JPH08323154A - 重水素の濃縮方法及び装置 - Google Patents
重水素の濃縮方法及び装置Info
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- JPH08323154A JPH08323154A JP7158392A JP15839295A JPH08323154A JP H08323154 A JPH08323154 A JP H08323154A JP 7158392 A JP7158392 A JP 7158392A JP 15839295 A JP15839295 A JP 15839295A JP H08323154 A JPH08323154 A JP H08323154A
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Abstract
への該重水素含有水の供給及び生成ガスの抜き出しを容
易に行なえる重水素の濃縮方法及び装置を提供する。 【構成】 重水素濃縮装置1の陽極室2及び陰極室5に
重水素含有水供給口13及び16を介して重水素含有水を供
給して電解して重水素濃縮を行ない、濃縮した重水素含
有水を濃縮重水素含有水取出口14及び17から取出す。陽
極7及び陰極9にそれぞれ給電する陽極給電体8及び陰
極給電体10に凹溝11を刻設しておくと重水素含有水の供
給及び生成ガスの取出しを円滑に行なえる。
Description
ュウテリウム及びトリチウムの重水素を濃縮するための
方法及び装置に関する。
断、地殻変動の予測、温泉地下水系の測定等の分野にお
いて、天然水中の重水素特にトリチウムの分析が重要に
なってきている。トリチウム濃度は極低レベルであるた
め、測定精度の向上のため電解濃縮することが一般的で
ある。従来から重水素の電解濃縮は、電解質を溶解させ
た試料溶液を作製し、板状の平板を向かい合わせて電解
する方法が知られている。電解液中に含まれる水にはH
2 Oの他にHODやHOTがあり、これらは通常の水電
解に従って水素と酸素に分解されるが、同位体効果によ
りH2 Oの分解がHODやHOTの分解に対して優先
し、電解液中のジュウテリウムやトリチウムの濃度が上
昇し濃縮が行われる。この電解に使用する陽極としては
ニッケルが、又陰極としては鋼、鉄及びニッケル等が使
用され、これらの電極を洗浄し希薄苛性ソーダを支持塩
として重水を含む水の溶液に添加して調製した試料水を
ガラス容器に入れ通電して電解を行う。電流密度を1〜
10A/dm2 程度とし、発熱による水の蒸発を防止する
ために液温を5℃以下に維持しながら、通常液量が10分
の1以下になるまで電解を継続して重水素の濃縮を行
う。
水に溶解して試料水を調製するためその調製に手間が掛
かる、電解質等の影響により電極が溶解しやすく、こ
の溶解により電離係数が変動するため、これを防止する
ためには前処理が必要で手間が掛かる、発生した水素
及び酸素がそれぞれ対極に達し、酸化あるいは還元され
やすく、電解効率の低下を招きやすく、又前記水素及び
酸素は爆鳴気となり爆発しやすい、過酸化水素が発生
しやすいといった欠点がある。これらの欠点を解消する
ため本出願人らは、イオン交換膜を使用する重水素の濃
縮方法及び装置を提案した(特願平6−180964号)。
使用しているため、発生した水素ガス及び酸素ガスが対
極に達して酸化又は還元により元の水に戻ることが殆ど
なく電流効率従って濃縮効率を高く維持でき、かつ両ガ
スの混合による爆鳴気の発生もないため、安全な操業が
可能になる。更にイオン交換膜を電解質として使用する
ため、従来のように支持塩を添加する必要がなくなり、
支持塩の電解液への溶解という手間の掛かる操作が不要
となるという利点が生じている。しかし本出願人らが開
発した前記濃縮装置は、濃縮すべき水に電解槽を浸漬す
るタイプであるため、重水素を含む多量の水を必要と
し、更に発生する水素と酸素で水が同伴されるため電流
効率上昇に限界があった。
素濃縮の欠点特に比較的少量の重水素を含む水の濃縮を
も行ない得る重水素の濃縮方法及び装置を提供すること
を目的とする。
水を、イオン交換膜により陽極室及び陰極室に区画され
た電解槽に供給して電解し、前記重水素を濃縮すること
を特徴とする重水素の濃縮方法、及び該方法に使用可能
な装置である。
HODやHOTを含む水(H2 O)を電解しH2 Oを選
択的に酸素及び水素に変換することにより前記HODや
HOTを濃縮する。水を電解すると陽極室では水の酸化
により酸素ガスが発生しかつ水素イオンが生成する。生
成した水素イオンは水分子を同伴しながらイオン交換膜
内を通って陰極に達し、陰極で還元されて水素ガスを発
生する。これらの陽極及び陰極反応における電離係数が
1Hと、D( 2H)及びT( 3H)では大きく異なり、
電解条件にもよるが陽極における 1Hイオン及び陰極に
おける 1Hガスの発生に殆どの電流が寄与するため、 1
H2 Oが電解の継続により減少して結果的に 2H及び3
Hの濃縮が起こる。
位体間の輸率も若干異なり、 2Hや3Hの濃縮は促進さ
れる。しかし実際の反応の際には 2Hや 3Hが反応によ
り消失し又はガスに同伴する水分として失われる。従っ
て当初の電解液中に存在する重水素が全て濃縮後の濃縮
液中に存在する訳ではないが、電解液の濃縮率より失わ
れる重水素の方が遙かに少ないため、効果的な重水素の
濃縮を達成できる。
浸漬して行なう該重水素含有水の電解とは異なり、電解
槽に重水素含有水を供給し水電解を行なうようにしてい
る。従って少量の重水素含有水の濃縮をも容易に実施で
きる。又本発明ではイオン交換膜を使用しているため発
生する水素ガスと酸素ガスが混合したり生成したガスが
対極と接触してそれぞれ酸化あるいは還元されて元の水
に戻ることが殆どなく、効率の良い濃縮を達成できると
ともに、爆鳴気が生ずる危険もないため安全性の高い濃
縮操作を行うことができる。
を接触させるとイオン交換膜に含まれるイオン交換基が
電解質として機能して水の電解を促進するため、従来の
ように水の導電率を向上させるための支持塩の添加が不
要になり、従って支持塩を溶解した電解液を準備する必
要がなくなる。更に支持塩の中には電極やイオン交換膜
を劣化させる成分を含むものがあり、従来のイオン交換
膜を使用しない重水素濃縮では長期運転の際の電極やイ
オン交換膜の交換が不可欠であった。これに対し本発明
のイオン交換膜を両電極に接触する態様では、支持塩の
添加が不要で実質的に純水電解と同一で電極やイオン交
換膜を劣化させる成分が存在しないため、電極等の交換
が不要となる。又濃縮された電解液からの支持塩の除去
が必要なく、かつ支持塩により劣化した電極等の不純物
が電解液中に混入することもなくなるため、簡便に高濃
縮された重水素が溶解した溶液を得ることができる。
び化学的安定性に優れたチタンやステンレス等の金属や
カーボンを使用しこれを気液透過性に優れた微細な貫通
孔を有する構造として形成することが望ましい。繊維、
粉末焼結体及び金属板を加工して孔を開けたメッシュ、
多孔板及び織物状とした市販品を使用しても良い。なお
孔径は0.001 〜1mm、厚さは1〜10mm程度が好まし
い。更に該陽極及び陰極への給電を円滑に行なうために
該陽極及び陰極のイオン交換膜の反対面に陽極給電体あ
るいは陰極給電体を密着状態で設置することが好まし
く、該陽極給電体及び陰極給電体は任意の導電体で成形
すれば良い。又この陽極給電体及び/又は両面の少なく
とも一方に凹溝を刻設しておくと、陽極室及び陰極室へ
供給される重水素含有水が容易に陽極面又は陰極面に達
して電解され、かつ発生するガスを容易に電解槽外へ抜
き出せるため、電解効率の向上に大きく寄与する。この
凹溝は縦方向のみ、横方向のみに刻設しても、縦横に格
子状に刻設しても斜め方向に刻設しても良い。
ル、鉄以外にカーボンや貴金属等を用いることが可能で
ある。触媒は電極上に担持しても触媒自体で前記電極を
構成しても良く、場合によってはイオン交換膜上に担持
しても良い。担持方法としては、PTFE等のフッ素樹
脂微粒子と触媒粉末を混練したペースト状物質を電極等
に塗布しホットプレス法で固着する方法があり、この他
に電気めっきや蒸着により担持しても良い。イオン交換
膜としては酸素発生及び水素発生下で安定であるフッ素
樹脂系イオン交換膜の使用が望ましい。市販品としてデ
ュポン社製ナフィオン、旭化成株式会社製アシプレック
ス、旭硝子株式会社製フレミオン等がある。本発明で電
解液中に支持塩を添加しない場合には、前記両電極を前
記イオン交換膜に密着させる。その際電解液の抵抗が大
きいためなるべく高い圧力で両電極をイオン交換膜に十
分密着させることが望ましく、そのために必要な圧力は
1〜100 kg/cm2程度である。
水素の電解濃縮を行う。電解槽本体は耐食性のあるパイ
レックスガラス製とすることが望ましくこの他にチタン
やステンレス等の金属も使用できる。又濃縮倍率を向上
させるため、つまり濃縮後の電解液の量があまり少なく
ならないように、100 ミリリットル〜10リットル程度の
容量を有することが望ましい。陽極室及び陰極室でそれ
ぞれ発生する水素ガス及び酸素ガスは両極室内で気液混
合状態で存在し、そのままの状態で電解槽外に取り出し
て気液分離装置でガスを分離した後、電解槽に循環して
電解を継続するとガスによる抵抗値の増大を回避しなが
ら更に重水素濃縮を継続できる。
くと、気液混合状態から徐々にガスが分離され、前記ガ
ス取出口を通してガスを単独で電解槽外に抜き出すこと
も可能になる。本発明ではイオン交換膜により水素ガス
と酸素ガスの混合が防止されるが、両ガスが若干混合さ
れてもさほどの問題は生じない。従ってイオン交換膜以
外の陽極室及び陰極室の区画部の密閉はさほど厳格に行
う必要はない。
定電圧定電流電源を使用することが望ましく、直流の積
算電流計を使用すると電解量や収率を算出するために便
利である。運転時の電流密度は1〜100 A/dm2 と
し、かつ電解液の蒸発を防止するため、5℃以下の液温
に維持しながら電解を行うことが好ましいが、室温で行
なってもさほど支障は生じない。
を添付図面に基づいて説明するが、該実施例は本発明を
限定するものではない。図1は本発明に係わる重水素濃
縮装置の一例を示す縦断正面図、図2は図1のA−A線
縦断面図である。横向き円筒状の重水素濃縮装置1は、
中央部内面に陽極室2が形成された陽極構造体3、イオ
ン交換膜4及び、中央部内面に陰極室5が形成された陰
極構造体6を両極室がイオン交換膜4方向に向くように
順に積層して成り、ボルト及びナット(図示略)を使用
して締着して一体化されている。
接する陽極7及び該陽極7に接する陽極給電体8がほぼ
隙間なく収容され、一方前記陰極室5内にも前記イオン
交換膜4に接する陰極9及び該陰極9に接する陰極給電
体10がほぼ隙間なく収容されている。前記陽極給電体8
と前記陰極給電体10のそれぞれ陽極面及び陰極面側には
図2に示す通り(陰極給電体のみを示す)縦方向の凹溝
11が形成され、重水素含有水を円滑に陽極7及び陰極9
の電解面に供給するとともに、生成する酸素ガス及び水
素ガスを抜き出して電流効率の上昇が達成される。前記
陽極構造体3には、陽極室2上面から斜め上に向かうガ
ス取出口12、陽極室2上側面から横に延びる重水素含有
水供給口13及び陽極室下面から横方向に延びる濃縮重水
素含有水取出口14が形成され、同様に前記陰極構造体6
には、陰極室5上面から斜め上に向かうガス取出口15、
陰極室5上側面から横に延びる重水素含有水供給口16及
び陰極室下面から陽極室方向に延び前記濃縮重水素含有
水取出口14と連結される濃縮重水素含有水取出口17が形
成されている。
水素含有水供給口13、16から重水素含有水を供給し、陽
極構造体3及び陰極構造体6の外面に取り付けたネジに
リード線をビス又はボルトで固定した外部定電流電源
(図示略)から陽極給電体8及び陰極給電体10を介して
陽極7及び陰極9に給電すると、イオン交換膜4に接触
する陽極7及び陰極9面で重水素含有水の電解が生じ酸
素ガス及び水素イオンが発生する。発生した酸素ガスは
陽極7を透過して背面に達し、一部は該陽極7に接する
陽極給電体8に形成された凹溝内を上昇してガス取出口
12から系外に取り出され、気液分離された重水素含有水
は循環し再度重水素含有水供給口13から供給される。同
様に発生した水素ガスは陰極9を透過して背面に達し、
一部は該陰極9に接する陰極給電体10に形成された凹溝
11内を上昇してガス取出口15から系外に取り出され、気
液分離された重水素含有水は循環し再度重水素含有水供
給口16から供給されて、更に重水素濃縮が継続される。
規定の濃度に濃縮された重水素含有水は取出口17から槽
外に取り出される。
縮に関する実施例を記載するが、該実施例は本発明を限
定するものではない。
ダー)を触媒とし、PTFE水懸濁液(三井フロロケミ
カル社製)及びナフィオン液(アルドリッチ社117 )を
バインダーとして使用し、これらをナフサを溶媒として
混練しペースト状物質を得た。このペーストを直径49mm
のチタン繊維焼結基体上に塗布した後、120 ℃で5分
間、80kg/cm2 の圧力で固着し陽極とした。直径50mm、
板厚が6mmのチタン製円板の両面に幅6mm深さ2mmの凹
溝を形成し陽極給電体としこれを前記陽極に密着させ、
中央に陽極室である凹部が形成された直径130 mm板厚17
mmでガス取出口、重水素含有水供給口及び濃縮重水素含
有水取出口を形成したチタン製の陽極構造体内に収容し
た。
とし、PTFE水懸濁液及びナフィオン液をバインダー
として使用し、これらをナフサを溶媒として混練しペー
スト状物質を得た。このペーストを直径49mmのチタン繊
維焼結基体上に塗布した後、120 ℃で5分間、80kg/cm
2 の圧力で固着し陰極とした。直径50mm、板厚が6mmの
ステンレス製円板の両面に幅6mm深さ2mmの凹溝を形成
し陰極給電体としこれを前記陰極に密着させ、中央に陰
極室である凹部が形成された直径130 mm板厚17mmでガス
取出口、重水素含有水供給口及び濃縮重水素含有水取出
口を形成したステンレス製の陽極構造体内に収容した。
ィオン117 を挿入し、該イオン交換膜の両側に前記陽極
及び陰極を接触させ、ボルト及びナットを使用して30k
g/cm2 の圧力で締着し圧接させた。陽極構造体及び
陰極構造体の重水素含有水供給口と濃縮重水素含有水取
出口をそれぞれ重水素含有水300 ミリリットルを充填し
た気液分離装置を介して接続し、両構造体のガス取出口
にビニールホースを接続した。リード線を取り付けネジ
でビスに取り付け定電流電源と接続して両電極へ給電
し、前記気液分離装置から重水素含有水を供給しながら
室温で電解を行なった。電解時の電流密度及び電圧を表
1に示した。
と同様に陽極及び陰極を作製し、両極をイオン交換膜で
あるナフィオン117 に接触させ、ボルト及びナットを使
用して30kg/cm2 の圧力で締着し圧接させた。この
電極体を内径5.5 cm、高さ15cmのガラス製本体にセ
ットし、かつ重水素含有水(トリチウム濃度0.5 Bq/
Kg)280 ミリリットルを入れて前記電極体を浸漬し、
更に発生する酸素ガス及び水素ガスを分離するための円
筒体を陽極面上に立てた。この円筒体、両電極への給電
体及び水素ガス取出口を嵌合した蓋体を前記ガラス製本
体にセットして本体内を密閉し、電解を行なった。電解
時の電流密度及び電圧を表1に示した。
えると発生ガスからの同伴水が多く、電圧の上昇も大き
く、実質的な運転はできなかった。一方実施例1では電
流密度を100 A/dm2 まで上昇させても電圧の上昇は
低く安定した電解を継続できた。濃縮に要する時間は電
流密度に反比例し、電力量は電圧に比例するため、電流
密度を高く電圧を低く維持できる実施例1の濃縮が経済
的に有利であることは明らかである。
き、電流計を使用して電流値を計算しながら積算電量値
が810 AHになるまで連続電解を行なったところ、重水
素含有水量が20ミリリットル採取できた。この水の減少
量は理論値にほぼ匹敵する値であった。濃縮倍率が15で
あり、液体シンチレーションカウンタ(パッカード社22
50A型)によるトリチウム濃度計測から回収率(10回測
定し平均値を求めた)は0.60であることが分かった。こ
の電解操作を同一条件で更に2回繰り返し、それぞれの
回収率を測定したところ0.62及び0.59であり、良好な再
現性が得られた。
交換膜により陽極室及び陰極室に区画された電解槽に供
給して電解し、前記重水素を濃縮することを特徴とする
重水素の濃縮方法である。本発明方法によると、 1H、
2H及び 3Hから成る水素同位体を含む水のうち1Hの
電離係数が他の同位体より大きいため 1Hの水のみがほ
ぼ選択的に電解され水素ガス及び酸素ガスに変換されて
消失するため、 2H及び 3H濃度が増加し重水素濃縮が
達成される。そしてイオン交換膜を使用しているため、
発生した水素ガス及び酸素ガスが対極に達して酸化又は
還元により元の水に戻ることが殆どないため濃縮効率を
高く維持でき、かつ両ガスの混合による爆鳴気の発生も
ないため、安全な操業が可能になる。
漬するのではなく、電解槽に重水素含有水を供給して電
解するため、少量の重水素含有水をも容易に濃縮でき、
経済的な運転が可能になる。更に電解槽を重水素含有水
に浸漬する濃縮方法と比較して電流密度を高く維持でき
るため、必要とする電力量が減少し、コスト面でも有利
になる。又本発明装置は、陽極及び該陽極に接する陽極
給電体が収容されかつ重水素含有水供給口及び濃縮重水
素含有水取出口を有する陽極室、陰極及び該陰極に接す
る陰極給電体が収容されかつ重水素含有水供給口及び濃
縮重水素含有水取出口を有する陰極室及び前記陽極及び
陰極と接触し前記陽極室及び陰極室を区画するイオン交
換膜を含んで成り、前記重水素含有水供給口から重水素
含有水を供給して水電解を行ない濃縮した重水素含有水
を前記濃縮重水素含有水取出口から取り出すことを特徴
とする重水素の濃縮装置である。この装置でも、本発明
方法の場合と同様に濃縮効率を高く維持でき、かつ安全
な操業が可能になる。
しておくと、重水素含有水の供給及び生成ガスの抜き出
しが容易になり、更に電解効率が上昇する。又本発明装
置では生成ガスを気液分離した後に取り出すことも、気
液分離のまま取り出すこともできるが、後者の場合には
取り出した気液混合状態の重水素含有水から生成ガスを
分離した後、濃縮装置に循環すると、より以上の濃縮を
生成ガスによる抵抗上昇を回避しながら行なうことが可
能になる。
断正面図。
極構造体 4・・・イオン交換膜 5・・・陰極室 6
・・・陰極構造体 7・・・陽極 8・・・陽極給電体
9・・・陰極 10・・・陰極給電体 11・・・凹溝
12・・・ガス取出口 13・・・重水素含有水供給口 14
・・・濃縮重水素含有水取出口 15・・・ガス取出口
16・・・重水素含有水供給口 17・・・濃縮重水素含有
水取出口
Claims (4)
- 【請求項1】 重水素含有水を、イオン交換膜により陽
極室及び陰極室に区画された電解槽に供給して電解し、
前記重水素を濃縮することを特徴とする重水素の濃縮方
法。 - 【請求項2】 陽極及び該陽極に接する陽極給電体が収
容されかつ重水素含有水供給口及び濃縮重水素含有水取
出口を有する陽極室、陰極及び該陰極に接する陰極給電
体が収容されかつ重水素含有水供給口及び濃縮重水素含
有水取出口を有する陰極室及び前記陽極及び陰極と接触
し前記陽極室及び陰極室を区画するイオン交換膜を含ん
で成り、前記重水素含有水供給口から重水素含有水を供
給して水電解を行ない濃縮した重水素含有水を前記濃縮
重水素含有水取出口から取り出すことを特徴とする重水
素の濃縮装置。 - 【請求項3】 陽極給電体の陽極との接触面及び反対
面、及び陰極給電体の陰極との接触面及び反対面の1又
は2以上の面に凹溝を刻設した請求項2に記載の重水素
の濃縮装置。 - 【請求項4】 濃縮重水素含有水取出口から取り出した
気液混合状態の濃縮重水素含有水を気液分離装置に循環
してガスを分離した後、電解槽に循環するようにした請
求項2に記載の重水素の濃縮装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15839295A JP3977446B2 (ja) | 1995-05-31 | 1995-05-31 | 重水素の濃縮装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15839295A JP3977446B2 (ja) | 1995-05-31 | 1995-05-31 | 重水素の濃縮装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH08323154A true JPH08323154A (ja) | 1996-12-10 |
JP3977446B2 JP3977446B2 (ja) | 2007-09-19 |
Family
ID=15670735
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---|---|---|---|---|
KR20010001690A (ko) * | 1999-06-08 | 2001-01-05 | 정흥섭 | 중수를 생산하기 위한 전기화학적 시스템 및 중수를 생산하는방법 |
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-
1995
- 1995-05-31 JP JP15839295A patent/JP3977446B2/ja not_active Expired - Lifetime
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CN108905627B (zh) * | 2018-07-05 | 2021-06-04 | 王梁 | 一种半透双极膜电渗析分离氘的方法 |
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