JPH08322212A - コイル巻線装置 - Google Patents

コイル巻線装置

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JPH08322212A
JPH08322212A JP13027095A JP13027095A JPH08322212A JP H08322212 A JPH08322212 A JP H08322212A JP 13027095 A JP13027095 A JP 13027095A JP 13027095 A JP13027095 A JP 13027095A JP H08322212 A JPH08322212 A JP H08322212A
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coil winding
movable
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saw blade
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孝敏 服部
Masayuki Takahashi
賢行 高橋
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 この発明は、回転電気機器の固定子のコイル
巻線装置における巻枠の段取り作業を自動で行うコイル
巻線装置を提供するものである。 【構成】 この発明は、巻枠構成部分に、可動台ガイド
部品により支持された可動台に固定された可動巻枠と、
前記可動台に固定されるノコ刃状部品と同部品のノコ刃
状溝に係合する突起物を備えたキー部品と、前記キー部
品がノコ刃状溝に対して係合関係を保持するよう作用す
るバネと、前記ノコ刃状部品とキー部品の係合関係を成
立・解除するための機構を備えたことを特徴とする。 【効果】 軽量、小型、簡単な機構、構造で、かつ安価
な巻枠自動段取り、固定機構付きコイル巻線装置を提供
できるので、段取り替え作業を自動化することで、多く
の労力と時間を省き、かつ、手作業によるトラブルを未
然に防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、回転電気機器の固定
子のコイル巻線装置に関するもので、特に所定の積厚の
鉄心に対応して行なう巻枠の段取り作業を自動で行なう
コイル巻線装置を提供するものである。
【0002】
【従来の技術】図12は、現在一般的に使用されている
コイル巻線装置のコイルを巻成する巻枠とフライヤ部分
を表している。図中、1a・2aは巻枠で、ベース11
aに固定され、3はフライヤと呼ばれる電線供給装置で
ある。従来、鉄心の積厚に対応して巻枠を調整する作業
は、図12のように、手作業で、ベース11aに固定し
ている巻枠2aを所定の位置に調整・固定する方法が一
般的であった。また、前記段取り動作を自動化する特許
発明として、特公平5−3219号を挙げることができ
る。これは巻枠構成部分に調整ネジを配し、しかも巻枠
を相対的に動かすために両端部に右ネジ、左ネジを使用
することを特徴とする。これに、巻枠調整ネジ駆動部
分、フライヤ回転用主軸部分を調整するためのガイド部
分、及び同駆動部分を組み合わせて自動段取りが可能な
コイル巻線機を提供している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、現在一
般的に使用されているコイル巻線装置においては、鉄心
の積厚に対応して行う段取り替え作業は、すべて手作業
で行っているので多くの労力と時間を必要とし、かつ、
往々にして誤った作業手順によりコイル巻線装置の運転
中断や、製品不良を引き起こす原因となっている。ま
た、特公平5−3219号には、巻枠構成部分、同調整
用駆動部分、主軸部分調整機構において、たいへん複雑
な構造とならざるを得ない問題を指摘できる。特にこの
種の装置において、巻枠構成部分に上記発明のような調
整ネジ機構、同ロック機構、ガイド機構を配置すること
による同構成部分の大型化、重量増は、大きな制約を受
ける。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため
に、請求項1記載の第1の発明では、固定部に固定され
た基準巻枠と、この基準巻枠にたいし相対的に移動でき
る移動巻枠と、これら二つの巻枠の周りを回転するフラ
イヤとを有するコイル巻線装置において、上記移動巻枠
が上記基準巻枠に対して相対的に直動移動できるように
上記移動巻枠を上記固定部に直動案内する案内機構と、
上記移動巻枠を直動駆動する駆動手段と、上記移動巻枠
を少なくとも二箇所以上で位置決めする位置決め手段と
を備え、上記位置決め手段が固定部に固定されたノコ刃
状部と、移動巻枠に固定され上記ノコ刃状部に係合する
形状をした突起部とを有するものである。
【0005】請求項2記載の第2の発明では、請求項1
記載のコイル巻線装置において、位置決め手段の突起部
をノコ刃状部に係合するよう上記突起部を付勢する手段
を有するものである。
【0006】請求項3記載の第3の発明は、請求項1記
載のコイル巻線装置において、位置決め手段のノコ刃状
部と突起部の係合及び係合解消をする上記突起部の駆動
手段を有するものである。
【0007】請求項4記載の第4の発明は、請求項1記
載のコイル巻線装置において、位置決め手段の突起部を
複数個有し、ノコ刃状部と複数箇所において係合するよ
うにしたものである。
【0008】請求項5記載の第5の発明は、請求項1記
載のコイル巻線装置において、突起部の駆動手段が揺動
運動に対応して軸方向の直進運動をするねじ軸を支点軸
とするレバーを有し、このレバーがノコ刃状部に上記突
起部を係合させるように回転するとき、上記支点軸が上
記ノコ刃状部に上記突起部が係合した後上記ノコ刃状部
をロックする機能を有するものである。
【0009】請求項6記載の第6の発明は、請求項1記
載のコイル巻線装置において、駆動手段が、移動巻枠に
設けられた穴と、この穴に係合するピンと、このピンの
上記穴への抜き入れ動作を行なうピン駆動手段を有する
ものである。
【0010】請求項7記載の第7の発明は、請求項6記
載のコイル巻線装置において、移動巻枠の位置検出手段
と駆動手段の制御手段を有し、この制御手段が上記検出
手段の検出信号を受けて上記駆動手段を停止するもので
ある。
【0011】請求項8記載の第8の発明は、固定部に固
定された基準巻枠と、この基準巻枠にたいし相対的に移
動できる移動巻枠と、これら二つの巻枠の周りを回転す
るフライヤとを有するコイル巻線装置において、上記移
動巻枠が上記基準巻枠に対して相対的に直動移動できる
ように上記移動巻枠を上記固定部に直動案内する案内機
構と、上記移動巻枠を直動駆動する駆動手段と、上記移
動巻枠を少なくとも二箇所以上で位置決めする位置決め
手段とを備え、位置決め手段が、固定部に形成された複
数個の穴と、移動巻枠に固定され上記穴に係合する形状
をした突起部とを有するものである。
【0012】請求項9記載の第9の発明は、請求項1な
いし8のいずれかに記載のコイル巻線装置において、位
置決め手段の係合解除手段として、くさび形状の部材を
有するものである。
【0013】
【作用】この発明において、可動巻枠は予め定められた
複数種の積厚の鉄心に対応した所定の基準・可動巻枠間
関係を形成する位置まで可動台を移動することができ、
可動台に固定されたノコ刃状部品にキー部品の突起物が
同部品ノコ刃状溝に係合し、バネにより係合関係を保持
することで、所定の段取り替え作業が自動で完了するよ
うに作用する。
【0014】また、前記クランプレバーの一部に施した
螺合部分は、可動巻枠の固定を強固にするように作用す
る。
【0015】さらに、把持部移動機構に付加した移動台
検出器は、可動台把持機構を移動させる際に、可動巻枠
が固定されている位置を自分で確認して段取り替えがで
きるように作用する。
【0016】
【実施例】
実施例1.図1は、この発明の第1実施例を表す正面図
である。また、図2は図1のII−II線における断面図、
図3は図1のIII−III線における断面図である。図中、
1・2は従来例と同様にそれぞれ基準巻枠・可動巻枠で
ある。基準巻枠1は、取り付け位置を調整できないよう
に固定されていても、作業者による方法等の別の調整可
能な手段で固定されていても、かまわない。3は、フラ
イヤで、図に記載されていない駆動装置により、両巻枠
の周囲を旋回するように支持されている。4は、可動巻
枠が固定された可動台5を保持・拘束する可動台ガイド
である。一般的に、巻枠関係を所定の積厚の鉄心に対応
するには、それぞれ独立した少なくとも2つ以上の巻枠
の間隔を調整することで可能となる。この場合、一方の
少なくとも1つの巻枠を固定すると、少なくとも1つの
他方の巻枠を直線的に移動させることで目的を達成する
ことができる。したがって、少なくとも可動台ガイド4
は、可動台5を直線的に摺動可能な状態で保持する作用
をすれば良いことになる。このとき、可動台5に固定さ
れた可動巻枠2は、基準巻枠1に対して、直線的に移動
可能な状態に保持されていることになる。可動台5に
は、図4に示すようにノコギリ刃状に切り込まれた少な
くとも2つ以上のノコ刃状溝19を所有するノコ刃状部
品6が固定されており、このノコ刃状部品6の少なくと
も1つ以上の溝に係合する凹凸を持つキー部品7が、前
記ノコ刃状溝19に係合することでノコ刃状部品6、可
動台5を介して可動巻枠2の位置が一義的に固定され
る。
【0017】図4は、例えば、ノコ刃状部品6、ノコ刃
状溝19、キー部品7の関係を具体的に表した実施例で
ある。図5のように、キー部品7がノコ刃状部品6に係
合している場合は、可動台5ならびに可動巻枠は固定さ
れた状態となる。可動巻枠2、可動台5を移動させる際
は、前記ノコ刃状部品6とキー部品7の係合関係を解消
する。前記係合関係の成立、解消は、例えばキー部品7
を図中7aのように引抜動作させることで可能となる。
キー部品7の抜入動作は、例えば摺動可能な状態に連結
棒ガイド部品9a、9bに支持された連結棒8を、キー
部品7に連結し、連結棒8を操作することで可能で、キ
ー部品7の抜入動作、前記係合関係の選択、ならびに可
動巻枠2の固定が可能となる。前記連結棒8に、バネ1
2をキー部品7が係合するように作用させることで、可
動巻枠2の固定がなされる。バネ保持部品18a、18
bは前記の状態をならしむための部品である。以上のこ
とから、この実施例の装置がコイルを生成するとき、基
準巻枠1・可動巻枠2の相対関係が、バネ力に基づく前
記機構により、他の一切の動力を必要とせず一定の状態
に保持されることになる。
【0018】可動巻枠2の相対位置を移動させる際に連
結棒8を操作するには、例えば図1および図2に示すよ
うに、クランプレバー軸20の回りに回転可能な状態で
支持されたクランプレバー10を回転させ、連結棒8を
押すことで可能になる。クランプレバー10が、回転す
るに伴い、連結棒8の一部分または固定片に接触して、
さらにそのままクランプレバー10が回転すると連結棒
8が押されて、前記のようにキー部品7の抜入動作、係
合関係の保持、解放、ならびに可動巻枠2の固定が可能
となる。クランプレバーを回転させるためには、例えば
空圧シリンダのような機器・機構を組み合わせてアンク
ランプ機構13を構成することで可能となる。アンクラ
ンプ機構13は、コイルを作成するためにフライヤ3が
旋回する際には、その旋回範囲外に待避して、クランプ
レバー10を回転させる場合にのみ、旋回範囲内に侵入
する。前記アンクランプ機構により移動可能状態となっ
た可動巻枠2を任意の相対位置まで移動させるために
は、例えば図1および図2に示すように、可動台把持機
構15・図示されていない駆動源を持つ把持部移動機構
16を配置することで可能となる。
【0019】可動台把持機構15、把持部移動機構もア
ンクランプ機構と同様に、フライヤ3が旋回する際はそ
の旋回範囲外に待機する。可動巻枠2移動可能となる
と、把持部移動機構16が所定の位置に移動し、可動台
把持機構15が可動台を把持する。次に、把持部移動機
構16が目的とする位置まで移動することで、基準巻枠
1と可動巻枠2の相対位置関係を確保し、可動台把持機
構15の把持状態を解放して、把持部移動機構16がフ
ライヤ旋回範囲外まで退避する。この実施例では、可動
巻枠2が固定された可動台5を可動台把持機構15が把
持する例を示しているが、可動巻枠2自体を把持しても
良いことは言うまでもない。
【0020】次に、前記装置における一連の動作につい
て説明する。前記のように構成されたコイル巻線装置に
おいて、(1)最初に把持部移動機構16が所定の位置
まで移動後、(2)可動巻枠2または可動台5を可動台
把持機構15が把持し、(3)次に、アンクランプ機構
13がクランプレバー10を介して連結棒8を操作し、
(4)キー部品7とノコ刃状部品6の係合関係を解除
し、(5)次に、把持部移動機構16が目的とする位置
まで移動する。(6)このことで、基準巻枠1と可動巻
枠2の相対位置関係を確保し、(7)次に、アンクラン
プ機構がフライヤ旋回範囲外まで退避して、(8)キー
部品7とノコ刃状部品6の係合関係を確保し、(9)次
に、可動台把持機構15の把持状態を解放して、(10)
把持部移動機構16がフライヤ旋回範囲外まで退避す
る。以上の手段により、目的とする位置に可動巻枠2を
固定することが可能となる。また、この実施例による可
動巻枠2の固定方法は、作業者がノコ刃状溝19とキー
部品7の係合関係を手作業でも簡単に成立・解除するこ
とができ、可動巻枠2の固定位置を簡単な調整で可能と
する。
【0021】実施例2.実施例1において、ノコ刃状部
品6のノコ刃状溝19は、予め定められた複数種の積厚
の鉄心に対応した所定の位置に可動巻枠を位置決めする
場所に少なくとも2つ以上配置されることを特徴とす
る。したがって、現状対応する積厚と異なる積厚に対応
するためには、新たに、その都度所定の位置にノコ刃状
溝19を追加する必要がある。これに対して、この実施
例では、ノコ刃状部品6のノコ刃状溝19を、所定のピ
ッチで系統的に管理された積厚の鉄心に対応したピッチ
に対して、整数で割り切れる一定のピッチ間隔で複数個
のノコ刃状溝19を形成する。このようにすることによ
り、所用の位置に可動巻枠2を固定することができ、ま
た、将来予想される現状と異なる積厚の鉄心に対応した
位置にも、柔軟にかつ即座に対応して可動巻枠2を固定
することができる。
【0022】実施例3.図5は、この発明の第3の実施
例を表す外観図である。この実施例では、可動巻枠2を
保持するためのノコ刃状溝19とキー部品7aの係合箇
所を複数個としている。このことにより、より強固に安
定して可動巻枠2を固定することが可能となる。また、
複数箇所で固定することにより、固定に必要な力を分散
することができ、1つ1つのノコ刃状溝19とキー部品
7aを小型化することが可能なのは自明である。
【0023】実施例4.図6・7・8は、この発明の第
4の実施例を表すものである。この実施例においては前
記実施例1において、図7に示すようにクランプレバー
軸20の一部に例えば右ネジで構成されるネジ部分21
を設けて、クランプレバー軸20を回転に伴う前後動可
能な状態で保持する。また、クランプレバー軸20に図
6のようなクランプレバー10aを取り付ける。図中、
クランプレバー10b、10dは、後述するアンクラン
プ力27、クランプ力28が作用するレバー端であり、
10cはノコ刃状溝19とキー部品7の係合関係を解除
するために連結棒8を押し出すためのクランプレバー端
である。クランプレバー端10bにアンクランプ力27
が作用すると、クランプレバー10aは、図中の回転方
向32に示すように左回転する。このとき、実施例1で
記載したように、連結棒8が押されて、キー部品7の係
合状態は解放される。また、クランプレバー軸20に施
されたネジ部分21により、クランプレバー軸20は、
回転するとネジリードに沿って後進する。一方、クラン
プレバー端10dにクランプ力28が作用すると、クラ
ンプレバー10aは右回転し、同様にクランプレバー軸
20は前進し、押さえ部品22を介して可動台5に押し
付け力が作用する。このとき、押し付け力は、可動台5
を固定するように作用するので、ノコ刃状溝19とキー
部品7の係合関係による可動台5および可動巻枠2の固
定をより強固なものにすることができる。また、前記ア
ンクランプ力27、クランプ力28を作用させるための
各々の機構として、実施例1と同様に図8に示すよう
に、空圧シリンダのような機器・機構を配置するアンク
ランプ機構13、クランプ機構14を用いる。
【0024】実施例5.図9は、この発明の第5の実施
例である。この実施例においては、実施例1によるとこ
ろの可動台把持機構15として、例えば図9に示すよう
に、抜入ピン24、例えば空圧シリンダ25のようなピ
ン抜入機構を配置し、可動台5に係合穴23を設けると
いう極めて簡単な構造を提供している。係合穴23に抜
入ピン24が挿入されることで、可動台5と把持部移動
機構16を連結し、抜入ピン24を抜き去ることで、把
持状態の解放を可能とする。
【0025】実施例6.前記実施例による可動巻枠2の
固定手段は、作業者がノコ刃状溝19とキー部品7の係
合関係を手作業でも簡単に成立、解除することができ、
合わせて可動巻枠2の固定位置を簡単に調整可能な方法
である点に特徴がある。このため、ともすると、作業者
が変更した位置と、通常機械側が固定して記憶している
位置と整合性がずれて、思わぬトラブルにつながる場合
がある。これに対して、作業者のポカ避けのために、こ
の発明の第6の実施例として、例えば図9に示すよう
に、可動台検出器17を設置することを提供する。可動
台検出器17は、可動台把持機構15が可動台5と係合
できる位置まで把持部移動機構16を作動させたことを
検出する。そして、この可動台検出器17からの信号に
より図示しない制御装置が、把持部移動機構16を停止
させる。このことにより、任意の位置に固定されている
可動巻枠2および可動台5を検出することができ、前記
トラブルを未然に防止できる。
【0026】実施例7.この発明の第7の実施例とし
て、例えば、図11のように、ノコ刃状溝19を保有す
るノコ刃状部品6の代わりに、溝ではなく係合穴29を
保有する位置保持部品31と、ノコ刃状溝19に係合す
るキー部品7の代わりに、前記係合穴29に嵌合するピ
ン30を備えた機構を用いたのが図11である。この実
施例によっても、前記溝を利用した方法と同様の機能を
得ることができ、また、この方法により、穴とピンを利
用することでより簡単、安価に装置を製作でき、かつ高
い精度で固定することが可能となる。
【0027】実施例8.この発明の第8の実施例を図1
0に示す。ノコ刃状部品6とキー部品7の係合関係の成
立または解除させるのに、先端が楔形を成すアンクラン
プ楔26を用い、楔斜面を利用して前記連結棒8を抜入
する。この手段によると、実施例1のアンクランプレバ
ー10を使用する手段に比較して、単純な構造で所定の
機能を得ることができる。
【0028】
【発明の効果】第1の発明によれば、固定部に固定され
た基準巻枠と、この基準巻枠にたいし相対的に移動でき
る移動巻枠と、これら二つの巻枠の周りを回転するフラ
イヤとを有するコイル巻線装置において、上記移動巻枠
が上記基準巻枠に対して相対的に直動移動できるように
上記移動巻枠を上記固定部に直動案内する案内機構と、
上記移動巻枠を直動駆動する駆動手段と、上記移動巻枠
を少なくとも二箇所以上で位置決めする位置決め手段と
を有するコイル巻線装置において、位置決め手段を固定
部に固定されたノコ刃状部と、移動巻枠に固定された上
記ノコ刃状部に係合する形状をした突起部とで構成する
ようにしたので、剛性の高い精度良い位置決めを可能に
する。
【0029】第2の発明によれば、第1の発明のコイル
巻線装置において、位置決め手段の突起部をノコ刃状部
に係合するよう上記突起部を付勢する手段を有するよう
にしたので、係合力を適正値にすることを容易にし、位
置決め手段を長寿命化する。
【0030】第3の発明によれば、第1の発明のコイル
巻線装置において、位置決め手段のノコ刃状部と突起部
の係合及び係合解消するため上記突起部を駆動する駆動
手段を有するようにしたので、位置決め手段のノコ刃状
部と突起部の係合及び係合解消の自動化を可能にする。
【0031】第4の発明によれば、第1の発明のコイル
巻線装置において、位置決め手段の突起部を複数個有
し、ノコ刃状部と複数箇所において係合するようにした
ので、移動枠の位置決め時の剛性を増大することを可能
にする。
【0032】第5の発明によれば、第3の発明のコイル
巻線装置において、突起部を駆動する駆動手段が揺動運
動に対応して軸方向の直進運動をするねじ軸を支点軸と
するレバーを有し、このレバーがノコ刃状部に上記突起
部を係合させるように回転するとき、上記支点軸が上記
ノコ刃状部に上記突起部が係合した後上記ノコ刃状部を
ロックする機能を有するようにしたので、移動枠の位置
決め時の剛性を更に増大することを可能にする。
【0033】第6の発明によれば、固定部に固定された
基準巻枠と、この基準巻枠にたいし相対的に移動できる
移動巻枠と、これら二つの巻枠の周りを回転するフライ
ヤとを有するコイル巻線装置において、上記移動巻枠が
上記基準巻枠に対して相対的に直動移動できるように上
記移動巻枠を上記固定部に直動案内する案内機構と、上
記移動巻枠を直動駆動する駆動手段と、上記移動巻枠を
少なくとも二箇所以上で位置決めする位置決め手段とを
有するコイル巻線装置において、駆動手段を移動巻枠に
設けられた穴と、この穴に係合するピンと、このピンの
上記穴への抜き入れ動作を行うピン駆動手段にて構成し
たので、簡単かつ小さな機構にすることを容易にする。
【0034】第7の発明によれば、第6の発明のコイル
巻線装置において、移動巻枠の位置検出手段と駆動手段
の制御装置とを有し、この制御手段が上記検出手段の検
出信号を受けて上記駆動手段を停止するようにしたの
で、移動巻枠の位置決め不良とそれに起因する製品の不
良発生を防止する。
【0035】第8の発明によれば、第1・第6または第
7の発明のコイル巻線装置において、位置決め手段を固
定部に形成された複数個の穴と、移動巻枠の固定され上
記穴に係合する形状をした突起部とで構成するようにし
たので、構成部品の加工を容易にし、安価な機構で位置
決めを可能にする。
【0036】第9の発明によれば、第1ないし第8の発
明において、位置決め手段の係合解除手段として、くさ
び係状部材を用いることとしたので、突起部の移動方向
と異なる方向の作動力にて、位置決め手段の係合解除を
可能にする。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施例を示す正面図である。
【図2】 図1のこの発明の実施例のII−II線における
断面図である。
【図3】 図1のこの発明の実施例のIII−III線におけ
る断面図である。
【図4】 ノコ刃状部品と係合するキー部品の外観図で
ある。
【図5】 複数の突起を持つノコ刃状部品の外観図であ
る。
【図6】 クランプレバーの平面図である。
【図7】 クランプレバーの側面図である。
【図8】 クランプ機構・アンクランプ機構の配置図で
ある。
【図9】 可動台把持機構を示す詳細図である。
【図10】 アンクランプ楔の外観図である。
【図11】 係合穴とピンを使用した実施例の外観図で
ある。
【図12】 従来例の正面図である。
【符号の説明】
1 基準巻枠、2 可動巻枠、3 フライヤ、4 可動
台ガイド、5 可動台、6 ノコ刃状部品、7 キー部
品、8 連結棒、9 連結棒ガイド部品、10・10a
クランプレバー、10b・10c・10d クランプ
レバー端、11ベース、12 バネ、13 アンクラン
プ機構、14 クランプ機構、15可動台把持機構、1
6 把持部移動機構、17 可動台検出器、18 バネ
保持部品、19 ノコ刃状溝、20 クランプレバー
軸、21 ネジ部分、22 押さえ部品、23 係合
穴、24 抜入ピン、25 ピン抜入機構、26 アン
クランプ楔、27 アンクランプ力、28 クランプ
力、29 係合穴、30 ピン、31 位置保持部品、
32 アンクランプ時の回転方向。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定部に固定された基準巻枠と、この基
    準巻枠に対し相対的に移動できる移動巻枠と、これら二
    つの巻枠の周りを回転するフライヤとを有するコイル巻
    線装置において、上記移動巻枠が上記基準巻枠に対して
    相対的に直動移動できるように上記移動巻枠を上記固定
    部に直動案内する案内機構と、上記移動巻枠を直動駆動
    する駆動手段と、上記移動巻枠を少なくとも二箇所以上
    で位置決めする位置決め手段とを備え、上記位置決め手
    段が固定部に固定されたノコ刃状部と、移動巻枠に固定
    され上記ノコ刃状部に係合する形状をした突起部とを有
    することを特徴とするコイル巻線装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のコイル巻線装置におい
    て、位置決め手段の突起部をノコ刃状部に係合するよう
    上記突起部を付勢する手段を有することを特徴とするコ
    イル巻線装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のコイル巻線装置におい
    て、位置決め手段のノコ刃状部と突起部の係合及び係合
    解消をする上記突起部の駆動手段を有することを特徴と
    するコイル巻線装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のコイル巻線装置におい
    て、位置決め手段の突起部を複数個有し、ノコ刃状部と
    複数箇所において係合するようにしたことを特徴とする
    コイル巻線装置。
  5. 【請求項5】 請求項1記載のコイル巻線装置におい
    て、突起部の駆動手段が揺動運動に対応して軸方向の直
    進運動をするねじ軸を支点軸とするレバーを有し、この
    レバーがノコ刃状部に上記突起部を係合させるように回
    転するとき、上記支点軸が上記ノコ刃状部に上記突起部
    が係合した後上記ノコ刃状部をロックする機能を有する
    ことを特徴とするコイル巻線装置。
  6. 【請求項6】 請求項1記載のコイル巻線装置におい
    て、駆動手段が、移動巻枠に設けられた穴と、この穴に
    係合するピンと、このピンの上記穴への抜き入れ動作を
    行なうピン駆動手段を有することを特徴とするコイル巻
    線装置。
  7. 【請求項7】 請求項6記載のコイル巻線装置におい
    て、移動巻枠の位置検出手段と駆動手段の制御手段を有
    し、この制御手段が上記検出手段の検出信号を受けて上
    記駆動手段を停止することを特徴とするコイル巻線装
    置。
  8. 【請求項8】 固定部に固定された基準巻枠と、この基
    準巻枠に対し相対的に移動できる移動巻枠と、これら二
    つの巻枠の周りを回転するフライヤとを有するコイル巻
    線装置において、上記移動巻枠が上記基準巻枠に対して
    相対的に直動移動できるように上記移動巻枠を上記固定
    部に直動案内する案内機構と、上記移動巻枠を直動駆動
    する駆動手段と、上記移動巻枠を少なくとも二箇所以上
    で位置決めする位置決め手段とを備え、位置決め手段
    が、固定部に形成された複数個の穴と、移動巻枠に固定
    され上記穴に係合する形状をした突起部とを有すること
    を特徴とするコイル巻線装置。
  9. 【請求項9】 請求項1ないし8のいずれかに記載のコ
    イル巻線装置において、位置決め手段の係合解除手段と
    して、くさび形状の部材を有することを特徴とするコイ
    ル巻線装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN103929019A (zh) * 2013-01-15 2014-07-16 赵华勇 一种自动绑线圈装置和装有该装置的定子线圈绕线机
CN107834793A (zh) * 2017-10-27 2018-03-23 哈尔滨理工大学 一种新型电机定子三杆绕线机构
WO2018191945A1 (zh) * 2017-04-21 2018-10-25 深圳市立昌机电设备有限公司 一种电机定子绕线机及其方法

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