JPH08327034A - 横転式連結回転炉 - Google Patents

横転式連結回転炉

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Publication number
JPH08327034A
JPH08327034A JP7137783A JP13778395A JPH08327034A JP H08327034 A JPH08327034 A JP H08327034A JP 7137783 A JP7137783 A JP 7137783A JP 13778395 A JP13778395 A JP 13778395A JP H08327034 A JPH08327034 A JP H08327034A
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waste
drum
furnace
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JP7137783A
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Inventor
Katsuhiro Ito
藤 勝 弘 伊
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    • Y02E20/344

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  • Incineration Of Waste (AREA)
  • Air Supply (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 果汁、汚泥、廃液、生ゴミのような低カロリ
ー廃棄物や紙屑、木端、刈り草等のような高カロリー廃
棄物が混在する廃棄物を効率良く焼却することができる
横転式連結回転炉を提供する。 【構成】 左右に開口部を持つ複数個のドラムを一直線
に並べ、隣合うドラム同士の開口部を連結してなる炉本
体と、各ドラム毎に設けられた横転駆動手段3と、炉本
体の一方の開口側に設けられた廃棄物供給手段6と、炉
本体の他方の側に設けられた排気手段7と、炉本体の両
端に設けられた燃焼手段と、各ドラムの連結部に設けら
れた酸素供給手段5と、排気手段側に設けられた残差物
排出手段10とで構成する。又、炉本体は廃棄物供給手
段6側が高く、残差排出手段10側が低く傾斜させて構
成するか、又各ドラムの内壁には突起を設け、廃棄物が
炉本体の一方側より他方側に搬送可能にし、炉本体は水
平状態に配置する。又ドラム毎の横転駆動も可能であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば果汁、汚泥、廃
液あるいは生ゴミのようにたっぷりと水分を含んだ高含
水廃棄物等の低カロリー廃棄物や、さらには紙屑、木
端、刈り草等のように高カロリー廃棄物が混在する種々
雑多な廃棄物を大量に、しかも効率良く焼却することが
できる横転式連結回転炉に関するものである。
【0002】
【背景の技術】焼却とは廃棄物中の有機物が空気中の酸
素と反応(酸化反応)し、熱と光を伴って燃焼する現象
である。通常は、所謂縦型の乾留炉で、底部から制御空
気が導入され、底部に部分燃焼を発生させ、その熱で隣
接部分が加熱され、有機物の分解気化がはじまり、底部
全体が火床になると(赤熱層)に続いてその上部が分解
気化され(流動化層)、更に、その上層部を吸収し(伝
熱層)、最上部は分解ガスとなり(ガス層)一定の時間
経過と共に、上方へ徐々に燃焼する。
【0003】そして、有機物の熱分解が終わった時点で
乾留は終わり、炭化反応が始まり、乾留炉から誘引され
た分解ガスは、ガス燃焼炉での助燃により加熱し、必要
な空気が供給されて完全に燃焼される。然るに、従来の
乾留炉による高含水廃棄物等に混在する有機物の燃焼
は、上記の如く、下方より上方に向かって徐々燃焼する
ものであるから、例えば果汁、汚泥、廃液あるいは生ゴ
ミのようにたっぷりと水分を含んだ高含水廃棄物等の低
カロリー廃棄物や、さらには紙屑、木端、刈り草等のよ
うに高カロリー廃棄物が混在する種々雑多な廃棄物の焼
却処理には不向きである等種々の改良の余地があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そのため、従来に於け
る高含水廃棄物等の低カロリー廃棄物の焼却処理には、
乾留炉に廃棄物を投入する前提に、例えば脱水処理装置
を導入して、廃棄物に含まれている水分を可能な限り少
なくして、燃焼処理を実施したり、また、燃焼効率を高
めるため廃棄物中に燃焼助長材等を混入するとか、ある
いはガスバーナの温度を必要異常に高温設定する等種々
の方法を採用したり、また紙屑、木端、刈り草等のよう
に高カロリー廃棄物が混在する種々雑多な廃棄物の焼却
処理に関しては、低カロリー廃棄物のような前処理と
か、炉内温度を高温に設定いする必要も無いため、低カ
ロリー廃棄物を焼却処理する焼却装置と、高カロリー廃
棄物を焼却処理する焼却装置を廃棄物に応じて別個に設
備しなければならず設備費が高価になってしまう等の問
題を有していた。
【0005】殊に、従来の高カロリー廃棄物を焼却処理
する焼却装置においては、焼却装置の他に脱水処理装置
を設備しなければならず、また燃焼助長材を特別に購入
する必要があり、また、炉本体内部の温度を必要以上に
高温に設定しなければならないため燃費が非常に高価と
成ってしまう等の問題を有していた。また、従来の縦型
焼却炉の場合は、高含水廃棄物等の廃棄物を焼却炉の上
方から供給して落下させつつ下方に配置したガスバーナ
で燃焼するものであるため廃棄物の供給量と燃焼速度と
のコントロールが非常に困難であり、従って完全な焼却
を目的とすることは非常に困難であり、しかも残留物が
多く、そのための後処理が極めて煩雑である等種々の改
良すべき点を有していた。
【0006】そこで、上記の改良点を考慮して、従来に
おいても図4に開示する横転式回転炉20が開発されて
いる。この横転式回転炉20は、本体ベース21の上方
に横転駆動手段22を装備し、この上方に一個のドラム
からなる炉本体23を回転可能に搭載して構成されたも
のである。横転駆動手段22は、電動モータ22aと、
該電動モータ22aの出力ギヤ22bに前記炉本体23
の外壁に設けた胴ギヤ23aを噛合させて炉本体23を
横転させるように構成され、横転する炉本体23は本体
ベース21の左右に装備した回転フリーローラ22c、
22cで、炉本体23の外壁に設けた左右のフランジ2
3b、23bを受けて炉本体23が円滑に横転できるよ
うに構成されている。
【0007】ところで、前記一個のドラムからなる炉本
体23の全体形状は、底部23c(後方側部に位置す
る)に開口23dを有し、かつ底部23c側が小径で、
大開口23e(前方側部に位置する)側が大径であるテ
ーパー状の略有底筒状に構成したものであって、前記大
開口23e側には、炉本体23内部に火炎口を臨ませた
ガスバーナ24と、排気手段(集塵装置を含む)25
と、下方に開閉自在な残滓物採出口26と送風手段27
を有した閉塞体28が設けられ、また、底部23c側に
は開口23dより炉本体23内部に供給口を臨ませたス
クリュー29a内蔵の廃棄物供給手段29が設けられ、
この廃棄物供給手段29でもってホッパー30内の廃棄
物を所定量づつ炉本体23内に供給して焼却処理するも
のであるから、その焼却効率は前述した従来の乾留炉
や、縦型焼却炉に比べて非常に効率が良く、しかも乾留
炉のように廃棄物を炉内に投入する前に、脱水処理と
か、燃焼効率を高めるため廃棄物中に燃焼助長材等を混
入するとか、あるいはガスバーナ24の温度を必要異常
に高温に設定する必要もなく、かつまた縦型焼却炉のよ
うに廃棄物を焼却炉の上方から供給して落下させつつ下
方に配置したガスバーナで燃焼するものでないため廃棄
物の供給量と燃焼速度とのコントロールが非常に容易
で、しかも残留物が少ない等多くの長所を有する。
【0008】しかし、上記の構成による横転式回転炉2
0における炉本体23は、一個のドラムで構成したもの
であるから、高含水廃棄物等の低カロリー廃棄物の焼却
処理する場合には、炉内の燃焼温度を高温に設定し、か
つ炉本体23の回転を遅くして十分に乾燥するように調
節しなければならず、また、紙屑、木端、刈り草等のよ
うに高カロリー廃棄物を焼却処理する場合には、炉内の
燃焼温度を低く設定し、かつ炉本体23の回転を早くし
て処理しなければ焼却効率が著しく低下してしまう等の
問題を有していた。また、高・低カロリーが混在する種
々雑多な廃棄物の焼却処理に関しては、低カロリー廃棄
物の焼却を完全に行わなければならないため、横転駆動
手段22による回転は、遅く設定しなければならないの
であるが、混在する高カロリーの廃棄物の燃焼には、そ
うした遅い回転は燃焼の妨げになり、投入する種々雑多
な廃棄物に応じた回転数および炉内温度を高・低カロリ
ーが混在する種々雑多な廃棄物の焼却処理に最適な温度
にコントロールすることが非常に煩雑であり、理想的な
燃焼を得ることが出来ず今後の改良が待たれているのが
現状である。
【0009】
【課題を達成するための手段】本発明は、以上の問題点
を解決するためになされたものであり、その目的とする
ところは、果汁、汚泥、廃液あるいは生ゴミのようにた
っぷりと水分を含んだ高含水廃棄物等の低カロリー廃棄
物や、さらには紙屑、木端、刈り草等のように高カロリ
ー廃棄物が混在する種々雑多な廃棄物を効率良く焼却す
ることができる横転式連結回転炉を提供することにあ
り、そのために、左右に開口部を有した複数個のドラム
を一直線に並べ、互いに隣合うドラム同士の開口部を回
転自在に連結して構成した炉本体と、各ドラム毎に設け
られた横転駆動手段と、炉本体の一方の開口側に設けら
れた廃棄物供給手段と、炉本体の他方の開口側に設けら
れた排気手段と、炉本体の両端に設けられた燃焼手段
と、各ドラムの連結部に設けられた酸素供給手段と、炉
本体の排気手段側に設けられた残差物排出手段とで構成
すると共に、前記炉本体は、廃棄物供給手段側が高く、
残差物排出手段側が低くなるように傾斜させて構成し、
また、前記炉本体を構成する各ドラムの内壁には、所定
の高さを有する突起を設け、横転動に伴って供給する廃
棄物が炉本体の一方側より他方側に搬送できるように構
成し、しかも炉本体は、全体を略水平な状態に配置す
る。また、かつ前記各ドラム毎に設けられる横転駆動手
段による横転駆動は、横転駆動手段に設けた回転制御手
段により各ドラム毎に可変制御できるように構成する。
【0010】
【作用】本発明は、上記のような構成を採用したので、
炉本体を構成する各ドラム毎に横転する回転数を変えて
回転させることが自由である。従って、炉本体に供給さ
れる廃棄物が果汁、汚泥、廃液あるいは生ゴミのように
たっぷりと水分を含んだ高含水廃棄物等のように低カロ
リーの廃棄物のみを焼却処理するような場合は、廃棄物
供給手段側より排気手段側に向かって徐々に回転数が増
大するようにコントロールすると共に、各ドラムの連結
部に設けられた酸素供給手段を作動させて炉本体内部に
燃焼効率を高めるために外部より酸素を供給することに
より、低カロリー廃棄物より水分等を蒸発・乾燥させて
最終的に完全に焼却させる。また、果汁、汚泥、廃液あ
るいは生ゴミのようにたっぷりと水分を含んだ高含水廃
棄物等のように低カロリーの廃棄物と、紙屑、木端、刈
り草等のように高カロリー廃棄物が混在する種々雑多な
廃棄物を焼却処理する場合には、廃棄物供給手段側より
排気手段側に向かってそれぞれのドラム毎に徐々に回転
数が増大するようにコントロールすると共に、各ドラム
の連結部に設けられた酸素供給手段を適宜作動させるこ
とにより、廃棄物の乾燥度に変化を持たせたり、外部よ
り酸素を供給することで燃焼効果を高めて理想的な焼却
を行う。
【0011】
【実施例】以下、本発明に係る横転式連結回転炉の実施
例について図1乃至図3を参照して説明する。図1は本
発明に係る横転式連結回転炉の全体構成を示す斜視図、
図2は本発明に係る横転式連結回転炉の全体構成を示す
側面図、図3は本発明に係る横転式連結回転炉の全体構
成を示す上面図である。
【0012】図中、1は横転式連結回転炉であり、該横
転式連結回転炉1は、本体ベース(基台)2の上方に横
転駆動手段3(Aブロック、Bブロック、Cブロック)
を装備し、この上方に複数、本実施例では、三個のドラ
ムD1 、D2 、D3 で構成する炉本体4を回転可能に搭
載して構成されている。ところで、前記各(Aブロッ
ク、Bブロック、Cブロック)毎に設置される横転駆動
手段3は、電動モータ3aと、該電動モータ3aの出力
ギヤ3bに前記炉本体4の外壁に設けた胴ギヤ4aを噛
合させて炉本体4を横転させるように構成され、横転す
る炉本体4は本体ベース2の左右に装備した回転フリー
ローラ3cで、炉本体4の外壁に設けた左右のフランジ
4bを受けて炉本体4が円滑に横転できるように構成さ
れている。3dは、回転制御手段であり、該回転制御手
段3dにより炉本体4を構成する各ドラムD1 、D2
3 の回転速度は、可変制御できるように構成されてい
る。
【0013】また、前記炉本体4を構成する各ドラムD
1 、D2 、D3 の全体形状は、一方の開口部4cから他
方の開口部4dに沿う全体が(本実施例では、ドラムD
1 は直径2m80cm/ 長さ12m、D2 は直径2m4
8.2cm/ 長さ12m、D3 は直径1m91.8cm/ 長
さ12mに構成されている。)段階的に構成され、各ド
ラムD1 、D2 、D3 は、廃棄物の回転に伴う搬送を考
慮した所定の傾斜角を有する一直線に並べ、互いに隣合
うそれぞれのドラムD1 、D2 、D3 同士の開口部4c
と開口部4dは、嵌合して互いに回転可能に連結されて
炉本体4を構成している。
【0014】なお、前記各ドラムD1 、D2 、D3 同士
の開口部4cと開口部4dの連結部には、炉本体4内に
所定量の酸素を供給するためのコンプレッサー等からな
る酸素供給手段5が接続されている。また、前記ドラム
1 の一方の開口側には、果汁、汚泥、廃液あるいは生
ゴミのようにたっぷりと水分を含んだ高含水廃棄物等の
ように低カロリーの廃棄物や、紙屑、木端、刈り草等の
ように高カロリー廃棄物が混在する種々雑多な廃棄物を
供給するための廃棄物供給手段側6が設けられ、また、
ドラムD3 の一方の開口側には、排気手段(サイクロン
式集塵器を含む)7が設けられ、前記両ドラムD1 およ
びD3 には、第1バーナーと第2バーナーからなる燃焼
手段8、9が設けられている。また、前記ドラムD3
下方近傍には、残差物排出手段10が配置され、該残差
物排出手段10でもって粉状物やブロック状の残滓を含
む雑多な物が効率良く搬出できるように構成されてい
る。
【0015】なお、前記第1バーナー8と第2バーナー
9の火炎温度は比例コントローラ(図では省略)により
管理され、炉本体4内に供給される雑多な廃棄物等を効
率良く燃焼することができるようにコントロールされて
いる。図中、11は、前記排気手段7に連続して設けら
れた冷却漕、12は前記冷却漕11の後段に設けたスク
ラバー、13は、前記スクラバー12の後段に設けたバ
グフィルター、14は前記バグフィルターの後段に設け
られた排風機である。
【0016】ところで、上記の実施例(特に図を参照)
では、炉本体4は本体ベース(基台)2の上方に横転駆
動手段3(Aブロック、Bブロック、Cブロック)を装
備し、この上方にて斜めの状態に保持して回転可能に搭
載して説明したが、例えば炉本体4を構成する各ドラム
1 、D2 、D3 の内壁に所定の高さを有する突起を設
け、この突起により各ドラムD1 、D2 、D3 に供給さ
れる廃棄物をそれぞれのドラムD1 、D2 、D3 の一方
側より他方側に搬送するように構成するならば、上記の
実施例では、斜めの状態に保持して回転可能に搭載すべ
く説明した炉本体4を略水平な状態に配置しても、炉本
体4内を移動する廃棄物は、廃棄物供給側より排出側へ
効率良く搬送することができるから、上記の実施例にの
み限定するものではない。
【0017】以下、上記の構成に基づいて本発明に係る
横転式連結回転炉により廃棄物を焼却する要領を説明す
る。本発明に係る横転式連結回転炉1は、炉本体4を構
成する複数のドラムD1 、D2 、D3 を、個々のドラム
1 、D2 、D3 毎に設けた横転駆動手段3を介し、か
つ回転制御手段3dで回転速度を制御しつつ横転駆動す
るものであるから、焼却処理する廃棄物が果汁、汚泥、
廃液あるいは生ゴミのようにたっぷりと水分を含んだ高
含水廃棄物等のように低カロリーの廃棄物のみを焼却処
理する場合は廃棄物に含まれる水分等を十分に乾燥させ
なければならないため、廃棄物供給手段6側のドラムD
1 よりドラムD2 、ドラムD3 と徐々に回転数を増大さ
せるように制御する。すなわち、一番手前のドラムD1
内に供給された廃棄物は、水分等を多量に含んでいるの
で、その回転はゆっくりとした回転で焼却処理(第1の
バーナー8で、大部分の水分が蒸発と乾燥処理される)
を行い、次のドラムD2に移行させる。この第2段目の
ドラムD2 では、前段で水分の蒸発および乾燥が実施さ
れているので、比較的容易に燃焼することが可能であ
る。従って、このドラムD2 の回転はドラムD1 に比べ
て回転を速くして所定の焼却処理を行いつつ、最終のド
ラムD3 へ廃棄物を移行させる。この場合、炉本体4内
部の酸素が十分で無い場合は、燃焼効率が低下するの
で、かかる場合は、各ドラムD1 、D2、D3 同士の開
口部4cと開口部4dの連結部に設けた酸素供給手段5
より所定量の酸素を補給して燃焼効率の低下を防止しつ
つ以降の焼却処理を実施する。そして、二段目のドラム
2 で焼却処理されずに残った廃棄物は、最終的にドラ
ムD3 へ移行され、第2のバーナー9の火炎を受けてド
ラムD3 内で完全に焼却処理される。最終のドラムD3
の回転は、二段目のドラムD2 での未焼却分の廃棄物の
みの焼却処理である関係で、二段目のドラムD2 の回転
に比べてさらに速い回転にて焼却処理されることにな
る。このよに、この発明に係る横転式連結回転炉1によ
れば、従来の横転式回転炉に比べて、炉本体4を複数の
ドラムD1 、D 2 、D3 を連結して構成することにより
炉内容積を増大させると共に、炉本体4の回転速度を制
御しつつ横転駆動して所定の焼却処理を実施するので、
廃棄物の処理量は従来の横転式回転炉に比べて飛躍的に
増大でき、その燃焼効率も著しく向上することができ
る。
【0018】また、果汁、汚泥、廃液あるいは生ゴミの
ようにたっぷりと水分を含んだ高含水廃棄物等のように
低カロリーの廃棄物と、紙屑、木端、刈り草等のように
高カロリー廃棄物が混在する種々雑多な廃棄物を焼却処
理する場合には、前述した高含水廃棄物等のように低カ
ロリーの廃棄物のみの焼却処理に比べて、紙屑、木端、
刈り草等のような高カロリー廃棄物が混在する関係で、
ドラムD1 、D2 、D 3 をの各段階毎の回転制御は、や
やゆっくりした回転で焼却処理を行う。
【0019】すなわち、一番手前のドラムD1 内に供給
される廃棄物にも紙屑、木端、刈り草等のような高カロ
リー廃棄物が混在しているので、第1のバーナー8での
着火も容易であり、水分等の蒸発処理および乾燥も容易
であるから、各ドラムD1 、D2 、D3 をの各段階での
焼却処理は、前述した果汁、汚泥、廃液あるいは生ゴミ
のようにたっぷりと水分を含んだ高含水廃棄物等のよう
に低カロリーの廃棄物のみの焼却より、各ドラムD1
2 、D3 の回転を速くして焼却処理を実施すしても、
完全な焼却処理を行うことができる。
【0020】殊に、本発明に係る横転式連結回転炉1の
特長は、前述した果汁、汚泥、廃液あるいは生ゴミのよ
うにたっぷりと水分を含んだ高含水廃棄物等のように低
カロリーの廃棄物のみの焼却でも、前述した顕著な効果
を得ることができるが、これにも増して、高含水廃棄物
等のように低カロリーの廃棄物と、紙屑、木端、刈り草
等のように高カロリー廃棄物が混在する種々雑多な廃棄
物を焼却処理する場合においては、従来の横転式回転炉
に比べて、毎時間当たりの焼却能力の増大、つまり、炉
内容積を拡大と、炉本体4の回転速度を制御しつつ横転
駆動して所定の焼却処理を実施することにより、最も優
れた焼却処理能力を発揮できるから、今日一番問題とな
っている生活廃棄物等の焼却処理では、顕著な効果を認
めることができる。
【0021】
【発明の効果】本発明は、以上詳細に説明した如く、左
右に開口部を有した複数個のドラムを一直線に並べ、互
いに隣合うドラム同士の開口部を回転自在に連結して構
成した炉本体と、各ドラム毎に設けられた横転駆動手段
と、炉本体の一方の開口側に設けられた廃棄物供給手段
と、炉本体の他方の開口側に設けられた排気手段と、炉
本体の両端に設けられた燃焼手段と、各ドラムの連結部
に設けられた酸素供給手段と、炉本体の排気手段側に設
けられた残差物排出手段とで構成すると共に、前記炉本
体は、廃棄物供給手段側が高く、残差物排出手段側が低
くなるように傾斜させて構成し、また、前記炉本体を構
成する各ドラムの内壁には、所定の高さを有する突起を
設け、横転動に伴って供給する廃棄物が炉本体の一方側
より他方側に搬送できるように構成し、かつ前記各ドラ
ム毎に設けられる横転駆動手段による横転駆動は、横転
駆動手段に設けた回転制御手段により各ドラム毎に可変
制御できるように構成したので、炉本体を構成する各ド
ラム毎に横転する回転数を変えて回転させることが自由
であり、従って、炉本体に供給される廃棄物が果汁、汚
泥、廃液あるいは生ゴミのようにたっぷりと水分を含ん
だ高含水廃棄物等のように低カロリーの廃棄物のみを焼
却処理するような場合は、廃棄物供給手段側より排気手
段側に向かって徐々に回転数が増大するようにコントロ
ールすると共に、各ドラムの連結部に設けられた酸素供
給手段を作動させて燃焼効率を高め、低カロリー廃棄物
に含まれている水分等を蒸発・乾燥させて効率良く焼却
させる。また、果汁、汚泥、廃液あるいは生ゴミのよう
にたっぷりと水分を含んだ高含水廃棄物等のように低カ
ロリーの廃棄物と、紙屑、木端、刈り草等のように高カ
ロリー廃棄物が混在する種々雑多な廃棄物を焼却処理す
る場合には、廃棄物供給手段側より排気手段側に向かっ
てそれぞれのドラム毎に徐々に回転数が増大するように
コントロールすると共に、各ドラムの連結部に設けられ
た酸素供給手段を適宜作動させることにより、廃棄物の
乾燥度に変化を持たせたり、助燃用の酸素を供給するこ
とで燃焼効率を高めて、処理能力を著しく向上させて理
想的な焼却を行わしめる等種々の優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る横転式連結回転炉の全体斜視図
【図2】本発明に係る横転式連結回転炉の側面図
【図3】本発明に係る横転式連結回転炉の上面図
【図4】従来の横転式連結回転炉の説明図
【符合の説明】
1 横転式連結回転炉 2 本体ベース 3 横転駆動手段 3a 電動モータ 3b 出力ギヤ 3c フリーローラ 4 炉本体 4a 胴ギヤ 4b フランジ 4c 一方の開口部 4d 他方の開口部 5 酸素供給手段 6 廃棄物供給手段 7 排気手段(サイクロン式集塵器を含む) 8 第1バーナー 9 第2バーナー 10 残差物排出手段 11 冷却漕 12 スクラバー 13 バグフィルター 14 排風機

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】左右に開口部を有した複数個のドラムを一
    直線に並べ、互いに隣合うドラム同士の開口部を回転自
    在に連結して構成した炉本体と、該炉本体の各ドラム毎
    に設けられた横転駆動手段と、炉本体の一方の開口側に
    設けられた廃棄物供給手段と、炉本体の他方の開口側に
    設けられた排気手段と、炉本体の両端に設けられた燃焼
    手段と、各ドラムの連結部に設けられた酸素供給手段
    と、炉本体の排気手段側に設けられた残差物排出手段と
    で構成したことを特徴とする横転式連結回転炉。
  2. 【請求項2】前記炉本体は、廃棄物供給手段側が高く、
    残差物排出手段側が低くなるように傾斜させて構成した
    ことを特徴とする請求項1記載の横転式連結回転転炉。
  3. 【請求項3】前記炉本体を構成する各ドラムの内壁に
    は、所定の高さを有する突起が設けられており、横転動
    に伴って供給される廃棄物が一方側より他方側に搬送さ
    れるように構成され、しかも炉本体は、全体が略水平な
    状態に配置されたことを特徴とする請求項1記載の横転
    式連結回転転炉。
  4. 【請求項4】前記各ドラム毎に設けられる横転駆動手段
    による横転駆動は、横転駆動手段に設けた回転制御手段
    により各ドラム毎に可変制御できるように構成したこと
    を特徴とする請求項1記載の横転式連結回転炉。
JP7137783A 1995-06-05 1995-06-05 横転式連結回転炉 Pending JPH08327034A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7137783A JPH08327034A (ja) 1995-06-05 1995-06-05 横転式連結回転炉
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