JPH08313312A - タービン式流量計 - Google Patents

タービン式流量計

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JPH08313312A
JPH08313312A JP12258495A JP12258495A JPH08313312A JP H08313312 A JPH08313312 A JP H08313312A JP 12258495 A JP12258495 A JP 12258495A JP 12258495 A JP12258495 A JP 12258495A JP H08313312 A JPH08313312 A JP H08313312A
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JP
Japan
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flow
blade
notch
flow velocity
notches
Prior art date
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Pending
Application number
JP12258495A
Other languages
English (en)
Inventor
Yutaka Tanaka
豊 田中
Fumihiro Niimi
文啓 新美
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aichi Tokei Denki Co Ltd
Original Assignee
Aichi Tokei Denki Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 層流と乱流の遷移点付近にあらわれる器差特
性のピークを軽減して、流量計の器差を改善する。 【構成】 羽根車24の羽根24bの高さの中央付近
に、切欠24cを形成する。切欠24cは層流で生じる
流速分布のパターン「イ′」の最大流速部が羽根24b
に与える力を逃して器差特性のピークを軽減する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はタービン式流量計の改良
に関する。
【0002】
【従来の技術】本願出願人は、気体用として好適なター
ビン式流量計として、図6に示す構造のものを先に提案
した(特願平2−237918、特開平4−11642
0号公報)。
【0003】同図において、6はメータケースで、流体
の流路11を形成するために、全体がほぼ円筒形で、両
端に配管接続用のフランジ7と8がそれぞれ溶接固着さ
れている。
【0004】12は第1の整流器で、軸心が前記メータ
ケース6の軸心と同軸である砲弾形部分12aと、この
部分12aから半径方向へ放射状に延びる複数の整流羽
根12bとからなり、両者12aと12bとが一体的に
形成され、整流羽根12bの端部をメータケース6の内
周部に固定することで整流器12が装着されている。
【0005】13は第2の整流器で、軸心が前記メータ
ケース6の軸心と同軸である円筒形のベアリング受13
aと、このベアリング受13aから半径方向へ放射状に
延びる複数の整流羽根13bとからなり、両者13aと
13bとが一体的に形成され、整流羽根13bの端部を
メータケース6の内周部に固定することで整流器13が
装着されている。
【0006】ベアリング受13aは二重円筒状で、外側
の円筒の外径は前記砲弾形部分12aの最大外径と同じ
である。14は補助部材で、流量計を組み立てるとき
に、砲弾形部分12aとベアリング受13aとを同心状
態で結合するためのもので、この補助部材14の左端は
砲弾形部分12aの右端に嵌入され、部材14の右端は
ベアリング受13aの左端に嵌入されている。14′は
ベアリング受13aの左端を砲弾形部分12aの右端に
結合するためのねじである。
【0007】16、16はベアリング受13aの軸方向
端部に配置したボールベアリング、15はボールベアリ
ング16、16に回転可能に軸承された軸、17はマグ
ネット・ホルダでピン18により軸15の左端に固着さ
れている。
【0008】19はリング状のマグネットで、マグネッ
ト・ホルダ17の左端凹部に嵌入固着され、軸15と共
に回転可能である。20は磁気センサで、マグネット1
9の回転を検知して電気信号に変換する。21は磁気セ
ンサ・ホルダで、有底円筒形で、その内側底部に磁気セ
ンサ20を内蔵している。
【0009】ホルダ21は、その上部がメータケース6
に気密的に固定されており、下部はメータケース6から
砲弾形部分12a内に挿入されている。こうして、前記
磁気センサ20がマグネット19に近接配置されて、回
転磁界を検知する。
【0010】22は補助部材14と磁気センサ・ホルダ
21との間に設けたOリング、23はベアリング・ホル
ダ13aの下流端(図示右端)に装着した蓋である。2
4は羽根車で、前記両ベアリングの内、下流側のベアリ
ング16から下流方向に延長された軸15の端部に圧入
装着され、前記ベアリング受13aの外径とほぼ同じ外
径を有する円筒形部分24aと、この部分24aから半
径方向へ放射状に延びる複数の羽根24bとからなり、
部分24aと羽根24bとは一体的に形成されている。
また、羽根24bは周知のように流れ方向に対して傾斜
している。
【0011】25は羽根車24の下流に配置した出口整
流器で、メータケース6と同一軸心を有する砲弾形部分
25aと、この部分25aから半径方向へ放射状に延び
る複数の整流羽根25bとからなり、両者25aと25
bが一体的に形成され、整流羽根25bの端部をメータ
ケース6の内周部に固定することで出口整流器25が装
着されている。
【0012】第1の整流器12、第2の整流器13、補
助部材14、軸15、羽根車24及び出口整流器25
は、何れもメータケース6の軸心と同軸に配設されてい
る。
【0013】流体はメータケース6とベアリング受13
aとの間の環状の流路11を右方向に向かって流れ、第
1と第2の整流器12と13で整流されたあと、羽根車
24を回転させて、出口整流器25から、図示されてな
い下流側の配管へと流れる。
【0014】羽根車24の回転はマグネット19と磁気
センサ20とで電気信号に変換され、この電気信号(流
量信号)を流量に変換する。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の技術では、
流量計の器差特性が図7に示すように、低流量域で符号
Pで示すようにピークが発生し、広い流量計測範囲で高
い計測精度を得ること(つまり器差を小さくすること)
ができないという問題点があった。
【0016】特に軸受の摩擦抵抗や、流体の粘性に基因
する回転抵抗を減少させて、低流量域まで計測範囲を広
げる程、このピークが目立って大きくなり、流量計測範
囲の拡大と、精度向上(つまり器差低減)の障害となっ
ていた。
【0017】そこで、本発明はこのような障害を減らす
ために、器差特性曲線の前記ピークを低減できるタービ
ン式流量計を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】発明者等は前記目的を達
成するために、先ず、器差特性線図で前述のようなピー
クがなぜ発生するのかを追求することから、鋭意研究を
重ねたところ、流れが層流になる低流量域と、流れが乱
流になる中〜大流量域では、流路内における流速分布の
パターンが大幅に相違しておって、かつ前記ピークが、
層流と乱流の遷移点付近で発生することを突き止めた。
【0019】層流量域では、断面が円形の直線管絡路内
を流れる流体の流速vは、流路の中心からの距離をr、
流路断面の半径をR、流量をQとすると、
【0020】
【数1】 であらわされ、、流速分布のパターンは図8のようにな
ることが周知である。また、同じ流路でも、乱流領域で
は、流体の流速vは
【0021】
【数2】 であらわされ、流速分布のパターンは図9のようになる
ことが周知である。但し、レイノルズ数をRe、管内平
均流速をVaとし、 n=2.1logRe−1.9 Va=Q/(πR2 ) としている。
【0022】両図を比較して判ることは、層流領域で
は、最大流速が管路の中心にあって、平均流速に比較し
て大幅に大きく、乱流領域では流速vが平均流速とあま
り違いはないということである。
【0023】タービン式流量計は本来流路の計測部にお
ける平均流速に羽根車の回転数が比例することを基本原
理としており、この基本原理が成り立つ流量範囲では、
流量と羽根車の回転数が比例して器差が小さくなり、高
い精度が得られる。
【0024】ところが、低流量域では層流になるから、
図1(a)に符号イ′で示すように、流路11内の流速
分布が不均一なパターンになって、流路11の中央部付
近つまりメータケース6の内周と、ベアリング受13a
と円筒形部分24aの外径の間の中央付近で最大流速に
なり、この最大流速の値は平均流速より大幅に大きくな
る。
【0025】その結果、層流域では、この最大流速に支
配されて羽根車の回転数が影響を受けて、遷移点付近で
器差にプラス傾向が出て、これが器差特性曲線のピーク
になると推定した。
【0026】そこで、この現象に基づく前記ピークを軽
減して前記目的を達成するために、請求項1の発明は、
層流領域における流速分布パターンの最大流速部分の流
体が当たる付近の羽根(24b)の部分に切欠(24
c)を設けたことを特徴とするタービン式流量計であ
る。
【0027】請求項2の発明は、羽根(24b)の高さ
(H)の中央付近に切欠(24c)を形成したことを特
徴とするタービン式流量計である。請求項3の発明は、
請求項1又は2記載のタービン式流量計において、切欠
(24c)が羽根(24b)の上流端(24d)に形成
された円弧状の切欠であることを特徴とするものであ
る。
【0028】そして、請求項4の発明は、請求項3記載
のタービン式流量計において、切欠(24c)の中心位
置が羽根(24b)の高さ(H)の中央よりわずかに外
径側であることを特徴とするものである。
【0029】
【作用】羽根に設けた切欠(24c)が、層流領域にお
ける流速分布パターンの最大流速付近の流体を逃すた
め、最大流速の影響が羽根車の回転数に出にくくなる。
【0030】
【実施例】図1は本発明の一実施例を説明する略図で、
(a)は要部縦断面図、(b)は羽根車を下流側(同図
(a)の右側)からみた部分図、図2は図1の実施例の
流路や羽根車の要部寸法を示す縦断面略図、図3は図
1、図2の実施例の流量計としての構造を示す縦断面図
である。
【0031】これらの図において、図6で説明した前記
従来技術と同じ符号の部品は、前記従来技術の部品と同
一の機能を果たすので、説明を省略することもある。図
1(a)においてイ′はメータケース6とベアリング受
13aの間の環状の流路11を流れる流体の層流時の流
速分布のパターンを示す図である。流路は流路11の中
央付近(つまりメータケース6の内周とベアリング受1
3aの外周との中央付近)で最大値となり、平均流速と
大幅に異なっている。
【0032】24は羽根車で、前述のように外径がベア
リング受13aの外径とほぼ同じ寸法の円筒形部分24
aと流れ方向に対して傾斜する複数の羽根24bとから
なる。そして流路11の羽根24bを設けたいわゆる計
測部における層流時の流速分布のパターンも前記パター
ン「イ′」と同じである。なお、図1(b)では、羽根
24bは2枚しか図示しておらず、他の羽根は図示する
のを省略してある。
【0033】24cは羽根24bの上流側の端縁24d
の中央付近に形成した切欠で、図示のように円弧状に切
り欠いてある。この実施例の要部の寸法を図2に示す。
ベアリング受13aと羽根車24の羽根24aの外径は
φ28、メータケース6の内径はφ42.8で、流路1
1内の流速vの分布パターンはイ′のようになり、流速
vの最大の位置はφ36.2のところにあり、流路11
の中央つまり円筒形部分24aの外周とメータケース6
の内周の中央よりわずかにメータケース寄りに位置して
いる。この位置は羽根24bの高さHの中央よりわずか
に外径側になる。
【0034】そこで、円弧状の切欠24cは、切欠の深
さが最大値2mmとなる部分つまり切欠の中心を前記流
速最大のφ36.2の位置に合わせて形成した。なお、
流速vの分布パターン「イ′」で、最大流速は6.6m
/sとなり、平均流速4.4m/sの1.5倍である。
そして、この条件の場合の流量は13m3 /sである。
【0035】図3はこの実施例の全体の縦断面図で、従
来技術の図5と比較して、羽根24bの上流側の端縁に
深さ2mmの円弧切欠24cを形成した点だけが異な
る。図4はこの実施例の器差特性と、図6の従来技術の
器差特性を図示したもので、本実施例の器差特性は符号
ロで示すように、従来技術の器差特性ハと比較して従来
技術にみられた大きなピークPが軽減され、器差特性が
改善されていることが明らかである。
【0036】図5は切欠24cの形状の違ういくつかの
例を示す。同図(a)は図1〜図3で説明した実施例と
同じもので、羽根24bの上流側の端縁に円弧状の切欠
24cを形成したものである。
【0037】同図(b)は羽根24bの下流側の端縁2
4eに円弧状の切欠24cを形成したものである。ま
た、同図(c)は羽根24bの上流側の端縁24dにV
字形の切欠24cを形成したもの、同図(d)は同様の
V字形の切欠24cを羽根24bの下流側の端縁24e
に形成した例である。
【0038】いずれの例も羽根の前記高さHのほぼ中央
または中央よりわずか外径寄りに切欠の中心(つまり切
欠の深い部分)がくるようにしてあり、このように切欠
24cを形成することで、層流時の最大流量の影響を少
なくして、器差特性のピークを抑制している。
【0039】
【発明の効果】本発明のタービン式流量計は上述のよう
に構成されているので、切欠(24c)が最大流量位置
付近の流れを逃すように作用して、流れの最大流速部が
羽根に加える力をやや弱め、層流と乱流の遷移点付近で
の器差特性のピークを軽減して器差を小さくできる利点
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を説明する略図で(a)は要
部縦断面図、(b)は羽根車を下流側からみた部分図で
ある。
【図2】図1の実施例の流路や羽根車の要部寸法を示す
縦断面略図である。
【図3】図1、図2の実施例の流量計としての構造を示
す縦断面図である。
【図4】図1〜図4の実施例と、図6の従来技術の器差
特性を比較図示した線図である。
【図5】本発明による羽根車の羽根に形成する切欠の各
種の形状例を示す略図で、同図(a)は図1〜図3の実
施例と同じもの、同図(b)、(c)及び(d)はそれ
ぞれ異なる他の例を示す。
【図6】従来技術の縦断面図である。
【図7】従来技術の器差特性を示す線図である。
【図8】断面が円形の円筒形流路を流れる層流の流速分
布のパターンを説明する略図である。
【図9】断面が円形の円筒形流路を流れる乱流の流速分
布のパターンを説明する略図である。
【符号の説明】
6…メータケース 11…流路 24…羽根車 24b…羽根 24c…切欠 24d…羽根24bの上流端(上流側の端縁) H…高さ P…ピーク v…流速 イ′…流速分布のパターン

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 層流領域における流速分布パターンの最
    大流速部分の流体が当たる付近の羽根(24b)の部分
    に切欠(24c)を設けたことを特徴とするタービン式
    流量計。
  2. 【請求項2】 羽根(24b)の高さ(H)の中央付近
    に切欠(24c)を形成したことを特徴とするタービン
    式流量計。
  3. 【請求項3】 切欠(24c)が羽根(24b)の上流
    端(24d)に形成された円弧状の切欠であることを特
    徴とする請求項1又は2記載のタービン式流量計。
  4. 【請求項4】 切欠(24c)の中心位置が羽根(24
    b)の高さ(H)の中央よりわずかに外径側であること
    を特徴とする請求項3記載のタービン式流量計。
JP12258495A 1995-05-22 1995-05-22 タービン式流量計 Pending JPH08313312A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20160256074A1 (en) * 2008-04-08 2016-09-08 Carefusion 203, Inc. Flow sensor

Cited By (2)

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US20160256074A1 (en) * 2008-04-08 2016-09-08 Carefusion 203, Inc. Flow sensor
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