JPH08331754A - 圧力保護装置 - Google Patents

圧力保護装置

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JPH08331754A
JPH08331754A JP7158632A JP15863295A JPH08331754A JP H08331754 A JPH08331754 A JP H08331754A JP 7158632 A JP7158632 A JP 7158632A JP 15863295 A JP15863295 A JP 15863295A JP H08331754 A JPH08331754 A JP H08331754A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 所定の圧力を越えた際に、導電路を確実に遮
断する圧力保護装置を提供する。 【構成】 気密に回路基板21を筺体22内に収納し、
圧力によって変位する可動部23を該筺体22に設ける
とともに、回路基板21はセラミック基板25上に銀を
含んだ導電路27を形成し、さらに、その上に伸び率の
小さいコート部材28を設けて形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、Liイオン2次電池等
の蓄電池内部のガス圧力が一定の圧力を越えた場合に
も、該蓄電池の安全性を確保する為に用いられる圧力保
護装置に関する。
【0002】
【従来の技術】Liイオン2次電池等の蓄電池に所定の
充電が完了した後さらに充電を行なったり、規定された
電流よりも大きな電流で充放電が行なわれると、蓄電池
内の電解液が分解して該蓄電池内に気体が発生したり該
蓄電池の温度を上昇させる。電池内に気体が発生する
と、該蓄電池内の気圧を上昇させることとなるので該蓄
電池が膨張して亀裂を生じ、蓄電池内の電解液がしみだ
したり、さらに著しいばあいには、蓄電池が爆発する可
能性があり、異常が生じた蓄電池は速やかに使用を止め
再使用ができなくする必要がある。
【0003】ところで、この種の蓄電池には安全対策が
施されており、蓄電池内の気圧の上昇により安全弁が開
いて蓄電池内の気体を排気する、あるいは蓄電池の温度
上昇を検知して蓄電池への充電,あるいは蓄電池からの
放電を停止させる方法、あるいは、それらを同時に設け
ることが行なわれている。
【0004】しかし、これらの方法では安全弁により気
体を排気した後、あるいは温度が下がった後に再使用さ
れてしまう可能性があった為、本出願人は特願平6−1
79619に蓄電池内に収納されるタイプの圧力保護装
置を提案している。これは、一度電池内の圧力が上昇す
ると該圧力保護装置の電路を遮断し電池内外に電力を供
給できなくしてしまうタイプのものである。図10に具
体的な構成を示し、図11に蓄電池内に収納した概略の
状態を示すが、この圧力保護装置1は、導電路2をセラ
ミック基板3上に設けた回路基板4と、該回路基板4を
気密に収納する筐体5,保持部材6,蓋体7と、該蓋体
7に形成され前記セラミック基板3に対向する突部7a
と、前記導電路2の端部に設けられた引出し部2a,2
bと、該引出し部2a,2bに圧接等の方法によって接
続されて外部に導出された1対の配線部材8a,8bと
を有する。なお、1対の配線部材8a,8bは導電路2
を介して電気的に導通しており、また前記筺体5は肉厚
のアルミニウムからなり変形しずらく、前記蓋体7は肉
薄に形成されていてたわみやすくなっている。
【0005】そして、この圧力保護装置1はリチウムイ
オン2次電池やニッケル水素2次電池などの蓄電池9の
内部に組み込まれる。図11はリチウムイオン2次電池
を例にして蓄電池9の概要を示したもので、10は上端
部が開口されている有底の内部中空の円筒体であり外部
負極となる。また、13aは導電性を有する外部正極部
で一般的にはステンレスで形成されている。13bは電
池内部での正極となる正極蓋であり、アルミニウムで形
成されていて、前記外部正極部13aと導通されてい
る。円筒体10と正極蓋13bとの間には全周にわたっ
てガスケット12が設けられており、円筒体10の頂部
に設けたカシメ部10bを全周にわたってカシメつける
ことによって、正極蓋13bの円筒体10への保持,円
筒体10と正極蓋13bの絶縁性の確保,蓄電池内の密
閉性の確保,さらには、ステンレス性である外部正極部
13aと後述する電解液17との遮蔽を行っている。
【0006】そしてこの円筒体10の内部には内部電極
として酸化リチウムコバルトからなる正極14、カーボ
ンからなる負極15、正極と負極のショートを防止する
セパレータ16、圧力保護装置1が組み込まれており、
圧力保護装置1は配線部材8aにより正極蓋13bと接
続されており、また配線部材8bにより正極14と接続
している。また、負極15はセパレータ16を挟んで正
極14と対向するように設けられているとともに、円筒
体10と接続している。さらに、この円筒体10の内部
は電解液17で満たされている。
【0007】そして、このように構成された蓄電池9
に、規定された電流よりも大きな電流で充放電が行なわ
れると、蓄電池内の電解液17が分解して該蓄電池9内
に気体が発生し、蓄電池内部の圧力が上昇する。そうす
ると蓋体7がたわんで前記突部7aがセラミック基板3
に圧接し、該セラミック基板3を破断させると同時に前
記導電路2の端部間を遮断することとなるので、1対の
配線部材8a,8b間の電気的導通が断たれ、蓄電池内
外部への充電あるいは放電を停止させる。
【0008】なお、前記導電路2は銀等を含有したペー
ストを印刷,焼成して形成する、あるいは金属材をメッ
キ等の方法でセラミック基板上に形成していた。
【0009】
【考案が解決しようとする課題】しかし、本出願人が提
案した従来技術において、セラミック基板に負荷が加わ
りセラミック基板が割れても、導電路中の銀成分又は金
属材の伸びによって該導電路の一部が繋がったままとな
って導電路が遮断しにくいという問題があった。
【0010】また、導電路と端子の接続を圧接で行って
いるので、信頼性が乏しいという問題があった。なお、
この接続部分を半田付けして接触の信頼性を確保するこ
とも考えられるが、その場合には半田量の管理が難し
い、あるいは作業が煩雑であるという問題がある。
【0011】本願は上記従来技術に鑑み、その第1の目
的は、確実に導電路が遮断し再使用が不可能な圧力保護
装置を提供する事にある。
【0012】また、第2の目的は導電路の電極と端子の
接続の信頼性を増すとともに、容易に電極と端子の接続
を行える圧力保護装置を提供する事にある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の第1の目的を達成
するために、本願の発明は、金属成分を有する導電路
と、該導電路をその表面に設け、かつ該導電路より伸び
率の小さい絶縁基板と、前記導電路上に一体に形成され
該導電路より伸び率の小さい硬質のコート部材とを有し
た回路基板と、該回路基板を気密に収納する筐体と、該
筐体に形成されて外部に面し前記回路基板に対向する可
動部と、前記導電路に導通され外部に露出する1対の端
子とを有し、外圧によって前記可動部が変位し前記導電
路を遮断するようにした第1の手段によっ達成される。
【0014】前記第2の目的は、第1の手段において前
記導電路の端部に電極を設け、前記コート部材を該電極
上に設けるとともに、前記電極上のコート部材に開口部
を設け、該開口部に前記端子を載置して半田付けするこ
とにより前記電極と接続した第2の手段によって達成さ
れる。
【0015】
【作用】前記第1の手段にあっては、金属成分を有し伸
び率が大きい導電路を、該導電路より伸び率の小さい基
板と硬質のコート材で挟みこむとともに該導電路と一体
に形成しているので導電路の伸びを抑え、導電路を破断
しやすくする。従って圧力保護装置外の圧力が上昇する
と可動部が基板に圧接し、該基板を破断させると同時に
導電路の端部間を確実に遮断することとなる。
【0016】第2の手段にあっては、電極上のコート部
材に開口を設け端子を半田付けすれば、両者の接続が確
実に行なわれるとともに半田の流れ出しが生じにくく半
田量の管理が容易となり又半田付け部の突出量を抑える
事が可能である。
【0017】
【実施例】以下本発明の圧力保護装置を実施例に基づい
て詳細に説明する。図1は本発明の第1実施例の圧力保
護装置の分解斜視図を示したものであり、図2は図1の
圧力保護装置の縦断面図を示し、図3は図1の圧力保護
装置の横断面図を示す。図4は図1の回路基板と第1の
端子を示す図であり、図5は図1の回路基板に第1の端
子を半田付けした図であり、図6は図1の回路基板の製
造方法を示す。図7は開口部の変形例を示す。図8,9
は、本発明の第2の実施例を示す
【0018】本発明の第1実施例の圧力保護装置20
は、回路基板21と、回路基板21を気密に収納する筐
体22と、筐体22に形成されて外部に面し駆動体33
を介して前記回路基板21に対向する可動部23と、前
記回路基板21に接続される1対の端子24a,24b
とを有する。
【0019】前記回路基板21は基板であるセラミック
基板25と、該セラミック基板25上の両端に設けた一
対の電極26a,26bと、該電極間26a,26bに
設けられた導電路27を有し、前記電極26a,26b
上に開口部28aを有する絶縁物からなるコート部材2
8が、これら電極26a,26bと導電路27上に設け
られている。
【0020】また、前記筺体22はエポキシ樹脂より成
り開口部29aを有する有底の第1の筺体29と、ブチ
ルゴムから成り前記開口部29aを覆い圧力保護装置1
内に空洞を形成する板状の第1の蓋体30と、周縁に側
壁31aを有して前記第1の筺体29,第1の蓋体30
を覆うカバー31とから成り前記側壁31aの先端をカ
シメることによって前記第1の蓋体30の周縁を前記第
1の筺体29に隙間なく圧接させる。
【0021】また、前記1対の端子24a,24bは、
半田34によって、それぞれ導電路27に接続される銅
製の第1の端子24c,24dと、該第1の端子24
c,24dに接続されるアルミ製の外部取り出し端子2
4e,24fから成る。
【0022】前記第1の筺体29はエポキシ樹脂製であ
り、外周壁29bと、その外側に設けられ、4ヶ所の切
り欠部29hを有する鍔部29cを有し、開口29aの
底面中央部には第1の凹部29dが設けられ、該第1の
凹部29d内には、該第1の凹部29dよりも深い第2
の凹部29eが設けられている。又前記第1の凹部29
dに連続して第1の凸部29f、第3の凹部29gが設
けられ、該第3の凹部29gに表出するように前記外部
取出し端子24e,24fがアウトサート成型によって
該第1の筺体29と一体に形成され、また該外部取出し
端子24e,24fと前記第1の端子24c,24dと
が前記第3の凹部29gで超音波溶着等によって接続さ
れている。そして該接続部を覆うよう前記第3の凹部2
9gに接着材32が充填され、また、図4,5に示すよ
うに前記第1の端子24c,24dは金属製の薄板で形
成されていて先端に割部分24g,24hを有し、前記
コート部材28の開口部28aから電極26a,26b
に半田34よって半田付けされている。
【0023】前記第1の蓋体30はブチルゴム製であ
り、その中央に肉薄部30aで囲まれた可動部23を有
し、外周縁には前記外周壁29bおよび鍔部29cに接
する外周壁30cを有する。
【0024】そして前記回路基板21は、導電路27の
形成されていない裏面側が前記可動部23に対向するよ
う前記第1の筺体29に収納され、これらの間に金属製
の駆動体33が設けられる。該駆動体33の中央には回
路基板21側に突出した凸部33aが形成され、長手方
向の両側の側縁には立壁33bが設けられている。該立
壁33bは該駆動体33を回路基板21にガイドすると
ともに該駆動体33が長手方向に変形しにくいように強
度をもたせている。なお、前記可動部23の中央部分は
前記駆動体33との間に間隙35が設けてある。
【0025】次に該保護装置の製造方法を説明する。回
路基板の製造方法について図6を参照して説明すると、
まず、図6(a)に示すように所定の分割溝50を1面
に形成したグリーンシートを焼成してセラミック基板5
1(セラミック基板25に対応)を得る。次に図6
(b)に示すようにセラミック基板51の分割溝が形成
されていない面の全面に導電路52(導電路27に対
応)を印刷、焼成して形成し、その後、図6(c)に示
すように分割溝50に跨るよう裏面に帯状の電極53
(26a,26bに対応)を印刷、焼成して形成する。
その後、図6(d)に示すように電極53の一部に開口
部54a(開口部28aに対応)を残して絶縁性のコー
ト部材54(コート部材28に対応)をセラミック基板
51の全面に印刷し、焼成して形成する。最後にセラミ
ック基板51を分割溝で分割して複数の個別の回路基板
21を得る。
【0026】なお、前記電極26a,26bは、銀の他
にパラジユムを含み、前述のように電極26a,26b
に第1の端子24c,24dを半田付けする際に、銀が
半田中に溶け出してしまう、いわゆる銀食われ現象が生
じにくいようになっており、また、前記導電路27は前
記電極26a,26bに比較して銀を多く含んで抵抗値
を小さくしている。
【0027】さらに、前記導電路27、電極26a,2
6b、コート部材28はいずれもガラス成分という同質
の材料をバインダーとしたペーストを印刷した後、焼成
して形成しているのでガラス成分同士が結合している
為、セラミック基板25、導電路27、コート部材28
は密着性が高く一体的に形成される。なお、コート部材
28は導電路27に比べて硬く形成されている。
【0028】ところで、回路基板21の製造に際して、
上述したように電極53とコート部材54は一体的に形
成され、電極53をセラミック基板51とコート部材5
4ではさむこととなるのでセラミック基板51を分割溝
50で分割するに際して、電極53に含まれる銀成分の
金属特有の伸び現象は、両面の硬質のセラミック及びコ
ート部材で抑制され分離しやすくなっている。
【0029】そして、図4に示すように、コート部材2
8の開口部28aに第1の端子24c,24dの割部分
24g,24hを載せ、電極26a,26bと該第1の
端子24c,24dを半田34によって半田付けする。
従って、開口部28aに半田34が溜まるので半田34
が流れ出しにくく、また、端子の割部分24g,24h
の間に表面張力により半田34が侵入しやすくなるので
確実に電極26a,26bに固定される。また開口部2
8aは凹に形成されているから半田付け部分の高さを抑
えることもできる。
【0030】上述のように回路基板21に第1の端子2
4c,24dを固定する一方、所定の形状に抜き加工し
た板状のアルミ材24をアウトサート成型により一体に
形成した第1の筺体29を用意し、前記第3の凹部29
gに、前記回路基板21に取り付けた第1の端子24
c,24dが配置されるよう回路基板21を前記第1の
凹部29d内に収納する。そして前記板状のアルミ材2
4の一部である外部取り出し端子24e,24fと前記
第1の端子24c,24dを超音波溶着により固定す
る。そして溶着した部分に接着材32を塗布し乾燥さ
せ、回路基板21の導電路27が形成されていない裏面
に駆動体33を置いて、その後第1の蓋体30の外周壁
30cが前記鍔部29cに接するよう第1の蓋体30を
第1の筺体29に被せる。なお、接着剤32の塗布の
際、前記第1の凸部29fにより接着剤32が回路基板
21側に流れ込むことはない。そして、その後、カバー
31をこれにはめ込み該カバー31の側壁31aの先端
をカシメて、前記第1の筺体29と第1の蓋体30の周
縁に隙間が生じないように固定する。最後に板状のアル
ミ材24の図1で示すA,B部分を削除し、従来例と同
様、保護装置20の上下面に前記外部取り出し端子24
e,24fが位置するように曲げ加工を行い外部取出し
端子24e,24fを形成する。なお、該曲げ部に対応
した第1の筺体29の切り欠き部29hを設け、切り欠
部29hの幅を外部取り出し端子24e,24fよりも
狭く設定しているので、反復的に曲げ延ばしを行っても
曲げ部分の応力が分散し、該外部取り出し端子24e,
24fを脱落しにくくすることができる。また、外部取
り出し端子24e,24fには、一部が第1の筺体29
に埋設された補強用の舌片29iが設けられており、こ
れによって外部取り出し端子24e,24fの長手方向
の片側の両端部が、第1の筺体29に埋設されることと
なり、安定して第1の筺体29に保持される。
【0031】次に該圧力保護装置20を蓄電池内に収納
した場合の動作について述べる。なお、図9で示した従
来例と保護装置以外は同様であるので詳細は省略する。
蓄電池内に過充電、あるいは過放電が生じ電池内の圧力
が上昇すると、該圧力保護装置20内は気密でありほぼ
大気圧であるから圧力差によって可動部23が内側にた
わむ。それに伴って駆動体33が回路基板21に加重を
加える。ここで第1の端子24c,24dは薄い板材で
形成されており、回路基板21と第1の筺体29の間に
は第2の凹部29eが設けられているので回路基板21
は変形し所定の圧力を越えると破断する。これによっ
て、外部取り出し端子24e,24f間の電路を遮断す
るから、蓄電池内外への充放電が停止される。なお、蓄
電池内の電解液に触れる保護装置は、前述のとおりエポ
キシ樹脂、アルミ、ブチルゴムであるから対薬品性に優
れ腐食等のおそれが少なく、また、このように保護装置
を1つの素子として形成したので、使用に際しては蓄電
池内に入れ電気的な接続を行なえば使用できるので、従
来の方法と併設することによって簡易な構成で蓄電池の
信頼性を増すことが可能である。
【0032】なお、前記のとおり、導電路27の形成さ
れていない裏面側が前記可動部23に対向するよう設け
ているので、回路基板21が破断すれば、破断した導電
路間は離れる方向に移動するので確実に遮断される。ま
た、可動部23と金属製の駆動体33を設けているの
で、蓄電池内部の圧力に敏感に可動体が反応できるとと
もに、硬質の駆動体33が、確実にセラミック基板25
に加重を加えることができる。又、図2で示すように、
第1の蓋体30に設けた突出部30dにより接着剤32
上が押されて第1の端子24c,24dと外部取り出し
端子24e,24fとの接続をより確実なものとしてい
る。
【0033】なお、本発明の第1実施例においては、導
電路を印刷によって形成しているが、金属のメッキ等で
形成してもよく、その場合にはメッキ表面を荒らし、そ
の上にエポキシ系の接着材を形成してメッキ表面との密
着を確保し、該接着剤を絶縁性のコート部材としてもよ
い。さらには、本第1の実施例においては、可動部23
と金属製の駆動体33を設けているが、可動部23に十
分の硬度を持たせることができれば従来例同様、駆動体
33を省略してもよい。さらにセラミック基板25に代
えてPPS、あるいはエポキシ樹脂等の硬質で伸び率の
小さい成形樹脂を用いてもよい。また、外部取り出し端
子24e,24fは、必ずしも圧力保護装置21の本体
から外部に導出されている必要はなく、単に露出させ、
これと圧接する配線部材を蓄電池内部に設けてもよい。
また、絶縁性のコート部材に設けた開口は、4辺に囲ま
れた形状となっているが、図7に示すようにセラミック
基板の端部側の一辺が無い形状であっても良い。
【0034】次に本発明の第2の実施例について図8,
図9をもとに説明する。図8は本発明の第2の実施例に
係る圧力保護装置の要部断面図、図9は図8で示す圧力
保護装置の分解斜視図であり、この本発明の第2の実施
例の、第1の実施例との違いは、回路基板21と第1の
端子24c、24dに代えてアルミ箔41を両面からは
さんだセラミック基板40a,40bを設けた点であ
る。アルミ箔41は0.2mm程度の板厚であり、幅は
セラミック基板40a,40bとほぼ同じに形成してお
り、アルミ箔41とセラミック基板40a,40b間に
は両者を一体にする為の接着材42が設けられている。
アルミ箔41の両端部はセラミック基板40a,40b
より延出した延出部41a,41bが設けられ、該延出
部41a,41bを曲げ加工して、第1の実施例と同
様、外部取り出し端子に超音波溶着着等の方法によって
接続している。このように形成した場合にも、セラミッ
ク基板にはさまれた金属箔の伸びが抑制されて破断しや
すいとともに、導電路は金属箔であるから抵抗値を小さ
くでき、また、端子の接続箇所を削減できるから信頼性
が向上し、半田付け作業、及びそれに伴う管理等が一切
不要となる。
【0035】なお、本発明の第2の実施例において、セ
ラミック基板40a,40bに代えてPPS、あるいは
エポキシ樹脂等の硬質で伸び率の小さい成形樹脂を用い
て、アルミ箔41をインサート成形してもよい。また、
アルミ箔に限らず他の金属箔であってもかまわない。
【0036】
【発明の効果】金属成分を有し伸び率が大きい導電路
を、該導電路より伸び率の小さい基板と硬質のコート部
材で挟みこむとともに該導電路と一体に形成しているの
で導電路の伸びを抑え、導電路を破断しやすくする。従
って圧力保護装置外の圧力が上昇すると可動部が基板に
圧接し、該基板を破断させると同時に導電路の端部間を
確実に遮断することとなり、蓄電池内に収納して使用す
れば蓄電池内外部への充電あるいは放電を停止させるこ
とが可能となる。また、電極上のコート部材に開口部を
設け端子を半田付けすれば、両者の接続が確実に行なわ
れるとともに半田の流れ出しが生じにくく半田量の管理
が容易となり、さらに半田付け部の突出量を抑える事が
可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る圧力保護装置の分解
斜視図。
【図2】図1で示した圧力保護装置の縦断面図。
【図3】図1で示した圧力保護装置の横断面図。
【図4】図1で示す回路基板と第1の端子を示す図。
【図5】図1の回路基板に第1の端子を半田付けした図
【図6】図1で示す回路基板の製造工程を示す図。
【図7】本発明の第1実施例に係る圧力保護装置の開口
部の変形例を示す図。
【図8】本発明の第2の実施例に係る圧力保護装置の要
部断面図。
【図9】図8で示した圧力保護装置の分解斜視図。
【図10】従来の圧力保護装置を示す図。
【図11】従来の圧力保護装置が取り付けられた蓄電池
の回路を示す図。
【符号の説明】
20 圧力保護装置 21 回路基板 22 筺体 23 可動部 24a 端子 24b 端子 25 セラミック基板(基板) 26a 電極 26b 電極 27 導電路 28 コート部材 28a 開口部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】金属成分を有する導電路と、該導電路をそ
    の表面に設け、かつ該導電路より伸び率の小さい絶縁基
    板と、前記導電路上に一体に形成され該導電路より伸び
    率の小さい硬質のコート部材とを有した回路基板と、該
    回路基板を気密に収納する筐体と、該筐体に形成されて
    外部に面し前記回路基板に対向する可動部と、前記導電
    路に導通され外部に露出する1対の端子とを有し、外圧
    によって前記可動部が変位し前記導電路を遮断する圧力
    保護装置。
  2. 【請求項2】前記導電路の端部に電極を設け、前記コー
    ト部材を該電極上に設けるとともに、前記電極上のコー
    ト部材に開口部を設け、該開口部に前記端子を載置して
    半田付けすることにより前記電極と接続したことを特徴
    とする請求項1記載の圧力保護装置。
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JPH11111263A (ja) * 1997-10-02 1999-04-23 Hosiden Corp 圧力破砕型保護デバイス及びこれを用いた電池

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