JPH08331637A - 通信装置、通信システムおよびチャネル適否判別方法 - Google Patents

通信装置、通信システムおよびチャネル適否判別方法

Info

Publication number
JPH08331637A
JPH08331637A JP7138001A JP13800195A JPH08331637A JP H08331637 A JPH08331637 A JP H08331637A JP 7138001 A JP7138001 A JP 7138001A JP 13800195 A JP13800195 A JP 13800195A JP H08331637 A JPH08331637 A JP H08331637A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
channel
interference wave
communication
base station
channel quality
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP7138001A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3235407B2 (ja
Inventor
Noriyuki Fukui
範行 福井
Akihiro Shibuya
昭宏 渋谷
Takashi Kawabata
孝史 川端
Yoichi Moriya
陽一 森谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP13800195A priority Critical patent/JP3235407B2/ja
Publication of JPH08331637A publication Critical patent/JPH08331637A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3235407B2 publication Critical patent/JP3235407B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 移動体通信において、通信中のチャネル品質
の劣化による通信品質の劣化を防止する。 【構成】 移動局が、移動局の属するサービスエリア内
の基地局からの希望波信号レベルと、移動局の属するサ
ービスエリア内の基地局以外の基地局からの干渉波信号
レベルを測定し、希望波対干渉波比を算出する。そし
て、過去の希望波対干渉波比と算出した希望波対干渉波
比とから希望波対干渉波比の増加傾向を算出する。さら
に移動局は、発着呼またはチャネル切り換えの際に、希
望波対干渉波比の増加傾向から将来の希望波対干渉波比
を予測し、予測値を基に適切なチャネルを選択し、基地
局へ通知する。移動局から通知を受けた基地局は、通知
をうけたチャネルが使用可能であるか否かを判断し、使
用可能であれば移動局に対してチャネルを設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、移動局と基地局間の
通信に使用するチャネルの適否を判別し、チャネル割当
を行う通信システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図18は、特開平2−22226号公報
に示された従来のチャネル割当方法を実現する通信シス
テムの全体構成図である。図18において、1dおよび
1eは基地局であり、基地局1d、1eは後述の無線信
号を送信する。10dは、基地局1dへの発呼および基
地局1dからの着呼を待っている状態にある待受け移動
局である。
【0003】10eは、基地局1eと無線信号を授受す
ることによって無線通信を行っている状態にある通信移
動局である。また、待受け移動局10dは基地局1dが
カバーするサービスエリアD内に存在しており、通信移
動局10eは基地局1eがカバーするサービスエリアE
内に存在している。
【0004】次に、基地局1d、1eから送信される無
線信号について図19に基づいて説明する。基地局1d
および基地局1eから送信される無線信号は、図19に
示したようにスロットと呼ばれる時分割された情報区分
により構成されている。また、3つのスロットによって
1つのフレームを構成しており、さらに4つのフレーム
によって1つのスーパーフレームを構成している。
【0005】基地局1dは、図19に示したように、第
1スロットを用いて1スーパーフレームごとに報知信号
を発信する。また基地局1eは図19に示したように、
第3スロットを用いて1フレームごとに通信移動局1e
に対して通信信号を発信する。待ち受け移動局10d
は、この通信信号を受信することができる。この受信
は、必ずしも正しく信号を受信する必要はなく、何か信
号が出ていることを検知できる程度であればよい。ここ
で、報知信号とは、基地局から待受け移動局に対して着
呼の有無を知らせる信号であり、通信信号とは、基地局
と移動局間の通信に用いられる信号である。
【0006】待受け移動局10dは、基地局1dから発
信される報知信号を受信し、公衆電話端末あるいは他の
移動局からの着呼信号の有無を確認する。また、待受け
移動局10dは、基地局1eから通信移動局10eに対
して1フレームごとに発信される通信信号をも受信す
る。
【0007】次に、従来の通信システムにおけるチャネ
ル割当手順について説明する。図20は、従来の通信シ
ステムにおけるチャネル割当処理のフローチャートであ
る。図20は、待受け移動局10dから発呼要求がある
場合の例を示している。図20において実線矢印は、移
動局または基地局それぞれの内部動作を表し、破線矢印
は移動局から基地局または基地局から移動局への動作を
表す。以下、図20のフローチャートを用いてチャネル
割当の手順を説明する。
【0008】まず、待受け移動局10dは、基地局1d
から1スーパーフレームごとに発信する報知信号を受信
し、報知信号のレベルを測定することにより、希望波レ
ベルとして認識する。
【0009】また、待受け移動局10dは、基地局1d
がカバーするサービスエリアD以外のエリアにおける基
地局が発信している信号(以下、干渉波と記す)を各チ
ャネルごとに受信し、各チャネルごとの干渉波レベルを
測定する(S1〜S2)。具体的には干渉波として例え
ば、図19における基地局1eから発信される通信信号
を受信し、この通信信号のレベルを測定する。さらに、
待受け移動局10dは、希望波レベルを干渉波レベルで
割った値(以下、希望波対干渉波比と記す)を各チャネ
ルごとに算出し(S3)、算出した希望波対干渉波比を
記憶する(S4)。
【0010】その後、待受け移動局10dは、発呼要求
があるか否かを確認する(S5)。発呼要求がなけれ
ば、再びS1〜S4により希望波対干渉波比の算出を行
い、最新の算出値に更新する。
【0011】発呼要求があれば、記憶している各チャネ
ルごとの希望波対干渉波比の中から、あらかじめ設定さ
れたチャネル割当閾値以上の希望波対干渉波比を持つチ
ャネルを選択する(S6)。
【0012】そして待受け移動局10dは、S6におい
て選択したチャネルを指定する信号(以下、チャネル指
定信号と記す)を基地局1dに送信する(S7)。基地
局1dは、待受け移動局10dから送信されたチャネル
指定信号を受信し(S8)、チャネル指定信号によって
示されたチャネルが使用可能か否かを確認する(S
9)。チャネル指定信号によって示されたチャネルが使
用可能か否かは、指定されたチャネルの基地局側で測定
した希望波対干渉波比がチャネル割当閾値以上であるか
否かで判断する。
【0013】S9における確認の結果、指定されたチャ
ネルの希望波対干渉波比がチャネル割当閾値以下の場合
には、指定されたチャネルは使用不可であると判断し、
待受け移動局10dに対してチャネル再要求を送信する
(S12)。S9における確認の結果、指定されたチャ
ネルの希望波対干渉波比がチャネル割当閾値以上の場合
には、指定されたチャネルは使用可能であると判断し、
基地局1dに対してチャネル応答信号を送信する(S1
0)。待受け移動局10dは基地局1dからチャネル応
答信号を受信した(S11)後、指定されたチャネルを
用いて待受け移動局10dと基地局1d間で通信を行
う。
【0014】なお、基地局1dから待受け移動局10d
に対して着呼要求が発生した場合には、基地局1dが待
受け移動局10dに対して報知信号を用いて着呼を通知
する。着呼要求に対する処理手順は、図20のフローチ
ャートにおけるS5の「発呼?」の判断が「着呼?」の
判断に変わるのみで、その他の処理手順は待受け移動局
10dからの発呼要求があった場合と同様である。
【0015】以上のように従来の通信システムにおいて
は、発呼要求または着呼要求が発生した際に、待受け移
動局10dが主体となってチャネル選択を行う。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】従来の通信システムに
おいては、図21に示したように、発呼時にはチャネル
に対応する希望波対干渉波比がチャネル割当て閾値以上
であっても、通信中に希望波対干渉波比が減少する場合
があるという問題があった。この原因としては、例え
ば、移動局が基地局から遠ざかることにより、希望波レ
ベルが減少するということ等が考えられる。また、上述
のように希望波対干渉波比が減少することによりチャネ
ル品質が劣化すると、通信品質が劣化し、適切な通信を
継続することができなくなる。そのため、移動局は、同
じサービスエリア内で適切なチャネルに切り替えるイン
トラセルハンドオフ、またはゾーン間ハンドオフ(以
下、両者をまとめてハンドオフと記す)を実行する必要
があった。さらに、ハンドオフの際には新たなチャネル
が確保できる保証はなく、新たなチャネルが確保できな
い場合には通信が切断されることもあった。
【0017】この発明は、かかる問題点を解決するため
になされたもので、将来的にチャネル品質が劣化するチ
ャネルを使用するのを防止することを共通の目的として
いる。さらに、チャネル品質を容易に評価することを目
的としている。さらにまた、効率よくチャネルを使用す
ることを目的としている。また、経時的なチャネル品質
の変化について妥当な予測を行うことを目的としてい
る。さらにまた、一般的に通信環境が厳しいといわれる
移動局から基地局方向の回線状況に則したチャネル割当
てを行うことを目的としている。
【0018】
【課題を解決するための手段】この発明における通信装
置は、チャネルに対応した受信信号を受信する受信手段
と、上記受信手段によって受信された受信信号に基づ
き、上記受信信号に対応するチャネルのチャネル品質を
評価するチャネル品質評価手段と、上記チャネル品質評
価手段による評価結果に基づき、経時的なチャネル品質
の変化を予測する予測手段と、あらかじめ定められた基
準に従い、上記予測手段による予測結果に基づいて、通
信相手との通信に上記チャネルを使用することの適否を
判別する判別手段とを有するものである。
【0019】また、上記受信手段によって受信された受
信信号の電力レベルに基づき、上記チャネルのチャネル
品質を評価するチャネル品質評価手段を有するものであ
る。
【0020】さらに、上記受信手段によって受信された
受信信号の電力レベルから希望波対干渉波比を算出する
ことにより、上記チャネルのチャネル品質を評価するチ
ャネル品質評価手段を有するものである。
【0021】さらにまた、上記チャネル品質評価手段に
よる評価値を記憶する記憶手段と、上記記憶手段によっ
て記憶された評価値に基づき、上記評価値の増加傾向を
算出する演算手段と、上記演算手段によって算出された
増加傾向に基づいて経時的なチャネル品質の変化を予測
する予測手段とを有するものである。
【0022】この発明における通信システムは、移動局
と、基地局とからなり、上記移動局は、チャネルに対応
した受信信号を受信する第1の受信手段と、上記第1の
受信手段によって受信された受信信号に基づき、上記受
信信号に対応するチャネルのチャネル品質を評価するチ
ャネル品質評価手段と、上記チャネル品質評価手段によ
る評価結果に基づき、経時的なチャネル品質の変化を予
測する予測手段と、あらかじめ定められた基準に従い、
上記予測手段による予測結果に基づいて、上記基地局と
の通信に上記チャネルを使用することの適否を判別する
判別手段と、上記判別手段による判別結果を示す信号を
送信する第1の送信手段とを有し、上記基地局は、上記
第1の送信手段によって送信された信号を受信する第2
の受信手段と、上記第2の受信手段によって受信された
信号によって示された判別結果から上記移動局との通信
に使用するチャネルを決定するチャネル割当決定手段
と、上記チャネル割当決定手段によって決定されたチャ
ネルを示す信号を上記移動局に対して送信する第2の送
信手段とを有するものである。
【0023】この発明における通信システムは、基地局
と、移動局とからなり、上記基地局は、チャネルに対応
した受信信号を受信する第1の受信手段と、上記第1の
受信手段によって受信された受信信号に基づき、上記受
信信号に対応するチャネルのチャネル品質を評価するチ
ャネル品質評価手段と、上記チャネル品質評価手段によ
る評価結果に基づき、経時的なチャネル品質の変化を予
測する予測手段と、あらかじめ定められた基準に従い、
上記予測手段による予測結果に基づいて、上記移動局と
の通信に上記チャネルを使用することの適否を判別する
判別手段と、上記判別手段による判別結果を示す信号を
送信する第1の送信手段とを有し、上記移動局は、上記
第1の送信手段によって送信された信号を受信する第2
の受信手段と、上記第2の受信手段によって受信された
信号によって示された判別結果から上記基地局との通信
に使用するチャネルを決定するチャネル割当決定手段
と、上記チャネル割当決定手段によって決定されたチャ
ネルを示す信号を上記基地局に対して送信する第2の送
信手段とを有するものである。
【0024】この発明におけるチャネル適否判別方法
は、チャネルに対応する受信信号を受信する受信ステッ
プと、上記受信ステップにおいて受信された受信信号に
基づき、上記受信信号に対応するチャネルのチャネル品
質を評価するチャネル品質評価ステップと、上記チャネ
ル品質評価ステップにおける評価結果に基づき、経時的
なチャネル品質の変化を予測する予測ステップと、あら
かじめ定められた基準に従い、上記予測ステップにおけ
る予測結果に基づいて、移動局と基地局間の通信に上記
チャネルを使用することの適否を判別する判別ステップ
とを有するものである。
【0025】
【作用】この発明における通信装置においては、受信手
段が、チャネルに対応した受信信号を受信し、チャネル
品質評価手段が、上記受信手段によって受信された受信
信号に基づき、上記受信信号に対応するチャネルのチャ
ネル品質を評価し、予測手段が、上記チャネル品質評価
手段による評価結果に基づき、経時的なチャネル品質の
変化を予測し、判別手段が、あらかじめ定められた基準
に従い、上記予測手段による予測結果に基づいて、通信
相手との通信に上記チャネルを使用することの適否を判
別する。
【0026】また、上記チャネル品質評価手段が、上記
受信手段によって受信された受信信号の電力レベルに基
づき、上記チャネルのチャネル品質を評価する。
【0027】さらに、上記チャネル品質評価手段が、上
記受信手段によって受信された受信信号の電力レベルか
ら希望波対干渉波比を算出することにより、上記チャネ
ルのチャネル品質を評価する。
【0028】さらにまた、記憶手段が、上記チャネル品
質評価手段による評価値を記憶し、演算手段が、上記記
憶手段によって記憶された評価値に基づき、上記評価値
の増加傾向を算出し、上記予測手段が、上記演算手段に
よって算出された増加傾向に基づいて経時的なチャネル
品質の変化を予測する。
【0029】この発明における通信システムでは、移動
局の第1の受信手段が、チャネルに対応した受信信号を
受信し、上記移動局のチャネル品質評価手段が、上記第
1の受信手段によって受信された受信信号に基づき、上
記受信信号に対応するチャネルのチャネル品質を評価
し、上記移動局の予測手段が、上記チャネル品質評価手
段による評価結果に基づき、経時的なチャネル品質の変
化を予測し、上記移動局の判別手段が、あらかじめ定め
られた基準に従い、上記予測手段による予測結果に基づ
いて、上記基地局との通信に上記チャネルを使用するこ
との適否を判別し、上記移動局の第1の送信手段が、上
記判別手段による判別結果を示す信号を送信し、基地局
の第2の受信手段が、上記第1の送信手段によって送信
された信号を受信し、上記基地局のチャネル割当決定手
段が、上記第2の受信手段によって受信された信号によ
って示された判別結果から上記移動局との通信に使用す
るチャネルを決定し、上記基地局の第2の送信手段が、
上記チャネル割当決定手段によって決定されたチャネル
を示す信号を上記移動局に対して送信する。
【0030】この発明における通信システムでは、基地
局の第1の受信手段が、チャネルに対応した受信信号を
受信し、上記基地局のチャネル品質評価手段が、上記第
1の受信手段によって受信された受信信号に基づき、上
記受信信号に対応するチャネルのチャネル品質を評価
し、上記基地局の予測手段が、上記チャネル品質評価手
段による評価結果に基づき、経時的なチャネル品質の変
化を予測し、上記基地局の判別手段が、あらかじめ定め
られた基準に従い、上記予測手段による予測結果に基づ
いて、上記移動局との通信に上記チャネルを使用するこ
との適否を判別し、上記基地局の第1の送信手段が、上
記判別手段による判別結果を示す信号を送信し、移動局
の第2の受信手段が、上記第1の送信手段によって送信
された信号を受信し、上記移動局のチャネル割当決定手
段が、上記第2の受信手段によって受信された信号によ
って示された判別結果から上記基地局との通信に使用す
るチャネルを決定し、上記移動局の第2の送信手段が、
上記チャネル割当決定手段によって決定されたチャネル
を示す信号を上記基地局に対して送信する。
【0031】この発明におけるチャネル適否判別方法
は、受信ステップで、チャネルに対応する受信信号を受
信し、チャネル品質評価ステップで、上記受信ステップ
において受信された受信信号に基づき、上記受信信号に
対応するチャネルのチャネル品質を評価し、予測ステッ
プで、上記チャネル品質評価ステップにおける評価結果
に基づき、経時的なチャネル品質の変化を予測し、判別
ステップで、あらかじめ定められた基準に従い、上記予
測ステップにおける予測結果に基づいて、移動局と基地
局間の通信に上記チャネルを使用することの適否を判別
する。
【0032】
【実施例】
実施例1.この実施例における通信システムは、待受け
移動局が過去の希望波対干渉波比の増加傾向から将来の
希望波対干渉波比を予測してチャネル選択を行うもので
あり、以下図1〜7に基づいて説明する。
【0033】図1は、この実施例における通信システム
を示す全体構成図である。図1において、1a〜1cは
基地局であり、各基地局1a〜1cは後述の無線信号を
発する。またA〜Cは、基地局1a〜1cそれぞれがカ
バーするサービスエリアである。
【0034】10a、10bは、発呼要求および着呼要
求を待っている状態にある待受け移動局である。待受け
移動局10aはサービスエリアA内に存在し、待受け移
動局10bはサービスエリアB内に存在する。10cは
基地局1cと無線信号の授受を行うことにより無線通信
を行っている通信移動局であり、通信移動局10cはサ
ービスエリアC内に存在する。以下この実施例では、待
受け移動局10aは基地局1aがカバーするサービスエ
リアA内に存在しており、さらに、待受け移動局10a
が基地局1aから離れ、基地局1b、1cに近づく方向
に移動している場合について説明する。
【0035】次に、待受け移動局10aの内部構成につ
いて説明する。図2は、待受け移動局10a内の回路構
成を示すブロック図である。図2において、11は、図
示していない受信部によって受信した希望波の電力レベ
ル(以下、希望波レベルと記す)を測定する希望波レベ
ル測定部であり、希望波レベル測定部11は、測定した
希望波レベルを示す信号を出力する。
【0036】21は、図示していない受信部によって受
信した干渉波の電力レベル(以下、干渉波レベルと記
す)を測定する干渉波レベル測定部であり、干渉波レベ
ル測定部21は、測定した干渉波レベルを出力する。
【0037】31は、希望波レベル測定部11の出力側
および干渉波レベル測定部21の出力側に接続され、干
渉波レベルを希望波レベルで割った値(以下、希望波対
干渉波比と記す)を算出する割り算部である。41は、
割り算部31によって算出された最新の希望波対干渉波
比を記憶する最新希望波対干渉波比記憶部である。
【0038】51は、最新希望波対干渉波比記憶部41
の出力側に接続され、最新の希望波対干渉波比の算出の
前に割り算部31によって算出された希望波対干渉波比
を記憶する前回希望波対干渉波比記憶部である。最新の
希望波対干渉波比が割り算部31から最新希望波対干渉
波比記憶部41に入力されると、最新希望波対干渉波比
記憶部に記憶されていた希望波対干渉波比が前回希望波
対干渉波比記憶部51に対して入力される。
【0039】61は、前回希望波対干渉波比記憶部51
の出力側に接続され、前回の希望波対干渉波比の算出の
さらに前に割り算部31によって算出された希望波対干
渉波比を記憶する前々回希望波対干渉波比記憶部であ
る。
【0040】割り算部31によって算出された最新の希
望波対干渉波比が最新希望波対干渉波比記憶部41に入
力される際に、最新希望波対干渉波比記憶部41に記憶
されていた希望波対干渉波比が前回希望波対干渉波比記
憶部51に対して入力され、前回希望波対干渉波比記憶
部51に記憶されていた希望波対干渉波比が前々回希望
波対干渉波比記憶部61に入力される。このとき前々回
希望波対干渉波比記憶部61に記憶されていた希望波対
干渉波比は、消去される。
【0041】71は、最新希望波対干渉波比記憶部41
の出力側と、前回希望波対干渉波比記憶部51の出力側
と、前々回希望波対干渉波比記憶部61の出力側とに接
続された傾き計算部である。81は、傾き計算部71の
出力側に接続された傾き記憶部である。上記11〜81
は各チャネルごとに設けられており、チャネルnに対応
する干渉波に関係する回路としては、1n〜8nが設け
られている。
【0042】2は、チャネル1〜nに対応する最新希望
波対干渉波比記憶部41〜4nの出力側に接続された最
新希望波対干渉波比判別部である。3は、チャネル1〜
nに対応する最新希望波対干渉波比記憶部41〜4nの
出力側と、チャネル1〜nに対応する傾き記憶部81〜
8nの出力側とに接続された希望波対干渉波比予測部で
ある。
【0043】4は、希望波対干渉波比予測部3の出力側
に接続された予測希望波対干渉波比判別部である。5
は、最新希望波対干渉波比判別部2の出力側と、希望波
対干渉波比予測部3の出力側と、予測希望波対干渉波比
判断部4の出力側とに接続された積分演算部である。6
は、積分演算部5の出力側に接続されたチャネル選択部
であり、7は、チャネル選択部6によって選択されたチ
ャネルを基地局に対して送信するチャネル指定信号送信
部である。
【0044】次に、基地局1aの内部構成について説明
する。図3は、基地局1a内の回路構成を示すブロック
図である。図3において8は、移動局から送信されるチ
ャネル指定信号を受信するチャネル指定信号受信部であ
り、9は、チャネル指定信号受信部8の出力側に接続さ
れたチャネル使用可能判別部である。20は、チャネル
使用可能判別部9の出力側に接続された信号送信部であ
る。基地局1a、1cの内部構成は、基地局1aの内部
構成と同一であるので、説明は省略する。
【0045】次に、各基地局1a〜1cから送信される
無線信号について図4に基づいて説明する。各基地局1
a〜1cから送信される無線信号は、図4に示したよう
にスロットと呼ばれる時分割された情報区分により構成
されている。また、3つのスロットによって1つのフレ
ームを構成しており、さらに4つのフレームによって1
つのスーパーフレームを構成している。スーパーフレー
ムの構成については、他の構成例も考えられるが、以下
上述のようなフレーム構成に基づいて説明を行う。
【0046】基地局から送信される無線信号の内、報知
信号はスーパーフレームごとの周期的な信号であり、通
信信号はフレームごとの周期的な信号である。各基地局
から送信される無線信号の内、異なるスロットごとに異
なるチャネルが設定される。また、同一スロットであっ
ても、異なる周波数ごとに異なるチャネルが設定され
る。
【0047】次にこの実施例における通信システムの処
理手順を具体的に説明する。図5は、チャネル割当の処
理フローチャートである。図5において、実線矢印は、
移動局または基地局それぞれの内部処理フローを表し、
破線矢印は、移動局から基地局に対しての処理フローま
たは基地局から移動局に対しての処理フローを示す。
【0048】まず、待受け移動局10aは、受信部によ
り希望波と干渉波とを受信する(S1)。具体的には、
待受け移動局10aは、希望波として、図4に示した基
地局1aから送信される信号の内第1スロットによって
送信される報知信号を受信する。また、待受け移動局1
0aは、干渉波として、図4に示した基地局1bから送
信される信号の内第2スロットによって送信される報知
信号を受信し、さらに基地局1cから送信される信号の
内第3スロットによって送信される通信信号を受信す
る。その他、待受け移動局10aは、基地局1a〜1c
以外の基地局から送信される信号についても干渉波とし
て受信する。
【0049】そして、待受け移動局10aの希望波レベ
ル測定部11〜1nは受信した希望波の電力レベルを測
定し、干渉波レベル測定部21〜2nは受信した干渉波
の電力レベルを測定する(S2)。具体的には、希望波
レベル測定部11〜1nは、基地局1aから送信される
報知信号の電力レベルを測定する。
【0050】また、干渉波レベル測定部21は、基地局
1bから送信される報知信号の電力レベルを測定し、図
示していない干渉波レベル測定部22は、基地局1cか
ら送信される通信信号の電力レベルを測定する。さら
に、干渉波レベル測定部23〜2nは、基地局1a〜1
c以外の基地局から送信される信号の電力レベルを測定
する。
【0051】以下、説明の簡単のため、干渉波の内、基
地局1bからの報知信号をチャネル1に対応する干渉波
とし、基地局1cからの通信信号をチャネル2に対応す
る干渉波とする。また、待受け移動局10aが受信した
基地局1a〜1c以外の基地局からの周波数の異なる信
号をチャネル3、4、5に対応する干渉波とする。
【0052】次に割り算部31〜3nのそれぞれは、各
チャネルに対応する希望波対干渉波比を算出し、最新希
望波対干渉波比記憶部41〜4nのそれぞれは、算出さ
れた各チャネルに対応する最新の希望波対干渉波比を記
憶する(S3)。
【0053】次に傾き計算部71〜7nのそれぞれは、
各チャネルに対応する干渉波の希望波対干渉波比の増加
傾向を算出し、記憶する(S4)。具体的には、傾き計
算部71〜7nはそれぞれ、前々回希望波対干渉波比記
憶部61〜6nが記憶する前々回希望波対干渉波比と、
前回希望波対干渉波比記憶部51〜5nが記憶する前回
希望波対干渉波比と、最新希望波対干渉波比記憶部41
〜4nが記憶する最新の希望波対干渉波比とから、各チ
ャネルに対応する単位時間あたりの希望波対干渉波比の
増加率(以下、増加率と記す)を算出する。そして、傾
き記憶部81〜8nのそれぞれは、傾き計算部71〜7
nが算出した各チャネルに対応する増加率を記憶する。
【0054】その後、待受け移動局10aは、発呼要求
があるか否かを判断する(S5)。待受け移動局10a
は、S5において発呼要求が無い場合には、再びS1〜
S4を行うことにより各チャネルに対応する最新希望波
対干渉波比と、各チャネルに対応する単位時間あたりの
希望波対干渉波比の増加率を更新して記憶する。
【0055】待受け移動局10aは、S5において発呼
要求がある場合には、各チャネルに対応する干渉波の最
新の希望波対干渉波比および単位時間あたりの希望波対
干渉波比の増加率とに基づいて、後述のように最適なチ
ャネルを選択する(S6〜S10)。
【0056】待受け移動局10aによるチャネル選択方
法について図6に基づいて詳細に説明する。図6は、S
3〜S4において記憶した希望波対干渉波比および増加
率とを図示したグラフである。図6に示したグラフにお
いて、縦軸は希望波対干渉波比を示し、横軸は時間を示
す。
【0057】図6における各プロットは、各チャネル1
〜5ごとの前々回の希望波対干渉波比、前回の希望波対
干渉波比、最新の希望波対干渉波比を示すものであり、
各チャネル1〜5ごとの各プロットを直線で結んでい
る。各プロットを結ぶ直線の傾きが増加率を示す。
【0058】また、図6において、時間軸と平行に引か
れた太実線は、チャネル割当閾値を示す線である。この
チャネル割当閾値は、所要の希望波対干渉波比から10
数dBのマージンをもたせた値である。このようにマー
ジンをもたせるのは、一般的にシャドウイングと呼ばれ
る現象により信号レベルが変動し、そのために希望波対
干渉波比も変動するためである。以下、この図6を用い
て待受け移動局10aにおけるチャネル選択手順(S6
〜S10)を説明する。
【0059】まず、発呼時においてチャネル割当閾値を
満たしていないチャネルを除外する(S6)。具体的に
は、最新希望波干渉波比判別部2は、チャネル1〜5に
対応するそれぞれの最新希望波対干渉波比がチャネル割
当閾値以下でないかを判別し、最新希望波対干渉波比が
チャネル割当閾値以下となるチャネルを積分演算部5に
通知する。図6の場合、チャネル4とチャネル5とが、
積分演算部5に通知される。
【0060】次に、発呼時においてチャネル割当閾値を
満たしているチャネルについて、将来的に希望波対干渉
波比が劣化するか否かを予測する(S7)。具体的に
は、希望波対干渉波比予測部3が、S3において最新希
望波対干渉波記憶部41〜4nに記憶された最新希望波
対干渉波比と、S4において傾き記憶部81〜8nに記
憶された増加率とを用いることによって、平均的な通信
時間(以下、平均通信時間と記す)経過後の各チャネル
に対応する希望波対干渉波比を予測する。そして、予測
結果を予測希望波対干渉波比判別部4に対して通知す
る。希望波対干渉波比予測部3によって予測された希望
波対干渉波比を、以下、予測希望波干渉波比と記す。
【0061】さらに、平均通信時間経過後の予測希望波
対干渉波比がチャネル割当閾値を満たしていないチャネ
ルを除外する(S8)。具体的には、希望波対干渉波比
予測部3からの通知を受けた予測希望波対干渉波比判別
部4は、平均通信時間経過時の予測希望波対干渉波比が
チャネル割当閾値以下にないかを判別し、予測した平均
通信時間経過時の予測希望波対干渉波比がチャネル割当
閾値以下となるチャネルを積分演算部5に通知する。図
6の場合、平均通信時間経過時にチャネル3の予測希望
波対干渉波比がチャネル割当閾値以下になるので、チャ
ネル3が積分演算部5に対して通知される。
【0062】さらに、S6〜S8の後チャネル割当候補
として残ったチャネルの中から、最適なチャネルを選択
する。具体的には、チャネル割当候補として残ったチャ
ネル1、2から最適なチャネルを選択する。以下、最適
なチャネルを選択する方法を図7に基づいて説明する。
【0063】図7は、図6における発呼から平均通信時
間までの予測希望波対干渉波比の変動を拡大して示した
図である。
【0064】まず、S6およびS8において除外されな
かったチャネルについて、発呼時から平均通信時間経過
時までの予測希望波対干渉波比とチャネル割当閾値との
差の総量を算出する(S9)。
【0065】具体的には、積分演算部5が、チャネル
1、2に対応する予測希望波対干渉波比それぞれとチャ
ネル割当閾値との差を発呼時から平均通信時間経過時ま
で積分し、積分結果をチャネル選択部6に通知する。図
7の場合、領域Aと領域Bとの和がチャネル1に対応す
る予測希望波対干渉波比とチャネル割当閾値との差の総
量であり、領域Bと領域Cとの和がチャネル2に対応す
る予測希望波対干渉波比とチャネル割当閾値との差の総
量である。
【0066】そして、通知を受けたチャネル選択部6
が、S9において算出した差の総量が最小であるチャネ
ルを最適チャネルとして選択する(S10)。図7の場
合には、チャネル1に対応する予測希望波対干渉波比と
チャネル割当閾値との差の総量が最小であるので、チャ
ネル1を最適チャネルとして選択する。
【0067】このようにして、待受け移動局10aは、
最適チャネルを選択する。その後、チャネル選択部6に
よる選択結果を受信したチャネル指定信号送信部7は、
基地局21に対してチャネル選択部6が選択したチャネ
ルを指定する信号(以下、チャネル指定信号と記す)を
送信する(S11)。
【0068】その後は従来例と同様に、基地局1aにお
いてもチャネルの確認を行い(S13)、指定したチャ
ネルが使用不可能であれば待受け移動局24に対してチ
ャネル指定を再度行うことを要求する旨の信号(以下、
チャネル再要求信号と記す)を送信する(S15)。S
13において指定したチャネルが使用可能であれば、基
地局1aは待受け移動局10aに対してチャネル応答信
号を送り(S14)、S11において指定されたチャネ
ルを用いて待受け移動局10aと基地局1a間で通信を
開始する。
【0069】この実施例における通信システムの効果に
ついて述べる。この実施例における通信システムでは、
将来的な希望波対干渉波比を予測することができ、チャ
ネル干渉が起きにくいチャネルを選択することができ
る。
【0070】また、チャネル割当完了後通信中にチャネ
ル品質が劣化することによって実行されるイントラセル
ハンドオフの回数を少なくすることができる。さらに、
イントラセルハンドオフ失敗による通信の切断を事前に
防止することができる。さらにまた、この実施例では移
動局主体にチャネル選択を行うため、処理の分散を図る
ことができ、基地局の処理量を低減することができる。
【0071】さらに、この実施例では、最新希望波対干
渉波比、前回希望波対干渉波比および前々回希望波対干
渉波比の3つの希望波対干渉波比を用いて算出された単
位時間あたりの希望波対干渉波比の増加率によって予測
しているので、将来の希望波対干渉波比の変化について
妥当な予測を行うことができる。また容易に予測を行う
ことができる。
【0072】なお、着呼時の処理も図5と同様であり、
S5における発呼であるか否かの判断が、着呼であるか
否かの判断に変わるのみである。
【0073】さらに、この実施例ではS9において算出
した差の総量が最小であるチャネルを最適チャネルとし
ているが、その他の基準にしたがってチャネルを選択す
ることもできる。その他の基準としては、希望波対干渉
波比の増加率が0または正のチャネルの中から発呼時の
希望波対干渉波比がチャネル割当閾値に近いものを選択
する、または希望波対干渉波比の増加率が0または正の
チャネルの中から最も増加率が小さいものを選択する等
がある。このチャネルを選択するための基準は、例えば
サービスエリア内移動体の集中度、周波数有効利用の必
要性等の移動体通信システムの環境に応じて、その他の
基準を用いることもできる。
【0074】さらに、この実施例では、過去の希望波対
干渉波比から将来の希望波対干渉波比を予測する際に、
図6に示した一次関数に当てはめて予測しているが、一
次関数以外の関数にあてはめて予測することもできる。
さらにまた、この実施例において示したS6〜S10の
処理は、ソフトウエアによって実現することもできる。
【0075】また、移動局が基地局に対してチャネル指
定信号を送信する際に、選択した1つのチャネルを通知
するのではなく、複数のチャネルの優先順位を通知する
ようにしてもよい。基地局では、チャネルの優先順位に
基づいてチャネルを割り当てることができるので、基地
局から移動局に対するチャネル再要求の回数を低減する
ことができる。さらにまた、この実施例では、希望波対
干渉波比を用いてチャネル選択を行っているが、干渉波
レベルによってチャネル選択を行うこともできる。希望
波対干渉波比を用いるメリットとしては、干渉波レベル
からチャネル選択を行うのに比べ、効率のよいチャネル
選択を行うことができる点が挙げられる。
【0076】実施例において、割り算部31〜3nはチ
ャネル品質評価手段として機能し、希望波対干渉波比予
測部3は予測手段として機能する。また、予測希望波対
干渉波比判別部4およびチャネル選択部6は、判別手段
として機能し、傾き計算部71〜7nは、演算手段とし
て機能する。さらに、チャネル使用可能判別部9は、チ
ャネル割当決定手段として機能する。
【0077】さらにまた、この実施例において、S1は
受信ステップに対応し、S3はチャネル品質評価ステッ
プに対応し、S7は予測ステップに対応し、S8が判別
ステップに対応する。
【0078】実施例2.この実施例における通信システ
ムは、通信中の移動局が過去の希望波対干渉波比の増加
傾向から将来の希望波対干渉波比を予測し、ハンドオフ
を行うためのチャネルを選択するものであり、以下図8
〜11に基づいて説明する。図8は、この実施例におけ
る通信システムを示す全体構成図である。図8におい
て、1a〜1c、10a〜10c、A〜Cについては、
実施例1と同一であるので説明は省略する。
【0079】実施例1と異なる点として、移動局10a
は基地局1aと通信中であり(以下、移動局10aを通
信移動局と記す)、また通信移動局10aは、基地局1
aがカバーするサービスエリアAから基地局1bがカバ
ーするサービスエリアBに移ろうとしている。このよう
な場合、通信移動局10aは基地局1bとの間で通信を
行う必要があるので、基地局1aとのチャネルを切断
し、基地局1bとの間で通信を行うための新しいチャネ
ルに切り換える(以下、ハンドオフと記す)。以下この
実施例では、通信移動局10aがハンドオフを行う場合
について説明する。
【0080】次に、通信移動局10aの内部構成につい
て図9に基づいて説明する。図9は、通信移動局10a
内の回路構成を示すブロック図である。図9において、
11〜1n、31〜3n、41〜4n、51〜5n、6
1〜6n、71〜7n、81〜8n、2〜7は、実施例
1において図2に示した回路と同様であるので説明は省
略する。
【0081】また、11a〜1na、31a〜3na、
41a〜4na、51a〜5na、61a〜6na、7
1a〜7na、81a〜8na、2a〜7aは、処理対
象となる信号は後述の準希望波と干渉波である点で異な
るが、回路構成としては実施例1において図2に示した
回路構成と同様であるので説明は省略する。
【0082】次に、基地局1aの内部構成については実
施例における図3と同様であるので説明は省略する。ま
た、基地局1b、1cの内部構成は、基地局1aの内部
構成と同一である。
【0083】次に、各基地局1a〜1cから送信される
無線信号について図10に基づいて説明する。各基地局
1a〜1cから送信される無線信号のフレーム構成は、
実施例1における構成と同一であるので説明は省略す
る。実施例1と異なる点としては、基地局1aから発信
される信号の内第1スロットを用いて、通信移動局10
aに対して通信信号が送信されている。
【0084】次にこの実施例における通信移動局が基地
局1bとの間で通信を行うためのチャネル割当方法を具
体的に説明する。図11は、チャネル割当の処理フロー
チャートである。図11において、実線矢印は、移動局
または基地局それぞれの内部処理フローを表し、破線矢
印は、移動局から基地局への指示フローまたは基地局か
ら移動局への指示フローを示す。
【0085】まず、通信移動局10aは、受信部により
希望波および干渉波を受信する(S1)。具体的には、
通信移動局10aは、希望波として、図10に示す基地
局1aから送信される信号の内第1スロットによって送
信される通信信号を受信する。また、通信移動局10a
は、干渉波として、図10に示す基地局1bから送信さ
れる信号の内第2スロットによって送信される報知信号
を受信し、さらに基地局1cから送信される信号の内第
3スロットによって送信される通信信号を受信する。そ
の他、通信移動局10aは、基地局1a以外の基地局か
ら送信される周波数の異なる信号についても干渉波とし
て受信する。
【0086】そして、通信移動局10a内の希望波レベ
ル測定部11〜1nは受信した希望波の電力レベルを測
定し、干渉波レベル測定部21〜2nは受信した干渉波
の電力レベルを測定する(S2)。以下、説明の簡単の
ため、基地局1bからの報知信号に対応するチャネルを
チャネル1とし、基地局1cからの通信信号に対応する
チャネルをチャネル2とする。また、通信移動局10a
が受信した基地局1a以外の基地局から送信される周波
数の異なる信号に対応するチャネルをチャネル3、4、
5とする。
【0087】割り算部31〜3nは実施例1と同様に各
チャネルごとに希望波対干渉波比を算出し、傾き計算部
71〜7nは実施例1と同様に増加率を算出する(S
3)。そして、最新希望波対干渉波比記憶部41〜4n
が最新の希望波対干渉波比を記憶し、傾き記憶部81〜
8nが最新の増加率を記憶する(S4)。
【0088】次に、レベル比較部8は、受信した干渉波
の電力レベルを比較し、受信した干渉波の内から最も電
力レベルの高い干渉波を準希望波とみなす(S5)。そ
して、レベル比較部8は、準希望波レベルを割り算部3
1a〜3naに出力する。また、レベル比較部8は、準
希望波以外の干渉波の電力レベルを干渉波レベルとして
チャネルごとに割り算部31a〜3naに出力する。図
8のような状況の場合、通信移動局10aは基地局1b
がカバーするサービスエリアBに入ろうとしているの
で、基地局1bから送信される報知信号が準希望波とな
る。
【0089】割り算部31a〜3naのそれぞれは、準
希望波レベルとチャネルに対応する干渉波レベルを受信
し、各チャネルに対応する準希望波レベルを干渉波レベ
ルで割った値(以下、準希望波対干渉波比と記す)を算
出する。そして、傾き計算部71a〜7naは、S3と
同様にして準希望波対干渉波比の単位時間あたりの増加
率(以下、準増加率と記す)を算出する。(S6)
【0090】そして、最新希望波対干渉波比記憶部41
a〜4naが最新の希望波対干渉波比を記憶し、傾き記
憶部81a〜8naが最新の準増加率を記憶する(S
7)。
【0091】次に、S2において測定した希望波レベル
が劣化しているか否かを判別する(S8)。希望波レベ
ルが閾値以下の場合にはハンドオフの必要があると判断
して、以下のような処理を行う。希望波レベルが閾値以
上の場合には、再びS1〜S7を実行して最新の希望波
対干渉波比、増加率、準希望波対干渉波比および準増加
率に更新する。
【0092】以降、上述のように算出された最新準希望
波対干渉波と準増加率とを用いて、S9〜S19の手順
を経てハンドオフが完了する。処理内容は、実施例1に
おけるS6〜S15と同様の処理内容であり、異なる点
としては処理対象となるデータが準希望波対干渉波比と
なるだけであるので、説明は省略する。
【0093】この実施例おけるS9〜S19は、準希望
波対干渉波比を処理対象として処理が行われるが、ハン
ドオフではなくイントラセルハンドオフを行う場合に
は、希望波対干渉波比を処理対象としてS9〜S19を
行うことにより、イントラセルハンドオフを実行するこ
とができる。
【0094】この実施例における通信システムの効果に
ついて述べる。この実施例における通信システムは、実
施例1の効果に加えて次のような効果を有する。この実
施例における通信システムは、ハンドオフの際に将来的
な干渉波レベルを予測して、チャネル選択を行うことが
できる。また、希望波対干渉波比と準希望波対干渉波比
とを算出しているので、イントラセルハンドオフおよび
単なるハンドオフの両方に対応することができる。
【0095】なお、この実施例における割り算部31〜
3n、割り算部31a〜3naは、チャネル品質評価手
段として機能し、希望波対干渉波比予測部3および準希
望波対干渉波比予測部3aは、予測手段として機能す
る。また、予測希望波対干渉波比判別部4および予測準
希望波対干渉波比判別部4a、第1チャネル選択部5お
よび第2チャネル選択部5aは、判別手段として機能す
る。
【0096】実施例3.この実施例における通信システ
ムは、待受け移動局が過去の希望波対干渉波比の増加傾
向から将来の希望波対干渉波比を予測し、不適切なチャ
ネルを基地局に対して通知するものであり、以下図12
〜14に基づいて説明する。この実施例における通信シ
ステムの全体構成図は、図1と同様であるので説明は省
略する。
【0097】この実施例における待受け移動局10aの
内部構成について説明する。図12は、待受け移動局1
0aの内部構成を示すブロック図である。図12におい
て、11〜1n、21〜2n、31〜3n、41〜4
n、51〜5n、61〜6n、71〜7n、81〜8
n、2〜4は、実施例1における回路と同一である。5
0は、最新希望波対干渉波比判別部2の出力側と、予測
希望波対干渉波比判別部4の出力側とに接続された不適
切チャネル信号送信部である。
【0098】この実施例における通信システムの処理手
順を説明する。図13は、チャネル割当の処理フローチ
ャートである。図13において、S1〜S5は、実施例
1と同様であるので説明は省略する。実施例1と異なる
点として、S6〜S9において待受け移動局10aは不
適なチャネルを検索し、基地局に対して不適切なチャネ
ルを通知する。以下、待受け移動局10aによる不適切
なチャネルの選択方法S6〜S8について図14に基づ
いて詳細に説明する。
【0099】図14は、S4において記憶した希望波対
干渉波比と単位時間あたりの希望波対干渉波比の増加率
とを図示したグラフである。図14における各プロット
は、チャネル1〜5ごとの前々回の希望波対干渉波比、
前回の希望波対干渉波比、最新の希望波対干渉波比を示
すものであり、各チャネル1〜5ごとの各プロットを直
線で結んでいる。各プロットを結ぶ直線の傾きが、単位
時間あたりの希望波対干渉波比の増加率を示す。
【0100】また、図14において、時間軸と平行に引
かれた太実線は、チャネル割当閾値を示す線である。以
下、この図14を用いて待受け移動局10aによる不適
切なチャネルの選択方法について説明する。
【0101】まず、発呼時において最新希望波対干渉波
比がチャネル閾値を満たしていないチャネルを除外する
(S6)。具体的には、最新希望波対干渉波比判別部2
は、チャネル1〜5に対応するそれぞれの最新希望波対
干渉波比が、発呼時においてチャネル割当閾値以下でな
いかを判別し、最新希望波対干渉波比がチャネル割当閾
値以下となるチャネルを不適チャネル信号送信部9に通
知する。図14の場合、チャネル2が不適チャネル信号
送信部9に通知される。
【0102】次に、発呼時においてチャネル割当閾値を
満たしているチャネルについて、将来的に希望波対干渉
波比が劣化するか否かを予測する(S7)。具体的に
は、希望波対干渉波比予測部3が、S4において傾き記
憶部81〜8nに記憶された増加率と最新希望波対干渉
波比記憶部41〜4nに記憶された最新希望波対干渉波
比とを用いることによって、平均通信時間経過時の各チ
ャネルに対応する希望波対干渉波比を予測する。そして
予測結果を予測希望波対干渉波比判別部4に対して通知
する。
【0103】さらに、平均通信時間経過時の希望波対干
渉波比がチャネル割当閾値を満たしていないチャネルを
除外する(S8)。具体的には、希望波対干渉波比予測
部3からの通知を受けた予測希望波対干渉波比判別部4
は、平均通信時間経過時の希望波対干渉波比がチャネル
割当閾値以下にないかを判別し、予測した平均通信時間
経過時の希望波対干渉波比がチャネル割当閾値以下とな
るチャネルを不適チャネル信号送信部9に対して通知す
る。図14の場合、平均通信時間経過時にチャネル1の
希望波対干渉波比がチャネル割当閾値以下になるので、
チャネル1が不適チャネル信号送信部9に対して通知さ
れる。
【0104】このようにして、不適切なチャネルの選択
が完了する。最新希望波対干渉波比判別部2と予測希望
波対干渉波比判別部4から通知を受けた不適チャネル信
号送信部9は、基地局1bに対して不適切なチャネルを
通知する信号(以下、不適チャネル信号と記す)と、チ
ャネル要求信号とを送信する(S9)。具体的には、不
適チャネル信号送信部9は、チャネル1、2が不適切な
チャネルであると示した不適チャネル信号と、チャネル
要求信号とを基地局1bに対して通知する。
【0105】不適チャネル信号送信部9から、不適チャ
ネル通知とチャネル要求通知とを受信(S10)した基
地局1bは、不適チャネル以外のチャネルの内、使用可
能なチャネルを選択する(S11)。そして、S11に
おいて選択したチャネルが使用可能か否かを判別し(S
12)、使用可能であれば待受け移動局10aに対して
チャネル指定信号を送信する(S13)。S11におい
て選択したチャネルが使用可能でなければ、再びチャネ
ル選択を行う。
【0106】この実施例における通信システムの効果に
ついて述べる。この実施例における通信システムでは、
将来的な希望波対干渉波比を予測することができ、予測
結果により不適切なチャネルを選択することができる。
また、チャネル割当完了後通信中にチャネル品質が劣化
することによって実行されるイントラセルハンドオフの
回数を少なくすることができる。さらに、イントラセル
ハンドオフ失敗による通信の切断を事前に防止すること
ができる。
【0107】この実施例における通信システムにおいて
は、移動局が不適だと判断したチャネルを基地局に通知
し、基地局において不適チャネル以外のチャネルからチ
ャネル選択を行う。したがって、移動局に処理量を分散
させながら、かつ一般的に環境が厳しいと言われる移動
局から基地局方向の回線状況に応じたチャネル選択を基
地局において行うことができ、適切な通信品質を確保す
ることができる。また、移動局から基地局に対して不適
チャネルのみを通知するため、基地局から移動局に対し
てチャネル再要求信号を送信する必要がない。
【0108】実施例4.この実施例における通信システ
ムは、基地局が過去の干渉波レベルの増加傾向から将来
の干渉波レベルを予測して、チャネルを選択するもので
あり、以下図15〜17に基づいて説明する。図15
は、この実施例における通信システムを示す図である。
図15において、1a〜1c、10a〜10cについて
は実施例1と同一であるので説明は適宜省略する。な
お、10bは、通信移動局である。実施例1と異なる点
として、基地局1aは基地局1b、1cからの信号を受
信する。
【0109】次に基地局1aの内部構成について説明す
る。図16は、この実施例における基地局1aの内部構
成図である。図16において、21は、各チャネルに対
応する干渉波の電力レベルを測定する干渉波レベル測定
部である。
【0110】91は、干渉波レベル測定部21の出力側
に接続された最新干渉波レベル記憶部である。101
は、最新干渉波レベル記憶部91の出力側に接続された
前回干渉波レベル記憶部である。111は、前回干渉波
レベル記憶部101の出力側に接続された前々回干渉波
レベル記憶部である。
【0111】121は、最新干渉波レベル記憶部91の
出力側と、前回干渉波レベル記憶部101と、前々回干
渉波レベル記憶部111の出力側に接続された傾き計算
部である。131は、傾き計算部121の出力側に接続
された傾き記憶部である。21、91、101、11
1、121、131は各チャネルごとに対応して設けら
れており、チャネルnに対応する回路として2n、9
n、10n、11n、12n、13nが設けられてい
る。
【0112】14は、最新干渉波レベル記憶部91〜9
nの出力側に接続された干渉波レベル判別部である。1
5は、最新干渉波レベル記憶部91〜9nの出力側と、
傾き記憶部131〜13nの出力側と、干渉波レベル判
別部14の出力側とに接続された干渉波レベル予測部で
ある。
【0113】16は、干渉波レベル予測部15の出力側
に接続された予測干渉波レベル判別部である。5bは、
干渉波レベル判別部14の出力側と予測干渉波レベル判
別部16の出力側とに接続された第3積分部である。6
bは、第3積分部の出力側に接続された第3チャネル選
択部であり、7bは、第3チャネル選択部の出力側に接
続された第3チャネル指定信号送信部である。
【0114】この実施例における通信システムの処理手
順を図17を用いて説明する。まず、基地局1aは各チ
ャネルに対応する干渉波を受信し(S1)、干渉波レベ
ル測定部21〜2nは受信した干渉波の干渉波レベルを
測定し、最新干渉波レベル記憶部91〜9nは測定した
干渉波レベルを各チャネルごとに記憶する(S2)。
【0115】また、傾き計算部121〜12nは、最新
干渉波レベルと前回干渉波レベルと前々回干渉波レベル
とから単位時間あたりの干渉波レベルの増加率(干渉波
レベル増加率)を算出する(S3)。そして、傾き記憶
部131〜13nは、S3aにおいて算出した干渉波レ
ベル増加率を記憶する(S4)。
【0116】待受け移動局10aから基地局1aに対し
てチャネル要求があると、基地局1aは、S2において
記憶した干渉波レベルおよびS4において記憶した干渉
波レベル増加率とに基づいてチャネル選択を行う。次
に、基地局1aにおけるチャネル選択の方法S8〜S1
2については、干渉波レベルがチャネル割当閾値以下と
なるチャネルを選択する点で異なるだけであり、実施例
1におけるS6〜S10と同様であるので説明は省略す
る。
【0117】S12において、チャネルが選択される
と、第3チャネル選択部18が選択したチャネルを第3
チャネル指定信号送信部19に通知し、第3チャネル指
定信号送信部19は移動局10aに対してチャネル指定
信号を送信する(S13)。
【0118】以後、チャネル指定信号を受信(S14)
した移動局10aは、基地局1aによって指定されたチ
ャネルが使用可能か否かを確認する(S15)。そし
て、指定されたチャネルが使用可能であれば、チャネル
応答信号を基地局1aに送信し(S16)、指定された
チャネルを用いて移動局10aと基地局1a間で通信を
開始する。
【0119】この実施例に通信システムの効果について
述べる。この実施例における通信システムでは、将来的
な干渉波レベルを予測することができ、将来的にチャネ
ル品質が劣化しにくいチャネルを選択することができ
る。また、チャネル割当て完了後通信中にチャネル品質
が劣化することによって実行されるイントラセルハンド
オフの回数を少なくすることができる。さらに、イント
ラセルハンドオフの失敗による通信の切断を少なくする
ことができる。
【0120】さらにまた、移動局の処理数を低減するこ
とにより移動局のバッテリーセーブを実現しつつ、将来
のチャネル品質を予測したチャネル割当を実現すること
ができる。また、基地局がチャネル選択を行うので、一
般的に環境が厳しいと言われる移動局から基地局方向の
回線状況に応じたチャネル割当を行うことができる。
【0121】
【発明の効果】この発明においては、チャネル品質評価
手段による評価結果に基づき、経時的なチャネル品質の
変化を予測する予測手段と、あらかじめ定められた基準
に従い、上記予測手段による予測結果に基づいてチャネ
ルを使用することの適否を判別する判別手段とを有する
ので、通信相手との通信に、将来的に通信品質が劣化す
るチャネルを使用するのを防止することができる。
【0122】また他の発明においては、受信手段によっ
て受信された受信信号の電力レベルに基づき、チャネル
品質を評価するチャネル品質評価手段を有するので、チ
ャネル品質を容易に評価することができる。
【0123】さらに他の発明においては、受信手段によ
って受信された受信信号の電力レベルから希望波対干渉
波比を算出することにより、チャネル品質を評価するチ
ャネル品質評価手段を有するので、効率良くチャネルを
使用することができる。
【0124】さらにまた他の発明においては、チャネル
品質評価手段による評価値を記憶する記憶手段と、上記
記憶手段によって記憶された評価値に基づき、上記評価
値の増加傾向を算出する演算手段とを有するので、増加
傾向に基づいて経時的なチャネル品質の変化を予測する
ことができ、経時的なチャネル品質の変化について妥当
な予測を行うことができる。
【0125】また他の発明においては、移動局におい
て、あらかじめ定められた基準に従い、予測手段による
予測結果に基づいて、上記移動局との通信にチャネルを
使用することの適否を判別し、基地局において、上記判
別結果から使用するチャネルを決定するため、将来的に
通信品質が劣化することを防止したチャネル割当が可能
である。
【0126】さらに他の発明においては、基地局におい
て、あらかじめ定められた基準に従い、予測手段による
予測結果に基づいて、上記移動局との通信にチャネルを
使用することの適否を判別するため、移動局のバッテリ
ーセーブを実現しつつ、将来的に通信品質が劣化するこ
とを防止したチャネル割当が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1における通信システムの全体構成図
である。
【図2】 実施例1における移動局の内部構成図であ
る。
【図3】 実施例1における基地局の内部構成図であ
る。
【図4】 基地局から送信される無線信号のフレーム構
成図である。
【図5】 実施例1における通信システムの処理フロー
チャートである。
【図6】 希望波対干渉波比と増加率とを示すグラフで
ある。
【図7】 発呼から平均通信時間までの予測希望波対干
渉波比の変動を示すグラフである。
【図8】 実施例2における通信システムの全体構成図
である。
【図9】 実施例2における移動局の内部構成図であ
る。
【図10】 基地局から送信される無線信号のフレーム
構成図である
【図11】 実施例2における通信システムの処理フロ
ーチャートである。
【図12】 実施例3における移動局の内部構成図であ
る。
【図13】 実施例3における通信システムの処理フロ
ーチャートである。
【図14】 希望波対干渉波比と増加率とを示すグラフ
である。
【図15】 実施例4における通信システムの全体構成
図である。
【図16】 実施例4における基地局の内部構成図であ
る。
【図17】 実施例4における通信システムの処理フロ
ーチャートである。
【図18】 従来のチャネル割当方法を実現する通信シ
ステムの全体構成図である。
【図19】 基地局から送信される無線信号のフレーム
構成図である
【図20】 従来の通信システムの処理フローチャート
である。
【図21】 発呼後に希望波対干渉波比が劣化する様子
を示すグラフである。
【符号の説明】
1a〜1e 基地局、10a〜10e 移動局、11〜
1n 希望波レベル測定部、21〜2n 干渉波レベル
測定部、31〜3n 割り算部、41〜4n最新希望波
対干渉波比記憶部、51〜5n 前回希望波対干渉波
比、61〜6n前々回希望波対干渉波比、71〜7n
傾き計算部 81〜8n 傾き記憶部、2 最新希望波
対干渉波比判別部、3 希望波対干渉波比予測部、4
予測希望波対干渉波比判別部、5 積分変換部、6 チ
ャネル選択部、7 チャネル指定信号送信部、8 チャ
ネル指定信号受信部、9 チャネル使用可能判別部、2
0 信号送信部、40 レベル比較部、50 不適チャ
ネル信号送信部、91〜9n 最新干渉波レベル記憶
部、101〜10n 前回干渉波レベル記憶部、111
〜11n 前々回干渉波レベル記憶部、14 干渉波レ
ベル判別部、15干渉波レベル予測部、16 予測干渉
波レベル判別部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森谷 陽一 鎌倉市大船五丁目1番1号 三菱電機株式 会社通信システム研究所内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 チャネルに対応した受信信号を受信する
    受信手段と、 上記受信手段によって受信された受信信号に基づき、上
    記受信信号に対応するチャネルのチャネル品質を評価す
    るチャネル品質評価手段と、 上記チャネル品質評価手段による評価結果に基づき、経
    時的なチャネル品質の変化を予測する予測手段と、 あらかじめ定められた基準に従い、上記予測手段による
    予測結果に基づいて、通信相手との通信に上記チャネル
    を使用することの適否を判別する判別手段とを有するこ
    とを特徴とする通信装置。
  2. 【請求項2】 上記チャネル品質評価手段は、上記受信
    手段によって受信された受信信号の電力レベルに基づ
    き、上記チャネルのチャネル品質を評価することを特徴
    とする請求項1記載の通信装置。
  3. 【請求項3】 上記チャネル品質評価手段は、上記受信
    手段によって受信された受信信号の電力レベルから希望
    波対干渉波比を算出することにより、上記チャネルのチ
    ャネル品質を評価することを特徴とする請求項1記載の
    通信装置。
  4. 【請求項4】 上記チャネル品質評価手段による評価値
    を記憶する記憶手段と、 上記記憶手段によって記憶された評価値に基づき、上記
    評価値の増加傾向を算出する演算手段とを有し、 上記予測手段は、上記演算手段によって算出された増加
    傾向に基づいて経時的なチャネル品質の変化を予測する
    ことを特徴とする請求項1記載の通信装置。
  5. 【請求項5】 移動局と、基地局とからなり、 上記移動局は、 チャネルに対応した受信信号を受信する第1の受信手段
    と、 上記第1の受信手段によって受信された受信信号に基づ
    き、上記受信信号に対応するチャネルのチャネル品質を
    評価するチャネル品質評価手段と、 上記チャネル品質評価手段による評価結果に基づき、経
    時的なチャネル品質の変化を予測する予測手段と、 あらかじめ定められた基準に従い、上記予測手段による
    予測結果に基づいて、上記基地局との通信に上記チャネ
    ルを使用することの適否を判別する判別手段と、 上記判別手段による判別結果を示す信号を送信する第1
    の送信手段とを有し、 上記基地局は、 上記第1の送信手段によって送信された信号を受信する
    第2の受信手段と、 上記第2の受信手段によって受信された信号によって示
    された判別結果から上記移動局との通信に使用するチャ
    ネルを決定するチャネル割当決定手段と、 上記チャネル割当決定手段によって決定されたチャネル
    を示す信号を上記移動局に対して送信する第2の送信手
    段とを有することを特徴とする通信システム。
  6. 【請求項6】 基地局と、移動局とからなり、 上記基地局は、 チャネルに対応した受信信号を受信する第1の受信手段
    と、 上記第1の受信手段によって受信された受信信号に基づ
    き、上記受信信号に対応するチャネルのチャネル品質を
    評価するチャネル品質評価手段と、 上記チャネル品質評価手段による評価結果に基づき、経
    時的なチャネル品質の変化を予測する予測手段と、 あらかじめ定められた基準に従い、上記予測手段による
    予測結果に基づいて、上記移動局との通信に上記チャネ
    ルを使用することの適否を判別する判別手段と、 上記判別手段による判別結果を示す信号を送信する第1
    の送信手段とを有し、 上記移動局は、 上記第1の送信手段によって送信された信号を受信する
    第2の受信手段と、 上記第2の受信手段によって受信された信号によって示
    された判別結果から上記基地局との通信に使用するチャ
    ネルを決定するチャネル割当決定手段と、 上記チャネル割当決定手段によって決定されたチャネル
    を示す信号を上記基地局に対して送信する第2の送信手
    段とを有することを特徴とする通信システム。
  7. 【請求項7】 チャネルに対応する受信信号を受信する
    受信ステップと、 上記受信ステップにおいて受信された受信信号に基づ
    き、上記受信信号に対応するチャネルのチャネル品質を
    評価するチャネル品質評価ステップと、 上記チャネル品質評価ステップにおける評価結果に基づ
    き、経時的なチャネル品質の変化を予測する予測ステッ
    プと、 あらかじめ定められた基準に従い、上記予測ステップに
    おける予測結果に基づいて、移動局と基地局間の通信に
    上記チャネルを使用することの適否を判別する判別ステ
    ップとを有することを特徴とする移動体通信におけるチ
    ャネル適否判別方法。
JP13800195A 1995-06-05 1995-06-05 通信装置、通信システムおよびチャネル適否判別方法 Expired - Fee Related JP3235407B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13800195A JP3235407B2 (ja) 1995-06-05 1995-06-05 通信装置、通信システムおよびチャネル適否判別方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13800195A JP3235407B2 (ja) 1995-06-05 1995-06-05 通信装置、通信システムおよびチャネル適否判別方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08331637A true JPH08331637A (ja) 1996-12-13
JP3235407B2 JP3235407B2 (ja) 2001-12-04

Family

ID=15211752

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP13800195A Expired - Fee Related JP3235407B2 (ja) 1995-06-05 1995-06-05 通信装置、通信システムおよびチャネル適否判別方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3235407B2 (ja)

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999013660A1 (fr) * 1997-09-10 1999-03-18 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Detecteur de porteuse
WO1999013665A1 (fr) * 1997-09-10 1999-03-18 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Dispositif de commutation de voie et procede de commutation de voies
US5898926A (en) * 1996-04-09 1999-04-27 Nec Corporation Channel switching system for mobile communication
US6256500B1 (en) 1996-12-26 2001-07-03 Nec Corporation Mobile radio communication system with macro and micro cell handoff based on mobile determined crossing rates and fading rates
US7197303B2 (en) 2000-12-21 2007-03-27 Nec Infrontia Corporation Cellular communication system which enables improved interference monitoring and method of monitoring interference
JP2007180888A (ja) * 2005-12-28 2007-07-12 Nec Corp キャリア割当システム及びその方法並びにそれを用いた基地局及びプログラム
JP2007267077A (ja) * 2006-03-29 2007-10-11 Kyocera Corp 基地局、無線通信方法及び無線通信システム
JP2010004493A (ja) * 2008-06-23 2010-01-07 Ntt Docomo Inc 移動通信方法
US7676230B2 (en) 2005-01-10 2010-03-09 Samsung Electronics Co., Ltd System and method for allocating a channel quality information channel in a communication system
WO2011074626A1 (ja) 2009-12-16 2011-06-23 株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ 制御装置及び移動通信方法
WO2011090074A1 (ja) 2010-01-19 2011-07-28 株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ 移動通信システム、ネットワーク装置及び移動通信方法

Cited By (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5898926A (en) * 1996-04-09 1999-04-27 Nec Corporation Channel switching system for mobile communication
US6256500B1 (en) 1996-12-26 2001-07-03 Nec Corporation Mobile radio communication system with macro and micro cell handoff based on mobile determined crossing rates and fading rates
WO1999013665A1 (fr) * 1997-09-10 1999-03-18 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Dispositif de commutation de voie et procede de commutation de voies
KR100329168B1 (ko) * 1997-09-10 2002-03-21 마츠시타 덴끼 산교 가부시키가이샤 채널 전환 장치, 기지국 장치, 이동국 장치, 무선 통신 시스템 및 채널 전환 방법
US6510189B1 (en) 1997-09-10 2003-01-21 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Channel switching device and channel switching method
WO1999013660A1 (fr) * 1997-09-10 1999-03-18 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Detecteur de porteuse
US7197303B2 (en) 2000-12-21 2007-03-27 Nec Infrontia Corporation Cellular communication system which enables improved interference monitoring and method of monitoring interference
US8380197B2 (en) 2005-01-10 2013-02-19 Samsung Electronics Co., Ltd System and method for allocating a channel quality information channel in a communication system
US7676230B2 (en) 2005-01-10 2010-03-09 Samsung Electronics Co., Ltd System and method for allocating a channel quality information channel in a communication system
JP4736800B2 (ja) * 2005-12-28 2011-07-27 日本電気株式会社 キャリア割当システム及びその方法並びにそれを用いた基地局及びプログラム
JP2007180888A (ja) * 2005-12-28 2007-07-12 Nec Corp キャリア割当システム及びその方法並びにそれを用いた基地局及びプログラム
JP2007267077A (ja) * 2006-03-29 2007-10-11 Kyocera Corp 基地局、無線通信方法及び無線通信システム
JP4628449B2 (ja) * 2008-06-23 2011-02-09 株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ 移動通信方法
JP2010004493A (ja) * 2008-06-23 2010-01-07 Ntt Docomo Inc 移動通信方法
WO2011074626A1 (ja) 2009-12-16 2011-06-23 株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ 制御装置及び移動通信方法
WO2011090074A1 (ja) 2010-01-19 2011-07-28 株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ 移動通信システム、ネットワーク装置及び移動通信方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3235407B2 (ja) 2001-12-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
RU2117396C1 (ru) Способ принятия решения о передаче связи с одного ресурса связи на другой
US6600903B1 (en) Method for determining service availability
US5805995A (en) Channel reservation and power control for improved handoff performance
US7065360B2 (en) Multi-network communications system
US7333441B2 (en) Method to control the packet switching traffic in digital cellular communication systems
JP2643689B2 (ja) マイクロセルラーシステムにおけるチャネル割り当て方法
KR100364937B1 (ko) 핸드오프요구를우선순위화하는방법
US6311065B1 (en) Mobile communication system for predicting a transfer location of a mobile station
US7315744B2 (en) System and method for minimizing hardware and maximizing capacity in a wireless communications system
US6112093A (en) Radio communication system and method for analog and digital traffic channel allocation using a second higher threshold when allocating a digital channel
US20040198360A1 (en) Subscriber device selection of service provider network based on predicted network capabilities
US6246881B1 (en) Method of channel allocation
EP0955781A2 (en) A method and system for determining handoff priority based on relative change of measured signal intensity
US5754958A (en) Method of selecting a radio base station in a mobile communication
US6205335B1 (en) Zone selection method for mobile radio communication system
JPH08331637A (ja) 通信装置、通信システムおよびチャネル適否判別方法
US8396500B2 (en) Connection destination base station determination device
EP1686819A1 (en) A mobile communication system
KR20000022799A (ko) 통신의 강제 절단의 발생율을 감소시키기 위한 핸드 오프 제어
JP2002112302A (ja) Cdma方式における基地局選択システム及び基地局選択方法
US7376390B2 (en) Radio control apparatus, mobile communication method, mobile communication program, and mobile communication system
EP0986274B1 (en) Mobile communication system in which traffics are equalized
JP2004214893A (ja) 移動無線通信システムおよび無線基地局選択方法
KR100770941B1 (ko) 기지국과 무선망 제어기를 구비하는 이동통신 망의 혼잡제어 시스템 및 방법
JP2697409B2 (ja) 移動通信システムのチャネル割当て方式

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees