JPH08326421A

JPH08326421A - 収納家具

Info

Publication number: JPH08326421A
Application number: JP7135168A
Authority: JP
Inventors: Hiroshi Yamagami; 博志山上; Kazutomi Matsuo; 一臣松尾
Original assignee: Misawa Homes Co Ltd
Current assignee: Misawa Homes Co Ltd
Priority date: 1995-06-01
Filing date: 1995-06-01
Publication date: 1996-12-10

Abstract

(57)【要約】【目的】耐火性を有する収納部を備えた収納家具を提
供する。【構成】たんす11は、たんす本体13と、このたんす本
体13内に取り出し自在に組み込まれた第１〜第６の引出
し12A 〜12F と、戸棚14とを備えて構成されている。６
個の引出し12A 〜12F のうち、第１、第３〜第６の引出
し12A,12C 〜12Fは、従来と同様の木製の引出しであ
る。一方、第２の引出し12B は、引出し本体21と、蓋22
とを有し、引出し本体21と蓋22は、主要部分である内面
側の耐火部材及び外面側の表面部材よりなる。耐火部材
を構成する耐火材は、セラミックファイバーを固めたも
のである。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、たんす等の収納家具に
関する。

【０００２】

【背景技術】通常、紙幣や有価証券等の貴重な書類は、
耐火金庫に入れて火災からの保護を図っている。一方、
紙幣や有価証券ほど貴重ではない写真、ビデオテープ等
は、使用頻度等の理由から耐火性のないたんす等にしま
われていることがある。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】火事の際、たんすにし
まわれている写真、ビデオテープ等は、持ち出せればよ
いが、持ち出せなかった場合、たんすと一緒に焼失して
しまうことになる。しかし、耐火金庫に入れなかった写
真、ビデオテープ等も、紙幣や有価証券に準じて貴重な
ものであるため、火災に対する保護が望まれている。

【０００４】そこで、本発明は、耐火性を有する収納部
を備えた収納家具を提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明の第１発明は、複
数の収納部を備えた収納家具であって、少なくとも１個
の前記収納部は、耐火材で囲われた耐火構造となってい
ることを特徴とする。前記耐火材の具体例は、任意でよ
く、例えばロックウール、セラミックファイバー等を使
用できる。

【０００６】本発明の第２発明に係る収納家具は、第１
発明において、前記耐火構造となっている収納部が、取
り出し自在となって家具本体に組み込まれていることを
特徴とする。

【０００７】本発明の第３発明に係る収納家具は、第１
又は第２発明において、前記収納家具は、たんすであ
り、前記収納部は、引出しであることを特徴とする。

【０００８】本発明の第４発明に係る収納家具は、第３
発明において、前記引出しは、引出し本体と、蓋とを備
え、これらの引出し本体と蓋とが耐火材を有することを
特徴とする。

【０００９】

【作用】本発明の収納家具によれば、少なくとも１個の
収納部が、耐火材で囲われた耐火構造となっているた
め、この収納部に貴重品を入れておけば、建物が火災に
あっても中の貴重品を保護できる。また、この収納部を
引出し式に取り出し自在としておけば、持ち出すことも
可能である。

【００１０】

【実施例】図１、２を参照して本発明の一実施例に係る
収納家具を説明する。この実施例において、収納家具は
たんす11であり、収納部は、引出し12A 〜12F である。
このたんす11は、たんす本体13と、このたんす本体13内
に取り出し自在に組み込まれた上から第１〜第６の引出
し12A 〜12F と、戸棚14とを備えて構成されている。第
１〜第３の引出し12A 〜12C は、隣に戸棚14を有するた
め、第４〜第６の引出し12D 〜12F の半分の幅寸法を有
する。

【００１１】前記たんす本体13は、側板15、天板16、底
板17、背板（図示せず）等で箱形に組み立てられたもの
である。前記戸棚14の前面には、引き戸式のガラス18が
取り付けられている。前記６個の引出し12A 〜12F のう
ち、第１及び第３〜第６の引出し12A,12C 〜12F は、従
来と同様の木製の引出しである。

【００１２】一方、第２の引出し12B は、耐火材19で囲
われた耐火構造を有するものである。この引出し12B
は、凹形の引出し本体21と、上下方向に開閉される蓋22
と、ヒンジ23とを備えている。前記引出し本体21は、主
要部分である内面側の耐火部材24、及び外面側の表面部
材25よりなる。また、前記蓋22も主要部分である内面側
の耐火部材24、及び外面側の表面部材25よりなる。これ
らの耐火部材24を構成する耐火材19の具体例は、セラミ
ックファイバーを固めたものである。また、表面部材25
の材質は、耐熱性アルミニウム合金である。

【００１３】本実施例のたんす11は、前記第２の引出し
12B だけを特別に用意することを除いて、通常通り作製
することができる。即ち、耐火材19で囲われた前記構造
の第２の引出し12B を作製しておき、組み立てられたた
んす本体13内に木製の第１及び第３〜第６の引出し12A,
12C 〜12Fと共に、この第２の引出し12B を取り出し自
在に組み込むことにより本実施例のたんす11を作製す
る。

【００１４】本実施例のタンス11によれば、第２の引出
し12B が、耐火材19で囲われた耐火構造となっているた
め、この引出し12B に写真、ビデオテープ等の大事なも
のを入れておけば、建物が火災にあっても中のものを保
護できる。

【００１５】また、この引出し12B は、第１及び第３〜
第６の引出し12A,12C 〜12F の半分の大きさであって、
重量的にも持ち運び可能であるため、火災の際、余裕が
あれば持ち出すこともできる。更に、通常の木製の引出
しのうち、１つの引出し12B だけを前記耐火構造の引出
しとすればよいため、タンス11の作製が容易であり、ま
た比較的安価に得られる。

【００１６】なお、上記実施例の第２の引出し12B は、
凹形の引出し本体21と、上下方向に開閉される蓋22とを
備えていたが、第２の引出し12B の構造は任意である。
例えば図３に示すように、第２の引出し12B は、コ形の
引出し本体26と、前後方向に開閉される蓋27とを備えた
ものであってもよい。

【００１７】また、上記実施例のたんす11の場合、耐火
構造の引出しは、第２の引出し12Bだけであったが、第
１又は第３の引出し12A,12C も第２の引出し12B と同様
の耐火構造としてもよい。更に、前記実施例はたんす11
の場合であったが、例えば机にも本発明を適用して、引
出しの１つを耐火構造としてもよい。

【００１８】

【発明の効果】本発明の収納家具によれば、耐火性を有
する収納部を備えているため、建物が火災にあってもこ
の収納部に入れられたものを保護できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例に係るタンスの斜視図であ
る。

【図２】本実施例の引出しの断面図である。

【図３】他の実施例の引出しの断面図である。

【符号の説明】

11 たんす 12A 〜12F 引出し 12B 耐火構造の引出し 13 たんす本体 19 耐火材 24 耐火部材

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】複数の収納部を備えた収納家具であっ
て、少なくとも１個の前記収納部は、耐火材で囲われた耐火
構造となっていることを特徴とする収納家具。
【請求項２】前記耐火構造となっている収納部は、取
り出し自在となって家具本体に組み込まれていることを
特徴とする請求項１に記載の収納家具。
【請求項３】前記収納家具は、たんすであり、前記収
納部は、引出しであることを特徴とする請求項１又は２
に記載の収納家具。
【請求項４】前記引出しは、引出し本体と、蓋とを備
え、これらの引出し本体と蓋とが耐火材を有することを
特徴とする請求項３に記載の収納家具。