JPH08328597A - 音声符号化装置 - Google Patents

音声符号化装置

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JPH08328597A
JPH08328597A JP7133372A JP13337295A JPH08328597A JP H08328597 A JPH08328597 A JP H08328597A JP 7133372 A JP7133372 A JP 7133372A JP 13337295 A JP13337295 A JP 13337295A JP H08328597 A JPH08328597 A JP H08328597A
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signal
delay
quantization
spectrum parameter
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    • G10L19/04Speech or audio signals analysis-synthesis techniques for redundancy reduction, e.g. in vocoders; Coding or decoding of speech or audio signals, using source filter models or psychoacoustic analysis using predictive techniques
    • G10L19/08Determination or coding of the excitation function; Determination or coding of the long-term prediction parameters
    • G10L19/12Determination or coding of the excitation function; Determination or coding of the long-term prediction parameters the excitation function being a code excitation, e.g. in code excited linear prediction [CELP] vocoders
    • G10L19/125Pitch excitation, e.g. pitch synchronous innovation CELP [PSI-CELP]

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 低ビットレートでも良好な音質の得られる音
声符号化装置の提供。 【構成】 スペクトルパラメータ計算部において、入力
した音声信号からスペクトルパラメータを求めて量子化
し、複数の量子化候補を出力し、適応コードブック部で
は、前記候補の各々に対して遅延を計算し、前記遅延分
過去の音源信号と前記候補から計算した信号と、前記音
声信号とから最良の量子化候補と遅延を出力し、音源量
子化部では、音源信号を量子化して出力し、ゲイン量子
化部では、前記適応コードブックと前記音源信号の少な
くとも一つのゲインを量子化し出力する音声符号化装
置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、音声信号を低いビット
レートで高品質に符号化するための音声符号化装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】音声信号を高能率に符号化する方式とし
ては、例えば、M.Schroeder and B.
Atal氏による“Code−excited lin
earprediciton:High qualit
y speech at very low bit
rates”(Proc.ICASSP,pp.937
−940,1985年)と題した論文(文献1)や、K
leijn氏らによる“Improved speec
h quality and efficeint v
ector quantization in SEL
P”(Proc.ICASSP,pp.155−15
8,1988年)と題した論文(文献2)などに記載さ
れているCELP(Code Excited Lin
ear Predictive Coding)が知ら
れている。この従来例では、送信側では、フレーム毎
(例えば20ms)に音声信号から線形予測(LPC)
分析を用いて、音声信号のスペクトル特性を表すスペク
トルパラメータを抽出する。フレームをさらにサブフレ
ーム(例えば5ms)に分割し、サブフレーム毎に過去
の音源信号を基に適応コードブックにおけるパラメータ
(ピッチ周期に対応する遅延パラメータとゲインパラメ
ータ)を抽出し、適応コードブックにより前記サブフレ
ームの音声信号をピッチ予測する。ピッチ予測して求め
た音源信号に対して、予め定められた種類の雑音信号か
らなる音源コードブック(ベクトル量子化コードブッ
ク)から最適音源コードベクトルを選択し最適なゲイン
を計算することにより、音源信号を量子化する。音源コ
ードベクトルの選択の仕方は、選択した雑音信号により
合成した信号と、前記残差信号との誤差電力を最小化す
るように行う。そして、選択されたコードベクトルの種
類を表すインデクスとゲインならびに、前記スペクトル
パラメータと適応コードブックのパラメータをマルチプ
レクサ部により組み合わせて伝送する。受信側の説明は
省略する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記従来法では、スペ
クトルパラメータの計算に線形予測分析(LPC)を使
用している。しかし、特にピッチの高い女性話者におい
て、音声のホルマントとピッチ周波数近接している音韻
では、ピッチの影響を強く受け、スペクトルパラメータ
の抽出に大きな誤差が生ずるという問題があった。さら
に、このような誤ったスペクトルパラメータを用いてピ
ッチ抽出を行なうと、ピッチ周期も誤ったものが求めら
れ、これらのスペクトルパラメータとピッチを使用して
符号化を行なうと、特にビットレートが低い場合に、ピ
ッチ周波数の高い女性話者で音質が劣化していた。
【0004】このような問題を解決する方法として、音
源信号として白色雑音信号ではなく、マルチパルス信号
を仮定してスペクトルパラメータを求める方法が提案さ
れており、例えば、Singhal and Atal
氏らによる“Optimizing LPC filt
er parameters for multi−p
ulse excitation,”と題した論文(P
roc.ICASSP,pp.781−784,198
3)(文献3)などを参照できる。
【0005】音声符号化では、スペクトルパラメータ及
び音源信号の伝送のために、量子化が必要である。さら
に、ビットレートを低減するためには、これらのパラメ
ータに粗い量子化を施す必要があり、量子化の影響が無
視できなくなる。しかしながら、文献3の方法では、ス
ペクトルパラメータ及び音源信号の量子化を考慮してお
らず、粗い量子化により、性能が低下し、女性音で音質
が劣化していた。
【0006】本発明の目的は、上述の問題を解決し、ビ
ットレートが低い場合に、ピッチの影響を受けにくく、
量子化を考慮したスペクトルパラメータと適応コードブ
ックの遅延を用いる音声符号化方式を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、入力し
た音声信号からスペクトルパラメータを求めて量子化
し、複数の量子化候補を出力するスペクトルパラメータ
計算部と、前記候補の各々に対して遅延を計算し、前記
遅延分過去の音源信号と前記候補から計算した信号と、
前記音声信号とから最良の量子化候補と遅延を出力する
適応コードブック部と、前記音声信号の音源信号を量子
化し出力する音源量子化部と、前記適応コードブックと
前記音源信号の少なくとも一つのゲインを量子化し出力
するゲイン量子化部から構成されることを特徴とする音
声符号化装置が得られる。
【0008】本発明によれば、入力した音声信号からス
ペクトルパラメータを求めて量子化し、複数の量子化候
補を出力するスペクトルパラメータ計算部と、複数の遅
延と前記複数の量子化候補の組合せに対して前記遅延分
過去の音源信号を切り出した信号と前記量子化候補から
計算したピッチ予測信号と前記音声信号とから最良の量
子化候補と遅延を出力する適応コードブック部と、前記
音声信号の音源信号を量子化し出力する音源量子化部
と、前記適応コードブックと前記音源信号の少なくとも
一つのゲインを量子化し出力するゲイン量子化部から構
成されることを特徴とする音声符号化装置が得られる。
【0009】本発明によれば、遅延分だけ過去の音源信
号から切り出した信号と、入力した音声信号とから、ス
ペクトルパラメータと第1の遅延を計算するスペクトル
パラメータ・遅延計算部と、前記スペクトルパラメータ
を量子化し少なくとも一つの量子化候補を出力するスペ
クトルパラメータ量子化部と、前記第1の遅延をもとに
第2の遅延候補を少なくとも一つ計算し、前記遅延分過
去の音源信号を切り出した信号と前記量子化候補を用い
て計算したピッチ予測信号と前記音声信号とから最良の
量子化候補と第2の遅延候補を出力する適応コードブッ
ク部と、前記音声信号の音源信号を量子化し出力する音
源量子化部と、前記適応コードブックと前記音源信号の
少なくとも一つのゲインを量子化し出力するゲイン量子
化部から構成されることを特徴とする音声符号化装置が
得られる。
【0010】本発明によれば、音声信号を入力し、遅延
分だけ過去の駆動信号から切り出した信号と、入力した
音声信号とから、スペクトルパラメータと第1の遅延を
計算するスペクトルパラメータ・遅延計算部と、前記ス
ペクトルパラメータと前記音声信号から駆動信号を計算
する駆動信号計算部と、前記スペクトルパラメータを量
子化し少なくとも一つの量子化候補を出力するスペクト
ルパラメータ量子化部と、前記第1の遅延をもとに第2
の遅延候補を少なくとも一つ計算し、前記遅延分過去の
音源候補を切り出した信号と前記量子化候補を用いて計
算したピッチ予測信号と前記音声信号とから最良の量子
化候補と第2の遅延候補を出力する適応コードブック部
と、前記音声信号の音源信号を量子化し出力する音源量
子化部と、前記適応コードブックと前記音源信号の少な
くとも一つのゲインを量子化し出力するゲイン量子化部
から構成されることを特徴とする音声符号化装置が得ら
れる。
【0011】本発明によれば、入力した音声信号からモ
ードを判別し判別情報を出力するモード判別部と、前記
音声信号からスペクトルパラメータを求めて量子化し、
複数の量子化候補を出力するスペクトルパラメータ計算
部と、あらかじめ定められたモードの場合に、前記候補
の各々に対して遅延を計算し、前記遅延分過去の音源信
号を切り出して計算したピッチ予測信号と前記音声信号
とから最良の量子化候補と遅延を出力する適応コードブ
ック部と、前記音声信号の音源信号を量子化し出力する
音源量子化部と、前記適応コードブックと前記音源信号
の少なくとも一つのゲインを量子化し出力するゲイン量
子化部から構成されることを特徴とする音声符号化装置
が得られる。
【0012】本発明によれば、入力した音声信号からモ
ードを判別し判別情報を出力するモード判別部と、前記
音声信号からスペクトルパラメータを求めて量子化し、
複数の量子化候補を出力するスペクトルパラメータ計算
部と、あらかじめ定められたモードの場合に、複数の遅
延と前記複数の量子化候補の組合せに対して前記遅延分
過去の音源信号を切り出した信号と前記量子化候補から
計算したピッチ予測信号と前記音声信号とから最良の量
子化候補と遅延を出力する適応コードブック部と、前記
音声信号の音源信号を量子化し出力する音源量子化部
と、前記適応コードブックと前記音源信号の少なくとも
一つのゲインを量子化し出力するゲイン量子化部から構
成されることを特徴とする音声符号化装置が得られる。
【0013】本発明によれば、入力した音声信号からモ
ードを判別し判別情報を出力するモード判別部と、遅延
分だけ過去の音源信号から切り出した信号と、入力した
音声信号とから、スペクトルパラメータと第1の遅延を
計算するスペクトルパラメータ・遅延計算部と、前記ス
ペクトルパラメータを量子化し少なくとも一つの量子化
候補を出力するスペクトルパラメータ量子化部と、あら
かじめ定められたモードの場合に、前記第1の遅延をも
とに第2の遅延候補を少なくとも一つ計算し、前記遅延
分過去の音源信号を切り出した信号と前記量子化候補を
用いて計算したピッチ予測信号と前記音声信号とから最
良の量子化候補と第2の遅延候補を出力する適応コード
ブック部と、前記音声信号の音源信号を量子化し出力す
る音源量子化部と、前記適応コードブックと前記音源信
号の少なくとも一つのゲインを量子化し出力するゲイン
量子化部から構成されることを特徴とする音声符号化装
置が得られる。
【0014】本発明によれば、音声信号を入力し、前記
音声信号からモードを判別し判別情報を出力するモード
判別部と、遅延分だけ過去の駆動信号から切り出した信
号と、入力した音声信号とから、スペクトルパラメータ
と第1の遅延を計算するスペクトルパラメータ・遅延計
算部と、前記スペクトルパラメータと前記音声信号から
駆動信号を計算する駆動信号計算部と、前記スペクトル
パラメータを量子化し少なくとも一つの量子化候補を出
力するスペクトルパラメータ量子化部と、あらかじめ定
められたモードの場合に、前記第1の遅延をもとに第2
の遅延候補を少なくとも一つ計算し、前記遅延分過去の
音源信号を切り出した信号と前記量子化候補を用いて計
算したピッチ予測信号と前記音声信号とから最良の量子
化候補と第2の遅延候補を出力する適応コードブック部
と、前記音声信号の音源信号を量子化し出力する音源量
子化部と、前記適応コードブックと前記音源信号の少な
くとも一つのゲインを量子化し出力するゲイン量子化部
から構成されることを特徴とする音声符号化装置が得ら
れる。
【0015】
【作用】本発明の第1の態様では、適応コードブック部
において、スペクトルパラメータの複数の量子化候補
(例えばM個)各々に対して、遅延を計算する。さら
に、M個の量子化候補と遅延の組についてピッチ予測信
号を計算し、入力音声信号との誤差電力を計算し、誤差
電力を最小化する量子化候補と遅延の組を出力する。
【0016】本発明の第2の態様では、適応コードブッ
ク部において、スペクトルパラメータの複数の量子化候
補(例えばM個)と、あらかじめ定められた範囲の遅延
候補複数個(例えばL個)の全ての組合せに対して、ピ
ッチ予測信号を計算し、入力音声信号との誤差電力を計
算し、誤差電力を最小化する量子化候補と遅延の組を出
力する。
【0017】更に本発明の第3の態様では、スペクトル
パラメータ・遅延計算部において、過去の音源信号と入
力音声信号から、スペクトルパラメータと第1の遅延を
計算する。前記スペクトルパラメータの複数の量子化候
補(例えばM個)と、前記第1の遅延の近傍から求めた
複数個の第2の遅延候補(例えばQ個)の組合せに対し
て、ピッチ予測信号を計算し、入力音声信号との誤差電
力を計算し、誤差電力を最小化する量子化候補と第2の
遅延候補の組を出力する。
【0018】本発明の第4の態様では、スペクトルパラ
メータ・遅延計算部において、過去の駆動信号と入力音
声信号から、スペクトルパラメータと第1の遅延を計算
する。以下では、駆動信号として、予測残差信号を用い
るものとして説明を進める。前記スペクトルパラメータ
の複数の量子化候補(例えばM個)と、前記第1の遅延
の近傍から求めた複数個の第2の遅延候補(例えばQ
個)の組合せに対して、ピッチ予測信号を計算し、入力
音声信号との誤差電力を計算し、誤差電力を最小化する
量子化候補と第2の遅延候補の組を出力する。
【0019】本発明の第5の態様では、モード判別部で
は、入力音声信号から特徴量を求め、特徴量を用いて音
声信号を複数のモードの一つに分類する。以下ではモー
ドの種類は4とする。モードは概ね次のように対応す
る。モード0:無音/子音部、モード1:過渡部、モー
ド2:母音の弱定常部、モード3:母音の強定常部。入
力音声のモードがあらかじめ定められたモードの場合
に、第1の発明と同一の動作をする。
【0020】本発明の第6の態様では、入力音声のモー
ドがあらかじめ定められたモードの場合に、第2の態様
と同一の動作をする。
【0021】本発明の第7の態様では、入力音声のモー
ドがあらかじめ定められたモードの場合に、第3の態様
と同一の動作をする。
【0022】本発明の第8の態様では、入力音声のモー
ドがあらかじめ定められたモードの場合に、第4の態様
と同一の動作をする。
【0023】
【実施例】図1は本発明による第1の態様に係る音声符
号化装置の一実施例を示すブロック図である。
【0024】図において、入力端子100から音声信号
を入力し、フレーム分割回路110では音声信号をフレ
ーム(例えば10ms)毎に分割し、サブフレーム分割
回路120では、フレームの音声信号をフレームよりも
短いサブフレーム(例えば2.5ms)に分割する。
【0025】スペクトルパラメータ計算回路200で
は、少なくとも一つのサブフレームの音声信号に対し
て、サブフレーム長よりも長い窓(例えば24ms)を
かけて音声を切り出してスペクトルパラメータをあらか
じめ定められた次数(例えばP=10次)計算する。こ
こでスペクトルパラメータの計算には、周知のLPC分
析や、Burg分析等を用いることができる。ここで
は、Burg分析を用いることとする。
【0026】Burg分析の詳細については、中溝著に
よる“信号解析とシステム同定”と題した単行本(コロ
ナ社1988年刊)の82〜87頁(文献3)等に記載
されているので説明は略する。
【0027】さらにスペクトルパラメータ計算部では、
Burg法により計算された線形予測係数αi (i=
1,…,10)を量子化や補間に適したLSPパラメー
タに変換する。ここで、線形予測係数からLSPへの変
換は、菅村他による“線スペクトル対(LSP)音声分
析合成方式による音声情報圧縮”と題した論文(電子通
信学会論文誌、J64−A、pp.599−606、1
981年)(文献4)を参照することができる。
【0028】例えば、第2、4サブフレームでBurg
法により求めた線形予測係数を、LSPパラメータに変
換し、第1、3サブフレームのLSPを直線補間により
求めて、第1、3サブフレームのLSPを逆変換して線
形予測係数に戻し、第1−4サブフレームの線形予測係
数αil(i=1,…,10,l=1,…,5)を聴感重
み付け回路230に出力する。また、第4サブフレーム
のLSPをスペクトルパラメータ量子化回路210へ出
力する。
【0029】スペクトルパラメータ量子化回路210で
は、あらかじめ定められたサブフレームのLSPパラメ
ータを効率的に量子化し、下記数1の歪みが小さい順に
複数候補の量子化値を出力する。以下では候補数はM
(M2)とする。
【0030】
【数1】 ここで、LSP(i),QLSP(i)j 、W(i)は
それぞれ、量子化前のi次目のLSP、量子化後のj番
目の結果、重み係数である。Pは次数であり、以下では
10とする。
【0031】以下では、量子化法として、ベクトル量子
化を用いるものとし、第4サブフレームのLSPパラメ
ータを量子化するものとする。LSPパラメータのベク
トル量子化の手法は周知の手法を用いることができる。
具体的な方法は例えば、特開平4−171500号公報
(特願平2−297600号)(文献5)や特開平4−
363000号公報(特願平3−261925号)(文
献6)や、特開平5−6199号公報(特願平3−15
5049号)(文献7)や、T.Nomuraet a
l.,による“LSP Coding Using V
Q−SVQWith Interpolation i
n 4.075kbps M−LCELP Speec
h Coder”と題した論文(Proc.Mobil
e Multimedia Communicatio
ns,pp.B.2.5,1993)(文献8)等を参
照できるのでここでは説明は略する。
【0032】また、スペクトルパラメータ量子化回路2
10では、第4サブフレームで量子化したLSPパラメ
ータをもとに、第1〜第4サブフレームのLSPパラメ
ータを復元する。ここでは、現フレームの第4サブフレ
ームの量子化LSPパラメータと1つ過去のフレームの
第4サブフレームの量子化LSPを直線補間して、第1
〜第3サブフレームのLSPを復元する。ここで、量子
化前のLSPと量子化後のLSPとの誤差電力を最小化
するコードベクトルを1種類選択した後に、直線補間に
より第1〜第4サブフレームのLSPを復元できる。さ
らに性能を向上させるためには、前記誤差電力を最小化
するコードベクトルを複数候補選択したのちに、各々の
候補について、累積歪を評価し、累積歪を最小化する候
補と補間LSPの組を選択するようにすることができ
る。詳細は、例えば、特願平5−8737号明細書(文
献9)を参照することができる。
【0033】以上により復元した第1−3サブフレーム
のLSPと第4サブフレームの量子化LSPをサブフレ
ーム毎に線形予測係数αil′(i=1,…,10,l=
1,…,5)に変換し、インパルス応答計算回路310
へ出力する。また、サブフレームの量子化LSPのコー
ドベクトルを表すインデクスをマルチプレクサ400に
出力する。
【0034】上記において、直線補間のかわりに、LS
Pの補間パターンをあらかじめ定められたビット数(例
えば2ビット)分用意しておき、これらのパターンの各
々に対して1〜4サブフレームのLSPを復元して累積
歪を最小化するコードベクトルと補間パターン組を選択
するようにしてもよい。このようにすると補間パターン
のビット数だけ伝送情報が増加するが、LSPのフレー
ム内での時間的な変化をより精密に表すことができる。
ここで、補間パターンは、トレーニング用のLSPデー
タを用いてあらかじめ学習して作成してもよいし、あら
かじめ定められたパターンを格納しておいてもよい。あ
らかじめ定められたパターンとしては、例えば、T.T
aniguchi et alによる“Improve
d CELP speech coding at 4
kb/s and below”と題した論文(Pro
c.ICSLP,pp.41−44,1992)(文献
10)等に記載のパターンを用いることができる。ま
た、さらに性能を改善するためには、補間パターンを選
択した後に、あらかじめ定められたサブフレームにおい
て、LSPの真の値とLSPの補間値との誤差信号を求
め、前記誤差信号をさらに誤差コードブックで表すよう
にしてもよい。
【0035】聴感重み付け回路230は、スペクトルパ
ラメータ計算回路200から、各サブフレーム毎に量子
化前の線形予測係数αil(i=1,…,10,l=1,
…,5)を入力し、前記文献1にもとづき、サブフレー
ムの音声信号に対して聴感重み付けを行い、聴感重み付
け信号を出力する。
【0036】応答信号計算回路240は、スペクトルパ
ラメータ計算回路200から、各サブフレーム毎に線形
予測係数αilを入力し、スペクトルパラメータ量子化回
路210から、量子化、補間して復元した線形予測係数
αil′をサブフレーム毎に入力し、保存されているフィ
ルタメモリの値を用いて、入力信号d(n)=0とした
応答信号を1サブフレーム分計算し、減算器235へ出
力する。ここで、応答信号xz (n)は下記数2で表さ
れる。
【0037】
【数2】 ここで、γは、聴感重み付け量を制御する重み係数であ
り、下記(4)式と同一の値である。
【0038】減算器235は、下記数3により、聴感重
み付け信号から応答信号を1サブフレーム分減算し、x
w ′(n)を適応コードブック回路500へ出力する。
【0039】
【数3】 インパルス応答計算回路310は、z変換が下記数4で
表される重み付けフィルタのインパルス応答hw (n)
をあらかじめ定められた点数Lだけ計算し、適応コード
ブック回路500、音源量子化回路350へ出力する。
【0040】
【数4】 適応コードブック回路500の構成を図2に示す。図2
において、遅延探索・歪計算回路510では、端子50
1、502、503の各々から、過去の音源信号v
(n)、減算器235の出力信号xw ′(n)、インパ
ルス応答hw (n)を入力する。ここでインパルス応答
は、スペクトルパラメータ量子化の候補数Mに等しい種
類が入力される。各インパルス応答に対して、ピッチに
対応する遅延Tを下記数5の歪みを最小化するように求
める。
【0041】
【数5】 ここで、yw (n−T)は下記数6で表され、記号*は
畳み込み演算を表す。
【0042】
【数6】 一方、ゲインβも下記数7に従って求めることができ
る。
【0043】
【数7】 (5)式の計算は、スペクトルパラメータ量子化回路2
10から出力される量子化候補数Mだけ繰り返され、各
候補毎に、遅延Tと歪みDT が判別回路520へ出力さ
れる。
【0044】ここで、女性音や、子供の声に対して、遅
延の抽出精度を向上させるために、遅延を整数サンプル
ではなく、小数サンプル値で求めてもよい。具体的な方
法は、例えば、P.Kroonらによる、“Pitch
predictors with high tem
poral resolution”と題した論文(P
roc.ICASSP,pp.661−664,199
0年)(文献11)等を参照することができる。
【0045】判別回路520は、M個の歪みとM個の遅
延を入力し、歪みを最小にする遅延を残差計算回路53
0に出力し、選択された遅延を示すインデクスを端子5
50からマルチプレクサ400へ出力する。また、判別
信号を端子560から選択回路320−1,320−2
へ出力する。
【0046】残差計算回路530では、下記数8に従い
ピッチ予測を行い、適応コードブック予測残差信号z
(n)を端子540を通して音源量子化回路350へ出
力する。
【0047】
【数8】 以上で適応コードブック回路500の説明を終える。
【0048】選択回路320−1,320−2,320
−3では、適応コードブック回路500から判別信号を
入力する。320−1は、選択されたスペクトルパラメ
ータ量子化候補に対応するインパルス応答を音源量子化
回路350、ゲイン量子化回路365へ出力する。32
0−2は、選択されたスペクトルパラメータ量子化候補
に対するインデクスをマルチプレクサ400へ出力す
る。320−3は、選択されたスペクトルパラメータ量
子化候補を応答信号計算回路240、重み付け信号計算
回路360へ出力する。
【0049】音源量子化回路350においては、音源コ
ードブックを探索する例について示す。音源コードブッ
ク351に格納されているコードベクトルを探索するこ
とにより、音源信号を量子化する。音源コードベクトル
の探索は、式を最小化するように、最良の音源コードベ
クトルcj (n)を選択する。このとき、最良のコート
ベクトルを1種選択してもよいし、2種以上のコードベ
クトルを仮に選んでおいて、ゲイン量子化の際に、1種
に本選択してもよい。ここでは、2種以上のコードベク
トルを下記数9に従って選んでおくものとする。
【0050】なお、一部の音源コードベクトルに対して
のみ、下式数10を適用するときには、複数個の音源コ
ードベクトルをあらかじめ予備選択しておき、予備選択
された音源コードベクトルに対して、下式(10)式を
適用することもできる。
【0051】
【数9】 ゲイン量子化回路365は、ゲインコードブック355
からゲインコードベクトルを読みだし、選択された音源
コードベクトルに対して、下記(10)式を最小化する
ように、音源コードベクトルとゲインコードベクトルの
組み合わせを選択する。ここでは、適応コードブックの
ゲインと音源コードブックのゲインの両者を同時にベク
トル量子化する例について示す。
【0052】
【数10】 ここで、βk ′、γk ′は、ゲインコードブック355
に格納された2次元ゲインコードブックにおけるk番目
のコードベクトルである。選択された音源コードベクト
ルとゲインコードベクトルを表すインデクスをマルチプ
レクサ400に出力する。
【0053】重み付け信号計算回路360は、スペクト
ルパラメータ計算回路の出力パラメータ及び、それぞれ
のインデクスを入力し、インデクスからそれに対応する
コードベクトルを読みだし、まず下記数11にもとづき
駆動音源信号v(n)を求める。
【0054】
【数11】 次に、スペクトルパラメータ計算回路200の出力パラ
メータ、スペクトルパラメータ量子化回路210の出力
パラメータを用いて下記数12より、応答信号s
w (n)をサブフレーム毎に計算し、応答信号計算回路
240へ出力する。
【0055】
【数12】 以上により、第1の発明に対応する実施例の説明を終え
る。
【0056】本発明の第2の態様に係る実施例を示すブ
ロック図を図3に示す。図3において図1と同一の番号
を付した構成要素は、図1と同じ動作をするので説明は
省略する。
【0057】図3において、適応コードブック回路60
0の動作が異るので、図4を引用して説明する。図4に
おいて、探索範囲設定回路615は、遅延の探索範囲を
あらかじめ設定する。ここでは、探索範囲をLとする。
歪計算回路610は、探索範囲Lの中の全ての遅延とM
種類のインパルス応答の全ての組合せL×Mに対して、
前記(5)式の歪みを計算し、歪みの値と遅延を判別回
路520へ出力する。
【0058】図5は本発明の第3の態様に係る実施例を
示すブロック図である。図1と同一の番号を付した構成
要素は図1と同一の説明をするので、説明は省略する。
スペクトルパラメータ・遅延計算回路700は、入力音
声信号x(n)と過去の音源信号v(n)を入力し、あ
らかじめ定められた第1の遅延探索範囲の中の各遅延T
について、下記数13の歪みを最小化するように、スペ
クトルパラメータαi を計算する。
【0059】
【数13】 さらに、上記歪みET を最小にする第1の遅延とスペク
トルパラメータの組合せを選択し、第1の遅延は適応コ
ードブック回路710に出力し、スペクトルパラメータ
αi はスペクトルパラメータ量子化回路210へ出力す
る。
【0060】適応コードブック回路710の構成を図6
に示す。図6において、図4と同一の番号を付した構成
要素は、図4と同一の動作をするので、説明は省略す
る。図6において、第1の遅延を端子711から入力す
る。探索範囲設定回路720は、第2の遅延候補探索範
囲を決定し、第1の遅延の近傍に探索範囲を設定する。
歪計算回路730は、インパルス応答を固定して、探索
範囲に含まれる各遅延に対して下記数14の歪みを最小
化する遅延Tとその時の歪みを求める。ここでは、一つ
のインパルス応答候補につき、下記(14)式の歪みを
最小化する遅延を1種類、第2の遅延として選択する例
について示す。
【0061】
【数14】 ここで、下記数15であり、記号*は畳み込み演算を表
す。
【0062】
【数15】 ゲインβ下記数16に従い求める。
【0063】
【数16】 (14)式の計算は、インパルス応答の候補数Mだけ繰
り返され、各候補毎に、遅延Tと歪みDT が判別回路7
40へ出力される。
【0064】判別回路740は、M個の歪みとM個の遅
延を入力し、歪みを最小にする遅延を第2の遅延として
選択し、残差計算回路530に出力し、選択された遅延
を示すインデクスを端子550からマルチプレクサ40
0へ出力する。また、判別信号を端子560から選択回
路320−1,320−2,320−3へ出力する。
【0065】以上で第3の発明の実施例の説明を終え
る。
【0066】図7は本発明の第4の態様に係る実施例を
示すブロック図である。図において、図1あるいは図5
と同一の番号を付した構成要素は図1あるいは図5と同
一の動作をするので、説明は省略する。
【0067】図7において、スペクトルパラメータ・遅
延計算回路800は、入力音声信号x(n)と過去の駆
動信号e(n)を入力し、あらかじめ定められた第1の
遅延探索範囲の中の各遅延Tについて、下記数17の歪
みを最小化するように、スペクトルパラメータαを計算
する。
【0068】
【数17】 さらに、上記歪みET を最小にする第1の遅延とスペク
トルパラメータの組合せを選択し、第1の遅延は適応コ
ードブック回路710に出力し、スペクトルパラメータ
αi はスペクトルパラメータ量子化回路210へ出力す
る。
【0069】駆動信号計算回路810では、スペクトル
パラメータ・遅延計算回路800の計算が終了した後
に、サブフレーム分割回路120の出力であるサブフレ
ーム分割された音声信号を入力し、スペクトルパラメー
タ・遅延計算回路800の出力であるスペクトルパラメ
ータを入力して、下記数18に従い予測残差信号e
(n)をサブフレーム長分計算し、駆動信号として格納
する。
【0070】
【数18】 図8は本発明の第5の態様に係る実施例を示すブロック
図である。図8において、図1と同一の番号を付した構
成要素は、図1と同一の動作を行なうので説明は省略す
る。図8において、モード判別回路850は、聴感重み
付け回路230からフレーム単位で聴感重み付け信号を
受取り、モード判別情報を出力する。ここでは、モード
判別に、現在のフレームの特徴量を用いる。特徴量して
は、例えばピッチ予測ゲインを用いる。ピッチ予測ゲイ
ンの計算は、例えば下記数19を用いる。
【0071】
【数19】 ここで、Tは予測ゲインを最大化する最適遅延である。
【0072】ピッチ予測ゲインをあらかじめ定められた
複数個のしきい値と比較して複数種類のモードに分類す
る。モードの個数としては、例えば4を用いることがで
きる。モード判別回路850は、モード判別情報を適応
コードブック回路860、マルチプレクサ400へ出力
する。
【0073】適応コードブック回路860は、モード判
別情報を入力し、あらかじめ定められたモードの場合に
図1の適応コードブック回路500と同一の動作を行な
い、遅延を計算し、遅延と遅延を示すインデクスを出力
する。
【0074】図9は、本発明の第6の態様に係る実施例
を示すブロック図である。図9において、図3あるいは
図8と同一の番号を付した構成要素は図3あるいは図8
と同一の説明をするので、説明は省略する。図9におい
て、適応コードブック回路900は、モード判別回路8
50から判別情報を入力し、あらかじめ定められたモー
ドの場合に図3の適応コードブック回路600と同一の
動作を行ない、遅延を計算し、遅延と遅延を示すインデ
クスを出力する。
【0075】図10は、本発明の第7の態様に係る実施
例を示すブロック図である。図10において、図5ある
いは図8と同一の番号を付した構成要素は図5あるいは
図8と同一の説明をするので、説明は省略する。図10
において、適応コードブック回路910は、モード判別
回路850から判別情報を入力し、あらかじめ定められ
たモードの場合に図5の適応コードブック回路710と
同一の動作を行ない、遅延を計算し、遅延と遅延を示す
インデクスを出力する。
【0076】図11は、本発明の第8の態様に係る実施
例を示すブロック図である。図11において、図7ある
いは図8と同一の番号を付した構成要素は図7あるいは
図8と同一の説明をするので、説明は省略する。図11
において、適応コードブック回路920は、モード判別
回路850から判別情報を入力し、あらかじめ定められ
たモードの場合に図7の適応コードブック回路710と
同一の動作を行ない、遅延を計算し、遅延と遅延を示す
インデクスを出力する。
【0077】以上で本発明の実施例の説明を終える。
【0078】上述した実施例に限らず、種々の変形が可
能である。
【0079】第2の遅延の候補数は1の場合について説
明したが、複数個とすることもできる。
【0080】音源量子化回路の音源コードブックの構成
としては、他の周知な構成、例えば、多段構成や、スパ
ース構成などを用いることができる。
【0081】モード判別情報を用いて適応コードブック
回路や、音源量子化回路における音源コードブックを切
替える構成とすることもできる。
【0082】音源量子化回路では、音源コードブックを
探索する例について示したが、複数個の位置と振幅の異
なるマルチパルスを探索するようにしてもよい。ここ
で、マルチパルスの振幅と位置は、下記数20を最小化
するように行なう。
【0083】
【数20】 ここで、gj ,mj はそれぞれ、j番目のマルチパルス
の振幅、位置を示す。kはマルチパルスの個数である。
【0084】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
スペクトルパラメータの複数個の量子化候補に対して適
応コードブックの遅延を求め、これらの組合せの中から
最良の組合せを選択していること、スペクトルパラメー
タと第1の遅延を同時に計算し、スペクトルパラメータ
の複数個の量子化候補に対して、前記第1の遅延をもと
に第2の遅延をすくなくとも一つ計算し、第2の遅延と
複数個の量子化候補の組合せに対して、最良の組合せを
選択していること、上記処理をあらかじめ定められたモ
ードに対してのみ行なっていることから、ピッチの影響
を受けにくく、量子化を考慮したスペクトルパラメータ
と適応コードブックの遅延を求めることができるので、
従来方式に比べ、ビットレートを低減しても良好な音質
を保持できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の発明の実施例を示す図。
【図2】適応コードブック回路500の構成を示す図。
【図3】第2の発明の実施例を示す図。
【図4】適応コードブック回路600の構成を示す図。
【図5】第3の発明の実施例を示す図。
【図6】適応コードブック回路710の構成を示す図。
【図7】第4の発明の実施例を示す図。
【図8】第5の発明の実施例を示す図。
【図9】第6の発明の実施例を示す図。
【図10】第7の発明の実施例を示す図。
【図11】第8の発明の実施例を示す図。
【符号の説明】
110 フレーム分割回路 120 サブフレーム分割回路 200 スペクトルパラメータ計算回路 210 スペクトルパラメータ量子化回路 211 LSPコードブック 230 聴感重み付け回路 235 減算器 240 応答信号計算回路 500,600,710,860,900,910,9
20 適応コードブック回路 310 インパルス応答計算回路 310−1,310−2,310−3 選択回路 350 音源量子化回路 351 音源コードブック 355 ゲインコードブック 360 重み付け信号計算回路 365 ゲイン量子化回路 400 マルチプレクサ 510 遅延探索・歪計算回路 520,740 判別回路 530 残差計算回路 610,730 歪計算回路 615,720 探索範囲設定回路 700,800 スペクトルパラメータ・遅延計算回
路 810 駆動信号計算回路 850 モード判別回路

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力した音声信号からスペクトルパラメ
    ータを求めて量子化し、複数の量子化候補を出力するス
    ペクトルパラメータ計算部と、前記候補の各々に対して
    遅延を計算し、前記遅延分過去の音源信号と前記候補か
    ら計算した信号と、前記音声信号とから最良の量子化候
    補と遅延を出力する適応コードブック部と、前記音声信
    号の音源信号を量子化し出力する音源量子化部と、前記
    適応コードブックと前記音源信号の少なくとも一つのゲ
    インを量子化し出力するゲイン量子化部から構成される
    ことを特徴とする音声符号化装置。
  2. 【請求項2】 入力した音声信号からスペクトルパラメ
    ータを求めて量子化し、複数の量子化候補を出力するス
    ペクトルパラメータ計算部と、複数の遅延と前記複数の
    量子化候補の組合せに対して前記遅延分過去の音源信号
    を切り出した信号と前記量子化候補から計算したピッチ
    予測信号と前記音声信号とから最良の量子化候補と遅延
    を出力する適応コードブック部と、前記音声信号の音源
    信号を量子化し出力する音源量子化部と、前記適応コー
    ドブックと前記音源信号の少なくとも一つのゲインを量
    子化し出力するゲイン量子化部から構成されることを特
    徴とする音声符号化装置。
  3. 【請求項3】 遅延分だけ過去の音源信号から切り出し
    た信号と、入力した音声信号とから、スペクトルパラメ
    ータと第1の遅延を計算するスペクトルパラメータ・遅
    延計算部と、前記スペクトルパラメータを量子化し少な
    くとも一つの量子化候補を出力するスペクトルパラメー
    タ量子化部と、前記第1の遅延をもとに第2の遅延候補
    を少なくとも一つ計算し、前記遅延分過去の音源信号を
    切り出した信号と前記量子化候補を用いて計算したピッ
    チ予測信号と前記音声信号とから最良の量子化候補と第
    2の遅延候補を出力する適応コードブック部と、前記音
    声信号の音源信号を量子化し出力する音源量子化部と、
    前記適応コードブックと前記音源信号の少なくとも一つ
    のゲインを量子化し出力するゲイン量子化部から構成さ
    れることを特徴とする音声符号化装置。
  4. 【請求項4】 音声信号を入力し、遅延分だけ過去の駆
    動信号から切り出した信号と、入力した音声信号とか
    ら、スペクトルパラメータと第1の遅延を計算するスペ
    クトルパラメータ・遅延計算部と、前記スペクトルパラ
    メータと前記音声信号から駆動信号を計算する駆動信号
    計算部と、前記スペクトルパラメータを量子化し少なく
    とも一つの量子化候補を出力するスペクトルパラメータ
    量子化部と、前記第1の遅延をもとに第2の遅延候補を
    少なくとも一つ計算し、前記遅延分過去の音源候補を切
    り出した信号と前記量子化候補を用いて計算したピッチ
    予測信号と前記音声信号とから最良の量子化候補と第2
    の遅延候補を出力する適応コードブック部と、前記音声
    信号の音源信号を量子化し出力する音源量子化部と、前
    記適応コードブックと前記音源信号の少なくとも一つの
    ゲインを量子化し出力するゲイン量子化部から構成され
    ることを特徴とする音声符号化装置。
  5. 【請求項5】 入力した音声信号からモードを判別し判
    別情報を出力するモード判別部と、前記音声信号からス
    ペクトルパラメータを求めて量子化し、複数の量子化候
    補を出力するスペクトルパラメータ計算部と、あらかじ
    め定められたモードの場合に、前記候補の各々に対して
    遅延を計算し、前記遅延分過去の音源信号を切り出して
    計算したピッチ予測信号と前記音声信号とから最良の量
    子化候補と遅延を出力する適応コードブック部と、前記
    音声信号の音源信号を量子化し出力する音源量子化部
    と、前記適応コードブックと前記音源信号の少なくとも
    一つのゲインを量子化し出力するゲイン量子化部から構
    成されることを特徴とする音声符号化装置。
  6. 【請求項6】 入力した音声信号からモードを判別し判
    別情報を出力するモード判別部と、前記音声信号からス
    ペクトルパラメータを求めて量子化し、複数の量子化候
    補を出力するスペクトルパラメータ計算部と、あらかじ
    め定められたモードの場合に、複数の遅延と前記複数の
    量子化候補の組合せに対して前記遅延分過去の音源信号
    を切り出した信号と前記量子化候補から計算したピッチ
    予測信号と前記音声信号とから最良の量子化候補と遅延
    を出力する適応コードブック部と、前記音声信号の音源
    信号を量子化し出力する音源量子化部と、前記適応コー
    ドブックと前記音源信号の少なくとも一つのゲインを量
    子化し出力するゲイン量子化部から構成されることを特
    徴とする音声符号化装置。
  7. 【請求項7】 入力した音声信号からモードを判別し判
    別情報を出力するモード判別部と、遅延分だけ過去の音
    源信号から切り出した信号と、入力した音声信号とか
    ら、スペクトルパラメータと第1の遅延を計算するスペ
    クトルパラメータ・遅延計算部と、前記スペクトルパラ
    メータを量子化し少なくとも一つの量子化候補を出力す
    るスペクトルパラメータ量子化部と、あらかじめ定めら
    れたモードの場合に、前記第1の遅延をもとに第2の遅
    延候補を少なくとも一つ計算し、前記遅延分過去の音源
    信号を切り出した信号と前記量子化候補を用いて計算し
    たピッチ予測信号と前記音声信号とから最良の量子化候
    補と第2の遅延候補を出力する適応コードブック部と、
    前記音声信号の音源信号を量子化し出力する音源量子化
    部と、前記適応コードブックと前記音源信号の少なくと
    も一つのゲインを量子化し出力するゲイン量子化部から
    構成されることを特徴とする音声符号化装置。
  8. 【請求項8】 音声信号を入力し、前記音声信号からモ
    ードを判別し判別情報を出力するモード判別部と、遅延
    分だけ過去の駆動信号から切り出した信号と、入力した
    音声信号とから、スペクトルパラメータと第1の遅延を
    計算するスペクトルパラメータ・遅延計算部と、前記ス
    ペクトルパラメータと前記音声信号から駆動信号を計算
    する駆動信号計算部と、前記スペクトルパラメータを量
    子化し少なくとも一つの量子化候補を出力するスペクト
    ルパラメータ量子化部と、あらかじめ定められたモード
    の場合に、前記第1の遅延をもとに第2の遅延候補を少
    なくとも一つ計算し、前記遅延分過去の音源信号を切り
    出した信号と前記量子化候補を用いて計算したピッチ予
    測信号と前記音声信号とから最良の量子化候補と第2の
    遅延候補を出力する適応コードブック部と、前記音声信
    号の音源信号を量子化し出力する音源量子化部と、前記
    適応コードブックと前記音源信号の少なくとも一つのゲ
    インを量子化し出力するゲイン量子化部から構成される
    ことを特徴とする音声符号化装置。
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