JPH08322743A - 食品素材破砕装置 - Google Patents

食品素材破砕装置

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JPH08322743A
JPH08322743A JP13504595A JP13504595A JPH08322743A JP H08322743 A JPH08322743 A JP H08322743A JP 13504595 A JP13504595 A JP 13504595A JP 13504595 A JP13504595 A JP 13504595A JP H08322743 A JPH08322743 A JP H08322743A
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JP
Japan
Prior art keywords
food material
rotary shaft
rotary
blades
food
Prior art date
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Pending
Application number
JP13504595A
Other languages
English (en)
Inventor
Satoshi Takegawa
聡 竹川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SHIRAKO KK
Shirako Co Ltd
Original Assignee
SHIRAKO KK
Shirako Co Ltd
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Publication date
Application filed by SHIRAKO KK, Shirako Co Ltd filed Critical SHIRAKO KK
Priority to JP13504595A priority Critical patent/JPH08322743A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】茸類、魚、貝、海草類、等の繊維性の食品素材
をその繊維方向沿って切り裂いて小片とすることのでき
る食品素材破砕装置を提供すること。 【構成】短時間で大量に食品素材を繊維方向に切り裂く
ことのできる装置であって、回転軸2と、この回転軸に
取り付けられた多段回転翼3,3´と、これらを覆うハ
ウジング4とが装置内に収容されており、回転軸2が垂
直に対して45度以下の角度で傾斜し、多段回転翼3,
3´が上記回転軸に対して90度以下の取り付け角度で
取り付けられていることを特徴とする。装置内に投入さ
れた食品素材は多段回転翼に衝突し、さらにハウジング
に衝突し、再び多段回転翼に衝突することを繰り返し
て、繊維方向に切り裂かれる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は食品素材を繊維の方向に
切り裂くのに適した食品素材破砕装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来食品素材を破砕して小片とする方法
としてよく使用されるのは、回転歯方式のフードスライ
サーや、ハンマーミル等である。回転歯方式のフードス
ライサーは、回転する歯によって食品が同じ方向に一定
の間隔で切断されるものであり、ハンマーミルは、回転
するローターに多数のハンマーが取り付けられていてロ
ーターの回転によりハンマーが高速で回転して食品を粉
砕するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、食品素材を
破砕して小片とする場合は、要求される小片のサイズや
形状など様々であるが、食品によってはその繊維方向に
裂けた形状が望まれることがある。例えば、茸類、魚、
貝、海草類、鳥のささみ、ある種の野菜等では、その素
材の特質を残して繊維形状を保持した状態の小片とする
ことが望まれる。
【0004】しかしながら、上記した回転歯方式のフー
ドスライサーを使用すると、食品素材はその繊維の方向
に関係なくカッターの回転方向にのみ切断され、鋭利な
切断面をもった小片となる。また、ハンマーミルを使用
すると、やはり食品素材の繊維の方向に関係なく細かく
粉砕される。したがって、これらの機械では食品素材を
繊維方向に沿って裂くことはできず、上記したように繊
維形状を保持した小片を得ようとすれば、手で直接食品
素材を裂く以外に方法がなかった。それでは多大な労力
と時間が必要であり、大量生産は不可能であった。
【0005】本発明は上記問題に対処してなされたもの
で、食品素材をその繊維方向沿って切り裂いて小片とす
ることのできる食品素材破砕装置を提供することを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、回転
軸と、この回転軸に取り付けられた多段回転翼と、これ
らを覆うハウジングとが装置内に収容されており、上記
回転軸が垂直に対して45度以下の角度で傾斜し、上記
多段翼が上記回転軸に対して90度以下の取り付け角度
で取り付けられていることを特徴とする食品素材破砕装
置に関する。
【0007】さらに詳しく説明すると、上記回転軸は図
1に示すように、垂直に対してα°(0<α≦45)の
傾斜を有し、αの好ましい範囲は20°〜30°であ
る。この回転軸はモーターにより高速で回転(100〜
2000rpm、好ましくは200〜1000rpm)
するようになっている。多段回転翼は回転軸に取り付け
られていて、図1および図2に示すように、回転軸の水
平方向に対してβ°(0<β≦90)の取り付け角度を
有している。ハウジングはこれらを覆うように多段回転
翼の外側に円筒状に設置されている。以上の構成を有す
る装置が、被処理物の投入口や処理物の排出口を有する
外側容器内に設置されている。
【0008】
【作用】本発明の装置内に投入された食品素材は、回転
軸の回転に伴って回転している多段回転翼に衝突し、さ
らに多段回転翼を囲むハウジングに衝突し、再び多段回
転翼に衝突する。これらを繰り返すことによって、食品
素材は繊維方向に裂けて小片化する。繊維方向が一定で
ない食品素材でも、この装置を使えば繊維方向に裂くこ
とができる。
【0009】回転軸の傾斜角度、多段回転翼の取り付け
角度、多段回転翼の翼間距離、多段回転翼の翼間前進角
度等は、食品素材のハウジング内滞留時間に関係してく
る。すなわち、回転軸の傾斜角度(図1のα°)を変化
させると、装置内での食品素材の滞留時間が図4に示す
ように変化し、20〜30度付近が最も滞留時間が長く
なる。滞留時間が長ければ食品素材は内部でより多く衝
突を繰り返すため、繊維方向に沿って処理を受ける回数
が増えることになる。多段回転翼の取り付け角度(図2
のβ°)についても同様であって、図5に示すように3
0度付近が最も滞留時間が長くなる。これらは回転翼を
1段のみ使用した場合の実験に基づくものである。
【0010】回転翼を多段使用した場合の翼間中心距離
(図2のlmm)および翼間前進角度(図2のγ°)と
滞留時間との関係はそれぞれ図6および図7に示すとう
りである。翼間中心距離は50〜80mmが好ましく、
50〜60mm付近の効果が高い。翼間中心距離が長く
なると多段式の効果がなくなる。一方、翼間前進角度は
0〜120°であり、好ましくは20°〜40°であ
る。また、回転翼の段数は2〜4が好ましい。以上の各
角度や距離は食品素材の性状や希望する小片の形状、サ
イズ等によって適宜選択する必要があり、各素材に応じ
て最適なものを設定すればよい。
【0011】
【実施例】本発明の実施例を図面を参照して説明する。
図1は本発明の一実施例である食品素材破砕装置の説明
断面図であり、図3はその斜視図である。これらの図に
示すように、外側容器1内には垂直に対してα°に傾斜
した回転軸2が設置されており、この回転軸2はモータ
ー7で回転するようになっている。回転軸2には回転翼
3、3´がとりつけられていて、これらの取り付け状態
は図2に示すとうりである。すなわち、回転翼3は上段
にあって3個の翼が相互に約120°の角度間隔をもっ
て設置され、それぞれが同一または異なった取り付け角
度(β°)で回転軸に固定されている。下段の回転翼3
´はやはり3個の翼が相互に約120°の角度間隔をも
って設置されているが、上段の回転翼3に対して軸方向
にlmm離れ、かつ前進角(γ°)だけずれて設置され
ており、それぞれの回転翼3´は回転翼3と同様に同一
または異なった取り付け角度(β°)で回転軸に固定さ
れている。
【0012】回転軸3、3´を囲むように、円筒状のハ
ウジング4が設置されている。そして回転軸、回転翼お
よびハウジングは外側容器1内に設置され、外側容器1
の上部には破砕する食品素材を投入するための投入口5
が、また下部には破砕された食品素材を排出するための
排出口5が設置されている。7は排出口6へ破砕された
食品素材を送り出すガイドである。投入口5から投入さ
れた食品素材は、装置内を落下して回転する多段回転翼
に衝突し、次にはね飛ばされてハウジングに衝突し、さ
らに多段回転翼に衝突し、これを繰り返して次第に落下
してガイド7上を滑り落ちて排出口6へと送り出され
る。
【0013】上記多段回転翼は、例えば、SUS304
製、幅50〜200mm×長さ100〜300mm×厚
さ5〜10mmのものが使用され、また上記α、β、γ
およびlの値については、既に作用の項で説明したよう
な範囲である。これらの破砕効果に及ぼす影響を調べた
結果を図4〜図7に示す。既に作用の項で説明したよう
に、これらの数値を変化させることによって装置内の被
処理物の滞留時間が変化し、それによって破砕程度が異
なってくる。食品の種類によってこれらを適宜選択すれ
ばよい。
【0014】次に本発明の破砕装置を使って種々の食品
素材を処理した実施例を示す。 (処理実施例1)上記装置において、α°=30°、β
°=30°、γ=30°で、回転翼段数2段の装置を使
用して舞茸の破砕処理を行った。長さ約100mm×直
径約60mmの舞茸を本装置に投入して処理したとこ
ろ、舞茸は回転翼に衝突して繊維方向に裂け、その衝撃
で跳ね返ってハウジングに衝突し、再度回転翼に衝突
し、これを繰り返しながら次第に小片化していく。処理
後装置から排出された舞茸は図8に示すように、人の手
で裂いたように繊維に沿って細かく裂けた状態になって
いた。これに対して従来の回転歯方式のフードスライサ
ーで処理したものは、図9に示すように等間隔で一方向
にのみ裁断された小片となった。
【0015】(処理実施例2)上記装置において、α°
=35°、β°=30°、γ=45°で、回転翼段数3
段の装置を使用して鶏ささみ(ボイル済み)の破砕処理
を行った。長さ約100mm×幅約30mm×厚さ約1
5mmの鶏ささみ(ボイル済み)を本装置に投入して処
理した結果、筋肉繊維に沿って裂けた長さ約10mm×
幅約10mm×厚さ約3mmのフレークを80%の歩留
まりで得ることができた。上記処理例と同様にして、え
のき、魚肉、ほたて貝柱、ブロッコリー等を処理した。
いずれも繊維に沿ったほぐれた状態の小片やフレークが
得られた。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の破砕装置
を用いれば、食品素材を繊維の方向に裂いて小片とする
ことができるので、従来の食品の裁断装置のように小片
に鋭利な切断面が残らず、自然の風味を残した小片とす
ることができる。従来はこのように食品を繊維方向に裂
く場合は人手に頼らざるを得なかったが、本発明の装置
を用いれば、このような食品処理を短時間で大量に行う
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である食品素材破砕装置の断
面説明図。
【図2】図1の回転翼部分の説明図。
【図3】図1の装置の斜視図。
【図4】本発明の食品素材破砕装置の回転軸の傾斜角度
と食品素材滞留時間との関係を示す図。
【図5】本発明の食品素材破砕装置の回転翼の取り付け
角度と食品素材滞留時間との関係を示す図。
【図6】本発明の食品素材破砕装置において2段回転翼
を使用した場合の上段翼と下段翼の中心距離と食品素材
滞留時間との関係を示す図。
【図7】本発明の食品素材破砕装置において2段回転翼
を使用した場合の上段翼に対する下段翼の前進角と食品
素材滞留時間との関係を示す図。
【図8】本発明の装置を使用して舞茸を破砕した場合の
舞茸の状態を示す図。
【図9】従来のフードスライサーで舞茸を破砕した場合
の舞茸の状態を示す図。
【符号の説明】
1…外側容器、2…回転軸、3、3´…回転翼、4…ハ
ウジング、5…投入口、6…排出口、7…ガイド、8…
モーター。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸と、この回転軸に取り付けられた
    多段回転翼と、これらを覆うハウジングとが装置内に収
    容されており、上記回転軸が垂直に対して45度以下の
    角度で傾斜し、上記多段翼が上記回転軸に対して90度
    以下の取り付け角度で取り付けられていることを特徴と
    する食品素材破砕装置。
JP13504595A 1995-06-01 1995-06-01 食品素材破砕装置 Pending JPH08322743A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13504595A JPH08322743A (ja) 1995-06-01 1995-06-01 食品素材破砕装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13504595A JPH08322743A (ja) 1995-06-01 1995-06-01 食品素材破砕装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08322743A true JPH08322743A (ja) 1996-12-10

Family

ID=15142652

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP13504595A Pending JPH08322743A (ja) 1995-06-01 1995-06-01 食品素材破砕装置

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JP (1) JPH08322743A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014124554A (ja) * 2012-12-25 2014-07-07 Kajiwara:Kk 攪拌装置
CN109718913A (zh) * 2019-01-17 2019-05-07 张磊 一种化工原料粉碎机构及粉碎筛选装置

Cited By (3)

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