JPH08323145A - 排オゾン処理装置 - Google Patents

排オゾン処理装置

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Publication number
JPH08323145A
JPH08323145A JP7134239A JP13423995A JPH08323145A JP H08323145 A JPH08323145 A JP H08323145A JP 7134239 A JP7134239 A JP 7134239A JP 13423995 A JP13423995 A JP 13423995A JP H08323145 A JPH08323145 A JP H08323145A
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JP
Japan
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exhaust
exhaust ozone
heat
ozone gas
gas
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Pending
Application number
JP7134239A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenju Ozawa
建樹 小沢
Kenji Ezaki
謙治 江崎
Tetsuya Tamura
哲也 田村
Tokumitsu Ezaki
徳光 江崎
Toshiro Ishida
稔郎 石田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 排オゾンガス量が大幅に変動するような条件
下でも排オゾンガスの温度変動を緩和することができ、
安定した排オゾン処理性能を達成できる排オゾン処理装
置を得ることを目的とする。 【構成】 排オゾンガス導入管1aと、加熱ヒータ収納
容器1と、加熱された排オゾンガスを導入し一定時間滞
留させて分解する滞留容器2と、分解後に生成した処理
ガスを導入してその熱を回収するとともに回収した熱を
排オゾンガスに与える熱交換器3と、該熱交換器3を経
た処理ガスを排気する排気管4a、排気ファン4とを備
えて構成し、滞留容器2にはセラミック蓄熱材6を充填
した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、浄水や下水等をオゾ
ンで浄化する際に排出される排オゾンを熱分解して無害
化処理する排オゾン処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】浄水や下水等をオゾンで浄化する際に排
出される排オゾンを無害化処理する技術としては、活性
炭や金属酸化物触媒を用いてオゾンを分解する手段が実
用化されている。すなわち、活性炭を用いる手段は、活
性炭の主成分である炭素とオゾンとが反応して炭酸ガス
と酸素とに分解される反応を利用するものである。かか
る手段は、処理効果が確実で装置もシンプルであるが、
反応によって消耗した活性炭を定期的に補充する必要が
あり、ランニングコストが高く、保守が煩雑であるとい
う欠点を有していた。また、大容量の排オゾンを処理す
る場合には、装置容積が大きくなってしまうという欠点
もあった。
【0003】また、金属酸化物触媒を用いる手段にあっ
ては、活性炭に比べ処理寿命が長く、装置容積もコンパ
クトであるが、下水のような汚れた水や塩素が入ってい
る水を処理した排オゾンでは、触媒が被毒され処理性能
が低下するという欠点を有しており、さらにコストも高
くなるという欠点があった。
【0004】一方、これらの欠点を解決する排オゾン分
解技術として、熱分解処理法があることが知られてい
る。すなわちこの手段は、排オゾンガスを300℃〜4
00℃に加熱し、数秒間反応させることによりオゾンを
熱分解する技術である。この技術は、所定温度と一定の
反応時間が確保されれば処理効果が確実であり、消耗部
品が少ない等の特徴がある。
【0005】かかる熱分解処理法を利用した従来の排オ
ゾン処理装置(Ozone in Water Tretment, Application
and Engineering LEWIS PUBLISHERS 社)を図について
説明する。図14は従来の排オゾン処理装置を示すシス
テムフロー図であり、図において、1は排オゾンガスを
加熱する加熱ヒータを備えた加熱ヒータ収納容器、3は
熱回収用の熱交換器、4は処理後の排ガスを強制排気す
る排気ファンである。
【0006】次に動作について説明する。排オゾンガス
(20℃)は、先ず、熱回収用の熱交換器3の低温側入
り口から導入されて所定の熱交換をした後、加熱ヒータ
収納容器1に導入され、出口ガス温度が350℃になる
まで加熱される。これによって、オゾンが熱分解され、
排気すべき所定の処理ガスが生成する。
【0007】この場合において、熱交換器3に導入され
た排オゾンガス(20℃)は、上記熱分解によって生成
され熱交換器3の高温側入り口から導入された処理ガス
(350℃)と熱交換し、305℃まで予備加熱される
こととなる。
【0008】一方、熱交換によって65℃まで冷却され
た処理ガスは、排気ファン4によって強制排気される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来の排オゾン処理装
置は以上のように構成されているので、排オゾンガス量
が比較的一定である条件下では排オゾン処理性能は安定
しているものの、排オゾンガス量が大幅に変動するよう
な条件下では排オゾンガスの温度制御が不安定となり、
安定した排オゾン処理性能が得られないという問題点が
あった。
【0010】また、装置構成部材の熱容量が大きいため
に、排オゾン処理装置の立ち上げ時には、加熱中の排オ
ゾンガスから該構成部材を加熱するための熱が奪われ、
排オゾンガス温度が所定温度まで上昇せず、そのために
排オゾンが所定の濃度まで分解しないなどの問題点があ
った。
【0011】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、排オゾンガス量が大幅に変動す
るような条件下でも、安定した排オゾン処理性能が得ら
れる排オゾン処理装置を得ることを目的とする。
【0012】またこの発明は、装置の運転初期から、安
定した排オゾン処理性能が得られる排オゾン処理装置を
得ることを目的とする。
【0013】さらにこの発明は、装置をコンパクトに構
成でき、省エネルギー化を図れる排オゾン処理装置を得
ることを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る排
オゾン処理装置は、排オゾンガス導入手段と、加熱手段
により、加熱された排オゾンガスを導入し一定時間滞留
させて分解する滞留容器と、生成した処理ガスを導入し
てその熱を回収するとともに回収した熱を排オゾンガス
に与える熱交換器と、該熱交換器を経た処理ガスを排気
する排気手段と、前記滞留容器中に設けられた、前記排
オゾンガスの温度変動を緩和する蓄熱材とを備えたもの
である。
【0015】請求項2の発明に係る排オゾン処理装置
は、排オゾンガス導入手段と、排オゾンガスを加熱する
加熱手段と、加熱された排オゾンガスを導入し一定時間
滞留させて分解する滞留容器と、生成した処理ガスを導
入してその熱をヒートパイプによって回収する熱回収手
段と、該熱回収手段によって回収した熱を前記排オゾン
ガスにヒートパイプによって与える放熱手段と、前記熱
回収手段を経た処理ガスを排気する排気手段とを備えた
ものである。
【0016】請求項3の発明に係る排オゾン処理装置
は、請求項2の排オゾン処理装置において、滞留容器中
に排オゾンガスの温度変動を緩和する蓄熱材を備えたも
のである。
【0017】請求項4の発明に係る排オゾン処理装置
は、請求項1または請求項3の排オゾン処理装置におい
て、蓄熱材としてセラミック製の充填材を使用するとと
もに、加熱手段によって排オゾンガスを加熱する温度と
して250℃〜300℃とすることを特徴とするもので
ある。
【0018】請求項5の発明に係る排オゾン処理装置
は、請求項1または請求項3の排オゾン処理装置におい
て、蓄熱材として金属製の充填材を使用するとともに、
加熱手段によって排オゾンガスを加熱する温度として2
30℃〜300℃とすることを特徴とするものである。
【0019】請求項6の発明に係る排オゾン処理装置
は、請求項1ないし請求項5の排オゾン処理装置におい
て、排オゾンガス導入手段の経路中に外気を導入する外
気導入手段を備えたものである。
【0020】請求項7の発明に係る排オゾン処理装置
は、請求項1ないし請求項5の排オゾン処理装置におい
て、排気手段を経た排気ガスを排オゾンガス導入手段に
導くバイパス配管と、該バイパス配管または前記排気手
段の少なくとも一方の経路中に設けられ、前記排気ガス
の流れを制御する制御バルブとを備えたものである。
【0021】請求項8の発明に係る排オゾン処理装置
は、請求項1、請求項4ないし請求項7の排オゾン処理
装置において、加熱手段、滞留容器及び熱交換器を同一
の収納容器内に収納したものである。
【0022】請求項9の発明に係る排オゾン処理装置
は、請求項2ないし請求項7の排オゾン処理装置におい
て、加熱手段、滞留容器、熱回収手段及び放熱手段を同
一の収納容器内に収納したものである。
【0023】
【作用】請求項1の発明における排オゾン処理装置は、
滞留容器中に蓄熱材を備えたことにより、排オゾンガス
量が大幅に変動するような条件下でも排オゾンガスの温
度変動を緩和することができ、安定した排オゾン処理性
能を得る。
【0024】請求項2の発明における排オゾン処理装置
は、安定した排オゾン処理性能を得るほか、熱回収手段
と放熱手段とをそれぞれ備えたことにより、配管レイア
ウトを簡略化でき、装置構成がコンパクトになる。
【0025】請求項3の発明における排オゾン処理装置
は、滞留容器中に蓄熱材を備えたことにより、排オゾン
ガス量が大幅に変動するような条件下でも排オゾンガス
の温度変動を緩和することができ、さらに安定した排オ
ゾン処理性能を得る。
【0026】請求項4の発明における排オゾン処理装置
は、蓄熱材としてセラミック製の充填材を使用し、排オ
ゾンガスの加熱温度を250℃〜300℃とすることに
より、さらに低温での運転が可能となり、ランニングコ
ストが低減できるほか、装置構成部材の耐熱性能を緩和
できる。
【0027】請求項5の発明における排オゾン処理装置
は、蓄熱材として金属製の充填材を使用し、排オゾンガ
スの加熱温度を230℃〜300℃とすることにより、
さらに低温での運転が可能となり、ランニングコストが
低減できるほか、装置構成部材の耐熱性能を緩和でき
る。
【0028】請求項6の発明における排オゾン処理装置
は、装置の初期運転時に外気導入手段によって外気を導
入して加熱し、その加熱した外気を装置内に流すことに
よって、装置を排オゾンガスの処理に適した温度まで予
熱できるので、装置の排オゾンガス分解能力を十分に発
揮させることができ、初期運転時における未分解オゾン
の排出を防止する。
【0029】請求項7の発明における排オゾン処理装置
は、排気手段を経た排気ガスの流れをバイパス配管及び
制御バルブによって制御し、再び排オゾンガス導入手段
に導くことにより、排気ガスの熱を装置の構成部材の加
熱に有効に利用し、省エネルギー化を図る。
【0030】請求項8の発明における排オゾン処理装置
は、加熱手段、滞留容器及び熱交換器を同一の収納容器
内に収納したことにより、装置をコンパクトに構成して
構成部材からの放熱量を少なくし、省エネルギー化を図
る。
【0031】請求項9の発明における排オゾン処理装置
は、加熱手段、滞留容器、熱回収手段及び放熱手段を同
一の収納容器内に収納したことにより、装置をさらにコ
ンパクトに構成して構成部材からの放熱量を少なくし、
省エネルギー化を図る。
【0032】
【実施例】
実施例1.以下、この発明の一実施例を図について説明
する。図1はこの発明の一実施例による排オゾン処理装
置を示すシステムフロー図であり、図において、1は排
オゾンガスを加熱する加熱ヒータを備えた加熱ヒータ収
納容器(加熱手段)、1aはこの加熱ヒータ収納容器1
に排オゾンガスを導入する排オゾンガス導入管(排オゾ
ンガス導入手段)、2は加熱ヒータ収納容器1によって
加熱された排オゾンガスを導入し、一定時間滞留させて
オゾンを分解する滞留容器、3は滞留容器2で排オゾン
ガスの分解によって生成した処理ガスを導入して該処理
ガスの熱を回収するとともに、回収した熱を加熱ヒータ
収納容器1に導入される前の排オゾンガスに与える熱交
換器、4は熱交換器3を経た処理ガスを排出するための
排気管(排気手段)4aの経路中に設けられ該処理ガス
を強制排気する排気ファン(排気手段)である。
【0033】5は滞留容器2中に充填して設けられ、排
オゾンガスの温度変動を緩和する蓄熱材である。この蓄
熱材5は、排オゾンガスの比熱に対し十分に大きな比熱
を有しているとともに、大きな表面積をも有しており、
排オゾンガス量の変化に対しガス温度を常に安定に保つ
ことができるように形成されている。
【0034】次に動作について説明する。先ず、排オゾ
ンガス導入管1aから導入された排オゾンガス(20
℃)は、熱交換器3の低温側入り口から導入されて、後
述する熱交換によって予熱(305℃)された後、加熱
ヒータ収納容器1に導入され、出口ガス温度が350℃
になるまで加熱される。
【0035】加熱された排オゾンガス(350℃)は、
滞留容器2に導入されて蓄熱材5と接触し、一定時間滞
留してオゾンが熱分解され、所定の処理ガス(350
℃)が生成する。
【0036】なお、上記熱交換は、熱交換器3の低温側
入り口から導入された排オゾンガス(20℃)が、熱分
解によって生成され熱交換器3の高温側入り口から導入
された処理ガス(350℃)と熱交換し、305℃まで
予備加熱されることにより行われる。また、熱交換後の
処理ガスの温度は、65℃となる。
【0037】この処理ガスは、熱交換器3から排気管4
aを経て排気ファン4によって強制排気される。
【0038】以上に述べたように、この実施例1によれ
ば、滞留容器2中に蓄熱材5を充填したことにより、排
オゾンガス量が変動した場合でも、蓄熱材5の緩衝効果
によってガス温度の変動が緩和されるため、非常に安定
した処理性能が得られる。
【0039】実施例2.図2はこの発明の一実施例によ
る排オゾン処理装置を示すシステムフロー図であり、以
下、実施例1における図1に示した相当部分には同一符
号を付しその説明を省略する。図において、8は滞留容
器2で生成した処理ガスを導入して該処理ガスの熱を回
収するヒートパイプを備えた熱回収用ヒートパイプ収納
容器(熱回収手段)、9は排オゾンガス導入管1aの経
路中に配置され、熱回収用ヒートパイプ収納容器8にお
いて回収した熱を、加熱ヒータ収納容器1に導入される
前の排オゾンガスに与えるためのヒートパイプを備えた
放熱用ヒートパイプ収納容器(放熱手段)である。
【0040】次に動作について説明する。先ず、排オゾ
ンガス導入管1aから導入された排オゾンガス(20
℃)は、放熱用ヒートパイプ収納容器9に入り、305
℃まで昇温された後、加熱ヒータ収納容器1に送られ、
出口ガス温度が350℃になるように加熱ヒータで加熱
される。
【0041】次に加熱された排オゾンガス(350℃)
は滞留容器2に送られ、オゾンを分解して処理ガスとさ
れた後、熱回収用ヒートパイプ収納容器8に入る。この
熱回収用ヒートパイプ収納容器8では、ヒートパイプに
より熱が回収され、その回収された熱が放熱用ヒートパ
イプ収納容器9に送られて放熱され、その結果、処理ガ
スは65℃まで冷却される。
【0042】そしてこの処理ガスは、熱回収用ヒートパ
イプ収納容器8から排気管4aを経て排気ファン4によ
って強制排気される。
【0043】以上に述べたように、この実施例2によれ
ば、ヒートパイプを備えた熱回収用ヒートパイプ収納容
器8及び放熱用ヒートパイプ収納容器9とをそれぞれ設
けたことにより、実施例1の場合よりも配管レイアウト
を簡略化でき、装置構成がコンパクトになる。
【0044】実施例3.この実施例は、実施例2におけ
る滞留容器2中に排オゾンガスの温度変動を緩和する蓄
熱材5を備えたものでり、他の構成は実施例2の場合と
同様である。図3はこの発明の他の実施例による排オゾ
ン処理装置を示すシステムフロー図である。
【0045】次に動作について説明する。実施例2の動
作と異なる点は、滞留容器2中に蓄熱材5を充填したこ
とにより、排オゾンガス量が変動した場合でも、蓄熱材
5の緩衝効果によってガス温度の変動が緩和されること
である。したがって、非常に安定した処理性能が得られ
る。
【0046】実施例4.この実施例は、実施例1におけ
る蓄熱材5の代わりに、セラミック製の充填材を使用し
て構成し、排オゾンガスの加熱温度を250℃として構
成したものであり、その他の構成は実施例1の場合と同
様である。図4はこの発明の他の実施例による排オゾン
処理装置を示すシステムフロー図である。図において、
6はセラミック製の充填材にて形成されたセラミック蓄
熱材(セラミック製の充填材)である。
【0047】次に動作について説明する。先ず、排オゾ
ンガス導入管1aから導入された排オゾンガス(20
℃)は、熱交換器3の低温側入り口から導入されて、後
述する熱交換によって予熱(210℃)された後、加熱
ヒータ収納容器1に導入され、出口ガス温度が250℃
になるまで加熱される。
【0048】加熱された排オゾンガス(250℃)は、
滞留容器2に導入されてセラミック蓄熱材6と接触し、
一定時間滞留してオゾンが熱分解され、所定の処理ガス
(250℃)が生成する。
【0049】なお、上記熱交換は、熱交換器3の低温側
入り口から導入された排オゾンガス(20℃)が、熱分
解によって生成され熱交換器3の高温側入り口から導入
された処理ガス(250℃)と熱交換し、210℃まで
予備加熱されることにより行われる。また、熱交換後の
処理ガスの温度は、60℃となる。
【0050】そしてこの処理ガスは、熱交換器3から排
気管4aを経て排気ファン4によって強制排気される。
【0051】かかる動作における排オゾンガスの加熱温
度等は、以下の実験によって得られたオゾン濃度と熱分
解部温度との関係から見いだされたものである。この実
験結果を図について説明する。図5はオゾン濃度と熱分
解部温度との関係を示すグラフ図であり、以下に示す実
験条件下で得られたものである。すなわち、排オゾン濃
度は3700ppm、ガス流量は35Nm3 /h、滞留
容器2内の滞留時間は4秒である。またセラミック蓄熱
材6の比熱は0.2kcal/kg deg、空隙率は
78%、表面積は620m2 /m3 、重量は721kg
/m3 である。
【0052】図5に示されるように、排オゾンガス温度
を250℃以上にすれば、オゾンの排出基準濃度(0.
06ppm)以下に処理できることが分かる。
【0053】以上に述べたように、滞留容器2中にセラ
ミック蓄熱材6を充填したことにより、実施例1におけ
る排オゾンガスの加熱温度が350℃であるのに対し、
該加熱温度を250℃と下げることができる。すなわ
ち、実施例1の場合よりもさらに低温での運転が可能と
なり、ランニングコストが低減できるほか、熱交換器
3、加熱ヒータ収納容器1、滞留容器2及び各種配管等
の装置構成部材の耐熱性能を緩和できる。
【0054】実施例5.この実施例は、実施例3におけ
る蓄熱材5の代わりに、セラミック充填材6を使用して
構成し、排オゾンガスの加熱温度を250℃として構成
したものであり、その他の構成は実施例3の場合と同様
である。図6はこの発明の他の実施例による排オゾン処
理装置を示すシステムフロー図である。
【0055】次に動作について説明する。各温度条件
は、上記実施例4の場合と同様である。また、実施例3
の動作と異なるのは、滞留容器2中にセラミック蓄熱材
6を充填したことにより、実施例3における排オゾンガ
スの加熱温度が350℃であるのに対し、該加熱温度を
250℃と下げることができる点である。すなわち、実
施例3の場合よりもさらに低温での運転が可能となり、
ランニングコストが低減できるほか、熱回収用ヒートパ
イプ収納容器8、放熱用ヒートパイプ収納容器9、加熱
ヒータ収納容器1、滞留容器2及び各種配管等の装置構
成部材の耐熱性能を緩和できる。
【0056】また、ヒートパイプを備えた熱回収用ヒー
トパイプ収納容器8及び放熱用ヒートパイプ収納容器9
とをそれぞれ設けたことにより、熱交換器3を用いた上
記実施例4の場合よりもさらに配管レイアウトを簡略化
でき、装置構成がコンパクトになる。
【0057】実施例6.この実施例は、実施例4におけ
るセラミック蓄熱材6の代わりに、表面積の大きい鉄製
の充填材を蓄熱材として使用して構成し、排オゾンガス
の加熱温度を230℃として構成したものであり、その
他の構成は実施例4の場合と同様である。図7はこの発
明の他の実施例による排オゾン処理装置を示すシステム
フロー図である。図において、7は表面積の大きい鉄製
の充填材にて形成された鉄製蓄熱材(金属性の充填材)
である。
【0058】次に動作について説明する。先ず、排オゾ
ンガス導入管1aから導入された排オゾンガス(20
℃)は、熱交換器3の低温側入り口から導入されて、後
述する熱交換によって予熱(195℃)された後、加熱
ヒータ収納容器1に導入され、出口ガス温度が230℃
になるまで加熱される。
【0059】加熱された排オゾンガス(230℃)は、
滞留容器2に導入されて鉄製蓄熱材7と接触し、一定時
間滞留してオゾンが熱分解され、所定の処理ガス(23
0℃)が生成する。
【0060】なお、上記熱交換は、熱交換器3の低温側
入り口から導入された排オゾンガス(20℃)が、熱分
解によって生成され熱交換器3の高温側入り口から導入
された処理ガス(230℃)と熱交換し、195℃まで
予備加熱されることにより行われる。また、熱交換後の
処理ガスの温度は、55℃となる。
【0061】そしてこの処理ガスは、熱交換器3から排
気管4aを経て排気ファン4によって強制排気される。
【0062】かかる動作における排オゾンガスの加熱温
度等は、以下の実験によって得られたオゾン濃度と熱分
解部温度との関係から見いだされたものである。この実
験結果を図について説明する。図8はオゾン濃度と熱分
解部温度との関係を示すグラフ図であり、以下に示す実
験条件下で得られたものである。すなわち、排オゾン濃
度は3700ppm、ガス流量は35Nm3 /h、滞留
容器2内の滞留時間は4秒である。また鉄製蓄熱材7の
比熱は0.12kcal/kg deg、空隙率は88
%、表面積は400m2 /m3 、重量は640kg/m
3 である。
【0063】図8に示されるように、排オゾンガス温度
を230℃以上にすれば、オゾンの排出基準濃度(0.
06ppm)以下に処理できることが分かる。
【0064】以上に述べたように、実施例4の場合と異
なるのは、滞留容器2中に鉄製蓄熱材7を充填したこと
により、実施例4における排オゾンガスの加熱温度が2
50℃であるのに対し、該加熱温度を230℃と下げる
ことができる点である。すなわち、実施例4の場合より
もさらに低温での運転が可能となり、ランニングコスト
が低減できるほか、熱交換器3、加熱ヒータ収納容器
1、滞留容器2及び各種配管等の装置構成部材の耐熱性
能を緩和できる。
【0065】実施例7.この実施例は、実施例3におけ
る蓄熱材5の代わりに、鉄製蓄熱材7を使用して構成
し、排オゾンガスの加熱温度を230℃として構成した
ものであり、その他の構成は実施例3の場合と同様であ
る。図9はこの発明の他の実施例による排オゾン処理装
置を示すシステムフロー図である。
【0066】次に動作について説明する。実施例3の場
合と異なるのは、滞留容器2中にセラミック蓄熱材6を
充填したことにより、実施例3における排オゾンガスの
加熱温度が350℃であるのに対し、該加熱温度を23
0℃と下げることができる点である。すなわち、さらに
詳しくは、加熱温度が230℃、熱交換後の排オゾンガ
スの温度が195℃、熱交換後の処理ガス温度が55℃
となる点である。
【0067】このように実施例3の場合よりもさらに低
温での運転が可能となり、ランニングコストが低減でき
るほか、熱回収用ヒートパイプ収納容器8、放熱用ヒー
トパイプ収納容器9、加熱ヒータ収納容器1、滞留容器
2及び各種配管等の装置構成部材の耐熱性能を緩和でき
る。
【0068】また、ヒートパイプを備えた熱回収用ヒー
トパイプ収納容器8及び放熱用ヒートパイプ収納容器9
とをそれぞれ設けたことにより、熱交換器3を用いた上
記実施例6の場合よりもさらに配管レイアウトを簡略化
でき、装置構成がコンパクトになる。
【0069】実施例8.この実施例は、実施例4におけ
る排オゾンガス導入管1aに外気を導入する外気導入手
段を設けて構成したものであり、その他の構成は実施例
4の場合と同様である。図10はこの発明の他の実施例
による排オゾン処理装置を示すシステムフロー図であ
る。図において、10は排オゾンガス導入管1aを分岐
する分岐配管(外気導入手段)、11はこの分岐配管1
0への外気の導入及び遮断を制御する分岐バルブ(外気
導入手段)である。
【0070】次に動作について説明する。先ず、装置の
初期立ち上げ時に、分岐バルブ11を開いて分岐配管1
0から排オゾンガス導入管1aに外気を導入し、排オゾ
ンガスの場合と同様に装置内に流して所定の加熱や熱交
換等を行い、装置を所定温度まで予熱する。そして装置
の予熱が終了したら、分岐バルブ11を閉じ、外気は熱
交換器3から排気管4aを経て排気ファン4によって強
制排気されるとともに、通常の運転動作に切り替えられ
る。
【0071】このように装置を所定温度まで予熱するこ
とにより、排オゾンガスを導入してから、装置の排オゾ
ンガス分解能力を十分に発揮させることができ、初期運
転時における未分解オゾンの排出を防止できる。
【0072】なお、本実施例にあっては、分岐配管10
及び分岐バルブ11を実施例4における排オゾンガス導
入管1aに設けたが、その他の実施例においても採用す
ることができる。
【0073】実施例9.図11はこの発明の他の実施例
による排オゾン処理装置を示すシステムフロー図であ
る。図において、12は排気管4aを経た排気ガスを、
排オゾンガス導入管1aの下流であって加熱ヒータ収納
容器1の直前部分に導くバイパス配管、13はバイパス
配管12の下流側に配置され該バイパス配管12を流れ
る排気ガスの流れのオンオフを制御するバイパスバルブ
(制御バルブ)、14は排気管4aの下流に設けられ排
気管4aを流れる排気ガスの流れのオンオフを制御する
予備バルブ(制御バルブ)である。この実施例は、実施
例8の構成において、これらバイパス配管12、バイパ
スバルブ13、予備バルブ14を追加して構成したもの
であり、他の構成は実施例8の場合と同様である。
【0074】次に動作について説明する。装置の初期立
ち上げ時に、分岐バルブ11を開いて分岐バルブ11か
ら排オゾンガス導入管1aに外気を導入し、熱交換器
3、加熱ヒータ収納容器1、滞留容器2等に流して装置
を予熱する点は、実施例8の場合と同様である。異なる
点は、予備バルブ14を閉じ、かつバイパスバルブ13
を開くことによって、排気ファン4を経た外気をバイパ
ス配管12に流し、排オゾンガス導入管1aの下流に導
く点である。
【0075】排オゾンガス導入管1aに導かれた外気
は、再度、加熱ヒータ収納容器1に導入され、滞留容器
2、熱交換器3等を経て、排気ファン4によって強制排
気される。なお、所定の予熱温度になったら、予備バル
ブ14を開き、バイパスバルブ13を閉じて、通常の運
転動作に切り替える。
【0076】このように、加熱された外気を装置内に所
定回数、再循環させて装置を予備加熱することにより、
加熱ヒータ収納容器1での加熱エネルギーを少なくする
ことができるとともに、実施例8の場合よりも、装置内
温度を所定温度まで早く上昇させることができる。すな
わち、排気ガスの有する熱エネルギーを装置の構成部材
の予備加熱に有効に利用し、省エネルギー化を図ること
ができる。
【0077】実施例10.図12はこの発明の他の実施
例による排オゾン処理装置を示すシステムフロー図であ
る。図において、6aはセラミック製の蓄熱材を収容す
るとともに上記滞留容器2の機能をも担う蓄熱材収容部
(滞留容器)、15は排オゾンガスを加熱する加熱ヒー
タを備えた加熱ヒータ部(加熱手段)、16は処理ガス
からの熱を回収して導入された排オゾンガスに与える熱
回収用の熱交換器部(熱交換器)、17はこれら加熱ヒ
ータ部15、蓄熱材収容部6a及び熱交換器部16を収
容する収納容器である。
【0078】次に動作について説明する。この実施例に
よる動作は、実施例4の動作と同様であるが、加熱ヒー
タ部15、蓄熱材収容部6a及び熱交換器部16を同一
の収納容器17に収容して、配管レイアウトを省略化し
装置をコンパクトに構成したので、構成部材からの放熱
量を少なくでき、省エネルギー化を図ることができる。
【0079】実施例11.図13はこの発明の他の実施
例による排オゾン処理装置を示すシステムフロー図であ
る。図において、18はヒートパイプを用いて熱交換を
するヒートパイプ式熱交換器部(熱回収手段及び放熱手
段)である。この実施例は、実施例10の構成におい
て、熱交換器部16の代わりにヒートパイプ式熱交換器
部18を使用して構成したものであり、他の構成は実施
例10の場合と同様である。
【0080】次に動作について説明する。排オゾンガス
(20℃)は、先ずヒートパイプ式熱交換器部18の放
熱側入り口に入り、後述する処理ガスとの熱交換により
210℃まで昇温される。そして、加熱ヒータ部15に
導入され、ここで250℃まで加熱される。この加熱ガ
スは蓄熱材収容部6aに送られ、オゾンが分解され処理
ガスとされた後、ヒートパイプ式熱交換器部18の熱回
収側入り口に導入される。
【0081】ヒートパイプ式熱交換器部18に導入され
た処理ガスは、排オゾンガス(20℃)に熱を与え、6
0℃まで温度降下し、排気ファン4により排気される。
【0082】以上に述べたように、この実施例11によ
れば、ヒートパイプを用いたヒートパイプ式熱交換器部
18を備えて構成したので、実施例10の場合よりもさ
らに配管レイアウトを省略化でき、装置をコンパクトに
できるため、構成部材からの放熱量をさらに少なくで
き、省エネルギー化をよりいっそう図ることができる。
【0083】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明によれ
ば、排オゾンガス導入手段と、排オゾンガスを加熱する
加熱手段と、加熱された排オゾンガスを導入し一定時間
滞留させて分解する滞留容器と、生成した処理ガスを導
入してその熱を回収するとともに回収した熱を排オゾン
ガスに与える熱交換器と、該熱交換器を経た処理ガスを
排気する排気手段とを有した排オゾン処理装置におい
て、前記滞留容器中に前記排オゾンガスの温度変動を緩
和する蓄熱材を備えるように構成したので、排オゾンガ
ス量が大幅に変動するような条件下でも排オゾンガスの
温度変動を緩和することができ、安定した排オゾン処理
性能を達成できる排オゾン処理装置を得ることができる
効果がある。
【0084】請求項2の発明によれば、排オゾンガス導
入手段と、排オゾンガスを加熱する加熱手段と、加熱さ
れた排オゾンガスを導入し一定時間滞留させて分解する
滞留容器と、生成した処理ガスを導入してその熱をヒー
トパイプによって回収する熱回収手段と、該熱回収手段
によって回収した熱を前記排オゾンガスにヒートパイプ
によって与える放熱手段と、前記熱回収手段を経た処理
ガスを排気する排気手段とを備えるように構成したの
で、安定した排オゾン処理性能を達成できるほか、配管
レイアウトを簡略化でき、装置構成がコンパクトな排オ
ゾン処理装置を得ることができる効果がある。
【0085】請求項3の発明によれば、滞留容器中に排
オゾンガスの温度変動を緩和する蓄熱材を備えて構成し
たので、排オゾンガス量が大幅に変動するような条件下
でも排オゾンガスの温度変動を緩和することができ、さ
らに安定した排オゾン処理性能を達成できる排オゾン処
理装置を得ることができる効果がある。
【0086】請求項4の発明によれば、蓄熱材としてセ
ラミック製の充填材を使用するとともに、加熱手段によ
って排オゾンガスを加熱する温度として250℃〜30
0℃となるように構成したので、さらに低温での運転が
可能となり、ランニングコストが低減できるほか、装置
構成部材の耐熱性能を緩和できる排オゾン処理装置を得
ることができる効果がある。
【0087】請求項5の発明によれば、蓄熱材として金
属製の充填材を使用するとともに、加熱手段によって排
オゾンガスを加熱する温度として230℃〜300℃と
なるように構成したので、さらに低温での運転が可能と
なり、ランニングコストが低減できるほか、装置構成部
材の耐熱性能を緩和できる排オゾン処理装置を得ること
ができる効果がある。
【0088】請求項6の発明によれば、排オゾンガス導
入手段の経路中に外気を導入する外気導入手段を備える
ように構成したので、加熱した外気を装置内に流して装
置を排オゾンガスの処理に適した温度まで予熱すること
により、装置の排オゾンガス分解能力を十分に発揮させ
ることができ、初期運転時における未分解オゾンの排出
を防止できる排オゾン処理装置を得ることができる効果
がある。
【0089】請求項7の発明によれば、排気手段を経た
排気ガスを排オゾンガス導入手段に導くバイパス配管
と、該バイパス配管または前記排気手段の少なくとも一
方の経路中に設けられ、前記排気ガスの流れを制御する
制御バルブとを備えるように構成したので、排気手段を
経た排気ガスの流れをバイパス配管及び制御バルブによ
って制御し、再び排オゾンガス導入手段に導くことによ
り、排気ガスの熱を装置の構成部材の加熱に有効に利用
でき、省エネルギー化を図ることができる排オゾン処理
装置を得ることができる効果がある。
【0090】請求項8の発明によれば、加熱手段、滞留
容器及び熱交換器を同一の収納容器内に収納するように
構成したので、装置をコンパクトに構成でき、構成部材
からの放熱量を少なくして省エネルギー化を図れる排オ
ゾン処理装置を得ることができる効果がある。
【0091】請求項9の発明によれば、加熱手段、滞留
容器、熱回収手段及び放熱手段を同一の収納容器内に収
納するように構成したので、装置をさらにコンパクトに
構成でき、構成部材からの放熱量を少なくして省エネル
ギー化を図れる排オゾン処理装置を得ることができる効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施例による排オゾン処理装置
を示すシステムフロー図である。
【図2】 この発明の他の実施例による排オゾン処理装
置を示すシステムフロー図である。
【図3】 この発明の他の実施例による排オゾン処理装
置を示すシステムフロー図である。
【図4】 この発明の他の実施例による排オゾン処理装
置を示すシステムフロー図である。
【図5】 オゾン濃度と熱分解部温度との関係を示すグ
ラフ図である。
【図6】 この発明の他の実施例による排オゾン処理装
置を示すシステムフロー図である。
【図7】 この発明の他の実施例による排オゾン処理装
置を示すシステムフロー図である。
【図8】 オゾン濃度と熱分解部温度との関係を示すグ
ラフ図である。
【図9】 この発明の他の実施例による排オゾン処理装
置を示すシステムフロー図である。
【図10】 この発明の他の実施例による排オゾン処理
装置を示すシステムフロー図である。
【図11】 この発明の他の実施例による排オゾン処理
装置を示すシステムフロー図である。
【図12】 この発明の他の実施例による排オゾン処理
装置を示すシステムフロー図である。
【図13】 この発明の他の実施例による排オゾン処理
装置を示すシステムフロー図である。
【図14】 従来の排オゾン処理装置を示すシステムフ
ロー図である。
【符号の説明】
1 加熱ヒータ収納容器(加熱手段)、1a 排オゾン
ガス導入管(排オゾンガス導入手段)、2 滞留容器、
3 熱交換器、4 排気ファン(排気手段)、4a 排
気管(排気手段)、5 蓄熱材、6 セラミック蓄熱材
(セラミック製の充填材)、6a 蓄熱材収容部(滞留
容器)、7 鉄製蓄熱材(金属製の充填材)、8 熱回
収用ヒートパイプ収納容器(熱回収手段)、9 放熱用
ヒートパイプ収納容器(放熱手段)、10 分岐配管
(外気導入手段)、11 分岐バルブ(外気導入手
段)、12 バイパス配管、13 バイパスバルブ(制
御バルブ)、14 予備バルブ(制御バルブ)、15
加熱ヒータ部(加熱手段)、16熱交換器部(熱交換
器)、17 収納容器、18 ヒートパイプ式熱交換器
部(熱回収手段及び放熱手段)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 江崎 徳光 神戸市兵庫区和田崎町1丁目1番2号 三 菱電機株式会社制御製作所内 (72)発明者 石田 稔郎 神戸市兵庫区和田崎町1丁目1番2号 三 菱電機株式会社制御製作所内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 排オゾンガスを導入する排オゾンガス導
    入手段と、該排オゾンガス導入手段によって導入された
    前記排オゾンガスを加熱する加熱手段と、該加熱手段に
    よって加熱された排オゾンガスを導入し一定時間滞留さ
    せて分解する滞留容器と、該滞留容器で生成した処理ガ
    スを導入して該処理ガスの熱を回収するとともに回収し
    た熱を前記加熱手段に導入される前の排オゾンガスに与
    える熱交換器と、該熱交換器を経た処理ガスを排気する
    排気手段と、前記滞留容器中に設けられ、前記排オゾン
    ガスの温度変動を緩和する蓄熱材とを備えた排オゾン処
    理装置。
  2. 【請求項2】 排オゾンガスを導入する排オゾンガス導
    入手段と、該排オゾンガス導入手段によって導入された
    前記排オゾンガスを加熱する加熱手段と、該加熱手段に
    よって加熱された排オゾンガスを導入し一定時間滞留さ
    せて分解する滞留容器と、該滞留容器で生成した処理ガ
    スを導入して該処理ガスの熱をヒートパイプによって回
    収する熱回収手段と、前記排オゾンガス導入手段の経路
    中に配置され、前記熱回収手段によって回収した熱を前
    記加熱手段に導入される前の排オゾンガスにヒートパイ
    プによって与える放熱手段と、前記熱回収手段を経た処
    理ガスを排気する排気手段とを備えた排オゾン処理装
    置。
  3. 【請求項3】 前記滞留容器中に前記排オゾンガスの温
    度変動を緩和する蓄熱材を備えた請求項2記載の排オゾ
    ン処理装置。
  4. 【請求項4】 前記蓄熱材としてセラミック製の充填材
    を使用するとともに、前記加熱手段によって前記排オゾ
    ンガスを加熱する温度として250℃〜300℃とする
    ことを特徴とする請求項1または請求項3記載の排オゾ
    ン処理装置。
  5. 【請求項5】 前記蓄熱材として金属製の充填材を使用
    するとともに、前記加熱手段によって前記排オゾンガス
    を加熱する温度として230℃〜300℃とすることを
    特徴とする請求項1または請求項3記載の排オゾン処理
    装置。
  6. 【請求項6】 前記排オゾンガス導入手段の経路中に外
    気を導入する外気導入手段を備えた請求項1ないし請求
    項5のいずれかに記載の排オゾン処理装置。
  7. 【請求項7】 前記排気手段を経た排気ガスを前記排オ
    ゾンガス導入手段に導くバイパス配管と、該バイパス配
    管または前記排気手段の少なくとも一方の経路中に設け
    られ、前記排気ガスの流れを制御する制御バルブとを備
    えた請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の排オゾ
    ン処理装置。
  8. 【請求項8】 前記加熱手段、前記滞留容器及び前記熱
    交換器を同一の収納容器内に収納した請求項1、請求項
    4ないし請求項7のいずれかに記載の排オゾン処理装
    置。
  9. 【請求項9】 前記加熱手段、前記滞留容器、前記熱回
    収手段及び前記放熱手段を同一の収納容器内に収納した
    請求項2ないし請求項7のいずれかに記載の排オゾン処
    理装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006000774A (ja) * 2004-06-18 2006-01-05 Toshiba Corp オゾン分解装置
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JP2008125742A (ja) * 2006-11-20 2008-06-05 Osaka Gas Co Ltd 空気清浄装置及びその制御方法
KR102138300B1 (ko) * 2020-03-25 2020-07-27 주식회사 아우르다 플라즈마와 자외선을 이용한 공기 살균장치 및 공기 살균방법

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