JPH08314742A - インターリーブ配置方法 - Google Patents

インターリーブ配置方法

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JPH08314742A
JPH08314742A JP7121731A JP12173195A JPH08314742A JP H08314742 A JPH08314742 A JP H08314742A JP 7121731 A JP7121731 A JP 7121731A JP 12173195 A JP12173195 A JP 12173195A JP H08314742 A JPH08314742 A JP H08314742A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 デジタル情報を2次元的に配置することで記
録媒体にデジタル情報を記録する方法において、記録領
域が可変な場合であっても、訂正符号におけるインター
リーブによる訂正能力改善の効果を保証する。 【構成】 訂正符号を符号化後に、データを1つまたは
複数の符号語単位であるところのシンボルに分割し、シ
ンボル単位で第1のインターリーブを行う。次にデータ
を複数のシンボル単位であるところのユニットに分割
し、ユニット単位で第2のインターリーブを行う。最後
に、データを複数のユニット単位であるところのクラス
タに分割して、クラスタ単位で記録面にデータを配置す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、デジタル情報を2次元
の記録媒体(例えば、紙や磁気テープ)に記録する際
に、デジタル情報を2次元的に配置するインターリーブ
配置方法に関する。
【0002】
【従来の技術】データ中に、散発的に発生するランダム
エラーと連続的に発生するバーストエラーの2種類の誤
りが混在する場合に、それら2種類の誤りを訂正できる
ようにするための最も一般的な方法は、訂正符号の符号
語を、インターリーブした符号語にしておくという方法
である。
【0003】例えば、訂正符号に(n,k)リードソロ
モン符号を用いた場合には、図23に示すように、元デ
ータ1のkバイト毎に、そのデータに応じて計算された
冗長符号2を(n−k)バイト加え、nバイト単位でフ
レーム3を構成することで、符号化が行われる。この場
合の1バイト毎の単位を訂正符号の分野では「符号語」
と呼ぶ。このリードソロモン符号は、1フレーム中のn
符号語のうち(n−k)符号語の誤りまでを検出でき、
また、(n−k)/2符号語まで(余りは切り落とし)
の誤りを訂正し、データを回復することができる能力を
もっている。
【0004】このリードソロモン符号で符号化したデー
タを符号化された時点のデータの順序で記録媒体に記録
した場合、連続する(n−k)/2符号語以上のバース
トエラーが発生すると、訂正能力の範囲外になってしま
う。
【0005】そこで従来のインターリーブ方式では、複
数のフレーム(例えばNフレーム)から1符号語ずつ取
り出してこれを記録媒体に記録するという方法をとる。
これにより、同一フレーム内の符号語は記録媒体内にN
符号語毎に現れることになる。
【0006】例えば、図24はフレーム3のN個分のイ
ンターリーブを示している。図24の(a)はインター
リーブ前のフレーム3…をNo.0からNo.N-1までNフレー
ム分示している。図24の(b)はインターリーブ後の
データ列(記録情報)を示している。(0,0)や
(0,1)や(N−1,n−1)などの1つ1つが符号
語(1バイト)である。つまり、各符号語を(i,j)
で番号付けており、添字iはフレーム番号(0〜N−
1)、添字jはフレーム内での符号語番号(0〜n−
1)である。
【0007】インターリーブは次のように行う。1番目
のフレーム3から符号語(0,0)を取り出し、次に2
番目のフレーム3から符号語(1,0)を取り出し、以
下順次取り出してN番目のフレーム3から符号語(N−
1,0)を取り出す。引き続いて、1番目のフレーム3
から符号語(0,1)を取り出し、次に2番目のフレー
ム3から符号語(1,1)を取り出し、以下順次取り出
してN番目のフレーム3から符号語(N−1,1)を取
り出す。以下同様にして、各フレーム3…から1符号語
ずつを取り出す。最後に、1番目のフレーム3から符号
語(0,n−1)を取り出し、次に2番目のフレーム3
から符号語(1,n−1)を取り出し、以下順次取り出
してN番目のフレーム3から符号語(N−1,n−1)
を取り出す。これにより、同一フレーム内の符号語は記
録媒体内にN符号語毎に現れることになる。
【0008】図24(b)に示すインターリーブされた
記録情報において、先頭から連続するN符号語にバース
トエラーが発生した場合でも、インターリーブされる前
のデータ(図24(a))について見れば、N個の各フ
レーム3…に対して1符号語のみが誤っているだけのこ
とになり、バーストエラーを分散することができる。
【0009】すなわち、N×(n−k)/2符号語まで
の連続するバーストエラーまでは訂正することが可能に
なり、訂正能力がN倍改善されたことになる。
【0010】ところが、図25に示すように、インター
リーブされた記録情報を記録媒体において2次元的に展
開して記録した場合に、記録領域が例えばN符号語毎に
折り返されていると、横方向にはインターリーブによる
訂正能力改善の効果があるものの、縦方向には同一フレ
ーム内の符号語が連続することになる。これは、縦方向
のn個の符号語の列が図24(a)の同一フレームに属
していることで理解される。
【0011】そして、例えば、図25の左端の符号語が
すべて潰れるようなバーストエラーが発生した場合、誤
った符号語はすべて同一のフレーム(1番目のフレーム
3)に属することになり、縦方向のノイズに関しては、
インターリーブによる訂正能力改善の効果は現れない。
【0012】また、従来は、記録再生装置のメモリーの
制限や処理速度の制限から、インターリーブする符号語
数は固定されており、同時に、記録領域の形状も固定で
あったので、記録領域の形状に応じて、上で述べたよう
なインターリーブによる訂正能力改善の効果が損なわれ
ることのないように配慮されていた。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】携帯が可能でありラフ
な取り扱いに対して比較的強いことを期待される光カー
ドや紙などの記録媒体においては、それぞれの応用に適
合した複数のフォーマットに対応可能であることが要求
されている。
【0014】しかし、上述のような従来のインターリー
ブの方法では、記録領域の形状に応じて、訂正符号の同
一フレーム内の符号語どうしの記録面上での距離は変化
し、インターリーブによる訂正能力改善の効果を保証で
きないという問題点が生じる。
【0015】つまり、記録媒体が2次元でありかつ記録
領域の形状が可変である場合、訂正符号におけるインタ
ーリーブによる訂正能力改善の効果を保証するために
は、データ列においてインターリーブするだけでなく、
記録面上に記録されるデータの配置も考慮に入れなけれ
ばならないのである。
【0016】また、インターリーブを行うことによっ
て、ラフな取り扱いによるノイズにも強い記録方法を提
供するには、多量のデータをインターリーブしなければ
ならないが、従来の方法を用いるならばインターリーブ
テーブルが大規模になるという問題点が生ずる。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明に係る請求項1のインターリーブ配置方法
は、誤り訂正符号化法に従い符号化されたデジタル情報
列をインターリーブし、記録媒体に2次元的に配置する
インターリーブ配置方法において、訂正符号の符号語に
おいては、情報記号と冗長記号で1つのフレームが形成
され、複数のフレームで1つのセクターが形成され、複
数のセクターで1つのブロックが形成されており、同時
にフレーム内の符号語が、符号長または符号長の約数で
分割されることで、1つまたは複数の符号語の集合であ
るところのシンボルが形成されており、セクター内で、
シンボル単位でインターリーブを行う第1のステップ
と、ブロック内で、第1のステップで並べ換えを行った
後に生じる連続する複数のシンボルの集まりであるとこ
ろのユニット単位でインターリーブを行う第2のステッ
プと、記録媒体に、第2のステップで並べ換えを行った
後に生じる連続するユニットの集まりであるところのク
ラスタ単位でデータを配置する第3のステップとを有
し、また、記録媒体に配置された各ユニット内に含まれ
るシンボル群は記録領域内で隣接しており、記録媒体に
配置された各クラスタ内に含まれるユニット群は記録領
域内で隣接していることを特徴とし、記録領域は、記録
媒体に配置された1つのクラスタ領域を複数配置するこ
とで構成されていることを特徴とする。
【0018】また、本発明に係る請求項2のインターリ
ーブ配置方法は、上記請求項1の第1のステップと第2
のステップにおいて、セクター内のシンボル数と、ブロ
ック内のユニット数が同じ場合には、第1のステップと
第2のステップで同一のインターリーブを行うことを特
徴とする。
【0019】
【作用】以上の手順により、デジタルデータは、記録面
上のランダムエラーに対処するためにシンボル単位で順
序が入れ換えられ、記録面上のバーストエラーに対処す
るためにユニット単位で順序が入れ換えられ、記録領域
には、クラスタ単位でデータが配置される。
【0020】
【実施例】概念的な説明から始める。
【0021】まず、3つのステップを説明するために、
図1から図6にかけて示すように、仮想的な3つの階層
を想定する。図1から図4までは第1の階層、図5は第
2の階層、図6は第3の階層である。各ステップは、層
から層への遷移に対応する。
【0022】図1に示す第1層において、1種類の訂正
符号が使用されている場合は、行方向に訂正符号のフレ
ーム3の1つ分を配置し、複数のフレーム3…を列方向
に並べる。図1の場合、fフレームある。シンボル4
は、フレーム3内の訂正符号の1つあるいは複数の符号
語の集合であり、pシンボルある。このf×pシンボル
の単位を「セクター」と呼ぶ。
【0023】また、2種類の訂正符号が利用されている
場合は、第1の訂正符号を符号化した後のデータに第2
の訂正符号を符号化し、第2の訂正符号に関するフレー
ムシンボルにより、図1のようにセクターを形成する。
【0024】第1の符号語と第2の符号語は図2に表さ
れた位置関係にある。図2において、1は元データの情
報記号部分(データ長d1 ×d2 )を表し、13は第1
の訂正符号(符号長n1 )の冗長記号部分を表し、14
は第2の訂正符号(符号長n2 )の冗長記号部分を表
す。16は個々の符号語を示す。
【0025】第1の訂正符号に関しては、図3に示すよ
うに、列方向に1列ずつ独立なフレーム3…が構成され
ている。また、第2の訂正符号に関しては、図4に示す
ように、行方向に1行ずつ独立なフレーム3…が構成さ
れている。
【0026】第2の訂正符号の各フレーム3…(図4)
内の符号語16を、符号長または符号長の約数で分割
し、1つ又は複数の符号語の集合であるところのシンボ
ル4(シンボル長p)を形成する。
【0027】以下、2種類の訂正符号が利用され、シン
ボル4は1つの符号語16から構成される場合について
述べる。つまり、n1 =f、n2 =pの場合である。
【0028】インターリーブされるデータ量は、(セク
ターを構成するデータ量)×(セクター数)である。
【0029】第1層(図1)から第2層(図2)へ遷移
する際に(第1のステップ)、ランダムエラーに対処す
るためにユニットを構成する。まず、図1に示すよう
に、第1層でシンボルをセクターから斜め方向7に取り
出し、シンボル列を作る。こうすることで、シンボル列
の中には、訂正符号の同一フレーム内のシンボルどうし
は均等に分散される。次に、作られたシンボル列をu分
割する。これら分割された1つ1つがユニット5とな
る。1つのユニット5は、(f×p)/u(=u′)シ
ンボルで構成される。
【0030】もし、u′<min(f,p)であれば、
1つのユニット5内には決して2種類のいずれの訂正符
号においても同一フレーム内に含まれるシンボルどうし
は含まれない。このようにして、1つのユニット5内で
は、インターリーブの分散度が保証される。
【0031】このu′シンボルで構成されるユニット5
の記録面上での形状を決定する。まず、記録面上でのシ
ンボルの形状であるが、例えば、1シンボルが8ビット
であり、記録面上では、1ビットが白黒の桝目(セル)
で記録されているとすると、1シンボルは8つの桝目
(セル)で記録されるが、図7の(a)のように1シン
ボル18を横1列の8マスで記録する場合、図7の
(b)のように2つのシンボルにまたがるようなランダ
ムノイズ10aが発生したならば、2つのシンボルに誤
りが発生する。また、4つのシンボルにまたがるような
ランダムノイズ10bが発生したならば、4つのシンボ
ルに誤りが発生してしまう。
【0032】このように、ランダムノイズが発生する場
合には複数のシンボルにまたがるノイズの数をできるだ
け少なくするためには、好ましくは、記録されるシンボ
ルの周囲長が最小になるように桝目(セル)を配置する
のがよい。
【0033】図8のようにセル17を配置すれば、シン
ボル18の周囲長は12となり、図7(a)におけるシ
ンボル18の周囲長18に比べてランダムノイズによる
エラーの発生量が少なくなる。
【0034】次に、ユニット5の形状であるが、上述の
ようにユニット内のインターリーブによる訂正能力改善
の効果は保証されるが、同一のセクターから作られる別
のユニットには同一フレーム内のシンボルが含まれてい
る。このため、ユニットどうしに関してはインターリー
ブによる訂正能力改善の効果は保証されない。このた
め、好ましくはユニットの記録面上での周囲長も最小に
なるような形状にするのがよい。例えば4つのシンボル
で1つのユニットが構成されているのであれば、図9
(a)よりは、図9(b)の形状の方が好ましい。
【0035】もし、u′>min(f,p)の場合に
は、ユニット内で複数のシンボルが同一のフレームに属
することになる。この場合は、ユニット内のシンボルの
配置において、同一のフレームに属するシンボルが記録
面内で隔たるようにする。例えば、図10の(a),
(b),(c)は、4つのシンボルで1ユニット12が
構成され、4つのシンボルのうち2つのシンボル11,
11が同一フレーム内に属する場合のシンボルの配置を
表す概念図である。
【0036】図7(b)で説明したようなシンボルの境
界にまたがるようなノイズが発生した場合を考えると、
同一フレームに属する2つのシンボル11,11が同時
に誤る可能性が低いのは、図10(a),(b)よりも
図10(c)の方である。
【0037】第2層(図5)においては、1つのセクタ
ーから上述のように構成されたユニット5の集まりであ
るユニット群8を、第2層の行方向に並べる。異なるセ
クターから作られたユニット群8…は行毎に列方向に並
べる。図5の場合、sセクターから作られている。この
u×sユニットの単位を「ブロック」と呼ぶ。
【0038】第2層(図5)から第3層(図6)へ遷移
する際に(第2のステップ)、バーストエラーに対処す
るためにクラスタ6を構成する。第2層の同一行のユニ
ット5には、訂正符号の同一フレーム内に属するシンボ
ルが含まれるので、まず、第2層でユニット5を列方向
9に取り出し、ユニット列を作る。こうすることで、ユ
ニット列の中では、ユニット単位で分散すべき同一フレ
ーム内のシンボルを均等に分散することができる。
【0039】次に、ユニット列をc分割する。これら分
割された1つ1つがクラスタ6となる。1つのクラスタ
6は(u×s)/c(=c′)ユニットで構成され、言
い換えれば、(f×p×s)/cシンボルで構成され
る。
【0040】第3層(図6)においては、上述のように
構成されたクラスタ6…が、行方向に並ぶのみである。
【0041】もし、c′<sであれば、1つのクラスタ
6内には決して同一フレーム内のシンボルどうしは含ま
れず、クラスタ6内では、インターリーブの分散度が保
証される。
【0042】このc′ユニットで構成されるクラスタ6
の記録面上での形状を決定する。これは、u′シンボル
でユニット5を構成する第1のステップと同じように、
クラスタ6どうしに関してはインターリーブによる訂正
能力改善の効果は保証されないので、好ましくはクラス
タ6の記録面上での周囲長が最小になるような形状にす
るのがよい。例えばユニット19が図9(b)のように
縦4横8の桝目(セル)で構成され、図11の(a),
(b)のように6つのユニット19で1つのクラスタ2
0が構成される場合、図11(a)では周囲長56、図
11(b)では周囲長64であるので、図11(a)の
方が好ましい。
【0043】もし、c′>sであれば、1つのクラスタ
の中に、同一のフレームに属するシンボルを含む複数の
ユニットが含まれることになる。この場合は、第1のス
テップと同様に、問題のユニットが記録面上で隔たるよ
うにクラスタ20内にユニット19,19を配置する。
【0044】以上のように構成されたクラスタにおいて
は、同一のフレームに属するシンボルは均等に分配され
ており、クラスタを記録面上に配置する際(第3のステ
ップ)には、どのように配置してもインターリーブの分
散度は保証される。したがって、記録領域の形状は、ク
ラスタ単位で任意に選択することができる。
【0045】次に、具体的に、 c1訂正符号:(10,8)リードソロモン符号(GF
(28 )) c2訂正符号:(12,10)リードソロモン符号(G
F(28 )) 符号語長:1バイト セクター数:30 シンボル長:1(符号語単位) ユニット長:8(シンボル単位) クラスタ長:15(ユニット単位) 120(シンボル
単位) とし、また、デジタル情報の記録および読取方法として
は、「デジタル情報記録方法および読取方法」(特願平
6−325275号:シャープ(株);青木,岩井,江
指,神之門,庭本,山口)の2次元コードのデジタル情
報記録方法の例を用いる。
【0046】図19は、上記の「デジタル情報記録方法
および読取方法」の2次元コードのデジタル情報記録方
法の好適な実施例であり、図20は、図19の記録状態
を詳細に説明するための図である。
【0047】デジタル情報記録担体の記録面21には、
デジタル情報のビットに対応する行列状の桝目が仮想的
に設定され、前記各桝目には、上記ビットマークとして
0と1のデータを表す白または黒が付されることによっ
てデジタル情報が記録される。
【0048】記録面21は2つの部分、すなわち情報が
記録された情報記録部23と特定パターン22aが記録
された特定パターン部22とから構成される。前記特定
パターン22aは特定の形で連結している複数の桝目に
よって構成され(図21参照)、記録面21の内部に埋
め込まれるような形で縦横それぞれ一定間隔(縦方向の
間隔と横方向の間隔は同じであっても異なっていてもよ
い)で配置されている。
【0049】上記特定パターン部22は、読取装置にと
って情報記録部23であると見分けることが比較的容易
な白黒のパターンによって構成される。図21は本実施
例において使用している特定パターン22aを説明する
図である。
【0050】この特定パターン22aは8×8の桝目か
ら構成されており、外周部(輪郭部43)は、左側およ
び上側が2桝目幅、右側および下側が3桝目幅の計55
個が黒によって表現されている。中心部(中心セル4
1)は桝目1個が黒によって表現されている。そして、
外周部と中心部との間の部分(中空領域42)は、8個
の桝目が白によって表現されている。
【0051】この特定パターン22aは、1)情報記録
部23の中に埋没する形で配置されていても比較的見つ
けやすい、2)読み取りアルゴリズムとして、中央の黒
の部分が白に囲まれた閉領域を構成しておりかつ周囲の
白の部分もまた黒に囲まれた閉領域を構成しているかど
うかという特徴を調べることにより、特定パターンを簡
単に見つけることができる、といった特徴をもってい
る。
【0052】情報記録部23の桝目の値として記録され
た記録情報は、以下のように読み取ることができる。
【0053】まず、特定パターン22aが格子状に配置
されているという配置情報をもとに、特定パターン22
aの位置情報を得る。
【0054】次に、図22に示すように、4つの特定パ
ターン22aの位置情報を基準として桝目の値を得る。
すなわち、4つの特定パターン22aに囲まれた領域が
M行N列の桝目によって構成されているとして、左上の
特定パターンP00を0行0列目、右上の特定パターンP
0Nを0行N列目、左下の特定パターンPM0をM行0列
目、右下の特定パターンPMNをM行N列目に当たると考
えると、4つの特定パターンに囲まれた領域内の任意の
桝目Pmnはm行n列目に相当し、
【0055】
【数1】
【0056】として、各桝目の位置を求めることができ
る。この位置の値を調べることにより、情報記録部23
の桝目の値を読み出すことができる。
【0057】この方法を用いて、図12ないし図14に
示すように、 シンボル形状:縦2×横4 (セル単位) ユニット形状:縦4×横2 (シンボル単位) 縦8×横8 (セル単位) クラスタ形状:縦4×横4 (ユニット単位;右下角の1ユニットを除く) 縦32×横32 (セル単位;右下角の8×8セルを除く) (クラスタの右下角には、特定パターンを配置する) とした場合について説明する。
【0058】以上の条件下において、シンボル18の形
状はセル17の単位で図12のように表され、ユニット
19の形状は図13のように表され(実線の区切りはシ
ンボル、点線の区切りはセル)、クラスタ20の形状は
図14のように表される(実線の区切りはユニット、点
線の区切りはセル)。また、シンボル形状の中へのデー
タの記録順序は図12中に記載の番号順、ユニット形状
の中へのシンボルの記録順序は図13中に記載の順番
順、クラスタ形状の中へのユニットの記録順序は図14
中に記載の番号順とする。
【0059】インターリーブされる元データは、全体
で、2400バイト(8×10×30)である。まず、
80バイト毎に訂正符号を付加し、セクターを作る。
【0060】図15は1つのセクターを示す。元データ
1は縦方向に8バイトあり、横方向に10バイトある。
冗長部13は2バイトであり、冗長部14は2バイトで
ある。c1訂正符号は(10,8)リードソロモン符号
であり、c2訂正符号は(12,10)リードソロモン
符号である。
【0061】図15に示すように、第1のセクターにお
いて元データ1のデータ列80バイト(8×10)を、
8バイト単位でc1訂正符号化(冗長部13)し、次
に、モード10でインターリーブして10バイト単位で
c2訂正符号化(冗長部14)を行う。符号化後のデー
タ列(データ列X1)の順序は図で番号付けた。
【0062】次にデータ列X1をモード13でインター
リーブを行う。この操作によって作られるデータ列(デ
ータ列Y1)においては、c1訂正符号の同一フレーム
内のシンボルは最低10シンボルずつ隔たり、c2訂正
符号の同一フレーム内のシンボルは10シンボルずつ隔
てられている。得られたシンボル列Y1をメモリーに記
憶する。
【0063】次にメモリーに記録されたデータ列Y1に
おいて、0番目から8シンボル毎のアドレスを取り出
し、アドレス列Z1(長さ15(120/8))を作成
する。
【0064】これがユニットを代表することになる(図
12→図13)。
【0065】これらの操作を残りの元データ(29個の
セクター)についても行い、データ列Y2、データ列Y
3‥‥‥データ列Y30、アドレス列Z2、アドレス列
Z3‥‥‥アドレス列Z30を作成する。
【0066】アドレス列Z2、Z3‥‥‥アドレス列Z
30は、アドレス列Z1の後ろに付けて1つのアドレス
列Z(長さ450(15×30))を作成する。
【0067】アドレス列Zをモード15でインターリー
ブし、アドレス列Wを作成する。これは第2層において
アドレス列Zをセクター毎に横方向に15ずつ並べてい
き、縦方向に順序を並べ換えたことに対応する。
【0068】データの記録媒体への記録の順序は、アド
レス列Wの値を順に取り出し、値に対応するメモリー上
のアドレスからデータを8バイトずつ取り出し、これを
記録面上のユニット内のシンボルの配置順に記録する。
1バイト(1シンボル)の、縦2横4セルへの記録は、
図12に示した番号順に1ビットを白黒に対応させて記
録する。
【0069】訂正符号化後の総データ量は、3600バ
イトであるから、クラスタ20は30個できる。クラス
タ20のみを記録面に縦6横5で配置した場合を図16
に示す。前記の「デジタル情報記録方法および読取方
法」の記録方法に従って特定パターンも加えて記録した
場合の記録面の配置は図17(点線はユニットの区切
り)で示されている。ただし、今のクラスタの形状の例
の場合には、15で示される記録面の左側および上側の
情報記録部の一部には、クラスタ内部で記録する情報以
外の情報を記録することが可能である。図17では、す
べて0つまり白の桝目を配置している。
【0070】図17で示されるクラスタの配置以外に
も、縦3横10で配置することも可能であり、縦5横6
で配置することも可能である。または、図18のように
配置することも可能である(点線はユニットの区切
り)。いずれの場合においても記録面に記録された訂正
符号c1,c2の同一フレーム内のシンボルは、クラス
タ単位で配置する限り効果的に分散されている。
【0071】もし3600シンボルを従来の方法でイン
ターリーブするとなると、3600の大きさのテーブル
が必要になるが、本発明のように段階をおいてインター
リーブするならば、セクター内でのシンボル(120シ
ンボル)のインターリーブと、ブロック内でのユニット
(450ユニット)のインターリーブで、570の大き
さのテーブルですむことになる。
【0072】また、請求項2の例として、上記実施例に
おいて、セクター数を8とした場合がある。ブロック内
でのユニット数は120となり、セクター内でのシンボ
ル数120と一致する。上記の例において、ブロック内
におけるユニットのインターリーブ、つまりアドレス列
Zのインターリーブはモード15で行われたが、これを
セクター内におけるシンボルのインターリーブ、つまり
データ列Yをモード13で入れ換えるインターリーブで
行う。この場合に、クラスタは、8個作成される。
【0073】インターリーブを行う総データ量は960
バイトであるから、従来の方法でインターリーブすると
すると、960の大きさのテーブルが必要になるが、本
発明のように段階をおいて同じインターリーブを行うこ
とによって120の大きさのテーブルですむことにな
る。
【0074】
【発明の効果】本発明に従えば、シンボル単位、ユニッ
ト単位のインターリーブを行い、記録面上にはクラスタ
単位でデータを配置することによって、記録領域の形状
に依存せずに、インターリーブによる訂正能力改善の効
果を保証することが可能となる。
【0075】同時に、インターリーブを段階を追って行
うことによりインターリーブテーブルを従来のものより
小さくすることが可能となる。
【0076】さらに、ブロック内でのユニット数と、セ
クター内でのシンボル数とが一致する場合には、シンボ
ル単位のインターリーブと、ユニット単位のインターリ
ーブにおいて、同一のテーブルを用いることによって、
さらなるテーブルの縮小化が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】インターリーブ第1層であるセクターを示し、
シンボルとフレームの関係およびシンボル列の取り出し
方を説明する概念図である。
【図2】2種類の訂正符号を用いた場合において、元デ
ータと、第1訂正符号の冗長記号部および第2訂正符号
の冗長記号部の関係を示す概念図である。
【図3】図2における第1訂正符号のフレームの構成を
示す概念図である。
【図4】図2における第2訂正符号のフレームの構成を
示す概念図である。
【図5】インターリーブ第2層であるブロックを示し、
ユニットとセクターの関係およびユニット列の取り出し
方を説明する概念図である。
【図6】インターリーブ第3層であるクラスタを示す概
念図である。
【図7】1シンボルを横1列の8マスで記録面上に配置
する例、および、シンボルが記録面上に配置された場合
に生じるランダムノイズの例を示す概念図である。
【図8】1シンボルを8個のセルで記録する際に周囲長
が最小になる好ましいシンボルの記録面上の形状を示す
概念図である。
【図9】シンボルは図8の形状を取り、ユニットが4個
のシンボルで構成されている場合に、シンボルを縦1個
横4個配置したときのユニットの記録面上の形状、およ
び、シンボルを縦2個横2個配置したときのユニットの
記録面上の形状を示す概念図である。
【図10】4個のシンボルで構成されたユニットであっ
て、4シンボルのうち2個が同一フレーム内のシンボル
である場合におけるユニット内でのシンボルの配置を示
す概念図である。
【図11】6個のユニットで構成されたクラスタであっ
て、ユニットを縦3個横2個配置したときのクラスタの
記録面上の形状、および、ユニットを縦2個横3個配置
したときのクラスタの記録面上の形状を示す概念図であ
る(ユニットは図9(b)の形状をなす)。
【図12】具体例におけるシンボルの記録面上の形状を
示す概念図である(番号は、記録されるビット順を示
す)。
【図13】具体例におけるユニットの記録面上の形状を
示す概念図である(番号は、記録されるシンボル順を示
す)。
【図14】具体例におけるクラスタの記録面上の形状を
示す概念図である(番号は、記録されるユニット順を示
す)。
【図15】具体例におけるセクターを示す概念図である
(番号は、訂正符号を符号化した後のシンボル順を示
す)。
【図16】具体例におけるクラスタのみを記録面に縦6
横5で配置した概念図である。
【図17】「デジタル情報記録方法および読取方法」
(シャープ(株)の先願)の記録方法を用いた場合の記
録面の形状の一例を示す概念図である。
【図18】「デジタル情報記録方法および読取方法」
(シャープ(株)の先願)の記録方法を用いた場合の記
録面の形状の他の一例を示す概念図である。
【図19】本発明を実施する際に用いるデジタル情報記
録方法の好適な実施例を表す概念図である。
【図20】図19の概念図を詳細に説明し、記録面のう
ちどこが特定パターンであり、どこが情報記録部である
かを示す概念図である。
【図21】図19の情報記録方法における特定パターン
を詳細に説明するための概念図である。
【図22】図19の情報記録方法において、4つの特定
パターンに囲まれた領域の桝目の値を得る方法を示す概
念図である。
【図23】リードソロモン符号化の説明図である。
【図24】1次元的なインターリーブの従来例を示す概
念図である。
【図25】従来法で問題の生じる記録面上のデータの配
置例を示す図である。
【符号の説明】
1;元データ 2;冗長符号 3;フレーム 4;シンボル 5;ユニット 6;クラスタ 7;ユニットを作るためにセクターからシンボルを取り
出す方向 8;1つのセクターか作られるユニット群 9;クラスタを作るためにブロックからユニットを取り
出す方向 10;ランダムノイズ 11;記録面上における同一フレーム内のシンボル 12;図9(b)の形状を持つユニット 13;c1系訂正符号の冗長符号部分 14;c2系訂正符号の冗長符号部分 15;クラスタ以外に情報記録可能な領域 16;符号語 17;セル 18;記録面上におけるシンボル 19;記録面上におけるユニット 20;記録面上におけるクラスタ 21;記録面 22;特定パターン 23;情報記録部 41;中心セル 42;中空領域 43;輪郭部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 誤り訂正符号化法に従い符号化されたデ
    ジタル情報列をインターリーブし、記録媒体に2次元的
    に配置するインターリーブ配置方法において、 訂正符号の符号語においては、情報記号と冗長記号で1
    つのフレームが形成され、複数のフレームで1つのセク
    ターが形成され、複数のセクターで1つのブロックが形
    成されており、 同時にフレーム内の符号語が、符号長または符号長の約
    数で分割されることで、1つまたは複数の符号語の集合
    であるところのシンボルが形成されており、 セクター内で、シンボル単位でインターリーブを行う第
    1のステップと、 ブロック内で、第1のステップで並べ換えを行った後に
    生じる連続する複数のシンボルの集まりであるところの
    ユニット単位でインターリーブを行う第2のステップ
    と、 記録媒体に、第2のステップで並べ換えを行った後に生
    じる連続するユニットの集まりであるところのクラスタ
    単位でデータを配置する第3のステップとを有し、 また、記録媒体に配置された各ユニット内に含まれるシ
    ンボル群は記録領域内で隣接しており、記録媒体に配置
    された各クラスタ内に含まれるユニット群は記録領域内
    で隣接していることを特徴とし、 記録領域は、記録媒体に配置された1つのクラスタ領域
    を複数配置することで構成されていることを特徴とする
    インターリーブ配置方法。
  2. 【請求項2】 請求項1の第1のステップと第2のステ
    ップにおいて、 セクター内のシンボル数と、ブロック内のユニット数が
    同じ場合には、第1のステップと第2のステップで同一
    のインターリーブを行うことを特徴とする請求項1に記
    載のインターリーブ配置方法。
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JP2003521794A (ja) * 2000-02-04 2003-07-15 オプトリンク・アクチボラグ データマークを媒体上に分配するための方法、及びデータの記録及び読み取りをホログラフィで行うための方法及び装置

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