JPH08317027A - 携帯型無線電話機 - Google Patents
携帯型無線電話機Info
- Publication number
- JPH08317027A JPH08317027A JP12286295A JP12286295A JPH08317027A JP H08317027 A JPH08317027 A JP H08317027A JP 12286295 A JP12286295 A JP 12286295A JP 12286295 A JP12286295 A JP 12286295A JP H08317027 A JPH08317027 A JP H08317027A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- transmitter unit
- transmitter
- hinge mechanism
- main body
- unit
- Prior art date
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- Pivots And Pivotal Connections (AREA)
- Telephone Set Structure (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 本体ユニットに対して展開操作された送話器
ユニットに過大な外力が負荷された場合にもヒンジ機構
の破損を防止しかつ正確なダイヤル操作を行わさせる。 【構成】 本体ユニット2とダイヤルキー等が配設され
た送話器ユニット3とをヒンジ機構4を介して折畳み自
在に組み合わせる。ヒンジ機構4には、送話器ユニット
3を本体ユニット2に対して所定の展開位置に保持する
とともに、この所定の展開位置で過大な外力が作用され
て過剰に展開操作された送話器ユニット3を所定の展開
位置へと復帰させる弾性手段130が付設される。
ユニットに過大な外力が負荷された場合にもヒンジ機構
の破損を防止しかつ正確なダイヤル操作を行わさせる。 【構成】 本体ユニット2とダイヤルキー等が配設され
た送話器ユニット3とをヒンジ機構4を介して折畳み自
在に組み合わせる。ヒンジ機構4には、送話器ユニット
3を本体ユニット2に対して所定の展開位置に保持する
とともに、この所定の展開位置で過大な外力が作用され
て過剰に展開操作された送話器ユニット3を所定の展開
位置へと復帰させる弾性手段130が付設される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、携帯型無線電話機に関
し、さらに詳しくは受話器部と送話器部とを折り畳み自
在に分割して構成した携帯型無線電話機に関する。
し、さらに詳しくは受話器部と送話器部とを折り畳み自
在に分割して構成した携帯型無線電話機に関する。
【0002】
【従来の技術】携帯型無線電話機は、電子化技術の向
上、無線中継局の整備等による通話区域の拡大、通話品
質の向上或いは低料金化、ビジネス形態、社会環境の変
化等によって、加入台数が飛躍的に増大している。携帯
型無線電話機は、送受話器、ダイヤルスイッチ、無線通
話回路、電源電池等を備えて構成されるが、携帯性の面
からより小型、軽量化が図られ、いわゆるポケットサイ
ズ以下のものまで提供されている。
上、無線中継局の整備等による通話区域の拡大、通話品
質の向上或いは低料金化、ビジネス形態、社会環境の変
化等によって、加入台数が飛躍的に増大している。携帯
型無線電話機は、送受話器、ダイヤルスイッチ、無線通
話回路、電源電池等を備えて構成されるが、携帯性の面
からより小型、軽量化が図られ、いわゆるポケットサイ
ズ以下のものまで提供されている。
【0003】従来、電話機は、種々の条件に基づいて設
計されており、例えば送話器と受話器とは直線間隔で約
13.3cm〜14.3cm程度に、また相対する角度
は23.3°〜13.4°程度に設定することが好まし
いとされていた。最近の携帯型無線電話機においては、
かかる設計条件も送受話器を構成するスピーカ、マイク
ロホン等の性能向上に伴って緩やかとなり、携帯性の追
求から送話器と受話器とが同一面に配置されて角度差が
無い板状に近い薄箱形状を呈した筐体によって構成され
たものも提供されている。
計されており、例えば送話器と受話器とは直線間隔で約
13.3cm〜14.3cm程度に、また相対する角度
は23.3°〜13.4°程度に設定することが好まし
いとされていた。最近の携帯型無線電話機においては、
かかる設計条件も送受話器を構成するスピーカ、マイク
ロホン等の性能向上に伴って緩やかとなり、携帯性の追
求から送話器と受話器とが同一面に配置されて角度差が
無い板状に近い薄箱形状を呈した筐体によって構成され
たものも提供されている。
【0004】しかしながら、電話機は、使用上、送話器
と受話器とが上述した間隔に保持される必要があり、筐
体の大きさもこの間隔によって制限される。このため、
携帯型無線電話機においては、筐体が長さ方向に対して
受話器部と送話器部とに2分割されるとともに、これら
受話器部と送話器部とが互いに折り畳み自在とされるこ
とによって全体の大きさが略々1/2に構成されたもの
も提供されている。
と受話器とが上述した間隔に保持される必要があり、筐
体の大きさもこの間隔によって制限される。このため、
携帯型無線電話機においては、筐体が長さ方向に対して
受話器部と送話器部とに2分割されるとともに、これら
受話器部と送話器部とが互いに折り畳み自在とされるこ
とによって全体の大きさが略々1/2に構成されたもの
も提供されている。
【0005】すなわち、かかる折畳み型の携帯無線電話
機は、例えば、受話器と、無線回路或いは通話回路等の
IC素子、電子部品等を搭載したプリント基板及び電源
等を内蔵して本体ユニットに対して、送話器が設けられ
た送話器ユニットをヒンジ機構を介して折畳み自在に組
み合わせて構成している。この折畳み型携帯無線電話機
は、通常、送話器ユニットが本体ユニット側に折り畳ま
れて持ち運びされるとともに、使用時には送話器ユニッ
トが本体ユニットに対して展開される。
機は、例えば、受話器と、無線回路或いは通話回路等の
IC素子、電子部品等を搭載したプリント基板及び電源
等を内蔵して本体ユニットに対して、送話器が設けられ
た送話器ユニットをヒンジ機構を介して折畳み自在に組
み合わせて構成している。この折畳み型携帯無線電話機
は、通常、送話器ユニットが本体ユニット側に折り畳ま
れて持ち運びされるとともに、使用時には送話器ユニッ
トが本体ユニットに対して展開される。
【0006】さらに、かかる折畳み型携帯無線電話機に
おいては、携帯しながらの使用性の向上を図るために、
例えば送話器ユニットを本体ユニットに対して展開操作
することによって、内蔵した通話スイッチが閉成されて
通話或いはダイヤル発信が可能となるように構成された
ものも提供されている。
おいては、携帯しながらの使用性の向上を図るために、
例えば送話器ユニットを本体ユニットに対して展開操作
することによって、内蔵した通話スイッチが閉成されて
通話或いはダイヤル発信が可能となるように構成された
ものも提供されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】電話機等においては、
ダイヤルキーや機能キーが正確に押圧操作されなければ
ならない。携帯型無線電話機においては、取扱説明書等
において、筐体をしっかりと保持して、各キーを正確に
押圧操作する等の注意書が設けられている。このため、
従来の折畳み型携帯無線電話機においては、一般に、ダ
イヤルキーや機能キーを使用者が把持する本体ユニット
側に配設していた。しかしながら、本体ユニットは、上
述したように内部に回路素子等を搭載したプリント基板
や電源、或いは液晶表示器等も付設されており、ダイヤ
ルキーや機能キーを配設するスペースを確保することが
極めて困難である。
ダイヤルキーや機能キーが正確に押圧操作されなければ
ならない。携帯型無線電話機においては、取扱説明書等
において、筐体をしっかりと保持して、各キーを正確に
押圧操作する等の注意書が設けられている。このため、
従来の折畳み型携帯無線電話機においては、一般に、ダ
イヤルキーや機能キーを使用者が把持する本体ユニット
側に配設していた。しかしながら、本体ユニットは、上
述したように内部に回路素子等を搭載したプリント基板
や電源、或いは液晶表示器等も付設されており、ダイヤ
ルキーや機能キーを配設するスペースを確保することが
極めて困難である。
【0008】携帯型無線電話機においては、大型の操作
キー或いは大型の表示器を備えることによって操作性の
向上を図るとともに特徴あるデザイン展開を可能とする
ために、送話器ユニット側のスペースの活用が考慮され
る。例えば、送話器ユニットには、ダイヤルキーや機能
キー等が配設される。
キー或いは大型の表示器を備えることによって操作性の
向上を図るとともに特徴あるデザイン展開を可能とする
ために、送話器ユニット側のスペースの活用が考慮され
る。例えば、送話器ユニットには、ダイヤルキーや機能
キー等が配設される。
【0009】かかる携帯型無線電話機では、上述したよ
うに正確なキー操作を行うために、送話器ユニット側を
把持してキー操作を行う必要がある。しかしながら、使
用者のなかには、ついうっかりして本体ユニット側を把
持したままキー操作を行ってしまう者もいる。したがっ
て、携帯型無線電話機は、本体ユニットと送話器ユニッ
トとを結合するヒンジ機構が強固に構成されなければな
らない。
うに正確なキー操作を行うために、送話器ユニット側を
把持してキー操作を行う必要がある。しかしながら、使
用者のなかには、ついうっかりして本体ユニット側を把
持したままキー操作を行ってしまう者もいる。したがっ
て、携帯型無線電話機は、本体ユニットと送話器ユニッ
トとを結合するヒンジ機構が強固に構成されなければな
らない。
【0010】このようにヒンジ機構は、折畳み型携帯無
線電話機において、本体ユニットと送話器ユニットとを
回転自在に組み合わせるヒンジ機構が極めて重要な部位
となっている。ヒンジ機構は、操作時に過大な力が作用
されるために堅牢に構成される必要がある。また、ヒン
ジ機構は、本来折畳み型携帯無線電話機が小型、軽量化
されて構成されることから、小型簡易であるとともに簡
単に組み立てし得る構造に構成されなければならない。
線電話機において、本体ユニットと送話器ユニットとを
回転自在に組み合わせるヒンジ機構が極めて重要な部位
となっている。ヒンジ機構は、操作時に過大な力が作用
されるために堅牢に構成される必要がある。また、ヒン
ジ機構は、本来折畳み型携帯無線電話機が小型、軽量化
されて構成されることから、小型簡易であるとともに簡
単に組み立てし得る構造に構成されなければならない。
【0011】一方、折畳み型携帯無線電話機は、機能性
とともにデザイン性が極めて重要な製品であるが、上述
した送話器と受話器との間隔条件、ダイヤルキーや機能
キー等のスイッチ群の条件といった種々の制約から自他
識別性のあるデザイン展開が極めて困難となっている。
さらに、上述した構造的仕様が要求されるヒンジ機構
は、折畳み型携帯無線電話機のデザイン上、大きな制約
を与えている。
とともにデザイン性が極めて重要な製品であるが、上述
した送話器と受話器との間隔条件、ダイヤルキーや機能
キー等のスイッチ群の条件といった種々の制約から自他
識別性のあるデザイン展開が極めて困難となっている。
さらに、上述した構造的仕様が要求されるヒンジ機構
は、折畳み型携帯無線電話機のデザイン上、大きな制約
を与えている。
【0012】したがって、本発明は、本体ユニットに対
して展開操作された送話器ユニットに対して過大な外力
が作用された場合にもヒンジ機構の破損が防止され、か
つこの外力が開放されると送話器ユニットが所定の展開
位置に復帰されるようにした携帯型無線電話機を提供す
ることを目的に提案されたものである。
して展開操作された送話器ユニットに対して過大な外力
が作用された場合にもヒンジ機構の破損が防止され、か
つこの外力が開放されると送話器ユニットが所定の展開
位置に復帰されるようにした携帯型無線電話機を提供す
ることを目的に提案されたものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】この目的を達成した本発
明に係る携帯型無線電話機は、受話器と、無線回路或い
は通話回路等のIC素子、電子部品等を搭載したプリン
ト基板及び電源等が内蔵された本体ユニットと、送話器
及びダイヤルキーや機能キー等のスイッチ群が設けられ
た送話器ユニットとが、ヒンジ機構を介して互いに折畳
み自在に組み合わされて構成される。ヒンジ機構には、
送話器ユニットを本体ユニットに対して所定の展開位置
に保持するとともに、この所定の展開位置で過大な外力
が作用されて過剰に展開動作された送話器ユニットを所
定の展開位置へと復帰させる弾性手段が付設されて構成
される。
明に係る携帯型無線電話機は、受話器と、無線回路或い
は通話回路等のIC素子、電子部品等を搭載したプリン
ト基板及び電源等が内蔵された本体ユニットと、送話器
及びダイヤルキーや機能キー等のスイッチ群が設けられ
た送話器ユニットとが、ヒンジ機構を介して互いに折畳
み自在に組み合わされて構成される。ヒンジ機構には、
送話器ユニットを本体ユニットに対して所定の展開位置
に保持するとともに、この所定の展開位置で過大な外力
が作用されて過剰に展開動作された送話器ユニットを所
定の展開位置へと復帰させる弾性手段が付設されて構成
される。
【0014】
【作用】以上のように構成された本発明に係る携帯型無
線電話機によれば、本体ユニットに折り畳まれた状態か
ら送話器ユニットを展開操作されると、ヒンジ機構によ
って、この送話器ユニットが使用者の耳と口に受話器と
送話器とが適合するように、所定の展開位置へと展開動
作する。送話器ユニットは、この所定の展開位置におい
て、例えば使用者がうっかりと本体ユニットを把持した
ままこの送話器ユニット側に配設されたダイヤルキー等
の押圧操作を行って過大な力が加えられた場合に、押圧
方向に回動動作してキー操作が不能なことを使用者に知
らしめる。ヒンジ機構は、送話器ユニットの回動動作に
伴って弾性力を蓄勢し、この弾性力によって加えられて
いた過大な力が開放されると送話器ユニットを所定の展
開位置へと復帰させる。
線電話機によれば、本体ユニットに折り畳まれた状態か
ら送話器ユニットを展開操作されると、ヒンジ機構によ
って、この送話器ユニットが使用者の耳と口に受話器と
送話器とが適合するように、所定の展開位置へと展開動
作する。送話器ユニットは、この所定の展開位置におい
て、例えば使用者がうっかりと本体ユニットを把持した
ままこの送話器ユニット側に配設されたダイヤルキー等
の押圧操作を行って過大な力が加えられた場合に、押圧
方向に回動動作してキー操作が不能なことを使用者に知
らしめる。ヒンジ機構は、送話器ユニットの回動動作に
伴って弾性力を蓄勢し、この弾性力によって加えられて
いた過大な力が開放されると送話器ユニットを所定の展
開位置へと復帰させる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の具体的な実施例を図面を参照
して詳細に説明する。実施例携帯型無線電話機1は、図
1に示すように、相対する一側部がヒンジ機構4を介し
て折畳み自在に組み合わされた本体ユニット2及び送話
器ユニット3とから構成されている。携帯型無線電話機
1は、通常、図4に示すように、送話器ユニット3が本
体ユニット2側に折り畳まれて全体を展開状態の略1/
2の大きさとされて持ち運ばれる。携帯型無線電話機1
は、使用に際して、図1及び図2に示すように、送話器
ユニット3がヒンジ機構4を介して本体ユニット2に対
して展開操作される。
して詳細に説明する。実施例携帯型無線電話機1は、図
1に示すように、相対する一側部がヒンジ機構4を介し
て折畳み自在に組み合わされた本体ユニット2及び送話
器ユニット3とから構成されている。携帯型無線電話機
1は、通常、図4に示すように、送話器ユニット3が本
体ユニット2側に折り畳まれて全体を展開状態の略1/
2の大きさとされて持ち運ばれる。携帯型無線電話機1
は、使用に際して、図1及び図2に示すように、送話器
ユニット3がヒンジ機構4を介して本体ユニット2に対
して展開操作される。
【0016】携帯型無線電話機1は、本体ユニット2と
送話器ユニット3とが展開された状態において、後述す
る本体ユニット2側の受話器15と送話器ユニット3側
の送話器53とを使用者の耳と口とに対応するように適
当な間隔とする長さ寸法に設定されている。また、携帯
型無線電話機1は、本体ユニット2と送話器ユニット3
とが、受話器15と送話器53とを使用者の耳と口とに
適合する展開位置に設定される。
送話器ユニット3とが展開された状態において、後述す
る本体ユニット2側の受話器15と送話器ユニット3側
の送話器53とを使用者の耳と口とに対応するように適
当な間隔とする長さ寸法に設定されている。また、携帯
型無線電話機1は、本体ユニット2と送話器ユニット3
とが、受話器15と送話器53とを使用者の耳と口とに
適合する展開位置に設定される。
【0017】本体ユニット2は、図3に示すように、ベ
ースハーフ11と、アッパハーフ12と、電池部カバー
13及び遮音部材14とを重ね合わせて組み付けること
によって全体が略々半卵形を呈する本体ユニット筐体1
0が構成される。この本体ユニット筐体10には、内部
に受話器(スピーカ)15や無線回路、通話回路等を構
成するIC素子、表示器駆動素子或いは各種の電子部
品、電気部品及び液晶表示器16を搭載したプリント基
板17が内蔵される。また、本体ユニット筐体10に
は、後述する電池収納部に電池パック19が装填される
とともに、アンテナ20が引出し自在に設けられてい
る。なお、液晶表示器16は、例えば、通常現在時刻や
年、月、日の表示或いは電池パック19の充電状態が表
示されるとともに、ダイヤル操作によって発信したダイ
ヤル番号の表示或いは通話時間を切り換え表示する複合
表示器として構成されている。
ースハーフ11と、アッパハーフ12と、電池部カバー
13及び遮音部材14とを重ね合わせて組み付けること
によって全体が略々半卵形を呈する本体ユニット筐体1
0が構成される。この本体ユニット筐体10には、内部
に受話器(スピーカ)15や無線回路、通話回路等を構
成するIC素子、表示器駆動素子或いは各種の電子部
品、電気部品及び液晶表示器16を搭載したプリント基
板17が内蔵される。また、本体ユニット筐体10に
は、後述する電池収納部に電池パック19が装填される
とともに、アンテナ20が引出し自在に設けられてい
る。なお、液晶表示器16は、例えば、通常現在時刻や
年、月、日の表示或いは電池パック19の充電状態が表
示されるとともに、ダイヤル操作によって発信したダイ
ヤル番号の表示或いは通話時間を切り換え表示する複合
表示器として構成されている。
【0018】ベースハーフ11は、ABS樹脂等を材料
として略々半卵形の外形を呈する内面壁21と、この内
面壁21の外周部のほぼ全域に亘って立ち上がり形成さ
れた環状の外周壁22とが一体に形成され、内面壁21
に対して前面側と背面側とが開放されて構成されてい
る。内面壁21には、背面側に図示しない矩形空間部の
電池収納部を構成する電池収納壁が一体に突出形成され
ている。電池収納壁には、詳細を省略するが、上方部に
位置して端子開口24が切欠き形成されている。端子開
口24は、一端部をプリント基板17に固定された図示
しない電池端子片の自由端を電池収納部内へと臨ませ
る。
として略々半卵形の外形を呈する内面壁21と、この内
面壁21の外周部のほぼ全域に亘って立ち上がり形成さ
れた環状の外周壁22とが一体に形成され、内面壁21
に対して前面側と背面側とが開放されて構成されてい
る。内面壁21には、背面側に図示しない矩形空間部の
電池収納部を構成する電池収納壁が一体に突出形成され
ている。電池収納壁には、詳細を省略するが、上方部に
位置して端子開口24が切欠き形成されている。端子開
口24は、一端部をプリント基板17に固定された図示
しない電池端子片の自由端を電池収納部内へと臨ませ
る。
【0019】内面壁21には、環状凹部に対応する前面
側に位置して、取付け穴を有する結合用スタッドが複数
箇所に形成されている。また、外周壁22には、上方部
の一方側にアンテナ20が収納されるアンテナ筒部26
が一体に形成されている。
側に位置して、取付け穴を有する結合用スタッドが複数
箇所に形成されている。また、外周壁22には、上方部
の一方側にアンテナ20が収納されるアンテナ筒部26
が一体に形成されている。
【0020】外周壁22には、下方部の一側部に一対の
軸受外装部28A、28Bが一体に突設されている。こ
れら軸受外装部28A、28Bは、後述するようにアッ
パハーフ12側の軸受外装部42A、42Bと協動して
送話器ユニット3との嵌合凹部29を構成する空間部2
9Aを介して円周方向に離間されて外周壁22に一体に
突設されている。これら軸受外装部28A、28Bは、
それぞれ前方側が開放された半円筒形を呈するととも
に、外側の内壁にそれぞれ軸受け部30A、30Bが一
体に立ち上がり形成されている。
軸受外装部28A、28Bが一体に突設されている。こ
れら軸受外装部28A、28Bは、後述するようにアッ
パハーフ12側の軸受外装部42A、42Bと協動して
送話器ユニット3との嵌合凹部29を構成する空間部2
9Aを介して円周方向に離間されて外周壁22に一体に
突設されている。これら軸受外装部28A、28Bは、
それぞれ前方側が開放された半円筒形を呈するととも
に、外側の内壁にそれぞれ軸受け部30A、30Bが一
体に立ち上がり形成されている。
【0021】軸受け部30A、30Bは、それぞれ互い
に向き合う断面略コ字状の立上り壁として構成されてお
り、互いに軸線を一致させて取付穴が側面壁に設けられ
ている。なお、外周壁22には、詳細を省略するが、電
源スイッチ、ボリュームスイッチ等の種々のスイッチが
配設される開口部が形成されている。これらスイッチ
は、操作部が開口部から露呈されて外周壁22の内面に
形成された取付け部に支持される。
に向き合う断面略コ字状の立上り壁として構成されてお
り、互いに軸線を一致させて取付穴が側面壁に設けられ
ている。なお、外周壁22には、詳細を省略するが、電
源スイッチ、ボリュームスイッチ等の種々のスイッチが
配設される開口部が形成されている。これらスイッチ
は、操作部が開口部から露呈されて外周壁22の内面に
形成された取付け部に支持される。
【0022】上述したベースハーフ11には、詳細を省
略するが、内面壁21の内側に、結合用スタッドを介し
てプリント基板17が組み付けられる。また、電池収納
部には、充電型電池を封装した電池パック19が装填さ
れる。
略するが、内面壁21の内側に、結合用スタッドを介し
てプリント基板17が組み付けられる。また、電池収納
部には、充電型電池を封装した電池パック19が装填さ
れる。
【0023】アッパハーフ12は、ABS樹脂等を材料
として、外形がベースハーフ11とほぼ同形の略々半卵
形を呈する断面がやや円弧状の板状部材として構成され
ている。このアッパハーフ12には、前方側の主面に台
座状の耳当り凸部35が一体に膨出形成されている。こ
の耳当り凸部35は、アッパハーフ12の外形とほぼ相
似形とされた略々半卵形を呈するとともに中央領域が前
方側に向かって緩やかに膨出された凸部として構成され
ている。耳当り凸部35は、下方部の領域が、矩形の表
示部36として切り欠かれている。また、耳当り凸部3
5には、内面に同一円周上に位置した複数個の円弧状立
上り壁によって構成された受話器収納部が形成されてい
る。
として、外形がベースハーフ11とほぼ同形の略々半卵
形を呈する断面がやや円弧状の板状部材として構成され
ている。このアッパハーフ12には、前方側の主面に台
座状の耳当り凸部35が一体に膨出形成されている。こ
の耳当り凸部35は、アッパハーフ12の外形とほぼ相
似形とされた略々半卵形を呈するとともに中央領域が前
方側に向かって緩やかに膨出された凸部として構成され
ている。耳当り凸部35は、下方部の領域が、矩形の表
示部36として切り欠かれている。また、耳当り凸部3
5には、内面に同一円周上に位置した複数個の円弧状立
上り壁によって構成された受話器収納部が形成されてい
る。
【0024】表示窓36及び受話器収納部には、アッパ
ハーフ12をベースハーフ11に組み合わせた状態にお
いて、ベースハーフ11側に取り付けられたプリント基
板17に実装された液晶表示器16及び受話器15がそ
れぞれ臨ませられる。なお、耳当り凸部35には、受話
器収納部に臨んで複数個の受話孔38が設けられてい
る。
ハーフ12をベースハーフ11に組み合わせた状態にお
いて、ベースハーフ11側に取り付けられたプリント基
板17に実装された液晶表示器16及び受話器15がそ
れぞれ臨ませられる。なお、耳当り凸部35には、受話
器収納部に臨んで複数個の受話孔38が設けられてい
る。
【0025】アッパハーフ12には、前方側主面の外周
縁と耳当り凸部35との間の略馬蹄形の領域が、後述す
る遮音部材14の接合部39を構成している。ベースハ
ーフ11とアッパハーフ12とは、外周縁を互いに突き
合わせて相対して形成された係合部を係合させて組み立
てられる。
縁と耳当り凸部35との間の略馬蹄形の領域が、後述す
る遮音部材14の接合部39を構成している。ベースハ
ーフ11とアッパハーフ12とは、外周縁を互いに突き
合わせて相対して形成された係合部を係合させて組み立
てられる。
【0026】アッパハーフ12には、下方部の一側部
に、ベースハーフ11側の軸受外装部28A、28Bに
対応して一対の軸受外装部42A、42Bが一体に突設
されている。これら軸受外装部42A、42Bは、ベー
スハーフ11側の軸受外装部28A、28Bとともに協
動して送話器ユニット3との嵌合凹部29を構成する空
間部29Bを介して円周方向に離間されて突設されてい
る。軸受外装部42A、42Bは、それぞれ後方側が開
放された半円筒形を呈して形成されており、アッパハー
フ12をベースハーフ11に組み合わせた状態におい
て、図1に示すように、協動して後述するヒンジ機構4
の外方を囲む一対の軸受外装筒部5A、5Bを構成す
る。
に、ベースハーフ11側の軸受外装部28A、28Bに
対応して一対の軸受外装部42A、42Bが一体に突設
されている。これら軸受外装部42A、42Bは、ベー
スハーフ11側の軸受外装部28A、28Bとともに協
動して送話器ユニット3との嵌合凹部29を構成する空
間部29Bを介して円周方向に離間されて突設されてい
る。軸受外装部42A、42Bは、それぞれ後方側が開
放された半円筒形を呈して形成されており、アッパハー
フ12をベースハーフ11に組み合わせた状態におい
て、図1に示すように、協動して後述するヒンジ機構4
の外方を囲む一対の軸受外装筒部5A、5Bを構成す
る。
【0027】また、軸受外装部42A、42Bには、図
示しないが内面にベースハーフ11側の軸受け部30
A、30Bに対応して係止リブが一体に形成されてい
る。これら係止リブは、ベースハーフ11とアッパハー
フ12とが組み合わされた状態において、軸受け部30
A、30Bに突き当てられることにより軸受け部30
A、30Bの開放された上方部を閉塞する。
示しないが内面にベースハーフ11側の軸受け部30
A、30Bに対応して係止リブが一体に形成されてい
る。これら係止リブは、ベースハーフ11とアッパハー
フ12とが組み合わされた状態において、軸受け部30
A、30Bに突き当てられることにより軸受け部30
A、30Bの開放された上方部を閉塞する。
【0028】電池部カバー13は、ポリカーボネート樹
脂等を材料として、ベースハーフ11の背面側の開口部
とほぼ等しい開口寸法を以って開口された全体が略々半
卵形の外形を呈して形成されている。電池部カバー13
は、外周部をやや弾性変形させた状態でベースハーフ1
1の背面側の開口部に嵌め込むことにより、一体的に組
み合わされて本体ユニット筐体10の背面部の全体を構
成する。
脂等を材料として、ベースハーフ11の背面側の開口部
とほぼ等しい開口寸法を以って開口された全体が略々半
卵形の外形を呈して形成されている。電池部カバー13
は、外周部をやや弾性変形させた状態でベースハーフ1
1の背面側の開口部に嵌め込むことにより、一体的に組
み合わされて本体ユニット筐体10の背面部の全体を構
成する。
【0029】遮音部材14は、例えばゴムやエラストマ
或いは発泡合成樹脂等の弾性を有する材料によって、図
3に示すように、アッパハーフ12の耳当り凸部35と
外周部との間に構成された環状の遮音部材接合部39と
ほぼ同一形状の全体リング状に形成されている。この遮
音部材14は、適当な厚み寸法を有しており、遮音部材
接合部39に接着剤等を用いて接合固定されることによ
って、図1に示すように、耳当り凸部35の主面を包絡
する略々馬蹄形の遮音空間部6を構成する。
或いは発泡合成樹脂等の弾性を有する材料によって、図
3に示すように、アッパハーフ12の耳当り凸部35と
外周部との間に構成された環状の遮音部材接合部39と
ほぼ同一形状の全体リング状に形成されている。この遮
音部材14は、適当な厚み寸法を有しており、遮音部材
接合部39に接着剤等を用いて接合固定されることによ
って、図1に示すように、耳当り凸部35の主面を包絡
する略々馬蹄形の遮音空間部6を構成する。
【0030】携帯電話機1は、使用時に、遮音部材14
の外周面が使用者の耳の周囲に柔らかく当たることによ
って、良好な耳当たり感を与える。また、携帯電話機1
は、使用者の耳の周囲が遮音部材14によって覆われる
ため、野外等の比較的外部音が大きな場所で使用する場
合でも、この遮音部材14により外部音を遮断して明瞭
な通話を可能とする。
の外周面が使用者の耳の周囲に柔らかく当たることによ
って、良好な耳当たり感を与える。また、携帯電話機1
は、使用者の耳の周囲が遮音部材14によって覆われる
ため、野外等の比較的外部音が大きな場所で使用する場
合でも、この遮音部材14により外部音を遮断して明瞭
な通話を可能とする。
【0031】送話器ユニット2は、ベースハーフ51及
びアッパハーフ52とを組み合わせて略々舌片状の薄箱
形を呈する送話器ユニット筐体50を構成している。こ
の送話器ユニット筐体50には、図3に示すように、内
部に送話器(マイクロホン)53と、スイッチ構体を構
成するキーパッドシート54と、フレキシブルスイッチ
シート55及びシート保持板56とが内蔵され、これら
は後述するようにフレキシブルスイッチシート55の一
端部に一体に形成した接続部100を介して本体ユニッ
ト2側との電気的接続が行われる。
びアッパハーフ52とを組み合わせて略々舌片状の薄箱
形を呈する送話器ユニット筐体50を構成している。こ
の送話器ユニット筐体50には、図3に示すように、内
部に送話器(マイクロホン)53と、スイッチ構体を構
成するキーパッドシート54と、フレキシブルスイッチ
シート55及びシート保持板56とが内蔵され、これら
は後述するようにフレキシブルスイッチシート55の一
端部に一体に形成した接続部100を介して本体ユニッ
ト2側との電気的接続が行われる。
【0032】ベースハーフ51は、ABS樹脂等を材料
として、平面形状が、後述するヒンジ機構4が組み付け
られる一側部(基端部)60が直線でありかつ他端部6
1が幅方向にやや膨らんだ半円とされて全体が略々舌片
状を呈するとともに、外周縁に立上り周壁62が一体に
形成されて構成されている。ベースハーフ51は、基端
部60が大きな曲率で外方に向かって湾曲されるととも
に中央部が内方に向かって小さな曲率で湾曲されること
によって全体が略波形を呈する断面形状に形成されてい
る。
として、平面形状が、後述するヒンジ機構4が組み付け
られる一側部(基端部)60が直線でありかつ他端部6
1が幅方向にやや膨らんだ半円とされて全体が略々舌片
状を呈するとともに、外周縁に立上り周壁62が一体に
形成されて構成されている。ベースハーフ51は、基端
部60が大きな曲率で外方に向かって湾曲されるととも
に中央部が内方に向かって小さな曲率で湾曲されること
によって全体が略波形を呈する断面形状に形成されてい
る。
【0033】ベースハーフ51には、基端部60の幅方
向の中央部に位置して、軸受外装部63が一体に突設さ
れている。この軸受外装部63は、幅寸法が上述した本
体ユニット2の嵌合凹部29の幅寸法とほぼ等しくかつ
前方側が開放された半円筒形を呈している。軸受外装部
63には、内面の略中央部に、後述するヒンジ機構4を
構成する支軸部材120に設けたカム部124に対応し
て、互いに平行な一対の円弧条凸条からなるガイドリブ
64が突設されるとともに、図5に示すように両端部に
は半円筒形の軸受部65A、65Bが形成されている。
向の中央部に位置して、軸受外装部63が一体に突設さ
れている。この軸受外装部63は、幅寸法が上述した本
体ユニット2の嵌合凹部29の幅寸法とほぼ等しくかつ
前方側が開放された半円筒形を呈している。軸受外装部
63には、内面の略中央部に、後述するヒンジ機構4を
構成する支軸部材120に設けたカム部124に対応し
て、互いに平行な一対の円弧条凸条からなるガイドリブ
64が突設されるとともに、図5に示すように両端部に
は半円筒形の軸受部65A、65Bが形成されている。
【0034】ベースハーフ51には、軸受外装部63に
対応して、基端部60に沿った内面に弾性部材取付け部
66が形成されている。この弾性部材取付け部66に
は、取付け穴及び位置決めピンが設けられており、後述
するヒンジ機構4を構成する弾性部材130が位置決め
された状態で取付けねじによって取り付けられる。
対応して、基端部60に沿った内面に弾性部材取付け部
66が形成されている。この弾性部材取付け部66に
は、取付け穴及び位置決めピンが設けられており、後述
するヒンジ機構4を構成する弾性部材130が位置決め
された状態で取付けねじによって取り付けられる。
【0035】ベースハーフ51の立上り周壁62には、
内周部の適宜の位置に断面楔状の係合部が形成されてい
る。また、基端部60の立上り周壁68は、軸受外装部
63に対応する部分が開放されるるとともに、内周縁に
第2の係合部を構成するリブ状係合凸部69が形成され
ている。ベースハーフ51は、後述するように、これら
係合部及び第2の係合部69を介してアッパハーフ52
と一体に組み合わされて送話器ユニット筐体50を構成
する。
内周部の適宜の位置に断面楔状の係合部が形成されてい
る。また、基端部60の立上り周壁68は、軸受外装部
63に対応する部分が開放されるるとともに、内周縁に
第2の係合部を構成するリブ状係合凸部69が形成され
ている。ベースハーフ51は、後述するように、これら
係合部及び第2の係合部69を介してアッパハーフ52
と一体に組み合わされて送話器ユニット筐体50を構成
する。
【0036】ベースハーフ51には、弾性部材取付け部
66に沿って充電端子取付け部70が設けられている。
この充電端子取付け部70は、ベースハーフ51の略々
平面部として構成される部位に設けられており、図示し
ない充電端子がそれぞれ臨む端子穴を有している。充電
端子は、自由端を端子穴から外方へと露呈させて一端部
がベースハーフ51の内面に固定されるとともに後述す
るフレキシブルスイッチシート55の回路導体部と電気
的に接続されている。
66に沿って充電端子取付け部70が設けられている。
この充電端子取付け部70は、ベースハーフ51の略々
平面部として構成される部位に設けられており、図示し
ない充電端子がそれぞれ臨む端子穴を有している。充電
端子は、自由端を端子穴から外方へと露呈させて一端部
がベースハーフ51の内面に固定されるとともに後述す
るフレキシブルスイッチシート55の回路導体部と電気
的に接続されている。
【0037】ベースハーフ51には、内面に長手方向の
ほぼ全域に亘って、3組の調整リブ72が突設されてい
る。各組の調整リブ72は、互いに平行な2条の調整リ
ブ72を1組として構成され、それぞれの端面によって
波形に湾曲形成されたベースハーフ51の内面に対して
同一面を構成する形状を呈している。調整リブ72は、
薄厚に形成されたベースハーフ51を厚み方向に対して
補強するとともに、後述するように安定したキー操作を
可能とさせる。
ほぼ全域に亘って、3組の調整リブ72が突設されてい
る。各組の調整リブ72は、互いに平行な2条の調整リ
ブ72を1組として構成され、それぞれの端面によって
波形に湾曲形成されたベースハーフ51の内面に対して
同一面を構成する形状を呈している。調整リブ72は、
薄厚に形成されたベースハーフ51を厚み方向に対して
補強するとともに、後述するように安定したキー操作を
可能とさせる。
【0038】ベースハーフ51には、立上り周壁62の
他端部61に外部端子配設凹部73が凹設されるととも
に、この外部端子配設凹部73に対向して取付け穴を有
する結合用立壁74が内面に突設されている。外部端子
配設凹部73は、後述するアッパハーフ52の外部端子
配設凸部90と協動して外部接続端子部材8の配設部を
構成する。また、結合用立壁74は、ベースハーフ51
とアッパハーフ52との結合部を構成する。
他端部61に外部端子配設凹部73が凹設されるととも
に、この外部端子配設凹部73に対向して取付け穴を有
する結合用立壁74が内面に突設されている。外部端子
配設凹部73は、後述するアッパハーフ52の外部端子
配設凸部90と協動して外部接続端子部材8の配設部を
構成する。また、結合用立壁74は、ベースハーフ51
とアッパハーフ52との結合部を構成する。
【0039】アッパハーフ52は、ABS樹脂等を材料
として上述したベースハーフ51とほぼ同一の外形形状
を有して形成されている。すなわち、アッパハーフ52
は、平面形状が、後述するヒンジ機構4が組み付けられ
る一側部(基端部)75を直線としかつ他端部76が幅
方向にやや膨らんだ半円とされて全体が略々舌片状を呈
するとともに、外周縁に立上り周壁77が一体に形成さ
れて構成されている。アッパハーフ52は、基端部75
が大きな曲率で内方に向かって湾曲されるとともに中央
部が外方に向かって小さな曲率で湾曲されることによっ
て全体が略波形を呈する断面形状に形成されている。
として上述したベースハーフ51とほぼ同一の外形形状
を有して形成されている。すなわち、アッパハーフ52
は、平面形状が、後述するヒンジ機構4が組み付けられ
る一側部(基端部)75を直線としかつ他端部76が幅
方向にやや膨らんだ半円とされて全体が略々舌片状を呈
するとともに、外周縁に立上り周壁77が一体に形成さ
れて構成されている。アッパハーフ52は、基端部75
が大きな曲率で内方に向かって湾曲されるとともに中央
部が外方に向かって小さな曲率で湾曲されることによっ
て全体が略波形を呈する断面形状に形成されている。
【0040】アッパハーフ52には、主面部に多数個の
スイッチキー穴が長手方向に縦3列に配設されている。
基端部75側に横1列に設けられた3個のスイッチキー
穴78は、通話スイッチ、オンフックスイッチ及びポー
ズスイッチの機能スイッチキー穴を構成する。次の横4
列に設けられた12個のスイッチキー穴79は、0〜9
の数字キー及びアスタリスクキーとシャープキーとから
なるダイヤルスイッチキー穴を構成している。さらに、
他端部76側に横2列に設けられた6個のスイッチキー
穴80は、例えばモード切換えキー、表示切換えキー、
登録キー或いは呼出しキー等の機能スイッチキー穴を構
成する。
スイッチキー穴が長手方向に縦3列に配設されている。
基端部75側に横1列に設けられた3個のスイッチキー
穴78は、通話スイッチ、オンフックスイッチ及びポー
ズスイッチの機能スイッチキー穴を構成する。次の横4
列に設けられた12個のスイッチキー穴79は、0〜9
の数字キー及びアスタリスクキーとシャープキーとから
なるダイヤルスイッチキー穴を構成している。さらに、
他端部76側に横2列に設けられた6個のスイッチキー
穴80は、例えばモード切換えキー、表示切換えキー、
登録キー或いは呼出しキー等の機能スイッチキー穴を構
成する。
【0041】アッパハーフ52には、基端部75の幅方
向の中央部に位置して、軸受外装部81が一体に突設さ
れている。この軸受外装部81は、幅寸法が上述したベ
ースハーフ51の軸受外装部63の幅寸法とほぼ等しく
かつ背面側が開放された半円筒形を呈している。軸受外
装部81には、図示しないが内面の略中央部に、ベース
ハーフ51の軸受外装部63に設けた円弧状ガイドリブ
64に対応して互いに平行な一対の円弧状凸条からなる
ガイドリブが突設されるとともに、両端部には半円筒形
の軸受部が形成されている。勿論、ガイドリブは、後述
するヒンジ機構4を構成する支軸部材120に設けたカ
ム部124に対応される。
向の中央部に位置して、軸受外装部81が一体に突設さ
れている。この軸受外装部81は、幅寸法が上述したベ
ースハーフ51の軸受外装部63の幅寸法とほぼ等しく
かつ背面側が開放された半円筒形を呈している。軸受外
装部81には、図示しないが内面の略中央部に、ベース
ハーフ51の軸受外装部63に設けた円弧状ガイドリブ
64に対応して互いに平行な一対の円弧状凸条からなる
ガイドリブが突設されるとともに、両端部には半円筒形
の軸受部が形成されている。勿論、ガイドリブは、後述
するヒンジ機構4を構成する支軸部材120に設けたカ
ム部124に対応される。
【0042】軸受外装部81と内面に形成された軸受部
は、後述するように、アッパハーフ52がベースフレー
ム51に組み合わされた状態において、このベースフレ
ーム51側の軸受外装部63と軸受部65A、65Bと
それぞれ突き合わされる。軸受外装部63及び軸受外装
部81は、図1に示すように、協動して後述するヒンジ
機構4の外方を囲む軸受外装筒部7を構成する。また、
軸受部65A、65Bと軸受部とは、後述するヒンジ機
構4の支軸部材120の軸部12A、123Bを支持す
る。
は、後述するように、アッパハーフ52がベースフレー
ム51に組み合わされた状態において、このベースフレ
ーム51側の軸受外装部63と軸受部65A、65Bと
それぞれ突き合わされる。軸受外装部63及び軸受外装
部81は、図1に示すように、協動して後述するヒンジ
機構4の外方を囲む軸受外装筒部7を構成する。また、
軸受部65A、65Bと軸受部とは、後述するヒンジ機
構4の支軸部材120の軸部12A、123Bを支持す
る。
【0043】アッパハーフ52には、図示しないが他端
部76側のやや側方に寄った内面に、筒状立上り壁によ
って構成されるとともに底面に送話孔89が開設された
送話器収納部が形成されている。この送話器収納部に
は、送話器53が装填されて組み付けられる。
部76側のやや側方に寄った内面に、筒状立上り壁によ
って構成されるとともに底面に送話孔89が開設された
送話器収納部が形成されている。この送話器収納部に
は、送話器53が装填されて組み付けられる。
【0044】アッパハーフ52には、他端部76の立上
り周壁77に、外部端子配設凸部90が設けられてい
る。この外部端子配設凸部90は、アッパハーフ52が
ベースハーフ51に組み合わされた状態において、ベー
スハーフ51側の外部端子配設凹部73と協動して、立
上り周壁77の一部に楕円形状の凹部を呈する外部端子
配設部を構成する。外部端子配設凸部90には、詳細を
省略するが、図示しない係合穴と上述したベースハーフ
51の結合用立壁74の取付け穴に対応される取付け穴
とが設けられている。
り周壁77に、外部端子配設凸部90が設けられてい
る。この外部端子配設凸部90は、アッパハーフ52が
ベースハーフ51に組み合わされた状態において、ベー
スハーフ51側の外部端子配設凹部73と協動して、立
上り周壁77の一部に楕円形状の凹部を呈する外部端子
配設部を構成する。外部端子配設凸部90には、詳細を
省略するが、図示しない係合穴と上述したベースハーフ
51の結合用立壁74の取付け穴に対応される取付け穴
とが設けられている。
【0045】外部端子配設部には、図2に示すように、
送話器ユニット筐体50の外周面と略同一面を構成して
外部接続端子部材8が組み合わされる。外部接続端子部
材8は、詳細を省略するが、外部端子配設部の形状とほ
ぼ等しい基板に、例えばヘッドホンユニットのプラグが
差し込まれるジャックが設けられている。また、外部接
続端子部材8は、基板の背面に一体に突設した係合片を
係合穴に相対係合させることによって、外部端子配設凸
部90に配設される。
送話器ユニット筐体50の外周面と略同一面を構成して
外部接続端子部材8が組み合わされる。外部接続端子部
材8は、詳細を省略するが、外部端子配設部の形状とほ
ぼ等しい基板に、例えばヘッドホンユニットのプラグが
差し込まれるジャックが設けられている。また、外部接
続端子部材8は、基板の背面に一体に突設した係合片を
係合穴に相対係合させることによって、外部端子配設凸
部90に配設される。
【0046】以上のように構成されたベースハーフ51
とアッパハーフ52とは、立上り周壁68と立上り周壁
85とを突き合わせて相対して形成した係合部を係合さ
せて組み立てが行われる。また、ベースハーフ51とア
ッパハーフ52とは、基端部側のリブ状係合凸部69と
リブ状係合凸部とが組み合わせ方向に対して重なり合わ
されて相対係合されることによって、基端部側が結合さ
れる。さらに、ベースハーフ51とアッパハーフ52と
は、相対する結合用立壁74の取付け穴と外部端子配設
凸部90の取付け穴にねじ込まれた図示しない止めねじ
によって他端部側が結合される。
とアッパハーフ52とは、立上り周壁68と立上り周壁
85とを突き合わせて相対して形成した係合部を係合さ
せて組み立てが行われる。また、ベースハーフ51とア
ッパハーフ52とは、基端部側のリブ状係合凸部69と
リブ状係合凸部とが組み合わせ方向に対して重なり合わ
されて相対係合されることによって、基端部側が結合さ
れる。さらに、ベースハーフ51とアッパハーフ52と
は、相対する結合用立壁74の取付け穴と外部端子配設
凸部90の取付け穴にねじ込まれた図示しない止めねじ
によって他端部側が結合される。
【0047】このようにしてベースハーフ51とアッパ
ハーフ52とを組み合わせて構成した送話器ユニット筐
体50は、後述するように、基端部側にヒンジ機構4が
配設されており、このヒンジ機構4を介して基端部側を
支点として本体ユニット筐体10に対して回動操作され
る。送話器ユニット筐体50は、回動操作に際して組み
合わされたベースハーフ51とアッパハーフ52とが、
基端部側において分離される方向の力が作用される。し
かしながら、送話器ユニット筐体50は、上述したよう
にこの基端部を組み合わせ方向に対して重なり合わされ
るリブ状係合凸部69とリブ状係合凸部とにより結合し
て結合強度を高めた構造が採用されているため、ベース
ハーフ51とアッパハーフ52とが分離されることは無
い。
ハーフ52とを組み合わせて構成した送話器ユニット筐
体50は、後述するように、基端部側にヒンジ機構4が
配設されており、このヒンジ機構4を介して基端部側を
支点として本体ユニット筐体10に対して回動操作され
る。送話器ユニット筐体50は、回動操作に際して組み
合わされたベースハーフ51とアッパハーフ52とが、
基端部側において分離される方向の力が作用される。し
かしながら、送話器ユニット筐体50は、上述したよう
にこの基端部を組み合わせ方向に対して重なり合わされ
るリブ状係合凸部69とリブ状係合凸部とにより結合し
て結合強度を高めた構造が採用されているため、ベース
ハーフ51とアッパハーフ52とが分離されることは無
い。
【0048】また、送話器ユニット筐体50は、他端部
側も止めねじを介して結合したことによって、全体の結
合強度が保持される。この止めねじは、外部端子配設部
に組み付けた外部接続端子部材8によって閉塞されるた
め、携帯型無線電話機1の外観意匠が損なわれることは
無い。
側も止めねじを介して結合したことによって、全体の結
合強度が保持される。この止めねじは、外部端子配設部
に組み付けた外部接続端子部材8によって閉塞されるた
め、携帯型無線電話機1の外観意匠が損なわれることは
無い。
【0049】キースイッチ構体を構成するキーパッドシ
ート54は、十分な可撓性を有する絶縁材料、例えばゴ
ム或いはエラストマーによって形成され、主面部に、図
3に示すように、上述したアッパハーフ52の各スイッ
チキー穴と外形をほぼ同一とした多数個のキードームが
一体に膨出形成されて構成されている。これらキードー
ムは、長手方向に縦3列に配列されている。また、これ
らキードームには、図示しないが、底面部に導体片が接
合されている。
ート54は、十分な可撓性を有する絶縁材料、例えばゴ
ム或いはエラストマーによって形成され、主面部に、図
3に示すように、上述したアッパハーフ52の各スイッ
チキー穴と外形をほぼ同一とした多数個のキードームが
一体に膨出形成されて構成されている。これらキードー
ムは、長手方向に縦3列に配列されている。また、これ
らキードームには、図示しないが、底面部に導体片が接
合されている。
【0050】一端側に横1列に配列された3個のキード
ーム93は、通話スイッチキー、オンフックスイッチキ
ー及びポーズスイッチキーの機能スイッチキーを構成す
る。次の横4列に設けられた12個のキードーム94
は、0〜9の数字キー及びアスタリスクキーとシャープ
キーとからなるダイヤルスイッチキーを構成している。
さらに、他端部側に横2列に設けられた6個のキードー
ム95は、例えばモード切換えキー、表示切換えキー、
登録キー或いは呼出しキー等の機能スイッチキーを構成
する。
ーム93は、通話スイッチキー、オンフックスイッチキ
ー及びポーズスイッチキーの機能スイッチキーを構成す
る。次の横4列に設けられた12個のキードーム94
は、0〜9の数字キー及びアスタリスクキーとシャープ
キーとからなるダイヤルスイッチキーを構成している。
さらに、他端部側に横2列に設けられた6個のキードー
ム95は、例えばモード切換えキー、表示切換えキー、
登録キー或いは呼出しキー等の機能スイッチキーを構成
する。
【0051】なお、これら各キードームは、後述するよ
うにキースイッチ構体が送話器ユニット筐体50に組み
付けられた状態において、表面がアッパハーフ52から
一定高さ分露呈されるように、全体の高さ寸法をやや異
にして膨出形成されている。また、各キードームには、
図1に示すように、表面に数字や機能マーク等が設けら
れている。
うにキースイッチ構体が送話器ユニット筐体50に組み
付けられた状態において、表面がアッパハーフ52から
一定高さ分露呈されるように、全体の高さ寸法をやや異
にして膨出形成されている。また、各キードームには、
図1に示すように、表面に数字や機能マーク等が設けら
れている。
【0052】キースイッチ構体を構成するフレキシブル
スイッチシート55は、図3に示すように、キーパッド
シート54の各キードームに対応して、表面に長手方向
に縦3列に配列された複数のスイッチ部が形成されてい
る。これらスイッチ部は、詳細を省略するが、互いに電
気的に絶縁された一対の接点片によって構成されてい
る。
スイッチシート55は、図3に示すように、キーパッド
シート54の各キードームに対応して、表面に長手方向
に縦3列に配列された複数のスイッチ部が形成されてい
る。これらスイッチ部は、詳細を省略するが、互いに電
気的に絶縁された一対の接点片によって構成されてい
る。
【0053】一端側に横1列に配列された3個のスイッ
チ部96は、通話スイッチ、オンフックスイッチ及びポ
ーズスイッチの機能スイッチを構成する。次の横4列に
設けられた12個のスイッチ部97は、0〜9の数字ス
イッチ及びアスタリスクスイッチとシャープスイッチと
からなるダイヤルスイッチを構成している。さらに、他
端部側に横2列に設けられた6個のスイッチ部98は、
例えばモード切換えスイッチ、表示切換えスイッチ、登
録スイッチ或いは呼出しスイッチ等の機能スイッチキを
構成する。
チ部96は、通話スイッチ、オンフックスイッチ及びポ
ーズスイッチの機能スイッチを構成する。次の横4列に
設けられた12個のスイッチ部97は、0〜9の数字ス
イッチ及びアスタリスクスイッチとシャープスイッチと
からなるダイヤルスイッチを構成している。さらに、他
端部側に横2列に設けられた6個のスイッチ部98は、
例えばモード切換えスイッチ、表示切換えスイッチ、登
録スイッチ或いは呼出しスイッチ等の機能スイッチキを
構成する。
【0054】フレキシブルスイッチシート55は、詳細
を図示しないが、上述した各スイッチ部の回路導体や、
送話器53の回路導体或いは外部接続端子8や充電端子
が接続される回路導体が形成されている。フレキシブル
スイッチシート55には、図3に示すように、一端部側
に略凸字を呈する切欠き部99が設けられることによっ
て、両側の細い短冊部である連結部100A、100B
と、一端側の接続部101とが構成されている。
を図示しないが、上述した各スイッチ部の回路導体や、
送話器53の回路導体或いは外部接続端子8や充電端子
が接続される回路導体が形成されている。フレキシブル
スイッチシート55には、図3に示すように、一端部側
に略凸字を呈する切欠き部99が設けられることによっ
て、両側の細い短冊部である連結部100A、100B
と、一端側の接続部101とが構成されている。
【0055】連結部100A、100Bは、相対する間
隔が、送話器ユニット筐体50の基端部側に構成される
軸受外装筒部7の軸方向の長さ寸法よりもやや大とされ
ている。また、フレキシブルスイッチシート55は、こ
の連結部100の幅寸法が、本体ユニット筐体10側の
軸受外装筒部5の軸方向の長さ寸法よりもやや小とされ
ている。
隔が、送話器ユニット筐体50の基端部側に構成される
軸受外装筒部7の軸方向の長さ寸法よりもやや大とされ
ている。また、フレキシブルスイッチシート55は、こ
の連結部100の幅寸法が、本体ユニット筐体10側の
軸受外装筒部5の軸方向の長さ寸法よりもやや小とされ
ている。
【0056】上述したキーパッドシート54とフレキシ
ブルスイッチシート55は、シート保持板56上に重ね
合わされて送話器ユニット筐体50を構成するアッパハ
ーフ52の内面側に、取付け用スタッドを介して組み付
けられてキースイッチ構体を構成する。シート保持板5
6は、機械的特性を有する合成樹脂を材料として、キー
パッドシート54とほぼ同形に形成され、ベースハーフ
51の調整リブ72上に載置される。シート保持板56
は、上述したようにそれぞれの端面が波形に湾曲形成さ
れたベースハーフ51の内面に対して同一面を構成する
調整リブ72によって、水平状態に保持される。
ブルスイッチシート55は、シート保持板56上に重ね
合わされて送話器ユニット筐体50を構成するアッパハ
ーフ52の内面側に、取付け用スタッドを介して組み付
けられてキースイッチ構体を構成する。シート保持板5
6は、機械的特性を有する合成樹脂を材料として、キー
パッドシート54とほぼ同形に形成され、ベースハーフ
51の調整リブ72上に載置される。シート保持板56
は、上述したようにそれぞれの端面が波形に湾曲形成さ
れたベースハーフ51の内面に対して同一面を構成する
調整リブ72によって、水平状態に保持される。
【0057】以上のように構成されたキースイッチ構体
によれば、比較的薄厚に構成された送話器ユニット3側
に配設されるが、底面部が機械的剛性を有するシート保
持板56によって保持されているために押圧操作された
キードームが安定した状態で弾性変位される。シート保
持板56は、各スイッチキー穴に対応して形成された調
整リブ72に支えられるため、さらに機械的剛性が保持
される。
によれば、比較的薄厚に構成された送話器ユニット3側
に配設されるが、底面部が機械的剛性を有するシート保
持板56によって保持されているために押圧操作された
キードームが安定した状態で弾性変位される。シート保
持板56は、各スイッチキー穴に対応して形成された調
整リブ72に支えられるため、さらに機械的剛性が保持
される。
【0058】押圧操作されたキードームは、キーパッド
シート54の材料特性によって外周壁が弾性変形し、底
面部の導体片がフレキシブルスイッチシート55のスイ
ッチ部間を短絡して導通状態とさせる。キースイッチ構
体は、これによって各キードームに対応したダイヤル信
号或いは機能信号を送出する。
シート54の材料特性によって外周壁が弾性変形し、底
面部の導体片がフレキシブルスイッチシート55のスイ
ッチ部間を短絡して導通状態とさせる。キースイッチ構
体は、これによって各キードームに対応したダイヤル信
号或いは機能信号を送出する。
【0059】ヒンジ機構4は、本体ユニット筐体10を
構成するベースハーフ11側に両端が支持される支軸部
材120と、送話器ユニット筐体50を構成するベース
ハーフ51側に取り付けられる弾性部材130とから構
成されている。ヒンジ機構4は、本体ユニット2に対し
て送話器ユニット3を折り畳み自在に組み合わせるとと
もに、詳細を後述するが、本体ユニット2に対して送話
器ユニット3が折り畳まれた状態から展開操作される際
に、展開されたある角度位置の前後で送話器ユニット3
に回動習性の方向を異にさせる作用を奏する。
構成するベースハーフ11側に両端が支持される支軸部
材120と、送話器ユニット筐体50を構成するベース
ハーフ51側に取り付けられる弾性部材130とから構
成されている。ヒンジ機構4は、本体ユニット2に対し
て送話器ユニット3を折り畳み自在に組み合わせるとと
もに、詳細を後述するが、本体ユニット2に対して送話
器ユニット3が折り畳まれた状態から展開操作される際
に、展開されたある角度位置の前後で送話器ユニット3
に回動習性の方向を異にさせる作用を奏する。
【0060】ヒンジ機構4を構成する支軸部材120
は、耐磨耗性、機械的剛性を有する合成樹脂、例えばポ
リアセタール等を材料として、本体ユニット筐体10側
の軸受外装筒部5A、5B及び送話器ユニット筐体50
側の軸受外装筒部7の合計の長さ寸法とほぼ等しい長さ
寸法を有して形成されている。支軸部材120は、図7
及び図8に示すように、両端側に形成された断面形状が
略矩形の支持部121A、121Bと、これら支持部1
21A、121Bから断面円形の軸部123A、123
Bを介して中央部に一体に形成されたカム部124とか
らなる長軸部材として構成されている。支軸部材120
には、支持部121A、121Bの両端にそれぞれ開口
する軸方向の取付孔122A、122Bが設けられてい
る。
は、耐磨耗性、機械的剛性を有する合成樹脂、例えばポ
リアセタール等を材料として、本体ユニット筐体10側
の軸受外装筒部5A、5B及び送話器ユニット筐体50
側の軸受外装筒部7の合計の長さ寸法とほぼ等しい長さ
寸法を有して形成されている。支軸部材120は、図7
及び図8に示すように、両端側に形成された断面形状が
略矩形の支持部121A、121Bと、これら支持部1
21A、121Bから断面円形の軸部123A、123
Bを介して中央部に一体に形成されたカム部124とか
らなる長軸部材として構成されている。支軸部材120
には、支持部121A、121Bの両端にそれぞれ開口
する軸方向の取付孔122A、122Bが設けられてい
る。
【0061】支持部121A、121Bは、本体ユニッ
ト筐体10を構成するベースハーフ11に形成した断面
コ字状の軸受け部30A、30Bの嵌合空間部とがほぼ
等しい略矩形の断面形状を有している。したがって、支
軸部材120は、図5に示すように、これら支持部12
1A、121Bが軸受け部30A、30Bに嵌合される
ことによって、ベースハーフ11に組み合わされる。
ト筐体10を構成するベースハーフ11に形成した断面
コ字状の軸受け部30A、30Bの嵌合空間部とがほぼ
等しい略矩形の断面形状を有している。したがって、支
軸部材120は、図5に示すように、これら支持部12
1A、121Bが軸受け部30A、30Bに嵌合される
ことによって、ベースハーフ11に組み合わされる。
【0062】カム部124は、軸方向の幅寸法が、上述
した送話器ユニット筐体50を構成するベースハーフ5
1及びアッパハーフ52に形成した一対の凸条からなる
ガイドリブ64及びガイドリブの凸条間の間隔よりもや
や小とされて、支軸部材120の外周部に形成されてい
る。カム部124は、支軸部材120の外周面に突出す
る第1のカム凸部125と、第2のカム凸部126及び
第3のカム凸部127とから構成されている。
した送話器ユニット筐体50を構成するベースハーフ5
1及びアッパハーフ52に形成した一対の凸条からなる
ガイドリブ64及びガイドリブの凸条間の間隔よりもや
や小とされて、支軸部材120の外周部に形成されてい
る。カム部124は、支軸部材120の外周面に突出す
る第1のカム凸部125と、第2のカム凸部126及び
第3のカム凸部127とから構成されている。
【0063】すなわち、カム部124は、図9に示すよ
うに、ベースハーフ11の軸受け部30に差し込まれる
平坦な外周面を一辺として、断面形状が略々平行四辺形
を呈している。カム部124は、平坦外周面を基準とし
て、半時計回りに、円弧状の第1のカム面124Aに連
続して第1のコーナ部に第1のカム凸部125が突設さ
れている。第2のカム凸部126は、第2のコーナ部
に、第1のカム凸部125から軸芯O側に傾斜された第
2のカム面124Bを介して突設形成されている。第3
のカム凸部127は、第3のコーナ部に、第2のカム凸
部126から略V字状の第3のカム面124Cを介して
突設形成されている。
うに、ベースハーフ11の軸受け部30に差し込まれる
平坦な外周面を一辺として、断面形状が略々平行四辺形
を呈している。カム部124は、平坦外周面を基準とし
て、半時計回りに、円弧状の第1のカム面124Aに連
続して第1のコーナ部に第1のカム凸部125が突設さ
れている。第2のカム凸部126は、第2のコーナ部
に、第1のカム凸部125から軸芯O側に傾斜された第
2のカム面124Bを介して突設形成されている。第3
のカム凸部127は、第3のコーナ部に、第2のカム凸
部126から略V字状の第3のカム面124Cを介して
突設形成されている。
【0064】支軸部材120は、詳細には、後述するよ
うに送話器ユニット筐体50を構成するベースハーフ5
1側に取り付けられた弾性部材130に組み合わされ、
ベースハーフ51を本体ユニット筐体10を構成するベ
ースハーフ11に組み合わせる際に、支持部121が軸
受け部30に差し込まれて組み合わされる。
うに送話器ユニット筐体50を構成するベースハーフ5
1側に取り付けられた弾性部材130に組み合わされ、
ベースハーフ51を本体ユニット筐体10を構成するベ
ースハーフ11に組み合わせる際に、支持部121が軸
受け部30に差し込まれて組み合わされる。
【0065】弾性部材130は、弾性金属板を材料とし
て形成され、図10及び図11に示すように、取付け部
131に対して弾性カム部134及び一対の弾性軸支部
135A、135Bを折曲形成した断面L字状を呈して
いる。取付け部131は、長手方向の両側に取付け穴1
32、132が設けられるとともに中央部に位置決め穴
133が設けられている。弾性部材130は、位置決め
穴133に位置決めピンを貫通させることによって取付
け部131を送話器ユニット筐体50を構成するベース
ハーフ51に形成した弾性部材取付け部66上に位置決
め載置した状態で、取付け穴132、132にねじ込ん
だ止めねじによって配設固定される。
て形成され、図10及び図11に示すように、取付け部
131に対して弾性カム部134及び一対の弾性軸支部
135A、135Bを折曲形成した断面L字状を呈して
いる。取付け部131は、長手方向の両側に取付け穴1
32、132が設けられるとともに中央部に位置決め穴
133が設けられている。弾性部材130は、位置決め
穴133に位置決めピンを貫通させることによって取付
け部131を送話器ユニット筐体50を構成するベース
ハーフ51に形成した弾性部材取付け部66上に位置決
め載置した状態で、取付け穴132、132にねじ込ん
だ止めねじによって配設固定される。
【0066】弾性カム部134は、高さ方向の略中央部
に外側に向かって突出するカム凸部134Aが形成され
ることによって側面形状が略く字状に形成されている。
この弾性カム部134は、幅寸法が上述した支軸部材1
20のカム部124の幅寸法とほぼ等しい。弾性軸支部
135は、先端部が支軸部材120の軸部123の外径
とほぼ等しい曲率で円弧状に折曲されて構成されてい
る。また、弾性軸支部135は、幅寸法が軸部123の
軸方向の長さ寸法よりもやや小とされている。
に外側に向かって突出するカム凸部134Aが形成され
ることによって側面形状が略く字状に形成されている。
この弾性カム部134は、幅寸法が上述した支軸部材1
20のカム部124の幅寸法とほぼ等しい。弾性軸支部
135は、先端部が支軸部材120の軸部123の外径
とほぼ等しい曲率で円弧状に折曲されて構成されてい
る。また、弾性軸支部135は、幅寸法が軸部123の
軸方向の長さ寸法よりもやや小とされている。
【0067】以上のように構成された弾性部材130
は、弾性軸支部135の円弧状先端部内に軸部123が
嵌合された支軸部材120を、弾性カム部134と弾性
軸支部135との間で挟み込んだ状態で回動自在に支持
する。すなわち、弾性部材130は、弾性軸支部135
の円弧状先端部の曲率中心と弾性カム部134のカム凸
部134Aとの間隔が、支軸部材120のカム部124
の外径寸法よりもやや小とされるようにして構成されて
いる。したがって、弾性部材130は、弾性軸支部13
5の円弧状先端部内に軸部123が嵌合されると、図6
に示すように、弾性カム部134が弾性変形されてカム
凸部134Aがカム部124の外周カム面に弾接する。
は、弾性軸支部135の円弧状先端部内に軸部123が
嵌合された支軸部材120を、弾性カム部134と弾性
軸支部135との間で挟み込んだ状態で回動自在に支持
する。すなわち、弾性部材130は、弾性軸支部135
の円弧状先端部の曲率中心と弾性カム部134のカム凸
部134Aとの間隔が、支軸部材120のカム部124
の外径寸法よりもやや小とされるようにして構成されて
いる。したがって、弾性部材130は、弾性軸支部13
5の円弧状先端部内に軸部123が嵌合されると、図6
に示すように、弾性カム部134が弾性変形されてカム
凸部134Aがカム部124の外周カム面に弾接する。
【0068】ヒンジ機構4は、本体ユニット筐体10と
送話器ユニット50との基端部側に構成される軸受外装
筒部5と軸受外装筒部7によって外装される。弾性部材
130は、支軸部材120を組み付けた状態で、取付け
部131が送話器ユニット筐体50を構成するベースハ
ーフ51の取付け部66上にねじ止め固定される。支軸
部材120は、弾性部材130が取り付けられた状態に
おいて、ベースハーフ51の軸受外装部63の内面に沿
って延在される。支軸部材120は、軸部123A、1
23Bがそれぞれ軸受部65A、65Bに係合されて軸
受外装部63の両側に突出するとともに、カム部124
がガイドリブ間に臨ませられる。
送話器ユニット50との基端部側に構成される軸受外装
筒部5と軸受外装筒部7によって外装される。弾性部材
130は、支軸部材120を組み付けた状態で、取付け
部131が送話器ユニット筐体50を構成するベースハ
ーフ51の取付け部66上にねじ止め固定される。支軸
部材120は、弾性部材130が取り付けられた状態に
おいて、ベースハーフ51の軸受外装部63の内面に沿
って延在される。支軸部材120は、軸部123A、1
23Bがそれぞれ軸受部65A、65Bに係合されて軸
受外装部63の両側に突出するとともに、カム部124
がガイドリブ間に臨ませられる。
【0069】ベースハーフ51には、軸受外装部63が
軸受外装部28A、28B間に構成された嵌合凹部29
Aに嵌合されて、本体ユニット筐体10のベースハーフ
11と組み合わされる。ベースハーフ11には、図5に
示すように、軸受け部30A、30Bに、支軸部材12
0の両端部の支持部121A、121Bが差し込まれ
る。支軸部材120は、支持部121が断面矩形に形成
されており、回転方向に対して固定された状態で本体ユ
ニット筐体10側のベースハーフ11に組み合わされ
る。本体ユニット筐体10のベースハーフ11と送話器
ユニット筐体50側のベースハーフ51とは、支軸部材
120を介して組み合わされる。
軸受外装部28A、28B間に構成された嵌合凹部29
Aに嵌合されて、本体ユニット筐体10のベースハーフ
11と組み合わされる。ベースハーフ11には、図5に
示すように、軸受け部30A、30Bに、支軸部材12
0の両端部の支持部121A、121Bが差し込まれ
る。支軸部材120は、支持部121が断面矩形に形成
されており、回転方向に対して固定された状態で本体ユ
ニット筐体10側のベースハーフ11に組み合わされ
る。本体ユニット筐体10のベースハーフ11と送話器
ユニット筐体50側のベースハーフ51とは、支軸部材
120を介して組み合わされる。
【0070】次に、本体ユニット筐体10側のベースハ
ーフ11には、軸受外装部28A、28Bと軸受外装部
42A、42Bとをそれぞれ突き合わせてアッパハーフ
12が組み合わせ結合される。突き合わされた軸受外装
部28A、28Bと軸受外装部42A、42Bとは、上
述したように協動して全体として軸受外装筒部5A、5
Bを構成する。これら軸受外装筒部5A、5Bは、支軸
部材120の支持部121A、121Bを外装して支持
する。支軸部材120は、支持部121A、121Bに
軸受外装部42A、42B側の内面に形成した係止リブ
が突き当てられて、軸受け30A、30Bから抜け止め
される。
ーフ11には、軸受外装部28A、28Bと軸受外装部
42A、42Bとをそれぞれ突き合わせてアッパハーフ
12が組み合わせ結合される。突き合わされた軸受外装
部28A、28Bと軸受外装部42A、42Bとは、上
述したように協動して全体として軸受外装筒部5A、5
Bを構成する。これら軸受外装筒部5A、5Bは、支軸
部材120の支持部121A、121Bを外装して支持
する。支軸部材120は、支持部121A、121Bに
軸受外装部42A、42B側の内面に形成した係止リブ
が突き当てられて、軸受け30A、30Bから抜け止め
される。
【0071】さらに、支軸部材120は、アッパハーフ
12の軸受外装部42A、42Bの側面壁側から、支持
部121A、121Bの取付け穴122に止めねじがね
じ込まれることによって、本体ユニット筐体10にさら
にしっかりと固定される。
12の軸受外装部42A、42Bの側面壁側から、支持
部121A、121Bの取付け穴122に止めねじがね
じ込まれることによって、本体ユニット筐体10にさら
にしっかりと固定される。
【0072】一方、送話器ユニット筐体50側のベース
ハーフ51には、軸受外装部63と軸受外装部81とを
それぞれ突き合わせるとともに、軸受外装部81を本体
ユニット筐体10のアッパハーフ12の嵌合凹部29B
に嵌合されたアッパハーフ52が組み合わせ結合され
る。突き合わされた軸受外装部63と軸受外装部81と
は、上述したように協動して全体として軸受外装筒部7
を構成する。また、ベースハーフ51とアッパハーフ5
2は、相対する軸受け部65A、65Bと軸受け部とが
筒状の軸受け部を構成し、相対するガイドリブ64とガ
イドリブとが筒状のガイドリブを構成する。
ハーフ51には、軸受外装部63と軸受外装部81とを
それぞれ突き合わせるとともに、軸受外装部81を本体
ユニット筐体10のアッパハーフ12の嵌合凹部29B
に嵌合されたアッパハーフ52が組み合わせ結合され
る。突き合わされた軸受外装部63と軸受外装部81と
は、上述したように協動して全体として軸受外装筒部7
を構成する。また、ベースハーフ51とアッパハーフ5
2は、相対する軸受け部65A、65Bと軸受け部とが
筒状の軸受け部を構成し、相対するガイドリブ64とガ
イドリブとが筒状のガイドリブを構成する。
【0073】支軸部材120は、軸受外装筒部7によっ
て中央部分の全体が外装されるとともに、軸部123
A、123Bが軸受け部に支持されかつカム部124が
ガイドリブ間に臨ませられる。したがって、ヒンジ機構
4は、図1に示すように、本体ユニット筐体10側の軸
受外装筒部5と送話器ユニット筐体50側の軸受外装筒
部7とによって全体が外装される。
て中央部分の全体が外装されるとともに、軸部123
A、123Bが軸受け部に支持されかつカム部124が
ガイドリブ間に臨ませられる。したがって、ヒンジ機構
4は、図1に示すように、本体ユニット筐体10側の軸
受外装筒部5と送話器ユニット筐体50側の軸受外装筒
部7とによって全体が外装される。
【0074】ヒンジ機構4は、上述したように支軸部材
120が本体ユニット筐体10側に固定支持され、弾性
部材130が送話器ユニット筐体50側に取り付けられ
る。ヒンジ機構4は、軸部123に弾性軸支部135が
嵌合されることによって支軸部材120と弾性部材13
0とが係合されることによって本体ユニット筐体10と
送話器ユニット筐体50とが連結される。送話器ユニッ
ト筐体50は、弾性カム片134のカム凸部134Aが
カム部124に弾接することにより弾性部材130に蓄
勢された弾性力によって回動習性が付与される。
120が本体ユニット筐体10側に固定支持され、弾性
部材130が送話器ユニット筐体50側に取り付けられ
る。ヒンジ機構4は、軸部123に弾性軸支部135が
嵌合されることによって支軸部材120と弾性部材13
0とが係合されることによって本体ユニット筐体10と
送話器ユニット筐体50とが連結される。送話器ユニッ
ト筐体50は、弾性カム片134のカム凸部134Aが
カム部124に弾接することにより弾性部材130に蓄
勢された弾性力によって回動習性が付与される。
【0075】また、ヒンジ機構4は、本体ユニット2と
送話器ユニット3とを折り畳み自在に結合するととも
に、送話器ユニット3に対して付与する回動習性が、所
定の展開角度位置の前後で方向を異にするようにして支
持する。かかる特徴を有するヒンジ機構4は、支軸部材
120と弾性部材130の2部材からなる極めて簡易な
構成とされるとともに、簡単な工程によって組み立てが
行われる。したがって、携帯型無線電話機1は、組立て
工程が大幅に合理化されて、コストダウンが図られると
ともに、大型化されることなく意匠的外観が損なわれる
ことが無い。
送話器ユニット3とを折り畳み自在に結合するととも
に、送話器ユニット3に対して付与する回動習性が、所
定の展開角度位置の前後で方向を異にするようにして支
持する。かかる特徴を有するヒンジ機構4は、支軸部材
120と弾性部材130の2部材からなる極めて簡易な
構成とされるとともに、簡単な工程によって組み立てが
行われる。したがって、携帯型無線電話機1は、組立て
工程が大幅に合理化されて、コストダウンが図られると
ともに、大型化されることなく意匠的外観が損なわれる
ことが無い。
【0076】ところで、携帯型無線電話機においては、
携帯性を図るために筐体を分割し、分割筐体をヒンジ機
構を介して互いに折り畳み自在に構成したものが提供さ
れている。かかる携帯型無線電話機においては、分割筐
体間の電気的配線が必要となり、ヒンジ機構に配線部を
構成しなければならない。したがって、ヒンジ機構は、
配線部を保護するための特殊な構造が採用され、構造が
複雑となって大型化する。ヒンジ機構は、特に実施例携
帯型無線電話機1のように分割された送話器ユニット3
側にダイヤルキーや機能スイッチキー等が配設される場
合においては、接続線も多くなり、さらに複雑化、大型
化してしまう。
携帯性を図るために筐体を分割し、分割筐体をヒンジ機
構を介して互いに折り畳み自在に構成したものが提供さ
れている。かかる携帯型無線電話機においては、分割筐
体間の電気的配線が必要となり、ヒンジ機構に配線部を
構成しなければならない。したがって、ヒンジ機構は、
配線部を保護するための特殊な構造が採用され、構造が
複雑となって大型化する。ヒンジ機構は、特に実施例携
帯型無線電話機1のように分割された送話器ユニット3
側にダイヤルキーや機能スイッチキー等が配設される場
合においては、接続線も多くなり、さらに複雑化、大型
化してしまう。
【0077】実施例携帯型無線電話機1は、上述した問
題点を解決したヒンジ機構4を備えることにより、小型
でかつ特徴ある意匠展開が可能とされている。すなわ
ち、本体ユニット2と送話器ユニット3との電気的接続
は、ヒンジ機構4を外装する軸受外装筒部5A、5B及
び軸受外装筒部7の内部に導かれたキースイッチ構体を
構成するフレキシブルスイッチシート55に一体に形成
された連結部100によって行われる。
題点を解決したヒンジ機構4を備えることにより、小型
でかつ特徴ある意匠展開が可能とされている。すなわ
ち、本体ユニット2と送話器ユニット3との電気的接続
は、ヒンジ機構4を外装する軸受外装筒部5A、5B及
び軸受外装筒部7の内部に導かれたキースイッチ構体を
構成するフレキシブルスイッチシート55に一体に形成
された連結部100によって行われる。
【0078】ヒンジ機構4は、上述したように構造簡易
で、小型に構成されており、中央部に弾性部材130を
組み付けることによって両側部分に余剰のスペースを構
成している。また、ヒンジ機構4は、支軸部材120が
本体ユニット筐体10側の軸受外装筒部5A、5Bと送
話器ユニット筐体50側の軸受外装筒部7とによって外
装されている。したがって、ヒンジ機構4には、支軸部
材120の支持部121と弾性軸支部135に支持され
た軸部123との領域に、軸受外装筒部5A、5B及び
軸受外装筒部7の内壁との間の外周回りの間隙が構成さ
れている。
で、小型に構成されており、中央部に弾性部材130を
組み付けることによって両側部分に余剰のスペースを構
成している。また、ヒンジ機構4は、支軸部材120が
本体ユニット筐体10側の軸受外装筒部5A、5Bと送
話器ユニット筐体50側の軸受外装筒部7とによって外
装されている。したがって、ヒンジ機構4には、支軸部
材120の支持部121と弾性軸支部135に支持され
た軸部123との領域に、軸受外装筒部5A、5B及び
軸受外装筒部7の内壁との間の外周回りの間隙が構成さ
れている。
【0079】フレキシブルスイッチシート55は、一端
部に設けた切欠き99がヒンジ機構4に臨ませられて送
話器ユニット筐体50側に配設されてキースイッチ構体
を構成している。したがって、フレキシブルスイッチシ
ート55は、連結部100が、上述したヒンジ機構4の
外周回りの間隙を利用して送話器ユニット筐体50側か
ら本体ユニット筐体10側へと導かれる。フレキシブル
スイッチシート55は、本体ユニット筐体10側へと導
かれて、接続部101がプリント基板17に実装した図
示しないコネクタと接続される。
部に設けた切欠き99がヒンジ機構4に臨ませられて送
話器ユニット筐体50側に配設されてキースイッチ構体
を構成している。したがって、フレキシブルスイッチシ
ート55は、連結部100が、上述したヒンジ機構4の
外周回りの間隙を利用して送話器ユニット筐体50側か
ら本体ユニット筐体10側へと導かれる。フレキシブル
スイッチシート55は、本体ユニット筐体10側へと導
かれて、接続部101がプリント基板17に実装した図
示しないコネクタと接続される。
【0080】以上のように構成された実施例携帯型無線
電話機1について、図12乃至15を参照して、本体ユ
ニット2に対して送話器ユニット3が展開操作される際
のヒンジ機構4の動作について説明する。
電話機1について、図12乃至15を参照して、本体ユ
ニット2に対して送話器ユニット3が展開操作される際
のヒンジ機構4の動作について説明する。
【0081】実施例携帯型無線電話機1は、通常、図1
2(A)に示すように、ヒンジ機構4を介して送話器ユ
ニット3が本体ユニット2に折り畳まれた状態とされ、
持ち運ばれる。携帯型無線電話機1は、送話器ユニット
筐体50を構成するベースハーフ51とアッパハーフ5
2との基端部を大きな曲率で湾曲形成したことによっ
て、この基端部が本体ユニット筐体10の前面部を構成
する遮音部材14を跨いで、送話器ユニット3を本体ユ
ニット2の遮音空間部6内に収納させている。
2(A)に示すように、ヒンジ機構4を介して送話器ユ
ニット3が本体ユニット2に折り畳まれた状態とされ、
持ち運ばれる。携帯型無線電話機1は、送話器ユニット
筐体50を構成するベースハーフ51とアッパハーフ5
2との基端部を大きな曲率で湾曲形成したことによっ
て、この基端部が本体ユニット筐体10の前面部を構成
する遮音部材14を跨いで、送話器ユニット3を本体ユ
ニット2の遮音空間部6内に収納させている。
【0082】したがって、携帯型無線電話機1は、厚み
寸法も小ならしめられて携帯性が保持される。また、携
帯型無線電話機1は、送話器ユニット3が本体ユニット
2側の液晶表示器16を覆うため、誤って落下された場
合でも、この液晶表示器16の前面板の破損が防止され
る。さらに、携帯型無線電話機1は、遮音部材14が液
晶表示器16の外周部を覆って外部光を遮断するため、
屋外で使用する場合であっても液晶表示器16の表示を
明瞭に読み取り可能とする。
寸法も小ならしめられて携帯性が保持される。また、携
帯型無線電話機1は、送話器ユニット3が本体ユニット
2側の液晶表示器16を覆うため、誤って落下された場
合でも、この液晶表示器16の前面板の破損が防止され
る。さらに、携帯型無線電話機1は、遮音部材14が液
晶表示器16の外周部を覆って外部光を遮断するため、
屋外で使用する場合であっても液晶表示器16の表示を
明瞭に読み取り可能とする。
【0083】ヒンジ機構4は、上述した送話器ユニット
3の折畳み状態においては、図12(B)に示すよう
に、支軸部材120のカム部124に対して、P1の位
置にある弾性部材130の弾性カム片134のカム凸部
134Aが第1のカム部125の第1のカム面124A
側に弾接している。
3の折畳み状態においては、図12(B)に示すよう
に、支軸部材120のカム部124に対して、P1の位
置にある弾性部材130の弾性カム片134のカム凸部
134Aが第1のカム部125の第1のカム面124A
側に弾接している。
【0084】送話器ユニット3は、本体ユニット2に対
して展開操作されるためには、弾性カム片134のカム
凸部134Aが第1のカム部125を乗り越えなければ
ならない。弾性部材130には、同図において時計方向
の弾性力が蓄勢されて、送話器ユニット3に対して時計
方向の回動習性、換言すれば本体ユニット2側への回動
習性を付与している。したがって、送話器ユニット3
は、この弾性力により、本体ユニット2に折り畳まれた
状態でしっかりと保持される。
して展開操作されるためには、弾性カム片134のカム
凸部134Aが第1のカム部125を乗り越えなければ
ならない。弾性部材130には、同図において時計方向
の弾性力が蓄勢されて、送話器ユニット3に対して時計
方向の回動習性、換言すれば本体ユニット2側への回動
習性を付与している。したがって、送話器ユニット3
は、この弾性力により、本体ユニット2に折り畳まれた
状態でしっかりと保持される。
【0085】携帯型無線電話機1は、着信或いは発信に
際して送話器ユニット3が、図13(A)に示すよう
に、本体ユニット2に対して展開操作される。送話器ユ
ニット3は、上述した本体ユニット2に折り畳まれた状
態から同図(B)のP2で示すクリック位置まで展開操
作される間においては、引き続いてヒンジ機構4から本
体ユニット2側への回動習性が付与されている。
際して送話器ユニット3が、図13(A)に示すよう
に、本体ユニット2に対して展開操作される。送話器ユ
ニット3は、上述した本体ユニット2に折り畳まれた状
態から同図(B)のP2で示すクリック位置まで展開操
作される間においては、引き続いてヒンジ機構4から本
体ユニット2側への回動習性が付与されている。
【0086】弾性部材130は、送話器ユニット3が本
体ユニット2に対して展開操作されるに伴って、同図
(B)に示すように、弾性カム片134のカム凸部13
4Aが支持部材120のカム部124に弾接しながら摺
擦して第1のカム部125を乗り越えて第2のカム面1
24Bに達する。弾性カム片134には、カム凸部13
4Aが第2のカム面124Bに弾接することによって時
計方向の弾性力が蓄勢される。したがって、送話器ユニ
ット3は、弾性部材130から本体ユニット2側への回
動習性が付与される。
体ユニット2に対して展開操作されるに伴って、同図
(B)に示すように、弾性カム片134のカム凸部13
4Aが支持部材120のカム部124に弾接しながら摺
擦して第1のカム部125を乗り越えて第2のカム面1
24Bに達する。弾性カム片134には、カム凸部13
4Aが第2のカム面124Bに弾接することによって時
計方向の弾性力が蓄勢される。したがって、送話器ユニ
ット3は、弾性部材130から本体ユニット2側への回
動習性が付与される。
【0087】携帯型無線電話機1は、本体ユニット2に
対して送話器ユニット3が展開操作されることによっ
て、例えば図示しない通話スイッチ機構が動作されて、
通話が可能な状態となるように構成されている。携帯型
無線電話機1は、送話器ユニット3が一定角度のクリッ
ク位置P2以内においてヒンジ機構4によって本体ユニ
ット2側へと復帰されるように構成されている。
対して送話器ユニット3が展開操作されることによっ
て、例えば図示しない通話スイッチ機構が動作されて、
通話が可能な状態となるように構成されている。携帯型
無線電話機1は、送話器ユニット3が一定角度のクリッ
ク位置P2以内においてヒンジ機構4によって本体ユニ
ット2側へと復帰されるように構成されている。
【0088】したがって、携帯型無線電話機1は、振動
等によって送話器ユニット3が展開動作されて通話スイ
ッチ機構が誤動作するといった不都合の発生が防止され
る。また、携帯型無線電話機1は、送話器ユニット3の
展開操作に際して、明確なクリック感が与えられて確実
な操作が行われるように構成されている。
等によって送話器ユニット3が展開動作されて通話スイ
ッチ機構が誤動作するといった不都合の発生が防止され
る。また、携帯型無線電話機1は、送話器ユニット3の
展開操作に際して、明確なクリック感が与えられて確実
な操作が行われるように構成されている。
【0089】送話器ユニット3は、本体ユニット2に対
して、上述したクリック位置P2を超えて、図14に示
すように、使用者の耳と口に受話器15と送話器53と
が適合する所定の展開位置P3まで展開操作される。送
話器ユニット3には、クリック位置P2を超えて展開操
作されることによって、ヒンジ機構4を介して展開方向
への回動習性が付与される。ヒンジ機構4から送話器ユ
ニット3に作用される弾性力は、送話器ユニット3が所
定の展開位置P3に達すると本体ユニット2と直交する
方向に作用される。したがって、送話器ユニット3は、
所定展開位置P3において安定した状態となる。
して、上述したクリック位置P2を超えて、図14に示
すように、使用者の耳と口に受話器15と送話器53と
が適合する所定の展開位置P3まで展開操作される。送
話器ユニット3には、クリック位置P2を超えて展開操
作されることによって、ヒンジ機構4を介して展開方向
への回動習性が付与される。ヒンジ機構4から送話器ユ
ニット3に作用される弾性力は、送話器ユニット3が所
定の展開位置P3に達すると本体ユニット2と直交する
方向に作用される。したがって、送話器ユニット3は、
所定展開位置P3において安定した状態となる。
【0090】弾性部材130は、送話器ユニット3が本
体ユニット2に対して展開操作されるに伴って、同図
(B)に示すように、弾性カム片134のカム凸部13
4Aが支持部材120のカム部124に弾接しながら摺
擦して第2のカム部126を乗り越えて第3のカム面1
24Cに達する。弾性カム片134には、カム凸部13
4Aが第2のカム部126を乗り越えることによって、
反時計方向の弾性力が蓄勢されることになる。したがっ
て、送話器ユニット3は、弾性部材130から本体ユニ
ット2側から離間する展開方向の回動習性が付与され
る。
体ユニット2に対して展開操作されるに伴って、同図
(B)に示すように、弾性カム片134のカム凸部13
4Aが支持部材120のカム部124に弾接しながら摺
擦して第2のカム部126を乗り越えて第3のカム面1
24Cに達する。弾性カム片134には、カム凸部13
4Aが第2のカム部126を乗り越えることによって、
反時計方向の弾性力が蓄勢されることになる。したがっ
て、送話器ユニット3は、弾性部材130から本体ユニ
ット2側から離間する展開方向の回動習性が付与され
る。
【0091】弾性部材130は、送話器ユニット3が本
体ユニット2に対して所定展開位置P3まで達すると、
カム凸部134が第3のカム面124Cに弾接されるこ
とによって弾性カム片134に蓄勢される弾性力が本体
ユニット2に直交する方向となる。したがって、送話器
ユニット3には、弾性部材130から正逆いずれの方向
の回動習性を付与する弾性力が作用されなくなり、この
所定展開位置P3において安定した状態で保持される。
換言すれば、送話器ユニット3には、弾性カム片134
が第2のカム部126を乗り越えることにより、弾性部
材130から所定展開位置P3までの回動習性が付与さ
れることになる。
体ユニット2に対して所定展開位置P3まで達すると、
カム凸部134が第3のカム面124Cに弾接されるこ
とによって弾性カム片134に蓄勢される弾性力が本体
ユニット2に直交する方向となる。したがって、送話器
ユニット3には、弾性部材130から正逆いずれの方向
の回動習性を付与する弾性力が作用されなくなり、この
所定展開位置P3において安定した状態で保持される。
換言すれば、送話器ユニット3には、弾性カム片134
が第2のカム部126を乗り越えることにより、弾性部
材130から所定展開位置P3までの回動習性が付与さ
れることになる。
【0092】実施例携帯型無線電話機1においては、上
述したように、本体ユニット2に対してクリック位置P
2を超えて送話器ユニット3を展開することによって、
この送話器ユニット3が所定の展開位置P3へと展開動
作する。したがって、携帯型無線電話機1は、使用の都
度、送話器ユニット3の展開角度を調整して受話器15
と送話器53とを使用者の耳と口に適合させるといった
操作が不要となる。
述したように、本体ユニット2に対してクリック位置P
2を超えて送話器ユニット3を展開することによって、
この送話器ユニット3が所定の展開位置P3へと展開動
作する。したがって、携帯型無線電話機1は、使用の都
度、送話器ユニット3の展開角度を調整して受話器15
と送話器53とを使用者の耳と口に適合させるといった
操作が不要となる。
【0093】実施例携帯型無線電話機1には、上述した
所定展開位置P3に送話器ユニット3が展開された状態
において、さらに展開方向に対して過大な力が作用され
た場合においても、ヒンジ機構4の破損を防止する構造
が採用されている。携帯型無線電話機1は、上述したよ
うに、送話器ユニット3側にダイヤルキーや各種の機能
キーが配設されている。このため、携帯型無線電話機1
は、例えば、本体ユニット2を把持した状態のままこれ
らのキー操作を行った場合、ヒンジ機構4に極めて大き
な力が作用されることになる。
所定展開位置P3に送話器ユニット3が展開された状態
において、さらに展開方向に対して過大な力が作用され
た場合においても、ヒンジ機構4の破損を防止する構造
が採用されている。携帯型無線電話機1は、上述したよ
うに、送話器ユニット3側にダイヤルキーや各種の機能
キーが配設されている。このため、携帯型無線電話機1
は、例えば、本体ユニット2を把持した状態のままこれ
らのキー操作を行った場合、ヒンジ機構4に極めて大き
な力が作用されることになる。
【0094】送話器ユニット3は、本体ユニット2側の
みを把持してダイヤルキー等のキー操作が行なわれた場
合、図15(A)に示すように、ヒンジ機構4を介して
本体ユニット2に対してさらに反時計方向へと回動動作
する。弾性部材130は、送話器ユニット3が本体ユニ
ット2に対して所定展開位置P3からさらに展開操作さ
れるに伴って、同図(B)に示すように、弾性カム片1
34のカム凸部134Aが第3のカム面124Cに沿っ
て反発位置P4まで移動する。
みを把持してダイヤルキー等のキー操作が行なわれた場
合、図15(A)に示すように、ヒンジ機構4を介して
本体ユニット2に対してさらに反時計方向へと回動動作
する。弾性部材130は、送話器ユニット3が本体ユニ
ット2に対して所定展開位置P3からさらに展開操作さ
れるに伴って、同図(B)に示すように、弾性カム片1
34のカム凸部134Aが第3のカム面124Cに沿っ
て反発位置P4まで移動する。
【0095】弾性カム片134には、カム凸部134A
が第3のカム面124Cに沿って移動するにしたがっ
て、次第に時計方向の弾性力が蓄勢されることになる。
したがって、送話器ユニット3は、キー操作による押圧
力が解除されることにより、弾性カム片134に蓄勢さ
れた時計方向の弾性力によって、弾性部材130を介し
て所定展開位置P3へと復帰回動する。
が第3のカム面124Cに沿って移動するにしたがっ
て、次第に時計方向の弾性力が蓄勢されることになる。
したがって、送話器ユニット3は、キー操作による押圧
力が解除されることにより、弾性カム片134に蓄勢さ
れた時計方向の弾性力によって、弾性部材130を介し
て所定展開位置P3へと復帰回動する。
【0096】携帯型無線電話機1は、上述したように、
本体ユニット2に対して送話器ユニット3を所定展開位
置P3から反発位置P4まで回動動作を可能としたこと
により、送話器ユニット3に負荷される大きな力によっ
てヒンジ機構4が破損されることが防止される。また、
携帯型無線電話機1は、この送話器ユニット3に負荷さ
れた力が開放されることにより、送話器ユニット3が再
び本体ユニット2に対して所定の展開位置P3に保持さ
れる。
本体ユニット2に対して送話器ユニット3を所定展開位
置P3から反発位置P4まで回動動作を可能としたこと
により、送話器ユニット3に負荷される大きな力によっ
てヒンジ機構4が破損されることが防止される。また、
携帯型無線電話機1は、この送話器ユニット3に負荷さ
れた力が開放されることにより、送話器ユニット3が再
び本体ユニット2に対して所定の展開位置P3に保持さ
れる。
【0097】なお、上述した実施例携帯型無線電話機1
においては、送話器ユニット3が所定展開位置P3から
反発位置P4まで回動動作されるに伴って、この送話器
ユニット3を所定展開位置P3へと復帰させる弾性力を
蓄勢する弾性部材130を板ばねによって構成したが、
例えば支軸部材120に巻回したコイルスプリング等に
よって構成してもよいことは勿論である。
においては、送話器ユニット3が所定展開位置P3から
反発位置P4まで回動動作されるに伴って、この送話器
ユニット3を所定展開位置P3へと復帰させる弾性力を
蓄勢する弾性部材130を板ばねによって構成したが、
例えば支軸部材120に巻回したコイルスプリング等に
よって構成してもよいことは勿論である。
【0098】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明に係
る携帯型無線電話機によれば、本体ユニットと送話器ユ
ニットとがヒンジ機構を介して折畳み自在とされるとと
もに、所定の展開位置において送話器ユニットに過大な
外力が負荷された場合にこの送話器ユニットをさらに展
開動作を可能としかつ外力が開放されると再び所定の展
開位置へと復帰動作されるように構成したことにより、
ヒンジ機構を強固に構成せずとも外力による破損が防止
されるために筐体の小型軽量化が図られ、デザイン展開
に際しての制限を無くして特徴ある意匠の展開を図るこ
とができる。また、本発明に係る携帯型無線電話機によ
れば、送話器ユニットに過大な外力が負荷される原因と
なる本体ユニット側を把持した状態のままでのキー操作
が、送話器ユニットが回動動作することによって不能と
なり、ヒンジ機構の破損とともにダイヤルキーや機能キ
ー等の誤操作が防止され信頼性の向上が図られる。
る携帯型無線電話機によれば、本体ユニットと送話器ユ
ニットとがヒンジ機構を介して折畳み自在とされるとと
もに、所定の展開位置において送話器ユニットに過大な
外力が負荷された場合にこの送話器ユニットをさらに展
開動作を可能としかつ外力が開放されると再び所定の展
開位置へと復帰動作されるように構成したことにより、
ヒンジ機構を強固に構成せずとも外力による破損が防止
されるために筐体の小型軽量化が図られ、デザイン展開
に際しての制限を無くして特徴ある意匠の展開を図るこ
とができる。また、本発明に係る携帯型無線電話機によ
れば、送話器ユニットに過大な外力が負荷される原因と
なる本体ユニット側を把持した状態のままでのキー操作
が、送話器ユニットが回動動作することによって不能と
なり、ヒンジ機構の破損とともにダイヤルキーや機能キ
ー等の誤操作が防止され信頼性の向上が図られる。
【図1】本発明に係る実施例携帯型無線電話機におい
て、本体ユニットに対して送話器ユニットをを展開した
状態を示す正面図である。
て、本体ユニットに対して送話器ユニットをを展開した
状態を示す正面図である。
【図2】同携帯型無線電話機において本体ユニットに対
して送話器ユニットを展開した状態を示す左側面図であ
る。
して送話器ユニットを展開した状態を示す左側面図であ
る。
【図3】同携帯型無線電話機の構成を説明する分解斜視
図である。
図である。
【図4】同携帯型無線電話機において、本体ユニットに
対して送話器ユニットを折り畳んだ状態を示す右側面図
である。
対して送話器ユニットを折り畳んだ状態を示す右側面図
である。
【図5】同携帯型無線電話機の本体ユニットと送話器ユ
ニットとを折り畳み自在に組み合わせるヒンジ機構の構
成説明図であり、アッパ部を取り除いて示した要部正面
図である。
ニットとを折り畳み自在に組み合わせるヒンジ機構の構
成説明図であり、アッパ部を取り除いて示した要部正面
図である。
【図6】同ヒンジ機構の要部側面図である。
【図7】同ヒンジ機構を構成する支軸部材の斜視図であ
る。
る。
【図8】同支軸部材の正面図である。
【図9】同支軸部材に一体に形成されたカム部の構成を
説明する縦断面図である。
説明する縦断面図である。
【図10】ヒンジ機構を構成する弾性部材の平面図であ
る。
る。
【図11】同弾性部材の側面図である。
【図12】実施例携帯型無線電話機において、本体ユニ
ットに対する送話器ユニットの展開操作説明図であり、
同図(A)は本体ユニットに対して送話器ユニットを折
り畳んだ状態の全体側面図、同図(B)はこの折畳み状
態におけるヒンジ機構の支軸部材と弾性部材との状態図
である。
ットに対する送話器ユニットの展開操作説明図であり、
同図(A)は本体ユニットに対して送話器ユニットを折
り畳んだ状態の全体側面図、同図(B)はこの折畳み状
態におけるヒンジ機構の支軸部材と弾性部材との状態図
である。
【図13】同本体ユニットに対する送話器ユニットの展
開操作説明図であり、同図(A)は本体ユニットに対し
て送話器ユニットを折り畳んだ状態からやや展開操作し
た状態の全体側面図、同図(B)はこの状態におけるヒ
ンジ機構の支軸部材と弾性部材との状態図である。
開操作説明図であり、同図(A)は本体ユニットに対し
て送話器ユニットを折り畳んだ状態からやや展開操作し
た状態の全体側面図、同図(B)はこの状態におけるヒ
ンジ機構の支軸部材と弾性部材との状態図である。
【図14】同本体ユニットに対する送話器ユニットの展
開操作説明図であり、同図(A)は本体ユニットに対し
て送話器ユニットが所定の角度位置に展開操作された状
態の全体側面図、同図(B)はこの状態におけるヒンジ
機構の支軸部材と弾性部材との状態図である。
開操作説明図であり、同図(A)は本体ユニットに対し
て送話器ユニットが所定の角度位置に展開操作された状
態の全体側面図、同図(B)はこの状態におけるヒンジ
機構の支軸部材と弾性部材との状態図である。
【図15】同本体ユニットに対する送話器ユニットの展
開操作説明図であり、同図(A)は所定の角度位置に展
開操作された送話器ユニットが本体ユニットに対して過
剰に展開操作される状態の全体側面図、同図(B)はこ
の状態におけるヒンジ機構の支軸部材と弾性部材との状
態図である。
開操作説明図であり、同図(A)は所定の角度位置に展
開操作された送話器ユニットが本体ユニットに対して過
剰に展開操作される状態の全体側面図、同図(B)はこ
の状態におけるヒンジ機構の支軸部材と弾性部材との状
態図である。
1 携帯型無線電話機 2 本体ユニット 3 送話器ユニット 4 ヒンジ機構 5 本体ユニット筐体側の軸受け外装筒部 7 送話器ユニット筐体側の軸受け外装筒部 10 本体ユニット筐体 11 本体ユニット筐体を構成するベースハーフ 12 同アッパハーフ 15 受話器 17 プリント基板 19 電池パック(充電型電池) 21 本体ユニット筐体を構成するベースハーフの内面
壁 28 同軸受け外装部 29 同嵌合凹部 30 同軸受け部 42 本体ユニット筐体を構成するアッパハーフの軸受
け外装部 50 送話器ユニット筐体 51 送話器ユニット筐体を構成するベースハーフ 52 同アッパハーフ 53 送話器 54 スイッチ構体を構成するキーパッドシート 55 同フレキシブルスイッチシート 56 同シート保持板 60 送話器ユニット筐体を構成するベースハーフの基
端部 63 同軸受外装部 65 同軸受部 69 同リブ状係合凸部 75 送話器ユニット筐体を構成するアッパハーフの基
端部 78 同機能スイッチキー穴 79 同ダイヤルきーあな 80 同機能スイッチキー穴 81 同軸受外装部 83 同軸受部 86 同リブ状係合凸部 120 ヒンジ機構を構成する支軸部材 121 同支持部 123 軸部 124 カム部 124A乃至124C カム部のカム面 125 カム部に設けられた第1のカム凸部 126 同第2のカム凸部 127 同第3のカム部 130 弾性部材 131 取付け部 134 弾性カム片 135 弾性軸支部
壁 28 同軸受け外装部 29 同嵌合凹部 30 同軸受け部 42 本体ユニット筐体を構成するアッパハーフの軸受
け外装部 50 送話器ユニット筐体 51 送話器ユニット筐体を構成するベースハーフ 52 同アッパハーフ 53 送話器 54 スイッチ構体を構成するキーパッドシート 55 同フレキシブルスイッチシート 56 同シート保持板 60 送話器ユニット筐体を構成するベースハーフの基
端部 63 同軸受外装部 65 同軸受部 69 同リブ状係合凸部 75 送話器ユニット筐体を構成するアッパハーフの基
端部 78 同機能スイッチキー穴 79 同ダイヤルきーあな 80 同機能スイッチキー穴 81 同軸受外装部 83 同軸受部 86 同リブ状係合凸部 120 ヒンジ機構を構成する支軸部材 121 同支持部 123 軸部 124 カム部 124A乃至124C カム部のカム面 125 カム部に設けられた第1のカム凸部 126 同第2のカム凸部 127 同第3のカム部 130 弾性部材 131 取付け部 134 弾性カム片 135 弾性軸支部
Claims (3)
- 【請求項1】 受話器と、無線回路或いは通話回路等の
IC素子、電子部品等を搭載したプリント基板及び電源
等が内蔵された本体ユニットと、 送話器及びダイヤルキーや機能キー等のスイッチ群が設
けられた送話器ユニットと、 これら本体ユニットと送話器ユニットとを相対する一側
部において折畳み自在に結合するヒンジ機構とを備え、 ヒンジ機構には、送話器ユニットを本体ユニットに対し
て所定の展開位置に保持するとともに、この所定の展開
位置で過大な外力が作用されて過剰に展開動作された送
話器ユニットを所定の展開位置へと復帰させる弾性手段
が付設されたことを特徴とする携帯型無線電話機。 - 【請求項2】 ヒンジ機構は、本体ユニットと送話器ユ
ニットの、相対する一側部に形成された軸受外装部によ
って外装されたことを特徴とする請求項1に記載の携帯
型無線電話機。 - 【請求項3】 送話器ユニットは、ダイヤルキードーム
或いは機能キードーム等が一体に膨出形成された可撓性
を有するキーパッドシート及び各キードームに対応した
スイッチが設けられたキースイッチシートからなるキー
スイッチ構体や送話器が組み付けられるベースハーフ
と、ダイヤルキードーム或いは機能キードームが露呈さ
れる多数個の開口部及び送話器に対応して送話孔とが形
成されたアッパハーフとを組み合わせて薄厚のフラップ
型として構成されたことを特徴とする請求項1又は請求
項2に記載の携帯型無線電話機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12286295A JPH08317027A (ja) | 1995-05-22 | 1995-05-22 | 携帯型無線電話機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12286295A JPH08317027A (ja) | 1995-05-22 | 1995-05-22 | 携帯型無線電話機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08317027A true JPH08317027A (ja) | 1996-11-29 |
Family
ID=14846481
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12286295A Abandoned JPH08317027A (ja) | 1995-05-22 | 1995-05-22 | 携帯型無線電話機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08317027A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001075258A1 (fr) * | 2000-04-04 | 2001-10-11 | Sugatsune Kogyo Co., Ltd. | Charniere |
WO2007080775A1 (ja) * | 2006-01-13 | 2007-07-19 | Sharp Kabushiki Kaisha | 折畳み式携帯機器 |
WO2014061177A1 (ja) | 2012-10-18 | 2014-04-24 | Necカシオモバイルコミュニケーションズ株式会社 | 携帯端末装置 |
-
1995
- 1995-05-22 JP JP12286295A patent/JPH08317027A/ja not_active Abandoned
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001075258A1 (fr) * | 2000-04-04 | 2001-10-11 | Sugatsune Kogyo Co., Ltd. | Charniere |
US6588063B2 (en) * | 2000-04-04 | 2003-07-08 | Sugatsune Kogyo Co., Ltd. | Hinge assembly |
WO2007080775A1 (ja) * | 2006-01-13 | 2007-07-19 | Sharp Kabushiki Kaisha | 折畳み式携帯機器 |
US8200296B2 (en) | 2006-01-13 | 2012-06-12 | Sharp Kabushiki Kaisha | Foldable mobile equipment |
WO2014061177A1 (ja) | 2012-10-18 | 2014-04-24 | Necカシオモバイルコミュニケーションズ株式会社 | 携帯端末装置 |
US9883015B2 (en) | 2012-10-18 | 2018-01-30 | Nec Mobile Communications, Ltd. | Mobile terminal device |
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Legal Events
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A762 | Written abandonment of application |
Effective date: 20050322 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A762 |