JPH0832839A - 雑音除去装置 - Google Patents

雑音除去装置

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JPH0832839A
JPH0832839A JP6167187A JP16718794A JPH0832839A JP H0832839 A JPH0832839 A JP H0832839A JP 6167187 A JP6167187 A JP 6167187A JP 16718794 A JP16718794 A JP 16718794A JP H0832839 A JPH0832839 A JP H0832839A
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noise
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JP6167187A
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Hideto Sakaguchi
英人 坂口
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 フレーム間の相関を利用し、直交変換上で雑
音除去する方法に加え、フレーム内の直交変換成分を利
用して雑音除去する方法も持ち合わせることにより、画
像の動きに依らずに雑音除去を効率良く行なう。 【構成】 再帰型のフレームメモリ(12)と、現入力
フレームを複数個のブロックに分割する手段(1)と、
該ブロックに直交変換を作用させ、直交変換成分を得る
手段(2)と、該直交変換成分と、前記フレームメモリ
に記憶された1フレーム前の直交変換成分との差分を構
成する手段(4)と、該ブロックと差分ブロックの直交
変換成分から各々の分散を検出する手段(3、5)と、
前記ブロックと差分ブロックの内、いずれのブロックを
雑音量推定の対象とするかを判定する手段(6)と、該
対象ブロックの直交変換成分から雑音量を推定し、除去
する手段(8−11)とを含み、ビデオ信号に混在する
雑音成分を除去することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は雑音除去装置に関し、詳
細にはビデオ信号に混在する雑音成分を除去する雑音除
去装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、映像信号はフレーム間の相関は
高く、雑音成分はフレーム間の相関が低い。
【0003】一方、相関の高い信号は直交変換を作用さ
せることにより、低周波成分に電力が偏り、逆に、相関
の低い信号は全周波数に渡り電力が分散することが知ら
れている。
【0004】そこで、雑音成分の混在した映像信号に直
交変換を作用させることにより、原信号と雑音成分の分
離を容易にし、雑音除去効果を高める雑音除去装置が特
願平6ー39518号公報に本願出願人により提案され
ている。
【0005】従来の雑音除去装置を図6のブロックを参
照して説明する。
【0006】図6の入力はデジタル化された映像信号で
ある。
【0007】従来の雑音除去装置は、入力フレームと1
フレーム前の出力信号の差分画像を生成する第1減算器
21と、第1減算器で得た差分フレーム画像を例えば、
8画素×8ラインに分割するブロック化器22と、ブロ
ック化器22で得られたブロックにアダマール変換や離
散コサイン変換等の2次元直交変換を作用させる直交変
換器23と、直交変換器23で得られる直交変換成分の
内、原信号の電力寄与が少ない高周波成分から雑音成分
の振幅を算出する雑音量推定器24と、雑音成分を抽出
するノイズ抽出フィルタ25と、ノイズ抽出フィルタ2
5で出力される雑音成分に逆直交変換を作用させる逆直
交変換器26と、雑音が混在した現入力フレームから逆
直交変換器26で出力される雑音成分を差し引くことに
より、雑音を除去する第2減算器27と、第2減算器2
7の出力ブロックを蓄えるフレームメモリ28とを具備
する。
【0008】次に、上記従来の雑音除去装置の動作を説
明する。第1減算器21は、入力フレームと1フレーム
前の出力信号の差分画像を生成する。ブロック化器22
は、第1減算器で得た差分フレーム画像を例えば、8画
素×8ライン等に分割する。直交変換器23は、ブロッ
ク化器22で得られたブロックにアダマール変換や離散
コサイン変換等の2次元直交変換を行う。
【0009】この直交変換器23による直交変換操作に
より、原信号と雑音成分の識別が実空間より容易にな
る。
【0010】すなわち、原信号はフレーム間の相関が高
いことから図2の様に直交変換上で低周波領域に電力が
偏り(電力が斜線部分に集中する)、一方雑音成分には
フレーム間の相関が無いことから、図3の様に全域に
(斜線部分)に電力がほぼ均一に分散する。従って、原
信号の電力分布が少ない高周波領域(第2図の斜線以外
の領域)で雑音成分の振幅を推定することが出来、各ブ
ロック毎に最適な雑音除去が行なえることになる。
【0011】雑音量推定器24は、直交変換器23で得
られる直交変換成分の内、原信号の電力寄与が少ない高
周波成分から雑音成分の振幅を算出し、図4の様に直交
変換成分の最高周波成分からジグザグ状にスキャンする
ことにより平均雑音振幅Nを算出する。
【0012】
【数1】
【0013】ここで、
【0014】
【数2】
【0015】であり、mは図4のスキャン番号を表し、
mはそのスキャン番号に対応した直交変換成分であ
る。また、Mはスキャン番号の最大値を表し、図4では
M=10である。
【0016】ノイズ抽出フィルタ25は雑音成分を抽出
し、フィルタ入出力特性は図5に示すように
【0017】
【数3】
【0018】である。fu,vは水平周波数がu、垂直周
波数がvに対応した直交変換成分を示し、Nfu,vはこ
の直交変換成分から抽出された雑音成分である。
【0019】逆直交変換器26は、ノイズ抽出フィルタ
25で出力される雑音成分に逆直交変換を施すことによ
り実空間の雑音成分へ戻す。
【0020】第2減算器27は、雑音が混在した現入力
フレームから逆直交変換器26で出力される雑音成分を
差し引くことにより、雑音を除去する。
【0021】フレームメモリ28は、第2減算器27の
出力ブロックを蓄える。フレームメモリの出力は、次の
フレームの雑音除去のために第1減算器21に再帰され
る。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな方法では動きが緩慢な画像では雑音除去効果は優れ
るものの、フレーム間の動きが激しい画像、例えばズー
ムアップや水平パンニング等の画像ではフレーム間の相
関が低下するので、原信号の直交変換上での電力分布が
高周波領域にまで分布する。従って、雑音量の推定にお
いて、原信号の一部が雑音成分として誤検出されてしま
う。
【0023】この誤検出は画面上で残像やモザイク状の
歪みとして現れ、視覚上非常に問題となっていた。
【0024】本発明は、このような点に鑑み、動きが激
しい画像でも、雑音量の推定をより正確に行い、雑音除
去効果が低下しない雑音除去装置を提供することを目的
とする。
【0025】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、前述の
目的は、フレームメモリを用いた巡回型フィルタによっ
て構成され、ビデオ信号に混在する雑音成分を除去する
雑音除去装置であって、入力した入力フレームを複数個
のブロックに分割する分割手段と、該ブロックに直交変
換を作用させ、直交変換成分を生成する変換手段と、該
直交変換成分と、前記フレームメモリに記憶された1フ
レーム前の直交変換成分の内、該ブロックと空間的に同
位置にある直交変換成分との差分からなる差分ブロック
を出力する差分ブロック出力手段と、該ブロックと前記
差分ブロックの各々の直交変換成分の統計的値に基づい
て、当該ブロックあるいは差分ブロックの内、いずれの
ブロックを雑音量推定の対象とするかを判定する判定手
段と、該対象とされたブロックの直交変換成分に基づ
き、ブロック毎に雑音量を推定する推定手段と、前記推
定手段から得られる雑音量の推定値に応じて、該対象ブ
ロックの直交変換成分から雑音成分を抽出する抽出手段
と、前記直交変換手段から出力される直交変換成分か
ら、前記抽出手段の出力である雑音成分を減算して、雑
音成分を除去する除去手段と、前記除去手段から得られ
る雑音成分の除去された直交変換成分に前記直交変換手
段に対応した逆直交変換を行い、直交変換成分を実空間
に戻す手段と、前記除去手段によって得られる雑音成分
の除去された直交変換成分を前記フレームメモリに記憶
し、次のフレームの雑音除去のため、前記差分構成手段
に再帰させる手段とを具備する請求項1の雑音除去装置
によって達成される。
【0026】本発明によれば、前述の目的は、前記判定
手段は前記ブロックの直交変換成分から算出される分散
と、前記差分ブロックの直交変換成分から算出される分
散の内、小さな値を与える方を雑音量推定の対象とする
請求項2の雑音除去装置によって達成される。
【0027】本発明によれば、前述の目的は、前記推定
手段は該ブロックの直交変換成分の内、複数の高周波成
分から電力和を算出することにより平均雑音振幅を求
め、該平均雑音振幅を推定量とする請求項3の雑音除去
装置によって達成される。
【0028】本発明によれば、前述の目的は、前記抽出
手段は前記推定手段から得られる雑音量が前記直交変換
手段から得られる直交変換成分よりも大きい時には、該
雑音量に所定の比率を乗算した量を抽出した雑音量と
し、逆に小さい時には、直交変換成分に該比率を乗算し
た値を抽出した雑音量とする請求項4の雑音除去装置に
よって達成される。
【0029】
【作用】請求項1の雑音除去装置によれば、分割手段
は、入力した入力フレームを複数個のブロックに分割
し、変換手段は、該ブロックに直交変換を作用させ、直
交変換成分を生成し、差分ブロック出力手段は、該直交
変換成分と前記フレームメモリに記憶された1フレーム
前の直交変換成分との内、該ブロックと空間的に同位置
にある直交変換成分との差分からなる差分ブロックを出
力し、判定手段は、該ブロックと前記差分ブロックの各
々の直交変換成分から統計的値を算出して、当該ブロッ
クあるいは差分ブロックの内、いずれのブロックを雑音
量推定の対象とするかを判定し、推定手段は、該対象ブ
ロックの直交変換成分に基づき、ブロック毎に雑音量を
推定し、抽出手段は、前記推定手段から得られる雑音量
の推定値に応じて、該対象ブロックの直交変換成分から
雑音成分を抽出し、除去手段は、前記直交変換手段から
出力される直交変換成分から、前記抽出手段の出力であ
る雑音成分を減算して、雑音成分を除去する。従って、
動きの緩慢な画像についてはフレーム間相関を利用して
従来法と同等の雑音除去効果を有し、動きの激しい画像
についてはフレーム間相関よりも相関の高いフレーム内
相関を利用して雑音成分を除去するので、画像の動きに
依らずに、雑音を効果的に除去することが可能である。
【0030】請求項2の雑音除去装置によれば、前記判
定手段は前記ブロックの直交変換成分から算出される分
散と、前記差分ブロックの直交変換成分から算出される
分散の内、小さな値を与える方を雑音量推定の対象とす
る。従って、動きの緩慢な画像についてはフレーム間相
関を利用して従来法と同等の雑音除去効果を有し、動き
の激しい画像についてはフレーム間相関よりも相関の高
いフレーム内相関を利用して雑音成分を除去するので、
画像の動きに依らずに、雑音を効果的に除去することが
可能である。
【0031】請求項3の雑音除去装置によれば、前記推
定手段は該ブロックの直交変換成分の内、複数の高周波
成分から電力和を算出することにより平均雑音振幅を求
め、該平均雑音振幅を推定量とする。従って、雑音量の
推定がより精度良く行える。
【0032】請求項4の雑音除去装置によれば、前記抽
出手段は前記推定手段から得られる雑音量が前記直交変
換手段から得られる直交変換成分よりも大きい時には、
該雑音量に所定の比率を乗算した量を抽出した雑音量と
し、逆に小さい時には、直交変換成分に該比率を乗算し
た値を抽出した雑音量とする。従って、雑音量の抽出が
より精度良く行える。
【0033】
【実施例】以下、請求項1の雑音除去装置の実施例を図
1を参照しながら説明する。本実施例は、動きが激しい
画像でも、雑音量の推定をより正確に行い、雑音除去効
果が低下しない雑音除去装置を提供することを課題とす
る。
【0034】図1の入力はデジタル化された映像信号で
ある。本実施例は、入力された入力フレームを例えば、
8画素×8ライン等のブロックに分割するブロック化器
1と、該ブロックに例えばアダマール変換や離散コサイ
ン変換等の2次元直交変換を行う直交変換器2と、直交
変換器2で得られる直交変換成分F(以降、フレーム内
変換成分と呼ぶ)から分散σ2 intraを求める第1分散検
出器3と、直交変換器2で得られる直交変換成分Fとフ
レームメモリ12に記憶された前フレームの直交変換成
分のうち、当該ブロックと同位置に存在する直交変換成
分Gとの差分ΔFを生成する第1減算器4と、第1減算
器4で得られた差分ブロックΔF(以降、フレーム間変
換成分と呼ぶ)から分散σ2 interを求める第2分散検出
器5と、雑音推定器8における推定の精度を向上させる
ために、フレーム内変換成分Fとフレーム間変換成分Δ
Fの内、いずれを雑音量推定器8の入力とするかを判断
する判定器6と、判定器6の判定結果に応じて、フレー
ム内変換成分Fとフレーム間変換成分ΔFのうちのいず
れかを雑音量推定器8に供給するスイッチ7と、スイッ
チ7を通過する直交変換成分において、原信号の電力寄
与が少ない高周波成分から雑音成分の振幅を算出する雑
音量推定器8と、雑音成分を抽出するフィルタ9と、直
交変換成分Fから雑音抽出フィルタ9で抽出された雑音
成分を差し引く第2減算器10と、第2減算器10で雑
音成分を除去された直交変換成分F′に逆直交変換を施
すことにより実空間の信号Yへ戻す逆直交変換器11
と、第2減算器10で雑音成分を除去された直交変換成
分F′を記憶するためのフレームメモリ12から構成さ
れる。
【0035】次に、本実施例の動作を説明する。
【0036】ブロック化器1は入力された入力フレーム
を例えば、8画素×8ライン等のブロックに分割する。
直交変換器2は該ブロックに例えばアダマール変換や離
散コサイン変換等の2次元直交変換を行う。
【0037】以下、直交変換器として8画素×8ライン
の2次元アダマール変換を採用した場合を示す。
【0038】ブロック化器1で得られる該ブロックの画
素行列を、Xまた該ブロックに対して2次元アダマール
変換を行う時の出力変換成分をFとすると、
【0039】
【数4】
【0040】で表される。
【0041】ここで、Hは8画素×8ラインのアダマー
ル行列である:
【0042】
【数5】
【0043】第1分散検出器3は直交変換器2で得られ
る直交変換成分F(以降、フレーム内変換成分と呼ぶ)
から分散σ2 intraを求める。fu,vをFの行列要素とす
れば、
【0044】
【数6】
【0045】である。
【0046】第1減算器4は直交変換器2で得られる直
交変換成分Fとフレームメモリ12に記憶された前フレ
ームの直交変換成分のうち、当該ブロックと同位置に存
在する直交変換成分Gとの差分ΔFを生成する。
【0047】
【数7】
【0048】第2分散検出器5は、第1減算器4で得ら
れた差分ブロックΔF(以降、フレーム間変換成分と呼
ぶ)から分散σ2 interを求める。
【0049】
【数8】
【0050】により算出する。
【0051】判定器6は後述する雑音推定器8における
推定の精度を向上させるために、フレーム内変換成分F
とフレーム間変換成分ΔFの内、いずれを雑音量推定器
8の入力とするかを判断する。より詳細には、判定器6
は上記のσ2 intraとσ2 interの大小関係に基づいて評価
する。すなわち、σ2 inter≧σ2 intraのときはフレーム
内相関がフレーム間相関よりも大きいと判定し、符号
“1”を後続するスイッチ7に伝送する。逆にσ2 inter
<σ2 intraのときはフレーム間相関が大きいと判定し、
符号“0”をスイッチ7に伝送する。スイッチ7はこの
ような判定器6の判定結果に応じて、フレーム内変換成
分Fとフレーム間変換成分ΔFのうちのいずれかを後続
する雑音量推定器8に供給する。判定器6の出力が
“1”のときにはFを、“0”のときはΔFを供給す
る。
【0052】以上のように、雑音量推定器8に2つの直
交変換成分のうち、画素間の相関が高い方を入力とする
ので、換言すれば、動きが緩慢でフレーム間相関が高い
画像についてはフレーム間変換成分ΔFを用いて雑音量
の推定を行ない、動きが激しくフレーム間相関が低下す
る画像に対してはフレーム内変換成分Fを利用して、雑
音量の推定を行うので、画像の動きに依らずに、雑音量
の推定がより精度良く行なえる。
【0053】
【数9】
【0054】
【数10】
【0055】ここで、u,vは各々、直交変換上での水
平周波数、垂直周波数を示している。aは雑音レベルに
依存しない固定定数であるが、周波数毎に人間の視覚感
度が異なることを考慮して、低周波ではaの値を小さく
し、高周波では逆に大きくする様にしても良い。
【0056】
【数11】
【0057】逆直交変換器11は、第2減算器10で雑
音成分を除去された直交変換成分F′に逆直交変換を施
すことにより実空間の信号Yへ戻す。
【0058】
【数12】
【0059】ここで、Hは(数5)で定義されたアダマ
ール行列である。
【0060】フレームメモリ12は第2減算器10で雑
音成分を除去された直交変換成分F′を記憶し、次のフ
レームの雑音除去のために第1減算器4に再帰される。
【0061】
【発明の効果】請求項1の雑音除去装置によれば、分割
手段は、入力した入力フレームを複数個のブロックに分
割し、変換手段は、該ブロックに直交変換を作用させ
て、直交変換成分を生成し、差分ブロック出力手段は、
該直交変換成分と、前記フレームメモリに記憶された1
フレーム前の直交変換成分の内、該ブロックと空間的に
同位置にある直交変換成分との差分からなる差分ブロッ
クを出力し、判定手段は、該ブロックと前記差分ブロッ
クの各々の直交変換成分から統計的値を算出して、当該
ブロックあるいは差分ブロックの内、いずれのブロック
を雑音量推定の対象とするかを判定し、推定手段は、該
対象ブロックの直交変換成分に基づき、ブロック毎に雑
音量を推定し、抽出手段は、前記推定手段から得られる
雑音量の推定値に応じて、該対象ブロックの直交変換成
分から雑音成分を抽出し、除去手段は、前記直交変換手
段から出力される直交変換成分から、前記抽出手段の出
力である雑音成分を減算して、雑音成分を除去する。従
って、動きの緩慢な画像についてはフレーム間相関を利
用して従来法と同等の雑音除去効果を有し、動きの激し
い画像についてはフレーム間相関よりも相関の高いフレ
ーム内相関を利用して雑音成分を除去するので、画像の
動きに依らずに、雑音を効果的に除去することが可能で
ある。
【0062】請求項2の雑音除去装置によれば、前記判
定手段は前記ブロックの直交変換成分から算出される分
散と、前記差分ブロックの直交変換成分から算出される
分散の内、小さな値を与える方を雑音量推定の対象とす
る。従って、動きの緩慢な画像についてはフレーム間相
関を利用して従来法と同等の雑音除去効果を有し、動き
の激しい画像についてはフレーム間相関よりも相関の高
いフレーム内相関を利用して雑音成分を除去するので、
画像の動きに依らずに、雑音を効果的に除去することが
可能である。
【0063】請求項3の雑音除去装置によれば、前記推
定手段は該ブロックの直交変換成分の内、複数の高周波
成分から電力和を算出することにより平均雑音振幅を求
め、該平均雑音振幅を推定量とする。従って、雑音量の
推定がより精度良く行える。
【0064】請求項4の雑音除去装置によれば、前記抽
出手段は前記推定手段から得られる雑音量が前記直交変
換手段から得られる直交変換成分よりも大きい時には、
該雑音量に所定の比率を乗算した量を抽出した雑音量と
し、逆に小さい時には、直交変換成分に該比率を乗算し
た値を抽出した雑音量とする。従って、雑音量の抽出が
より精度良く行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1の雑音除去装置の実施例を示すブロッ
ク図である。
【図2】フレーム間またはフレーム内の相関が強い映像
信号に対して直交変換を作用させたときの電力分布を模
式的に描いた図である。
【図3】雑音信号のみに対して直交変換を作用させたと
きの電力分布を模式的に描いた図である。
【図4】本発明および従来法の雑音量推定器で雑音量を
推定するため、直交変換上でのスキャン方法を示した図
である。
【図5】本発明および従来法の実施例で用いている雑音
抽出フィルターの入出力特性を示す図である。
【図6】従来の雑音除去装置の構成を示すブロック図で
ある。
【符号の説明】 1 ブロック化器 2 直交変換器 3 第1分散検出器 4 第1減算器 5 第2分散検出器 6 判定器 7 スイッチ 8 雑音量推定器 9 雑音抽出フィルタ 10 第2減算器 11 逆直交変換器 12 フレームメモリ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // H03M 7/30 A 9382−5K

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フレームメモリを用いた巡回型フィルタ
    によって構成され、ビデオ信号に混在する雑音成分を除
    去する雑音除去装置であって、 入力した入力フレームを複数個のブロックに分割する分
    割手段と、 該ブロックに直交変換を作用させ、直交変換成分を生成
    する変換手段と、 該直交変換成分と、前記フレームメモリに記憶された1
    フレーム前の直交変換成分の内、該ブロックと空間的に
    同位置にある直交変換成分との差分からなる差分ブロッ
    クを出力する差分ブロック出力手段と、 該ブロックと前記差分ブロックの各々の直交変換成分の
    統計的値に基づいて、当該ブロックあるいは差分ブロッ
    クの内、いずれのブロックを雑音量推定の対象とするか
    を判定する判定手段と、 該対象とされたブロックの直交変換成分に基づき、ブロ
    ック毎に雑音量を推定する推定手段と、 前記推定手段から得られる雑音量の推定値に応じて、該
    対象ブロックの直交変換成分から雑音成分を抽出する抽
    出手段と、 前記直交変換手段から出力される直交変換成分から、前
    記抽出手段の出力である雑音成分を減算して、雑音成分
    を除去する除去手段と、 前記除去手段から得られる雑音成分の除去された直交変
    換成分に前記直交変換手段に対応した逆直交変換を行
    い、直交変換成分を実空間に戻す手段と、 前記除去手段によって得られる雑音成分の除去された直
    交変換成分を前記フレームメモリに記憶し、次のフレー
    ムの雑音除去のため、前記差分構成手段に再帰させる手
    段とを具備することを特徴とする雑音除去装置。
  2. 【請求項2】 前記判定手段は前記ブロックの直交変換
    成分から算出される分散と、前記差分ブロックの直交変
    換成分から算出される分散の内、小さな値を与える方を
    雑音量推定の対象とする請求項1に記載の雑音除去装
    置。
  3. 【請求項3】 前記推定手段は該ブロックの直交変換成
    分の内、複数の高周波成分から電力和を算出することに
    より平均雑音振幅を求め、該平均雑音振幅を推定量とす
    る請求項1に記載の雑音除去装置。
  4. 【請求項4】 前記抽出手段は前記推定手段から得られ
    る雑音量が前記直交変換手段から得られる直交変換成分
    よりも大きい時には、該雑音量に所定の比率を乗算した
    量を抽出した雑音量とし、逆に小さい時には、直交変換
    成分に該比率を乗算した値を抽出した雑音量とする請求
    項1に記載の雑音除去装置。
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Cited By (12)

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