JPH07210435A - データベース管理装置 - Google Patents

データベース管理装置

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JPH07210435A
JPH07210435A JP6007153A JP715394A JPH07210435A JP H07210435 A JPH07210435 A JP H07210435A JP 6007153 A JP6007153 A JP 6007153A JP 715394 A JP715394 A JP 715394A JP H07210435 A JPH07210435 A JP H07210435A
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JP
Japan
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schema
instance
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data
database
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Application number
JP6007153A
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English (en)
Inventor
Naoto Sato
直人 佐藤
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
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Publication of JPH07210435A publication Critical patent/JPH07210435A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】スキーマ更新前後の実体データを効率良くアク
セスできるとともに、スキーマが入れ子に構成された場
合でも適宜データの変換を高速に実施できるデータベー
ス管理装置を提供すること。 【構成】スキーマを変更する際に、インスタンス変更処
理部10gがスキーマ変更後のインスタンスに、スキー
マ変更前のインスタンスへのポインタを付与する。ま
た、スキーマ展開部10hは、他のスキーマが内部に定
義された入れ子のスキーマを、スキーマ管理部10cが
管理する該スキーマのアクセス頻度に基づいて展開す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、データベース管理装置
に関し、特に複数のスキーマを用いてデータベースに記
憶する実体データを管理するデータベース管理装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、データベース管理装置において
は、データベースに記憶した実体データを画一的に取り
扱うために、各項目の桁数及びデータ種別等のデータ構
造を定義するスキーマ(schema)の概念が用いられるの
が一般的である。
【0003】このスキーマは、データベースに記憶する
実体データのデータ構造自体を規定しているため、該ス
キーマを変更すると、各実体データを新たなデータ構造
に変換しなければならない。
【0004】ところが、従来のデータベース管理装置に
おいて、かかる実体データのデータ構造を一括して変更
しようとすると、膨大な更新時間が必要になる。
【0005】このため、特開平3−38743号公報で
は、複数のスキーマを格納するメタデータベース部と、
スキーマに対応する識別子を各ユーザデータに付して格
納するユーザデータベースとを設け、スキーマ及びユー
ザデータを更新する際には、この識別子を用いて更新対
象となる実体データのみを更新するデータベースシステ
ムを開示している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来技術によると、スキーマ更新に伴って更新されるユー
ザデータは、更新前のデータ構造で記憶されることな
く、全てスキーマ更新後のユーザデータに置換されるた
め、データベースを利用する各クライアントは、該ユー
ザデータを旧スキーマでアクセスできなくなってしま
う。
【0007】すなわち、スキーマを更新した場合におい
ても、クライアントが、更新後のデータ構造ではなく更
新前のデータ構造でユーザデータをアクセスしたい場合
もあるため、更新前のデータ構造を有するユーザデータ
を削除してしまうと、該ユーザデータのデータ構造をク
ライアント自身が変換せねばならなくなる。
【0008】また、上記従来技術のように複数のスキー
マを許容するデータベースシステムにおいては、スキー
マを変更する際に、改めてデータ構造を全て規定したス
キーマを用いる場合だけでなく、他のスキーマを変更す
るスキーマ内部に取り込んで(以下「スキーマの入れ
子」という。)、スキーマの定義を簡略化する場合が多
い。
【0009】このように、スキーマを入れ子にすれば、
他のデータ構造を持つスキーマを利用する場合に有効で
はあるが、実体データを入れ子のスキーマを持つデータ
構造に変換する際には、その都度入れ子部分のスキーマ
を参照する必要が生じるため、実体データの変換に時間
を要することになる。
【0010】そこで、本発明では、上記問題点を解決
し、スキーマ更新前後の実体データを効率良くアクセス
できるとともに、スキーマが入れ子に構成された場合で
も適宜データの変換を高速に実施できるデータベース管
理装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、第1の発明は、データベースに記憶する実体データ
を複数のスキーマにより管理するデータベース管理装置
において、更新後のスキーマと更新前のスキーマとを版
情報を用いて相互に関連づけて管理するスキーマ管理手
段(図1の10c)と、前記スキーマ管理手段が管理す
る版情報に基づいて、更新後のスキーマに対応する実体
データを作成し、該作成した実体データと更新前のスキ
ーマに対応する実体データとを関連づけるデータ作成手
段(図1の10g)とを具備することを特徴とする。
【0012】また、第2の発明は、データベースに記憶
する実体データを複数のスキーマにより管理するデータ
ベース管理装置において、更新後のスキーマと更新前の
スキーマとを版情報を用いて相互に関連づけるととも
に、前記複数のスキーマの各々に対するアクセス頻度を
スキーマごとに管理するスキーマ管理手段(図1の10
c)と、前記スキーマ管理手段が管理する版情報に基づ
いて、更新後のスキーマに対応する実体データを作成
し、該作成した実体データと更新前のスキーマに対応す
る実体データとを関連づけるデータ作成手段(図1の1
0g)と、前記スキーマ管理手段により管理されるアク
セス頻度に基づいて、他のスキーマが内部に定義される
スキーマを、他のスキーマが内部に定義されないスキー
マに展開するスキーマ展開手段(図1の10h)とを具
備することを特徴とする。
【0013】
【作用】第1の発明によれば、スキーマの更新を行う場
合に、スキーマ管理手段が、スキーマ更新前後のデータ
構造を版情報を用いて相互に関連づけて管理しておき、
前記スキーマ管理手段が管理する版情報に基づいて、前
記データ作成手段が、更新後のスキーマに対応する実体
データを作成した後、新たな実体データに対して前実体
データに関する情報を付与するか、前実体データに対し
て新たな実体データに関する情報を付与するか、又は新
たな実体データ及び前実体データに互いの情報を付与す
ることにより、更新後該作成した実体データと更新前の
スキーマに対応する実体データとを関連づける。
【0014】例えば、データ作成手段が行う上記関連づ
けには、更新後のスキーマに対応する実体データに対し
て、更新後のスキーマに対応する実体データのアドレス
情報を付加した関連付け、又は、更新後のスキーマに対
応する実体データに対して、更新後のスキーマに対応す
る実体データのアドレス情報を付加する関連付けがあ
る。
【0015】これにより、スキーマ更新前後の実体デー
タの相互関係を利用して効率良く実体データをアクセス
することができる。
【0016】また、第2の発明によれば、スキーマ管理
手段が、スキーマ更新前後のデータ構造を版情報を用い
て相互に関連づけるとともに、複数のスキーマの各々に
対するアクセス頻度をスキーマごとに管理しておき、該
スキーマ管理手段が管理する版情報に基づいて、前記デ
ータ作成手段が、更新後のスキーマに対応する実体デー
タを作成した後、該作成した実体データと更新前のスキ
ーマに対応する実体データとを関連づける。そして、ス
キーマ展開手段が該アクセス頻度を用いて、他のスキー
マが内部に定義される入れ子のスキーマを、他のスキー
マが内部に定義されないスキーマに展開する。
【0017】これにより、スキーマ更新前後の実体デー
タの相互関係を利用して効率良く実体データをアクセス
できるとともに、スキーマが入れ子に構成された場合で
も実体データの更新を必要に応じて高速に実施すること
ができる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を参照
して説明する。
【0019】図1は、本発明に係るデータベース管理装
置の構成を示すブロック図である。
【0020】図1に示すように、このデータベース管理
装置10は、入出力部10aと、アクセス処理部10b
と、スキーマ管理部10cと、記憶部10dと、インス
タンス変換処理部10gと、スキーマ展開部10hとか
ら構成される。
【0021】入出力部10aは、データベース11内に
記憶したユーザデータ(以下「インスタンス」と言
う。)のアクセス要求を受け付けた場合にはアクセス処
理部10bに出力し、スキーマの変更指示を受け付けた
場合には、該スキーマの変更指示をスキーマ管理部10
cに出力する。
【0022】また、アクセス処理部10bがアクセスし
たインスタンスを受け取ると、該インスタンスをアクセ
ス要求元に出力する。
【0023】アクセス処理部10bは、入出力部10a
を介して受け付けたアクセス要求に対応するインスタン
スを、データベース11から取り出して、要求元のクラ
イアントに出力する。
【0024】また、該インスタンスを受け取ったクライ
アントが、さらに該インスタンスを旧データ構造で要求
する場合には、該インスタンスに付加された旧バージョ
ン情報を参照して、旧データ構造を持つインスタンスを
アクセスして出力する。
【0025】なお、本実施例では、スキーマ更新時にイ
ンスタンスを一括して変更するのではなく、必要の都度
必要となるインスタンスの変換を行うよう構成している
ため、アクセス要求に対応するインスタンスが、旧版の
データ構造でしか存在しない場合には、インスタンス変
更処理部10gに対して最新のデータ構造を持つインス
タンスを作成するよう指示する。
【0026】スキーマ管理部10cは、記憶部10dに
記憶したスキーマ識別子テーブル10e及びスキーマリ
スト10fを用いて、複数のスキーマの管理を行う管理
部である。
【0027】具体的には、原則として各スキーマに対し
て各々異なるスキーマ識別子を付与し、それぞれのスキ
ーマにスキーマリストを対応づけてスキーマを管理する
ことになる。
【0028】ただし、スキーマをバージョンアップして
更新する場合には、更新前後のスキーマに同一のスキー
マ識別子を付与するとともに、それぞれ版番号を付与し
てスキーマリスト内で管理する。
【0029】例えば、データベース管理装置10が、3
つのスキーマA,B,Cを用いる場合には、それぞれの
スキーマにスキーマ識別子a,b,c及び版番号0,
0,0を付与する。そして、スキーマAをスキーマA’
に更新する場合には、該スキーマA’に対してスキーマ
識別子a及び版番号1を付与することになる。
【0030】スキーマ識別子テーブル10eは、スキー
マ識別子毎にスキーマリストへのポインタを記憶するテ
ーブルであり、具体的には、スキーマ識別子番号及びス
キーマリストへのポインタの対がテーブル内に格納され
る。
【0031】スキーマリスト10fは、版番号、アクセ
ス頻度及び定義体へのポインタを構成要素として持つフ
ィールドからなるリストであり、更新される一連のスキ
ーマ毎に設けられる。
【0032】そして、スキーマ管理部10cがスキーマ
更新指示を受け付けた際には、該スキーマ更新指示内容
に対応する新たな定義体を作成し、また、該スキーマの
スキーマリスト10fに対して、最新の版番号及び新た
に作成した定義体へのポインタを登録した新たなフィー
ルドを追加するとともに、スキーマ識別子テーブル10
eに対して、該スキーマのスキーマ識別子及びスキーマ
リストのアドレスの対を登録する。
【0033】インスタンス変換処理部10eは、スキー
マの更新に対応して、データベース11に記憶されたイ
ンスタンスのデータ構造を変換する処理部である。
【0034】具体的には、旧スキーマのデータ構造を有
するインスタンスを基に、新スキーマのデータ構造を有
する新たなインスタンスを作成し、該新たなインスタン
スに対して、旧インスタンスへのポインタを付与する。
【0035】なお、すでに述べたように、このインスタ
ンス変換処理部10eでは、インスタンスの一括変換に
伴う変換時間等を節約するために、スキーマ更新指示後
直ちに一括してインスタンスを変換するのではなく、新
たなデータ形式のインスタンスが必要となる度に必要な
インスタンスを変換する。
【0036】スキーマ展開部10fは、適宜各スキーマ
リストのアクセス頻度を参照し、各スキーマのアクセス
頻度が所定の条件を満たす場合には、該スキーマを展開
する展開部である。
【0037】ここで、スキーマの展開とは、スキーマを
入れ子の形式で構成されている場合に、入れ子部分のス
キーマを対応するデータ構造に置換することを言い、こ
のスキーマの展開は、スキーマが入れ子となっている場
合に意味がある。
【0038】上記構成を有するデータベース管理装置1
0を用いてデータベース11を管理することにより、イ
ンスタンス変換処理部10eによるインスタンスの変換
処理と、スキーマ展開部10fによるスキーマの展開処
理とを並列して行うことができることとなるが、インス
タンス変換処理部10e又はスキーマ展開部10fはそ
れぞれ独立して動作するものであるため、必ずしも両者
の機能を備える必要はなく、一方の機能のみを有するデ
ータベース管理装置10を構成することもできる。
【0039】次に、上記構成を有するデータベース管理
装置10のスキーマ更新処理手順を説明する。
【0040】図2は、スキーマ管理部10cが行うスキ
ーマ更新処理手順を示すフローチャートである。
【0041】図2に示すように、スキーマ管理部10c
は、入出力部10aを介してデータベース管理者からの
スキーマ更新指示を受け付けたならば(S201)、該
スキーマ更新指示内容に対応する新たな定義体を作成し
た後、該スキーマのスキーマリスト10fに対して、最
新の版番号、アクセス頻度及び新たに作成した定義体へ
のポインタからなる新たなフィールドを追加する(S2
02)。
【0042】次に、新たなスキーマの定義体に対応する
データ構造を有するインスタンスを作成し(S20
3)、該作成したインスタンスに対して、旧インスタン
スのポインタを付加する(S204)。
【0043】このS203及びS204の処理を未更新
のインスタンスがなくなるまで繰り返し(S205)、
未更新インスタンスが無くなれば処理を終了する。
【0044】なお、上記処理手順においては、説明の便
宜上S203及びS204の処理を一括して行う場合に
ついて示したが、実際には新たなデータ形式のインスタ
ンスが必要となる度にS203及びS204の処理を行
う。
【0045】次に、上記スキーマ更新処理手順について
具体例を用いてさらに詳細に説明する。
【0046】図3は、スキーマ更新前のスキーマ識別子
テーブル10e、スキーマリスト10f及びインスタン
スの一例を示す図である。
【0047】図3に示すように、データベース管理装置
10の記憶部10dに設けられるスキーマ識別子テーブ
ル10eは、スキーマ識別子3a及びスキーマリストへ
のポインタ3bからなり、またスキーマリスト10f
は、版番号3c、アクセス頻度3d、定義体へのポイン
タ3eからなる。なお、版番号1の定義体t1は、「整
数」、「文字列」、「整数」、「文字列」から構成され
ている。
【0048】一方、データベース11には、スキーマ識
別子3f、版番号3g、実データ3h及び旧バージョン
情報3iからなるインスタンスが格納されている。
【0049】ここで、旧バージョン情報3iは、前版の
インスタンスの格納場所を示すものであり、この例では
スキーマ識別子が111で、かつ、版番号が0のインス
タンスへのポインタが格納される。
【0050】したがって、スキーマ更新に際して、スキ
ーマ識別子を特定しさえすれば、スキーマ識別子テーブ
ル10eを用いることによりスキーマリスト10fへの
ポインタが分かり、さらにこのポインタが示すスキーマ
リスト10fを辿ることにより、各スキーマの版番号ご
との定義体へのポインタが判明する。
【0051】例えば、スキーマ識別子111が特定され
ると、スキーマリスト10fへのポインタp111が得
られ、このポインタp111に位置するスキーマリスト
を辿ることにより、版番号1の定義体へのポインタp1
に位置する定義体t1を参照できる。
【0052】また、各インスタンスには、旧バージョン
情報3iが設けられているため、旧バージョンのインス
タンスの位置するアドレスを得ることができる。
【0053】なお、説明の便宜上、版番号0の定義体及
びインスタンスの記載を省略したが、版番号1の定義体
t1及びインスタンスと同様に構成される。
【0054】次に、上記スキーマ識別子111に対応す
る最新スキーマ版番号1を、さらに版番号2のスキーマ
に更新する場合について説明する。
【0055】図4は、スキーマ更新後におけるスキーマ
識別子テーブル10e、スキーマリスト10f及びイン
スタンスの一例を示す図である。
【0056】図4に示すように、版番号1のスキーマを
版番号2のスキーマに更新すると、スキーマリスト10
fに版番号2用の新たなフィールド4aが付加され、該
フィールドには、版番号1のフィールドと同様に、版番
号”2”、アクセス頻度及び定義体t2へのポインタp
2が格納される。
【0057】ここで、版番号2の定義体t2には、版番
号1の定義体t1が入れ子として構成されている。
【0058】すなわち、第1版の定義体t1は、「整
数」、「文字列」、「整数」、「文字列」からなる定義
体であるのに対して、第2版の定義体t2は、「整
数」、「文字列」の後に第1版の定義体t1を付加する
よう構成されている。
【0059】かかる場合に、定義体t2を構成する時点
で、定義体t1を展開し、「整数」、「文字列」、「整
数」、「文字列」、「整数」、「文字列」という定義体
を構成することもできるが、スキーマの定義を容易なら
しめるために、上記のように入れ子の定義体を構成して
いるのである。
【0060】一方、データベース11には、新たなスキ
ーマに対応するデータ構造を有する第2版のインスタン
ス4bが作成される。このインスタンス4bには、旧バ
ージョン情報として、第1版のインスタンスへのポイン
タが格納される。
【0061】なお、第2版の定義体t2は定義体t1を
内部に含む構成となっているため、第2版のインスタン
ス4bの実データ4cは、第1版のデータの前に、デー
タI3及びC3が付加される構成となる。
【0062】このように、データベース管理装置10内
にスキーマ識別子テーブル10e及びスキーマリスト1
0fを設けることにより、スキーマの版管理が容易にな
り、また、各インスタンスに旧バージョン情報を付加す
ることにより、旧インスタンスへのアクセスが容易にな
る。
【0063】次に、スキーマ展開部10hが行う入れ子
スキーマの展開について説明する。
【0064】図5は、スキーマ展開部10hが行う入れ
子スキーマの展開処理手順を示すフローチャートであ
る。
【0065】図5に示すように、スキーマ展開部10h
は、各スキーマリスト10fに含まれるアクセス頻度を
版番号ごとに確認し(S501)、所定の展開条件を満
たすか否かを確認する(S502)。
【0066】ここで、この展開条件は、各スキーマのア
クセス頻度に基づき定めており、例えば、「該スキーマ
のアクセス回数が全体アクセス回数の0.01%以上と
なった場合」のように設定される。
【0067】そして、スキーマリスト10f内に該展開
条件を満たすスキーマが存在する場合には、展開不可能
か又は同じ入れ子が再度出現するまで入れ子部分の展開
を繰り返すことによりスキーマの展開を行う(S50
3)。
【0068】例えば、図4に示す定義体t2は定義体t
1を入れ子として持つため、これを展開する場合を考え
ると、定義体t1は「整数」、「文字列」、「整数」、
「文字列」からなるため、かかるデータ構造を定義体t
2内のt1部分に置き換え、定義体t2を「整数」、
「文字列」、「整数」、「文字列」、「整数」、「文字
列」とする。
【0069】そして、この定義体t1が、さらに他の定
義体を入れ子として持つ場合には、引き続き該入れ子の
展開を行う。
【0070】なお、かかる入れ子の展開処理を行う際に
は、入れ子に展開処理を施した後に展開前の定義体に関
する情報を保持しておく必要がある。なぜならば、定義
体Aを入れ子に持つ定義体Bがある場合には、定義体A
を変更するだけで、定義体Bのデータ構造を変更できる
という利点があるからである。
【0071】そして、上記S501〜S503の処理
を、他のスキーマリストに対して繰り返し(S50
4)、処理すべきスキーマリストが無くなれば、終了の
指示があるまで(S505)上記処理を繰り返す。
【0072】ところで、S503に示す入れ子部分の置
換処理において、展開不可能か又は同じ入れ子が再度出
現するまで展開を繰り返すこととした点について、図6
を用いて具体的に説明する。
【0073】図6は、S503に示す入れ子の展開処理
の条件を示す図である。
【0074】図6(a)は、展開可能な場合のスキーマ
の入れ子を示す図であり、定義体t61は定義体t62
を入れ子とし、また定義体t62は定義体t63を入れ
子とする。
【0075】そして、定義体t63は他の定義体を入れ
子として持たないことから、この定義体61の入れ子部
分を、定義体62及び定義体63のデータ構造に置換す
ることにより、「整数」、「文字列」、「整数」、「文
字列」、「整数」、「文字列」という図6(b)に示す
展開されたデータ構造を持つ定義体t64が得られる。
【0076】これに対して、図6(c)は、展開不可能
な場合を示す図であり、図6(a)と同様に、定義体t
65は定義体t66を入れ子とし、また定義体t66は
定義体t67を入れ子としている。
【0077】ここで、この定義体t67は、定義体t6
5を入れ子として内在するため、入れ子部分の展開を行
おうとしても、再帰的に入れ子が巡回構成されるため、
入れ子が解消できない。
【0078】かかる場合に、この入れ子の巡回構成を許
容すると、S503に示す入れ子の展開処理を終了でき
なくなるため、展開不可能か又は同じ入れ子が再度出現
するまで展開を繰り返すという条件を設けたのである。
【0079】次に、アクセス処理部10bにおけるアク
セス処理手順について説明する。
【0080】図7は、アクセス処理部10bのアクセス
処理手順を示すフローチャートである。
【0081】図7に示すように、アクセス処理部10b
が、入出力部10aを介してクライアントから入力され
たインスタンス名及びスキーマ識別子をアクセス要求と
して受け付けたならば(S701)、該アクセス処理部
10bは、データベース11に記憶する指定インスタン
スに対して指定スキーマでアクセスする(S702)。
【0082】この際、本実施例においては、アクセス処
理部10bが指定スキーマ識別子を持つスキーマのうち
最新版のスキーマを用いて当該インスタンスを取り出す
ものとする。
【0083】そして、アクセス処理部10bが、アクセ
スしたインスタンスを要求元のクライアントに返信した
際に、当該クライアントが該インスタンスを旧版のスキ
ーマで要求してきた場合には(S703)、当該インス
タンスに含まれる旧バージョン情報を用いて旧版のイン
スタンスの格納位置を把握し(S704)、該格納位置
から旧版のスキーマで当該インスタンスを取り出し、要
求元のクライアントに出力する(S705)。
【0084】これにより、旧版のスキーマを利用するク
ライアントに対しても、高速にインスタンスの提供を行
うことができる。
【0085】上述してきたように、上記実施例において
は、通常は最新版のスキーマを用いてインスタンスをア
クセスする場合を考え、新版のスキーマを持つインスタ
ンスに対して、旧バージョン情報を付加する第1の実施
例について説明した。
【0086】ところで、複数スキーマの存在を許容する
データベース管理装置においては、最新版のスキーマに
よるインスタンスの検索を行う場合だけでなく、新旧の
インスタンスのアクセスを共に認める場合がある。
【0087】このような場合には、旧版のインスタンス
に次バージョン情報を付加することにより、旧版のスキ
ーマを利用するクライアントが、新版のスキーマを適宜
利用できることになる。
【0088】そこで、次に、旧版のインスタンスに新版
のインスタンスのアドレスを次バージョン情報として付
加する第2の実施例について説明する。なお、かかる場
合においても、データベース管理装置10は図1と同様
に構成される。
【0089】ただし、前実施例の場合とはデータ構造が
異なるため、この点に焦点を当てて以下説明する。
【0090】図8は、第2の実施例を用いた場合におけ
るスキーマ更新前後のインスタンスのデータ構造の一例
を示す図である。
【0091】ここで、図8(a)に示すような最新の版
番号2を持つインスタンス8aが存在する場合に、さら
にスキーマの更新を行うものとする。
【0092】この場合には、前実施例と同様にして、イ
ンスタンス変更処理部10gが、最新の版番号3を持つ
新たなインスタンス8bを作成する。
【0093】ところで、インスタンス8a及びインスタ
ンス8bには、共に次バージョン情報8cが付加されて
おり、該領域にはともに’0’が格納されている。
【0094】すなわち、前実施例では、この箇所に旧バ
ージョン情報を付加していたため、版番号0のインスタ
ンスのみの旧バージョン情報が’0’に設定されたが、
本実施例では、前実施例の旧バージョン情報に代えて、
次バージョン情報を付加しているため、最新の版番号を
持つインスタンスのみが次バージョン情報’0’を持つ
のである。
【0095】したがって、スキーマ更新がなされると、
図8(c)に示すインスタンス8cのように、次バージ
ョン情報8eに対して新たに作成したインスタンス8b
へのポインタを格納する必要が生じるのである。
【0096】上記に示すデータ構造を有するインスタン
スを用いることにより、旧版のインスタンスから新版の
インスタンスを参照することが可能となる。
【0097】上述してきたように、第1の実施例では、
スキーマ版管理部10cが、記憶部10dに記憶するス
キーマ識別子テーブル10eと、スキーマリスト10f
とを用いて、各スキーマの版情報を管理するとともに、
インスタンス変更処理部10gにより、スキーマ変更後
のインスタンスにスキーマ変更前の実体データのポイン
タを付加するように構成したので、スキーマ更新後の実
体データを用いてスキーマ更新前の実体データを効率良
くアクセスすることができる。
【0098】また、スキーマが入れ子である場合に、ス
キーマ展開部10hがアクセス頻度に基づいて該スキー
マを展開するように構成したので、スキーマが入れ子に
構成された場合でも適宜データの変換を高速に実施する
ことができる。
【0099】さらに、第2の実施例では、インスタンス
変更処理部10gにより、スキーマ変更前のインスタン
スにスキーマ変更後の実体データへのポインタを付加す
るように構成したので、スキーマ更新前の実体データを
用いてスキーマ更新後の実体データを効率良くアクセス
することができる。
【0100】なお、本実施例においては、インスタンス
の変換処理及びスキーマの展開処理の両者を行う場合に
ついて示したが、本発明はこれに限定されるものではな
く、インスタンスの変換処理又はスキーマの展開処理の
みでも構成することができる。
【0101】
【発明の効果】本発明によれば、スキーマの更新を行う
場合に、スキーマ更新前後のデータ構造を版情報を用い
て相互に関連づけ、この版情報に基づいて更新後のスキ
ーマに対応する実体データと更新前のスキーマに対応す
る実体データとを関連づけるよう構成したので、スキー
マ更新前後の実体データの相互関係を利用して効率良く
実体データをアクセスすることが可能となる。
【0102】また、複数のスキーマの各々に対するアク
セス頻度をスキーマごとに管理し、このアクセス頻度を
用いて、他のスキーマが内部に定義される入れ子のスキ
ーマを、他のスキーマが内部に定義されないスキーマに
展開するよう構成したので、スキーマが入れ子に構成さ
れた場合でも、実体データの更新を必要に応じて高速に
実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るデータベース管理装置の一実施例
の構成を示すブロック図。
【図2】図1に示すスキーマ管理部が行うスキーマ更新
処理手順を示すフローチャート。
【図3】スキーマ更新前のスキーマ識別子テーブル、ス
キーマリスト及びインスタンスの一例を示す図。
【図4】スキーマ更新後のスキーマ識別子テーブル、ス
キーマリスト及びインスタンスの一例を示す図。
【図5】図1に示すスキーマ展開部が行う入れ子スキー
マの展開処理手順を示すフローチャート。
【図6】図5に示す展開処理の条件を示す図。
【図7】図1に示すアクセス処理部のアクセス処理手順
を示すフローチャート。
【図8】インスタンスのデータ構造の別の例を示す図。
【符号の説明】
10 データベース管理装置、 10a 入出力部、1
0b アクセス処理部、 10c スキーマ管理部、
10d 記憶部、10e スキーマ識別子テーブル、
10f スキーマリスト、10g インスタンス変更処
理部、 10h スキーマ展開部、11 データベー
ス、

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 データベースに記憶する実体データを複
    数のスキーマにより管理するデータベース管理装置にお
    いて、 更新後のスキーマと更新前のスキーマとを版情報を用い
    て相互に関連づけて管理するスキーマ管理手段と、 前記スキーマ管理手段が管理する版情報に基づいて、更
    新後のスキーマに対応する実体データを作成し、該作成
    した実体データと更新前のスキーマに対応する実体デー
    タとを関連づけるデータ作成手段とを具備することを特
    徴とするデータベース管理装置。
  2. 【請求項2】 データベースに記憶する実体データを複
    数のスキーマにより管理するデータベース管理装置にお
    いて、 更新後のスキーマと更新前のスキーマとを版情報を用い
    て相互に関連づけるとともに、前記複数のスキーマの各
    々に対するアクセス頻度を、スキーマごとに管理するス
    キーマ管理手段と、 前記スキーマ管理手段が管理する版情報に基づいて、更
    新後のスキーマに対応する実体データを作成し、該作成
    した実体データと更新前のスキーマに対応する実体デー
    タとを関連づけるデータ作成手段と、 前記スキーマ管理手段により管理されるアクセス頻度に
    基づいて、他のスキーマが内部に定義されるスキーマ
    を、他のスキーマが内部に定義されないスキーマに展開
    するスキーマ展開手段とを具備することを特徴とするデ
    ータベース管理装置。
JP6007153A 1994-01-26 1994-01-26 データベース管理装置 Pending JPH07210435A (ja)

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