JPH08314560A - 電流源回路 - Google Patents

電流源回路

Info

Publication number
JPH08314560A
JPH08314560A JP7144270A JP14427095A JPH08314560A JP H08314560 A JPH08314560 A JP H08314560A JP 7144270 A JP7144270 A JP 7144270A JP 14427095 A JP14427095 A JP 14427095A JP H08314560 A JPH08314560 A JP H08314560A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
circuit
current
self
current source
bias current
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP7144270A
Other languages
English (en)
Inventor
Seisuke Matsuda
成介 松田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Optical Co Ltd filed Critical Olympus Optical Co Ltd
Priority to JP7144270A priority Critical patent/JPH08314560A/ja
Publication of JPH08314560A publication Critical patent/JPH08314560A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Logic Circuits (AREA)
  • Amplifiers (AREA)
  • Control Of Electrical Variables (AREA)
  • Electronic Switches (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 スタートアップ回路部が不用になったとき、
その動作を停止させて低消費電流を図った電流源回路を
提供する。 【構成】 自己バイアス電流回路部1と、該自己バイア
ス電流回路部1を起動させるためのスタートアップ回路
部2と、電源3及び接地4と前記スタートアップ回路部
2との間に設けられ、該スタートアップ回路部2の動作
を制御するスイッチ回路7と、前記自己バイアス電流回
路部1の動作状態を検出して前記スイッチ回路7の切り
替えを制御する動作検出回路部8とで電流源回路を構成
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、自己バイアス電流源
回路に関し、特に低消費電力化を実現できるようにした
自己バイアス電流源回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、基準電流が電流源回路自身の出力
電流で決まる自己バイアス電流源回路としては、例えば
図4に示すような構成のものが知られている。〔P.
R.グレイ及びR.G.メイヤー著、永田譲監訳「超L
SIのためのアナログ集積回路設計技術上巻(第257 〜
265 頁)及び下巻(第304 〜311 頁)、(培風館、1990
年11月30日初版発行)参照〕
【0003】この電流源回路は、VBE基準電流回路であ
るトランジスタQ3,Q4及び抵抗R2と、カレントミ
ラー回路であるトランジスタQ1,Q2と、レベルシフ
ト用の抵抗R1と、出力トランジスタであるQ5,Q6
とからなる自己バイアス電流回路部1と抵抗R21及びダ
イオードDQ21〜DQ25からなるスタートアップ回路部
2とで構成されている。そして、出力トランジスタQ
5,Q6のコレクタは、それぞれ電流出力端子5,6に
接続されている。
【0004】次に、このように構成された電流源回路の
動作について説明する。自己バイアス電流回路部1のう
ちVBE基準電流回路であるトランジスタQ3,Q4及び
抵抗R2からなる部分では、トランジスタQ4のコレク
タ電流IC(Q4) はトランジスタQ3を流れる基準電流I
ref と、図5の実線で示すように対数の関係を持ち、次
式(1)で表される。 IC(Q4) =VBE(Q3)/R2 =VT /R2 (Iref /IS(Q3) ) ・・(1) ここで、VBE(Q3)はトランジスタQ3のベース・エミッ
タ間電圧、R2 は抵抗R2の抵抗値、VT はトランジス
タQ3の熱電圧、IS(Q3) はトランジスタQ3の飽和電
流である。
【0005】一方、トランジスタQ1,Q2とからなる
カレントミラーでは、図5の破線で示すように次式
(2)で表される動作をする。 Iref =IC(Q4) ・・・・・・・・・・(2) したがって、自己バイアス電流回路部1の動作点は式
(1)と式(2)の両式を満たす場合で、図5でいえば
2線の交点A,Bとなる。図5から明らかなように、自
己バイアス電流回路部1にはトランジスタQ1〜Q4に
流れる電流がゼロのゼロ点状態Aと、ゼロ以外の動作点
Bの2つの動作点が存在する。ここで、トランジスタQ
1〜Q4に、ある程度電流が流れていると、動作点Bは
ゼロ点状態Aよりも非常に安定となり、自然に動作点B
に落ち着く。
【0006】以上の理由により、自己バイアス電流回路
部1はゼロ点状態Aを回避するため、トランジスタQ1
〜Q4にある程度の電流を流すスタートアップ回路部2
が必要である。但し、スタートアップ回路部2は自己バ
イアス電流回路部1が動作点Bになって安定したときに
は、自己バイアス電流回路部1の動作を妨げてはならな
い。
【0007】次に、図4に示す電流源回路が、まずゼロ
点状態Aにあると仮定して動作を説明する。ここで、ダ
イオードDQ21〜DQ25はトランジスタをダイオード接
続したもので構成し、ダイオードに電流が流れたとき、
ダイオード両端に発生する電圧差をVBEとする。また、
トランジスタQ1〜Q4に電流が流れた場合のベース・
エミッタ間電圧もVBEとする。ゼロ点状態Aの場合、ト
ランジスタQ1〜Q4には電流が流れないから、トラン
ジスタQ3とQ4のベース電位は接地4の電位GNDと
なる。一方、スタートアップ回路部2の抵抗R21とダイ
オードDQ21〜DQ24には電流が流れるから、ダイオー
ドDQ25のアノード側の電位は接地電位GNDより4V
BE分だけ高い値となる。このため、抵抗R1の両端には
3VBE分の電圧がかかり、抵抗R1に電流が流れる。抵
抗R1を流れた電流は、トランジスタQ3,Q4と抵抗
R2にも流れ込み、更に、トランジスタQ1,Q2のカ
レントミラー回路に電流が流れ、ゼロ点状態Aが避けら
れる。
【0008】ここで、動作点Bになったときに、抵抗R
1の両端にかかる電圧が2VBE分となるように抵抗R1
の値を選ぶと、ダイオードDQ25の両端にかかる電圧は
ゼロとなり、ダイオードDQ25はオフし、スタートアッ
プ回路部2は自己バイアス電流回路部1から切り離され
る。したがって、動作点Bになったときは、スタートア
ップ回路部2は自己バイアス電流回路部1に影響を及ぼ
さないようになる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の電流源回路では、抵抗R21とダイオードDQ21〜D
Q24から構成されるスタートアップ回路部2の大部分で
は、自己バイアス電流回路部1が動作点Bとなって安定
し、スタートアップ回路部2が不用となった場合でも、
依然として電流を消費するという問題点がある。
【0010】本発明は、従来の電流源回路における上記
問題点を解消するためになされたもので、請求項1記載
の発明は、自己バイアス電流回路部が動作点Bとなって
安定し、スタートアップ回路部が不用となった場合に、
スタートアップ回路部の動作を停止し、スタートアップ
回路部で消費する電流をゼロにすることにより、低消費
電流化を実現できるようにした電流源回路を提供するこ
とを目的とする。請求項2記載の発明は、請求項1記載
の電流源回路において、回路構成が簡単で、スタートア
ップ回路部の制御を確実に行えるスイッチ回路を提供す
ることを目的とする。請求項3記載の発明は、請求項1
又は2記載の電流源回路において、スタートアップ回路
部の停止を素早く確実に行える動作検出回路部を提供す
ることを目的とし、請求項4記載の発明は、請求項3記
載の動作検出回路部内のコンパレータ回路の具体的構成
の提供を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段及び作用】上記問題点を解
決するために、請求項1記載の発明は、自己バイアス電
流回路部と、該自己バイアス電流回路部を起動させるた
めのスタートアップ回路部と、電源と前記スタートアッ
プ回路部との間に設けられ、前記スタートアップ回路部
の電源をオン・オフさせて、前記スタートアップ回路部
の動作を制御するスイッチ回路と、前記自己バイアス電
流回路部の動作状態を検出して前記スイッチ回路を切り
替え制御する制御信号を前記スイッチ回路に送出する動
作検出回路部とで電流源回路を構成するものである。
【0012】このような構成の電流源回路においては、
まず、自己バイアス電流回路部のゼロ点状態を回避する
ため、スタートアップ回路部が動作する。次に、スター
トアップ回路部の動作により自己バイアス電流回路部が
ゼロ点状態を回避し安定な動作点になると、この状態が
動作検出回路部により検出され、該動作検出回路部から
の制御信号によってスタートアップ回路部の動作を制御
するスイッチ回路を切り替え、スタートアップ回路部の
動作を停止する。そのため、実際の電流源回路使用時に
は、スタートアップ回路部で消費する電流はゼロとな
り、電流源回路全体の低消費電流化が実現できる。な
お、自己バイアス電流回路部が安定な動作点になったと
き、動作検出回路部は自己バイアス電流回路部に影響を
及ぼさず、消費電流もほとんど無いような構成とするこ
とができる。
【0013】また請求項2記載の発明は、請求項1記載
の電流源回路におけるスイッチ回路を、CMOSインバ
ータで構成するものである。これにより、簡単な回路構
成でスタートアップ回路部の制御を確実に行えるスイッ
チ回路を提供することができる。また請求項3記載の発
明は、請求項1記載の電流源回路における動作検出回路
部を、前記自己バイアス電流回路部に含まれるカレント
ミラー回路の電流により制御される電流源と、該電流源
の出力と最低電位間に接続された第1のコンデンサとか
らなる動作状態検出回路と、該動作状態検出回路の前記
電流源の出力端に入力部を接続したコンパレータ回路と
で構成するものである。これにより、スタートアップ回
路部の停止を素早く確実に行える動作検出回路部が得ら
れる。また請求項4記載の発明は、請求項3記載のコン
パレータ回路を、入力端を前記動作状態検出回路に含ま
れる電流源の出力端に接続した第1のCMOSインバー
タと、入力端を前記第1のCMOSインバータの出力端
に接続し、出力端を前記スイッチ回路の入力端に接続し
た第2のCMOSインバータとで構成するものである。
これにより簡単な回路構成で確実な動作を行うコンパレ
ータ回路が得られる。
【0014】
【実施例】次に、実施例について説明する。図1は本発
明に係る電流源回路の第1実施例を示す回路構成図で、
図4に示した従来例と対応する部分には同一符号を付し
て示している。この実施例の電流源回路は、自己バイア
ス電流回路部1と、該自己バイアス電流回路部1を起動
させるためのスタートアップ回路部2と、該スタートア
ップ回路部2と電源3及び接地4間に設けられ、該スタ
ートアップ回路部2の動作を制御するスイッチ回路7
と、前記自己バイアス電流回路部1の状態を検出して前
記スイッチ回路7を切り替え制御する動作検出回路部8
とで構成されている。
【0015】そして、自己バイアス電流回路部1は、V
BE基準電流回路を構成するトランジスタQ3,Q4及び
抵抗R2と、カレントミラー回路を構成するトランジス
タQ1,Q2と、レベルシフト用の抵抗R1と、出力ト
ランジスタQ5,Q6とで構成されており、出力トラン
ジスタQ5,Q6のコレクタは、それぞれ電流出力端子
5,6になっている。またスタートアップ回路部2は、
抵抗21と、直列接続されたダイオード群DQ21〜DQ24
と、抵抗21とダイオード群DQ21〜DQ24との接続点に
接続されたダイオードDQ25とで構成されており、スイ
ッチ回路7はそれぞれのゲート及びドレインを共通に接
続し、ソースを電源3及び接地4に接続したMOSトラ
ンジスタM71,M72からなるCMOSインバータで構成
されている。また動作検出回路部8は、自己バイアス電
流回路部1の動作状態検出回路を構成するトランジスタ
Q81,Q82及びコンデンサC81と、スイッチ回路7の制
御信号を出力するインバータ回路を構成するMOSトラ
ンジスタM81〜M84とで構成されている。
【0016】次にこのように構成された第1実施例の動
作を、図2の各部の電位、電流波形及び動作状態を示す
図を参照しながら説明する。まず、MOSトランジスタ
M81とM82で構成されるインバータ、及びMOSトラン
ジスタM83とM84で構成されるインバータの閾値電位
は、電源3の値VDDの1/2とする。また、電流源回路
の各部の電位について、電源3の値VDDの1/2より小
さい場合を“L”レベル、電源3の値VDDの1/2より
大きい場合を“H”レベルとする。
【0017】自己バイアス電流回路部1が望ましくない
図5のゼロ点状態Aにあると仮定すると、トランジスタ
Q1のベース電位は電源3の値VDDと等しく、トランジ
スタQ81,Q82に流れる電流IC(Q82)=0となり、コン
デンサC81は充電されない。そのため、トランジスタQ
82のコレクタ9の電位は“L”レベルのままである。こ
れにより、MOSトランジスタM81とM82で構成される
インバータの出力10の電位は“H”レベルに、MOSト
ランジスタM83とM84で構成されるインバータの出力11
の電位は“L”レベルに固定される。このとき、電源3
とスタートアップ回路部2の間にあるスイッチ回路7に
おいては、MOSトランジスタM71がオン、MOSトラ
ンジスタM72がオフとなって、スタートアップ回路部2
はMOSトランジスタM71を介して電源3と接続され、
スタートアップ回路部2は動作を開始する。
【0018】スタートアップ回路部2の動作が開始する
と、ダイオードDQ25のアノード電位は接地4の電位G
NDより4VBE分高い値となる。一方、自己バイアス電
流回路部1のトランジスタQ1〜Q4には電流が流れて
いないから、トランジスタQ3,Q4のベース電位はほ
ぼ接地電位GNDに等しくなる。このため、抵抗R1の
両端には3VBE分の電圧がかかり、抵抗R1に電流が流
れる。抵抗R1を流れた電流はトランジスタQ3,Q4
と抵抗R2にも流れ込み、更に、トランジスタQ1,Q
2のカレントミラーに電流が流れ、ゼロ点状態Aが避け
られることになる。
【0019】自己バイアス電流回路部1が動作点Bで安
定となったときに、抵抗R1の両端にかかる電圧が2V
BE分となるように抵抗R1の値を選ぶと、ダイオードD
Q25の両端にかかる電圧はゼロとなり、ダイオードDQ
25はオフし、スタートアップ回路部2は自己バイアス電
流回路部1から切り離される。したがって、動作点Bに
なったときは、スタートアップ回路部2は自己バイアス
電流回路部1に影響を及ぼさないようになる。
【0020】ところで、自己バイアス電流回路部1が動
作点Bで安定すると、トランジスタQ81,Q82を介し
て、定電流IC(Q82)が流れ、コンデンサC81を充電し、
トランジスタQ82のコレクタ9の電位を上昇させる。ト
ランジスタQ82のコレクタ9の電位の上昇の割合〔V/
ms〕は、次式(3)で示される。 IC(Q82)〔nA〕/C81〔pF〕 ・・・・・・・・・・・・・(3)
【0021】トランジスタQ82のコレクタ9の電位がV
DD/2に達すると、MOSトランジスタM81とM82で構
成されるインバータの出力10の電位は“L”レベルに、
MOSトランジスタM83とM84で構成されるインバータ
の出力11の電位は“H”レベルに変化する。なお、自己
バイアス電流回路部1が動作点Bで安定してからインバ
ータの出力が反転するまでの時間T〔ms〕は、次式
(4)で示される。 T=C81〔pF〕/IC(Q82)〔nA〕・VDD〔V〕/2 ・・・(4)
【0022】MOSトランジスタM83とM84で構成され
るインバータの出力11の電位が“H”レベルに変化する
と、電源3とスタートアップ回路部2の間にあるスイッ
チ回路7は、MOSトランジスタM71がオフ、MOSト
ランジスタM72がオンとなり、スタートアップ回路部2
はMOSトランジスタM72を介して接地4の電位GND
と接続され、スタートアップ回路部2は動作を停止し、
スタートアップ回路部2で消費される電流はゼロとな
る。このとき、ダイオードDQ25のアノード側は接地4
の電位GNDに、カソード側は接地4の電位GNDより
4VBE分高い電位となるから、ダイオードDQ25はオフ
のままで、自己バイアス電流回路部1とスタートアップ
回路部2が切り離された状態は継続される。
【0023】なお、トランジスタQ82のコレクタ9の電
位はVDD/2を越えても上昇を続け、電源3と等しい値
DDに近づく、このとき、トランジスタQ81,Q82のコ
レクタ・エミッタ間電圧VCEはどんどん小さくなり、ト
ランジスタQ81,Q82は飽和領域で動作するため、流れ
る電流も小さくなる。トランジスタQ82のコレクタ9の
電位が電源3の値VDDに等しくなると、トランジスタQ
81,Q82のコレクタ・エミッタ間電圧VCEがゼロとなる
ため、もはやトランジスタQ81,Q82には電流が流れ
ず、トランジスタQ82のコレクタ9の電位の上昇もスト
ップし、電源3と等しい値VDDに固定される。トランジ
スタQ82のコレクタ9の電位がVDDに固定された場合、
動作検出回路部8で消費される電流はゼロとなる。
【0024】トランジスタQ82のコレクタ9の電位がV
DDに固定されると、MOSトランジスタM81とM82で構
成されるインバータの出力10の電位は“L”レベルに、
MOSトランジスタM83とM84で構成されるインバータ
の出力11の電位は“H”レベルに固定され、スタートア
ップ回路部2の動作も停止のままである。この状態にお
いて電流源回路の出力端子5,6で得られる出力電流I
OUT は、次式(5)で示される。但しR2 は抵抗R2の
抵抗値である。 IOUT =VBE(Q3)/R2 ・・・・・・・・・(5)
【0025】以上により、トランジスタQ82のコレクタ
9の電位が電源3の値VDDに固定された最終的状態で
は、スタートアップ回路部2とスイッチ回路7及び動作
検出回路部8で消費される電流はゼロとなり、電流源回
路全体で消費される電流は自己バイアス電流回路部1の
みで、従来例に比べて小さな値となる。なお、式(4)
より、トランジスタQ82を流れる電流IC(Q82)とコンデ
ンサC81の値を変化させることにより、自己バイアス電
流回路部1が動作点Bで安定してからスタートアップ回
路部2の動作停止までの時間を、所望値に設定すること
ができる。
【0026】次に第2実施例を図3に基づいて説明す
る。この実施例は、電流源回路を構成する全てのトラン
ジスタをMOSトランジスタに置き換えたもので、自己
バイアス電流回路部1ばかりでなく、動作検出回路部8
の動作状態検出回路もMOSトランジスタM85,M86及
びコンデンサC81で構成している。したがって、この実
施例の動作は、基本的に第1実施例と同様である。
【0027】この実施例の場合、自己バイアス電流回路
部1をMOSトランジスタで構成しているためVGS基準
電流回路となっており、電源変動に対して出力電流の変
化が小さいという特徴を持つ。しかも、MOSトランジ
スタで全ての回路を構成できるため、製造工程が少なく
低コストで製作期間が短いという利点を持ったCMOS
プロセスで製作できるという特徴を持つ。
【0028】この実施例では、自己バイアス電流回路部
1が動作点Bになったときに、抵抗R1の両端にかかる
電圧2VGS以上となるように抵抗R1の値を選ぶ必要が
ある。また、ダイオード群DM21〜DM25もMOSトラ
ンジスタをダイオード接続したもので構成し、ダイオー
ドに電流が流れたとき、ダイオード両端に発生する電圧
差をVGSとする。また、MOSトランジスタM1〜M4
に電流が流れた場合のゲート・ソース間電圧もVGSとす
る。この実施例において、電流出力端子5,6で得られ
る出力電流IOUT は、次式(6)で示される。 IOUT =VGS(M3)/R2 ・・・・・・・・・(6)
【0029】
【発明の効果】以上実施例に基づいて説明したように、
請求項1記載の発明によれば、消費電流の小さな電流源
回路を実現することができる。また請求項2記載の発明
によれば、回路構成が簡単で、スタートアップ回路部の
動作/停止の制御を確実に行え、しかも消費電流が小さ
な電流源回路を実現できる。また請求項3記載の発明に
よれば、スタートアップ回路部の停止を素早く確実に行
え、消費電流が小さな電流源回路を実現できる。また請
求項4記載の発明によれば、回路構成が簡単で、スター
トアップ回路部の停止を素早く確実に行え、しかも消費
電流が小さな電流源回路を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電流源回路の第1実施例を示す回
路構成図である。
【図2】図1に示した第1実施例の動作を説明するため
の各部の電位、電流波形及び動作状態を示す図である。
【図3】本発明の第2実施例を示す回路構成図である。
【図4】従来の電流源回路の構成例を示す回路構成図で
ある。
【図5】自己バイアス電流源回路の動作点を説明するた
めの特性図である。
【符号の説明】
1 自己バイアス電流回路部 2 スタートアップ回路部 3 電源 4 接地 5,6 電流出力端子 7 スイッチ回路 8 動作検出回路部 9 トランジスタQ82のコレクタ又はトランジスタM86
のドレイン 10,11 インバータ出力
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H03K 19/0948 H03K 19/094 B

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自己バイアス電流回路部と、該自己バイ
    アス電流回路部を起動させるためのスタートアップ回路
    部と、電源と前記スタートアップ回路部との間に設けら
    れ、前記スタートアップ回路部の電源をオン・オフさせ
    て、前記スタートアップ回路部の動作を制御するスイッ
    チ回路と、前記自己バイアス電流回路部の動作状態を検
    出して前記スイッチ回路を切り替え制御する制御信号を
    前記スイッチ回路に送出する動作検出回路部とからなる
    ことを特徴とする電流源回路。
  2. 【請求項2】 前記スイッチ回路は、CMOSインバー
    タで構成されていることを特徴とする請求項1記載の電
    流源回路。
  3. 【請求項3】 前記動作検出回路部は、前記自己バイア
    ス電流回路部に含まれるカレントミラー回路の電流によ
    り制御される電流源と、該電流源の出力と最低電位間に
    接続された第1のコンデンサとからなる動作状態検出回
    路と、該動作状態検出回路の前記電流源の出力端に入力
    部を接続したコンパレータ回路とからなることを特徴と
    する請求項1又は2記載の電流源回路。
  4. 【請求項4】 前記コンパレータ回路は、入力端を前記
    動作状態検出回路に含まれる電流源の出力端に接続した
    第1のCMOSインバータと、入力端を前記第1のCM
    OSインバータの出力端に接続し、出力端を前記スイッ
    チ回路の入力端に接続した第2のCMOSインバータと
    からなることを特徴とする請求項3記載の電流源回路。
JP7144270A 1995-05-19 1995-05-19 電流源回路 Withdrawn JPH08314560A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7144270A JPH08314560A (ja) 1995-05-19 1995-05-19 電流源回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7144270A JPH08314560A (ja) 1995-05-19 1995-05-19 電流源回路

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08314560A true JPH08314560A (ja) 1996-11-29

Family

ID=15358190

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7144270A Withdrawn JPH08314560A (ja) 1995-05-19 1995-05-19 電流源回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08314560A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100485142B1 (ko) * 1997-11-18 2005-08-17 매그나칩 반도체 유한회사 스타트-업회로
JP2006338199A (ja) * 2005-05-31 2006-12-14 Toshiba Microelectronics Corp 低消費電力回路

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100485142B1 (ko) * 1997-11-18 2005-08-17 매그나칩 반도체 유한회사 스타트-업회로
JP2006338199A (ja) * 2005-05-31 2006-12-14 Toshiba Microelectronics Corp 低消費電力回路

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5347170A (en) Semiconductor integrated circuit having a voltage stepdown mechanism
US6177785B1 (en) Programmable voltage regulator circuit with low power consumption feature
US5440254A (en) Accurate low voltage detect circuit
JP4556795B2 (ja) 電源回路
JPH08272470A (ja) 基準電圧を発生し電源電圧の不足電圧を検出するための回路、及び対応する方法
US5650741A (en) Power line connection circuit and power line switch IC for the same
US7786713B2 (en) Series regulator circuit with high current mode activating parallel charging path
JPH0693615B2 (ja) ドライバ回路
US4587447A (en) Input signal level converter for an MOS digital circuit
JPH0666678B2 (ja) Ecl回路
US6957278B1 (en) Reference -switch hysteresis for comparator applications
US5038058A (en) BiCMOS TTL output driver
JPH08314560A (ja) 電流源回路
US5034631A (en) TTL compatible output circuit with a high switching speed
CN108880527B (zh) 一种兼容多电平输入的接口电路
JP2900521B2 (ja) 基準電圧発生回路
JP2003108242A (ja) レギュレータ回路
JPH0321082Y2 (ja)
KR920002784B1 (ko) 동작개시전압 검출회로
JPH0222703Y2 (ja)
JPH0667739A (ja) 半導体集積装置
KR930005167Y1 (ko) 모드제어논리 스위치 회로
JP3091545B2 (ja) 半導体集積回路装置
JPH0668521B2 (ja) 電源電圧検出回路
US4015141A (en) Apparatus for comparing voltages

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20020806