JPH08321143A - ビタビ復号装置 - Google Patents

ビタビ復号装置

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JPH08321143A
JPH08321143A JP6499696A JP6499696A JPH08321143A JP H08321143 A JPH08321143 A JP H08321143A JP 6499696 A JP6499696 A JP 6499696A JP 6499696 A JP6499696 A JP 6499696A JP H08321143 A JPH08321143 A JP H08321143A
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JP
Japan
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waveform
output signal
signal
equalizer
viterbi decoding
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Application number
JP6499696A
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Inventor
Masahiro Shigenobu
正大 重信
Kensuke Fujimoto
健介 藤本
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)
  • Filters That Use Time-Delay Elements (AREA)
  • Error Detection And Correction (AREA)
  • Dc Digital Transmission (AREA)
  • Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 データの検出精度が高く、他の記録再生系と
の互換性が良いビタビ復号装置を提供する。 【構成】 第1の等化器1は、入力信号を波形等化して
パーシャルレスポンス特性を有する信号に変換する。ノ
ンリニア等化器4は、比較器8からの制御信号Cに基い
た補正量で上記第1の等化器1の出力信号の残留等化誤
差を補正する。ビタビ復号回路5は、上記ノンリニア等
化器4の出力信号を復号する。第2の波形等化部6は、
上記ビタビ復号回路5の出力信号を波形等化してパーシ
ャルレスポンス特性を有する信号に変換する。遅延回路
7は、上記ノンリニア等化器4の出力信号の位相を上記
第2の等化器6の出力信号の位相に合わせる。比較器8
は、上記遅延回路7の出力信号と上記第2の等化器6の
出力信号とを比較し、比較結果を制御信号Cとして上記
ノンリニア等化器4に供給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、入力データをパー
シャルレスポンス方式で波形等化し、データ間の相関を
利用して最も確からしいデータ系列を検出するビタビ復
号装置に関するものであり、光記録再生装置、磁気記録
再生装置、光磁気記録再生装置等に用いて好適なビタビ
復号装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、デジタルビデオテープレコーダや
光ディスク装置等の記録再生装置において、パーシャル
レスポンス方式とビタビ復号方式を組み合わせたPRM
L(Partial Response Maximu
m Likelihood)方式と呼ばれる信号処理技
術が注目を集めている。
【0003】即ち、PRML方式とは、再生波形の形を
整える等化にパーシャルレスポンス(PR:Parti
al Response)方式を使用し、データの検出
に最尤(ML:Maximum Likelihoo
d)復号方式であるビタビ復号方式を使用するものであ
る。このようなPRML方式を用いることにより、既存
の記録再生系を大幅に変えずに信号処理によって記録密
度を1.2〜1.5倍程度に高めることができる。ま
た、PRML方式は、記録媒体から読みだしたデータの
S/N比を高く保ったまま波形等化することができ、実
用上問題が生じないデータ誤り率を確保することができ
るという特徴を持っている。
【0004】例えば、PRML方式を用いた光ディスク
の記録再生装置において、図12に示すように、光ディ
スク200にデジタルデータI(t)を記録した場合、
光ディスク200に記録されたデジタルデータI(t)
は、ヘッドアンプ201の特性上高域落ちのある周波数
特性T(w)を持って再生される。この再生データは、
周波数特性E(w)を有する等化回路202に供給さ
れ、等化回路202により、再生データは一定の応答、
即ち、インパルス応答を有する出力データr(t)に変
換される。
【0005】ここで、パーシャルレスポンスには、どの
ような符号間干渉を与えるかによって、いくつもの方式
がある。これらの方式は、等化回路202で得られた出
力データr(t)のインパルス応答で分類することがで
き、PR(1,1)やPR(1,2,1)等がある。P
R(1,1)は、高周波数成分の雑音を抑制する方式で
あり、この方式を使用することによりビタビ復号回路の
構成を簡単にすることができる。また、PR(1,2,
1)を使用した場合、ビタビ復号回路の構成は複雑にな
るが、S/N比をより改善できる方式である。このよう
に、どの方式を使用するかによって、どの周波数成分を
強調するかが決定される。
【0006】例えば、PR(1,2,1)のインパルス
応答は、図14に示すように、出力データr(t)のピ
ーク値を「2」で規格化すると、そのピーク値となる前
後のサンプリングタイミングにおいて「1」の振幅が現
れ、この場合の符号間干渉の影響が及ぶ範囲は3サンプ
リング周期分となる。また、PR(1,2,1)は、図
13に示すように、1サンプリング時刻分の遅延子Dを
持って、(1+D)2の特性を与える方式と言うことが
できる。このようなPR(1,2,1)を等化回路20
2に使用した場合、等化回路202で得られる出力デー
タr(t)は、図15に示すように、ステップ状の入力
に対する出力は、「−2,−1,+1,+2」の軌跡を
必ず辿るパターンとなる。
【0007】上述のように、出力データr(t)はイン
パルス応答が既知であるため、出力データr(t)をア
ナログ的に扱う事で元のデジタルデータI(t)を類推
することができる。
【0008】そこで、ビタビ復号回路は、この類推を記
録再生時に生じるノイズの影響が最も小さくなる様に、
データ間の相関関係を有効に利用して一番確からしいデ
ータ系列を検出する。即ち、符号間干渉がある場合に
は、再生データをサンプリングして得られるデータ系列
には限られたパターンしか現れないと言うことを利用し
て、そのパターンと実際のサンプリング結果を比較する
ことにより誤りを検出する。そして、サンプリング結果
に最も似ているパターンを検出しその誤りを訂正する。
また、符号間干渉だけでなく記録符号によっても再生デ
ータが取り得るパターンは決ってくる。このような制約
も考慮に入れて、ビタビ復号回路では、誤り訂正の精度
を高めている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、パーシャル
レスポンス方式には、上述のように多くの方式があり、
どの方式が最適であるかは、記録再生系の特性や記録符
号に何を使用するかにより異なってくる。一般的に、等
化回路で使用する方式は固定される。例えば、ハードデ
ィスク装置やデジタルビデオテープレコーダではPR
(1,0,−1)がよく使用され、光磁気ディスク装置
では、PR(1,1)を使用した例が多い。
【0010】しかし、等化回路で使用する方式を固定し
た場合、記録特性が変化する記録媒体、或は、他の記録
系で記録された記録媒体から得られた再生データに対し
ては、精度の高い波形等化を行うことができなかった。
【0011】また、上述のような問題点を解決するため
に、別途、基準信号等から再生データの波形特性を検出
して等化回路の等化量を動的に制御する場合もあるが、
記録媒体上に基準信号を予め記録する必要があるため、
その分記録密度を下げる原因となってしまっていた。ま
た、波形特性を検出するための基準信号は、一種類、或
は、数種類のパターンであり、実際に記録されているデ
ータではない。このため、ビタビ復号回路の検出精度を
高めることができなかった。
【0012】そこで、本発明は、上述の如き従来の実情
に鑑みてなされたものであり、次のような目的を有する
ものである。
【0013】即ち、本発明の目的は、データの検出精度
が高く、他の記録再生系との互換性が良いビタビ復号装
置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
めに、本発明に係るビタビ復号装置は、入力信号を波形
等化してパーシャルレスポンス特性を有する信号に変換
する第1の波形等化手段と、上記第1の波形等化手段の
出力信号を復号するビタビ復号回路と、上記ビタビ復号
回路の出力信号を波形等化してパーシャルレスポンス特
性を有する信号に変換する第2の波形等化手段と、上記
第1の波形等化手段の出力信号の位相を上記第2の波形
等化手段の出力信号の位相に合わせる遅延手段と、上記
遅延手段の出力信号と上記第2の波形等化手段の出力信
号とを比較する比較手段と、上記第1の波形等化手段を
制御する制御手段とを備え、上記第1の波形等化手段
は、波形等化してパーシャルレスポンス特性を有する信
号に変換した信号の残留等化誤差を補正し、上記制御手
段は、上記比較手段の比較結果に基いて上記第1の波形
等化手段における残留等化誤差の補正量を制御すること
を特徴とする。
【0015】また、本発明に係るビタビ復号装置は、入
力信号を波形等化してパーシャルレスポンス特性を有す
る信号に変換する第1の波形等化手段と、上記第1の波
形等化手段の出力信号の残留等化誤差を補正する波形誤
差補正手段と、上記波形誤差補正手段の出力信号を復号
するビタビ復号回路と、上記ビタビ復号回路の出力信号
を波形等化してパーシャルレスポンス特性を有する信号
に変換する第2の波形等化手段と、上記波形誤差補正手
段の出力信号の位相を上記第2の波形等化手段の出力信
号の位相に合わせる遅延手段と、上記遅延手段の出力信
号と上記第2の波形等化手段の出力信号とを比較する比
較手段と、上記比較手段の比較結果に基いて上記波形誤
差補正手段における残留等化誤差の補正量を制御する制
御手段とを備えることを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら説明する。
【0017】本発明に係るビタビ復号装置は、例えば、
光磁気ディスクから得られた高周波信号(以下、再生R
F信号I(t)と言う。)をパーシャルレスポンス(P
R:Partial Response)方式で波形等
化し、ビタビ復号方式で復号する装置であり、図1に示
すように、入力された再生RF信号I(t)を波形等化
する第1の等化器(EQ:Equalizer)1と、
第1の等化器1の出力信号のレベル変動を除去する自動
利得制御(AGC:Automatic Gain C
ontrol)回路2と、AGC回路2の出力信号をデ
ジタル化するアナログ/デジタル(A/D)変換器3
と、A/D変換器3の出力信号の残留等化誤差を補正す
るノンリニア等化器4と、ノンリニア等化器4の出力信
号を復号するビタビ復号回路5と、ノンリニア等化器4
の出力信号の位相を遅延する遅延回路(DL)7と、ビ
タビ復号回路5の出力信号を波形等化する第2の等化器
6と、第2の等化器6の出力信号と遅延回路7の出力信
号とを比較する比較器8とを備えている。また、比較器
8の出力信号は、ノンリニア等化器4を制御する制御信
号Cとしてノンリニア等化器4に供給されるような構成
としている。
【0018】上記図1に示したビタビ復号装置100
は、例えば、図2に示すように、光磁気ディスク102
の記録再生装置に適用されており、ビタビ復号装置10
0に入力される再生RF信号I(t)は、光磁気ディス
ク102から再生ヘッドPDで読み出されたデータS
(t)が再生アンプ103で増幅された信号である。
【0019】ここで、光磁気ディスク102には、デー
タ圧縮や誤り符号が付加されたデータS(t)が記録さ
れている。また、このデータS(t)は、光磁気ディス
ク102にデータを記録する前に、データ誤りの伝播を
防ぐためのプリコード処理が施されたものである。即
ち、データS(t)は、記録符号化されたデータに記録
再生系で付与するものとは逆の符号間干渉が予め加えら
れている。これにより、再生RF信号I(t)の波形が
記録波形と1対1に対応することとなる。
【0020】上述のようなデータS(t)は、駆動回路
101により駆動される記録ヘッドLDで光磁気ディス
ク102に記録されており、この光磁気ディスク102
から得られた再生RF信号I(t)は、ビタビ復号装置
100の第1の等化器1に供給される。
【0021】第1の等化器1は、例えば、トランスバー
サルフィルタ(Transversal Filte
r)を用いて波形等化するトランスバーサルフィルタ等
化方式を適用している。このトランスバーサルフィルタ
は、図3に示すように、デジタルフィルタのFIR(F
inite Impulse Response)フィ
ルタに相当するものであり、パルス送出時間間隔T毎に
タップを有する遅延回路D-N+1〜DN-1 と、各タップ毎
に重み係数cn(n=−N,・・・,−1,0,1,・
・・,N)を乗じる利得調整回路C-N〜CNと、利得調
整回路C-N〜CNの各出力を加算する加算回路Pとから
構成されている。また、トランスバーサルフィルタにお
けるタップ数、及び、タップの重み係数cnは、この第
1の等化器1の出力波形がPR(1,2,1)の波形と
なるように設計されている。
【0022】タップの重み係数cnは、例えば、図4に
示すように、各識別点での入力波形と目標波形の差X
1 ,X2 ,X3 ,・・・の自乗の総和が最小となるよう
に、最小自乗誤差法(MSE法)のアルゴリズムに従っ
て更新されるようになされている。また、タップの重み
係数cnを更新する際、再生RF信号I(t)がPR
(1,2,1)の波形に近くように自動調節しながら波
形等化する。このようにして、目標波形であるPR
(1,2,1)に近く波形等化して得られた等化出力信
号r(t)は、図5に示すように、完全に波形等化され
ていないため、等化誤差Δkが生じている。このような
等化誤差Δkが生じた等化出力信号r(t)は、AGC
回路2に供給される。
【0023】AGC回路2は、第1の等化器1からの等
化出力信号r(t)のレベル変動を除去し、レベル変動
を除去した等化出力信号r(t)をA/D変換器3に供
給する。A/D変換器3は、AGC回路2でレベル変動
が除去された等化出力信号r(t)を、例えば、8ビッ
トのデジタルデータに変換し、そのデジタルデータをノ
ンリニア等化器4に供給する。
【0024】ノンリニア等化器4は、例えば、予め補正
データを書き込んだ図示していないROM(Read
Only Memory)を有している。また、ノンリ
ニア等化器4には、比較器8から制御信号Cが供給され
ている。ノンリニア等化器4は、比較器8からの制御信
号Cに基き、ROMに書き込まれた補正データでA/D
変換器3からのデジタルデータの等化誤差Δkを補正す
る。ノンリニア等化器4で補正されたデジタルデータ
は、ビタビ復号回路5と遅延回路7に供給される。尚、
制御信号Cに基いた補正処理についての詳細は後述す
る。
【0025】ビタビ復号回路5は、ノンリニア等化器4
で補正されたデジタルデータを基準にして、最も確から
しいデータ系列を検出する。
【0026】例えば、パーシャルレスポンス特性がPR
(1,2,1)の場合のビタビ復号回路5の動作を以下
に説明する。
【0027】上述したようにPR(1,2,1)は3サ
ンプリング周期分に亘って符号間干渉の影響がある。従
って、ある時刻におけるサンプリング値s(t)は、ノ
イズ源がないものとすれば、ある時刻に対応するデータ
Sd(t)と過去の2サンプリング時刻におけるデータ
[Sd(t−2),Sd(t−1)]によって決定され
る。この過去2サンプリング時刻におけるデータの組合
せを状態と呼ぶ。状態の遷移を時系列的に表したものを
リトレス線図という。図6にPR(1,2,1)のリト
レス線図を示す。このリトレス線図において、矢印の横
の数字は矢印の終点の時刻におけるデータである。ま
た、時刻k−1から時刻kへの遷移状態(すなわち矢
印)それぞれに対してノイズを含まない理想的なサンプ
リング値y(k)はパーシャルレスポンス特性によって
決まる。図7にPR(1,2,1)におけるy(k)の
値を示す。時刻k−1から時刻kへの遷移における実際
のサンプリング値がs(k)であったときに、その遷移
がリトレス線図上のある遷移状態出あると仮定したとき
の確からしさを、その遷移状態(すなわち矢印)のブラ
ンチメトリックという。ブランチメトリックの具体的な
評価値としては、例えば、{y(k)−s(k)}2
用いる。この場合、ブランチメトリックが小さいほど確
からしさの度合いは高くなる。あるデータ系列はリトレ
ス線上の1本の経路(パス)として表される。このパス
上のブランチメトリックの合計をそのパスのパスメトリ
ックといい、そのパスに対応するデータ系列の確からし
さを表す。ビタビ復号回路は、パスメトリックが最小と
なるパスを求め、このパスに対応するデータ系列を出力
する回路である。
【0028】上記ビタビ復号回路5の具体的な構成を図
8のブロック図に示す。すなわち、ビタビ復号回路5
は、ブランチメトリック計算回路51とACS(Ad
d,Compare,Select)回路52とパスメ
モリ回路53からなる。
【0029】ブランチメトリック計算回路51は、各状
態遷移に対応するブランチメトリックを計算する。
【0030】また、ACS回路52は、時刻k−1で各
状態に達するパスメトリックを記憶するパスメトリック
メモリ、リトレス線図に従って時刻k−1のパスメトリ
ックにブランチメトリックを加算する回路、時刻kで合
流するパスメトリックの大きさを比較する回路、この比
較結果に従って値の小さいパスメトリックを選択する回
路を備えている。選択された値は新たなパスメトリック
としてパスメトリックメモリを更新する。このようにし
てACS回路52が選択したパスは現在時刻において
は、状態の数(PR(1,2,1)の場合は4)だけで
あるが、これらのパスを生き残りパスと呼ぶ。生き残り
パスを過去に辿っていくと、ある時点で1つのパスにま
とまる。この時点より以前はパスメトリックを最小にす
るパスとして確定した部分である。
【0031】パスメモリ回路53は、上記ACS回路5
2が選択した結果に従って生き残りパスを記憶し、確定
したパスに対応する最も確からしいデータ系列を出力す
る。
【0032】このビタビ復号回路5で検出されたデータ
系列は、図9に示すようなシリアルデータ Sd(t)と
して出力されると共に第2の等化器6に供給される。
【0033】第2の等化器6は、上述した第1の等化器
1と同様にトランスバーサルフィルタ等化方式を適用し
ている。尚、第2の等化器6における波形等化処理は、
第1の等化器1における波形等化処理と同様であり、そ
の詳細は省略する。即ち、第2の等化器6は、ビタビ復
号回路5により最も確からしいデータに復号されたシリ
アルデータ Sd(t)に対して、再度、PR(1、2、
1)の特性を有するように波形等化を行う。そして、図
10に示すような、目標のPR(1、2、1)の特性を
有するデジタルデータ rd(t)へ変換する。このよう
にして第2の等化器6で得られたデジタルデータ r
d(t)は、比較器8に供給される。
【0034】一方、遅延回路7は、シフトレジスタから
成り、ノンリニア等化器4で補正されたデジタルデータ
を第2の等化器6の遅延量と等しい時間分遅延させ、第
2の等化器6から出力されるデジタルデータ rd(t)
との位相差を「0」にする。このようにして遅延回路7
で遅延されたデジタルデータは、比較器8に供給され
る。比較器8は、第2の等化器6からのデジタルデータ
d(t)と遅延回路7からのデジタルデータとを比較
する。即ち、目標のPR(1、2、1)の特性を有する
デジタルデータ rd(t)と、ビタビ復号回路5に入力
されるデジタルデータとを比較する。この時、ビタビ復
号回路5に入力されるデジタルデータに等化誤差Δkが
生じていた場合、比較結果に誤差として表れる。比較器
8は、この誤差情報を制御信号Cとして前段のノンリニ
ア等化器4にフィードバックする。
【0035】従って、上述したノンリニア等化器4は、
比較器8からの制御信号C、即ち、誤差情報に基いた補
正量でA/D変換器3からのデジタルデータの等化誤差
Δkを補正する。これにより、ビタビ復号回路5に入力
されるデジタルデータは、最も等化誤差Δkの少ないデ
ータとなる。
【0036】上述のように、本実施例では、比較器8
は、実際に光磁気ディスク102に記録されている信号
とビタビ復号回路5の出力信号である目標の信号との比
較を1ビット毎に行うため、ビタビ復号回路5の検出精
度を非常に高くすることができる。また、比較器8は、
この比較結果を前段のノンリニア等化器4にフィードバ
ックすることによりノンリニア等化器4の補正量を制御
するため、記録中に特性が変化するディスクに対して
も、特性の変化に追従した制御が行われることとなり、
ビタビ復号回路5に最適な波形等化を行うことができ
る。
【0037】尚、上述した実施例では、ノンリニア等化
器4は、比較器8からの制御信号C、に基いてA/D変
換器3からのデジタルデータの等化誤差Δkを補正する
こととしたが、図11に示すように、ノンリニア等化器
4を設けずに、直接、第1の等化器1で等化誤差Δkを
補正することとしてもよい。
【0038】即ち、この場合、比較器8は、制御信号C
を前段の第1の等化器1にフィードバックする。第1の
等化器1は、入力された再生RF信号I(t)に対し
て、PR(1、2、1)の特性を有するように波形等化
を行うと共に、波形等化の際に生じた等化誤差Δkを比
較器8からの制御信号Cに基いて補正する。従って、第
1の等化器1により波形等化された等化出力信号r
(t)は、AGC回路2とA/D変換器3を介してビタ
ビ復号回路5に供給されることとなる。
【0039】尚、第1の等化器1の前段にA/D変換器
3を設けて、第1の等化器1は、デジタル処理で波形等
化するものとしてもよい。
【0040】
【発明の効果】本発明に係るビタビ復号装置では、第1
の波形等化手段は、入力信号を波形等化してパーシャル
レスポンス特性を有する信号に変換すると共に、その信
号の残留等化誤差を補正する。ビタビ復号回路は、上記
第1の波形等化手段の出力信号を復号する。第2の波形
等化手段手段は、上記ビタビ復号回路の出力信号を波形
等化してパーシャルレスポンス特性を有する信号に変換
する。遅延手段は、上記第1の波形等化手段の出力信号
の位相を上記第2の波形等化手段の出力信号の位相に合
わせる。比較手段は、上記遅延手段の出力信号と上記第
2の波形等化手段の出力信号とを比較する。制御手段
は、上記比較手段の比較結果に基いて上記第1の波形等
化手段における残留等化誤差の補正量を制御する。制御
手段は、入力信号とビタビ復号回路の出力信号とを比較
した結果を前段の第1の波形等化手段にフィードバック
することにより第1の波形等化手段における補正量を制
御するため、様々な記録再生系の特性に動的に対応する
ことができ、波形等化の精度を高めることができる。従
って、データの検出精度を高くすることができ、他の記
録再生系との互換性を良くすることができる。
【0041】本発明に係るビタビ復号装置では、第1の
波形等化手段は、入力信号を波形等化してパーシャルレ
スポンス特性を有する信号に変換する。波形誤差補正手
段は、上記第1の波形等化手段の出力信号の残留等化誤
差を補正する。ビタビ復号回路は、上記波形誤差補正手
段の出力信号を復号する。第2の波形等化手段手段は、
上記ビタビ復号回路の出力信号を波形等化してパーシャ
ルレスポンス特性を有する信号に変換する。遅延手段
は、上記波形誤差補正手段の出力信号の位相を上記第2
の波形等化手段の出力信号の位相に合わせる。比較手段
は、上記遅延手段の出力信号と上記第2の波形等化手段
の出力信号とを比較する。制御手段は、上記比較手段の
比較結果に基いて上記波形誤差補正手段における残留等
化誤差の補正量を制御する。制御手段は、入力信号とビ
タビ復号回路の出力信号とを比較した結果を前段の波形
誤差補正手段にフィードバックすることにより波形誤差
補正手段における補正量を制御するため、様々な記録再
生系の特性に動的に対応することができ、波形等化の精
度を高めることができる。従って、データの検出精度を
高くすることができ、他の記録再生系との互換性を良く
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るビタビ復号装置の構成を示すブロ
ック図である。
【図2】上記ビタビ復号装置を適用した光磁気ディスク
の記録再生系の構成を示すブロック図である。
【図3】トランスバーサルフィルターの構成を示すブロ
ック図である。
【図4】最小自乗誤差法を説明するための波形図であ
る。
【図5】等化誤差が生じた信号を示す波形図である。
【図6】PR(1,2,1)のリトレス線図である。
【図7】PR(1,2,1)におけるy(k)の値を示
す図である。
【図8】ビタビ復号回路の具体的な構成例を示すブロッ
ク図である。
【図9】復号後の信号を示す波形図である。
【図10】目標の波形特性を有する信号を示す波形図で
ある。
【図11】上記ビタビ復号装置のノンリニア等化器を省
略した場合のビタビ復号装置の構成を示すブロック図で
ある。
【図12】光ディスクの記録再生装置の構成を示すブロ
ック図である。
【図13】PR(1,2,1)を等化回路の特性を説明
するための回路図である。
【図14】PR(1,2,1)を等化回路の特性を説明
するための波形図である。
【図15】PR(1,2,1)を等化回路の特性を説明
するためのアイパターンである。
【符号の説明】
1 第1の等化器、2 AGC回路、3 A/D変換
器、4 ノンリニア等化器、5 ビタビ復号回路、6
第2の等化器、7 遅延回路、8 比較器 100 ビタビ復号装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04B 3/06 H04B 3/06 C H04L 25/08 9199−5K H04L 25/08 B 25/497 9199−5K 25/497

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力信号を波形等化してパーシャルレス
    ポンス特性を有する信号に変換する第1の波形等化手段
    と、 上記第1の波形等化手段の出力信号を復号するビタビ復
    号回路と、 上記ビタビ復号回路の出力信号を波形等化してパーシャ
    ルレスポンス特性を有する信号に変換する第2の波形等
    化手段手段と、 上記第1の波形等化手段の出力信号の位相を上記第2の
    波形等化手段の出力信号の位相に合わせる遅延手段と、 上記遅延手段の出力信号と上記第2の波形等化手段の出
    力信号とを比較する比較手段と、 上記第1の波形等化手段を制御する制御手段とを備え、 上記第1の波形等化手段は、波形等化してパーシャルレ
    スポンス特性を有する信号に変換した信号の残留等化誤
    差を補正し、 上記制御手段は、上記比較手段の比較結果に基いて上記
    第1の波形等化手段における残留等化誤差の補正量を制
    御することを特徴とするビタビ復号装置。
  2. 【請求項2】 入力信号を波形等化してパーシャルレス
    ポンス特性を有する信号に変換する第1の波形等化手段
    と、 上記第1の波形等化手段の出力信号の残留等化誤差を補
    正する波形誤差補正手段と、 上記波形誤差補正手段の出力信号を復号するビタビ復号
    回路と、 上記ビタビ復号回路の出力信号を波形等化してパーシャ
    ルレスポンス特性を有する信号に変換する第2の波形等
    化手段と、 上記波形誤差補正手段の出力信号の位相を上記第2の波
    形等化手段の出力信号の位相に合わせる遅延手段と、 上記遅延手段の出力信号と上記第2の波形等化手段の出
    力信号とを比較する比較手段と、 上記比較手段の比較結果に基いて上記波形誤差補正手段
    における残留等化誤差の補正量を制御する制御手段とを
    備えることを特徴とするビタビ復号装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009047852A1 (ja) * 2007-10-11 2009-04-16 Fujitsu Limited 受信回路、受信方法、信号伝送システム

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