JPH08320923A - 異常陰影自動検出システム - Google Patents

異常陰影自動検出システム

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JPH08320923A
JPH08320923A JP7128033A JP12803395A JPH08320923A JP H08320923 A JPH08320923 A JP H08320923A JP 7128033 A JP7128033 A JP 7128033A JP 12803395 A JP12803395 A JP 12803395A JP H08320923 A JPH08320923 A JP H08320923A
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JP
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cross
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JP7128033A
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English (en)
Inventor
Hisayasu Yumiza
久育 弓座
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Toshiba Corp
Canon Medical Systems Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba Medical Systems Engineering Co Ltd
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp, Toshiba Medical Systems Engineering Co Ltd filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP7128033A priority Critical patent/JPH08320923A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 結節状陰影を正しく検出できる異常陰影自動
検出システムを提供すること。 【構成】 断層像を所定のしきい値でしきい値処理する
手段12と、この手段でしきい値処理された画像から所
定領域を異常陰影の候補として抽出する手段12と、こ
の手段で抽出された所定領域が異常陰影であるかどうか
を判定する手段14と、断層像を断面変換する手段15
と、この手段で断面変換する断面を決定する手段17と
を具備し、しきい値処理する手段が複数のしきい値を有
し、かつ、この複数のしきい値によるしきい値処理で異
常陰影の候補として抽出された領域を含む断層像を断面
変換し、断面変換した画像から抽出された領域が異常陰
影かどうかを判定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、結節状陰影などを検出
する異常陰影自動検出システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の異常陰影自動検出システムについ
て、肺のX線CT画像の断層像から結節状陰影を検出す
る場合を例にとり説明する。
【0003】まず、回路構成について図9で説明する。
CPU91は、システム全体を制御する機能を持ってい
る。画像記憶部92は、複数の断層像のデータや、面変
換された断層像のデータ、そして2値化された画像のデ
ータなどを記憶する機能を持っている。しきい値処理装
置93は、断層像のデータおよびしきい値のデータを入
力し、しきい値によって断層像を2値化し、そして、2
値化した画像データを出力する。なお、2値化は、例え
ばしきい値より高い画素を1、またしきい値より低い画
素を0と置き換えることによって行われる。
【0004】結節状陰影判定装置94は、円形度の基準
データや2値化した画像データを入力し、2値化で画素
値が1とした画素がある広がりをもつ領域をラベル付け
して区別している。また、区別された領域について、例
えば画素数をカウントして面積を求め、これをもとに結
節状陰影かどうかを判定している。また、その判定結果
を出力する。なお結節状陰影かどうかの判定は例えば次
のような方法で行われる。
【0005】結節状陰影は、全体が球形で、それを断面
するとある大きさの円形となる。このような特徴を利用
し、陰影の円形度や半径から結節状陰影を判定してい
る。例えば、画素値が1の画素が分布する領域を領域A
とする。そして、領域Aの面積S1を求める。この場
合、面積S1は、例えば領域Aに含まれる画素数に対応
する。また、領域Aの重心(X0 ,Y0 ) を求める。
【0006】領域A内の画素の座標を(x1 ,y1 ) 、
(x2 ,y2 ) 、…、(xj ,yj )、…、(xP ,y
P ) とすると、重心(X0 ,Y0 ) は、 で求められる。なお、pは領域Aに含まれる画素数であ
る。
【0007】次に、面積がS1である円の半径rを、 r=(S1/π)1/2 ……(2) で求める。そして、重心(X0 ,Y0 ) を中心とする半
径rの円に含まれる領域Aの面積S2を求める。このと
き、円に含まれる領域Aの面積S2と、重心(X0 ,Y
0 ) を中心とする半径rの円の面積S1の比を、円形度
(sw)と定義する。この場合、円形度(sw)は、 sw=S2/ S1 ……(3) で表される。
【0008】そして、結節状陰影かどうかを判定する円
形度の基準データを入力し、(3)式で計算された円形
度swの値と比較し、結節状陰影かどうかを判定する。
例えば、計算されたswが円形度の基準データ以上の場
合に結節状陰影と判定する。しきい値記憶部95は、複
数のしきい値のデータを記憶する。しきい値のデータ
は、断層像に対してしきい値処理をする場合に使用され
る。円形度記憶部96は、結節状陰影かどうかを判定す
る際の基準となる円形度の基準データを記憶する。ま
た、バス97は、各装置間で送受信されるデータの伝送
系である。
【0009】次に、上記した構成の異常陰影自動検出シ
ステムの動作について説明する。
【0010】以下の説明では、図8(a)に示す断層像
から陰影Aを抽出し、陰影Aが結節状陰影かどうかを判
定する場合を例にとっている。図8(a)に示す複数の
断層像のデータは画像記憶部92(図9)に記憶されて
おり、また、結節状陰影と判定する円形度の基準データ
(例えば0.7以上)は円形度記憶部96(図9)に記
憶されているものとする。また、図8(b)に示すしき
い値Tはしきい値記憶部95(図9)に記憶されてい
る。
【0011】上記した条件において、次のような手順
(1) 、(2) で結節状陰影がどうかを判定する。
【0012】(1) 図8(a)に示す複数の断層像のデー
タが画像記憶部92から、また、図8(b)に示すしき
い値Tのデータがしきい値記憶部95から、それぞれし
きい値処理装置93に入力する。なお、図8(b)の縦
軸は画素値を示し、横軸は図8(a)の線分PFに対応
している。また、Pは、図8(a)の線分PF上の断層
像のデータを示すプロファイルである。しきい値処理装
置93は、断層像のデータPをしきい値Tで2値化し、
2値化した画像のデータを画像記憶部92に記憶する。
図8(c)は、画像記憶部92に記憶した画像のデータ
を示している。ここで、陰影Aに対応する部分を領域A
1 、それ以外の部分を領域Cとする。
【0013】(2) 画像記憶部2から図8(c)に示す画
像データを、また円形度記憶部96から円形度(sw)
の基準データ(0.7)を、それぞれ結節状陰影判定装
置94に入力する。そして、領域A1 、領域Cの円形度
を判定する。例えば、領域A1の円形度swが0.8と
すると、領域A1 の円形度sw(0.8)≧0.7とな
り、結節状陰影と判定する。領域Cは円形でないので
0.7以下となり、結節状陰影と判定しない。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】結節状陰影が独立して
存在する場合は、結節状陰影かどうかの判定には大きな
問題は生じない。しかし、図10(a)の断層像のよう
に陰影Bと縦隔Cが接するような場合、陰影Bと縦隔C
を分離できないため判定が難しくなる。なお、図10
(a)における関心領域(ROI)を拡大したものを図
10(b)に、また、図10(b)の線分PF上におけ
るプロファイルPを図10(c)に示している。 この
ような場合、しきい値を高く(しきい値T2)すると、
図10(d)のように領域Bと縦隔Cを分離できる。し
かし、領域Bの形状が小さくなるため、血管や気管など
と大きさが同じになり、これらとの区別がつかなくな
る。このため、結節状陰影を正しく検出できない。
【0015】また、しきい値を低く(しきい値T1)す
ると、図10(e)のように領域Bと縦隔Cが一体とな
り、この場合も、結節状陰影を正しく検出できない。
【0016】本発明は、上記した欠点を解決するもの
で、結節状陰影を正しく検出できる異常陰影自動検出シ
ステムを提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明の異常陰影自動検
出システムは、断層像を所定のしきい値でしきい値処理
する手段と、この手段でしきい値処理された画像から所
定領域を異常陰影の候補として抽出する手段と、この手
段で抽出された所定領域が異常陰影であるかどうかを判
定する手段と、前記断層像を断面変換する手段と、この
手段で断面変換する断面を決定する手段とを具備し、し
きい値処理する前記手段が複数のしきい値を有し、か
つ、この複数のしきい値によるしきい値処理で異常陰影
の候補として抽出された領域を含む断層像を断面変換
し、断面変換した画像から前記抽出された領域が異常陰
影かどうかを判定している。
【0018】また、断面変換する断面を決定する手段
は、異常陰影の候補として抽出された領域を通る所定方
向における断層像のプロファイルによって断面変換する
断面を決定している。
【0019】
【作用】上記した構成によれば、複数のしきい値の例え
ば第1のしきい値で断層像を2値化し、結節状陰影を検
出している。また、第1のしきい値より高い第2のしき
い値で2値化することによって、結節状陰影の新しい候
補が現れた場合、その候補に対して、例えばその中心を
通る断面で陰影を断面変換し、断面変換した断層像を用
いて異常陰影かどうかを判定している。この方法によれ
ば、低いしきい値で異常陰影かどうかを判定でき、結節
状陰影が例えば他の陰影に接近している場合でも、結節
状陰影を正しく検出できる。
【0020】また、複数の断層像を断面変換する場合、
断面変換する断面を、異常陰影の候補として抽出された
領域を通る所定方向における断層像のプロファイルによ
って決定している。例えば、断層像の画素値が1である
画素がもっとも少ない方向に決定している。この場合、
結節状陰影かどうかを判定するに当たって、近くに位置
する他の陰影による影響が少ない断面変換した断層像が
得られ、結節状陰影の正しい検出が行える。
【0021】
【実施例】本発明の一実施例について図面を参照して説
明する。以下の説明では、X線CT画像から2つの陰影
A、Bを抽出し、そして、2つの陰影A、Bが結節状陰
影かどうかを判定する場合を例にしている。
【0022】まず、回路構成について図1で説明する。
CPU10は、システム全体の動作を制御する機能を持
っている。画像記憶部11は、複数の断層像のデータ、
断面変換された断層像のデータ、およびラベル付けされ
た2値化画像のデータなどを記憶する。また、2値化さ
れた画像の最大ラベル番号を記憶する機能を持ってい
る。また、複数の陰影の位置を記憶し、結節状陰影と判
断された陰影の位置(フラグがたっている)を記憶する
機能を持っている。
【0023】しきい値処理装置12は、断層像のデータ
やしきい値のデータを入力し、しきい値によって断層像
を2値化する。そして、2値化で画素値が1とされた画
素がある広がりを持って分布する領域に対しラベル付け
を行う。また、複数の領域にラベル付けした場合はその
最大のラベル番号、そしてラベル付けした2値化画像の
データを出力する機能を持っている。
【0024】表示装置13は、断層像のデータを読み込
み、断層像を表示する装置である。表示装置13は、矢
印の位置を入力し、入力した矢印を指定した位置に断層
像に重ねて表示する機能を持っている。
【0025】結節状陰影判定装置14は、円形度の基準
データやラベル付けされた2値化画像データ、および最
大ラベル番号などを入力する。そして、それぞれの領域
の例えば画素数をカウントして各領域の面積を求め、結
節状陰影かどうかを判定している。結節状陰影と判定す
ると、その領域の重心データを出力する。なお、結節状
陰影がどうかの判定は、結節状陰影が全体では球形で、
それを断面するとある大きさの円形になるという性質を
利用し、陰影の円形度や半径で判定している。ここで、
結節状陰影かどうかを判定する方法について、画素値が
1の画素が分布する領域を領域A(ラベル番号1)とし
て説明する。まず、 a)領域Aの面積S1を求める。面積S1は、例えば領
域Aに含まれる画素数で示される。そして、 b)領域Aの重心(X0 ,Y0 ) を求める。ここで領域
A内の各画素の座標を(x1 ,y1 ) 、(x2 ,y2 )
、…、(xj ,yj ) 、…、(xP ,yP ) とする
と、領域Aの重心(X0 ,Y0 ) は、 で求められる。なお、pは領域Aに含まれる画素数であ
る。また、 c)面積がS1である円の半径rを、 r=(S1/π)1/2 …(5) で求める。また、 d)重心(X0 ,Y0 ) を中心とした半径rの円に含ま
れる領域Aの面積S2を求める。そして、 e)半径rの円に含まれる領域Aの面積、いわゆる関心
領域の面積S2と、重心(X0 ,Y0 ) を中心とする半
径rの円の面積S1の比を円形度(sw)と定義し、円
形度(sw)を、 sw=S2/ S1…(6) で求める。そして、 f)結節状陰影かどうかを判定する円形度の基準データ
を入力し、(6)式で計算された円形度swの値と比較
し、結節状陰影かどうかを判定する。この場合、計算さ
れた円形度swの値が入力された円形度の基準データ以
上のときに結節状陰影と判定する。その後、 g)結節状陰影と判定すると、結節状陰影の範囲の基準
となる半径の基準データを入力し、この半径の基準デー
タと面積がS1である円の半径rとを比較し、円の半径
rが半径の基準データより大きい場合に結節状陰影であ
ると判定する。そして、その領域の重心データを出力
し、ラベル番号を1つ増やす。
【0026】h)ラベル番号を1つ増やした後、最大ラ
ベル番号とラベル番号を比較し、ラベル番号が最大ラベ
ル番号になるまで、前記a)からg)までの処理を繰り
返す。なお、1つの領域例えば領域Aに含まれる全ての
画素の位置と、入力されてくる領域の各画素の位置を比
較し、両者が一致する場合は、入力されてくる領域につ
いては、前記a)からg)までの処理は行わない。
【0027】断面変換装置15は、複数の断層像のデー
タおよび作成したい断面の情報(例えば角度)を入力
し、断面変換技術を用いて断面を作成し、断面のデータ
を出力する。しきい値記憶部16は複数のしきい値を記
憶し、断層像に対してしきい値処理する機能を持ってい
る。プロファイル装置17は、入力された断層像に対
し、指定された複数方向の各直線上において、画素値が
1である画素の画素数をカウントする機能、そしてカウ
ントした画素数を記憶する機能を持っている。また、カ
ウントした画素数のうち最も少ない画素数を持つ方向に
対応する角度を出力する機能も持っている。
【0028】結節状陰影判定範囲記憶部18は、結節状
陰影と判定する範囲、例えば半径の基準データを記憶す
る機能を持っている。円形度記憶部19は、結節状陰影
かどうかを判定する円形度の基準データを記憶する。バ
ス20は、各装置間で送受信されるデータの伝送系であ
る。
【0029】次に、上記した構成の本発明の動作につい
て、図4〜図7のフローチャートを参照して説明する。
なお、以下の説明では、各種のデータがそれらを記憶す
る装置に既に記憶されているものとする。例えば、図2
(a)に示す複数の断層像のデータは画像記憶部11に
記憶されている。また、結節状陰影と判定する範囲、例
えば半径の基準は3mm以上とし、この半径の基準デー
タ(3mm)は結節状陰影判定範囲記憶部18に記憶さ
れている。また、結節状陰影と判定する円形度の基準は
0.7以上であるとし、この円形度の基準データ(0.
7)は円形度記憶部19に記憶されている。また、しき
い値記憶部16には、図2(b)に示す例えば2つのし
きい値(T1、T2)が記憶されている。
【0030】上記した条件において、まず、 (1) 画像記憶部11から、図2(a)に示す断層像のデ
ータがしきい値処理装置12に入力する(S1)。な
お、図2(a)の断層像の線分PF上のプロファイルを
図2(b)のPで示す。また、しきい値記憶部16から
図2(b)に示すしきい値T1が入力する。そして、断
層像(図2(a))をしきい値T1によって2値化し、
図2(c)に示す2値化画像を抽出する。その後、2値
化画像がある広がりをもつ領域に対しそれぞれラベル付
けを行い、その最大ラベル番号を求める。ここで、ラベ
ル付けした領域を、領域A1 (ラベル番号1)および領
域B1 (ラベル番号2)と呼び、これらラベル付けした
領域A1 、B1 の2値化した画像データ(図2(c))
や最大ラベル番号(この場合「2」)を画像記憶部11
に記憶する(S2)。
【0031】次に、ラベル付けした2値化画像データ
(図2(c))および最大ラベル番号を画像記憶部11
から、また円形度の基準データ(0.7)を円形度記憶
部19から、そして判定範囲の半径の基準データ(3m
m)を結節状陰影判定範囲記憶部18から、それぞれ結
節状陰影判定装置14に入力する。結節状陰影判定装置
14は、領域A1 (ラベル番号1)の円形度を求め(S
3)、結節状陰影かどうかを判定する。このとき、領域
1 は、半径の大きさが5mmで、円形度が0.8であ
るとする。この場合、(円形度の基準)0.7≦0.8
(領域A1 の円形度)(S4)で、(半径の基準)3m
m≦5mm(領域A1 の半径)(S5)となり、領域A
1 を結節状陰影と判定する。そして、領域A1 の位置を
画像記憶部11に記憶する(S6)。領域A1 の位置
は、結節状陰影判定装置14で計算された領域A1 の重
心(X0 ,Y0 ) にフラグをたてたものとなる。
【0032】次に、ラベル番号を1つ増やし(S7)、
最大ラベル番号と比較する(S8)。この場合、ラベル
番号(「2」)と最大ラベル番号(「2」)が同じであ
るため陰影B1 (ラベル番号2)について上記したと同
様の処理(S1〜S8)を繰り返す。
【0033】即ち、陰影B1 の円形度を求め(S3)、
結節状陰影かどうか判定する。この場合、陰影B1 は明
らかに円形でないので、結節状陰影と判定されない。そ
してラベル番号を1つ増やし(S7)、最大ラベル番号
と比較する(S8)。この場合、ラベル番号(「3」)
が最大ラベル番号(「2」)より大きいので次のステッ
プ(S9)(図5)に移る。
【0034】(2) 図2(b)に示すしきい値T2をしき
い値記憶部16から、また図2(a)に示す断層像を画
像記憶部11から、それぞれしきい値処理装置12に入
力する(S9)。そして、図2(a)に示す断層像を2
値化し、図2(d)に示す2値化画像を抽出する。ま
た、抽出した領域にラベル付けを行い、同時に最大ラベ
ル番号を求める。この場合、抽出した領域を、それぞれ
領域A2 (ラベル番号1)、領域B2 (ラベル番号
2)、領域C(ラベル番号3)と呼ぶ。そして、2値化
された画像データ(図2d)や最大ラベル番号
(「3」)を画像記憶部11に記憶する。
【0035】その後、画像記憶部11から、2値化され
た画像データ(図2d)や領域A1の位置、そして最大
ラベル番号を、また、円形度記憶部19から円形度の基
準データ(0.7)を、また、結節状陰影判定範囲記憶
部18から半径の基準データ(3mm)を、それぞれ結
節状陰影判定装置14に入力する。
【0036】そしてはじめに、領域A2 (ラベル番号
1)に含まれるどれか1つの画素の位置と、領域A1
位置例えば重心(X0 ,Y0 ) が一致するかどうかを判
定する(S11)。この場合、領域A1 の重心(X0
0 ) は領域A2 内のいずれかの画素の位置と一致する
(S12)。したがって、ラベル番号を1つ増やし(S
13)、最大ラベル番号と比較する(S14)。
【0037】このとき、ラベル番号(「2」)は最大ラ
ベル番号(「3」)より小さい。したがって、領域A2
の場合と同様にステップ(S11)の処理が行われる。
即ち、領域B2 (ラベル番号2)内のどれか一つの画素
の位置と領域A1 の重心(X0 ,Y0 ) が一致するかど
うかを判定する(S11)。この場合、両者は一致しな
い(S12)。したがって、領域B2 の円形度を求め
(S15)、結節状陰影かどうかを判定する。このと
き、領域B2 の半径が2.5mmで、円形度が0.8で
ある。この場合、(円形度の基準)0.7≦0.8(領
域B2 の円形度)(S16)で、2.5mm(領域B2
の半径)<3mm(半径の基準データ)(S17)とな
る。そして、領域B2 の位置を画像記憶部11に記憶す
る(S18)。
【0038】なお、領域B2 の位置は、例えば結節状陰
影判定装置14で計算された領域B2 の重心(X1 ,Y
1 ) である。この場合、領域B2 について、断面変換し
た画像を用いて結節状陰影かどうかを判定する。即ち、 (3) 領域B2 について、領域B2 を含む断層像を断面変
換し(S19)、断面変換した画像を用いて結節状陰影
かどうかを判定する。この判定方法について、図2
(d)、図2(e)を用いて説明する。まず、(a) 2値
化した画像データ(図2(e))を画像記憶部11から
プロファイル装置17に入力する。また、(b) 画像記憶
部11から領域B2 (図2(d))の重心をプロファイ
ル装置17に入力する。そして、領域B2 の重心
(X1 ,Y1 ) を中心とし半径が領域B2 の例えば3倍
の円R内にあり、かつ重心(X1 ,Y1 ) を通る直線T
H1上で、画素値が1である画素数をカウントする。次
に、(c) 領域B2の重心(X1 ,Y1 ) を中心にして直
線TH1をθ(例えば60度)だけ回転した直線TH2上
で、円R内に含まれ画素値が1である画素数をカウント
する。このようにして、(d) プロファイル装置17にお
いて、直線THを例えば60度づつ回転し、全体で6方向
において画素値が1の画素数をカウントし記憶する。そ
して、(e) プロファイル装置17は6方向のプロファイ
ルの中から、画素値が1である画素数が最も少ない直線
THの方向(θ)を出力する。ここでは、θは0度で、
直線TH1が出力される。そして、(f) 断面変換装置1
5に、図2(a)に示す断層像のデータと角度θ(0
度)を入力する。断面変換装置15は、直線TH1を通
る断層像に垂直な面で断面変換を行い、断面変換された
画像データを画像記憶部11に出力する。なお、(g) 図
3(g)のPは、図3(f)の線分PF2上のプロファ
イルを示し、画像記憶部11から断面変換した断層像
(図3(f))を、またしきい値記憶部17から図3
(g)に示すしきい値T1を、それぞれしきい値処理装
置12に入力する。そして、しきい値処理装置12で2
値化し、2値化画像(図3(h))を抽出する(S2
0)。さらに、ラベル付けを行い最大ラベル番号を求め
る。ここで抽出された領域を領域B3 (ラベル番号
1)、領域D(ラベル番号2)、領域E(ラベル番号
3)と呼ぶ。そして2値化画像データ(図2(d))と
最大ラベル番号(「3」)を画像記憶部11に記憶す
る。その後、(h) 画像記憶部11から2値化された画像
のデータ(図3(h))を、また円形度記憶部19から
円形度の基準データ(0.7)を、結節状陰影判定範囲
記憶部18から半径の基準データ(3mm)を、それぞ
れ結節状陰影判定装置14に入力する。そしてはじめ
に、領域B3 (ラベル番号1)の円形度を求め(S2
1)、領域B3 が結節状陰影かどうかを判定する。ここ
では領域B3 の大きさは半径が5mmで、円形度が0.
8であるとする。この場合、 (円形度の基準)0.7≦0.8(領域B3 の円形度)(S22) (半径の基準)3mm≦5mm(領域B3 の半径)(S23) となり、領域B3 は結節状陰影と判定される。そして、
領域B3 の位置を画像記憶部11に記憶する(S2
4)。なお、領域B3 の位置は、結節状陰影判定装置1
4で計算された領域B3 の重心(X2 ,Y2 ) にフラグ
をたてたものである。その後、ラベル番号を1つ増やし
(S25)、最大ラベル番号と比較する(S26)。こ
のとき、ラベル番号(「2」)が最大ラベル番号
(「3」)より小さいため、ステップ(S21〜S2
6)の処理を繰り返す。
【0039】即ち、領域D(ラベル番号2)について円
形度を求め(S21)、結節状陰影かどうかを判定す
る。領域Dは、例えば胸壁に対応し円形でないため、結
節状陰影と判定されない。そしてラベル番号を1増やし
(S25)、最大ラベル番号と比較する(S26)。こ
のときラベル番号(「3」)が最大ラベル番号
(「3」)と同じであるので上記したと同様にステップ
(S21〜S26)の処理を繰り返す。
【0040】即ち、領域E(ラベル番号3)について円
形度を求め(S21)、結節状陰影かどうか判定する。
領域Eも、例えば胸壁に対応しており円形でないので、
結節状陰影と判定されない。そしてラベル番号を1増や
し(S25)、最大ラベル番号と比較する(S26)。
この場合、ラベル番号(「4」)が最大ラベル番号
(「3」)より大きくなり、ステップ(S27)に移
る。
【0041】即ち、ラベル番号を1つ増やし(S2
7)、最大ラベル番号と比較する(S28)。ここでは
ラベル番号(「3」)が最大ラベル番号(「3」)と同
じであるため、ステップ(S11)に戻る。そして、領
域B2 (図2(d))に対してと同様の処理が陰影C
(図2(d))について行われる。そして結節状陰影か
どうか判定する。陰影Cの形状は円形でないので、結節
状陰影と判定されない。したがってラベル番号を1つ増
やし(S27)、最大ラベル番号と比較する(S2
8)。このとき、ラベル番号(「4」)が最大ラベル番
号(「3」)より大きくなり、ステップ(S29)に移
る。
【0042】(4) 画像記憶部11から、図3(i)に示
す断層像のデータ、および陰影Aと陰影Bの位置(フラ
グをたてた重心)を表示装置13に入力する(S2
9)。そして、図3(i)に示すように矢印ya、yb
を表示する(S30)。陰影Aの場合、矢印yaの向き
は重心に向かい、その先端は、重心(X1 ,Y1 ) から
次に示すr1だけ離れた位置に合わせてある。
【0043】r1= (S1/π)1/2 (S1は陰影Aに
含まれる画素数) この場合、矢印yaの向きは任意に設定できる。また、
陰影Bについては、矢印ybは重心方向に向き、重心
(X2 ,Y2 ) から次に示すr2だけ離れた位置に合わ
せてある。
【0044】r2= (S2/π)1/2 (S2は陰影Aに
含まれる画素数) この場合も矢印ybの向きは任意に設定できる。
【0045】なお、上記した実施例では、結節状陰影と
判定する基準を、円形度は0.7以上とし、また半径は
3mm以上としている。しかし、これらの数字は1つの
例であり、円形度の基準を例えば0.6にしたり、半径
の基準を2mmにしたりするなど、別の基準値を用いる
こともできる。また、陰影の位置も重心にしているが、
重心に限らず、例えば陰影内の任意の画素の位置に設定
してもよい。
【0046】また、プロファイルを求める範囲を陰影の
半径の3倍の円内にしている。この値も、別の値、例え
ば4倍などを用いることもできる。また、直線を回転さ
せる角度間隔も60度に限らず、例えば70度などでも
よい。また、回転する角度も必ずしも等間隔である必要
はない。
【0047】また、上記した実施例では、陰影に矢印を
付す場合、矢印の向きを陰影の重心に向け、また、その
先端を、重心から陰影の半径に相当する長さだけ離れた
位置に合わせている。しかし、この場合、矢印の向きは
任意に設定でき、また、矢印の先端も、陰影の輪郭から
5mm離れた位置など適当な位置に合わせてもよい。ま
た、上記した実施例では、結節状陰影を画像全体から検
出している。しかし、関心領域(ROI)を手動で入力
し、関心領域(ROI)の内部だけについて処理するよ
うにすれば処理時間を短くできる。また、本発明は、X
線CT装置に限らず、核医学診断装置や磁気共鳴診断装
置(MRI)などにも適用できる。
【0048】
【発明の効果】本発明によれば、縦隔などに近接した陰
影を容易に検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の回路構成を示す図である。
【図2】本発明の動作を説明する図である。
【図3】本発明の動作を説明する図である。
【図4】本発明の動作を説明するフローチャートであ
る。
【図5】本発明の動作を説明するフローチャートであ
る。
【図6】本発明の動作を説明するフローチャートであ
る。
【図7】本発明の動作を説明するフローチャートであ
る。
【図8】従来装置の動作を説明する図である。
【図9】従来装置の回路構成を示す図である。
【図10】従来装置の動作を説明する図である。
【符号の説明】
10…CPU、 11…画像記憶部、 12…しきい値処理装置、 13…表示装置、 14…結節状陰影判定装置、 15…断面変換装置、 16…しきい値記憶部、 17…プロファイル装置、 18…結節状陰影判定範囲記憶部、 19…円形度記憶部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 断層像を所定のしきい値でしきい値処理
    する手段と、この手段でしきい値処理された画像から所
    定領域を異常陰影の候補として抽出する手段と、この手
    段で抽出された所定領域が異常陰影であるかどうかを判
    定する手段と、前記断層像を断面変換する手段と、この
    手段で断面変換する断面を決定する手段とを具備し、し
    きい値処理する前記手段が複数のしきい値を有し、か
    つ、この複数のしきい値によるしきい値処理で異常陰影
    の候補として抽出された領域を含む断層像を断面変換
    し、断面変換した画像から前記抽出された領域が異常陰
    影かどうかを判定することを特徴とする異常陰影自動検
    出システム。
  2. 【請求項2】 断面変換する断面を決定する手段は、異
    常陰影の候補として抽出された領域を通る所定方向にお
    ける断層像のプロファイルによって断面変換する断面を
    決定することを特徴とする請求項1記載の異常陰影自動
    検出システム。
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