JPH08318374A - アーク分割ワイヤ加熱装置 - Google Patents
アーク分割ワイヤ加熱装置Info
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- JPH08318374A JPH08318374A JP12618495A JP12618495A JPH08318374A JP H08318374 A JPH08318374 A JP H08318374A JP 12618495 A JP12618495 A JP 12618495A JP 12618495 A JP12618495 A JP 12618495A JP H08318374 A JPH08318374 A JP H08318374A
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- wire
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 溶接速度が変化しても安定した溶接が行える
アーク分割ワイヤ加熱装置を提供する。 【構成】 溶接すべき母材2との間にアークを発生させ
るアーク電極1と、そのアークによって形成される溶融
プール4にフィラーワイヤ5を供給するワイヤ送り出し
機構6とを備えたアークワイヤ加熱装置において、三相
交流電源と、その三相交流電源の2相分を交−直変換し
て母材2とアーク電極1との間に供給するアーク電極側
電源回路45、46と、1相分を交−直変換してフィラ
ーワイヤ5とアーク電極1との間に供給するフィラーワ
イヤ側電源回路47とを備えたことを特徴としている。
アーク分割ワイヤ加熱装置を提供する。 【構成】 溶接すべき母材2との間にアークを発生させ
るアーク電極1と、そのアークによって形成される溶融
プール4にフィラーワイヤ5を供給するワイヤ送り出し
機構6とを備えたアークワイヤ加熱装置において、三相
交流電源と、その三相交流電源の2相分を交−直変換し
て母材2とアーク電極1との間に供給するアーク電極側
電源回路45、46と、1相分を交−直変換してフィラ
ーワイヤ5とアーク電極1との間に供給するフィラーワ
イヤ側電源回路47とを備えたことを特徴としている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アーク分割ワイヤ加熱
装置に関する。
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】アークワイヤ加熱装置の中にTIG(gas
shieled tungsten arc welding)溶接機がある。このT
IG溶接機は、図5の従来例に示すように、アーク電極
1と、溶接すべき母材2とアーク電極1との間にアーク
を発生させるアーク電源3と、母材2上の溶融プール4
に先端部が接触するようにフィラーワイヤ(以下「ワイ
ヤ」という。)5を供給するワイヤ送り出し機構6と、
ワイヤ5と母材2との間に電流を流してワイヤ5を加熱
させるワイヤ加熱電源7とで構成されている。
shieled tungsten arc welding)溶接機がある。このT
IG溶接機は、図5の従来例に示すように、アーク電極
1と、溶接すべき母材2とアーク電極1との間にアーク
を発生させるアーク電源3と、母材2上の溶融プール4
に先端部が接触するようにフィラーワイヤ(以下「ワイ
ヤ」という。)5を供給するワイヤ送り出し機構6と、
ワイヤ5と母材2との間に電流を流してワイヤ5を加熱
させるワイヤ加熱電源7とで構成されている。
【0003】ここでワイヤの加熱原理について述べる。
【0004】ワイヤ5の給電点8と、ワイヤ5と母材2
との接触点(ワイヤ先端)9との2点間の電位差をVW
(V)とし、2点間の抵抗をRW (Ω)とし、電流をI
W (A)とすると、t秒間に生じるジュール熱の熱量H
(cal)は、数1式で表されることが知られている。
との接触点(ワイヤ先端)9との2点間の電位差をVW
(V)とし、2点間の抵抗をRW (Ω)とし、電流をI
W (A)とすると、t秒間に生じるジュール熱の熱量H
(cal)は、数1式で表されることが知られている。
【0005】
【数1】 H=0.24VW ・IW ・t =0.239RW ・IW 2 ・t TIG溶接機は、アーク電極1と母材2との間でアーク
を発生させると共に、ワイヤ5に加熱電流を流してジュ
ール熱を発生させることにより、ワイヤ5の溶融が極め
て速く、ワイヤ供給量が多いという長所がある。
を発生させると共に、ワイヤ5に加熱電流を流してジュ
ール熱を発生させることにより、ワイヤ5の溶融が極め
て速く、ワイヤ供給量が多いという長所がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来例には以下のような問題点がある。
来例には以下のような問題点がある。
【0007】1)ワイヤに発生するジュール熱はワイヤに
流れる電流のわずかな変化や、ワイヤの供給速度の変化
によって大きく変動し、安定に加熱させるのが難しい。
流れる電流のわずかな変化や、ワイヤの供給速度の変化
によって大きく変動し、安定に加熱させるのが難しい。
【0008】2)溶接速度が変化すると溶接プールの形状
が変化するため安定したワイヤ加熱を保持するのが難し
い。
が変化するため安定したワイヤ加熱を保持するのが難し
い。
【0009】3)溶接中に母材からワイヤの先端が離れる
(トーチのアークでワイヤが溶断される)と、ワイヤに
電流が流れなくなってワイヤの温度が低下し、冷えたワ
イヤが溶融プールに供給され、安定した溶接ができなく
なる。特に溶接速度を速くするとこの傾向が大きい。
(トーチのアークでワイヤが溶断される)と、ワイヤに
電流が流れなくなってワイヤの温度が低下し、冷えたワ
イヤが溶融プールに供給され、安定した溶接ができなく
なる。特に溶接速度を速くするとこの傾向が大きい。
【0010】そこで、本発明の目的は、上記課題を解決
し、溶接速度が変化しても安定した溶接が行えるアーク
分割ワイヤ加熱装置を提供することにある。
し、溶接速度が変化しても安定した溶接が行えるアーク
分割ワイヤ加熱装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、溶接すべき母材との間にアークを発生させ
るアーク電極と、そのアークによって形成される溶融プ
ールにフィラーワイヤを供給するワイヤ送り出し機構と
を備えたアークワイヤ加熱装置において、三相交流電源
と、その三相交流電源の2相分を交−直変換して母材と
アーク電極との間に供給するアーク電極側電源回路と、
1相分を交−直変換してフィラーワイヤとアーク電極と
の間に供給するフィラーワイヤ側電源回路とを備えたも
のである。
に本発明は、溶接すべき母材との間にアークを発生させ
るアーク電極と、そのアークによって形成される溶融プ
ールにフィラーワイヤを供給するワイヤ送り出し機構と
を備えたアークワイヤ加熱装置において、三相交流電源
と、その三相交流電源の2相分を交−直変換して母材と
アーク電極との間に供給するアーク電極側電源回路と、
1相分を交−直変換してフィラーワイヤとアーク電極と
の間に供給するフィラーワイヤ側電源回路とを備えたも
のである。
【0012】上記構成に加え本発明は、アーク電極側電
源回路は、三相交流電源のいずれか2相を電圧変換する
トランスと、その二次側をそれぞれ整流する交直変換部
とからなり、フィラーワイヤ側電源回路は、三相交流電
源の残りの1相を電圧変換するトランスと、その二次側
を整流する交直変換部とからなるものである。
源回路は、三相交流電源のいずれか2相を電圧変換する
トランスと、その二次側をそれぞれ整流する交直変換部
とからなり、フィラーワイヤ側電源回路は、三相交流電
源の残りの1相を電圧変換するトランスと、その二次側
を整流する交直変換部とからなるものである。
【0013】上記構成に加え本発明は、両アーク電極側
電源回路のトランスの一次コイルとフィラーワイヤ側電
源回路のトランスの一次コイルに三相交流が入力されて
おり、交直変換部が、各二次コイルの二次側を全波整流
するための一対のサイリスタをそれぞれ有するものであ
る。
電源回路のトランスの一次コイルとフィラーワイヤ側電
源回路のトランスの一次コイルに三相交流が入力されて
おり、交直変換部が、各二次コイルの二次側を全波整流
するための一対のサイリスタをそれぞれ有するものであ
る。
【0014】上記構成に加え本発明は、各サイリスタ
は、各トランスの一次側に同期してゲート制御されて、
アーク電極側電源回路とフィラーワイヤ側電源回路の各
電源の位相角制御を行うものである。
は、各トランスの一次側に同期してゲート制御されて、
アーク電極側電源回路とフィラーワイヤ側電源回路の各
電源の位相角制御を行うものである。
【0015】
【作用】上記構成によれば、3相交流電源の2相分で母
材とアーク電極との間にアークを発生させることによ
り、母材、アーク電極間のアークが安定し、母材上に安
定した溶融プールが形成される。3相交流電源の残りの
1相分でアーク電極とフィラーワイヤとの間にアークを
発生させることにより、溶接速度が変化してフィラーワ
イヤが溶融プールから離れてもフィラーワイヤには常に
電流が流れてジュール熱が生じるので安定した溶接が行
われる。
材とアーク電極との間にアークを発生させることによ
り、母材、アーク電極間のアークが安定し、母材上に安
定した溶融プールが形成される。3相交流電源の残りの
1相分でアーク電極とフィラーワイヤとの間にアークを
発生させることにより、溶接速度が変化してフィラーワ
イヤが溶融プールから離れてもフィラーワイヤには常に
電流が流れてジュール熱が生じるので安定した溶接が行
われる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の一実施例を添付図面に基づい
て詳述する。
て詳述する。
【0017】図1は本発明のアーク分割ワイヤ加熱装置
の一実施例の回路図である。尚、従来例と同様の部材に
は共通の符号を用いた。
の一実施例の回路図である。尚、従来例と同様の部材に
は共通の符号を用いた。
【0018】同図において、10、11、12は分巻ト
ランスであり、各分巻トランス10〜12は互いに巻数
が等しい二次コイル13〜18を有している。各二次コ
イル13〜18は一次コイル19、20、21に対して
減極性を有している。各分巻トランス10〜12の一次
コイル19〜21はΔ結線されており、かつ各一次コイ
ル19〜21にはゲート同期回路22、23、24がそ
れぞれ並列接続されている。ゲート同期回路22、2
3、24は、例えば一次コイル19〜21に入力される
交流電流が「0」になったときを検出して信号を発生す
る回路である。
ランスであり、各分巻トランス10〜12は互いに巻数
が等しい二次コイル13〜18を有している。各二次コ
イル13〜18は一次コイル19、20、21に対して
減極性を有している。各分巻トランス10〜12の一次
コイル19〜21はΔ結線されており、かつ各一次コイ
ル19〜21にはゲート同期回路22、23、24がそ
れぞれ並列接続されている。ゲート同期回路22、2
3、24は、例えば一次コイル19〜21に入力される
交流電流が「0」になったときを検出して信号を発生す
る回路である。
【0019】分巻トランス10の一方の二次コイル13
側には、サイリスタ(以下「SCR」という。)25
と、SCR25を点弧させるためのゲート回路26とか
らなる半波整流回路27が形成されている。分巻トラン
ス10の他方の二次コイル14側には、SCR28とゲ
ート回路29とからなり、二次コイル13側に形成され
た半波整流回路27とは位相が逆の半波整流回路30が
形成されている。これら両半波整流回路27、30の同
極同士が接続されて交直変換部としての全波整流回路3
1が形成されている。ゲート回路26、29はゲート同
期回路22に同期したパルス信号をSCR25、28の
ゲート、カソード間に印加してSCR25、28をそれ
ぞれ点弧させるようになっている。
側には、サイリスタ(以下「SCR」という。)25
と、SCR25を点弧させるためのゲート回路26とか
らなる半波整流回路27が形成されている。分巻トラン
ス10の他方の二次コイル14側には、SCR28とゲ
ート回路29とからなり、二次コイル13側に形成され
た半波整流回路27とは位相が逆の半波整流回路30が
形成されている。これら両半波整流回路27、30の同
極同士が接続されて交直変換部としての全波整流回路3
1が形成されている。ゲート回路26、29はゲート同
期回路22に同期したパルス信号をSCR25、28の
ゲート、カソード間に印加してSCR25、28をそれ
ぞれ点弧させるようになっている。
【0020】同様に、分巻トランス11の二次コイル1
5、16側と、分巻トランス12の二次コイル17、1
8側にもSCR32、33、34、35とゲート回路3
6、37、38、39とからなる全波整流回路40、4
1が形成されている。
5、16側と、分巻トランス12の二次コイル17、1
8側にもSCR32、33、34、35とゲート回路3
6、37、38、39とからなる全波整流回路40、4
1が形成されている。
【0021】各SCR25、28、32、33、34、
35のアノードにはアーク放電による過電流からSCR
25、28、32、33、34、35や分巻トランス1
0〜12の損傷を保護するための過電流保護トランス4
2、43、44がそれぞれ直列接続されている。
35のアノードにはアーク放電による過電流からSCR
25、28、32、33、34、35や分巻トランス1
0〜12の損傷を保護するための過電流保護トランス4
2、43、44がそれぞれ直列接続されている。
【0022】これら分巻トランス10、11、ゲート同
期回路22、23、ゲート回路26、29、36、3
7、SCR25、28、32、33及び過電流保護トラ
ンス42、43でアーク電極側電源回路(以下「電極側
電源回路」という。)45、46が構成されている。ま
た、分巻トランス12、ゲート同期回路24、ゲート回
路38、39、SCR34、35及び過電流保護トラン
ス44でフィラーワイヤ側電源回路(以下「ワイヤ側電
源回路」という。)47が構成されている。
期回路22、23、ゲート回路26、29、36、3
7、SCR25、28、32、33及び過電流保護トラ
ンス42、43でアーク電極側電源回路(以下「電極側
電源回路」という。)45、46が構成されている。ま
た、分巻トランス12、ゲート同期回路24、ゲート回
路38、39、SCR34、35及び過電流保護トラン
ス44でフィラーワイヤ側電源回路(以下「ワイヤ側電
源回路」という。)47が構成されている。
【0023】両電極側電源回路45、46の陽極は母材
2に接続され、両電極側電源回路45、46の陰極はア
ーク電極(例えばタングステンからなる)1に接続され
ている。ワイヤ側電源回路47の陽極は、母材2上に形
成される溶融プール4にワイヤ5を供給するワイヤ送り
出し機構6の給電点8に接続され、その陰極はアーク電
極1に接続されている。尚、図中の二重丸は分巻トラン
ス10〜12、42〜44の巻き線の方向が共通である
ことを示す記号である。
2に接続され、両電極側電源回路45、46の陰極はア
ーク電極(例えばタングステンからなる)1に接続され
ている。ワイヤ側電源回路47の陽極は、母材2上に形
成される溶融プール4にワイヤ5を供給するワイヤ送り
出し機構6の給電点8に接続され、その陰極はアーク電
極1に接続されている。尚、図中の二重丸は分巻トラン
ス10〜12、42〜44の巻き線の方向が共通である
ことを示す記号である。
【0024】ここでSCRを用いた電源回路の動作原理
について図2及び図3を参照して説明する。図2は図1
に示したアーク分割ワイヤ加熱装置に用いられる電源回
路を示し、図3は図2に示した電源回路に流れる電流波
形を示す。図3において横軸が時間を示し、縦軸が電流
を示す。
について図2及び図3を参照して説明する。図2は図1
に示したアーク分割ワイヤ加熱装置に用いられる電源回
路を示し、図3は図2に示した電源回路に流れる電流波
形を示す。図3において横軸が時間を示し、縦軸が電流
を示す。
【0025】同図に示すように分巻トランス48の一次
コイル49にはゲート同期回路501が並列接続されて
いる。分巻トランス48の二次コイル50、51は巻数
が同一で一次コイル49に対して減極性を有している。
一方の二次コイル(図では上側)50には、巻き方向表
示側が陽極になるように、SCR52とゲート回路53
とからなる半波整流回路54が形成されている。分巻ト
ランス48の他方の二次コイル(図では下側)51には
巻き方向表示側が陰極になるように、SCR55とゲー
ト回路56とからなる半波整流回路57が形成されてい
る。これら両半波整流回路54、57の同極同士が接続
されて全波整流回路58が形成されている。全波整流回
路58のSCR52、55のアノードには過電流保護ト
ランス59が接続されて電源回路が形成されている。
尚、60は負荷である。
コイル49にはゲート同期回路501が並列接続されて
いる。分巻トランス48の二次コイル50、51は巻数
が同一で一次コイル49に対して減極性を有している。
一方の二次コイル(図では上側)50には、巻き方向表
示側が陽極になるように、SCR52とゲート回路53
とからなる半波整流回路54が形成されている。分巻ト
ランス48の他方の二次コイル(図では下側)51には
巻き方向表示側が陰極になるように、SCR55とゲー
ト回路56とからなる半波整流回路57が形成されてい
る。これら両半波整流回路54、57の同極同士が接続
されて全波整流回路58が形成されている。全波整流回
路58のSCR52、55のアノードには過電流保護ト
ランス59が接続されて電源回路が形成されている。
尚、60は負荷である。
【0026】ゲート同期回路501は、分巻トランス4
8の一次コイル49に入力される交流電流が「0」にな
ったときにこれを検出してゲート回路53、56に信号
を送る。ゲート回路53、56はゲート同期回路501
からの信号を受けると、一次コイル49に入力される交
流電流が「0」になってから時間t0 後にSCR52、
55のゲート、カソード間にパルス信号を印加する。S
CR52、55はパルス信号が印加されると点弧(通
電)してそれぞれ順方向電流が流れる。
8の一次コイル49に入力される交流電流が「0」にな
ったときにこれを検出してゲート回路53、56に信号
を送る。ゲート回路53、56はゲート同期回路501
からの信号を受けると、一次コイル49に入力される交
流電流が「0」になってから時間t0 後にSCR52、
55のゲート、カソード間にパルス信号を印加する。S
CR52、55はパルス信号が印加されると点弧(通
電)してそれぞれ順方向電流が流れる。
【0027】すなわち、分巻トランス48の一次コイル
49に図3(a)に示すような単相交流が印加される
と、二次コイル50、51には変圧された交流がそれぞ
れ発生する。SCR52のゲート、カソードにはゲート
回路53からパルス信号が印加され、電流Iが「0」と
なってから時間t0 経過後ダイオードとして機能するの
で、図3(b)の斜線部に示すような電流が流れる。S
CR55のゲート、カソードにはゲート回路56からパ
ルスが印加され、電流Iが「0」となってから時間t0
経過後ダイオードとして機能するので、図3(c)の斜
線部に示すような電流が流れる。負荷60には両半波整
流回路54、57の出力(単相全波整流出力)が重畳さ
れて図3(d)の斜線部に示すような電流が流れる。
尚、点弧電流はゲート回路53、56のパルス信号の間
隔、すなわち位相角を制御することにより調整できる。
49に図3(a)に示すような単相交流が印加される
と、二次コイル50、51には変圧された交流がそれぞ
れ発生する。SCR52のゲート、カソードにはゲート
回路53からパルス信号が印加され、電流Iが「0」と
なってから時間t0 経過後ダイオードとして機能するの
で、図3(b)の斜線部に示すような電流が流れる。S
CR55のゲート、カソードにはゲート回路56からパ
ルスが印加され、電流Iが「0」となってから時間t0
経過後ダイオードとして機能するので、図3(c)の斜
線部に示すような電流が流れる。負荷60には両半波整
流回路54、57の出力(単相全波整流出力)が重畳さ
れて図3(d)の斜線部に示すような電流が流れる。
尚、点弧電流はゲート回路53、56のパルス信号の間
隔、すなわち位相角を制御することにより調整できる。
【0028】図1及び図4を参照して本実施例のアーク
分割ワイヤ加熱装置の作用について述べる。
分割ワイヤ加熱装置の作用について述べる。
【0029】図4は図1に示したアーク分割ワイヤ加熱
装置の電極側電源回路とワイヤ側電源回路の電流波形で
ある。
装置の電極側電源回路とワイヤ側電源回路の電流波形で
ある。
【0030】図1及び図4において、分巻トランス10
の一次コイル19に3相交流のR相が印加され、分巻ト
ランス11の一次コイル20にS相が印加され、分巻ト
ランス12の一次コイル21にT相がそれぞれ印加され
るとする。
の一次コイル19に3相交流のR相が印加され、分巻ト
ランス11の一次コイル20にS相が印加され、分巻ト
ランス12の一次コイル21にT相がそれぞれ印加され
るとする。
【0031】分巻トランス10のゲート同期回路22
は、R相の電流が「0」となるとこれを検出してゲート
回路26、29に信号を送る。ゲート回路26、29は
R相の電流が「0」となってから時間t1 後に両SCR
25、28を点弧させる。両SCR25、28が点弧さ
れると、アーク電極1と母材2との間には図4(a)の
斜線部で表されるような電流が流れる。
は、R相の電流が「0」となるとこれを検出してゲート
回路26、29に信号を送る。ゲート回路26、29は
R相の電流が「0」となってから時間t1 後に両SCR
25、28を点弧させる。両SCR25、28が点弧さ
れると、アーク電極1と母材2との間には図4(a)の
斜線部で表されるような電流が流れる。
【0032】電極側電源回路45から出た電流は、R相
の電流が「0」となってから時間t1 後に母材2、溶融
プール4、アーク、アーク電極1及び過電流保護トラン
ス42を経てSCR25、28に戻る。
の電流が「0」となってから時間t1 後に母材2、溶融
プール4、アーク、アーク電極1及び過電流保護トラン
ス42を経てSCR25、28に戻る。
【0033】分巻トランス11のゲート同期回路23
は、S相の電流が「0」となるとこれを検出してゲート
回路36、37に信号を送る。ゲート回路36、37は
S相の電流が「0」となってから時間t2 後に両SCR
32、33を点弧させる。両SCR32、33が点弧さ
れると、アーク電極1と母材2との間には図4(b)の
斜線部で表されるような電流が流れる。S相はR相より
位相が120°遅れているが、二次コイル15、16側
で全波整流されるため、出力電流の位相差は半分の60
°となる。すなわち、アーク電極1と母材2との間に流
れる電流は、図4(a)に示される電流より位相差が6
0°遅れて流れる。
は、S相の電流が「0」となるとこれを検出してゲート
回路36、37に信号を送る。ゲート回路36、37は
S相の電流が「0」となってから時間t2 後に両SCR
32、33を点弧させる。両SCR32、33が点弧さ
れると、アーク電極1と母材2との間には図4(b)の
斜線部で表されるような電流が流れる。S相はR相より
位相が120°遅れているが、二次コイル15、16側
で全波整流されるため、出力電流の位相差は半分の60
°となる。すなわち、アーク電極1と母材2との間に流
れる電流は、図4(a)に示される電流より位相差が6
0°遅れて流れる。
【0034】電極側電源回路46から出た電流は、S相
の電流が「0」となってから時間t2 後に母材2、溶融
プール4、アーク、アーク電極1及び過電流保護トラン
ス43を経てSCR32、33に戻る。
の電流が「0」となってから時間t2 後に母材2、溶融
プール4、アーク、アーク電極1及び過電流保護トラン
ス43を経てSCR32、33に戻る。
【0035】アーク電極1と母材2とには電極側電源回
路45、46が並列に接続されているので、アーク電極
1と母材2との間には図4(a)に示される電流と図4
(b)に示される電流とが重畳された電流が印加され
る。
路45、46が並列に接続されているので、アーク電極
1と母材2との間には図4(a)に示される電流と図4
(b)に示される電流とが重畳された電流が印加され
る。
【0036】他方、分巻トランス12のゲート同期回路
24は、T相の電流が「0」となるとこれを検出してゲ
ート回路38、39に信号を送る。ゲート回路38、3
9はT相の電流が「0」となってから時間t3 後に両S
CR34、35を点弧させる。SCR34、35が点弧
されると、アーク電極1とワイヤ先端9との間でアーク
が生じ、図4(c)の斜線部で表されるような電流が流
れる。T相はR相より位相が240°遅れているが、二
次コイル17、18側で全波整流されるため、出力電流
の位相差は半分の120°となる。すなわち、アーク電
極1とワイヤ先端9との間に流れる電流は、図4(a)
に示される電流より位相差120°遅れて流れる。
24は、T相の電流が「0」となるとこれを検出してゲ
ート回路38、39に信号を送る。ゲート回路38、3
9はT相の電流が「0」となってから時間t3 後に両S
CR34、35を点弧させる。SCR34、35が点弧
されると、アーク電極1とワイヤ先端9との間でアーク
が生じ、図4(c)の斜線部で表されるような電流が流
れる。T相はR相より位相が240°遅れているが、二
次コイル17、18側で全波整流されるため、出力電流
の位相差は半分の120°となる。すなわち、アーク電
極1とワイヤ先端9との間に流れる電流は、図4(a)
に示される電流より位相差120°遅れて流れる。
【0037】ワイヤ側電源回路47から出た電流は、T
相の電流が「0」となってから時間t3 後に給電点8、
ワイヤ5、ワイヤ先端9、アーク、アーク電極1及び過
電流保護トランス44を経てSCR34、35に戻る。
ワイヤ先端9とアーク電極1との間でアークが生じてい
る間は給電点8とワイヤ先端9との間で電流が流れるの
でワイヤ5にジュール熱が生じる。
相の電流が「0」となってから時間t3 後に給電点8、
ワイヤ5、ワイヤ先端9、アーク、アーク電極1及び過
電流保護トランス44を経てSCR34、35に戻る。
ワイヤ先端9とアーク電極1との間でアークが生じてい
る間は給電点8とワイヤ先端9との間で電流が流れるの
でワイヤ5にジュール熱が生じる。
【0038】尚、電流の逆流を防止する整流素子D1、
D2は、アーク電極母材間で発生する電圧と、アーク電
極ワイヤ間で発生する電圧との差にかかわらず図4
(a)〜図4(c)に示した電流の流れを成立させる。
D2は、アーク電極母材間で発生する電圧と、アーク電
極ワイヤ間で発生する電圧との差にかかわらず図4
(a)〜図4(c)に示した電流の流れを成立させる。
【0039】つまり本実施例のアーク分割ワイヤ加熱装
置は、母材2とアーク電極1との間でアークが発生する
と共に、アーク電極1とワイヤ先端9との間でアークが
発生することにより、溶接速度が変化して(特に高速に
なって)ワイヤ先端9が溶融プール4から離れても冷え
ることがなくなる。
置は、母材2とアーク電極1との間でアークが発生する
と共に、アーク電極1とワイヤ先端9との間でアークが
発生することにより、溶接速度が変化して(特に高速に
なって)ワイヤ先端9が溶融プール4から離れても冷え
ることがなくなる。
【0040】尚、本実施例のアーク分割ワイヤ加熱装置
において、例えば出力電流が300A(平均値)がアー
ク電極1と母材2との間に流れると、その内アーク電極
1、母材2間には200Aが流れ、アーク電極1、ワイ
ヤ5間には100A流れることになるがこれに限定され
るものではない。
において、例えば出力電流が300A(平均値)がアー
ク電極1と母材2との間に流れると、その内アーク電極
1、母材2間には200Aが流れ、アーク電極1、ワイ
ヤ5間には100A流れることになるがこれに限定され
るものではない。
【0041】以上において本実施例のアーク分割ワイヤ
加熱装置は、以下のような優れた効果が得られる。
加熱装置は、以下のような優れた効果が得られる。
【0042】1)アーク電極のアーク炎でワイヤが溶断さ
れて冷えたワイヤが溶融プールに供給されることがな
い。
れて冷えたワイヤが溶融プールに供給されることがな
い。
【0043】2)アーク電極、ワイヤ間でアークを発生さ
せ、このアークで強制的にワイヤを溶かす。このアーク
には電流が流れるため、ワイヤの加熱電流がとぎれるこ
とがない。
せ、このアークで強制的にワイヤを溶かす。このアーク
には電流が流れるため、ワイヤの加熱電流がとぎれるこ
とがない。
【0044】3)ジュール熱によるワイヤの加熱原理は従
来と同様であるが、アーク電極、ワイヤ間でアークを発
生させるため、ワイヤの溶融プールへの挿入位置が多少
ずれても、その方向にアークが指向する。そのため、従
来のようにワイヤの挿入位置のわずかなずれでアークが
乱れるようなことがない。
来と同様であるが、アーク電極、ワイヤ間でアークを発
生させるため、ワイヤの溶融プールへの挿入位置が多少
ずれても、その方向にアークが指向する。そのため、従
来のようにワイヤの挿入位置のわずかなずれでアークが
乱れるようなことがない。
【0045】4)ワイヤが母材又は溶融プールから離れる
(溶断)ことがあっても、ワイヤ側に指向するアーク
と、このアークを通してワイヤに流れる電流によるジュ
ール熱のため安定してワイヤが加熱して容易に溶かすこ
とができる。
(溶断)ことがあっても、ワイヤ側に指向するアーク
と、このアークを通してワイヤに流れる電流によるジュ
ール熱のため安定してワイヤが加熱して容易に溶かすこ
とができる。
【0046】5)母材側のアークは、アーク電極と母材方
向に流れるため、安定した溶融プールが形成される。
向に流れるため、安定した溶融プールが形成される。
【0047】6)従来はワイヤに加熱電流を流すには、ア
ーク電極用の電源とは別電源を必要とした。このためア
ーク電極と母材との間で生じるアークが、ワイヤの加熱
電流により発生する磁界による影響を受けて安定しにく
かったが、本実施例では各アークが位相差(120°)
を有するため独立し、アークが安定する。
ーク電極用の電源とは別電源を必要とした。このためア
ーク電極と母材との間で生じるアークが、ワイヤの加熱
電流により発生する磁界による影響を受けて安定しにく
かったが、本実施例では各アークが位相差(120°)
を有するため独立し、アークが安定する。
【0048】尚、本実施例では両アーク電極側電源回路
のトランスの一次コイルとフィラーワイヤ側電源回路の
トランスの一次コイルがΔ結線されているが、これに限
定されるものではなくY結線されていてもよいのはいう
までもない。
のトランスの一次コイルとフィラーワイヤ側電源回路の
トランスの一次コイルがΔ結線されているが、これに限
定されるものではなくY結線されていてもよいのはいう
までもない。
【0049】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、次のよう
な優れた効果を発揮する。
な優れた効果を発揮する。
【0050】3相交流電源の2相分で母材とアーク電極
との間にアークを発生させ、残りの1相分でアーク電極
とフィラーワイヤとの間にアークを発生させるので、溶
接速度が変化しても安定した溶接が行えるアーク分割ワ
イヤ加熱装置を実現することができる。
との間にアークを発生させ、残りの1相分でアーク電極
とフィラーワイヤとの間にアークを発生させるので、溶
接速度が変化しても安定した溶接が行えるアーク分割ワ
イヤ加熱装置を実現することができる。
【図1】本発明のアーク分割ワイヤ加熱装置の一実施例
の回路図である。
の回路図である。
【図2】図1に示したアーク分割ワイヤ加熱装置に用い
られるSCR整流回路を示す。
られるSCR整流回路を示す。
【図3】図2に示したSCR整流回路に流れる電流波形
である。
である。
【図4】図1に示したアーク分割ワイヤ加熱装置のアー
ク電極側電源回路とフィラーワイヤ側電源回路の電流波
形である。
ク電極側電源回路とフィラーワイヤ側電源回路の電流波
形である。
【図5】アーク分割ワイヤ加熱装置の従来例である。
1 アーク電極 2 母材 4 溶融プール 5 フィラーワイヤ(ワイヤ) 6 ワイヤ送り出し機構 45、46 アーク電極側電源回路(電極側電源回路) 47 フィラーワイヤ側電源回路(ワイヤ側電源回路) D1、D2 整流素子(逆流防止用)
Claims (4)
- 【請求項1】 溶接すべき母材との間にアークを発生さ
せるアーク電極と、そのアークによって形成される溶融
プールにフィラーワイヤを供給するワイヤ送り出し機構
とを備えたアークワイヤ加熱装置において、三相交流電
源と、その三相交流電源の2相分を交−直変換して上記
母材とアーク電極との間に供給するアーク電極側電源回
路と、1相分を交−直変換して上記フィラーワイヤとア
ーク電極との間に供給するフィラーワイヤ側電源回路と
を備えたことを特徴とするアーク分割ワイヤ加熱装置。 - 【請求項2】 アーク電極側電源回路は、三相交流電源
のいずれか2相を電圧変換するトランスと、その二次側
をそれぞれ整流する交直変換部とからなり、フィラーワ
イヤ側電源回路は、三相交流電源の残りの1相を電圧変
換するトランスと、その二次側を整流する交直変換部と
からなる請求項1記載のアーク分割ワイヤ加熱装置。 - 【請求項3】 両アーク電極側電源回路のトランスの一
次コイルとフィラーワイヤ側電源回路のトランスの一次
コイルに三相交流が入力されており、交直変換部が、各
二次コイルの二次側を全波整流するための一対のサイリ
スタをそれぞれ有する請求項2記載のアーク分割ワイヤ
加熱装置。 - 【請求項4】 各サイリスタは、各トランスの一次側に
同期してゲート制御されて、アーク電極側電源回路とフ
ィラーワイヤ側電源回路の各電源の位相角制御を行う請
求項3記載のアーク分割ワイヤ加熱装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12618495A JP3451791B2 (ja) | 1995-05-25 | 1995-05-25 | アーク分割ワイヤ加熱装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12618495A JP3451791B2 (ja) | 1995-05-25 | 1995-05-25 | アーク分割ワイヤ加熱装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08318374A true JPH08318374A (ja) | 1996-12-03 |
JP3451791B2 JP3451791B2 (ja) | 2003-09-29 |
Family
ID=14928775
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12618495A Expired - Fee Related JP3451791B2 (ja) | 1995-05-25 | 1995-05-25 | アーク分割ワイヤ加熱装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3451791B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2012108789A1 (ru) * | 2011-02-08 | 2012-08-16 | Общество С Ограниченной Ответственностью "Совтехсвар" | Способ дуговой сварки трехфазной дугой и устройство для дуговой сварки |
CN112439983A (zh) * | 2019-08-27 | 2021-03-05 | 伊利诺斯工具制品有限公司 | 用于使用多相电弧预加热以进行焊丝表面氧化去除和/或焊丝预加热的系统和方法 |
-
1995
- 1995-05-25 JP JP12618495A patent/JP3451791B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2012108789A1 (ru) * | 2011-02-08 | 2012-08-16 | Общество С Ограниченной Ответственностью "Совтехсвар" | Способ дуговой сварки трехфазной дугой и устройство для дуговой сварки |
RU2467846C2 (ru) * | 2011-02-08 | 2012-11-27 | Общество С Ограниченной Ответственностью "Совтехсвар" | Способ дуговой сварки трехфазной дугой |
CN112439983A (zh) * | 2019-08-27 | 2021-03-05 | 伊利诺斯工具制品有限公司 | 用于使用多相电弧预加热以进行焊丝表面氧化去除和/或焊丝预加热的系统和方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3451791B2 (ja) | 2003-09-29 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |