(1990)、J. Natl. Cancer Inst., 80, 200-204
(1988)〕。また、ショウジョウバエのNDPKはショ
ウジョウバエ形態形成関連遺伝子産物Awdと相同性を
もつこと〔Nature 342, 177-180(1989)、Cell 63, 93
3-940(1990)〕やGTPの効率的供給にも寄与してい
ることが明らかになりつつある(GTPase in Biology, H
andbook of ExperimentalPharmacology, editted by Di
ckeys, B. and Birnbaumer, L., Springer-Verag,Berli
n, 1993)。これらの研究は、NDPKが種々の細胞機能
に調節的役割をはたしていることを示唆している。
【0003】ラットNDPKは、木村らによりラット肝
臓より精製され〔J. Biol. Chem.,263, 4647-4653(198
8)〕、その後遺伝子もクローニングされた〔J. Biol.
Chem., 265, 15744-15749(1990)、J. Biol. Chem., 2
67, 14366-14372(1992)〕。ラットNDPKには、ヒ
トやマウスと同じく、少なくとも二つのアイソフォーム
α、βが存在することが知られている〔J. Biol. Che
m., 267, 14366-14372(1992)〕。ラットNDPKに対
する抗体として、二つのアイソフォームを認識するポリ
クローナル抗体〔J. Biol. Chem., 263, 4647-4653(19
88)、Biochim. Biophys. Acta 1205, 113-122(199
4)〕および精製したラットNDPKを免疫して得られ
たαアイソフォームに特異的なモノクローナル抗体〔Bi
ochim. Biophys. Acta 1205, 113-122(1994)〕が取得
されている。また、ヒトのNDPKと同一もしくは類似
した分子と推定されているnm23については、その遺
伝子がLiottaらによりクローニングされ〔Cancer Res.,
48, 6550(1988)〕、該遺伝子は大腸菌で発現されてい
る。更に、大腸菌で発現されたnm23遺伝子産物を抗
原としてポリクローナル抗体〔Jpn. J. Cancer Rese.,
85, 840(1994)〕およびアイソフォーム特異的モノクロ
ーナル抗体〔Oncogene, 8, 1371(1993)〕が作製されて
いる。nm23のアミノ酸配列に特異的なペプチドを抗
原としてアイソフォーム特異的なポリクローナル抗体や
モノクローナル抗体が作製されたという報告はない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来知られているラッ
トNDPKの二つのアイソフォームを認識するポリクロ
ーナル抗体はそれぞれのアイソフォームを識別すること
はできず、また、αアイソフォームに特異的なモノクロ
ーナル抗体はウエスタンブロッティングや酵素免疫定量
法でラットNDPKαアイソフォームと反応することは
可能だが、細胞および組織の免疫染色には用いることが
できないため、応用範囲が限られている。ラットNDP
Kαおよびβアイソフォームを識別でき、ウエスタンブ
ロッティングや酵素免疫定量法ばかりでなく、細胞およ
び組織の免疫染色にも応用可能なモノクローナル抗体が
取得できれば、不明な点の多いラットNDPKαおよび
βアイソフォームの機能の解明に役立つ。更に、これら
モノクローナル抗体がヒトNDPKアイソフォームの検
出にも応用できれば、癌の転移、心筋梗塞等のヒトのの
疾患の診断にも有用である。ヒトのNDPKと同一もし
くは類似した分子と推定されているnm23に対するポ
リクローナル抗体およびアイソフォーム特異的モノクロ
ーナル抗体に関しては、NDPKに対する詳細な特異性
は不明であり、ヒトの種々の疾患の診断に有用であるか
否かはわからない。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、ラットNDP
KのN末アミノ酸から86〜104番目に存在するエピ
トープを認識するモノクローナル抗体、ラットNDPK
αアイソフォームのN末アミノ酸から141〜152番
目に存在するエピトープを認識するモノクローナル抗
体、ラットNDPKβアイソフォームのN末アミノ酸か
ら141〜152番目に存在するエピトープを認識する
モノクローナル抗体および該抗体を生産するハイブリド
ーマに関する。
【0006】本発明のラットNDPKに対するモノクロ
ーナル抗体の製造法を以下に示す。ラットNDPKをコ
ードする遺伝子から明かとなったラットNDPKのアミ
ノ酸配列〔J. Biol. Chem., 265, 15744-15749(199
0)、J. Biol. Chem., 267, 14366-14372(1992) 〕を
もとに、αアイソフォーム特異的、βアイソフォーム特
異的、αβ共通の配列を見いだし、それに相当するペプ
チドを合成する。一般に、選択されたある配列をもとに
合成したペプチドを抗原とした場合、もとのタンパクと
特異的に反応するモノクローナル抗体が必ず得られると
は限らないため、目的とするモノクローナル抗体を取得
するためには、複数の抗原ペプチドを合成する必要があ
る〔Acta. Pathol. Jpn., 37, 1135 (1987)〕。
【0007】合成したペプチドで免疫した動物の脾細胞
と、マウスの骨髄腫細胞とを融合させて、ハイブリドー
マを作製し、該ペプチドに特異的に反応するモノクロー
ナル抗体産生ハイブリドーマ株を確立し、該ハイブリド
ーマを培地中に培養するか動物に投与して腹水癌化し、
培養上清または腹水を採取することによりモノクローナ
ル抗体を得る。本方法によりIgGあるいはIgMのす
べてのサブクラスのモノクローナル抗体を取得可能であ
る。得られた該モノクローナル抗体のサブクラスの決定
はペプチドで免疫した動物に対する抗体のタイピングキ
ットを用いて決定する。また該モノクローナル抗体がα
またはβアイソフォームを識別して認識することの可能
な抗体であるか、あるいは両アイソフォームと等しく反
応する抗体であるかを、酵素免疫定量法、ドットブロッ
ティング法により確認する。さらに、これらのモノクロ
ーナル抗体がヒトNDPKの検出にも応用可能であるこ
とをウエスタンブロッティング法で確認する。
【0008】このようにして得られるモノクローナル抗
体は、ラットNDPKαおよびβアイソフォームの機能
解明および癌の転移、心筋梗塞等のヒトの疾患の診断に
有用である。以下に本発明を詳細に説明する。 (1)動物の免疫と抗体産生細胞の調製 抗原として用いるペプチドの合成は特開平06−007
192等の方法に準じて実施することができる。即ち、
ペプチド自動合成機を用いた固相法により合成し、固相
担体に結合したペプチドを、フッ化水素、トリフルオロ
酢酸/チオアニソール/エタンジチオール(90:5:
5)混合液またはトリフルオロ酢酸/水/チオアニソー
ル/エタンジチオール/エチルメチルサルファイド/チ
オフェノール(82.5:5:5:2.5:3:2)混
合液等を用い遊離させると同時にアミノ酸側鎖の保護基
を除去する。得られたペプチドの粗生成物は、逆相系カ
ラムを用いた高速液体クロマトグラフィー(以下、HP
LCと略す。)で精製し、抗原ペプチドとして用いる。
【0009】抗原として用いる合成ペプチドの例として
は、配列番号1、2または3に記載のアミノ酸配列より
なるペプチド、配列番号1、2または3に記載のアミノ
酸配列を含有する30アミノ酸残基以下のペプチドまた
はこれらペプチドのC末端にCysを結合させたアミノ
酸配列よりなるペプチド等をあげることができる。合成
した抗原ペプチドを、キーホール・リンペット・ヘモシ
アニン(以下、KLHと略す。)、ウシ血清アルブミン
(以下、BSAと略す。)、サイログロブリン(以下、
THYと略す。)、卵白アルブミンまたはヒト血清アル
ブミンなどのキャリア蛋白質と、グルタールアルデヒド
やm−マレイミド−ベンゾイル−N−ハイドロキシサク
シル(以下、MBSと略す。)などの架橋剤を用いて公
知の方法〔Cell, 28, 477 (1982)等〕に準じて結合させ
抗原・キャリア蛋白複合体を作成し、免疫原として用い
る。
【0010】免疫原を、3〜20週令のマウスまたはハ
ムスターに、50〜100μg/匹で、動物の皮下ある
いは静脈内あるいは腹腔内に、適当なアジュバント〔例
えば、フロインドの完全アジュバント(Complet
e Freund’s Adjuvant)または、水
酸化アルミニウムゲルと百日咳菌ワクチンなど〕と共に
投与する。
【0011】免疫原の投与は、1回目の投与の後1〜2
週間おきに5〜10回行う。各投与後3〜7日目に眼底
静脈叢より採血し、その血清が抗原と反応することを酵
素免疫定量法〔酵素免疫測定法(ELISA法):医学
書院刊 1976年〕などで調べる。免疫原として用い
たペプチドに対し、その血清が十分な抗体価を示したマ
ウスまたはハムスターを抗体産生細胞の供給源として供
する。
【0012】脾細胞と骨髄腫細胞の融合に供するにあた
って、抗原物質の最終投与後3〜7日目に、免疫した動
物より脾臓を摘出し、脾細胞を採取する。脾臓をMEM
培地(日水製薬社製)中で細断し、ピンセットでほぐ
し、遠心分離(1200rpm、5分)した後、上清を
捨て、トリス−塩化アンモニウム緩衝液(pH7.6
5)で1〜2分間処理し赤血球を除去し、MEM培地で
3回洗浄して融合用脾細胞として提供する。
【0013】(2)骨髄腫細胞の調製 骨髄腫細胞としては、マウスから得られた株化細胞を使
用する。たとえば、8−アザグアニン耐性マウス(Ba
lb/c由来)骨髄腫細胞株P3−X63Ag8−U1
(P3−U1)〔Current Topics in Microbiology and
Immunology, 18, 1-7 (1978) 、European J. Immunolo
gy, 6, 511-519 (1976)〕、SP2/O−Ag14(S
P−2)〔Nature, 276, 269-270 (1978)〕、P3−X
63−Ag8653(653)〔J. Immunology, 123,
1548-1550 (1979)〕、P3−X63−Ag8(X63)
〔Nature, 256, 495-497 (1975)〕などが用いられる。
これらの細胞株は、8−アザグアニン培地〔RPMI−
1640培地にグルタミン(1.5mM)、2−メルカ
プトエタノール(5×10-5M)、ジェンタマイシン
(10μg/ml)および牛胎児血清(CSL社製、1
0%)を加えた培地(以下、正常培地という。)に、さ
らに8−アザグアニン(15μg/ml)を加えた培
地〕で継代するが、ハイブリドーマの作成のために行う
細胞融合の3〜4日前に正常培地に継代し、細胞融合当
日2×107個以上の細胞数を確保する。
【0014】(3)ハイブリドーマの作成 (1)で免疫した抗体産生細胞と(2)で得られた骨髄
腫細胞をMEM培地またはPBS緩衝液(リン酸水素二
ナトリウム 1.83g、リン酸二水素カリウム 0.2
1gおよび塩化ナトリウム 7.65gを蒸留水に溶か
し1リットルとした緩衝液、pH7.2)でよく洗浄
し、細胞数が、抗体産生細胞:骨髄腫細胞=5〜10:
1になるよう混合し、遠心分離(1,200rpm、5
分)した後、上清を捨て、沈澱した細胞群をよくほぐし
た後、攪拌しながら、37℃で、ポリエチレングリコー
ル−1,000(以下、PEG−1,000と略す。)
2g、MEM 2mlおよびジメチルスルホキシド 0.
7mlの混液0.2〜1ml/108抗体産生細胞を加
え、1〜2分間毎にMEM培地1〜2mlを数回加えた
後、MEM培地を加えて全量が50mlとなるように調
製する。遠心分離(900rpm、5分)後、上清を捨
て、沈殿した細胞をゆるやかにほぐした後、メスピペッ
トによる吸込み、吹出しでゆるやかに細胞をHAT培地
〔正常培地にヒポキサンチン(10-4M)、チミジン
(1.5×10-5M)およびアミノプテリン(4×10
-7M )を加えた培地〕100ml中に懸濁する。
【0015】この懸濁液を96穴培養用プレートに10
0μl/穴ずつ分注し、5%CO2インキュベーター
中、37℃で7〜14日間培養する。培養後、培養上清
の一部をとり酵素免疫定量法(酵素免疫測定法)等によ
り、免疫に用いた抗原ペプチドに対し特異的に反応する
抗体を産生するハイブリドーマ株を選択する。ついで、
限界希釈法によりクローニングを2回繰り返し〔1回目
は、HT培地(HAT培地からアミノプテリンを除いた
培地)、2回目は、正常培地を使用する〕、安定して強
い抗体価の認められたものを抗ラットNDPKαアイソ
フォームモノクローナル抗体産生ハイブリドーマ株、抗
ラットNDPKβアイソフォームモノクローナル抗体産
生ハイブリドーマ株または抗ラットNDPKモノクロー
ナル抗体産生ハイブリドーマ株として選択する。
【0016】当該抗ラットNDPKαアイソフォームモ
ノクローナル抗体を産生するハイブリドーマ細胞株の具
体例としては、ハイブリドーマ細胞株KM1120およ
びKM1121等を、抗ラットNDPKβアイソフォー
ム抗体を産生するハイブリドーマ細胞株の具体例として
は、ハイブリドーマ細胞株KM1099およびKM11
03等を、抗ラットNDPKαアイソフォームとβアイ
ソフォームに共通して反応するモノクローナル抗体を産
生するハイブリドーマ細胞株の具体例としては、ハイブ
リドーマ細胞株KM1178等をあげることができる。
ハイブリドーマ細胞株KM1121、KM1099およ
びKM1178は平成7年3月16日付で工業技術院生
命工学工業技術研究所にそれぞれFERM BP−50
37、FERM BP−5036、FERM BP−5
038として寄託されている。
【0017】(4)モノクローナル抗体の精製 プリスタン処理〔2,6,10,14−テトラメチルペ
ンタデカン(Pristane)0.5mlを腹腔内投
与し、2週間飼育する〕した8〜10週令のマウスまた
はヌードマウスに、(3)で得られた抗NDPKαアイ
ソフォームモノクローナル抗体、抗NDPKβアイソフ
ォームモノクローナル抗体または抗NDPKモノクロー
ナル抗体産生ハイブリドーマ細胞5×106〜2×107
細胞/匹を腹腔内注射する。10〜21日でハイブリド
ーマは腹水癌化する。このマウスから腹水を採取し、遠
心分離(3,000rpm、5分)して固形分を除去
後、40〜50%飽和硫酸アンモニウムで塩析し、カプ
リル酸沈殿法、DEAE−セファロースカラム、プロテ
インA−カラムあるいはゲル濾過カラムに通塔し、Ig
GあるいはIgM画分を集め、精製モノクローナル抗体
とする。
【0018】抗体のサブクラスの決定は、免疫の用いた
動物に対する抗体のタイピングキット、例えばマウスモ
ノクローナル抗体タイピングキット等を用いて酵素免疫
測定法により行う。蛋白量の定量は、ローリー法および
280nmでの吸光度より算出する。
【0019】(5)ドットブロッティングを利用したモ
ノクローナル抗体の特異性の確認 (3)で選択されたモノクローナル抗体の反応特異性の
確認をドットブロッティングにより行う。大腸菌で発現
したラットNDPKαアイソフォームおよびラットND
PKβアイソフォーム〔Biochim. Biophys. Acta., 120
5, 113-122(1994)〕をニトロセルロース膜へ吸着させ、
スキムミルクやBSA溶液などでブロッキング後、上記
(1)で取得したハイブリドーマ細胞培養上清または
(3)で取得した精製抗体を希釈し0.1〜10μg/
mlに調製した抗体溶液を添加し、室温で1〜2時間ま
たは4℃で一晩反応させる。PBS緩衝液またはTwe
en20を含むPBS緩衝液でよく洗浄した後、上記
(1)で免疫に用いた動物種と同じ動物のイムノグロブ
リンに対する抗体を、ビオチン、酵素、化学発光物質あ
るいは放射線化合物等で標識し調製した第二抗体0.1
〜50μg/mlを添加し、室温で1〜2時間反応させ
る。よく洗浄した後、第二抗体の標識物質に相応した反
応を行ない、モノクローナル抗体がラットNDPKの各
アイソフォームと反応することを確認する。
【0020】(6)ウエスタンブロッティングを利用し
たNDPKとの反応性の検討 (3)で選択されたモノクローナル抗体のラットNDP
KまたはヒトNDPKとの反応性の確認をウェスタンブ
ロッティングにより行なう。ラット癌細胞またはヒト癌
細胞〔ATCC Catalogue of cell lines & Hybridomas, 7
th edition (1992)〕を界面活性剤を含む可溶化緩衝液
により可溶化し、遠心して核や細胞小器官を除いた細胞
抽出液を得る。次いで、得られた細胞抽出液に含まれる
蛋白質1〜10μgをドデシル硫酸ナトリウム−ポリア
クリルアミドゲル電気泳動(以下、SDS−PAGEと
略す。)により分離する。分離された蛋白質をPVDF
膜にブロッティングし、スキムミルクやBSA溶液など
でブロッキング後、上記(1)で取得したハイブリドー
マ細胞培養上清または(3)で取得した精製抗体を希釈
し0.1〜10μg/mlに調製した抗体溶液を添加
し、室温で1〜2時間または4℃で一晩反応させる。
【0021】PBS緩衝液またはTween20を含む
PBS緩衝液でよく洗浄した後、上記(1)で免疫に用
いた動物種と同じ動物のイムノグロブリンに対する抗体
を、ビオチン、酵素、化学発光物質あるいは放射線化合
物等で標識し調製した第二抗体0.1〜50μg/ml
を添加し、室温で1〜2時間反応させる。よく洗浄した
後、第二抗体の標識物質に相応した反応を行ない、モノ
クローナル抗体がラットNDPKまたはヒトNDPKと
反応することを確認する。
【0022】(7)抗NDPKモノクローナル抗体を用
いた免疫組織染色 ラット癌組織またはヒト癌組織を、10%中性緩衝ホル
ムアルデヒド液(ナカライテスク社製)で3日〜1週間
固定、パラフィン包埋後、ミクロトームを用いて薄切標
本を作製する。一方、新鮮組織を用いる場合は、液体窒
素で急速凍結した組織をクリオスタットを用いて薄切
し、組織切片を作製する。該切片をスライドグラス上に
とり、冷却したアセトンを用いて10分間、あるいは4
%パラホルムアルデヒド液を用いて10〜30分間固定
する。10%第二抗体と同種動物の正常血清を用いて1
0〜30分間ブロッキングする。ブロッキング後、
(3)で得られた精製モノクローナル抗体(1〜40μ
g/ml)と室温で1時間反応させる。反応後、該切片
をPBS緩衝液で洗浄し、上記(1)で免疫に用いた動
物種と同じ動物のイムノグロブリンに対する抗体を、ビ
オチン、酵素、化学発光物質あるいは放射線化合物等で
標識し調製した第二抗体0.1〜50μg/mlを添加
し、室温で1〜2時間反応させる。よく洗浄した後、第
二抗体の標識物質に相応した反応を行なう。反応後、該
切片を封入し、顕微鏡で観察する。
【0023】
【実施例】
実施例1 (1)抗原ペプチドの合成 ラットNDPKαアイソフォームのN末アミノ酸から1
41〜152番目に存在する、配列番号1で示されたア
ミノ酸配列と同じ配列を有するペプチドPEP1、ラッ
トNDPKβアイソフォームのN末アミノ酸から141
〜152番目に存在する、配列番号2で示されたアミノ
酸配列と同じ配列を有するペプチドPEP2、ラットN
DPKのN末アミノ酸から86〜104番目に存在す
る、配列番号3で示されたアミノ酸配列のC末にシステ
インを結合させた配列を有するペプチドPEP3を、特
開平06−007192に記載された方法に準じて合成
および精製を行い、取得した。
【0024】(2)動物の免疫と抗体産生細胞の調製 実施例1(1)で作製した合成ペプチドPEP1〜PE
P3を、動物の免疫および抗体産生細胞のスクリーニン
グに用いた。各合成ペプチドは、免疫原性を高める目的
でMBSを架橋剤としてKLH(CALBIOCHEM社製)と結
合させ、免疫原として利用した。
【0025】以下に免疫原作製方法を示す。KLHをP
BS緩衝液(pH7.0)に溶かして10mg/mlに
調製し、1/10容量の25mg/ml MBSを滴下
し、室温で30分間攪拌する。攪拌後、あらかじめPB
S緩衝液で平衡化しておいたセファデックスG−25カ
ラムに通塔し、未反応のMBSを除く。得られたKLH
−MBS複合体2.5mgとPBS緩衝液(pH7.
0)に溶解したPEP1、PEP2またはPEP3合成
ペプチド1mgとを混合し、室温で3時間攪拌した。攪
拌後、0.5M塩化ナトリウムを含むPBS緩衝液で透
析し、これを免疫原として用いた。
【0026】該各免疫原100μgを、初回のみアルミ
ニウムゲル2mgおよび百日咳ワクチン(千葉県血清研
究所製)1×109細胞とともに5週令雌マウス(S
D)に投与し、2週間後から、該各免疫原100μgを
1週間に1回、計4回投与した。眼底静脈叢より採血
し、その血清抗体価を、後述の実施例1(3)に示す酵
素免疫測定法で調べ、充分な抗体価を示したマウスから
最終免疫3日後に脾臓を摘出した。
【0027】脾臓をMEM培地(日水製薬社製)中で細
断し、ピンセットでほぐし、遠心分離(1200rp
m、5分)した後、上清を捨て、トリス−塩化アンモニ
ウム緩衝液(pH7.65)で1〜2分間処理し赤血球
を除去し、MEM培地で3回洗浄し、細胞融合に用い
た。
【0028】(3)酵素免疫測定法 実施例1(1)で作成し免疫に用いた合成ペプチド1m
gを0.1M 酢酸アンモニウム緩衝液(pH7.0)
に溶かし、同じ組成の緩衝液に溶かしておいたTHY5
mgを加え、1mlにする。攪拌下、0.02M グル
タールアルデヒド540μlを滴下し、室温で5時間攪
拌反応させる。反応後、PBS緩衝液で一晩透析し、各
THY−合成ペプチド複合体を作成した。測定対象の抗
体に対応するTHY−合成ペプチド複合体をポジティブ
抗原とし、他のTHY−合成ペプチド複合体をネガティ
ブ抗原として酵素免疫測定法に用いた。
【0029】96穴のEIA用プレート(グライナー
社)に、上述で作製した10〜100μg/mlのTH
Y−合成ペプチド複合体(ポジティブ抗原)または別の
THY−合成ペプチド複合体(ネガティブ抗原)を50
μl/穴で分注し、4℃で一晩放置した。洗浄後、1%
BSAを含むPBS緩衝液(以下、BSA−PBSと略
す。)を100〜200μl/穴分注し、室温1〜2時
間または、4℃で1〜2晩放置した。放置後、BSA−
PBSを捨て、PBS緩衝液でよく洗浄し、マウス眼底
静脈叢より採血し取得した血清をBSA−PBSで希釈
し調製した第一抗体を20〜100μl/穴で分注し、
室温で2時間または、4℃で一晩放置した。0.05%
Tween20を含むPBS緩衝液(以下、PBS−0.
05Tweenと略す。)で洗浄後、第二抗体としてペル
オキシダーゼ標識ウサギ抗ラットイムノグロブリン(D
AKO社製)を50〜100μl/穴分注し、室温で1
〜2時間放置した。PBS−0.05Tweenで洗浄後、
ABTS基質液〔2,2’−アジノビス(3−エチルベ
ンゾチアゾール−6−スルホン酸)アンモニウム550
mgを0.1M クエン酸緩衝液(pH4.2)1リッ
トルに溶かした溶液に、使用直前に過酸化水素1μl/
mlを加えた溶液〕を用いて発色させ、OD41 5nmの吸
光度を測定した(NJ2001;日本インターメッド
社)。
【0030】(4)マウス骨髄腫細胞の調製 8−アザグアニン耐性マウス骨髄腫細胞株P3−U1を
正常培地で培養し、細胞融合時に2×107以上の細胞
を確保し、細胞融合に親株として供した。
【0031】(5)ハイブリドーマの作製 実施例1(2)で得られたマウス脾細胞と実施例1
(4)で得られた骨髄腫細胞とを10:1になるよう混
合し、遠心分離(1,200rpm、5分)した後、上
清を捨て、沈澱した細胞群をよくほぐした後、攪拌しな
がら、37℃で、2gのPEG−1,000、MEM培
地2mlおよびジメチルスルホキシド0.7mlを混合
した混液に0.2〜1ml/108マウス脾細胞を加
え、1〜2分間毎にMEM培地1〜2mlを数回加えた
後、MEM培地を加えて全量が50mlとなるように調
製した。遠心分離(900rpm、5分)後、上清を捨
て、ゆるやかに細胞をほぐした後、メスピペットによる
吸込み、吸出しでゆるやかに細胞をHAT培地100m
l中に懸濁した。
【0032】この懸濁液を96穴培養用プレートに10
0μl/穴ずつ分注し、5%CO2、37℃のインキュ
ベーター中で10〜14日間培養した。得られたハイブ
リドーマ培養上清のBSA−PBS希釈液を第一抗体と
して用い、実施例1(3)に記載した方法に準じ、酵素
免疫測定を実施し、免疫に用いた抗原ペプチドに特異的
に反応するモノクローナル抗体を産生するハイブリドー
マを選び、さらにHT培地を正常培地に換え、限界希釈
法によるクローニングを2回繰り返して、抗ラットND
PKモノクローナル抗体を生産するハイブリドーマ株を
確立した。
【0033】その結果αアイソフォーム特異的モノクロ
ーナル抗体を産生するハイブリドーマ細胞株KM112
0およびKM1121、βアイソフォーム特異的モノク
ローナル抗体を産生するハイブリドーマ細胞株KM10
99およびKM1103、α、βアイソフォームに共通
して反応するモノクローナル抗体を産生するハイブリド
ーマ細胞株KM1178を取得した。産生された抗体の
サブクラスをマウスモノクローナル抗体タイピングキッ
トを用いた酵素免疫測定法により決定した結果、すべて
IgG1に属していた。
【0034】(6)モノクローナル抗体の精製 プリスタン処理した8週令ヌード雌マウス(Balb/
c)に実施例1(3)で得られたハイブリドーマ株を5
〜20×106細胞/匹それぞれ腹腔内注射した。10
〜21日後に、ハイブリドーマは腹水癌化した。腹水の
たまったマウスから、腹水を採取(1〜8ml/匹)
し、遠心分離(3,000rpm、5分)して固形分を
除去した後、カプリル酸沈殿法(Antibodies-A Laborat
ory Manual, Cold Spring Harbor Laboratory, 1988)
により精製し、精製モノクローナル抗体とした。
【0035】(7)ドットブロッティングを利用したモ
ノクローナル抗体の特異性の確認 実施例1(5)で選択されたモノクローナル抗体の反応
特異性の確認をドットブロッティングにより行った。大
腸菌で発現したラットNDPKαアイソフォームおよび
ラットNDPKβアイソフォーム〔Biochim. Biophys.
Acta., 1205, 113-122(1994)〕をニトロセルロース膜へ
吸着させ、10%スキムミルク溶液でブロッキング後、
実施例1(6)で取得した精製抗体を希釈し0.1μg
/mlに調製した抗体溶液を添加し、室温で1時間反応
させた。該ニトロセルロース膜を0.08%Tween
20を含むPBS緩衝液(以下、PBS−0.08Twee
nと略す。)でよく洗浄した後、第二抗体としてペルオ
キシダーゼ標識抗マウスイムノグロブリン抗体(Chemic
on社)0.2μg/mlを添加し、室温で1時間反応さ
せた。該ニトロセルロース膜をPBS−0.05Tween
でよく洗浄後、洗浄液を除去し、ECL試薬(Amersham
社製のウエスタンブロッティング検出キット)を添加し
た。
【0036】1分後余分な試薬を除去し、フィルムを感
光(10秒〜2分程度)させ検出した。第1表に示すよ
うに、モノクローナル抗体KM1178はラットNDP
Kのαおよびβアイソフォームを認識し、モノクローナ
ル抗体KM1121およびKM1120はラットNDP
Kのαアイソフォームのみ認識し、βアイソフォームは
認識せず、モノクローナル抗体KM1103およびKM
1099はラットNDPKのβアイソフォームのみ認識
し、αアイソフォームは認識しなかった。従来のポリク
ローナル抗体NK−2はラットNDPKのαおよびβア
イソフォームを認識した。
【0037】
【表1】
【0038】実施例2 ウエスタンブロッティングを利
用したヒトNDPKとの反応性の検討 実施例1(5)で選択されたモノクローナル抗体のヒト
NDPKとの反応性の確認をウェスタンブロッティング
で行なった。ヒト癌細胞(U937:ヒト白血病細胞、THP-
1:ヒト白血病細胞、WiDr:ヒト大腸癌、QG90:ヒト肺
小細胞癌、HL60:ヒト白血病細胞、KATOIII:ヒト胃癌
細胞)106個に界面活性剤を含む可溶化緩衝液(0.5
%シュクロースモノラウリン酸、0.25M シュクロ
ース、10mM トリス塩酸、2mM 塩化マグネシュウ
ム、1mM エチレンジアミン四酢酸、pH7.4)を
添加し、0℃で30分間攪拌後、遠心分離(15,00
0rpm、20分間)し、核や細胞小器官を除いた細胞
抽出液を取得した。得られた該細胞抽出液中の蛋白質を
SDS−PAGE(14% ポリアクリルアミドゲル)
により分離後、PVDF膜(Bio-Rad社製)にブロッテ
ィングした。該PVDF膜を10%スキムミルク溶液で
ブロッキング後、実施例1(6)で取得した精製抗体を
希釈し0.1μg/mlに調製した抗体溶液を添加し、
室温で1時間反応させた。
【0039】該PVDF膜をPBS−0.08Tweenで
よく洗浄した後、第二抗体としてペルオキシダーゼ標識
抗マウスイムノグロブリン抗体(Chemicon社製)0.2
μg/mlを添加し、室温で1時間反応させた。該PV
DF膜をPBS−0.05Tween緩衝液でよく洗浄後、
洗浄液を除き、ECL試薬を添加した。1分後余分な試
薬を除去し、フィルムを感光(10秒〜2分程度)させ
検出した。図1に示すように、ラットNDPKのαおよ
びβアイソフォームを認識するモノクローナル抗体KM
1178はヒトNDPKのAおよびBアイソフォームを
認識し、ラットNDPKのαアイソフォームのみ認識
し、βアイソフォームは認識しないモノクローナル抗体
KM1121およびKM1120はヒトNDPKのBア
イソフォームのみ認識し、ラットNDPKのβアイソフ
ォームのみ認識し、αアイソフォームは認識しないモノ
クローナル抗体KM1103およびKM1099はヒト
NDPKのAアイソフォームのみを認識し、ヒトNDP
Kアイソフォームの検出に応用可能であることが示唆さ
れた。
【0040】実施例3 抗NDPKモノクローナル抗体
を用いた免疫組織染色 3gのヒト乳癌組織を、10%中性緩衝ホルムアルデヒ
ド液(ナカライテスク社製)と3日〜1週間固定、パラ
フィン包埋後、ミクロトームを用いて薄切標本を作製し
た。該切片をスライドグラス上にとり、冷却したアセト
ンを用いて10分間、4%パラホルムアルデヒド液を用
いて10〜30分間固定した。10%ウサギ血清を用い
て15分間ブロッキングした。ブロッキング後、実施例
1(6)で得られた精製モノクローナル抗体(1μg/
ml)と室温で1時間反応させた。反応後、該切片をP
BS緩衝液で洗浄し、二次抗体(ビオチン標識マウス抗
体、ベクターラボラトリ社製)と1時間室温で反応させ
た。反応後、ペルオキシダーゼ標識ストレプトアビジン
(ベクターラボラトリ社製)と30分間室温で反応さ
せ、ジアミノベンジディン溶液を用いて発色させた。発
色後、顕微鏡で観察した。結果を第2表に示した。
【0041】
【表2】
【0042】
【発明の効果】本発明によれば、ラットNDPKαアイ
ソフォームおよびβアイソフォームの機能解明、および
癌の転移、心筋梗塞等のヒトの疾患の診断に有用なラッ
トNDPKαアイソフォームおよびヒトNDPK−Bア
イソフォームに特異的なモノクローナル抗体、ラットN
DPKβアイソフォームおよびヒトNDPK−Aアイソ
フォームに特異的なモノクローナル抗体、またはラット
NDPKα、βアイソフォームおよびヒトNDPK−
A、Bアイソフォームを共通に認識するモノクローナル
抗体が提供される。
【0043】
【配列表】
【0044】配列番号:1 配列の長さ:12 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド フラグメント型:中間部フラグメント 起源:ラット
【0045】配列番号:2 配列の長さ:12 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド フラグメント型:中間部フラグメント 起源:ラット
【0046】配列番号:3 配列の長さ:19 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド フラグメント型:中間部フラグメント 起源:ラット 配列 Thr Gly Arg Val Met Leu Gly Glu Thr Asn Pro Ala Asp Ser Lys Pro 1 5 10 15 Gly Thr Ile
【図面の簡単な説明】
【図1】ラットNDPKαアイソフォーム特異的モノク
ローナル抗体KM1120、KM1121、βアイソフ
ォーム特異的モノクローナル抗体KM1099、KM1
103、およびα、βアイソフォーム共通に反応するモ
ノクローナル抗体KM1178のヒトNDPKに対する
反応性をヒト癌細胞(U937:ヒト白血病細胞、THP-1:
ヒト白血病細胞、WiDr:ヒト大腸癌、QG90:ヒト肺小細
胞癌、HL60:ヒト白血病細胞、KATOIII:ヒト胃癌細
胞)を用いてウエスタンブロッティングで確認した電気
泳動の写真である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 (C12P 21/08 C12R 1:91)

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ラットヌクレオシド二燐酸キナーゼαア
    イソフォーム(以下、ヌクレオシド二燐酸キナーゼをN
    DPKと略記する。)およびラットNDPKβアイソフ
    ォームに共通するエピトープ部位を特異的に認識するモ
    ノクローナル抗体。
  2. 【請求項2】 エピトープ部位がラットNDPKαアイ
    ソフォームおよびラットNDPKβアイソフォームのN
    末アミノ酸から86〜104番目に存在するアミノ酸配
    列部位である請求項1記載のモノクローナル抗体。
  3. 【請求項3】 ラットNDPKαアイソフォームのN末
    アミノ酸から141〜152番目に存在するエピトープ
    を認識するモノクローナル抗体。
  4. 【請求項4】 ラットNDPKβアイソフォームを特異
    的に認識するモノクローナル抗体。
  5. 【請求項5】 ラットNDPKβアイソフォームのN末
    アミノ酸から141〜152番目に存在するエピトープ
    を認識する請求項4記載のモノクローナル抗体。
  6. 【請求項6】 ウエスタンブロッティング、免疫細胞/
    組織染色によりラットNDPKまたはヒトNDPKを検
    出できる請求項1または2記載のモノクローナル抗体。
  7. 【請求項7】 ウエスタンブロッティング、免疫細胞/
    組織染色によりラットNDPKαアイソフォームまたは
    ヒトNDPK−Bアイソフォームを検出できる請求項3
    記載のモノクローナル抗体。
  8. 【請求項8】 ウエスタンブロッティング、免疫細胞/
    組織染色によりラットNDPKβアイソフォームまたは
    ヒトNDPK−Aアイソフォームを検出できる請求項4
    または5記載のモノクローナル抗体。
  9. 【請求項9】 モノクローナル抗体がKM1178であ
    る請求項1、2または6記載のモノクローナル抗体。
  10. 【請求項10】 モノクローナル抗体がKM1120お
    よびKM1121から選ばれる請求項3または7記載の
    モノクローナル抗体。
  11. 【請求項11】 モノクローナル抗体がKM1103お
    よびKM1099から選ばれる請求項4、5または8記
    載のモノクローナル抗体。
  12. 【請求項12】 請求項1、2、6または9記載のモノ
    クローナル抗体を用いるウエスタンブロッティング法ま
    たは免疫細胞/組織染色法によるラットNDPKまたは
    ヒトNDPKの検出法。
  13. 【請求項13】 請求項3、7または10記載のモノク
    ローナル抗体を用いるウエスタンブロッティング法また
    は免疫細胞/組織染色法によるラットNDPKαアイソ
    フォームまたはヒトNDPK−Bアイソフォームの検出
    法。
  14. 【請求項14】 請求項4、5、8または11記載のモ
    ノクローナル抗体を用いるウエスタンブロッティング法
    または免疫細胞/組織染色法によるラットNDPKβア
    イソフォームまたはヒトNDPK−Aアイソフォームの
    検出法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001048005A1 (fr) * 1999-12-27 2001-07-05 Shanghai Biowindow Gene Development Inc. Nouveau polypeptide, phytochrome 10, et polynucleotide codant pour ce polypeptide
JP2006349658A (ja) * 2005-02-21 2006-12-28 Hisamitsu Pharmaceut Co Inc 神経系癌幹細胞の検出試薬、神経系癌幹細胞を分離する方法、神経系癌幹細胞、及び神経芽腫の予後診断薬。

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001048005A1 (fr) * 1999-12-27 2001-07-05 Shanghai Biowindow Gene Development Inc. Nouveau polypeptide, phytochrome 10, et polynucleotide codant pour ce polypeptide
JP2006349658A (ja) * 2005-02-21 2006-12-28 Hisamitsu Pharmaceut Co Inc 神経系癌幹細胞の検出試薬、神経系癌幹細胞を分離する方法、神経系癌幹細胞、及び神経芽腫の予後診断薬。

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