JPH08332579A - 突合せ接合方法 - Google Patents

突合せ接合方法

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JPH08332579A
JPH08332579A JP13787695A JP13787695A JPH08332579A JP H08332579 A JPH08332579 A JP H08332579A JP 13787695 A JP13787695 A JP 13787695A JP 13787695 A JP13787695 A JP 13787695A JP H08332579 A JPH08332579 A JP H08332579A
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JP
Japan
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abutting portion
insert material
double
butt
metal
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Application number
JP13787695A
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English (en)
Inventor
Shoichiro Kaihara
正一郎 貝原
Yoshio Wake
義夫 和気
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IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 二つの金属材料を簡単に接合させ得るように
する。 【構成】 二つの金属材料31,32を、間にインサー
ト材33を介在させて互いに押付け合わせて、金属材料
31,32の突合部34にシールドガスを噴射して、突
合部34の酸化を防止しつつ、各金属材料31,32に
取付けた直接通電用電極50,51から突合部34に直
接通電して抵抗加熱でインサート材33を溶融させるよ
うにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、突合せ接合方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、近年、図6に概略を示すよう
な、蒸気発生器1が製造されている。
【0003】該蒸気発生器1は、筒型の蒸気発生器本体
2の上端を管板3で仕切って第一の室4を形成すると共
に、管板5で仕切って第二の室6を形成し、同様に、蒸
気発生器本体2の下端を管板7で仕切って第三の室8を
形成すると共に、管板9で仕切って第四の室10を形成
し、第一の室4と第三の室8を内管11で連通すると共
に、第二の室6と第四の室10を外管12で連通した構
成を備えている。
【0004】そして、第二の室6と第四の室10との中
間に形成される流路13の上端側の供給口14から熱媒
体15を供給して、熱媒体15に流路13を通させた
後、流路13の下端側の排出口16から排出させると共
に、第三の室8から水17を供給して内管11の内部を
通させることにより、熱媒体15との間で熱交換を行わ
せて蒸気18を発生させ、発生した蒸気18を第一の室
4から取出すようにする。
【0005】更に、第二の室6と第四の室10に高い圧
力の検知用ガス19を供給することにより、内管11と
外管12との間隙20にガス圧を付与し、検知用ガス1
9の漏れによって内管11や外管12の損傷を検知し得
るようにしている。
【0006】上記内管11と外管12は、図7に示すよ
うに、ワイヤを編んで成る厚さ0.4mm程度の網線の
層21を間隙20に介在させて一体化した二重管22と
して構成されており、網線の層21によって検知用ガス
19の通気性が確保されるようになっている。
【0007】上記二重管22は製造が難しいため、現在
のところ長さ7〜8mのものしか作られていないが、前
記蒸気発生器1で使用されるのは、数十mもの長さのも
のであるため、複数の二重管22を接合して所望の長さ
にする必要がある。
【0008】上記二重管22どうしを接合するため、従
来は、図8に示すように、先ず、内管11どうしを突合
せて溶接し(溶接部23)、次に、外管12どうしを突
合せて溶接する(溶接部24)か、或いは、図9に示す
ように、内管11どうしを突合せて溶接し(溶接部2
3)、次に、外管12の外周に継手管25を嵌合して継
手管25と外管12を隅肉溶接する(溶接部26)よう
にしていた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の二重管を接合する手段には、以下のような問題があ
った。
【0010】即ち、図8に示すように、先ず、内管11
どうしを突合せて溶接し(溶接部23)、次に、外管1
2どうしを突合せて溶接する(溶接部24)場合、二度
の溶接が必要になると共に、接合部分における内管11
と外管12との間隙20を互いに連通させるように溶接
することが困難である。
【0011】又、図9に示すように、内管11どうしを
突合せて溶接し(溶接部23)、次に、外管12の外周
に継手管25を嵌合して継手管25と外管12を隅肉溶
接する(溶接部26)ようにする場合、三度の溶接が必
要になると共に、継手管25の部分に径寸法の大きい部
分ができて取回しに困難を生じ、且つ、外管12と継手
管25との溶接部26からの検知用ガス19の漏れをな
くすように溶接することが困難である。
【0012】本発明は、上述の実情に鑑み、上記二重管
のようなものでも一度の操作で確実に接合させ得るよう
にした突合せ接合方法を提供することを目的とするもの
である。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、二つの金属材
料を、間にインサート材を介在させて互いに押付け合わ
せ、金属材料の突合部にシールドガスを噴射して、突合
部の酸化を防止しつつ、各金属材料に取付けた直接通電
用電極から突合部に直接通電して抵抗加熱でインサート
材を溶融させることにより、溶融されたインサート材を
金属材料の突合せ部に液相拡散させて金属材料を接合す
ることを特徴とする突合せ接合方法にかかるものであ
る。
【0014】又、二つの金属材料を、間にインサート材
を介在させて互いに押付け合わせ、金属材料の突合部を
還元炎で加熱して、突合部の酸化を防止しつつ、インサ
ート材を溶融させることにより、溶融されたインサート
材を金属材料の突合せ部に液相拡散させて金属材料を接
合することを特徴とする突合せ接合方法にかかるもので
ある。
【0015】
【作用】本発明の作用は以下の通りである。
【0016】二つの金属材料を、間にインサート材を介
在させて互いに押付け合わせて、金属材料の突合部にシ
ールドガスを噴射して、突合部の酸化を防止しつつ、各
金属材料に取付けた直接通電用電極から突合部に直接通
電して抵抗加熱でインサート材を溶融させるようにす
る。すると、溶融されたインサート材が金属材料の突合
せ部に液相拡散されて、突合部の境界が消失され、他の
部分とほぼ同等の組織ができて、金属材料が一体に接合
される。
【0017】このように、金属材料の間を直接通電する
ことにより、短時間で高効率の接合を、安定して自動的
に行わせることができる。
【0018】又、スパッタやバリなどが全く発生しない
ので、接合の後処理を不要とすることができる。
【0019】更に、直接通電とした場合、最も大掛かり
な構成となる直接通電用電源などを突合部の近くに配置
する必要がなく、突合部からかなり離れた所に置いてお
けるので、作業環境を向上することができる。
【0020】又、二つの金属材料を、間にインサート材
を介在させて互いに押付け合わせ、金属材料の突合部を
還元炎で加熱して、突合部の酸化を防止しつつ、インサ
ート材を溶融させるようにする。すると、溶融されたイ
ンサート材が金属材料の突合せ部に液相拡散されて、突
合部の境界が消失され、他の部分とほぼ同等の組織がで
きて、金属材料が一体に接合される。
【0021】このように、金属材料の間を直接還元炎で
ガス加熱することにより、短時間で高効率の接合を、安
定して自動的に行わせることができる。
【0022】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ説
明する。
【0023】図1〜図4は、本発明の第一の実施例であ
る。
【0024】ワイヤを編んで成る厚さ0.4mm程度の
網線の層27を、内管28と外管29との間隙30に介
在させて一体化した二重管31,32どうしを金属材料
として接合する場合について説明する。
【0025】図中、33は二重管31,32どうしの突
合部34に介在される、鉄系やニッケル系や銅系やチタ
ン系などの厚さ25〜60μmmのシート状のアモルフ
ァスなどのインサート材である。
【0026】35は二重管31,32を突合せた状態で
把持可能で、且つ、二重管31,32どうしに加圧力を
付与可能な加圧装置である。
【0027】該加圧装置35は、U字状をして側部に止
ネジ36を有するクランプ部37を備えた外筒38に、
同様のクランプ部39を備えた内筒40を摺動自在に嵌
合して、両者間に離反方向へ付勢可能なコイルバネなど
の弾性体41を介在し、外筒38の反弾性体41側の端
部に加圧シリンダ42を取付け可能なカギ状部43を有
するシリンダ取付部44を設けたものである。
【0028】尚、45は外筒38に形成された、クラン
プ部39の移動を案内するための長孔、46は加圧シリ
ンダ42の油圧装置、47は加圧シリンダ42に設けら
れた、カギ状部43に係合する係合突起、48は加圧シ
リンダ42のピストン、49はシリンダ取付部44に形
成されたピストン48を通すピストン孔である。
【0029】50,51は二つ割り構造を有し、各二重
管31,32に対して取付け可能な一対の直接通電用電
極であり、水52を給排して内部を冷却できるようにな
っている。尚、53は各直接通電用電極50,51を二
重管31,32に取付けるための取付ボルト、54は各
直接通電用電極50,51に接続された直接通電用電源
であり、前記油圧装置46との間で信号55のやりとり
を行い得るようになっている。
【0030】56は二重管31,32どうしの突合部3
4に取付け可能なシールドガスチャンバであり、該シー
ルドガスチャンバ56は、特に図示しないが二つ割り構
造を有すると共に、二重管31,32の外周面に接する
部分に耐熱絶縁部材57を有しており、不活性ガスなど
のシールドガスの入った不活性ガスボンベなどのシール
ドガス供給源58に弁59を介して接続されている。
【0031】次に、作動について説明する。
【0032】ワイヤを編んで成る厚さ0.4mm程度の
網線の層27を、内管28と外管29との間隙30に介
在させて一体化した二重管31,32どうしを突合せて
接合する場合、先ず、突合部34に、鉄系やニッケル系
や銅系やチタン系などの厚さ25〜60μmmのシート
状のアモルファスよりなるインサート材33を介在させ
る。
【0033】この状態で、加圧装置35における、外筒
38側のU字状をしたクランプ部37を一方の二重管3
1に外嵌して止ネジ36で固定し、同様に、内筒40側
のクランプ部39を他方の二重管32に外嵌して止ネジ
36で固定する。
【0034】更に、加圧装置35における、外筒38の
反弾性体41側の端部に設けたシリンダ取付部44のカ
ギ状部43に、係合突起47を係合させて加圧シリンダ
42を取付け、加圧シリンダ42に油圧装置46を接続
する。
【0035】そして、二重管31の突合部34近傍に二
つ割り構造の直接通電用電極50を取付けて取付ボルト
53で固定すると共に、二重管32の突合部34近傍に
二つ割り構造の直接通電用電極51を取付けて取付ボル
ト53で固定し、各直接通電用電極50,51に直接通
電用電源54を接続して、直接通電用電源54と前記油
圧装置46との間で信号55のやりとりを行い得るよう
に信号線を結線する。
【0036】更に、二重管31,32どうしの突合部3
4に二つ割り構造のシールドガスチャンバ56を取付
け、不活性ガスなどのシールドガスの入った不活性ガス
ボンベなどのシールドガス供給源58を弁59を介して
シールドガスチャンバ56に接続する。
【0037】以上の準備ができたら、弁59を開いてシ
ールドガス供給源58からシールドガスチャンバ56へ
不活性ガスなどのシールドガスを噴射供給し、直接通電
用電極50,51に水52を給排して内部を冷却しつ
つ、直接通電用電源54から直接通電用電極50,51
に高圧の電流を流す。
【0038】すると、電流は、直接通電用電極50,5
1間の最短距離となる二重管31,32の突合部34を
通って流れ、このうち最も電気抵抗の大きい突合部34
に抵抗加熱を引き起こす。同時に、直接通電用電源54
から油圧装置46へ信号線を介して信号55が送られ、
加圧シリンダ42のピストン48が伸長動されて、内筒
40が弾性体41に抗して近接方向へ付勢され、二重管
31,32どうしが押し付けられる。尚、加圧装置35
からの漏電は全く心配ない。
【0039】これによって、図3に示すように、突合部
34に介在されたアモルファスのインサート材33が溶
融され、溶融されたアモルファスのインサート材33が
二重管31,32の端面に液相拡散されて、図4に示す
ように、二重管31,32どうしの突合部34の境界が
消失され、他の部分とほぼ同等の組織ができて、二重管
31,32が一体に接合される。
【0040】通電する電流値は、インサート材33の溶
融温度に達する値とすれば良く、通電時間は、およそ1
0〜30秒程度である。
【0041】このとき、アモルファスのインサート材3
3は、厚さ25〜60μmmの極く薄い層なので、二重
管31,32どうしの間隙30がつぶれることなく、間
隙30はそのまま残される。
【0042】又、突合部34をシールドガスチャンバ5
6で囲ってシールドガスを噴射供給するのは、突合部3
4が酸化されるのを防止するためである。
【0043】このように、二重管31,32の間を直接
通電することにより、短時間で高効率の接合を、安定し
て自動的に行わせることができる。
【0044】又、スパッタやバリなどが全く発生しない
ので、接合の後処理を不要とすることができる。
【0045】更に、直接通電とした場合、最も大掛かり
な構成となる直接通電用電源54などを突合部34の近
くに配置する必要がなく、突合部34からかなり離れた
所に置いておけるので、作業環境を向上することができ
る。
【0046】図5は、本発明の第二の実施例であり、直
接通電用電源54及び直接通電用電極50,51を用い
る代りに、先端に突合部34を外嵌包囲可能なリング状
ノズル部60を有するガス加熱装置61を使用するよう
にしたものである。
【0047】尚、62はガス加熱装置61に酸素ホース
63を介して接続された酸素供給源、64はガス加熱装
置61に燃料ホース65を介して接続されたアセチレン
などの燃料を貯留する燃料供給源である。
【0048】そして、本実施例では、ガス加熱装置61
のリング状ノズル部60で二重管31,32の突合部3
4を外嵌包囲させ、この状態で、燃料供給源64からア
セチレンなどの燃料を燃料ホース65を介して供給する
と共に、酸素供給源62から燃料の完全燃焼に必要な量
よりも少ない量の酸素を酸素ホース63を介して供給
し、還元炎を発生させ、該還元炎により突合部34の酸
化を防止しつつ、突合部34のインサート材33を加熱
溶融し、溶融されたインサート材33の液相拡散により
二重管31,32を接合させるようにしたものである。
【0049】このようにしても、上記実施例と同様、二
重管31,32どうしを簡単に接合することができる。
【0050】上記以外に関しては、前記実施例と同様の
構成を備えており、同様の作用・効果を得ることができ
る。
【0051】尚、本発明は、上述の実施例にのみ限定さ
れるものではなく、二重管に限らず通常の管や、棒材
や、板材などの金属材料を接合することができること、
その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々
変更を加え得ることは勿論である。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の突合せ接
合方法によれば、二つの金属材料を簡単に接合させるこ
とができるという優れた効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施例の概略斜視図である。
【図2】図1の概略側面図である。
【図3】接合前の二重管どうしの突合部を示す側方断面
図である。
【図4】図3の接合後の状態を示す側方断面図である。
【図5】本発明の第二の実施例の概略側面図である。
【図6】蒸気発生器の概略を示す側方断面図である。
【図7】図6の蒸気発生器に使用される二重管の破断し
た斜視図である。
【図8】従来例の側方断面図である。
【図9】他の例の側方断面図である。
【符号の説明】
31,32 金属材料(二重管) 33 インサート材 34 突合部 50,51 直接通電用電極 61 ガス加熱装置

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 二つの金属材料を、間にインサート材を
    介在させて互いに押付け合わせ、金属材料の突合部にシ
    ールドガスを噴射して、突合部の酸化を防止しつつ、各
    金属材料に取付けた直接通電用電極から突合部に直接通
    電して抵抗加熱でインサート材を溶融させることによ
    り、溶融されたインサート材を金属材料の突合せ部に液
    相拡散させて金属材料を接合することを特徴とする突合
    せ接合方法。
  2. 【請求項2】 二つの金属材料を、間にインサート材を
    介在させて互いに押付け合わせ、金属材料の突合部を還
    元炎で加熱して、突合部の酸化を防止しつつ、インサー
    ト材を溶融させることにより、溶融されたインサート材
    を金属材料の突合せ部に液相拡散させて金属材料を接合
    することを特徴とする突合せ接合方法。
JP13787695A 1995-06-05 1995-06-05 突合せ接合方法 Pending JPH08332579A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011189391A (ja) * 2010-03-16 2011-09-29 Tokai Gas Assetsu Kk 鉄筋のガス圧接器

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011189391A (ja) * 2010-03-16 2011-09-29 Tokai Gas Assetsu Kk 鉄筋のガス圧接器

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