JPH08329093A - 分散ディレクトリシステム及び知識情報変更方法 - Google Patents

分散ディレクトリシステム及び知識情報変更方法

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JPH08329093A
JPH08329093A JP7131793A JP13179395A JPH08329093A JP H08329093 A JPH08329093 A JP H08329093A JP 7131793 A JP7131793 A JP 7131793A JP 13179395 A JP13179395 A JP 13179395A JP H08329093 A JPH08329093 A JP H08329093A
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JP
Japan
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knowledge
dsa
entry
dit
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Application number
JP7131793A
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English (en)
Inventor
Kazuyuki Ikenotani
和幸 池ノ谷
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ディレクトリ情報木(DIT)における葉以外
のエントリについての相対識別名(RDN)の変更を可
能にする。 【構成】情報処理装置10−2は、システムがDIT
(ディレクトリ情報木)によるデータ構造によって管理
する全情報の少なくとも1部を含む部分DITの情報が
格納されたDIBと、DIBから情報を検索するDSA
21と、情報の検索要求をDSA21に伝達するDUA
22とを有し、DSA21は、何れの情報処理装置にお
けるDSAがDIT中の何れの部分を管理しているかを
示す知識情報を格納するための知識エントリを配置して
管理し、部分DIT中の相対識別名を変更する際、知識
エントリ中の知識情報に基づいて、他の情報処理装置に
おけるDSAによって管理される知識情報に影響を与え
ることが判別された場合に該当する他の情報処理装置の
DSAに対して変更内容を含むエントリ更新要求を発行
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ITU−T勧告X.5
00シリーズ(1988年版)で規定している分散ディ
レクトリシステム及び知識情報変更方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ディレクトリシステムは大規模なネット
ワーク上に分散されたネットワーク資源を一元管理する
機能を提供するサービスである。このディレクトリシス
テムを用いてネットワーク資源に関する情報を検索した
り、更新したりすることができる。
【0003】ディレクトリシステムは、図12に示すよ
うに、ネットワーク情報が格納されたDIB(ディレク
トリ情報ベース)をアクセスするDSA(ディレクトリ
システムエージェント)と、利用者からの要求をDSA
に伝達するDUA(ディレクトリ利用者エージェント)
から構成されている。
【0004】図12に示すように、ネットワークに分散
されたDIBから構成される分散ディレクトリでは、マ
シンAのDIBにないネットワーク情報は他のマシン
(マシンB、もしくはマシンC)に存在する。
【0005】その様な場合、マシンAの利用者はDUA
を介して、検索要求をDSAに送信する。DSAは、要
求されたネットワーク情報が存在するマシン(この場合
は、マシンCとする)に検索を依頼する。検索要求を受
けたマシンCは、要求する検索処理を実行し、その結果
をマシンAのDSA及びDUAを介して、利用者に返
す。
【0006】一方、DIBの論理的データ構造は、図1
3に示すように、DIT(ディレクトリ情報木)と呼ば
れる木構造になっており、その木の節にはエントリが配
置され、ネットワーク情報(メールアドレスなど)は属
性としてエントリに格納されている。
【0007】各エントリには名前付けがされており、そ
の名前は相対識別名(RDN)で表せる。RDNは、
{属性型:属性値}の組み合わせからなり、例えば会社
名「会社B」のエントリは、{“組織名”:“会社
B”}というRDNを持っている。
【0008】また、DITのルートから任意のエントリ
までのRDNの順序列は、識別名(DN)で表せる。例
えば、「会社B」のエントリは、({“国名”:“日
本”}/{“組織名”:“会社B”})のDNを持って
いる。利用者が「会社B」に所属する従業員の電子メー
ルアドレスを検索しようとする場合、このRDNの列か
ら構成されるDNを指定することによって必要とするエ
ントリを特定することができる。
【0009】分散ディレクトリシステムは、検索要求の
際に指定されたDNをもとに、DITのルートから「日
本」、「会社B」とたどり、「会社B」の従業員である
「池谷和幸」、「橋本浩一」、「増尾洋」のエントリか
ら電子メールアドレスを獲得する。
【0010】また、識別名に別の名前を与える別名エン
トリを配置することによって、ある1つのエントリを様
々な名前で識別することができる。例えば、図13中に
示すように、別名エントリ「会社X」を配置することに
より、「池谷和幸」のエントリを({“国名”:“日
本”}/{“組織名”:“会社X”}/{“一般名”:
“池谷和幸”})という名前でもアクセスすることがで
きる。
【0011】また、分散ディレクトリでは、どのDSA
がDIT上のどの情報を管理しているかという知識情報
を持たなければならない。知識情報には、上位知識、下
位知識、及び自己知識(自分がDITのどの部分を持っ
ているかを示す知識)があり、上位知識を除く、知識は
そのDSAが持つ部分木の頂点エントリの識別名とその
DSAのアドレス情報から構成される。上位知識は、上
位DSAのアドレス情報のみから構成される。
【0012】これらの知識情報を各DSAが管理するこ
とによって、DIBが分散されている分散ディレクトリ
において、何れのDSAからも目的のエントリを検索す
ることができる。
【0013】一方で、知識情報に影響を与えるDITの
葉以外のエントリに対して、そのRDNを変更すること
が禁止されている。すなわち、葉以外のエントリのRD
N変更を許可すると、RDNを変更したエントリの直接
上位エントリが別のDSAに存在する場合、そのDSA
が保存する知識情報(下位知識)と、RDNを変更した
エントリを保持するDSAの知識情報(自己知識)が矛
盾してしまうためである。
【0014】しかし、例えば、組織体系を表現したDI
Bにおいて、組織改正などで葉以外のエントリのRDN
を変更する必要性は多々ある。その様な場合では、シス
テム管理者がDSAを利用しないローカルな手段でRD
Nを変更し、それに伴う知識情報の矛盾を各DIBに対
して解消しなければならない。従って、大規模な分散デ
ィレクトリでは、膨大な作業が必要となり、逐次、矛盾
を解消していくことは不可能に近い。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】このように従来の分散
ディレクトリシステムでは、各DSA間の知識情報の一
貫性を管理する手段がないため、葉以外のエントリのR
DN変更は禁止されていた。このような変更を許可する
と、RDNを変更したエントリの直接上位エントリが別
のDSAに存在する場合、そのDSAが保存する知識情
報(下位知識)と、RDNを変更したエントリを保持す
るDSAの知識情報(自己知識)が矛盾する。また、D
IB内に組織などの木構造を構築する場合、組織改正な
どに対応するため葉以外のエントリのRDNを変更した
いというニーズがあり、それに伴う知識管理が必要であ
る。
【0016】また、ディレクトリサービス要求に対し
て、その識別名を持つエントリがどのDSAに存在する
かを特定しなければならない。この処理はその識別名を
含む最適な知識情報を検索し、発見する処理である。検
索キーは識別名であり、文字列を含む比較的大きなデー
タである。このデータをそのまま比較すると、比較に要
する時間がその大きさに比例して増大する。
【0017】また、位置的に遠隔のDSAから複数のD
SAを経由して目的のエントリが存在すると予想される
DSAにディレクトリサービス要求が到達したにも関わ
らず、目的エントリの識別名が変更されたため、その要
求を失敗させることは、ディレクトリシステム全体の応
答性能を劣化させることになる。さらに、この問題は知
識の一貫性を管理する手段でも問題となる。つまり、D
IT上で隣接する2つのDSA内の頂点エントリのRD
Nを同時に変更した場合、知識変更のためにそれぞれに
送信した変更要求は識別名が変更されるため失敗し、知
識管理自体が失敗する。
【0018】本発明は前記のような事情を考慮してなさ
れたもので、多大な労力を必要とすることなく、葉以外
のエントリに対してもRDN変更を可能にし、それに伴
う知識情報の一貫性も保持することができる分散ディレ
クトリシステムを実現する情報処理装置及び方法を提供
することを目的とする。
【0019】また、比較的大きなデータである識別名の
比較処理時間を短縮し、全体としての検索処理時間を短
縮することを可能にする。また、識別名の不一致による
操作要求の失敗を回避することを可能する。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明は、ITU−T勧
告X.500シリーズに準拠し、複数の情報処理装置が
通信回線を介して接続された分散ディレクトリシステム
において、前記情報処理装置は、システムがDIT(デ
ィレクトリ情報木)によるデータ構造によって管理する
全情報の少なくとも1部を含む部分DITの情報が格納
されたDIB(ディレクトリ情報ベース)と、前記DI
Bから情報を検索するDSA(ディレクトリシステムエ
ージェント)と、情報の検索要求を前記DSAに伝達す
るDUA(ディレクトリ利用者エージェント)とを有
し、前記DSAは、部分DIT中に何れの情報処理装置
におけるDSAが前記DIT中の何れの部分を管理して
いるかを示す知識情報を格納するための知識エントリを
配置して管理し、自DSAが管理する部分DITのエン
トリを識別するための相対識別名を変更する際、前記知
識エントリ中の知識情報に基づいて、他の情報処理装置
におけるDSAによって管理される知識情報に影響を与
えることが判別された場合に、該当する他の情報処理装
置におけるDSAに対して変更内容を含むエントリ更新
要求を発行する手段を具備したことを特徴とする。
【0021】また、前記知識情報として、自己知識、上
位知識、及び下位知識をそれぞれ属性として格納し、前
記DSAは、自DSAが管理する部分DITのエントリ
の識別名の変更が、前記上位知識または前記下位知識に
より、DIT上で隣接するDSAの知識情報に影響を与
えるか否かを判別することを特徴とする。
【0022】また、前記DSAは、エントリ更新要求を
受けた場合に、変更内容に応じて自DSAが管理する知
識情報を変更すると共に、自知識エントリ中の知識情報
に基づいて、さらに他の情報処理装置におけるDSAに
よって管理される知識情報に影響を与えることが判別さ
れた場合に、該当する他の情報処理装置におけるDSA
に対して変更内容を含むエントリ更新要求を発行するこ
とを特徴とする。
【0023】また、前記相対識別名の列による識別名か
らなる知識情報、及び前記相対識別名の列による識別名
によって検索対象を指定する検索要求のそれぞれについ
て、各相対識別名に対応するハッシュ値の列からなるハ
ッシュ識別名を求めるハッシュ識別名生成手段を具備
し、前記DSAは、前記検索要求に対して、前記ハッシ
ュ識別名識別手段によって得られたハッシュ識別名を用
いて、知識エントリに格納された知識情報から最適な知
識情報を検索することを特徴とする。
【0024】また、前記相対識別名を変更した場合に、
相対識別名が変更されたエントリに対して変更前の相対
識別名を持つ別名エントリを作成する手段を具備し、相
対識別名を変更した後、新旧2つの識別名でのアクセス
を可能としたことを特徴とする。
【0025】
【作用】このような構成によれば、分散ディレクトリに
対応したDSAを実現する情報処理装置が、DIT(デ
ィレクトリ情報木)の葉以外の部分のエントリのRDN
変更を許可した場合に発生する、各DSAが保持する知
識情報の矛盾を、知識情報を属性化し、その属性を知識
エントリに格納し、知識エントリに対する変更要求によ
って解消することにより、1988年版X.500シリ
ーズの範囲で、葉以外のエントリに対してもRDN変更
を可能にし、それに伴う知識情報の一貫性も保持するこ
とができる。
【0026】また、知識情報に含まれる自己知識、上位
知識、及び下位知識を参照することで、DIT上で隣接
するDSAの知識情報に影響を与えるか否かが判別でき
る。また、各情報処理装置のDSAは、他のDSAから
の知識情報に対する変更要求を受けた場合には、自知識
エントリ中の知識情報を変更すると共に、この変更によ
って、さらに他の情報処理装置における知識情報に変更
が必要となった場合には、該当する情報処理装置のDS
Aに知識情報の変更要求を発行する。従って、知識情報
を変更すべき情報処理装置のDSAに対して、順次、変
更要求が伝播して一貫性の維持が図られる。従って、各
情報処理装置における知識情報に対して、ローカルな手
段を用いて逐次、変更する必要がない。
【0027】また、サービス要求に対して要求されたエ
ントリがどのDSAに存在するかを特定するために知識
情報を検索するが、その検索キーとしてハッシュ識別名
を用い、その値により検索を実行し、一致するものの中
で実際の識別名の比較を行うことで、全体としての検索
処理時間を短縮することができる。
【0028】また、RDN変更要求によりRDNを変更
した場合、そのエントリに対して時限的に変更前のRD
Nを持つ別名エントリを作成することで、RDN変更実
行後、ある一定期間は新旧2つの識別名でのアクセスを
可能とし、識別名誤りによるエラーを回避することがで
きる。
【0029】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の一実施例を説
明する。図1は本発明に係わる分散ディレクトリシステ
ムの概略構成を示すブロック図である。本実施例の分散
ディレクトリシステムは、ITU−T勧告X.500シ
リーズ(1988年版)に準拠しているものとする。
【0030】図1に示すように、分散ディレクトリシス
テムは、複数の情報処理装置10−1,10−2,…
が、通信回線12を介して接続されている。情報処理装
置10−2は、DSA(ディレクトリシステムエージェ
ント)21、DUA(ディレクトリ利用者エージェン
ト)22、ハッシュ演算器23、メモリ24、ドライバ
25、及び記憶装置26から構成される。
【0031】DSA21は、ネットワーク情報がエント
リとして格納されたDIB(ディレクトリ情報ベース)
をアクセスするもので、ドライバ25を用いて記憶装置
26から読み出す。また、自情報処理装置10−2内の
DIBに、検索要求の対象とするエントリが存在せず、
他の情報処理装置内に存在する場合には、通信回線12
を介して他の情報処理装置(のDSA)に検索処理を要
求し、この検索要求に対する検索結果を受けてDUA2
2に通知する。
【0032】DUA22は、利用者からの要求を受けて
DSA21に伝達する。ハッシュ演算器23は、DSA
21が受けた検索要求に対して、要求されたエントリが
何れの情報処理装置(DSA)に存在するかを特定する
ために知識情報を検索する際の検索キーを求める。すな
わち、ハッシュ演算器23は、検索要求された操作の識
別名を構成するRDNの属性値から検索キーとするハッ
シュ値を求め、各RDNに対応するハッシュ値の列から
構成されるハッシュ識別名を生成する。また、ハッシュ
演算器23は、検索の対象となる知識情報中の識別名に
ついても、識別名を構成するRDN属性値からハッシュ
値を求めて、知識情報におけるハッシュ識別名を生成す
る(詳細については後述する)。
【0033】メモリ24は、ドライバ25によって記憶
装置26中のファイル26aから読み出されたエント
リ、DSA21が受けた検索要求操作の識別名、さらに
はハッシュ演算器23によって求められたハッシュ値に
基づくハッシュ識別名等を格納するためのものである。
メモリ24は、DSA21によって直接、読み書きされ
る。
【0034】ドライバ25は、DSA21からの指示に
応じて、記憶装置26中にファイル26aとして格納さ
れたDIBから、その一部のエントリを読み出してメモ
リ24に格納する。
【0035】記憶装置26は、DIBをファイル26a
として格納するためのものである。DIBの論理的デー
タ構造は、DIT(ディレクトリ情報木)と呼ばれる木
構造になっており、その木の節にはエントリが配置さ
れ、ネットワーク情報(メールアドレスなど)が属性と
してエントリに格納されている。記憶装置26に格納さ
れるDIBは、システムがDITによるデータ構造によ
って管理する全情報の少なくとも1部を含む部分DIT
の情報が格納される。すなわち、複数の情報処理装置に
おける各記憶装置に格納された部分DITに対応する情
報の集合により、全情報が構成される。
【0036】各エントリには名前付けがされており、そ
の名前は{属性型:属性値}の組み合わせからなる相対
識別名(RDN)で表せる。また、あるエントリを検索
する場合には、ルートから任意のエントリまでのRDN
の順序列からなる識別名(DN)によって指定する。
【0037】また、何れの情報処理装置のDSAが、D
IT上の何れの部分の情報を持っているかという知識情
報が、他のエントリと同様にして知識エントリとして格
納されている。知識情報には、上位知識、下位知識、及
び自己知識(自装置内にDITのどの部分を持っている
かを示す知識)がある(詳細については後述する)。
【0038】なお、前述した情報処理装置10−2の構
成は、他の情報処理装置も同様に有し、各情報処理装置
10−1,10−3,10−4,10−5が、それぞれ
DSA31,32,33,34を有しているものとす
る。各情報処理装置10−1,10−2,…は、知識情
報に基づいて、通信回線12を介して他の情報処理装置
(DSA)間で検索要求の送出、検索結果の受信を行な
いDIBのエントリの情報を得ることができる。
【0039】図2は、各情報処理装置10−2,10−
3,…が、それぞれ記憶装置26内に保持しているDI
Bの部分的な内容(部分DIT)を示している。図2中
に示すように、情報処理装置10−2,10−3,10
−4,10−5とDSA21,DSA32,DSA3
3,DSA34とがそれぞれ対応しており、DIBが各
DSAに分散されて管理される。
【0040】例えば情報処理装置10−2は、図2に示
すように、DIBの一部(部分DIT)を記憶装置26
aに格納し、DSA21によって管理している。なお、
図2中で用いている記号C,O,OU,CNは、属性型
を示し、それぞれ国名、組織名、組織単位名、一般名を
表わしている。
【0041】また、知識情報は、以下のようにしてDI
Bに格納する(図3参照)。知識情報は、知識情報を格
納するための知識エントリに格納され、DIT上で各D
SAが管理する部分DITの頂点エントリの直接下位に
葉エントリとして配置する。また、知識エントリのRD
Nは、固定的に{CN=knowledge}とする。
知識情報は、この知識エントリの属性として格納され
る。知識エントリの属性は、自己知識属性、上位知識属
性、及び下位知識属性から構成される。
【0042】自己知識属性は、自DSAがDIT上のど
の部分木を管理しているかを表わし、その属性値を自D
SAの頂点エントリの識別名とする。上位知識属性は、
上位知識を表わす情報であり、その属性値を上位DSA
のアドレス情報、及び上位DSAが保持する頂点エント
リの識別名とする。
【0043】下位知識属性は、下位知識を表わす情報で
あり、その属性値を下位DSAのアドレス情報、及び下
位DSAが保持する頂点エントリの識別名とする。図3
は図2中に示すDSA1(情報処理装置10−1)が管
理する部分DITの知識情報を、前述したように、頂点
エントリの直接下位に葉エントリとして配置してディレ
クトリ情報化した例を示している。また、図3に示すよ
うな知識エントリが、ドライバ25に読み出されてメモ
リ24に格納される場合には、知識情報として図4に示
すようにして格納されるものとする(詳細については後
述する)。
【0044】なお、上記のエントリ及び属性は規格で定
義されていないため、使用する団体、もしくは国で新規
に登録しなければならない。次に、本実施例の動作につ
いて説明する。
【0045】はじめに、図5に示すフローチャートを用
いて、相対識別名(RDN)の変更に伴う知識情報に対
する管理処理(知識管理処理)について説明する。知識
管理処理では、RDNを変更しようとするエントリのD
IT上の位置により、知識情報に矛盾をきたすDSAに
対して知識変更要求を発行して、知識情報の矛盾を解消
するものである。
【0046】DSAプロセス11は、起動時及び知識情
報が変更された場合には、図3に示す知識エントリの属
性情報を、ドライバ25を用いて読出し、図4に示すよ
うにしてメモリ24上に格納する。すなわち、知識情報
は、知識の種別を表わす知識型と、知識属性の識別名
と、存在する位置を示すDSAアドレス情報とを、各知
識属性に対応づけて格納している。なお、知識型は、C
Pが自己知識、SUPRが上位知識、SUBRが下位知
識を表わしている。
【0047】例えば、管理者が情報処理装置10−1よ
り、情報処理装置10−2のDSA21が管理するDI
B中の“会社B”のエントリのRDNを{“組織名”:
“会社C”}に変更したい場合を例にする。
【0048】この場合、情報処理装置10−1のDSA
31は、通信回線12を介して、該当するエントリを持
つ情報処理装置10−2(DSA21)にRDN変更要
求、すなわち(オブジェクト名:/C:日本/O:会社
B,新RDN:O:会社C)を送信する。
【0049】RDN変更要求を受信したDSA21は、
RDN変更要求のオブジェクト名と最大一致する識別名
を持つ知識情報を検索する。この場合、DSA21は、
図4に示す知識情報(識別名)中から、オブジェクト名
と一致する知識情報41を検索する。DSA21は、該
当する知識情報41により自DSAが管理する情報であ
ることを確認し、ドライバ25を用いて、ファイル15
からメモリ24上に“会社B”のエントリを読み出す。
【0050】まず、DSA21は、RDNの変更内容が
正しいか否かをチェックする(ステップA1)。すなわ
ち、DSA21は、新RDN(O:会社C)が、同レベ
ルに存在するエントリに使用されているかどうかチェッ
クし、同一RDNをもつエントリが存在しないことを確
認する。
【0051】ここで、同一RDNをもつエントリが存在
した場合には、情報処理装置10−1のDSA31に、
エラー報告を通知する(ステップA8)。RDNの変更
内容が正しい場合、DSA21は、メモリ24上に読み
出した“会社B”のエントリのRDNを、RDN変更要
求に従って“会社C”に変更する(ステップA2)。
【0052】さらに、DSA21は、指定されたエント
リが頂上エントリであるか否かを判別する(ステップA
3)。ここでは、“会社B”のエントリが、知識情報4
1により情報処理装置10が保持する頂点エントリであ
ることが判別できる。
【0053】この場合、DSA21は、上位DSAの知
識エントリに対して、該当する知識属性を変更するた
め、変更内容を“置換”とするmodifyEntry
を発行する(ステップA4)。すなわち、DSA21
は、上位DSA(情報処理装置10−1のDSA32の
知識エントリに対して、変更すべき内容(変更情報)を
含むmodifyEntryを発行する。
【0054】modifyEntryは、上位知識を示
す知識型SURPをもつ知識情報42よりオブジェクト
名が{/C:日本/CN:knowledge}に設定
され、変更情報が下位知識属性を{(/C:日本/O:
会社C),DSA2}に置換するように設定される。
【0055】また、DSA21は、指定されたエントリ
の下位が、他のDSA(情報処理装置)に存在するか否
かを判別する(ステップA5)。ここでは、“会社B”
のエントリには、知識情報43より、下位がDSA33
(情報処理装置10−4)に存在することが判別でき
る。
【0056】この場合、DSA21は、下位DSAの知
識エントリに対して該当する知識属性を変更するため、
変更内容を“置換”とするmodifyEntryをD
SA33に発行する(ステップA6)。すなわち、DS
A21は、下位DSA(情報処理装置10−4のDSA
33)の知識エントリに対しても、変更情報を含むmo
difyEntryを発行する。
【0057】modifyEntryは、下位知識を示
す知識型SUBRを持つ知識情報43よりオブジェクト
名が{/C:日本/O:会社B/OU:開発部/CN:
knowledge}に設定され、変更情報が上位知識
属性を{(/C:日本/O:会社C),DSA21}
に、自己知識属性を{/C:日本/O:会社C/OU:
開発部}に置換するように設定される。
【0058】DSA21は、上位もしくは下位DSA
に、modifyEntryを発行した結果を待つ(ス
テップA7)。DSA32(情報処理装置10−3)、
及びDSA33(情報処理装置10−4)から、知識情
報の変更が成功したことを示す結果が返された場合、D
SA21は、メモリ24上の変更された“会社C”のエ
ントリを、ドライバ25を介してファイル15に書き込
み、その結果を情報処理装置10−1のDSA31に返
す(ステップA9)。DSA31は、図示せぬDUAを
介して要求を行なった管理者に通知する。また、DSA
32、及びDSA33から、知識情報の変更が失敗(エ
ラー)したことを示す結果が返された場合、情報処理装
置10−1のDSA31に、エラー報告を通知する(ス
テップA8)。
【0059】一方、DSA32は、知識エントリに対す
るmodifyEntryを受信した場合、変更情報に
従って知識情報を変更する。知識情報の更新処理を実行
した後、DSA32(情報処理装置10−3)は、起動
時と同様に知識エントリの属性をメモリ上に読み出し、
この要求以降新しい知識情報を使用する。
【0060】また、DSA33(情報処理装置10−
4)は、知識エントリに対するmodifyEntry
を受信した場合(ステップB1)、図6に示すフローチ
ャートに従って動作する。
【0061】DSA33は、メモリ上の知識エントリに
対して、modifyEntryに含まれる変更情報に
応じて、エントリ更新処理を実行する(ステップB
2)。そして、DIT上の下位が他のDSAに存在する
か否かを判別する(ステップB3)。
【0062】ここでは、下位DSA(DSA4)が存在
するため、知識エントリを更新した後、DSA33は、
DSA34(情報処理装置10−5)の知識エントリに
対して、該当する知識属性を変更するためにmodif
yEntryを発行する(ステップB4)。
【0063】modifyEntryは、前述と同様に
して、オブジェクト名が{/C:日本/O:会社B/O
U:開発部/OU:コンピュータ/CN:knowle
dge}に設定され、変更情報が上位知識属性を{(/
C:日本/O:会社C/OU:開発部)、DSA33}
に、自己知識属性を{/C:日本/O:会社C/OU:
開発部/OU:コンピュータ}に置換するように設定さ
れる。
【0064】DSA33は、下位DSA(DSA34)
からの処理結果について応答待ちとなる(ステップB
5)。DSA33は、知識情報の変更が成功したことを
示す結果が返された場合、メモリ上の変更されたエント
リを、ドライバを介してファイルに書き込み、結果を情
報処理装置10−2のDSA21に返す(ステップB
7)。一方、DSA33は、下位DSA34から、知識
情報の変更が失敗(エラー)したことを示す結果が返さ
れた場合、エラー報告をDSA21に通知する(ステッ
プB6)。
【0065】このようにして、DITの葉以外のエント
リのRDNを変更した場合に、各DSAが保持する知識
情報の矛盾を、知識情報を属性化し、その属性を知識エ
ントリに格納し、その知識エントリに対してエントリ変
更をすることによって解消することができるので、19
88年版X.500シリーズの範囲で、葉以外のエント
リに対してもRDN変更を可能にし、それに伴う知識情
報の一貫性を管理することができる。
【0066】次に、知識情報を変更するサービス要求に
対して、要求されたエントリがどのDSA(情報処理装
置)に存在するかを特定するために知識情報を検索する
際、検索処理時間を短縮する方法について説明する。
【0067】まず、要求された操作のオブジェクト名と
最大一致する識別名を有する知識情報を検索する際、要
求された操作の識別名を構成するRDNの属性値をハッ
シュ演算器23に入力してハッシュ値を求める。
【0068】DSA21は、ハッシュ演算器23から出
力されたRDNの各属性値に対応するハッシュ値の列か
らなるハッシュ識別名を、図7に示すように、要求操作
の識別名と対応づけてメモリ24上に作成する。
【0069】例えば、DSA21が識別名{/C:日本
/O:会社B/OU:開発部/CN:池谷}の要求操作
を受信した場合、ハッシュ識別名{02,77,21,
02}が求められる。
【0070】また、知識エントリからメモリ24上に読
み込まれた知識情報の識別名に対しても、ハッシュ演算
器23を用いてハッシュ識別名を求め、図8に示すよう
に、それぞれ識別名と対応づけてメモリ24に格納す
る。
【0071】ここで、図7及び図8に示すようにハッシ
ュ識別名を求め、検索キーとしてハッシュ識別名を用い
て最適な知識情報を検索する際の動作について、図9に
示すフローチャートを参照しながら説明する。
【0072】まず、DSA21は、1つの知識情報につ
いて、要求操作のハッシュ識別名が、識別名に対応する
ハッシュ識別名を含むか、もしくは一致するかを判別す
る(ステップC1)。DSA21は、該当するハッシュ
識別名がある場合、該当するハッシュ識別名の一致した
ハッシュ値の数をカウントする(ステップC2)。
【0073】検索範囲の全ての知識情報に対して、前述
した処理を実行していなければ(ステップC4)、次の
1つの知識情報を取り出し、同様にして該当するハッシ
ュ識別名の一致したハッシュ値の数を求める。
【0074】図8に示す例では、知識情報81について
は「2」、知識情報82については「1」、知識情報8
3については「3」のカウント結果が得られる。DSA
21は、各知識情報に対するハッシュ値の数から、最大
となった知識情報を求める(ステップC5)。ここで、
DSA21は、最大となった知識情報について、実際に
本来の識別名を比較して、要求操作の識別名が知識情報
の識別名を含むか、もしくは一致するかを判別する(ス
テップC6)。
【0075】条件を満たす場合には、該当する知識情報
を検索結果とするが、条件を満たさない場合には、この
知識情報を除いて、次にハッシュ値の数が最大の知識情
報について(ステップC7)、前述と同様にして、実際
に本来の識別名を比較して判別する。
【0076】図7及び図8に示す例では、読み出し要求
操作のハッシュ識別名71{02,77,21,02}
に対して、ハッシュ識別名の一致したハッシュ値のカウ
ント数が最大となる知識情報は、知識情報83である
(3つのハッシュ値が一致する)。この結果は、実際の
識別名を比較した結果とも一致している。従って、DS
A21は、要求操作に対する最適な知識情報が、知識情
報83であると判明し、検索結果とする。
【0077】また、読み出し要求操作は、知識情報の知
識型を見ると、SUBR(下位知識)であることにより
DSA33に転送される。このようにして、要求操作の
識別名と知識情報のそれぞれについてハッシュ識別名を
求め、各ハッシュ識別名に対して検索を行ない、その検
索結果を用いて本来の識別名による比較を行なって検索
結果を得ている。
【0078】この方法を用いると、識別名の比較はハッ
シュ識別名による比較と、本来の識別名による比較の2
段階になるが全体として検索時間を短縮することができ
る。すなわち、通常、識別名のデータ長は、文字列等を
含んでいるため数十バイトになるが、ハッシュ値を1バ
イト程度にすることにより、ハッシュ識別名による比較
は軽い処理負担となり、さらにハッシュ識別名による比
較結果を用いることで本来の識別名による比較を少なく
できるので、全体として少ない比較処理時間で検索する
ことができる。これにより最適な知識情報の検索に要す
る時間が短縮される。
【0079】次に、RDN変更要求に対してRDN変更
処理実行後、変更前のRDNをもつ別名エントリを自動
的に作成することで、RDNの変更の影響による識別名
誤りによるエラーを回避する方法について説明する。こ
の方法による動作を、図10のフローチャートに示して
いる。なお、図10に示すフローチャートは、図5に示
すRDN変更による知識管理処理の動作を説明するフロ
ーチャートに、別名にエントリ作成処理(ステップD1
0)を追加したものであるので、共通する処理(ステッ
プD1〜D9)についての詳細な説明を省略する。
【0080】DSA21は、ステップD4,D6におい
て、上位DSA及び下位DSAに対してmodifyE
ntryを発行し、その結果、DSA32及びDSA3
3から知識エントリ更新要求の結果が返された後(ステ
ップD7)、変更前のRDNを持つ別名エントリ、すな
わち識別名{/C:日本/O:会社B}を持つ別名エン
トリを図11に示すように作成する。
【0081】ただし、下位DSAもしくは上位DSAの
知識エントリの更新要求で、その変更内容を“置換”で
はなく“追加”にする。これにより、RDN変更処理
後、RDN変更処理前に用いられている識別名{/C:
日本/O:会社B/OU:営業部/CN:鈴木}をもつ
操作要求に対しても、正しく“鈴木”のエントリをアク
セスすることができる。
【0082】また、RDN変更処理に伴って追加される
別名エントリは永久的なものでなく、ある一定期間が経
過すると自動的に削除する。その際、上位DSAもしく
は下位DSAの知識エントリに対して、この別名に関す
る知識情報を削除するエントリ更新要求を発行する。
【0083】このようにして、RDN変更要求によりR
DNを変更した場合、そのエントリに対して時限的に変
更前のRDNを持つ別名エントリを作成することで、R
DN変更実行後、ある一定期間であれば新旧2つの識別
名でのアクセスを可能とすることができ、識別名誤りに
よるエラーの低減を図ることができる。
【0084】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、分
散ディレクトリに対応したDSAを実現する情報処理装
置が葉以外のエントリのRDN変更を可能にした場合に
発生する各DSAが保持する知識情報の矛盾を、知識情
報を属性化し、その属性を知識エントリに格納し、その
知識エントリに対するエントリ変更サービスを利用して
解消することにより、1988年版X.500シリーズ
の範囲で、葉以外のエントリに対してもRDN変更を可
能にし、それに伴う知識情報の一貫性も保持することが
できる。
【0085】また、サービス要求に対して要求されたエ
ントリがどのDSAに存在するかを特定するために知識
情報を検索する際、検索キーとしてハッシュ識別名を用
い、その値により検索を実行し、一致するものの中で実
際の識別名の比較を行うことで、比較的大きなデータで
ある識別名の比較処理時間を短縮し、全体としての検索
処理時間を短縮することができる。
【0086】また、RDN変更サービスによりRDNを
変更した場合、そのエントリに対して時限的に変更前の
RDNを持つ別名エントリを作成することで、RDN変
更実行後、ある一定期間は新旧2つの識別名でのアクセ
スを可能とし、識別名の不一致による操作要求の失敗を
回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係わる分散ディレクトリシ
ステムの概略構成を示すブロック図。
【図2】本実施例における各情報処理装置が保持するデ
ィレクトリ情報ベース(DIB)の構成を説明するため
の図。
【図3】本実施例において知識情報を知識エントリとし
てディレクトリ情報化した部分DITの一例を示す図。
【図4】本実施例においてメモリに格納されている知識
エントリから読み出した知識情報の一例を示す図。
【図5】本実施例における相対識別名(RDN)の変更
に伴う知識情報に対する管理処理(知識管理処理)の動
作を説明するためのフローチャート。
【図6】本実施例における知識変更処理に伴う知識変更
処理の動作を説明するためのフローチャート。
【図7】本実施例におけるメモリに格納された知識情報
の識別名にハッシュ識別名を追加した知識情報の一例を
示す図。
【図8】本実施例におけるメモリに格納された要求操作
の識別名にハッシュ識別名を追加した識別名の一例を示
す図。
【図9】本実施例におけるハッシュ識別名を用いた知識
情報の検索処理の動作を説明するためのフローチャー
ト。
【図10】本実施例における別名エントリの作成処理が
付加された相対識別名(RDN)の変更に伴う知識情報
に対する管理処理(知識管理処理)の動作を説明するた
めのフローチャート。
【図11】本実施例における旧RDNをもつ別名エント
リが追加されたDIBの一例を示す図。
【図12】分散ディレクトリシステムの概略構成を示す
ブロック図。
【図13】分散ディレクトリシステムにおけるディレク
トリ情報ベース(DIB)の論理的データ構造を説明す
るための図。
【符号の説明】
10−1,10−2,10−3,10−4,10−5…
情報処理装置、21…DSA(ディレクトリシステムエ
ージェント)、22…DUA(ディレクトリ利用者エー
ジェント)、23…ハッシュ演算器、24…メモリ、2
5…ドライバ、26…記憶装置、26a…ファイル。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ITU−T勧告X.500シリーズに準
    拠し、複数の情報処理装置が通信回線を介して接続され
    た分散ディレクトリシステムにおいて、 前記情報処理装置は、 システムがDIT(ディレクトリ情報木)によるデータ
    構造によって管理する全情報の少なくとも1部を含む部
    分DITの情報が格納されたDIB(ディレクトリ情報
    ベース)と、前記DIBから情報を検索するDSA(デ
    ィレクトリシステムエージェント)と、情報の検索要求
    を前記DSAに伝達するDUA(ディレクトリ利用者エ
    ージェント)とを有し、 前記DSAは、 部分DIT中に何れの情報処理装置におけるDSAが前
    記DIT中の何れの部分を管理しているかを示す知識情
    報を格納するための知識エントリを配置して管理し、 自DSAが管理する部分DITのエントリを識別するた
    めの相対識別名を変更する際、前記知識エントリ中の知
    識情報に基づいて、他の情報処理装置におけるDSAに
    よって管理される知識情報に影響を与えることが判別さ
    れた場合に、該当する他の情報処理装置におけるDSA
    に対して変更内容を含むエントリ更新要求を発行する手
    段を具備したことを特徴とする分散ディレクトリシステ
    ム。
  2. 【請求項2】 前記知識情報として、自己知識、上位知
    識、及び下位知識をそれぞれ属性として格納し、 前記DSAは、自DSAが管理する部分DITのエント
    リの識別名の変更が、前記上位知識または前記下位知識
    により、DIT上で隣接するDSAの知識情報に影響を
    与えるか否かを判別することを特徴とする請求項1記載
    の分散ディレクトリシステム。
  3. 【請求項3】 前記DSAは、エントリ更新要求を受け
    た場合に、変更内容に応じて自DSAが管理する知識情
    報を変更すると共に、自知識エントリ中の知識情報に基
    づいて、さらに他の情報処理装置におけるDSAによっ
    て管理される知識情報に影響を与えることが判別された
    場合に、該当する他の情報処理装置におけるDSAに対
    して変更内容を含むエントリ更新要求を発行することを
    特徴とする請求項1記載の分散ディレクトリシステム。
  4. 【請求項4】 前記相対識別名の列による識別名からな
    る知識情報、及び前記相対識別名の列による識別名によ
    って検索対象を指定する検索要求のそれぞれについて、
    各相対識別名に対応するハッシュ値の列からなるハッシ
    ュ識別名を求めるハッシュ識別名生成手段を具備し、 前記DSAは、 前記検索要求に対して、前記ハッシュ識別名識別手段に
    よって得られたハッシュ識別名を用いて、知識エントリ
    に格納された知識情報から最適な知識情報を検索するこ
    とを特徴とする請求項1記載の分散ディレクトリシステ
    ム。
  5. 【請求項5】 前記相対識別名を変更した場合に、相対
    識別名が変更されたエントリに対して変更前の相対識別
    名を持つ別名エントリを作成する手段を具備し、 相対識別名を変更した後、新旧2つの識別名でのアクセ
    スを可能としたことを特徴とする請求項1記載の分散デ
    ィレクトリシステム。
  6. 【請求項6】 ITU−T勧告X.500シリーズに準
    拠し、複数の情報処理装置が通信回線を介して接続され
    た分散ディレクトリシステムにおいて、 前記情報処理装置は、 システムがDIT(ディレクトリ情報木)によるデータ
    構造によって管理する全情報の少なくとも1部を含む部
    分DITの情報が格納されたDIB(ディレクトリ情報
    ベース)と、前記DIBから情報を検索するDSA(デ
    ィレクトリシステムエージェント)と、情報の検索要求
    を前記DSAに伝達するDUA(ディレクトリ利用者エ
    ージェント)とを有し、 前記DSAは、 部分DIT中に何れの情報処理装置におけるDSAが前
    記DIT中の何れの部分を管理しているかを示す知識情
    報を格納するための知識エントリを配置して管理し、 自DSAが管理する部分DITのエントリを識別するた
    めの相対識別名を変更する際、前記知識エントリ中の知
    識情報に基づいて、他の情報処理装置におけるDSAに
    よって管理される知識情報に影響を与えることが判別さ
    れた場合に、該当する他の情報処理装置におけるDSA
    に対して変更内容を含むエントリ更新要求を発行するこ
    とを特徴とする知識情報変更方法。
  7. 【請求項7】 前記DSAは、エントリ更新要求を受け
    た場合に、変更内容に応じて自DSAが管理する知識情
    報を変更すると共に、自知識エントリ中の知識情報に基
    づいて、さらに他の情報処理装置におけるDSAによっ
    て管理される知識情報に影響を与えることが判別された
    場合に、該当する他の情報処理装置におけるDSAに対
    して変更内容を含むエントリ更新要求を発行することを
    特徴とする請求項6記載の知識情報変更方法。
  8. 【請求項8】 前記相対識別名の列による識別名からな
    る知識情報、及び前記相対識別名の列による識別名によ
    って検索対象を指定する検索要求のそれぞれについて、
    各相対識別名に対応するハッシュ値の列からなるハッシ
    ュ識別名を求め、 前記検索要求に対して、前記ハッシュ識別名を用いて知
    識エントリに格納された知識情報から最適な知識情報を
    検索することを特徴とする請求項6記載の知識情報変更
    方法。
  9. 【請求項9】 前記相対識別名を変更した場合に、相対
    識別名が変更されたエントリに対して変更前の相対識別
    名を持つ別名エントリを作成することを特徴とする請求
    項6記載の知識情報変更方法。
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