JPH08329911A - 電 池 - Google Patents
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- JPH08329911A JPH08329911A JP7134104A JP13410495A JPH08329911A JP H08329911 A JPH08329911 A JP H08329911A JP 7134104 A JP7134104 A JP 7134104A JP 13410495 A JP13410495 A JP 13410495A JP H08329911 A JPH08329911 A JP H08329911A
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Abstract
きるようにする。製造工程における不良率を低減させ
る。 【構成】 電池は、ケース1、ケース1に挿入された電
極群2、及び、ケース1の開口部を閉塞している封口板
4からなる。封口板4は、電池電極9、絶縁板8、スペ
ーサー7、及び、封口体タブ5を備え、これ等を封口板
4に固定している。電池電極9と封口体タブ5は電気接
続されているが、封口板4には絶縁されている。スペー
サー7と絶縁板8は絶縁材で一体成形されており、スペ
ーサー7の両側面には、連結用開口7Aが設けられてい
る。
Description
置ずれするのを防止するために、電極群と封口板との間
にスペーサーを配設している電池に関する。
位置ずれするのを防止する構造を必要とする。ケース内
で電極群がずれると、封口板の内面に固定されている封
口体タブが、+−の電極群に接触して内部ショートの原
因となるからである。この弊害を防止する構造として、
ケースの開口部をかしめて、内形を細くする構造と、封
口板と電極群との間に筒状のスペーサーを配設する構造
が採用される。ケースの一部をかしめる構造は、全ての
電池に応用できない。たとえば、角形ケースの電池は、
ケースの隅角をかしめることができない。
電極群と封口板との間にスペーサーを配設する。スペー
サーを内蔵する電池の断面図を図1に示している。この
電池は、電極群2が上に移動して位置ずれするのを防止
するために、ケース1の開口部にスペーサー7を入れて
いる。スペーサー7は、プラスチックの成形品で、図2
の斜視図で示すように、ケースの内面に沿う筒状に成形
されている。筒状のスペーサー7は、電極群を周縁で押
し下げて、上にずれるのを防止する。
うに、封口板4の内面に、金属板で製作される封口体タ
ブ5を封口板4から絶縁して固定している。封口体タブ
5は、封口板4の上面に突出する電池電極9に電気接続
される。電池電極9と封口体タブ5の両方が、封口板4
に絶縁して固定されている。電池電極9を絶縁するため
に、電池電極9と封口板4との間にはガスケット10を
挟着している。封口体タブ5を絶縁するために、封口体
タブ5と封口板4の間にはプラスチック製の絶縁板8を
挟着している。
した連結タブ6の一端に接続し、この連結タブ6の他端
を電極タブ3に連結している。連結タブ6は、両端を封
口体タブ5と電極タブ3とに抵抗溶接しやすいように、
直角に折り曲げている。一方の折曲部は電極タブ3に、
他方の折曲部は封口体タブ5に抵抗溶接して連結してい
る。さらに、図1に示す電池は、連結タブ6が垂れ下が
るのを防止するために、スペーサー7の対向面に支持梁
11を一体成形している。連結タブ6は、支持梁11の
上に載せるように配設される。スペーサー7に支持梁1
1がないと、長い連結タブ6が垂れ下がるのを防止でき
ない。連結タブは、短くして垂れ下がらないようにでき
るが、短い連結タブは、封口体タブに接続できない。連
結タブを封口体タブに連結するときに、連結タブの折曲
部をスペーサーから上方に引き出して連結するからであ
る。スペーサーから上方に引き出して、連結タブを封口
体タブに連結した後、封口板をスペーサーの上に密着さ
せると、長い連結タブは波形に変形する。このため、連
結タブが垂れ下がって、電極群に接触しやすくなる。こ
の弊害を阻止するのが、スペーサーの支持梁である。封
口板をスペーサーに密着させる状態で、直線状になる連
結タブは、スペーサーから上方に引き出しできないの
で、封口体タブに連結できない。
を経て下記のようにして製造される。 ケース1に入れる前に、電極群2の電極タブ3に、
連結タブ6の折曲部6Aを抵抗溶接する。抵抗溶接する
とき、電極タブ3と連結タブ6を溶着電極で両側から挟
着し、この状態で電極タブ3と連結タブ6に大電流を流
す。大きな電流は、電極タブ3と連結タブ6の接触面を
抵抗加熱して溶着する。 電極群2の上に筒状のスペーサー7を載せる。一端
を電極タブ3に連結している連結タブ6を、スペーサー
7に一体成形されている支持梁11の上に載せる。連結
タブ6を封口体タブ5に連結するために、連結タブ6の
他端をスペーサー7から上方に引き出す。 電気接続される封口体タブ5と電池電極9が、絶縁
状態に固定されている封口板4を用意する。この構造の
封口板4は、別の工程で製造する。 封口板4の封口体タブ5に、スペーサー7から突出
している連結タブ6の折曲部6Aを抵抗溶接する。この
ときも、封口体タブ5と連結タブ6とを溶着電極で両側
から挟着し、大電流を流して加熱、溶着する。 電極群2、スペーサー7、及び、封口板4を一緒に
ケース1に挿入する。 ケース1の開口部に封口板4の周縁をレーザー溶接
して固定する。この工程で、ケース1の開口部を封口板
4で閉塞する。
口体タブ5に連結した後に、電極群2をケース1に挿入
している。この方法によらず、図4の鎖線で示すよう
に、連結タブ6を連結した電極群2をケース1に挿入
し、その後に、ケース1にスペーサー7を入れて、連結
タブ6を封口体タブ5に抵抗溶接することもできる。鎖
線で示す工程においても、連結タブ6を封口体タブ5に
連結するためには、連結タブ6の一端をスペーサー7か
ら上方に引き出す必要がある。
は、以上のようにして製造されるので、能率よく多量生
産するのが難しい。とくに、連結タブを封口体タブに連
結するときに、連結タブの一端をスペーサーから上に引
き出して抵抗溶接するので、この工程に手間がかかる。
また、電極群と封口板との間にスペーサーを配設し、さ
らに、封口体タブと封口板との間に絶縁板を挟着するの
で、スペーサーと絶縁板の組立工数が多くなる。さらに
また、長い連結タブを介して電極群を封口体タブに連結
する必要があるので、落下等の強い衝撃で連結タブが外
れやすい欠点もある。
に開発されたものである。本発明の重要な目的は、少な
い部品点数で能率よく安価に多量生産できる電池を提供
することにある。また、本発明の他の重要な目的は、製
造工程における不良率を低減して、耐衝撃性に優れた電
池を提供することにある。
される電池は、前述の目的を達成するために下記の構成
を備える。電池は、ケース1と、このケース1に挿入さ
れた電極群2と、ケース1の開口部に周縁が溶着されて
ケース1の開口部を閉塞する封口板4と、この封口板4
と電極群2との間に配設されて、電極群2の位置ずれを
阻止するスペーサー7と、封口板4に絶縁して固定され
ている電池電極9と、この電池電極9に接続されて封口
板4の内面に配設されている封口体タブ5と、この封口
体タブ5と封口板4との間に配設されて、封口体タブ5
を封口板4から絶縁している絶縁板8を備え、電極タブ
3は封口体タブ5に電気接続されている。
にスペーサー7を一体に成形した成形品としている。成
形品であるスペーサー7間には、連結具を挿入する連結
用開口7Aを設けている。絶縁板8の連結用開口7A
で、電極タブ3と封口体タブ5を直接に連結している。
池は、ケース1と、このケース1に挿入された電極群2
と、ケース1の開口部に周縁が溶着されたケース1の開
口部を閉塞する封口板4と、この封口板4と電極群2と
の間に配設されて、電極群2の位置ずれを阻止するスペ
ーサー7と、封口板4に絶縁して固定されている電池電
極9と、この電池電極9に接続されて封口板4の内面に
配設されている封口体タブ5と、この封口体タブ5と封
口板4との間に配設されて、封口体タブ5を封口板4か
ら絶縁している絶縁板8と、電極群2の電極タブ3を封
口体タブ5に連結している連結タブ6と備える。
板8を一体に成形している。絶縁板の両端部に成形され
たスペーサー7の両側面には、封口体タブ5に連結タブ
6を連結する連結具を挿入する連結用開口7Aを設けて
いる。スペーサー7の間に設けられた連結用開口7Aに
おいて、電極タブ3と封口体タブ5が連結タブ6により
連結される。
成形できる絶縁材を一体成形している。絶縁板8に一体
成形されたスペーサー7は、絶縁板8を封口板4に装着
する工程で、定位置に固定される。封口板4を介してケ
ース1に固定されるスペーサー7は、封口板4に固定さ
れる絶縁板8でケース1の定位置に正確に配設される。
このため、従来の電池のスペーサーのように、ケース1
の内面に嵌着されることによって位置ずれを阻止する外
形とする必要がない。スペーサー7は、両側面に連結用
開口7Aを設けて、ケース1の定位置に正確に配設され
る。したがって、スペーサー7と絶縁板8とを絶縁材で
一体成形している本発明の電池は、部品点数を少なくで
きることに加えて、スペーサー7を定位置に固定して、
電極群2のずれを有効に防止できる。さらに、両側面に
連結用開口7Aのあるスペーサー7は、ここに溶着具を
挿入することができる。このため、連結タブ6をスペー
サーの上方に引き出して封口体タブ5に連結する必要が
なく、また、封口体タブ5に直接に電極タブ3を連結す
ることが可能となる。
5に示す工程で製造できる。 ケース1に入れる前に、電極群2の電極タブ3に、
封口板4の封口体タブ5を直接に連結する。電極タブ3
と封口体タブ5とを連結するとき、スペーサー7の両側
に設けられた連結用開口7Aから溶着具を挿入する。連
結用開口7Aから溶着具を挿入して、電極タブ3を封口
体タブ5に連結するので、スペーサー7を電極群2から
離す必要がない。スペーサー7を電極群2に密着させる
状態で、電極タブ3を封口体タブ5に連結できる。 封口板4を連結した電極群2をケース1に挿入す
る。 ケース1の開口部に封口板4の周縁をレーザー溶接
して固定する。この工程で、ケース1の開口部は封口板
4で閉塞される。
池は、図6に示す工程で製造される。 ケース1に入れる前に、電極群2の電極タブ3に、
連結タブ6の折曲部6Aを抵抗溶接する。 電極群2の上に、絶縁板8に一体成形されたスペー
サー7を固定している封口板4を載せ、スペーサー7の
連結用開口7Aから溶着具を挿入して、連結タブ6を封
口体タブ5に連結する。連結タブ6を封口板4の封口体
タブ5に連結するとき、スペーサー7の両側に設けられ
た連結用開口7Aから溶着具を挿入するので、スペーサ
ー7を電極群2から離す必要がない。スペーサー7を電
極群2に密着する状態で、連結タブ6を封口体タブ5に
連結できる。このため、従来の電池のように、連結タブ
をスペーサーの上方に引き出す必要がなく、電極タブ3
と封口体タブ5とを最短距離で直線的に連結する長さの
連結タブ6を使用して、電極タブ3を封口体タブ5に連
結できる。 封口板4を連結した電極群2をケース1に挿入す
る。 ケース1の開口部に封口板4の周縁をレーザー溶接
して固定する。この工程で、ケース1の開口部を封口板
4で閉塞する。
する。ただし、以下に示す実施例は、本発明の技術思想
を具体化するための電池を例示するものであって、本発
明は電池を下記のものに特定しない。
理解し易いように、実施例に示される部材に対応する番
号を、「特許請求の範囲の欄」、「作用の欄」、および
「課題を解決するための手段の欄」に示される部材に付
記している。ただ、特許請求の範囲に示される部材を、
実施例の部材に特定するものでは決してない。
図、図8は封口板の部分の拡大断面図、図9は封口板の
底面図である。これ等の図に示す電池は、ケース1と、
このケース1に挿入された電極群2と、ケース1の開口
部に周縁を溶着してケース1の開口部を閉塞している封
口板4と、この封口板4と電極群2との間に配設され
て、電極群2の位置ずれを阻止するスペーサー7と、封
口板4に固定されている電池電極9と、この電池電極9
に接続されて封口板4の内面に配設されている封口体タ
ブ5と、この封口体タブ5と封口板4との間に配設され
て、封口体タブ5を封口板4から絶縁している絶縁板8
とを備えている。
で、底を閉塞し、上端を開口する角型である。図7に示
すスリム電池は、ケース1をたとえば−極に、封口板4
の中心に固定される電池電極9を+極とする。ただし、
ケースを+極に、封口板の電池電極を−極とすることも
できる。
セパレータで絶縁して積層し、これを渦巻状に巻いて、
ケース1に挿入できる形状に押圧したものが使用でき
る。この電極群2は、最外周に位置する電極板をケース
1に電気的に接触させる。ただ、電極群2は、複数枚の
+電極板および−電極板を、セパレータを介して積層
し、最外側の電極板をケース1に接触させることもでき
る。電極板を積層する電極群2は、ケース1に接続され
ない中間の電極板がケース1に接触しないようにセパレ
ータで絶縁される。
れぞれ別々に独立して接続し、ケース1に接続されない
電極板に電極タブ3を接続する。電極タブ3は、封口板
4に固定される電池電極9に接続されるので、電極群2
から上方に突出される。
は、封口板4をケース1の開口部にかしめて連結するの
ではない。封口板4は、たとえばレーザー溶接等の方法
で、ケース1の開口部に沿って溶着して固定される。ケ
ース1に溶着される封口板4は、ケース1の開口部の内
側に隙間なく挿入される。封口板4とケース1との間に
隙間ができないように、封口板4の外形は、ケース1開
口部の内形に等しい形状に切断される。
面に電池電極9を、内面に封口体タブ5を固定してい
る。封口体タブ5と電池電極9は、導電性が要求される
ので金属製である。電池電極9は封口体タブ5に接続さ
れている。電池電極9と封口体タブ5は、封口板4に絶
縁して固定される。電池電極9を絶縁して封口板4に固
定するために、電池電極9と封口板4との間にガスケッ
ト10を挟着している。封口体タブ5を絶縁して封口板
4に固定するために、封口体タブ5と封口板4の間に絶
縁板8を挟着している。ガスケット10は、優れた絶縁
性を有するプラスチック製である。
タブ5の中心に連結されている。電池電極9を封口体タ
ブ5に連結するために、電池電極9の下端は、封口体タ
ブ5の中心に開口された貫通孔13に挿入され、その下
端縁がかしめられて封口体タブ5に連結されている。電
池電極9と封口体タブ5は、ガスケット10と絶縁板8
とを挟着するようにして、封口板4に固定される。電池
電極9が封口板4にショートしないように、封口板4は
電池電極9を非接触状態に挿入するための電池電極孔1
2を貫通して設けている。
に示す。この絶縁板8は、成形できる絶縁材を使用して
スペーサー7を一体成形している。成形できる絶縁材に
は、ポリエチレン樹脂、ナイロン樹脂、ポリプロピレン
樹脂等のプラスチック、シリカやアルミナ等を含む無機
質粉体を成形して焼結したものが使用できる。絶縁板8
は、図9に示すように、外周の形状を、封口板4の外形
よりも多少小さく成形している。この形状の絶縁板8
は、ケース1に簡単に挿入できると共に、封口板4の外
周をケース1に溶着するときに、封口板4を溶着する熱
で絶縁板8の外周が加熱されない。したがって、加熱さ
れると変形するプラスチック製の絶縁板8を変形させる
ことなく、封口板4をケース1に溶着できる。絶縁板8
は、封口板4の定位置に固定されるので、封口板4を介
してケース1の定位置に固定される。したがって、絶縁
板8の外周とケース1の内面との間に多少隙間があって
も、絶縁板8を固定する位置がずれることはない。無機
質粉体を焼結した絶縁板は、封口板とほぼ同じ外形に成
形することができる。封口板をケースに溶着するときに
変形しないからである。
置に固定するために、下面に突出して封口体タブ用のス
トッパー突起8Aを一体成形している。ストッパー突起
8Aは、封口体タブ5の四隅部の近傍にあって、その両
側に配設されている。
両端部にスペーサー7を一体成形している。スペーサー
7は、図7に示すように電極群2の上に位置して、電極
群2が上にずれるのを防止する。したがって、スペーサ
ー7は、下端面を電極群2の上面に接触させ、あるいは
電極群2に接近させる長さに成形されている。スペーサ
ー7は、封口体タブ5に電極タブ3を連結するときに邪
魔にならないように、絶縁板8の両端部分に設けられ
て、両スペーサー7の間を連結用開口7Aとしている。
連結用開口7Aの幅を広くすると、スペーサー7が小さ
くなる。反対にスペーサー7を大きくすると、連結用開
口7Aの幅が狭くなる。連結用開口7Aは、封口体タブ
5に電極タブ3を連結するときに、連結具を両側から挿
入できる幅に設計される。スペーサー7は、電極群2が
上にずれるのを阻止できる大きさに設計される。
7が電極群2を狭い面積で押圧して、上にずれるのを阻
止する。このため、スペーサー7が電極群2の局部を押
圧する状態となって、電極群2に無理な力を作用させ
る。スペーサー7が大きいと、スペーサー7は広い面積
で電極群2の上面を押圧して、電極群2に無理な力を作
用させない。ただ、スペーサー7を大きくすると、連結
用開口7Aが狭くなる。連結用開口7Aが狭すぎると、
封口体タブ5に電極タブ3を連結する連結具を挿入する
のが難しくなる。したがって、スペーサー7と連結用開
口7Aの大きさは、スペーサー7が無理なく電極群2の
位置ずれを阻止でき、かつ、連結用開口7Aに連結具を
挿入しやすいように設計される。図に示す絶縁板8は、
全長の約半分を連結用開口7Aとして、残りの部分をス
ペーサー7としている。
けられたスペーサー7の間に位置し、かつ、ストッパー
突起8Aの間に入れて固定できる板状に切断されてい
る。封口体タブ5は、電極タブ3を溶着するために、図
8ないし図10に示すように、一端を下方に折曲して溶
着片5Aとしている。さらに、封口体タブ5は中心に、
電池電極9を連結するための貫通孔13を開口してい
る。
下記の工程で製造される。 電池電極9と封口体タブ5が固定されている封口板
4を用意する。この封口板4は、電池電極9と封口体タ
ブ5で、ガスケット10と絶縁板8とを挟着し、ガスケ
ット10で電池電極9を、絶縁板8で封口体タブ5を絶
縁している。 電極群2の電極タブ3が、封口板4に固定されてい
る封口体タブ5の溶着片5Aに溶着される。溶着片5A
が電極タブ3に溶着されるとき、スペーサー7の間の連
結用開口7Aに連結具が挿入される。連結具は溶着片5
Aと電極タブ3とを両側から挟着して連結する。封口体
タブ5の溶着片5Aが電極タブ3に連結されるとき、ス
ペーサー7は、下端面を電極群2の上面に接触させる。
いいかえると、スペーサー7が電極群2の上にのせられ
た状態で、封口体タブ5が電極タブ3に連結される。
する。電極群2に連結された封口板4は、ケース1の開
口部に嵌入される。封口板4の外周と、ケース1の内面
とがレーザー溶接等の方法で溶着される。
電極タブ3に連結している。この構造の電池は、部品点
数を最小にして、低コストで能率よく多量生産でき、し
かも、耐衝撃性を理想的な状態にできる特長がある。た
だ、本発明の電池は、必ずしも電極タブ3を直接に封口
体タブ5に連結する必要はない。本発明の電池は、図1
1に示すように、連結タブ6を介して封口体タブ5を電
極タブ3に連結することもできる。この電池は、連結タ
ブ6を使用する以外、図7に示す電池と同じようにして
製造される。
ので、両端を折曲して折曲部6Aとしている。図11に
示す電池は、従来の電池と同じように連結タブ6を内蔵
しているが、連結タブ6の全長が全く違う。連結タブ6
は、直線状となって、電極タブ3と封口体タブ5とを最
短距離で連結する。連結タブ6をスペーサー7から上方
に引き出すことなく、封口体タブ5に連結できるからで
ある。連結タブ6は、スペーサー7を電極群2の上に載
せた状態で封口体タブ5に連結される。
は、図6に示すようにして下記の工程で製造される。 電気接続される電池電極9と封口体タブ5が、絶縁
状態に固定されている封口板4を用意する。 連結タブ6の一端を、電極タブ3に連結する。 電極群2の上にスペーサー7を載せる状態で、連結
タブ6の他端を溶着片5Aに連結する。連結タブ6を溶
着片5Aに連結するために、連結用開口7Aに連結具が
挿入される。連結具は溶着片5Aと連結タブ6とを両側
から挟着して連結する。 封口板4を連結した電極群2をケース1に挿入し、
封口板4の外周と、ケース1の内面とをレーザー溶接等
の方法で溶着する。
ブ3に連結し、その後に、連結タブ6の他端を封口体タ
ブ5に連結する。ただ、図示しないが、連結タブは、一
端を先に封口体タブに連結し、その後に電極タブに連結
することもできる。この製法は下記の工程で電池を製造
する。
に固定されている封口板4を用意する。 連結タブ6の一端を、封口体タブ5に連結する。連
結タブ6を封口体タブ5に連結するとき、連結用開口7
Aに連結具を挿入する。 電極群2の上にスペーサー7を載せる状態で、連結
タブ6の他端を電極タブ3に連結する。連結タブ6を電
極タブ3に連結するとき、連結用開口7Aに連結具を挿
入する。 封口板4を連結した電極群2をケース1に挿入し、
封口板4の外周と、ケース1の内面とをレーザー溶接等
の方法で溶着する。
よく安価に多量生産できる特長がある。それは、本発明
の電池が、スペーサーを絶縁板に一体成形し、スペーサ
ーを絶縁板を介して封口板の定位置に固定しているから
である。
ペーサーを定位置に固定するので、スペーサーを、それ
自体でケースの定位置に固定される形状とする必要がな
い。スペーサーは、両側面を開口して連結用開口を設け
ている。連結用開口のあるスペーサーは、従来のよう
に、スペーサーから連結タブを引き出して連結する必要
がない。スペーサーの間に設けた連結用開口に連結具を
挿入して、封口体タブに電極タブや連結タブを連結でき
るからである。この構造の電池は、請求項2に記載され
るように、連結タブを使用して電極タブを封口体タブに
連結する電池にあっては、連結タブを直線状にして最短
距離で連結できる。さらに、請求項1に記載される電池
のように、連結タブを使用しないで、電極タブを直接に
封口体タブに連結することも可能である。この構造の電
池は、連結タブがないので、封口体タブを電極タブに確
実に連結でき、さらに、耐衝撃強度を著しく改善でき
る。衝撃で連結タブが外れるのを極減できるからであ
る。耐衝撃性を比較するために、本発明者は、図1に示
す構造をしている従来の電池と、電極タブを封口体タブ
に直接に連結する本発明の電池をそれぞれ50個用意し
て、落下試験をした。落下試験は、電池を1.9メート
ルの高さから、コンクリート面に10回落下させた。そ
の結果、図1に示す従来の電池は3個の電池は連結タブ
が外れたが、本発明の電池は電極タブが封口体タブから
外れたものは皆無であった。
縁板とを別々にケースの定位置に挿入するのではなく、
スペーサーを絶縁板に一体成形している。このため、ス
ペーサーと絶縁板の相対位置がずれることがない。絶縁
板は封口板の定位置に固定されるので、スペーサーも封
口板の正確な位置に固定される。スペーサーと絶縁板と
を別々の部材とする従来の電池は、封口板をケースに圧
入するときに、スペーサーの位置がずれて電池の歩留が
低下することがあった。本発明の電池は、スペーサーの
位置ずれを確実に防止して封口板をケースに圧入でき
る。このため、封口板を圧入する工程で不良品となるこ
とがなく、電池を製造する歩留を向上できる特長があ
る。ちなみに、図1に示す従来の電池は、封口板を圧入
する工程で1.5%の不良電池が発生した。これに対し
て、電極タブを直接に封口体タブに連結する本発明の電
池は、封口板の圧入工程における不良率がわずかに0.
3%に極限した。
面図
略断面図
図
Claims (2)
- 【請求項1】 ケース(1)と、このケース(1)に挿入され
た電極群(2)と、ケース(1)の開口部に周縁が溶着されて
ケース(1)の開口部を閉塞している封口板(4)と、この封
口板(4)と電極群(2)との間に配設されて、電極群(2)の
位置ずれを阻止するスペーサー(7)と、封口板(4)に絶縁
して固定されている電池電極(9)と、この電池電極(9)に
接続されて封口板(4)の内面に配設されている封口体タ
ブ(5)と、この封口体タブ(5)と封口板(4)との間に配設
されて、封口体タブ(5)を封口板(4)から絶縁している絶
縁板(8)を備え、電極タブ(3)が封口体タブ(5)に電気接
続されてなる電池において、 前記絶縁板(8)が、両端部に前記スペーサー(7)を一体に
成形された成形品であり、この成形品であるスペーサー
(7)間には、連結具を挿入する連結用開口(7A)が設けら
れており、この連結用開口(7A)において、電極タブ(3)
と封口体タブ(5)が直接に連結されてなることを特徴と
する電池。 - 【請求項2】 ケース(1)と、このケース(1)に挿入され
た電極群(2)と、ケース(1)の開口部に周縁が溶着された
ケース(1)の開口部を閉塞している封口板(4)と、この封
口板(4)と電極群(2)との間に配設されて、電極群(2)の
位置ずれを阻止するスペーサー(7)と、封口板(4)に絶縁
して固定されている電池電極(9)と、この電池電極(9)に
接続されて封口板(4)の内面に配設されている封口体タ
ブ(5)と、この封口体タブ(5)と封口板(4)との間に配設
されて、封口体タブ(5)を封口板(4)から絶縁している絶
縁板(8)と、電極群(2)の電極タブ(3)を封口体タブ(5)に
連結している連結タブ(6)と備える電池において、 前記絶縁板(8)が、両端部に前記スペーサー(7)を一体に
成形された成形品であり、この成形品であるスペーサー
(7)間には、連結具を挿入する連結用開口(7A)が設けら
れており、この連結用開口(7A)において、電極タブ(3)
と封口体タブ(5)が連結タブ(6)により連結されてなるこ
とを特徴とする電池。
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