JPH08328624A - センサとロボットとの結合方法及びロボットシステム - Google Patents

センサとロボットとの結合方法及びロボットシステム

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JPH08328624A
JPH08328624A JP13951495A JP13951495A JPH08328624A JP H08328624 A JPH08328624 A JP H08328624A JP 13951495 A JP13951495 A JP 13951495A JP 13951495 A JP13951495 A JP 13951495A JP H08328624 A JPH08328624 A JP H08328624A
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JP
Japan
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sensor
robot
coordinate system
sensor unit
coordinate
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JP13951495A
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Inventor
Katsutoshi Takizawa
克俊 滝澤
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Fanuc Corp
Original Assignee
Fanuc Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 センサ座標系とロボット座標系とを容易に結
合できるようにする。 【構成】 〔S1〕センサ部2をキャリブレーション治
具1に、嵌合機構を用いて固定する。〔S2〕センサ部
2の筐体を基準に原点位置及び座標軸が定義されたセン
サ座標系を用いてセンサ部のキャリブレーションを行
う。これにより、センサ部の検出する位置データが、セ
ンサ部の筐体を基準にしたセンサ座標系で表される。
〔S3〕センサ座標系の原点位置及び座標軸の方向が、
ロボットのアーム3の先端部に対する位置関係が予め求
められている位置及び方向と一致するように、センサ部
2をアーム3に固定する。これより、センサ座標系をロ
ボット座標系に変換するための変換マトリックスが事前
に定まる。〔S4〕センサ座標系での位置データを、事
前に定められた変換マトリックスを用いてロボット座標
系での位置データに変換する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は3次元視覚センサを取り
付け対象物の位置等を計測するロボットシステムのセン
サとロボットとの結合方法および3次元視覚センサを有
するロボットシステムに関し、特にセンサ座標系とロボ
ット座標系との結合関係を改善したセンサとロボットと
の結合方法およびセンサとロボットとの結合機構部を改
善したロボットシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】工場の製造ラインにおける組み立て作
業、加工作業の自動化、省力化を図るためにロボット等
の自動機械と視覚センサを組み合わせたシステムが利用
されている。近年では特に作業対象物であるワークの3
次元位置計測が必要とされるケースが増大している。そ
こで、物体の3次元位置が計測できる3次元視覚センサ
を取り入れることが行われている。
【0003】3次元視覚センサの代表的なものは、スリ
ット状の光を被計測対象物(以下、単に「対象物」とい
う)に投射し、対象物上に周辺よりも高輝度の光帯を形
成し、これをCCDカメラ等のカメラ手段により観測し
三角測量の原理により対象物の3次元計測を行うもので
ある。
【0004】これら視覚センサをロボットアームの先端
部に取り付けて使用する、いわゆる「ハンドアイ方式」
と呼ばれる方法は、以下のような利点があるため、広く
利用されている。
【0005】先ず第1の利点として、センサの位置を変
えることにより複数の場所で使え、対象物付近の作業ス
ペースをセンサが専有しないということがある。これに
よりシステムのフレキシビリティーが高まる。
【0006】第2の利点として、複数台のセンサを設置
するかわりに、1台のセンサで代用できることがある。
これにより、省スペース、省コスト化が図れる。このよ
うな視覚センサを用いて対象物の位置を計測し、それに
基づいてロボットの動作を補正する場合、センサの出力
する対象物の位置データをロボットの動作する座標系で
の位置データに変換することが必要である。従って、セ
ンサ側の計測データが表される座標系(以下、「センサ
座標系」という)と、ロボットが動作する座標系(以
下、「ロボット座標系」という)との間の関係を求めな
くてはならない。
【0007】ハンドアイ方式の場合、ロボットアーム先
端部と、センサ座標系との関係が既知であれば、ロボッ
トが任意の姿勢を取ったときの、ロボットの現在位置デ
ータ(ロボット座標系に対するアーム先端部の位置を表
す)から、センサ座標系とロボット座標系との関係を求
めることが可能である。しかし、実際にはアーム先端部
とセンサ座標系との関係を精度良く求めることは困難で
ある。その理由は、実際のセンサ座標系はカメラの光学
系を基準とした座標系であり、その座標原点はカメラ内
部(レンズの焦点)に存在し、レンズのピントを調整す
るだけで変化することにより、単純にセンサ座標系をロ
ボットアーム先端部の既知の位置に取り付けても、ロボ
ットとセンサ座標系の正確な位置関係を決定することが
できないためである。
【0008】上記のように、アーム先端部とセンサ座標
系の関係を求めることが困難であるため、現在利用され
ているハンドアイ方式では、まず各計測位置ごとに、キ
ャリブレーション用の専用治具を設置し、センサのキャ
リブレーションを行うことで、治具とセンサ座標系の関
係を求める。次に、治具上の複数の点をロボットでタッ
チアップしてロボット座標系との関係を求める。この2
つの関係から治具を仲介としてセンサ座標系とロボット
座標系の関係を求める方法が用いられている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のような
方法で、センサ座標系とロボット座標系の関係を求める
場合、次のような問題点がある。
【0010】第1の問題点は、計測場所ごとに治具を設
置してキャリブレーションを行うため、計測場所が多い
場合に手間がかかることである。第2の問題点は、計測
場所ごとにキャリブレーション治具を設置するためのス
ペースを確保する必要があることである。
【0011】第3の問題点は、計測時とキャリブレーシ
ョン時のセンサの位置が同じであることが必要であり、
キャリブレーション後は計測時のセンサ位置を変更する
ことができないことである。計測位置を変える場合は、
再度キャリブレーションを行う必要がある。このため、
ハンドアイ方式であってもロボットは単に視覚センサの
移動/位置決め装置としての役割しかなく、任意の位置
で計測を行うことが不可能である。
【0012】本発明はこのような点に鑑みてなされたも
のであり、キャリブレーションを行ったセンサのセンサ
座標系とロボット座標系とを容易に結合することができ
るセンサとロボットとの結合方法を提供することを目的
とする。
【0013】また、本発明の他の目的は、キャリブレー
ションを行ったセンサとロボットとを容易に結合するこ
とができるロボットシステムを提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明では上記課題を解
決するために、3次元視覚センサにより対象物の位置等
を計測するロボットシステムのセンサとロボットとの結
合方法において、センサ部の筐体を基準に原点位置及び
座標軸が定義されたセンサ座標系を用いて前記センサ部
のキャリブレーションを行い、センサ座標系の原点位置
及び座標軸の方向が、ロボットアームの先端部に対する
位置関係が予め求められている位置及び方向と一致する
ように、前記センサ部を前記ロボットアームに固定す
る、ことを特徴とするセンサとロボットとの結合方法が
提供される。
【0015】また、3次元視覚センサにより対象物の位
置等を計測するロボットシステムにおいて、筐体を基準
に原点位置及び座標軸が定義されたセンサ座標系により
キャリブレーションが行われ、筐体にセンサ側嵌合機構
部が設けられたセンサ部と、センサ座標系の原点位置及
び座標軸の方向が、ロボットアーム先端部に対する位置
関係が予め求められている位置及び方向と一致するよう
に前記センサ側嵌合機構部を嵌め合わせることができる
アーム側嵌合機構部が設けられたロボットと、を有する
とを特徴とするロボットシステムが提供される。
【0016】
【作用】上記のセンサとロボットとの結合方法によれ
ば、まず、センサ部の筐体を基準に原点位置及び座標軸
が定義されたセンサ座標系を用いてセンサ部のキャリブ
レーションを行うことにより、センサ部の検出する位置
データが、センサ部の筐体を基準にしたセンサ座標系で
表される。次に、センサ座標系の原点位置及び座標軸の
方向が、ロボットアームの先端部に対する位置関係が予
め求められている位置及び方向と一致するように、セン
サ部をロボットアームに固定することより、センサ座標
系をロボット座標系に変換するための変換マトリックス
が事前に定まる。
【0017】また、上記のロボットシステムによれば、
筐体を基準に原点位置及び座標軸が定義されたセンサ座
標系によりキャリブレーションが行われているセンサ部
の筐体に設けられたセンサ側嵌合機構部と、ロボットア
ーム先端部に設けられたアーム側嵌合機構部とを嵌め合
わせることにより、センサ座標系の原点位置及び座標軸
の方向が、ロボットアーム先端部に対する位置関係が予
め求められている位置及び方向と一致する。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は本発明によるセンサ座標系とロボット座標
系との座標系変換方法の手順を示す図である。
【0019】ステップ1(S1)において、キャリブレ
ーション治具1上の所定の位置にセンサ部2を固定す
る。センサ部2にはセンサ側嵌合機構部として、位置決
め用のピンの穴を備えており、キャリブレーション治具
1には治具側嵌合機構部として、ピンが設けられてい
る。このピンと穴とを嵌め合わせることにより、センサ
部2を所定の位置に固定することができる。そして、キ
ャリブレーション治具1上のプレート1a等の位置は、
センサ部2の筐体を基準として原点位置及び座標軸が定
義されたセンサ座標系により表すことができる。
【0020】なお、プレート1aはキャリブレーション
治具1上を、センサ部2に対し前後方向に移動させるこ
とができる。キャリブレーション治具1には目盛りが振
られており、プレート1a位置を正確に計測することが
できる。また、プレート1aには、格子状の参照点が設
けられており、この参照点のセンサ座標系における位置
も正確に測定できる。
【0021】ステップ2(S2)において、プレート1
a上に設けられた参照点を用いて、センサ部2の投光器
とカメラとのキャリブレーションを行う。これにより、
以後、センサ部2で観測した対象物のセンサ座標系にお
ける位置を正確に検出することができる。
【0022】ステップ3(S3)において、センサ部2
を、ロボットアーム3先端部の予め定められた位置に固
定する。この際、固定すべき位置にはセンサ部2の穴に
挿入するピンが設けられており、ピンを穴に合わせるこ
とにより、所定の位置に正確に固定することができる。
この位置は、アーム先端部における座標系との位置関係
が予め測定されている。従って、センサ座標系上の座標
値をアーム先端部における座標系での座標値に変換する
ためも変換マトリックスも予め求められている。
【0023】ステップ4(S4)において、センサ部2
により対象物4の位置を測定した場合、センサ座標系に
おける位置、アーム先端部のロボット座標系における現
在位置、及び予め求められている座標系の変換マトリッ
クスから、対象物のロボット座標系における位置を算出
する。
【0024】以上のようにして、非常に容易にセンサ部
2のキャリブレーションを行い、センサ座標系をロボッ
ト座標系に結合することができる。図2は本発明を実施
するためのロボットシステムの構成図である。システム
全体はロボットコントローラ31、画像処理装置32、
センサ部コントローラ33、センサ部10、及びロボッ
ト20から構成されている。
【0025】ロボットコントローラ31は、ロボット2
0に接続されており、内部に格納されたプログラムによ
りロボット20の動作を制御する。ロボット20にはア
ーム21〜23があり、アーム23の先端には図示され
ていない作業用のハンドと共に、センサ部10が取り付
けられている。ロボットコントローラ31がロボット2
0を制御することにより、センサ部10をロボット動作
範囲内の任意の位置に、任意の姿勢で位置決めできる。
【0026】センサ部10は、投光器11とカメラ12
とを用いた3次元視覚センサである。センサ部10はセ
ンサ部コントローラ33に接続されており、センサ部コ
ントローラ33からの信号は投光器11に入力され、カ
メラ12が出力する信号がセンサ部コントローラ33に
入力されている。
【0027】センサ部10内において、投光器11はレ
ーザ光を発生すると共に、その光をスリット光13に変
換して対象物に投影する。図では省略しているが、投光
器11の前にはモータにより回転可能な反射鏡が装着さ
れている。反射鏡の位置は、画像処理部32の指令に従
い、センサ部コントローラ33が任意の位置に制御す
る。これにより、スリット光13の投影位置を変えるこ
とができる。カメラ12は、投光器11が点灯しスリッ
ト状のレーザ光が対象物40上に投影されたときに、対
象物40で反射したスリット光15を撮影する。
【0028】センサ部コントローラ33は、画像処理装
置32に接続されており、画像処理装置32からの指令
に従いセンサ部10を制御すると共に、カメラ12が撮
影した画像を画像処理装置32に転送する。画像処理装
置32は、ロボットコントローラ31に接続されてお
り、カメラ12が撮影したスリット光画像14を画像処
理して対象物40の位置及び姿勢を認識し、そのデータ
をロボットコントローラ31に伝える。
【0029】このような構成において、対象物40の位
置を計測する場合、まずロボットコントローラ31がロ
ボット20を制御し、スリット光を対象物40に投影で
きる位置にセンサ部10を移動する。センサ部コントロ
ーラ33は、センサ部10の投光器11にスリット光1
3の出射指令を出力する。投光器11は、センサ部コン
トローラ33の指令に従い、レーザ光によるスリット光
13を対象物40に投影する。対象物40で反射したス
リット光15をカメラ12が撮影することにより、スリ
ット光画像14が得られる。
【0030】スリット光画像14は、センサ部コントロ
ーラ33を介して画像処理装置32に入力される。画像
処理装置32は、反射鏡の角度とスリット光画像14と
から、対象物のセンサ座標系における位置を算出する。
算出されたデータは、ロボットコントローラ31に転送
される。ロボットコントローラ31は、ロボット座標系
におけるセンサ部10の位置とセンサ座標系における対
象物40の位置とから、ロボット座標系における対象物
40の位置を算出する。このようにして、ロボットセン
サシステムにおいて、対象物40の位置が測定される。
【0031】ここで、ロボット座標系における対象物の
位置を正確に求めるためには、センサ座標系における対
象物の位置が正確であり、さらにセンサ座標系とロボッ
ト座標系との位置関係が正確でなければなない。そこ
で、先ずセンサ座標系のキャリブレーション方法につい
て説明する。
【0032】図3はセンサ部のキャリブレーション時の
構成を示す図である。キャリブレーション治具50に
は、ベース部51の一端にセンサ部10取り付け用の支
柱52が設けられている。センサ部10のキャリブレー
ションを行う際には、センサ座標系(xs −ys
s )は、取り付け用フランジ16と支柱52との接合
部の中心が原点となる。支柱52には、位置決めのため
のピンとインローの突起部とが設けられている。このピ
ンとインローによりセンサ部10が支柱52に固定され
ている。
【0033】センサ部10は、投光機11とカメラ12
の向きと逆側の面に取り付け用フランジ16を有してい
る。取り付け用フランジ16は、位置決めのためのピン
とインローの穴とを有している。このピンの穴とインロ
ーの穴に、支柱52のピンと突起部が嵌め込まれてい
る。なお、ピンとインローによる嵌合機構部の詳細は後
述する。
【0034】ベース部51上には、センサ座標系のxs
−ys 平面に平行に置かれたプレート53が設けられて
いる。プレート53は、支柱52に対して前後方向に移
動することができる。ベース部51には、プレート53
の移動方向に沿って目盛りが振られており、センサ座標
系におけるプレート53のZ軸の座標値が判るようにな
っている。プレート53の、支柱52側の面には格子模
様が描かれている。この格子模様の格子点が、キャリブ
レーションの際の参照点となる。
【0035】図4はプレートを示す図である。プレート
53の格子模様にはxs 軸方向とy s 軸方向の座標値が
目盛られており、任意の格子点のセンサ座標系における
s軸とys 軸の3次元位置Pi (Xi ,Yi ,Zi )
が判るようになっている。
【0036】図5はセンサ部とキャリブレーション治具
との嵌合機構部を示す図である。キャリブレーション治
具の支柱52には、インローの突起部52aが設けられ
ている。突起部52aの上にはピン52bが設けられて
いる。センサ部10の取り付け用フランジ16には、イ
ンロー用の穴16aが設けられている。穴16aは、支
柱52の突起部52aと同じサイズである。穴16aの
上にはピン用の穴16bが設けられている。穴16b
は、支柱52のピン52bと同じサイズである。
【0037】このようなピンとインローを用いてキャリ
ブレーション治具50とセンサ部10とを嵌合する。イ
ンローの突起部52aと穴16aとが結合することによ
り、センサ座標系の原点が、予めキャリブレーション治
具に設定されている座標系と一致する。さらに、ピン5
2bを穴16bに挿入することにより、センサ座標系の
座標軸の方向がキャリブレーション治具に設定されてい
る座標系の軸の方向と一致する。
【0038】このようにして、センサ部10の筐体を基
準に設定されたセンサ座標系の原点位置及び座標軸の向
きを、キャリブレーション治具に設定されている座標系
の原点及び軸と一致させることができる。
【0039】図3に戻り、この図に示すような構成でセ
ンサ部10のキャリブレーションを行う。3次元視覚セ
ンサのキャリブレーション方法は、カメラ系のキャリブ
レーションとスリット光キャリブレーションの2つのス
テップからなる。カメラ系のキャリブレーションでは、
センサ座標系における3次元の位置が判っている参照点
をカメラ12で撮影する。得られた画像上での2次元位
置を求める。このような参照点の3次元位置P(X,
Y,Z)と画像上位置p(u,v)の組を同一平面にな
い複数の点P1,P2,P3・・・Pnについて求め
る。このPi (Xi,Yi ,Zi )とpi (ui ,vi
)との組からカメラの各種パラメータを求める。スリ
ット光のキャリブレーションでは、2か所以上の位置が
判っている平面にスリット光を投影した画像から、スリ
ット光平面の方程式を求める。なお、これらの計算方法
については、従来よりある各種キャリブレーションの計
算方法と同じである。
【0040】このようにして、センサ部10のキャリブ
レーションを行うことができる。このキャリブレーショ
ンの際のセンサ座標系は、センサ部10の取り付け用フ
ランジ16を基準にしている。これにより、カメラ12
の焦点位置が変わり光学系が変化してもセンサ座標系は
一定となり、検出される位置データも正確な値となる。
【0041】センサ部10のキャリブレーションが完了
した後、センサ部10をロボットアーム先端部に取り付
ける。図6はセンサ部を取り付けたロボットアーム先端
部を示す図である。ロボットのアーム23の先端にはセ
ンサ取り付け用治具24が取り付けられている。このセ
ンサ取り付け用治具24の端には、センサ部10を取り
付けるためのインローの突起部とピンが設けられてい
る。このインローの突起部とピンは、図5に示す支柱5
2に設けられた突起部52a、およびピン52bと同じ
形状である。この突起部と穴にセンサ部10のフランジ
16のインロー用の穴とピン用の穴を一致させて嵌合す
ることにより、正確な位置にセンサ部10が取り付けら
れる。従って、センサ部10内の投光器11とカメラ1
2も、所定の位置に固定される。
【0042】このとき、ロボットアーム先端部における
座標系(xt −yt −zt )は、センサ取り付け用治具
24とアーム23との接合部を原点としている。この座
標系の原点位置および座標軸の方向が、ロボット先端部
の現在位置および姿勢を示す。また、センサ座標系(x
s −ys −zs )は、センサ取り付け用治具24とセン
サ部10との接合部を原点としている。従って、センサ
取り付け用治具24の設計値より、アーム先端部におけ
る座標系(xt −yt −zt )とセンサ座標系(xs
s −zs )との位置関係が定まる。
【0043】次に、上記のように取り付けられたセンサ
部10を用いて対象物の位置を測定する場合について説
明する。まず、センサ取り付け用治具24(図6に示
す)の設計値から求まる、ロボットアーム先端部に対す
るセンサ座標系を表すマトリックスを「H」とする。マ
トリックス「H」は、ロボットコントローラ内のメモリ
に格納される。ロボットが任意の位置にセンサ10を位
置決めし、アーム先端部の位置「R」を内部メモリに格
納すると同時に、画像処理装置32へ画像撮影指令を送
出する。画像処理装置32は、画像撮影指令を受信する
とカメラ10から画像を取り込み、その画像データを解
析し、センサ座標系での対象物の位置データ「PS 」を
算出する。センサ座標系での位置データ「PS 」はロボ
ットコントローラに出力される。
【0044】ロボットコントローラは、画像撮影時の現
在位置「R」、座標変換マトリックス「H」、及びセン
サ座標系での位置データ「PS 」から以下の式を用いて
ロボット座標系の位置データ「Pr 」を求める。
【0045】
【数1】Pr =RHPS このようにして容易にロボット座標系の位置データ「P
r 」を算出することができる。しかも、本発明の方法に
よれば、キャリブレーションはキャリブレーション治具
に固定して行うため、ロボット周辺にキャリブレーショ
ンのための広いスペースを確保する必要がない。
【0046】さらに、座標変換マトリックス「H」は、
センサ取り付け用治具の設計値から求めることができる
ため、複数のセンサ取り付け用治具の座標変換マトリッ
クスを予め求めておくことにより、センサ取り付け用治
具を交換してセンサ部の取り付け位置を変えた場合に
も、再度キャリブレーションを行う必要がない。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように本発明では、センサ
部の筐体を基準としてセンサ座標系を定め、センサ部を
ロボットから取り外した状態でキャリブレーションを行
い、キャリブレーション完了後のセンサ部を、ロボット
アームの先端との位置関係が予め求められている位置に
取り付けるようにした。これにより、センサ座標系から
ロボット座標系への座標変換が、予め求められている変
換マトリックスにより行うことができる。しかも、計測
位置ごとにキャリブレーションを行ったり、センサ部の
取り付け位置を移動する度にキャリブレーションを行う
必要がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるセンサ座標系とロボット座標系と
の座標系変換方法の手順を示す図である。
【図2】本発明を実施するためのロボットシステムの構
成図である。
【図3】センサ部のキャリブレーション時の構成を示す
図である。
【図4】プレートを示す図である。
【図5】センサ部とキャリブレーション治具との嵌合機
構部を示す図である。
【図6】センサ部を取り付けたロボットアーム先端部を
示す図である。
【符号の説明】
1 キャリブレーション治具 1a プレート 2 センサ部 3 アーム 4 対象物

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 3次元視覚センサにより対象物の位置等
    を計測するロボットシステムのセンサとロボットとの結
    合方法において、 センサ部の筐体を基準に原点位置及び座標軸が定義され
    たセンサ座標系を用いて前記センサ部のキャリブレーシ
    ョンを行い、 センサ座標系の原点位置及び座標軸の方向が、ロボット
    アームの先端部に対する位置関係が予め求められている
    位置及び方向と一致するように、前記センサ部を前記ロ
    ボットアームに固定する、 ことを特徴とするセンサとロボットとの結合方法。
  2. 【請求項2】 3次元視覚センサにより対象物の位置等
    を計測するロボットシステムのセンサとロボットとの結
    合方法において、 センサ部の筐体に設けられたセンサ側嵌合機構部をキャ
    リブレーション治具に設けられた治具側嵌合機構部に嵌
    め込むことにより、前記センサ部と前記キャリブレーシ
    ョン治具とを予め定められた位置関係で固定し、 前記センサ部の筐体を基準に原点位置及び座標軸が定義
    されたセンサ座標系を用い、前記キャリブレーション治
    具によりセンサ座標系における座標値が測定できる点を
    参照点として前記センサ部のキャリブレーションを行
    い、 前記センサ側嵌合機構部をロボットアームの先端部に設
    けられたアーム側嵌合機構部に嵌め込むことにより、セ
    ンサ座標系の原点位置及び座標軸の方向が、ロボットア
    ームの先端部に対する位置関係が予め求められている位
    置及び方向と一致するように、前記センサ部と前記ロボ
    ットアームとを結合する、 ことを特徴とするセンサとロボットとの結合方法。
  3. 【請求項3】 前記センサ部のキャリブレーションを行
    う際には、前記センサ部に対し前後方向に移動させるこ
    とができるプレート上に設定された点を参照点とするこ
    とを特徴とする請求項2記載のセンサとロボットとの結
    合方法。
  4. 【請求項4】 3次元視覚センサにより対象物の位置等
    を計測するロボットシステムにおいて、 筐体を基準に原点位置及び座標軸が定義されたセンサ座
    標系によりキャリブレーションが行われ、筐体にセンサ
    側嵌合機構部が設けられたセンサ部と、 センサ座標系の原点位置及び座標軸の方向が、ロボット
    アーム先端部に対する位置関係が予め求められている位
    置及び方向と一致するように前記センサ側嵌合機構部を
    嵌め合わせることができるアーム側嵌合機構部が設けら
    れたロボットと、 を有するとを特徴とするロボットシステム。
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