JPH08329117A - 医療用カルテ専用ファイル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】識別用の受信装置がカルテファイルから容易に
離脱したり、衝撃等で故障することなく、受信装置を患
者の疾病等の状況に応じた各種厚さのファイルに付け替
えて使用することができる。 【解決手段】カルテ毎の固有番号を記憶すると共に、コ
ンピュータ１から発せられた検索信号が自己の固有番号
と一致した際に発光する発光表示器５を具備した受信装
置18を、カルテ本体４を収納する医療用カルテ専用ファ
イル６のファイル本体6aに対し、着脱自在に装着可能な
受信装置装着部19を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、医療用カルテ専用
ファイル、更に詳しくは、医療用カルテを収納すると共
に、棚に保管された多数の医療用カルテ専用ファイルの
中から所望のカルテを収納するファイルをコンピュータ
を介して個別検索する際に用いられるコンピュータ個別
検索用の医療用カルテ専用ファイルに関するものであ
る。

【０００２】一般に、この種コンピュータ個別検索用の
医療用カルテ専用ファイルとしては、例えば実開昭61−
192366号公報所載の検索装置に用いられてなるものがあ
る。

【０００３】即ち、上記公報所載のものは、第３図に示
す様に、カルテ等の個々の対象資料（カルテ本体）を収
納したカルテホルダー（ファイル）13の適切な位置、例
えばカルテホルダー13の上縁端部に特定の信号のみを選
別して反応する機能を備えた受信部と、それによって作
動するスイッチ回路と、それによって点灯する標識灯14
a を有した受信装置14を着脱自在としたものであり、外
見上酷似した大量のファイル13を所定の収納架（棚）15
に収納したままで所望する特定のものを識別して素早く
取り出し得るだけでなく、使用後は棚15の任意の場所に
自由に収め得ることによって、出し入れの時間と労力を
大幅にセーブすることが出来るものである。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の構成からなる医療用カルテ専用ファイルに於いて
は、下記の様な問題点があった。

【０００５】一般に、医療用カルテ専用ファイルは、患
者の診察や検査等の事ある毎にその都度医者が直接記入
しなければならないため、必ず病院内の各種診察や検査
等のセクション毎に患者と共に移動することとなる。

【０００６】よって、前記の如く受信装置をカルテホル
ダーの適切な位置、例えばファイルの上縁端部、つまり
カルテファイルの受信装置装着部に露出した状態で取付
けられたものは、患者や医者等の扱い方如何では、容易
にカルテホルダーから離脱して紛失したり、不意な衝撃
等をも直接受けて故障の原因にもなるという問題が生じ
ていた。

【０００７】従って、これを解消せんとするものに、特
開昭61−282971号公報所載の検索システムに用いられて
なる医療用カルテが存在する。

【０００８】即ち、上記公報所載のものは、第４図に示
す様に、内部にカルテ本体16a をファイリング可能な所
定のファイル16の背表紙部内に、予め約束されたコード
信号を識別可能で、且つ約束されたコード信号の受信に
より表示ランプ等の表示17aを動作させる受信器17が一
体的に組み込まれたものであり、かかるファイル16は、
その背表紙部内に受信器17を一体的に組み込んでなるこ
とから、患者や医者等が例え手荒く扱った場合であって
も、ファイル16の背表紙部内の受信器17に何ら不都合は
生じないという利点はあるが、如何せん、病院で使用さ
れるファイル16は、患者の疾病の状況等に伴って収納す
るカルテ本体16a の厚さが増減するものである。

【０００９】よって、カルテ本体の厚さが、ファイルの
カルテ本体収納能力を超える程に増大した場合には、新
しいファイルが別に必要となって同一患者で複数のファ
イル及び該複数のファイル毎に複数の受信器が存在する
ことになり、院内管理が極めて煩雑なものとなる。

【００１０】更に、通常患者毎のカルテ本体は、治療等
が終了して患者が全快した場合であっても法的に定めら
れた一定の期間保管しなければならない。

【００１１】従って、使用しないカルテ本体は、一定の
期間、院内の所定の保管場所に保管されることになる
が、各ファイルには受信器が組み込んでなることから、
ファイルと共に受信器も一定の期間使用出来なくなると
いう問題が生じていた。

【００１２】然して、本発明は、上記前者及び後者何れ
の問題をも全て解決するものであり、受信装置を備えた
カルテファイルを病院内の各種診察や検査等のセクショ
ン毎に患者と共に移動させたり、又患者や医者等が雑に
扱った場合であっても受信装置がカルテファイルから容
易に離脱したり又不意な衝撃等をも全く有することな
く、更に個々のファイルに収納されるカルテ本体の厚さ
が、患者の疾病等の状況に応じて増減した場合機であっ
ても受信装置を患者の疾病等の状況に応じた各種厚さの
ファイルに瞬時に付け替えて使用することが出来る極め
て優れた医療用カルテ専用ファイルを提供することを課
題とするものである。

【００１３】

【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、カルテ
毎の固有番号を記憶すると共に、コンピュータ１から発
せられた検索信号が自己の固有番号と一致した際に発光
する発光表示器５を具備した受信装置18を、カルテ本体
４を収納するファイル本体6aに着脱自在とする医療用カ
ルテ専用ファイル６に於いて、該医療用カルテ専用ファ
イル６のファイル本体6aには、前記受信装置18を該ファ
イル本体6aに着脱自在に装着可能な受信装置装着部19が
独自に設けられた点にある。

【００１４】更に、受信装置装着部19が独自に設けられ
たファイル本体6aには、受信装置装着部19に装着された
受信装置18の発光表示器５の先端部を、ファイル本体6a
の外より見ることが出来る開口部17が前記発光表示器５
に対応すべく設けられた点にある。

【００１５】

【発明の実施の形態】

＜第一実施形態＞以下、本発明の医療用カルテ専用ファ
イルを用いるファイルの個別検索装置の一実施例につい
て図面に従って説明する。

【００１６】図１において、１はコンピュータ本体で、
２は該コンピュータ１に接続され、且つ該コンピュータ
１からの信号に応じたデジタル信号を発信するための発
信機で、該発信機２は棚７の棚板15に等間隔に多数取り
付けられてなる。

【００１７】４は医療用カルテ本体を示し、６は該カル
テ本体４を収納するための医療用カルテ専用ファイルを
示す。尚、図２（イ）に示す様に、該医療用カルテ専用
ファイル６の背表紙部16内には、ファイル６に対して独
自に形成された受信装置装着部19が設けられ、且つ該受
信装置装着部19には、受信機３と発光ダイオードによる
発光表示器５とを具備する受信装置18が装着脱自在に内
装着されてなる。しかも該受信装置装着部19が独自に設
けられた前記ファイル６の背表紙部16には、装着された
受信装置18の発光表示器５の先端が該ファイル６の外よ
り見ることが出来る矩形状の開口部17が、前記発光表示
器５に対応した位置に設けられてなる。

【００１８】尚、上記受信装置18は．図２（ロ）のブロ
ック図に示す様に、受信機３と表示器である発光ダイオ
ード５から構成され、又該受信機３は前記棚７に設けら
れた発信機２からのデジタル信号を受信するための受信
部としてのフォトダイオード８とプログラムが記憶され
てなるメモリー９と、ＣＰＵ11と、カルテ４の固有番地
が記憶されてなるディップスイッチ10と、電池12により
構成されてなる。

【００１９】本発明の医療用カルテ専用ファイルを用い
るファイルの個別検索装置は以上の構成からなり、次に
その使用例並びに作用について説明する。

【００２０】先ず、Ａ氏のカルテ本体４が収納されたカ
ルテファイル６を棚７から取り出す場合には、先ずコン
ピュータ本体１でＡ氏のカルテを選び出し、Ａ氏の固有
番地に対応したデジタル信号を発信機２へ送信する。

【００２１】これによって、該発信機２はコンピュータ
本体１からの信号を受けて、先ず受信装置18の受信機３
に対し受信予備信号を発信し、その発信の終了後に前記
Ａ氏の固有番地に対応するデジタル信号を発信する。

【００２２】一方、受信装置18の受信機３は、発信機２
からの受信予備信号を受信すると、その時点で初めて固
有番地に対応するデジタル信号が受信可能な状態になる
のである。

【００２３】つまり、受信機３には、常時微弱な電流し
か流れていないが、一度受信予備信号を受信すると、デ
ジタル信号を受信可能にするための電流が流れ始める電
池寿命を長く保つことが出来る機能が付されてなる。

【００２４】そして、上記の如く受信可能な状態になっ
た受信装置18の受信機３の中で、Ａ氏の固有番地が記憶
されたＡ氏のカルテ４を収納してなるファイル６の受信
装置18の受信機３のみが該デジタル信号に対して受信応
答すると共に、発光表示器５を発光させ、その発光をフ
ァイル６に形成された開口部17を介してファイル６の外
より瞬時に、且つ確実に確認することが出来、よってＡ
氏のカルテ４が収納されたファイル６の存在位置を発光
表示器５の発光を介して容易に知ることが可能となるの
であるが、各ファイル６には、受信装置18を内装着すべ
く該ファイル６に独自に形成された受信装置装着部19
と、該受信装置装着部19に内装着された受信装置18の発
光表示器５の先端部を、ファイル６の外より見ることが
出来る開口部17が前記発光表示器５に対応して設けられ
てなることから、個々のファイル６に収納されるカルテ
本体4aの厚さが、患者の疾病等の状況に応じて増減した
際、受信装置18を患者の疾病等の状況に応じた各種厚さ
のファイル６の受信装置装着部19内に容易に内装着させ
ることが出来る。

【００２５】更に、個々のファイル６に収納されてなる
カルテ本体４が、法的に定められた一定の保管年月日を
経過して不要となった場合でも、ファイル６の受信装置
装着部19より受信装置18を取り出して新規患者等用の新
ファイル６の受信装置装着部19に装着して繰り返し使用
することが出来ると共に、開口部17を介して受信装置18
の発光表示器５の発光を何処からでも容易に、且つ瞬時
に確認することが出来るのである。

【００２６】更に、上記実施例では、発信機２には発信
のための機能を、又受信機３には受信のための機能しか
持たせなかったが、発信機２と受信機３に発信及び受信
機能を併用させたり、或いは発信機２に受信機を、又受
信機に発信機を夫々取り付けてもよく、この場合には、
受信機３からの信号を発信機２を通してコンピュータ本
体１が受信し、該コンピュータ本体１によって受信機３
の存在位置、つまりカルテ４の保管位置を知ることが出
来る。

【００２７】その結果、カルテファイル６を保管してい
る棚７が多数存在する場合に、発光表示器８の光だけで
はカルテファイル６の保管位置を容易に探すことが出来
ない場合等に所望のカルテ４を収納してなるカルテファ
イル６の存在する棚７の位置を知ることが出来、カルテ
４の保管位置を極めて容易に探しだすことが出来る利点
がある。

【００２８】更に、上記実施例では、カルテ４の存在位
置を知るための発光表示器として発光ダイオード５を使
用し、光にて外部表示を行っているが、その手段は決し
て発光ダイオード５に限らず、要は光を発する手段であ
ればよい。

【００２９】

【発明の効果】叙上の様に、本発明は受信装置を備えた
カルテファイルを病院内の各種診察や検査等のセクショ
ン毎に患者と共に移動させたり、又患者や医者等が雑に
扱った場合であっても受信装置がカルテファイルから容
易に離脱したり又不意な衝撃等をも全く有することな
く、更に個々のファイルに収納されるカルテ本体の厚さ
が、患者の疾病等の状況に応じて増減した場合であって
も受信装置を患者の疾病等の状況に応じた各種厚さのフ
ァイルに独自に設けられた受信装置装着部内に瞬時に付
け替えて使用することが出来る極めて優れた医療用カル
テ専用ファイルを提供することが出来るという格別な効
果を有するに至った。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の医療用カルテ専用ファイルを用いたフ
ァイル個別検索装置の一実施例を示す概略斜視図。

【図２】カルテ本体を収納する医療用カルテ専用ファイ
ルを示し、同図（イ）は斜視図，同図（ロ）は受信装置
のブロック図。

【図３】従来のカルテ等の個別検索装置を示し、同図
（イ）は検索装置に用いられるカルテホルダー収納架を
示す斜視図，同図（ロ）は検索装置に用いられる受信装
置を示す斜視図。

【図４】従来の検索システムに用いられるファイルの斜
視図。

【符号の説明】

１…コンピュータ本体 ２…発信機 ３…受信機 ４…医療用カルテ本体 ６…医療カルテ専用ファイル

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 カルテ毎の固有番号を記憶すると共に、
   コンピュータ(1) から発せられた検索信号が自己の固有
   番号と一致した際に発光する発光表示器(5) を具備した
   受信装置(18)を、カルテ本体(4) を収納するファイル本
   体(6a)に着脱自在とする医療用カルテ専用ファイル(6)
   に於いて、該医療用カルテ専用ファイル(6) のファイル
   本体(6a)には、前記受信装置(18)を該ファイル本体(6a)
   に着脱自在に装着可能な受信装置装着部(19)が独自に設
   けられてなることを特徴とする医療用カルテ専用ファイ
   ル。
2. 【請求項２】 前記受信装置装着部(19)が独自に設けら
   れたファイル本体(6a)には、受信装置装着部(19)に装着
   された受信装置(18)の発光表示器(5) の先端部を、ファ
   イル本体(6a)の外より見ることが出来る開口部(17)が前
   記発光表示器(5) に対応すべく設けられた請求項１記載
   の医療用カルテ専用ファイル。