JPH096870A - 異常陰影自動検出装置 - Google Patents

異常陰影自動検出装置

Info

Publication number
JPH096870A
JPH096870A JP15044595A JP15044595A JPH096870A JP H096870 A JPH096870 A JP H096870A JP 15044595 A JP15044595 A JP 15044595A JP 15044595 A JP15044595 A JP 15044595A JP H096870 A JPH096870 A JP H096870A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
abnormal shadow
image
shadow
abnormal
difference
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP15044595A
Other languages
English (en)
Inventor
Hisayasu Yumiza
久育 弓座
Takehiro Ema
武博 江馬
Yasuhei Kondo
泰平 近藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Canon Medical Systems Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba Medical Systems Engineering Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp, Toshiba Medical Systems Engineering Co Ltd filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP15044595A priority Critical patent/JPH096870A/ja
Publication of JPH096870A publication Critical patent/JPH096870A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Medical Treatment And Welfare Office Work (AREA)
  • Apparatus For Radiation Diagnosis (AREA)
  • Magnetic Resonance Imaging Apparatus (AREA)
  • Image Processing (AREA)
  • Image Analysis (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】異常陰影の判定精度の向上した異常陰影自動検
出装置を提供する。 【構成】しきい値処理装置2,2A等(異常陰影候補抽
出手段)により診断対象の医用画像から異常陰影の候補
を抽出し、結節状陰影判定装置3(第1異常陰影判定手
段)がしきい値処理装置2,2A等により抽出された候
補が異常陰影であるか否かを判定する。一方、差分画像
作成装置5(差分画像作成手段)は医用画像と過去画像
とに基づき差分画像を作成し、円形度記憶部106等
(第2異常陰影選択手段)が該差分画像に基づき異常陰
影を選択する。総合判定装置4(異常陰影抽出手段)は
前記2通りの異常陰影に基づき異常陰影の総合判定を行
い、真の異常陰影を抽出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、診断対象の医用画像か
ら真の異常陰影を検出する異常陰影自動検出装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、診断対象の医用画像から異常陰影
を検出する異常陰影自動検出装置が知られており、例え
ば肺のX線CT画像から結節状陰影を検出する場合があ
る。
【0003】図8は、従来の異常陰影自動検出装置の要
部ブロック図である。先ず、図8に示した各部・各装置
の機能を説明する。CPU101は、異常陰影自動検出
装置の全体を制御する。画像記憶部102は、複数の医
用画像データ及び2値化された画像データ等を記憶す
る。
【0004】しきい値処理装置103は、医用画像デー
タとしきい値データとを入力し、該しきい値データによ
り医用画像データを2値化し、2値化した医用画像デー
タを出力する。例えば、しきい値より高い画素を
“1”、しきい値より低い画素を“0”と置き換えて、
2値化した画像データを出力する。
【0005】結節状陰影判定装置104は、次に定義す
る円形度のデータと2値化した画像データとを入力し、
画素値が“1”である領域を公知のラベル付けにより区
別し、それぞれの領域の画素数をカウントすることによ
り面積を求め、更に、結節状陰影か否かを判定し、その
結果を出力する。
【0006】ここに、一般的に結節状陰影は、ある程度
の大きさの円形(球形)であるから、従来の異常陰影自
動検出装置においては次のようにして円形度と半径とに
より結節状陰影の判定を行う。ここでは画素値が“1”
である領域を領域Aとして説明する。
【0007】領域Aの面積S1 を求める。ここに、面
積S1 は領域A内に含まれる画素数である。 領域Aの重心(X0 、Y0 )を求める。ここに、領域
Aの画素の座標を(x1 、y1 )、(x2 、y2 )、…
…、(xj 、yj )、……、(xp 、yp )とおくと、
重心
【数1】 で求まる。ここに、Pは領域Aに含まれる画素数であ
る。 面積がS1 である円の半径rを求める。 r=(S1 /π)1/2 重心(X0 、Y0 )を中心とした半径rの円に含まれ
る領域Aの面積S2 を求める。 重心(X0 、Y0 )を中心とした半径rの円の面積
と、前記円内に含まれる関心領域Aの面積S2 との面積
の比を、円形度(sw)と定義すると、 sw=S2 /s1 で求まる。 結節状陰影か否かを、判定するための円形度のデータ
を入力し、前記計算された円形度swの値と比較し、結
節状陰影か否かを判定する。ここでは、計算された円形
度swが入力された円形度のデータ以上のときに、結節
状陰影と判定する。
【0008】しきい値記憶部105は、複数のしきい値
データを記憶することができ、医用画像に対してしきい
値処理をするための、しきい値データを記憶する。円形
度記憶部106は、結節状陰影か否かを判定するための
円形度のデータを記憶する。バス107は、各装置間の
データの送受信を行う。
【0009】次に、従来の異常陰影自動検出装置におけ
る一連の動作を説明する。なお、簡単のために図9
(a)に示す医用画像110から陰影Aを抽出し、結節
状陰影か否かを判定する場合について説明する。また、
図9(a)に示す複数の医用画像データが画像記憶部1
02に既に記憶され、円形度0.7以上を結節状陰影と
判定し、この円形度データが円形度記憶部106に記憶
され、しきい値記憶部105には図9(b)に示すしき
い値が既に記憶されているとして説明する。
【0010】先ず、画像記憶部102から図9(a)
に示す複数の医用画像データと、しきい値記憶部105
から図9(b)に示すしきい値データとを、しきい値処
理装置103に入力する。ここに、図9(b)は、図9
(a)に示す符号PFにおけるプロファイルである。
【0011】そして、図9(b)に示すしきい値に基づ
いて2値化された画像データを出力し、画像記憶部10
2に記憶する。この画像データは図8(c)に示すよう
に、2値化された領域A1と領域Cとからなる。
【0012】画像記憶部102から図9(c)に示す
画像データと、円形度記憶部106から円形度(sw)
とを結節状陰影判定装置104に入力し、領域A1,領
域Cが結節状陰影であるか否かを判定する。ここでは、
領域A1の円形度swが0.8であったとすると SW(0.8)≧0.7 なので、結節状陰影と判定される。領域Cは明らかに円
形ではないので、結節状陰影と判定されない。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、結節状
陰影は円形であるので、血管や気管との区別がつきにく
い。そのため、従来の異常陰影自動検出装置では、間違
って血管や気管を異常陰影であると判定する場合や、逆
に異常陰影を血管や気管であると誤判定する場合が考え
られ、従来の異常陰影自動検出装置には異常陰影の判定
精度の面で問題があった。そこで、本発明の目的は、異
常陰影の判定精度の向上した異常陰影自動検出装置を提
供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に請求項1記載の発明は、診断対象の医用画像から異常
陰影の候補を抽出する異常陰影候補抽出手段と、該異常
陰影候補抽出手段により抽出された異常陰影候補中から
第1異常陰影を選択する第1異常陰影選択手段と、前記
診断対象の医用画像と過去に撮影した過去画像とに基づ
き前記両画像の差分画像を作成する差分画像作成手段
と、該差分画像作成手段が作成した差分画像に基づき第
2異常陰影を選択する第2異常陰影選択手段と、前記第
1,第2異常陰影選択手段によりそれぞれ選択された第
1異常陰影と第2異常陰影とに基づき前記医用画像中の
真の異常陰影を抽出する異常陰影抽出手段とを備えたこ
とを特徴とする。
【0015】また、請求項2記載の発明は、前記差分画
像作成手段は、前記医用画像と過去画像との位置を合せ
る位置合せ手段を備え、該位置合せ手段により医用画像
と過去画像との位置合せ後に差分することを特徴とす
る。
【0016】また、請求項3記載の発明は、前記差分画
像作成手段が作成した差分画像に基づき差の大きい範囲
を選定する大差部選定手段を備え、前記異常陰影抽出手
段は、前記大差部選定手段が選定した差の大きい範囲に
ついて医用画像から異常陰影を抽出するようにしたこと
を特徴とする。
【0017】また、請求項4記載の発明は、前記診断対
象の医用画像と過去に撮影した過去画像とに基づき前記
両画像の差分画像を作成する差分画像作成手段と、該差
分画像作成手段が作成した差分画像に基づき異常陰影の
候補を選択する異常陰影選択手段と、前記異常陰影選択
手段により選択された異常陰影に基づき前記医用画像中
の真の異常陰影を抽出する第2異常陰影抽出手段とを備
えたことを特徴とする。
【0018】
【作用】請求項1記載の発明によれば、異常陰影候補抽
出手段は診断対象の医用画像から異常陰影の候補を抽出
し、第1異常陰影選択手段は前記候補中から異常陰影を
選択する。差分画像作成手段は医用画像と過去に撮影し
た過去画像とに基づき差分画像を作成し、第2異常陰影
選択手段は前記作成された差分画像に基づき異常陰影を
選択する。異常陰影抽出手段は、第1異常陰影選択手段
が選択した第1異常陰影と第2異常陰影選択手段が抽出
した第2異常陰影とに基づき真の異常陰影の抽出を行
う。
【0019】また、請求項2記載の発明によれば、差分
画像成手段に備えられた位置合せ手段により医用画像と
過去画像との位置合せをした後に、差分する。
【0020】また、請求項3記載の発明によれば、大差
部選定手段は差分画像作成手段が作成した差分画像に基
づき差の大きい範囲を選定し、異常陰影抽出手段は、大
差部選定手段が選定した差の大きい範囲について医用画
像から異常陰影を抽出する。
【0021】また、請求項4記載の発明によれば、差分
画像作成手段は診断対象の医用画像と過去に撮影した過
去画像とに基づき前記両画像の差分画像を作成する。異
常陰影選択手段は、差分画像作成手段が作成した差分画
像に基づき異常陰影の候補を選択する。異常陰影抽出手
段は、異常陰影選択手段により選択された異常陰影に基
づき医用画像中の真の異常陰影を抽出する。このように
すれば、処理時間を請求項1記載の発明より速くするこ
とができる。
【0022】
【実施例】以下、本発明を図示の実施例に基いて詳細に
説明する。
【0023】本発明の特色は、以下に示す手順により医
用画像から検出した結果と、差分画像から抽出した結果
とを総合的に判断することにより、過度に異常陰影と判
断することを防止した点である。
【0024】(I)第1実施例 図1は本実施例のブロック構成図である。なお、既に説
明した部分には同一符号を付し、重複記載を省略する。
先ず、各装置の機能を説明する。
【0025】● 画像記憶部1は、複数の医用画像デー
タ及び過去画像データ及び差分画像データ及びラベル付
けされた画像データ等を記憶する。
【0026】● しきい値処理装置2は、画像データと
しきい値データを入力し、前記しきい値により医用画像
を2値化し、公知のラベル付けを行って領域を区別し、
ラベル付けされた2値化画像データを出力する。しきい
値処理装置2は、「第1異常陰影選択手段」を構成す
る。
【0027】● 結節状陰影判定装置3の結節状陰影の
判定方法の内、ステップ〜は従来例と同一である。
付加機能としてのステップにおいて、ステップ〜
の操作をラベル付けした番号回だけ繰り返す。結節状陰
影判定装置3は、「第2異常陰影選択手段」を構成す
る。
【0028】● 総合判定装置4は、同一患者の医用画
像及び差分画像から出力された複数のラベル付けされた
領域と位置とを入力し、医用画像から入力されたラベル
付けされた領域内のどれか一つの画素と差分画像から入
力された領域内のどれか一つの画素とが一致するか否か
を判定し、一致する場合には結節状陰影であると判定
し、その位置を出力する。総合判定装置4は、「異常陰
影抽出手段」を構成する。
【0029】● 差分像作成装置5は、同一患者の医用
画像データと過去画像データとしきい値データを入力
し、差分画像データを出力する。差分像作成装置5は、
「差分画像作成手段」を構成する。
【0030】ここで、差分画像データの作成を、肺輪郭
の医用画像(図2(a))と過去画像(図2(a2))
とを例にして説明する。
【0031】先ず、図2(a)に示す医用画像を図2
(b)に示すしきい値で2値化し、図2(c)に示す2
値化画像を作成する。ここに、図2(b)は図2(a)
のPF上のプロファイルである。また、しきい値より大
きい画素値を“0”、小さい画素値を“1”とする。
【0032】2値化画像をラベル付けする。ラベル付
けされた領域のうち4隅(4辺)に接する領域を“0”
とし、図2(d)に示す画像を作成する。
【0033】同様にして図2(a2)に示す過去画像
を図2(b2)に示すしきい値(図2(b)と同じしき
い値)で2値化し、図2(c2)に示す2値化画像ラベ
ル付けし、ラベル付けされた領域のうち4隅に接する領
域を“0”とし、図2(d2)に示す画像を作成する。
【0034】医用画像から作成された図2(d)に示
す画像を固定し、過去画像から作成された図2(d2)
に示す画像をシフトさせ、重なりが最も大きくなるよう
な位置にシフトする。
【0035】図2(a)に示す医用画像から前記で
シフトさせたと同じ分だけ図2(a2)に示す過去画像
をシフトさせ、医用画像から過去画像を引いて差分画像
を作成する。
【0036】● 表示装置6は、画像データを読み込ん
で、画像を表示する。この際、矢印の位置を入力及び記
憶し、指定した位置に矢印を画像に重ねて表示すること
もできる機能を有する(矢印を図2等のどこかに図示で
きないでしょうか。図6の矢印との関係はどうなのでし
ょうか)。
【0037】# 次に、以上の如く構成された異常陰影
自動検出装置の動作を説明する。なお、次の前提条件の
下に説明する。即ち、図3(a)に示す医用画像デー
タと、図3(b)に示すスライス位置の等しい同一患者
の過去画像データとが、画像記憶部1に既に存在すると
し、医用画像(図3(a))には血管Aが一つと異常
陰影(結節状陰影)Bが一つあり、過去画像(図3
(b))には血管Aが1つあるとし、結節状陰影であ
ると判定する範囲を0.8以上とし、このデータが円形
度記憶部106に存在し、しきい値処理をするためのし
きい値データがしきい値記憶部105に既に存在すると
して説明する。
【0038】(1)先ず、医用画像から結節状陰影を検
出する作用を、図4を参照しつつ説明する。 先ず、画像記憶部1から図4(a)に示す医用画像デ
ータをしきい値処理装置2に入力し、更に図4(b)に
示すしきい値データをしきい値処理装置2に入力する。
図4(b)は、図4(a)に示す医用画像のPF上にお
けるプロファイルである。
【0039】図4(b)に示すしきい値で2値化し、
図4(c)に示すラベル付けされた画像データを、画像
記憶部1に記憶する。
【0040】画像記憶部1から図4(c)に示すラベ
ル付けされた画像データを結節状陰影判定装置3に入力
し、円形度記憶部106から円形度のデータ0.8を結
節状陰影判定装置3に入力する。
【0041】結節状陰影判定装置3において、初めに
領域A1(ラベル番号1)について円形度を求め結節状
陰影であるか否かを判定する。ここでは、円形度が0.
9であるとすると、 0.9(領域A1の円形度)≧0.8 であるので結節状陰影であると判定される。そこで、領
域A1と位置(重心(X1 ,Y1 )を総合判定装置4に
入力する。
【0042】次に、領域B1(ラベル番号2)につい
て円形度を求め結節状陰影であるか否かを判定する。こ
こでは、円形度が0.9であるとすると、 0.9(領域B1の円形度)≧0.8 であるので結節状陰影であると判定される。そこで、領
域B1と位置(重心(X2 ,Y2 )を総合判定装置4に
入力する。
【0043】次に、領域C1(ラベル番号3)につい
て円形度を求め結節状陰影であるか否かを判定する。こ
こに、領域C1は明らかな円形ではないので、結節状陰
影と判定されない。
【0044】(2)次に、差分画像から結節状陰影を検
出する作用を説明する。 画像記憶部1から図3(a)に示す医用画像データを
差分画像作成装置5に入力し、図3(b)に示す過去画
像データを差分画像作成装置5に入力する。差分画像作
成装置5において図5(a)に示す差分画像データを作
成し、画像記憶部1に記憶する。
【0045】ここでは、医用画像と過去画像とが全く一
致することは殆ど有り得ないので、図5(a)に示すよ
うに、結節状陰影Bの他に体輪郭Eや肺輪郭C,Dや血
管Aの輪郭が現れる。
【0046】そこで、図5(a)に示す差分画像デー
タをしきい値処理装置2に入力し、しきい値記憶部10
5からしきい値データをしきい値処理装置2に入力し、
図5(b)に示すラベル付けされた画像データを作成
し、画像記憶部1に出力する。
【0047】画像記憶部1から図5(b)に示すラベ
ル付けされた画像データを結節状陰影判定装置3に入力
する。結節状陰影判定装置3において、はじめに領域A
2(ラベル番号1)について円形度を求め結節状陰影で
あるか否かを判定する。ここに、領域A2は明らかに円
形でないので結節状陰影と判定されない。
【0048】次に、領域B2(ラベル番号2)につい
て円形度を求め結節状陰影であるか否かを判定する。こ
こでは、円形度が0.9であるとすると、 0.9(領域A2の円形度)≧0.8 であるので結節状陰影であると判定される。そこで、領
域B2と位置(重心(X3 ,Y3 )を総合判定装置4に
入力する。
【0049】次に、領域C2(ラベル番号3)、領域
D2(ラベル番号4)、領域E2(ラベル番号5)につ
いてそれぞれ円形度を求めて結節状陰影であるか否かを
判定する。ここに、前記各領域は明らかに円形ではない
ので結節状陰影と判定されない。
【0050】(3)次に、総合判定装置4の作用につい
て説明する。
【0051】総合判定装置4において、入力された「医
用画像」から求めた領域A1内のどれか一つの画素と、
入力された「差分画像」から求めた領域B2内のどれか
一つの画素が一致するか否かを判定する。ここでは、一
致されないので、結節状陰影と判定されない。
【0052】同様に領域B1内のどれか一つの画素と領
域B2の内のどれか一つの画素が一致するか否かを判定
する。ここでは、一致するので、結節状陰影と判定され
る。そこで、領域B1の位置(重心(X2 ,Y2 )を表
示装置6に出力する。
【0053】(4)次に、画像記憶部1から図6に示す
医用画像データを表示装置6に入力し、総合判定装置4
から前記領域B1の位置を表示装置6に入力し、図6に
示すように矢印を重ねて表示する。
【0054】ここに、矢印の向きは重心に向かって合
せ、重心(X2 ,Y2 )から次に示すr2 の位置に矢印
の先端を合せる。 r2 =(S2 /π)1/2 ここに、S2 は領域B1内に含まれる画素数である。こ
こに、矢印の向きは、図中PFからθ=45度の向きに
する。以上のようにすれば、異常陰影の判定を精度良く
実施することができる。
【0055】(II)第1変形例 前記実施例では、医用画像と差分画像の両方の判定結果
を用いて、異常陰影を検出したが、差分画像のみから異
常陰影を検出しても良い。これにより処理時間を実施例
より速くすることができる。この場合、異常陰影自動検
出装置の構成および各装置は、総合判定装置4を除いて
前記実施例と同一であり、差分画像から結節状陰影を検
出し、表示する方法も前記実施例と同一である。
【0056】(III)第2変形例 医用画像と過去画像を用いて差分画像(図7(a))を
作成し、差分画像の中でも変化の多い領域(図7(a)
の符号BおよびE)をしきい値により抽出して2値化画
像(図7(b))を作成し、その抽出した領域のみにつ
いて医用画像から異常陰影を検出しても良い。これによ
り処理時間を実施例より速くすることができる。
【0057】なお、この場合は、異常陰影自動検出装置
の構成は、総合判定装置4を除いて前記実施例と同一で
ある。また、装置の機能についてはしきい値処理装置2
以外は同一である。しきい値処理装置2A(図1参照)
については次のようになる。即ち、しきい値処理装置2
Aは、画像データとしきい値データと処理範囲(ラベル
づけされた画像データ)を入力し、前記しきい値により
医用画像を2値化し、処理範囲についてのみラベル付け
を行って領域を区別し、ラベル付けされた2値化画像デ
ータを出力する。
【0058】本変形例では、次の手順により結節状陰影
を抽出する。 差分画像から実施例と同様にしてラベル付けされた画
像データを画像記憶部1に出力する。 画像記憶部1から前記画像データと医用画像データと
しきい値記憶部105からしきい値データをしきい値処
理装置2Aに入力し、入力されたデータの範囲内につい
て、前記実施例と同様に結節状陰影を検出し、表示す
る。
【0059】なお、前記実施例では、X線CT装置を用
いて説明をしたが、X線装置,核医学診断装置,磁気共
鳴診断装置(MRI)においても同様に異常陰影の自動
検出を行うことができる。
【0060】また、前記実施例では、結節状陰影と判定
する範囲を、円形度0.8以上としたが円形度は0.8
に限定されず別の値、例えば0.9などでも良い。更
に、陰影の位置を重心としたが、位置は重心には限定さ
れず、例えば結節状陰影内の任意の画素などでも良い。
【0061】更にまた、矢印の向きは重心に向かって、
重心(X2 ,Y2 )から次に示すr2 の位置に矢印の先
端を合せるとしたが、矢印の位置は前記に限定されず、
陰影の輪郭から適当な値、例えば5mmの位置に矢印の
先端を合せるようにしても良い。
【0062】また、前記実施例では異常陰影を結節状陰
影を用いて説明したが、別の形の異常陰影、例えば四角
形の陰影などでも良い。
【0063】更に、前記実施例の総合判定装置4におい
て、医用画像から入力されたラベル付けされた領域内の
どれか一つの画素と差分画像から入力された領域内のど
れか一つの画素とが一致するか否かを判定し、一致する
場合には結節状陰影であると判定したが、別の判定方
法、例えば総合判定装置4に入力されたラベル付けされ
た領域全てを結節状陰影を対象としても良い。
【0064】更にまた、差分像作成装置5において、肺
輪郭を合わせてから差分像を作成したが、別の方法、例
えば体輪郭に合せるなどでも良い。
【0065】
【発明の効果】以上説明したように各請求項記載の発明
によれば、診断対象の医用画像から異常陰影の候補を抽
出する異常陰影候補抽出手段と、該異常陰影候補抽出手
段により抽出された異常陰影候補中から第1異常陰影を
選択する第1異常陰影選択手段と、前記診断対象の医用
画像と過去に撮影した過去画像とに基づき前記両画像の
差分画像を作成する差分画像作成手段と、該差分画像作
成手段が作成した差分画像に基づき第2異常陰影を選択
する第2異常陰影選択手段と、前記第1,第2異常陰影
選択手段によりそれぞれ選択された第1異常陰影と第2
異常陰影とに基づき前記医用画像中の真の異常陰影を抽
出する異常陰影抽出手段ととを備えたので、例えば、血
管や気管と異常陰影との間における誤判定を防止するこ
とができ、判定精度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例のブロック構成図である。
【図2】同実施例における差分画像の作成方法を説明す
る図である。
【図3】同実施例で用いる画像を説明する図である。
【図4】同実施例における医用画像からの結節状陰影検
出方法を説明する図である。
【図5】同実施例における差分画像から細線化を説明す
る図である。
【図6】同実施例における結節状陰影の表示方法を説明
する図である。
【図7】同実施例の変形例における差分画像から細線化
を説明する図である。
【図8】従来例の異常陰影自動検出装置のブロック構成
図である。
【図9】従来の技術を説明する図である。
【符号の説明】
1 画像記憶部 2,2A しきい値処理装置 3 結節状陰影判定装置 4 総合判定装置 5 差分画像作成装置 6 表示装置 101 CPU 105 しきい値記憶部 106 円形度記憶部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 近藤 泰平 栃木県大田原市下石上1385番の1 株式会 社東芝那須工場内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 診断対象の医用画像から異常陰影の候補
    を抽出する異常陰影候補抽出手段と、 該異常陰影候補抽出手段により抽出された異常陰影候補
    中から第1異常陰影を選択する第1異常陰影選択手段
    と、 前記診断対象の医用画像と過去に撮影した過去画像とに
    基づき前記両画像の差分画像を作成する差分画像作成手
    段と、 該差分画像作成手段が作成した差分画像に基づき第2異
    常陰影を選択する第2異常陰影選択手段と、 前記第1,第2異常陰影選択手段によりそれぞれ選択さ
    れた第1異常陰影と第2異常陰影とに基づき前記医用画
    像中の真の異常陰影を抽出する異常陰影抽出手段とを備
    えたことを特徴とする異常陰影自動検出装置。
  2. 【請求項2】 前記差分画像作成手段は、前記医用画像
    と過去画像との位置を合せる位置合せ手段を備え、 該位置合せ手段により医用画像と過去画像との位置合せ
    後に差分することを特徴とする請求項1記載の異常陰影
    自動検出装置。
  3. 【請求項3】 前記差分画像作成手段が作成した差分画
    像に基づき差の大きい範囲を選定する大差部選定手段を
    備え、 前記異常陰影抽出手段は、前記大差部選定手段が選定し
    た差の大きい範囲について医用画像から異常陰影を抽出
    するようにしたことを特徴とする請求項1記載の異常陰
    影自動検出装置。
  4. 【請求項4】 前記診断対象の医用画像と過去に撮影し
    た過去画像とに基づき前記両画像の差分画像を作成する
    差分画像作成手段と、 該差分画像作成手段が作成した差分画像に基づき異常陰
    影の候補を選択する異常陰影選択手段と、 前記異常陰影選択手段により選択された異常陰影に基づ
    き前記医用画像中の真の異常陰影を抽出する異常陰影抽
    出手段とを備えたことを特徴とする第2異常陰影自動検
    出装置。
JP15044595A 1995-06-16 1995-06-16 異常陰影自動検出装置 Pending JPH096870A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15044595A JPH096870A (ja) 1995-06-16 1995-06-16 異常陰影自動検出装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15044595A JPH096870A (ja) 1995-06-16 1995-06-16 異常陰影自動検出装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH096870A true JPH096870A (ja) 1997-01-10

Family

ID=15497097

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15044595A Pending JPH096870A (ja) 1995-06-16 1995-06-16 異常陰影自動検出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH096870A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002002002A1 (fr) * 2000-06-30 2002-01-10 Hitachi Medical Corporation Dispositif d'assistance au diagnostic par image
JP2002024801A (ja) * 2000-07-04 2002-01-25 Hitachi Medical Corp 画像処理方法
JP2003000575A (ja) * 2001-06-14 2003-01-07 Ge Medical Systems Global Technology Co Llc 画像診断支援システム
JP2005034473A (ja) * 2003-07-17 2005-02-10 Hitachi Medical Corp 異常陰影検出装置
JP2005185383A (ja) * 2003-12-25 2005-07-14 Fuji Photo Film Co Ltd 異常陰影検出方法および装置並びにプログラム
JP2008212396A (ja) * 2007-03-05 2008-09-18 Fujifilm Corp 画像処理装置およびそのプログラム

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002002002A1 (fr) * 2000-06-30 2002-01-10 Hitachi Medical Corporation Dispositif d'assistance au diagnostic par image
JP2002325761A (ja) * 2000-06-30 2002-11-12 Hitachi Medical Corp 画像診断支援装置
JP2002024801A (ja) * 2000-07-04 2002-01-25 Hitachi Medical Corp 画像処理方法
JP4503147B2 (ja) * 2000-07-04 2010-07-14 株式会社日立メディコ 画像処理方法及び装置
JP2003000575A (ja) * 2001-06-14 2003-01-07 Ge Medical Systems Global Technology Co Llc 画像診断支援システム
JP4633298B2 (ja) * 2001-06-14 2011-02-16 ジーイー・メディカル・システムズ・グローバル・テクノロジー・カンパニー・エルエルシー 画像診断支援システム
JP2005034473A (ja) * 2003-07-17 2005-02-10 Hitachi Medical Corp 異常陰影検出装置
JP2005185383A (ja) * 2003-12-25 2005-07-14 Fuji Photo Film Co Ltd 異常陰影検出方法および装置並びにプログラム
JP4554921B2 (ja) * 2003-12-25 2010-09-29 富士フイルム株式会社 異常陰影検出装置の作動方法および異常陰影検出装置並びにプログラム
JP2008212396A (ja) * 2007-03-05 2008-09-18 Fujifilm Corp 画像処理装置およびそのプログラム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1851720B1 (en) Method of automatic extraction of the pulmonary artery tree from 3d medical images
Akita et al. A computer method of understanding ocular fundus images.
EP0760624B1 (en) Automated detection of lesions in computed tomography
JP3438925B2 (ja) 錠剤検査システム
US5796861A (en) Mosaic construction, processing, and review of very large electronic micrograph composites
US8509502B2 (en) Spine labeling
US20020009215A1 (en) Automated method and system for the segmentation of lung regions in computed tomography scans
JP2008259622A (ja) レポート作成支援装置およびそのプログラム
Chabat et al. ERS transform for the automated detection of bronchial abnormalities on CT of the lungs
US20200334801A1 (en) Learning device, inspection system, learning method, inspection method, and program
US8244007B2 (en) System and method for registration of medical images based on insufficiently similar image areas
CN111932492A (zh) 一种医学图像处理方法、装置及计算机可读存储介质
US20030083567A1 (en) Medical imaging station with a function of extracting a path within a ramified object
CN111652208A (zh) 用户界面组件的识别方法、装置、电子设备及存储介质
JPH096870A (ja) 異常陰影自動検出装置
CN1623160A (zh) 降低肺结节检测中假阳性率的支气管壁增厚识别
CN109875595B (zh) 一种颅内血管状态检测方法及装置
JP2002140713A (ja) 画像処理方法およびその装置
JP2005332202A (ja) パターンマッチング用の図形選択支援装置、図形選択支援方法およびプログラム
JPH0889501A (ja) 医用画像診断装置
JP2647502B2 (ja) パターン比較検査方法および装置
JPH08320923A (ja) 異常陰影自動検出システム
JPH07200820A (ja) 画像認識処理方法
CN109671091B (zh) 一种非钙化斑检测方法及非钙化斑检测设备
JP2007090064A (ja) 気道及び動脈を定量分析のためにグループ化するためのシステム及び方法