JPH08327031A - 液状燃料の燃焼システムおよびアトマイザー - Google Patents

液状燃料の燃焼システムおよびアトマイザー

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Publication number
JPH08327031A
JPH08327031A JP13330495A JP13330495A JPH08327031A JP H08327031 A JPH08327031 A JP H08327031A JP 13330495 A JP13330495 A JP 13330495A JP 13330495 A JP13330495 A JP 13330495A JP H08327031 A JPH08327031 A JP H08327031A
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JP
Japan
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oil
pressure
fuel
liquid fuel
atomizer
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Application number
JP13330495A
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English (en)
Inventor
Hisayuki Orita
久幸 折田
Yoshinobu Kobayashi
啓信 小林
Kenji Kiyama
研滋 木山
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Hitachi Ltd
Mitsubishi Power Ltd
Original Assignee
Babcock Hitachi KK
Hitachi Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 液状燃料として主に石炭−水スラリー(CW
M)を、補助的に油を用いるボイラーの燃焼システム
で、特に油焚からCWM焚へ切り替える油・CWM混焼
時に安定な火炎でかつ迅速に切り替えできるCWM燃焼
システムを提供する。 【構成】 CWM燃焼システムは、油、CWM、水蒸気
の各供給管1,2,3及び各流量制御弁8,9,10と、各供給管
から各圧力計13,14,15を介して油、CWM、水蒸気を導
入し内部で合流させ、油、CWMを水蒸気で霧化し、ボ
イラに供給するアトマイザー30と、合流点の圧力計27
と、各供給圧(13,14,15)と合流点の圧力(27)との各差圧
を基に各流量制御弁8,9,10を制御する装置21と、制御デ
ータとして予め実験で求めた上記各差圧、油、CWM、
水蒸気の混合比、ボイラ負荷等と火炎の安定性に関する
データを格納する制御データ・メモリ22とから構成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液状燃料の燃焼システ
ムに係り、特にボイラの運転において、ボイラの火炉を
予熱する油焚から石炭を懸濁した液状燃料焚への切り換
え時、および石炭を懸濁した液状燃料を燃焼する定常運
転時における火炎の安定性を向上させるに好適な液状燃
料の燃焼システムおよび液状燃料を噴霧化するアトマイ
ザーに関する。
【0002】
【従来の技術】石炭を懸濁した液状燃料焚ボイラーの立
ち上げでは、まず油焚でボイラー内を予熱し、次に油か
ら石炭を懸濁した液状燃料に切り替える。その際、ボイ
ラーの火炉内での火炎状態を見ながら、石炭を懸濁した
液状燃料の供給量を増やしていくとともに油の給料量を
減らし、ついには油の供給を断つ。以下、石炭を懸濁し
た液状燃料を石炭-水スラリーCWM(Coal Water Mixt
ure)と記載する。
【0003】従来、油とCWMは、それぞれ別々の油焚
アトマイザーとCWM焚アトマイザーから火炉内に供給
している。ボイラ内を予熱する油焚工程では、油と蒸気
を油焚アトマイザーに供給し、そこで油を噴霧媒体であ
る蒸気によって霧化し、ボイラーの火炉へ噴出する。一
方、この油焚工程では、稼動しないCWM焚アトマイザ
ーが加熱されるため、油焚からCWM焚に切り替える際
にはCWM供給直前にCWM焚アトマイザーのCWM供
給路を水でパージして冷却する。これは、CWM供給路
内のCWMが水分蒸発によって変成・固化するのを防ぐ
ためである。しかし水によるCWM供給路内のパージ
は、油焚の火炎温度を低下させるため、火炉での失火に
細心の注意を払わなければならない。
【0004】また、油とCWMの混焼時には、2本のア
トマイザーからそれぞれの燃料をボイラー内に噴霧する
ので、燃料の混合がそれぞれの噴霧領域の重複する領域
に限られて狭くなる。したがって、CWM燃焼の助燃剤
である油を多量に費やしている。CWM焚アトマイザー
の出口はその周囲にスリット入り傘型の保炎器が取り付
けられており、油焚アトマイザーの出口はこの保炎器内
に組み込まれている。燃料の燃焼性を向上させるため
に、保炎器のスリットを通じて蒸気を旋回流で供給して
いるが、油焚アトマイザー出口が保炎器内に組み込まれ
ているため、蒸気の旋回流および火炎の対称性を妨げて
いる。
【0005】これらの問題点を解決するためには、油焚
アトマイザーとCWM焚アトマイザーを一本化したバー
ナにする必要があり、これまでに公知例として特開昭57
-184817号、特開昭昭61-223420号の各公報に開示された
ものがある。油とCWMを別々のアトマイザーから供給
するならば、油量に対する蒸気量およびCWMに対する
蒸気量の比率をそれぞれ一定にセットしておけばよいの
で、蒸気量は油量とCWM量により決めることができ、
したがって火炉の負荷に対応して油、CWMおよび蒸気
の各供給量を容易に制御できる。しかし、油焚アトマイ
ザーとCWM焚アトマイザーを一本化した場合、混在す
る油とCWMとを蒸気により噴霧化するために、蒸気供
給量は、油量とCWM量により一義的に決まらず、油量
とCWM量の比率やトータル量によって変化する油とC
WMの混在状態を考慮して、バーナ負荷に応じて油、C
WM、蒸気の各流量を変化させる必要が生じるため、手
動によるそれら流量の制御は極めて複雑であり、火炎の
安定したボイラー運転が困難となるという問題がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記の油焚
用とCWM焚用の2本のアトマイザーを用いる場合、ま
た油焚用とCWM焚用を一本化した両用アトマイザーを
用いる場合でも、アトマイザー内で燃料の油、CWMを
蒸気で噴霧化する合流点での圧力変動が大きく、これが
火炉内の火炎を不安定にする。従来の燃焼システムで
は、油、CWM、蒸気の各供給管に取り付けた圧力計で
供給圧を測定し、その測定値によってそれぞれの流量を
制御しているが、各供給管に取り付けた圧力計では、管
内圧力損失(抵抗)のために合流点での圧力変動を的確
に測定できない。油のように燃えやすい燃料では、合流
点の圧力変動の影響は小さく、火炎を不安定(逆火、失
火)にすることはないが、CWMのように燃えにくい燃
料では、合流点の圧力変動が火炎を不安定にする。
【0007】本発明は、燃料と噴霧媒体との合流点での
圧力変動を検出し、その圧力変動を燃料、噴霧媒体の各
流量にフィードバックすることによって、液状燃料を用
いるボイラーの立ち上げから燃焼時における火炎の安定
性、失火防止に優れた液状燃料の燃焼システムおよびア
トマイザーを提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の第1の液状燃料の燃焼システム(以後、液
状燃料の燃焼システムを単に燃焼システムという)は、
液状燃料を搬送し燃料流量制御弁を有する燃料供給管
と、噴霧媒体を搬送し噴霧媒体流量制御弁を有する噴霧
媒体供給管と、燃料供給管から液状燃料を導入する流
路、噴霧媒体供給管から噴霧媒体を導入する流路および
これら流路の合流部を内部に有し、合流部で燃料を噴霧
媒体により霧化して火炉に噴出するアトマイザーと、ア
トマイザーの入り側の圧力を測定する燃料圧力計及び噴
霧媒体圧力計と、アトマイザー内の合流部の圧力を測定
する合流部圧力計と、制御装置として燃料圧力計の測定
値と合流部圧力計の測定値との差および噴霧媒体圧力計
の測定値と合流部圧力計の測定値との差をそれぞれ第
1、第2圧力差として算出し、第1および第2圧力差を
基に火炉の要求負荷に対応してそれぞれ燃料流量制御
弁、噴霧媒体流量制御弁を制御する装置と、から構成し
たことを特徴とする。
【0009】そして制御装置は、予め実験で求めた火炉
の要求負荷と第1、第2圧力差のデータに一致するよう
に燃料流量制御弁および噴霧媒体流量制御弁をフィード
バック制御するものである。また液状燃料は石炭を液体
に懸濁した燃料(CMW)又は油であり、噴霧媒体は水蒸
気または空気とする。
【0010】また、本発明の第2の燃焼システムは、C
MW流量制御弁を有するCMW燃料供給管と、油流量制
御弁を有する油供給管と、噴霧媒体流量制御弁を有する
噴霧媒体供給管と、CMW燃料供給管からCMWを導入
する流路、油供給管から油を導入する流路、噴霧媒体供
給管から噴霧媒体を導入する流路およびこれら流路の合
流部を内部に有しこの合流部でCMWおよび油の両燃料
を噴霧媒体により霧化して火炉に噴出するアトマイザー
と、アトマイザーの入り側の圧力を測定する燃料圧力
計、油圧力計及び噴霧媒体圧力計と、アトマイザー内の
合流部の圧力を測定する合流部圧力計と、燃料圧力計の
測定値と合流部圧力計の測定値との差、油圧力計の測定
値と合流部圧力計の測定値との差および噴霧媒体圧力計
の測定値と合流部圧力計の測定値との差をそれぞれ第
1、第2および第3圧力差として算出し、第1、第2お
よび第3圧力差を基に火炉の要求負荷に対応してそれぞ
れ燃料流量制御弁、油流量制御弁および噴霧媒体流量制
御弁を制御する制御装置と、から構成したことを特徴と
する。
【0011】そして制御装置は、予め実験で求めた火炉
の要求負荷と第1〜第3圧力差のデータに一致するよう
に燃料流量制御弁、油流量制御弁、噴霧媒体流量制御弁
をフィードバック制御する。噴霧媒体としては水蒸気ま
たは空気を用いることが好ましい。
【0012】上記目的を達成するために、本発明の第1
のアトマイザーは、燃料流量制御弁を有する供給管から
燃料圧力計を介して液状燃料を導入する流路と、噴霧媒
体流量制御弁を有する供給管から噴霧媒体を導入する流
路と、これら流路が合流し液状燃料を噴霧媒体により霧
化する合流部と、合流部の圧力を計測するための通路
と、合流部で霧化した燃料を混合し、噴出孔を通じて噴
出する混合室とから構成することを特徴とする。そして
液体燃料は石炭を懸濁した液状燃料または油であり、噴
霧媒体は水蒸気または空気とする。
【0013】本発明の第2のアトマイザーは、CMW流
量制御弁を有する供給管から燃料圧力計を介してCMW
を導入する流路と、油流量制御弁を有する供給管から油
圧力計を介して油を導入する流路と、噴霧媒体流量制御
弁を有する供給管から噴霧媒体圧力計を介して噴霧媒体
を導入する流路と、これら三流路が合流しCMWおよび
油を噴霧媒体により霧化する合流部と、合流部から霧化
した燃料を導入し、混合し、噴出孔を通じて噴出する混
合室と、合流部の圧力を圧力計に導くための通路と、か
ら構成することを特徴とする。ここで噴霧媒体として水
蒸気または空気を用いる。またCMWを導入する流路、
油を導入する流路および噴霧媒体を導入する流路は、そ
れぞれ単管から構成する。
【0014】本発明の第3のアトマイザーは、上記第2
のアトマイザーと同じようにCMWを導入する流路と、
油を導入する流路と、水蒸気を導入する流路とを有し、
CMWを導入する流路と油を導入する流路が合流しCM
Wと油を混合する予混合室と、この予混合室の導出路と
水蒸気を導入する流路が合流し、予混合されたCMWと
油を水蒸気により霧化する合流部と、合流部で霧化した
CMWと油を導入し混合し、噴出孔を通じて噴出する混
合室と、合流部の圧力を圧力計に導くための通路とを備
えていることを特徴とする。そしてCMW、油および水
蒸気を導入する3流路を三重管が有する3つの通路から
構成し、三重管の最外側通路を水蒸気を導入する流路と
し、最外側通路の内側に隣接する中間通路を油またはC
MWの一方を導入する流路とし、三重管の中心にある中
心通路を油またはCMWの他方を導入する流路とするこ
とが好ましい。
【0015】
【作用】アトマイザー内で液状燃料を噴霧媒体で噴霧化
する合流部での圧力変動が大きく、これが火炉内の火炎
を不安定にする。特に石炭を混濁した燃料(CWM)の
ように燃えにくい液状燃料の場合、合流部の圧力変動の
影響がより大きくなる。
【0016】本発明の第1の燃焼システムでは、アトマ
イザー内における液状燃料(油またはCWM)と噴霧媒
体との合流部の圧力、アトマイザーへの液状燃料、噴霧
媒体の各供給圧を各圧力計で測定し、合流部の圧力と、
液状燃料、噴霧媒体の各供給圧それぞれとの圧力差を制
御装置で算出し、制御装置がそれら圧力差が所定値にな
るように各流量制御弁を介して燃料、噴霧媒体それぞれ
の流量を調節するので、合流部の圧力変動に対して、迅
速に上記各圧力差が所定値になり、火炉内の火炎が安定
になる。また燃料、噴霧媒体それぞれの流量は火炉の負
荷増減にも迅速に追従する。
【0017】また本発明の第2の燃焼方法では、アトマ
イザー内におけるCWMと油と噴霧媒体との合流部の圧
力と、アトマイザーへのCWM、油、噴霧媒体の各供給
圧をそれぞれ各圧力計で測定し、制御装置は合流部の圧
力と、CWM、油、噴霧媒体の各供給圧それぞれとの圧
力差を算出し、それらの圧力差が所定値になるように各
流量制御弁を介して燃料、油、噴霧媒体それぞれの流量
を調節するので、迅速に合流部の圧力変動に対して、そ
れぞれ所定圧力差になり、火炉内の火炎を安定化する。
また火炉の負荷増減にも迅速に追従する。
【0018】本発明の第1のアトマイザーは、内部で液
状燃料を噴霧媒体で霧化する合流部の圧力を圧力計に導
く通路に圧力計を取り付けて合流部の圧力を測定し、こ
の合流部の圧力と液状燃料、噴霧媒体それぞれの供給圧
との差圧を用いて、液状燃料、噴霧媒体の流量を調節す
ることにより、合流部の圧力と液状燃料、噴霧媒体それ
ぞれの供給圧との差圧を所定値にし、火炉内に安定な火
炎を形成する。また混合室では霧化された燃料を均一化
し、火炎の安定化を図る。
【0019】本発明の第2のアトマイザーは、内部でC
MWおよび油を噴霧媒体で霧化する合流部の圧力を圧力
計に導く通路に圧力計を取り付けて合流部の圧力を測定
し、合流部の圧力とCWM、油、噴霧媒体それぞれの供
給圧との差圧を用いて、CWM、油、噴霧媒体の流量を
調節することにより、合流部の圧力とCWM、油、噴霧
媒体それぞれの供給圧との差を所定値にし、火炉内に安
定な火炎を形成する。また混合室では霧化された燃料を
均一化し、火炎の安定化を図る。またCMW、油および
噴霧媒体を導入する各流路をそれぞれ単管から構成する
ことにより、大型のアトマイザーを容易に製作できる。
【0020】本発明の第3のアトマイザーは、内部でC
MWおよび油を噴霧媒体で霧化する合流部の圧力を圧力
計に導くための通路をもうけたので、上記第2のアトマ
イザーと同じように、合流部の圧力を測定し、合流部の
圧力とCWM、油、噴霧媒体それぞれの供給圧との差を
所定値にし、火炉内に安定な火炎を形成する。また噴霧
媒体で霧化する地点よりも上流の予混合室でCWMと油
を混合して、霧化した時の両燃料の混合を促進する。さ
らに、アトマイザー内のCWM、油、噴霧媒体の三流路
を三重管で構成することにより、CWMを水蒸気より内
側の流路を通じて供給し、CWMの熱変成を防止し、火
炎を安定化する。
【0021】
【実施例】以下、本発明の液状燃料燃焼システムの実施
例を図面を用いて説明する。 (実施例1)図1は本発明にかかる燃料の供給圧、該燃
料を霧化する噴霧媒体の供給圧、両者の合流点の圧力を
測定する概念図である。本発明の燃焼システムは、燃料
供給管とその燃料供給圧Paを測定する圧力計、噴霧媒体
供給管とその噴霧媒体供給圧Pmを測定する圧力計、燃料
と噴霧媒体とが合流し燃料を霧化する箇所の圧力Pamを
測定するための圧力計を備えている。噴霧媒体の流量と
燃料の流量は、それぞれ噴霧媒体供給圧Pmと合流点の圧
力Pamの差ΔPm(=Pm−Pam)と、燃料供給圧Paと合流点の
圧力Pamとの差ΔPa(=Pa−Pam)とで決定される。
【0022】図2は本発明の実施例として、油、石炭−
水スラリ(CWMという)、水蒸気の流量を自動制御する
CWM燃焼のシステム図で、液状燃料として油とCWM
を用い、液状燃料を霧化する噴霧媒体として水蒸気を用
い、油焚用とCWM焚用に別々のアトマイザー5,7を備
えた従来のCWM燃焼システムに図1に示した概念を組
み込んでいる。このシステムでは、主な液状燃料として
CWMを用い、補助的な液体燃料として油を単独または
CWMと混合した状態で用いる。この種のシステムは、
主な液状燃料がCWMであることから、以後、CWM燃
焼システムと称することにする。
【0023】本実施例のCWM燃焼システムは、油、C
WM、水蒸気、水を搬送する各供給管1,2,3,4と、各流
体の流量制御弁8,9,10,11と、油およびCWMの各供給
圧を測定する圧力計13,14と、油焚アトマイザー5、CW
M焚アトマイザー7への水蒸気の各供給圧を測定する圧
力計15a,15bと、油と水蒸気を内部で混合し噴霧状燃
料としてボイラーに供給する油焚アトマイザー5と、C
WMと水蒸気を内部で混合し噴霧状燃料としてボイラー
に供給するCWM焚アトマイザー7と、アトマイザー5中
の油・蒸気合流点の圧力を測定する合流点圧力計16と、
アトマイザー7中のCWM・蒸気合流点の圧力を測定す
る合流点圧力計17と、水蒸気をアトマイザー5及び/ま
たは7に切り換える蒸気切換弁18と、CWM/水切換弁1
9と、各流量制御弁および切換弁を自動制御する制御装
置21と、制御に必要なデータを格納する制御データメモ
リ22等から構成されている。
【0024】ボイラーを予熱する油焚の際、油は、油流
量制御弁8で流量調整されて油供給管1を通じて油焚アト
マイザー5に供給される。油の供給圧は油用圧力計13で
測定する。水蒸気は蒸気流量制御弁10によって流量調整
され、蒸気切換弁19(油焚アトマイザー/CWM焚アトマ
イザー切り替え)を介して、油焚アトマイザー5に供給さ
れる。この間、蒸気切換弁19はCWM焚アトマイザー7
に対して閉とする。蒸気供給圧は油焚アトマイザー5の
蒸気用圧力計15aで測定する。油は油焚アトマイザー5
内の油と水蒸気の合流点で水蒸気により霧化され、ボイ
ラー内へ放出され、スリット入傘型保炎器20から旋回流
で供給される水蒸気により燃焼する。なお、スリット入
傘型保炎器20は並列配置された油焚アトマイザー5とC
WM焚アトマイザー7を取り巻くようにかつ末広がりに
設置されている。
【0025】油焚の油と水蒸気の流量調節操作は以下の
手順で行う。油用圧力計13、油焚アトマイザー5の蒸気
用圧力計15aおよび油・蒸気合流点用圧力計16で測定さ
れる各圧力P1,P3およびP1・3を制御装置21に読み込む。
油供給圧P1と合流点の圧力P1・3との差と、蒸気供給圧P3
と合流点の圧力P1・3との差を計算する。合理的な各圧力
差を、予め入力してある制御データ・メモリ22から取り
出し、油流量制御弁8と蒸気流量制御弁10を操作する。
この操作により、油と水蒸気に関する圧力差が要求され
る合理的な圧力差と等しくように流量調節は実行する。
図2中、破線は各圧力計で測定された圧力を電気信号で
制御装置21へ送信する経路、および制御装置21から各流
量制御弁8,9,10,11へ流量調節の電気信号を送信する経
路である。
【0026】合流点の圧力P1・3は燃料を霧化する位置で
あるので、圧力の経時変動が大きくなることが予測され
るが、制御装置21および要求・指示圧力センサ22にコン
ピュータを導入することにより極めて迅速な圧力の経時
変動に対する追従性を得ることができる。
【0027】油焚からCWM焚への切り替え操作は以下
の手順で行う。まず、CWM焚アトマイザー7内のCW
M供給路を水で冷却する。これは、油焚によって加熱さ
れているCWM供給路内でCWM含有の水が蒸発し、C
WMの固化によって供給路が詰まらないようにするため
である。水流量制御弁11よって水供給管4に水を供給し
て、CWM・水切換弁19によりCWM焚アトマイザー7
に輸送する。この時、CWM・水切換弁19はCWMに対
して閉である。次いで、CWM・水切換弁19をCWMに
対して開とし、蒸気切換弁18を両アトマイザー5,7に対
して開とすることにより、CWM焚アトマイザー7にC
WMと水蒸気を供給する。
【0028】油焚からCWM焚への切り替えにおいて、
安定した火炎を維持しながら油流量を徐々に少なくし、
CWMを徐々に多くする。安定した火炎を形成するバー
ナ負荷に対する燃料と水蒸気の流量比は、それぞれ2本
のアトマイザー5,7ごとに決定される。すなわち、油流
量とCWM流量が決まれば、必然的に水蒸気流量が決ま
る。そこで制御データ・メモリ22に予め、安定した火炎
を形成する圧力差の条件、すなわち油供給圧と油・蒸気
合流点圧力との圧力差と、油焚アトマイザー5への蒸気
供給圧と油・蒸気合流点圧力との圧力差と、CWM供給
圧とCWM・蒸気合流点圧力との圧力差と、CWMアト
マイザー7への蒸気供給圧とCWM・蒸気合流点圧力との
圧力差を入力しておき、油流量とCWM流量の比を徐々
に小さくなるように制御する。
【0029】CWM焚の操作は、14,15b,17の3ケの圧力
計で測定される圧力によってCWM、水蒸気の各流量制
御弁9,10を自動制御する。CWMの火炎が不安定になる
場合、油が助燃剤として使用される。このような場合に
でも、油とCWMの混焼の制御操作に迅速に対応できる
制御装置としておけばよい。
【0030】(実施例2)図3は、本発明の実施例2の
液状燃料の燃焼システムで、油焚・CWM焚両用の一本
のアトマイザーを用いる、ボイラーのCWM燃焼システ
ムを示す。このシステムでは、主としてCWMを用い、
補助的に油を単独またはCWMと混合した状態で用い、
また液状燃料を霧化するために水蒸気が、さらにCWM
供給路を冷却、洗浄するために水が供給される。
【0031】このCWM燃焼システムは、油、CWM、
水蒸気および水を搬送する各供給管1,2,3,4と、各流体
の流量制御弁8,9,10,11と、各流体の供給圧を測定する
圧力計13,14,15と、油および/またはCWMからなる燃
料と水蒸気とを内部で混合し噴霧状燃料としてボイラー
に供給するアトマイザー30と、アトマイザー30中の燃料
・蒸気合流点の圧力を測定する合流点圧力計27と、流体
の切換弁25,26と、各流量制御弁および切換弁を自動制
御する制御装置21と、制御に必要なデータを格納する制
御データメモリ22等から構成されている。なお、このシ
ステムの各構成各要素は、第1実施例と機能的に同じも
のは、同じ符号を付している。
【0032】立ち上げ時にボイラー内を予熱する油焚の
際には、油は、油流量制御弁8によって流量調整され、
油供給管1を通じてアトマイザー30に供給される。この
ときの油の供給圧は油用圧力計13で測定する。噴霧媒体
としての水蒸気は、蒸気流量制御弁10によって流量調整
され、蒸気供給管3を通じてアトマイザー30に供給され
る。この時の蒸気供給圧は蒸気用圧力計15で測定する。
アトマイザー30中の油と水蒸気との合流点の圧力は燃料
・蒸気合流点用圧力計27で測定する。アトマイザー30内
の油と水蒸気が混合する位置で油は霧化されアトマイザ
ー30からボイラーの火炉23内へ放出し、スリット入傘型
保炎器20から水蒸気を旋回流で供給することにより燃焼
する。
【0033】油焚の際の油と水蒸気の流量調節操作は以
下の手順で行う。油用圧力計13、蒸気用圧力計15及び燃
料・蒸気合流点用圧力計27で測定される各圧力を制御装
置21に読み込み、油供給圧と合流点の圧力の差と、蒸気
供給圧と合流点の圧力の差を計算する。制御装置21は、
制御データメモリ22に予め記憶されている合理的な各圧
力差を参照し、計算した各圧力差ががこれらの値に合う
ように油流量制御弁8と蒸気流量制御弁10を操作す
る。制御データメモリ22には必要な燃焼データが記憶さ
れている。燃焼データは予め実験を行い、良好な火炎が
得られる条件、例えばボイラー負荷に対応して油/水蒸
気流量比、油流量と圧力差の関係、水蒸気流量と圧力差
との関係、負荷増減プログラム等を求めておく。その
他、CWMおよび水蒸気による燃焼、CWM、油および
水蒸気による混焼についても同様にしてデータを格納し
ておく。
【0034】本実施例では、油焚からCWM焚への切り
替えにおいて、アトマイザー30内のCWM供給路内を油
でパージでき、油焚の火炎温度の低下させることなく安
定した火炎を持続できるようになっている。この場合、
切換弁25をCWM供給管2方向に開とし、またCWM・
水・油切換弁26を油に対して「開」、かつCWMに対して
「閉」とすることによりアトマイザー30内のCWM供給路
に油を流入する。
【0035】次に、CWM・水・油切換弁26をCWMに
対し「開」とし、水及び油に対し「閉」とすることにより、
アトマイザー30にCWMを供給する。それと同時に、水
蒸気流量弁10を制御してCWMの流量に対応する水蒸気
を供給する。その後の油とCWMの混焼時においては、
油用、CWM用、水蒸気用および燃料・蒸気合流点用の
各圧力計13,14,15,27で測定される圧力によって油、C
WM、水蒸気の各供給バルブ8,9,10を自動制御する。
【0036】1本のアトマイザーで油焚からCWMへ切
り替えるので、安定した火炎を形成する負荷に対する油
とCWMの混合燃料と水蒸気との流量比は、油とCWM
の流量比ごとに変化する。したがってコンピュータを導
入し、迅速な圧力の経時変動に対する追従性が必要にな
る。そこで、制御データメモリに予め、安定した火炎を
形成する圧力差の条件、すなわち油とCWMの流量比毎
の油・CWM・蒸気合流点の圧力と油供給圧の圧力差
と、油・CWM・蒸気合流点の圧力と蒸気供給圧の圧力
差と、油・CWM・蒸気合流点の圧力と蒸気供給圧の圧
力差とを入力しておき、油流量とCMW流量の比を徐々
に小さくなるように制御する。一本のアトマイザー30を
スリット入傘型保炎器20の中心に設置するので、スリッ
トから供給される水蒸気の旋回流の対称性が得られる。
そのため、火炎の安定性が向上し、CWMの火炎が不安
定になる場合、CWMの助燃剤である油の依存性を低減
できる。
【0037】CWM焚においては、3ケの圧力計、即ち
CWM用圧力計14、蒸気用圧力計15、合流点用圧力計27
測定される圧力によって、CWM、水蒸気の各流量制御
弁9,10を自動制御する。図2に示すそれぞれ油専用、C
WM専用である2本のアトマイザーを備えたCWM燃焼
システムでは、CWM供給管を水でパージするようにな
っているが、図3に示す本実施例のCWM燃焼システム
では、CWM供給管を油でパージできるので、燃焼過程
において水を使用する必要はない。立ち上げ以前のCW
M供給管内の洗浄に用いる。図2のCWM燃焼システム
では6ケ所の測定を必要とするのに対して、図3に示す
CWMシステムでは4ケ所の圧力測定でよいため、油と
CWM混焼時における油、CWM、上記の各流量調節が
容易かつ迅速となる。
【0038】図4は図3に示す燃焼システムに用いるア
トマイザー30の断面図である。このアトマイザー30は
油、CWM、水蒸気の各供給路の合流点を内部に有し、
内部で油/CWMの各種燃料と水蒸気を混合し噴霧化す
る内混型アトマイザーである。アトマイザー30は、本体
内部に並行して油供給路31、CWM供給路32、蒸気供給
路33を形成され、これら供給路31,32,33は上流でアトマ
イザー30内の一つの位置34で合流し、それから混合室35
へと導かれる。合流点34では油及び/又はCWMが水蒸
気により噴霧化され、混合室35では均質な燃料として混
合され、そしてミストとして混合室35前面に設けた噴出
口36から火炉内に四方にひろがるように供給される。ア
トマイザー5の先端部周囲に取り付けられた保炎器(図示
なし)をすり抜けて供給される水蒸気の旋回流の対称性
を考慮すれば、油供給路31とCWM供給路32と蒸気供給
路33はA-A断面のように三角形配列となり、油、CW
M、水蒸気の合流点はB-Bに示すように三角形配列の中
心となる。図4では各供給路31,32,33を三角形配列で断
面積を同一としたが、各供給路の配列は三角形配列とは
限らず、また、流体の粘性に起因する流路内圧力損失を
考慮して最適な断面積を選択すればよい。またアトマイ
ザーが大型(例えば直径500mm)の場合には、各供給路
を配管で構成して、それらを中空管の本体中に配置し、
本体の上流部に合流点と混合室を設けたものとする。
【0039】ここで、図7に本実施例のCWM燃焼シス
テムと従来のCWM燃焼システムおけるバーナ負荷に対
する油流量とCWM流量の変化をグラフを示す。なお、
従来のCWM燃焼システムとは、図2に示すシステムか
ら、油・蒸気合流点用圧力計16、及びCWM・蒸気合流
点用圧力計17を除いたものである。図7中、実線は本実
施例のCWM燃焼システムにおける流量変化を、一点破
線は従来のCWM燃焼システムにおける流量変化を示
す。本実施例によれば、油焚からCWM焚への切り替え
が迅速であるので、その際の油流量を低減でき、CWM
流量を増加できる。これは、バーナ負荷を最大にするま
での総時間を短縮できることにもなる。
【0040】(実施例3)図5は本発明の実施例の別の
アトマイザーの構造を示す断面図である。このアトマイ
ザーは、油およびCWMの燃料を水蒸気で霧化する前に
混合する内混型であり、図4に示すアトマイザー30の代
わりに用いることができる。本実施例の内混型アトマイ
ザー40は、入口部が3重管構造であり、中心穴をCWM
供給路42とし、穴42の周りの環状断面流路を油供給路41
とし、最外周の環状断面流路を蒸気供給路43としてい
る。そして油供給路41に流入した油とCWM供給路42に
流入したCWMとを混合する予混合室44を設け、その下
流で、燃料としての油・CWM混合物と蒸気供給路43に
流入した水蒸気とを合流させて霧化する燃料・蒸気合流
点45を設け、これよりさらに下流の混合室36で油、CW
M、水蒸気を均質に混合させて、噴出口34からボイラー
燃焼炉に供給する。このように予混合室44と混合室36を
設けることにより、本実施例の内混型アトマイザー40
は、油とCWMの混焼時において両者の混合を、より促
進する作用を備えている。アトマイザー40は、最内側の
孔をCWM供給路42とすることによりボイラーからの放
射熱を受けにくくし、さらにCWM供給路42となる孔の
外側に設けた環状の流路を油供給路41とすることにより
CWM供給路42を冷却する作用を備えている。図3に示
すCWM燃焼システムと図5に示すアトマイザーを組み
合わせることにより、油焚からCWM焚への切り替え時
間および油とCWMの混焼における油の消費量の低減を
可能にする。
【0041】(実施例4)図6は本発明の実施例となる
さらに別のアトマイザーの構造を示す断面図である。こ
のアトマイザーは図4に示すアトマイザーの代わりに用
いることができるものである。このアトマイザー50は、
Y-JET型で、アトマイザー本体の中心部に形成された穴
を蒸気供給路53とし、この蒸気供給路53は本体先端部で
分岐して、前方斜め方向に放射状に延びる複数のノズル
孔56に接続している。そして各ノズル穴56の長手方向の
途中にCWM、水蒸気の各供給路の出口が形成されてお
り、この出口部分が燃料・蒸気合流点55となる。この型
のアトマイザーは、ノズル孔の数の組数だけ油供給路51
及びCWM供給路52が本体内部に形成されることにな
る。燃料・蒸気合流点55の圧力測定は、蒸気供給路53を
通り燃料・蒸気合流点55まで先端延びる細い管54の元部
に圧力計を設置して行う。また、燃料・蒸気合流点は例
えば4箇所であるとすれば、アトマイザーの対称性を考
慮すれば、その内の一つを圧力測定すればよい。
【0042】以上、本発明の各実施例ではCWM燃焼シ
ステムおよびそのシステムに用いるアトマイザーを説明
したが、主な液体燃料として必ずしもCWMに限定され
るべきものではなく、石炭−アルコールやオリマルジョ
ン(タール−水)をも含むものである。
【0043】
【発明の効果】本発明によれば、第1の液状燃料の燃焼
焼システムは、アトマイザーへの液状燃料の供給圧、噴
霧媒体の供給圧と、アトマイザー内部での液状燃料と噴
霧媒体の合流部の圧力との差圧を基に、液状燃料、噴霧
媒体それぞれの流量を制御するよう構成したので、合流
部の圧力変動に迅速に対応して液状燃料、噴霧媒体を安
定供給でき、火炉内の火炎を安定化できる。また火炉の
負荷増減にも迅速に追従でき、ボイラーの立ち上げから
燃焼時に火炎を安定にし、失火を防止できる。
【0044】また本発明の第2の液状燃料の燃焼方法
は、アトマイザーへの石炭を混濁した液状燃料(CW
M)、油、噴霧媒体の各供給圧と、アトマイザー内でC
WM、油を噴霧媒体で霧化する合流部の圧力との各差圧
を基に、燃料、油、噴霧媒体それぞれの流量を調節する
よう構成したので、合流部の圧力変動に迅速に対応して
CWM、油、噴霧媒体を安定供給でき、ボイラー運転が
複雑な油と石炭を懸濁した液状燃料混焼時においても安
定した火炎を維持できるとともに油の消費量を減少する
ことができる。また火炉の負荷増減にも迅速に追従でき
る。
【0045】本発明の第1のアトマイザーによれば、ア
トマイザー内部で液状燃料を噴霧媒体で霧化する合流部
の圧力を圧力計に導く通路を設けたので、ここに圧力計
を取り付けて合流部の圧力を測定でき、合流部の圧力と
液状燃料、噴霧媒体それぞれの供給圧との差圧を基に、
液状燃料、噴霧媒体の流量を調節することにより、各差
圧を所定値にして液状燃料、噴霧媒体を安定供給でき、
火炉内に安定な火炎を形成でき、また混合室では霧化さ
れた燃料が均一化でき、火炎の安定化を図ることができ
る。
【0046】本発明の第2、第3のアトマイザーによれ
ば、アトマイザー内部でCMWおよび油を噴霧媒体で霧
化する合流部の圧力を圧力計に導くための通路をもうけ
たので、ここに圧力計を取り付けて合流部の圧力を測定
し、この合流部の圧力とCWM、油、噴霧媒体それぞれ
の供給圧との差圧を基に、CWM、油、噴霧媒体の流量
を調節してそれぞれの差圧を所定値にすることにより、
CMW、油及び噴霧媒体を安定して供給でき、火炉内に
安定な火炎を形成できる。
【0047】また第2のアトマイザーでは、混合室では
霧化された燃料が均一化でき、火炎の安定化を図ること
ができる。
【0048】第3のアトマイザーでは予混合室でCWM
と油を混合した後に噴霧媒体と合流するため、霧化した
時の両燃料の混合を促進できる。さらに、アトマイザー
内のCWM、油、噴霧媒体の三流路を三重管で構成する
ことにより、CWMを水蒸気より内側の流路を通じて供
給でき、CWMの熱変成を防止でき、火炎を安定化でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】燃料及び噴霧媒体の各供給圧と両者の合流点の
圧力との差により流量制御する本発明の概念を説明する
図である。
【図2】本発明にかかる流量制御を用いた油焚専用とC
WM焚専用の2種類のアトマイザーを備えた燃焼システ
ムの構成図である。
【図3】本発明の実施例となる液状燃料(CWM)燃焼
システムの構成図である。
【図4】本発明の実施例となる、油、CWM、水蒸気を
内部で混合する内混型アトマイザーの断面図である。
【図5】本発明の実施例なる、別型の内混型アトマイザ
ーの構造を示す断面図である。
【図6】本発明の実施例なる、Y-JET型アトマイザーの
構造を示す断面図である。
【図7】本発明を用いたCWM燃焼運転におけるバーナ
負荷に対する油流量とCWM流量のグラフである。
【符号の説明】
1 油供給管 2 CWM供給管 3 蒸気供給管 4 水供給管 5 油焚アトマイザー 6 CWM貯蔵タンク 7 CWM焚アトマイザー 8油流量制御弁 9 CWM流量制御弁 10 蒸気流量制御弁 11 水流量制御弁 13 油用圧力計 14 CWM用圧力計 15,15a,15b 蒸気用圧力計 16 油・蒸気合流点用圧力計 17 CWM・蒸気合流点用圧力計 18 CWM/水切換弁 19 蒸気切換弁 20 スリット入傘型保炎器 21 制御装置 22 制御データメモリ 23 ボイラーの火炉 25 油切換弁 26 CWM・水・油切換弁 27 燃料・蒸気合流点用圧力計 30 アトマイザー(油/CWM) 31 油供給路 32 CWM供給路 33 蒸気供給路 34 燃料・蒸気合流点 35 混合室 36 噴出口 40 アトマイザー 41 油供給路 42 CWM供給路 43 蒸気供給路 44 油・CWM予混合室 45 燃料・蒸気合流点 50 Y-JET型アトマイザー 51 油供給路 52 CWM供給路 53 蒸気供給路 54 合流点圧力測定用管 55 燃料・蒸気合流点 56 ノズル孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木山 研滋 広島県呉市宝町6番9号 バブコック日立 株式会社呉工場内

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液状燃料を搬送し燃料流量制御弁を有す
    る燃料供給管と、噴霧媒体を搬送し噴霧媒体流量制御弁
    を有する噴霧媒体供給管と、燃料供給管から液状燃料を
    導入する流路、噴霧媒体供給管から噴霧媒体を導入する
    流路およびこれら流路の合流部を内部に有し該合流部で
    液状燃料を噴霧媒体により霧化して火炉に噴出するアト
    マイザーと、該アトマイザーの入り側の圧力を測定する
    燃料圧力計と同じく該アトマイザーの入り側の圧力を測
    定する噴霧媒体圧力計と、アトマイザー内の合流部の圧
    力を測定する合流部圧力計と、燃料圧力計の測定値と合
    流部圧力計の測定値との差および噴霧媒体圧力計の測定
    値と合流部圧力計の測定値との差をそれぞれ第1、第2
    圧力差として算出し、第1および第2圧力差の圧力差を
    基に火炉の要求負荷に対応してそれぞれ燃料流量制御弁
    および噴霧媒体流量制御弁を制御する制御装置と、から
    構成したことを特徴とする液状燃料の燃焼システム。
  2. 【請求項2】 前記制御装置は、予め実験で求めた火炉
    の要求負荷と前記第1および第2圧力差のデータに一致
    するように前記燃料流量制御弁および前記噴霧媒体流量
    制御弁をフィードバック制御することを特徴とする請求
    項1記載の液状燃料の燃焼システム。
  3. 【請求項3】 前記液状燃料は石炭を液体に懸濁した燃
    料であり、前記噴霧媒体は水蒸気または空気であること
    を特徴とする請求項1または2記載の液状燃料の燃焼シ
    ステム。
  4. 【請求項4】 前記液状燃料は油であり、前記噴霧媒体
    は水蒸気または空気であることを特徴とする請求項1ま
    たは2記載の液状燃料の燃焼システム。
  5. 【請求項5】 石炭を懸濁した液状燃料を搬送し燃料流
    量制御弁を有する燃料供給管と、油を搬送し油流量制御
    弁を有する油供給管と、噴霧媒体を搬送し噴霧媒体流量
    制御弁を有する噴霧媒体供給管と、燃料供給管から石炭
    を懸濁した液状燃料を導入する流路、油供給管から油を
    導入する流路、噴霧媒体供給管から噴霧媒体を導入する
    流路およびこれら三流路の合流部を内部に有し該合流部
    で石炭を懸濁した液状燃料および油を噴霧媒体により霧
    化して火炉に噴出するアトマイザーと、それぞれ該アト
    マイザーの入り側の圧力を測定する燃料圧力計、油圧力
    計及び噴霧媒体圧力計と、アトマイザー内の合流部の圧
    力を測定する合流部圧力計と、燃料圧力計の測定値と合
    流部圧力計の測定値との差、油圧力計の測定値と合流部
    圧力計の測定値との差および噴霧媒体圧力計の測定値と
    合流部圧力計の測定値との差をそれぞれ第1、第2およ
    び第3圧力差として算出し、該第1、第2および第3圧
    力差を基に火炉の要求負荷に対応してそれぞれ燃料流量
    制御弁、油流量制御弁および噴霧媒体流量制御弁を制御
    する制御装置と、から構成したことを特徴とする液状燃
    料の燃焼システム。
  6. 【請求項6】 前記制御装置は、予め実験で求めた火炉
    の要求負荷と前記第1、第2および第3圧力差のデータ
    に一致するように前記燃料流量制御弁、前記油流量制御
    弁および前記噴霧媒体流量制御弁をフィードバック制御
    することを特徴とする請求項5記載の液状燃料の燃焼シ
    ステム。
  7. 【請求項7】 前記噴霧媒体は水蒸気または空気である
    ことを特徴とする請求項5または6記載の液状燃料の燃
    焼システム。
  8. 【請求項8】 燃料流量制御弁を有する供給管から燃料
    圧力計を介して液状燃料を導入する流路と、噴霧媒体流
    量制御弁を有する供給管から噴霧媒体を導入する流路
    と、これら流路が合流し液状燃料を噴霧媒体により霧化
    する合流部と、合流部の圧力を計測するための通路と、
    合流部で霧化した燃料を混合し、噴出孔を通じて噴出す
    る混合室とから構成することを特徴とするアトマイザ
    ー。
  9. 【請求項9】 前記液体燃料は石炭を懸濁した液状燃料
    または油であり、前記噴霧媒体は水蒸気または空気であ
    ることを特徴とする請求項8記載のアトマイザー。
  10. 【請求項10】 燃料流量制御弁を有する供給管から燃
    料圧力計を介して石炭を懸濁した液状燃料を導入する流
    路と、油流量制御弁を有する供給管から油圧力計を介し
    て油を導入する流路と、噴霧媒体流量制御弁を有する供
    給管から噴霧媒体圧力計を介して噴霧媒体を導入する流
    路と、これら三流路が合流し石炭を懸濁した液状燃料お
    よび油を噴霧媒体により霧化する合流部と、該合流部か
    ら霧化した液状燃料および油を導入し、混合し、噴出孔
    を通じて噴出する混合室と、合流部の圧力を圧力計に導
    くための通路と、から構成することを特徴とするアトマ
    イザー。
  11. 【請求項11】前記噴霧媒体は水蒸気または空気である
    ことを特徴とする請求項10記載のアトマイザー。
  12. 【請求項12】 前記石炭を懸濁した液状燃料を導入す
    る流路、前記油を導入する流路および前記噴霧媒体を導
    入する流路を、それぞれ単管から構成したこと特徴とす
    る請求項10記載のアトマイザー。
  13. 【請求項13】 燃料流量制御弁を有する供給管から燃
    料圧力計を介して石炭を懸濁した液状燃料を導入する流
    路と、油流量制御弁を有する供給管から油圧力計を介し
    て油を導入する流路と、噴霧媒体流量制御弁を有する供
    給管から噴霧媒体圧力計を介して噴霧媒体を導入する流
    路と、石炭を懸濁した液状燃料を導入する流路と油を導
    入する流路の二流路が合流し石炭を懸濁した液状燃料と
    油を混合する予混合室と、該予混合室の導出路と噴霧媒
    体を導入する流路が合流し、混合した石炭を懸濁した液
    状燃料と油を噴霧媒体により霧化する合流部と、合流部
    で霧化した石炭を懸濁した液状燃料と油を導入し混合
    し、噴出孔を通じて噴出する混合室と、合流部の圧力を
    圧力計に導くための通路と、から構成することを特徴と
    するアトマイザー。
  14. 【請求項14】 前記石炭を懸濁した液状燃料を導入す
    る流路、前記油を導入する流路および前記噴霧媒体を導
    入する流路を、三重管が有する三通路から構成し、三重
    管の最外側通路を噴霧媒体を導入する流路とし、最外側
    通路の内側に隣接する中間通路を油および石炭を懸濁し
    た液状燃料のうちの一方を導入する流路とし、三重管の
    中心にある中心通路を油および石炭を懸濁した液状燃料
    のうちの他方を導入する流路とすることを特徴とする請
    求項14記載のアトマイザー。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100952270B1 (ko) * 2008-06-30 2010-04-12 한국서부발전 주식회사 보일러 연료유 제어 시스템
JP2012514730A (ja) * 2008-12-15 2012-06-28 エクソンモービル リサーチ アンド エンジニアリング カンパニー 燃焼加熱器運転を制御するためのシステム及び方法

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