JPH08320031A - 脈圧吸収装置 - Google Patents

脈圧吸収装置

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JPH08320031A
JPH08320031A JP15100295A JP15100295A JPH08320031A JP H08320031 A JPH08320031 A JP H08320031A JP 15100295 A JP15100295 A JP 15100295A JP 15100295 A JP15100295 A JP 15100295A JP H08320031 A JPH08320031 A JP H08320031A
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JP
Japan
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plate
main body
air chamber
cover
pressure
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Pending
Application number
JP15100295A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuhisa Taira
和久 平
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Nabco Ltd
Original Assignee
Nabco Ltd
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Publication date
Application filed by Nabco Ltd filed Critical Nabco Ltd
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  • Hydraulic Clutches, Magnetic Clutches, Fluid Clutches, And Fluid Joints (AREA)

Abstract

(57)【要約】 [目的] 製造コストや部品点数を増やさずに、空気室
内の圧力が変化した場合でも、脈圧吸収効果を低下させ
ることがなく、更に塑性変形加工部の錆の発生を防止す
ることのできる脈圧吸収装置を提供すること。 [構成] 防錆処理が施された本体2の下方に形成され
た凸部2aを、塑性変形させることによって、脈圧を吸
収する板状部材5を保持する。板状部材5の上面は、液
圧が導入される液圧室に臨んでおり、板状部材5の下
方には、板状部材5及び凸部2aを覆うように弾性材料
より形成されたカバー部材9を取り付け、更にカバー部
材9と板状部材5との間に、板状部材5の撓みを許容す
る空気室を区画する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両の液圧クラッチ装
置等に用いられ、液圧配管中に生じた脈圧を吸収する脈
圧吸収装置に関する。
【0002】
【従来の技術及びその問題点】自動車のパワープラント
などの振動に基いてクラッチペダルが振動したり、クラ
ッチ操作時に異音が生じるという現象が起きるが、これ
はパワープラントの振動などがクラッチの油圧系を通し
てクラッチペダルに伝達されるためである。これを解消
するために、実開平5ー79064号公報には、図2に
示されるように、クラッチのマスタシリンダ71の液圧
室72とクラッチ操作装置81のオペレーティングシリ
ンダ82とを連絡する配管中に、脈圧吸収装置61を配
設している。
【0003】図2に示される脈圧吸収装置61は、本体
62と中央部に孔63aを設けたコップ状の蓋部材63
とからなり、本体62と蓋部材63との間には、板状部
材65が配設されている。板状部材65の上方には液圧
64が区画されており、この液圧室64の孔62a側
はマスタシリンダ71の液圧室72と連通し、液圧室
の孔62b側はクラッチ操作装置81を作動させるオ
ペレーティングシリンダ82に連通している。更に、板
状部材65の下方には、板状部材65の撓みを許容する
空気室66が形成されている。また、蓋部材63の孔6
3aには、空気室66と外気とを連通する二方向弁67
が設けられている。この二方向弁67は、温度変化など
によって空気室66の圧力が変化した場合に、板状部材
65の撓み量が変化し、脈圧吸収効果が変化することを
防止している。
【0004】しかしながら、脈圧吸収効果の変化を防止
するために上述の方法では、蓋部材63に孔63aを形
成し、この孔63aに二方向弁67を配置しているの
で、加工費及び部品点数が増加してしまう。またこの二
方向弁67は、空気室66の圧力が低下した際には、外
部から空気を流入させて脈圧吸収効果の変化を防止して
いるので、流入の際に空気と一緒に埃や水などが侵入す
る恐れもある。
【0005】また、図2に示されている板状部材65
は、取付費用を低減するため、本体62と蓋部材63と
の間に挟持し、蓋部材63の環状の薄肉部63bを本体
62に塑性変形(カシメ)加工させることによって固定
されている。また、蓋部材63には防錆のためメッキ等
の防錆処理が施されることがあるが、一般に防錆処理は
部品単体ごとに行うため、蓋部材63にメッキ等の防錆
処理が施されている場合でも、塑性変形加工部の防錆処
理の被膜が剥れ、その部分に錆が発生しやすくなり、耐
久性が悪くなるという問題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする問題点】簡単な構成で、空気
室の圧力が変化せず、すなわち脈圧吸収効果が変化せ
ず、また、塑性変形加工部の錆の発生を防止する脈圧吸
収装置を提供することを目的とする。
【0007】
【問題点を解決するための手段】以上の目的は、液圧配
管中に接続される本体と、該本体内に区画され配管中の
液圧が導入される液圧室と、該液圧室に一側面が臨みそ
の外周を前記本体に保持される板状部材と、該板状部材
の他側面に区画される空気室とを備えた脈圧吸収装置に
おいて、前記本体に前記板状部材の他側面側を覆い弾性
材料より形成されるカバーを設け、このカバーと前記板
状部材の他側面との間に前記空気室を区画する脈圧吸収
装置、によって達成される。
【0008】
【作用】空気室の外周に弾性材料より成るカバーを配設
するという簡単な構造だけで、空気室の圧力が変化する
場合、すなわち空気室と外気との間に差圧が生じた場合
にはカバーが弾性変形をして、空気室の圧力を調節する
ことができるので、空気室の圧力変化を防止できる。す
なわち、製造コストや部品点数を増やさずに、脈圧吸収
効果の変化を防止することが可能である。またカバーの
弾性変形だけで空気室の圧力を調節できるため、外部か
ら空気を流入させる必要がないので、埃や水などが侵入
してくる恐れが全くない。更に、本体の凸部を塑性変形
させることによって板状部材を保持する場合には、塑性
変形した凸部の外周をも覆うようにカバーを配設してい
るので、塑性変形したために防錆処理の被膜がはがれた
凸部においても、錆が発生することがない。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。
【0010】図1は本発明の脈圧吸収装置1を備えたク
ラッチの油圧系の要部を示すが、脈圧吸収装置1は、図
示しない公知の構造を有するマスタシリンダの液圧室に
接続される管路25と、図示しない公知の構造を有する
クラッチ操作装置のオペレーティングシリンダに接続さ
れる管路35とに接続されている。脈圧吸収装置1は、
防錆処理、例えばメッキ処理が施された本体2より成
り、本体2の径外方には環状の溝2bが形成されてお
り、本体2の下方には、環状の薄肉の凸部2aが形成さ
れている。この凸部2aは、図中では、後述する板状部
材5を本体2に固定するために、板状部材5側に塑性変
形加工されている。また本体2の内部には、管路25に
接続する孔3a、管路35に接続する孔3b、及び板状
部材5によって横方向に区画されている液室3cが形成
されており、これら孔3a、孔3b及び液室3cにより
液圧室が区画されている。
【0011】液室3cの下方に、すなわち液圧室にそ
の上面が臨むように、板状部材5がシール部材10を介
して配設されている。この板状部材5は、脈圧を吸収す
るために可撓性材料の金属で形成されている。板状部材
5は、上述したように凸部2aを塑性変形加工させるこ
とによって本体に固定されているが、板状部材5と本体
2の凸部2aとの間には止め環7が配置されている。止
め環7は、凸部2aを塑性変形加工させる際に加えた変
形力が、脈圧吸収体である板状部材5に直接伝わらない
ようにして板状部材5が傷付くことを防止して、板状部
材5が脈圧を繰り返し吸収しても破損しにくいようにし
ている。
【0012】更に、板状部材5の下方側を覆うように、
弾性材料、例えばゴム材からなるカバー部材9が、本体
2の凸部2aの外周に設けられている。また、カバー部
材9と板状部材5の下面との間には空気室が外気より
遮断されて区画されており、この空気室は、脈圧が板
状部材5に伝播されたときに脈圧を吸収するための板状
部材5の撓みを許容する空間となっている。カバー部材
9は、その端部に形成された環状突起を本体2の溝2b
に嵌着して取り付けられ、本体2の外周面に対して密着
することにより空気室と外気との連通を遮断してい
る。
【0013】本実施例の脈圧吸収装置1は以上のように
構成されるが、次にこの脈圧吸収装置1の作用について
説明する。
【0014】パワープラントの振動によって図示しない
クラッチ操作装置のオペレーティングシリンダに液圧脈
動が発生すると、その脈動は管路35を介して液圧室
に伝播される。脈動が液圧室に伝えられると、液圧室
に上面が臨んでいる板状部材5が、空気室側へと撓
み変形を繰り返して、脈動を吸収及び減衰する。そのた
め管路25に接続されている孔3aからは、脈動が伝播
されることはないので、クラッチペダルが振動したり、
異音が生じるということが防止できる。
【0015】また、従来は温度変化等によって空気室
の圧力が高くなると、空気室の圧力が抗力として働
き、板状部材5の撓む量が減少して、脈圧吸収効果が低
下していたが、本発明では、空気室を弾性材料のカバ
ー部材9で覆っているので、空気室の圧力が高くなっ
た場合には、カバー部材9が外方に膨らんで空気室
圧力を一定に保つ。また、温度変化等によって空気室
の圧力が低くなった場合には、カバー部材9が内方に膨
らんで空気室の圧力を一定に保ち、板状部材5の撓み
に変化がないようにして、脈圧吸収効果が変化しないよ
うにしている。すなわち、空気室と外気との間に差圧
が生じた場合には、カバー部材が弾性変形して、空気室
の圧力を一定に保つので、脈圧吸収効果が変化しな
い。
【0016】以上述べたように本発明の実施例によれ
ば、空気室の外周に弾性材料より成るカバー9を配設
するという簡単な構造だけで、空気室の圧力を調節し
て空気室の圧力変化を防止できるので、製造コストや
部品点数を増やさずに、脈圧吸収効果の変化を防止する
ことができる。またカバー9の弾性変形によって空気室
の圧力を調節しているため、外部から空気を流入させ
ておらず、そのため、埃や水などが侵入してくる恐れが
全くない。
【0017】更に、本発明の実施例によれば、塑性変形
加工した際に凸部2aの防錆処理の被膜が剥れたとして
も、凸部2aの外周にカバー9を配設しているので、カ
バー9の撓みにより防錆処理の被膜が剥れた部分に空気
が接触することがあっても、従来のむき出し状態に比べ
れば空気との接触時間が短く、かつ錆発生の要因となる
水分や異物の侵入が防止されるので、防錆処理の被膜の
剥れた部分でも、錆が生じにくい。更に、また、塑性変
形加工させる凸部2aと板状部材5との間には、止め環
7が配設されているので、塑性変形加工の際に加える力
が板状部材5に直接、伝わることがなく、板状部材5を
傷付けることがない。
【0018】以上、本発明の実施例について説明した
が、勿論、本発明はこれに限定されることなく、本発明
の技術的思想に基いて種々の変形が可能である。
【0019】本実施例では、カバー部材の端部を本体に
形成された溝に嵌着することによって、カバー部材を取
り付けたが、その他の方法で、例えば接着によって取り
付けてもよい。
【0020】また本実施例では、本体に防錆処理として
メッキ処理を施したが、他の防錆処理、例えば樹脂コー
ティング等を施してもよい。
【0021】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の脈圧吸収装
置によれば、製造コストや部品点数を増やすことなく、
空気室の圧力が変化した場合でも脈圧吸収効果を一定に
保つことができ、更に塑性変形加工部の錆の発生も防止
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例による脈圧吸収装置の断面正面
図である。
【図2】従来例のクラッチ装置の油圧系統の主要部の配
管図である。
【符号の説明】
1 脈圧吸収装置 2 本体 2a 凸部 液圧室 5 板状部材 空気室 9 カバー部材

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液圧配管中に接続される本体と、該本体
    内に区画され配管中の液圧が導入される液圧室と、該液
    圧室に一側面が臨みその外周を前記本体に保持される板
    状部材と、該板状部材の他側面に区画される空気室とを
    備えた脈圧吸収装置において、前記本体に前記板状部材
    の他側面側を覆い弾性材料より形成されるカバーを設
    け、このカバーと前記板状部材の他側面との間に前記空
    気室を区画する脈圧吸収装置。
  2. 【請求項2】 前記本体の前記板状部材外周には環状の
    薄肉凸部が形成され、この薄肉凸部を前記板状部材側に
    塑性変形させることにより前記板状部材が本体に対して
    固定されており、前記カバーが前記薄肉凸部の塑性変形
    加工部をも覆う請求項1に記載の脈圧吸収装置。
  3. 【請求項3】 前記本体の表面には防錆処理が施される
    請求項2に記載の脈圧吸収装置。
JP15100295A 1995-05-25 1995-05-25 脈圧吸収装置 Pending JPH08320031A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15100295A JPH08320031A (ja) 1995-05-25 1995-05-25 脈圧吸収装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15100295A JPH08320031A (ja) 1995-05-25 1995-05-25 脈圧吸収装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08320031A true JPH08320031A (ja) 1996-12-03

Family

ID=15509147

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15100295A Pending JPH08320031A (ja) 1995-05-25 1995-05-25 脈圧吸収装置

Country Status (1)

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JP (1) JPH08320031A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7063200B2 (en) * 2003-03-14 2006-06-20 Nabco, Ltd. Pulsation dampening apparatus and clutch master cylinder
KR20190004020A (ko) * 2017-07-03 2019-01-11 현대자동차주식회사 차량용 클러치 레귤레이터

Cited By (2)

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