JPH08311954A - 便器洗浄タンク用排水弁の構造 - Google Patents

便器洗浄タンク用排水弁の構造

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JPH08311954A
JPH08311954A JP11571695A JP11571695A JPH08311954A JP H08311954 A JPH08311954 A JP H08311954A JP 11571695 A JP11571695 A JP 11571695A JP 11571695 A JP11571695 A JP 11571695A JP H08311954 A JPH08311954 A JP H08311954A
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JP
Japan
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valve body
valve
stopper
toilet bowl
overflow pipe
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JP11571695A
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Takashi Yoshioka
隆 吉岡
Kazuo Matsui
一夫 松井
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Toto Ltd
Original Assignee
Toto Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 便器洗浄タンク用排水弁に対し、閉弁状態
において、上記弁体に適度な撓みを与えて良好なシール
性を得ることである。 【構成】 便器洗浄タンクb2内にて支持せしめたオ
ーバーフロー管2の下部に弁体1を設け、この弁体1を
排水口b3に対して上方から着座させて開閉弁自在に構
成した排水弁aにおいて、上記弁体1の上面側にストッ
パ面61aを構成する弁体ストッパ61を取付支持し、
該ストッパ面61aと上記弁体1との間に所定の間隙6
5を設けることにより、閉弁時において、上記弁体1が
背圧により間隙65の寸法分だけ撓み、ストッパ面61
aに当接することにより、弁体1に適性な範囲の撓みを
与え、良好なシール性を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、便器洗浄タンク用排
水弁の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、便器洗浄タンク用の排水弁として
は、浮力式フラッパー弁と、遅延閉止排水弁とがある
が、排水の際にタンク内に残る残留水が生じないと云う
ことから、タンクの高さを低く抑えるという観点では遅
延閉止排水弁が有効である。
【0003】従来の遅延式の排水弁は、便器洗浄タンク
内において上下動自在に支持せしめたオーバーフロー管
の下部外周に、ゴムや軟質合成樹脂からなる弁体を設
け、該弁体を上記便器洗浄タンク内の底面に開設した排
水口に対して上方から着座させ、開閉自在に構成してい
る。また、上記オーバーフロー管の外周部にはフロート
体を取付支持し、このフロート体を便器洗浄タンク内の
底面から所定の高さに取付支持した制御筒の上部開口か
ら挿入し、制御筒の内部に形成した貯水室内において浮
き沈み自在に収納してある。上記した排水弁は、排水操
作によりオーバーフロー管及び弁体を引き上げた際、上
記フロートにより生じる浮力により開弁状態が維持され
るが、制御筒の貯水室底面に開設した制御小孔から貯水
室内の水が所定時間をかけて排水されることで、上記フ
ロート及び排水弁が降下して閉弁するタイミングを、タ
ンク内の水が殆ど排水されるまで遅延するように構成し
てある。
【0004】図8は上記した従来構造の排水弁、例えば
実開昭64−31171号にて開示される排水弁に基づ
いて作成した図である。従来の排水弁は、オーバーフロ
ー管103の下端部外周に鍔状の支持片104を形成
し、この支持片104にドーナツ形に形成したゴム若し
くは軟質合成樹脂性の弁体101を挟み込んで取付支持
してある。上記した弁体101は、タンク100内底面
に開設した排水口102に対して上方から着座させ、上
記オーバーフロー管103を引き上げることにより弁体
101を上昇させ、開弁するように構成してある。上記
した弁体101は、弁座となる排水口102の上端口に
対して上方から着座し、タンク100内の水圧により背
面から押され、適度な撓みを生じることにより排水口1
02の口縁部に密着し、良好な水密を得ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、最近の便器
洗浄タンクはトイレ内空間をすっきりと見せるために、
タンクの高さを抑えたデザインが求められている。この
ことから、タンク貯水部の高さをできるだけ低く抑える
と共に、低いタンクにより低い水頭圧となっても便器の
洗浄性能を確保するため、排水弁の排水口の内径を大き
くして便器への瞬間流量を確保する必要が生じてくる。
【0006】しかし、上記したように便器への瞬間流量
を増大させるために、図8にて示した従来構成の排水弁
において、排水口102の口径と共に弁体101の大き
さを増した場合、弁体101上面に加わる水圧の増大と
共に弁体101の撓みが大きくなり過ぎて、排水口10
2との間のシール性が低下する不具合を生じる。また、
このような弁体101の過剰な撓みを無くすために、図
9にて示す排水弁のように、弁体101の上面側に剛性
のあるストッパ板105を形成し、この弁体ストッパ1
05に上記弁体101を密着させて上方への撓みを防止
する構造を採用すると、閉弁状態において弁体101が
平らなストッパ板105と一体的に密着して、ストッパ
板105が排水口102の口縁部に沿って変形しなくな
るため、ストッパ板105と排水口102口縁部の平面
度の精度がでていないと、閉弁時におけるシール性が低
下してしまうことになる。
【0007】本願の目的は、上記した如き便器洗浄タン
ク用排水弁に対し、排水口の内径及び弁体の外径を大き
くした場合においても、閉弁状態において、上記弁体に
適度な撓みを与えて良好なシール性を得ることのできる
構造を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明は、便器洗浄タンク内において引き上げ
可能に設けた弁体を、上記便器洗浄タンク内の底面に開
設した排水口に対して上方から着座させて開閉弁自在に
構成した排水弁において、前記弁体を可撓性の板状部材
により構成すると共に、該弁体の上面側にストッパ面を
構成する弁体ストッパを取付支持し、該弁体ストッパの
ストッパ面と上記弁体との間に所定の間隙を設けて成る
ものである。
【0009】上記弁体ストッパには少なくとも一つ以上
の小孔若しくは切欠を設けるとより効果的である。
【0010】また、本発明は、便器洗浄タンク内におい
て引き上げ可能に支持せしめたオーバーフロー管を具備
し、該オーバーフロー管の下部外周に設けた弁体を、上
記便器洗浄タンク内の底面に開設した排水口に対して上
方から着座させて開閉弁自在に構成した排水弁におい
て、前記弁体を可撓性の板状部材により構成すると共
に、該弁体の上面側にストッパ面を構成する弁体ストッ
パを取付支持し、該弁体ストッパのストッパ面と上記弁
体との間に所定の間隙を設け、且つ、オーバーフロー管
の下端口を上記弁体よりも下方へ延出させて成るもので
ある。
【0011】
【作用】以上の手段によれば、タンク本体内にて引き上
げ可能に支持された弁体は、便器洗浄タンク底面に開設
した排水口に対して上方から着座し、同弁体の引き上げ
により排水弁が開弁する。弁体は可撓性を有する板状部
材からなり、タンク内底面の排水口に対して上方から接
触している。また、上記弁体の上面側には、所定の間隙
を介して、水平なストッパ面を構成する弁体ストッパが
取付支持されている。弁体ストッパのストッパ面は、弁
体が上記間隙分の撓みを生じた時、背面側から当接し
て、弁体にそれ以上の撓みが生じるのを防止する。よっ
て、閉弁状態において、上記弁体にはタンク内の水圧が
上方から加わり、上記間隙分の撓みを生じた状態で弁座
となる排水口上端の口縁部に対して密着する。
【0012】弁体ストッパに少なくとも一つ以上の小孔
若しくは切欠を設けたものにおいては、タンク内の水圧
が上記小孔若しくは切欠を介して弁体上面に加わり、排
水口に対する弁体の密着力を高める。また、弁体をオー
バーフロー管の下部外周に設け、このオーバーフロー管
の下端口を上記弁体よりも下に延出したものにおいて
は、上記オーバーフロー管の下端口が排水口内部に深く
入り込むようなり、開弁時において排水口内を通過して
便器へ向けて流れ込む給水の水圧が、上記オーバーフロ
ー管の下端口内に加わる度合いが低減される。
【0013】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1及び図2にて示す便器洗浄タンクAは、洋
式便器fの背部に設置するタイプのものであり、内部に
遅延閉止式の排水弁aとボールタップ給水栓cを内設し
てある。上記便器洗浄タンクAは陶器からなる化粧タン
クb1の内部に実際の容器となる樹脂製の内部タンクb
2を内設して構成してある。
【0014】化粧タンクb1は、便器fの背部に設置さ
れる内部タンクb2を上からカバーするものであり、便
器f背部の接続口f1に対して上から被せて設置してあ
る。上記化粧タンクb1の内部に収納される内部タンク
b2は、上部が開口する略箱形の容器であり、便器fの
背部上に設置してある。また、内部タンクb2はタンク
内底面壁の中央部に排水口b3を開設し、該排水口b3
の下端部を下面へ向けて突出させ、便器fの給水口f2
に接続してある。尚、上記した排水口b3は、便器fへ
向けた排水時における瞬間流量を増大させるために通常
のものよりも内径を大きくしてある。上記した内部タン
クb2の内部には排水弁aと、ボールタップ給水栓cを
設置してある。
【0015】ボールタップ給水栓cは、本体c1を内部
タンクb2の上部側壁に取付支持し、同内部タンクb2
の外側に突出する一次側接続口c4に対し、化粧タンク
b1を貫通させて配管した給水管dを接続することによ
り、給水源に連絡せしめてある。また、ボールタップ給
水栓c本体c1の二次側接続口c5には吐出口c6を接
続し、上記給水栓cから吐水された水が内部タンクb2
の底部に向けて吐水されるようになっている。
【0016】上記ボールタップ給水栓cは、本体c1の
内部にダイヤフラム弁(図示せず)を内設してあり、該
ダイヤフラム弁の開閉を制御する揺動アームc2を本体
c1から延出し、その先端に浮き子c3を設けて構成し
てある。よって、排水に伴って内部タンクb2内の水位
が下がると、上記浮き子c3が降下し、本体c1内のダ
イヤフラム弁が開弁して吐水が開始される。また、ボー
ルタップ給水栓cからの吐水により内部タンクb2内の
水位が満水付近まで上昇すると、浮き子c3の上昇によ
り本体c1内のダイヤフラム弁が閉弁し、行われていた
吐水が停止する。
【0017】上記内部タンクb2内の底面中央部には排
水口b3が開設され、この排水口b3の直上に遅延閉止
式の排水弁aを設けてある。排水弁aは、上記排水口b
3に対して上方から着座する弁体1と、該弁体1を取付
支持するオーバーフロー管2と、該オーバーフロー管2
を排水口b3の直上にて上下動自在に支持する制御筒3
と、この制御筒3の内部に形成した貯水室3a内に収納
するフロート体4とから構成してある。
【0018】上記制御筒3は、フロート体4のフロート
40を収納する円筒形の容器であり、合成樹脂により一
体成形し、後述するストッパ体5aと掛止爪体5bを介
して、上記排水口b3直上における所定の高さにて取付
支持してある。
【0019】制御筒3は、円筒形の外筒31と、上記オ
ーバーフロー管2を挿通させる内筒32とを同芯させて
配置すると共に、この内外両筒32,31を底面壁36
により一体に連絡することにより、制御筒3の内部に上
面が開口する円形の貯水室3aを形成してある。また、
上記貯水室3aの底面には制御小孔33を開設し、この
制御小孔33から貯水室3a内の水が所定の時間をかけ
て排水されるように構成してある。また、上記外筒31
の下端部外周には平面視四角形の係止片35を一体に突
出形成し、該係止片35の四隅部分に後述する係止爪体
5bを掛止する係止孔34を開設してある。
【0020】上記制御筒3の内筒32の内部にはオーバ
ーフロー管2が垂直に貫挿してある。オーバーフロー管
2は、内部タンクb2内において垂直に立つ管状体であ
り、合成樹脂を用いて一体成形してある。上記オーバー
フロー管2は、制御筒3の内筒32の内部に対して上下
摺動自在に挿通し、その下端口を内部タンクb2の底面
壁の中央部に開設した排水口b3内に嵌挿してある。上
記オーバーフロー管2の下部外周には鍔状の弁体ストッ
パ61を一体に周設し、該弁体ストッパ61の下面側に
弁体1を取付けてある。
【0021】図5および図6にて示すように、弁体スト
ッパ61は、内部タンクb2の排水口b3の内径よりも
幾分径の大きく形成した円形の板であり、オーバーフロ
ー管2の下部外周に沿って鍔状に周設し、その下面に水
平でかつ平滑なストッパ面61aを構成してある。ま
た、上記弁体ストッパ61の下面側におけるオーバーフ
ロー管2外周面に沿う部分には嵌合溝63を周設し、該
嵌合溝23に弁体1を嵌着して取付支持してある。
【0022】弁体1は、中心部に開口を設けた円板であ
り、ゴム若しくは軟質合成樹脂を用いて上記弁体ストッ
パ61と略同じ外径に成形し、弁座となる排水口b3の
上端口に着座した際に、タンク内の水圧により適度に弾
性変形し、上方へ向けて湾曲するように比較的薄肉に形
成してある。上記弁体1は中心部に開設した開口の内周
縁部を上記した弁体ストッパ61下面に周設した嵌合溝
63内に嵌合して取付支持する。
【0023】また、上記した弁体1と、弁体ストッパ6
1との間には間隙65を設け、上記弁体1の上面側に間
隙65を介して弁体ストッパ61が配置されるように構
成してある。上記した間隙65は弁体1の上方への撓み
量を規制するものであり、排水口b3に対して着座する
弁体1が水圧により上方へ湾曲するように撓んだ時に、
該弁体1に背後から当接し、弁体1が必要以上に撓むの
を防止する(図5)。即ち、上記間隙65の寸法は、弁
体1の適性な撓み量に対応させてある。
【0024】上記弁体ストッパ61の円周に沿って複数
個の小孔62を等間隔をおいて開設してある。小孔62
は閉弁時において内部タンクb2内の水圧を弁体ストッ
パ61の弁体ストッパ面61aに当接した状態の弁体1
の上面に対して積極的に加えて、弁体1を排水口b3の
上端口に対して確実に密着させるためのものであり、本
実施例の場合、弁体ストッパ61の円周に沿って4個の
小孔62を開設してある。尚、上記した小孔62の数は
一個以上であれば何個設けてもよい。また、弁体ストッ
パ61には、上記小孔62に代えて図7にて示すように
切欠66を設けてもよく、この場合においても上記した
小孔62と同様な効果を奏する。
【0025】また、上記したオーバーフロー管2の下端
口は、上記した弁体1よりも下側に延出させ、図5にて
示すように弁体1が閉弁した状態にて、オーバーフロー
管2の下端口が排水口b3の奥深く挿入されるように構
成してある。上記したように、オーバーフロー管2の下
端口を弁体1よりも下へ向けて延出させることによれ
ば、弁体1の開弁時において排水口b3内を通過して便
器fへ向けて流れ込む給水の水圧が、上記オーバーフロ
ー管2の下端口内に直接的に加わる度合いを低減するこ
とができる。その結果、排水時において、弁体1が急激
に開弁した場合においても、排水がオーバーフロー管2
を逆流し、同管2上端口から内部タンク2外に飛散する
現象を防止することができる。
【0026】上記した如く構成した弁体1は、内部タン
クb2の排水口b3に対して上方から着座し、上記オー
バーフロー管2の引き上げにより開弁する。オーバーフ
ロー管2の上端部には略コ形の係止部23を一体に突出
させ、該掛止部23に、排水操作を行う後述する操作ロ
ッドeの屈曲部e1を側方から挿入してある。
【0027】図1および図2にて示す様に、操作ロッド
eは、内部タンクb2の両側壁間に水平に架設した状態
で回動可能に支持し、その中央部をくの字に屈曲して屈
曲部e1を突出形成してある。上記操作ロッドeは、一
端部を直角に屈曲して、化粧タンクb1の側面に取りつ
けた操作レバーe2に接続してあり、上記操作レバーe
2を回動させることにより、中央に屈曲する屈曲部e1
が上下方向に回動し、この回動により、係止部23およ
びオーバーフロー管2が引き上げられて弁体1が開弁す
るように構成してある(図1)。
【0028】図3にて示すように、上記オーバーフロー
管2の上部寄りの外周面には2個のピン24を対向させ
て設けると共に、同ピン24の下に段差部25を周設
し、フロート体4の取付部を構成してある。フロート体
4は、制御筒3の貯水室3a内に収納するフロート40
を具備している。フロート40は、制御筒3の内筒32
の外周に遊嵌合する中筒部41と、制御筒3の外筒31
の内側に遊嵌合する外筒部42とを同芯させて配置する
と共に、上記外筒部42と中筒部41の間に形成される
空間の上部口を上壁面43により閉塞して構成してあ
る。上記したように構成したフロート40の空気室4a
は下面が開口しているが、同空気室4aは上面が閉塞す
る容器状に形成されるため、水が溜められた制御筒3の
貯水室3a内に上方から挿入すると、フロート40の内
部に密室が形成され、必要な浮力を発生せしめることが
できる。
【0029】上記フロート40の中筒部41の上端部に
はリング状の取付部44を一体成形してある。取付部4
4は、フロート40を上記オーバーフロー管2の外周部
に対して取付固定するためのものであり、オーバーフロ
ー管2の取付部の外周に摺動自在な範囲でぴったりと嵌
合する内径に形成してある。取付部44の外周面には、
オーバーフロー管2外周のピン24を掛止する略L形の
掛止溝45を対向させて切欠してある。
【0030】上記した如く構成したフロート体4をオー
バーフロー管2に対して取付固定する際には、中筒部4
1をオーバーフロー管2の上端から嵌装し、オーバーフ
ロー管2の外周に突出する2個のピン24を中筒部41
の取付部44の掛止溝45内に嵌合した後、取付部44
を円周方向に回して、ピン24を掛止溝45最芯部の抜
止め部45aに掛止する。
【0031】以上の如く構成した排水弁の制御筒3は、
内部タンク2の底面壁から突出する4本のストッパ体5
aと、4本の係止爪体5bとにより、タンク2内底面壁
から所定の高さに取付支持されている。ストッパ体5a
は、制御筒3の排水口周りの底面壁から突出する棒状体
であり、内部タンクb2の底面壁から一体に突出してい
る。上記ストッパ体5aは、所定の高さ、即ち制御筒3
の取付高さと対応させてあり、同ストッパ体5aの上端
に制御筒3下端部外周に突出させた係止片35下面を載
せることにより、同内部タンクb2における貯水室3a
の底面が、内部タンクb2内の底面から所定の高さに位
置するように構成してある。上記ストッパ体5aは制御
筒3の係止片35四隅部分に対応させるため、排水口の
周囲4箇所に等間隔をおいて設けてある。
【0032】また、各係止爪体5bは、上記した各スト
ッパ体5aの隣にそれぞれ配置し、ストッパ体5aと同
様に内部タンクb2の底面壁から一体に突出形成してあ
る。また、係止爪体5bの上端部には、爪51が形成し
てある。爪51は、外側へ向けて形成され、制御筒3の
外筒31下端部に設けた係止片35の係止孔34に掛止
する。前記したように、制御筒3の外筒31の下端部外
周には平面視四角形の係止片35を設け、その四隅に係
止孔34を開設してある。上記した各係止孔34には係
止爪体5bの先端を下から挿入し、爪51を上記係止片
35の上面に掛止する。よって、制御筒3の係止片35
の四隅は、ぞれぞれストッパ体5aの上端と係止爪体5
bの爪51により上下から挟持される。これにより、制
御筒3は内部タンクb2の底面から所定の高さにて取付
支持される。また、メンテナンスの際には、上記した係
止爪体5bの爪51を外すことにより、制御筒3を簡単
に取り外すことができる。
【0033】以上のように構成した便器洗浄タンクAに
おいては、操作レバーを操作して操作ロッドeを回動さ
せると、同操作ロッドeの屈曲部e1が係止部23を介
してオーバーフロー管2およびフロート体4を引き上
げ、排水口b3に着座していた弁体1を開弁する。排水
弁aが開弁して内部タンクb2内の水が便器fに対して
排水されると、同内部タンクb2内における水位が急速
に低下する。内部タンクb2内の水位が低下しても、排
水直後において、制御筒3の貯水室3a内には水が残
り、満水状態を維持している。よって、上記貯水室3a
内に収納されるフロート40には浮力が生じ、この浮力
により引き上げられたオーバーフロー管2は上昇位置に
て保持される。
【0034】排水口b3からの排水が進行して、内部タ
ンクb2内の水位が制御筒3底面壁36に開設される制
御小孔33よりも下に下がると、貯水室3a内に残る水
が上記制御小孔33から排水され始め、同貯水室3a内
における水位の低下と共に、フロート40およびオーバ
ーフロー管2が降下し、一定時間後に弁体1が排水口b
3に着座して閉弁される。
【0035】一方、上記したように排水が開始されて内
部タンクb2内の水位が下がった時点で、ボールタップ
給水栓cの浮き子c3が降下して、同給水栓cから吐水
が開始される。そして、上記したように排水終了時に弁
体1が排水口b3を閉鎖した直後から次の給水として内
部タンクb2内に貯水され、タンクb2内は再び満水状
態を維持する。
【0036】上記した排水弁aは、閉弁時に弁体1が排
水口b3の上端口に着座した状態において、例えば、排
水口b3の内径を増大したことよる大きな背圧により、
弁体1の撓み量が増大しようとしても、弁体1が弁体ス
トッパ61に当接し、適性な撓み量を維持することがで
きる。適性な範囲で撓みの生じた弁体1は、排水口b3
の上端口に対して密着し、良好なシール性を得ることが
できる。
【0037】
【発明の効果】本発明は以上説明したように、弁体の上
面側にストッパ面を構成する弁体ストッパを設け、該弁
体ストッパのストッパ面とと弁体上面との間に適度な撓
みを得るための間隙を設けたものであるから、閉弁時に
おいて、弁体が上記間隙に対応した適度な撓みを生じた
状態で排水口の口縁部に密着するので、部材の寸法精度
を特別に上げなくとも良好なシール性を得ることができ
る。
【0038】また、排水時の瞬間流量を高めるために、
排水口の内径と弁体の外径を大きくし、上記弁体に加わ
る背圧が増大した場合においても、弁体が弁体ストッパ
のストッパ面に当接して適性な撓み量を維持することが
できるので、過剰な撓みにより弁体のシール性が低下す
るような不具合を生じることもない。
【0039】上記弁体ストッパに小孔若しくは切欠を設
けたものにおいては、閉弁時において、上記小孔若しく
は切欠を介して弁体に加わる背圧、即ち、排水口に対す
る弁体の密着力を高め、良好なシール性を得ることがで
きる。
【0040】また、オーバーフロー管の下端口を弁体よ
りも下へ延出させたものにおいては、同オーバーフロー
管の下端口が排水口の内部に深く入り込むようになるの
で、開弁時において、排水口内を通過して便器へ供給さ
れる給水の圧力が、上記オーバーフロー管の下端口に対
して直接的に加わる度合いを低減することができる。そ
の結果、排水時において、排水がオーバーフロー管を逆
流し、同管上端口からタンク外に飛散する不具合を解消
することかできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を実施した排水弁を具備する便器洗浄
タンク装置を示す縦断面図。
【図2】 同タンクの横断平面図。
【図3】 排水弁の分解斜視図。
【図4】 同排水弁を示す平面図。
【図5】 同排水弁の閉弁状態を示す縦断正面図。
【図6】 同排水弁の開弁状態を示す縦断正面図。
【図7】 弁体ストッパに切欠を設けた排水弁を示す平
面図。
【図8】 従来の排水弁を示す縦断正面図。
【図9】 弁体の上面に弁体ストッパを設けた排水弁を
示す縦断正面図。
【符号の説明】
a・・・排水弁 b2・・・内部タンク f・・・便器 1・・・弁体 2・・・オーバーフロー管 3・・・制御筒 3a・・・貯水室 4・・・フロート体 40・・・フロート 61・・・弁体ストッパ 62・・・小孔 65・・・間隙 66・・・切欠
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年4月4日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】ボールタップ給水栓cは、本体c1を内部
タンクb2の上部側壁に取付支持し、同内部タンクb2
の外側に突出する一次側接続口c4に対し、便器fを貫
通させて配管した給水管dを接続することにより、給水
源に連絡せしめてある。また、ボールタップ給水栓c本
体c1の二次側接続口c5には吐出口c6を接続し、上
記給水栓cから吐水された水が内部タンクb2の底部に
向けて吐水されるようになっている。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正内容】
【0021】図5および図6にて示すように、弁体スト
ッパ61は、内部タンクb2の排水口b3の内径よりも
幾分径の大きく形成した円形の板であり、オーバーフロ
ー管2の下部外周に沿って鍔状に周設し、その下面に水
平でかつ平滑なストッパ面61aを構成してある。ま
た、上記弁体ストッパ61の下面側におけるオーバーフ
ロー管2外周面に沿う部分には嵌合溝63を周設し、該
嵌合溝63に弁体1を嵌着して取付支持してある。
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図5
【補正方法】変更
【補正内容】
【図5】
【手続補正6】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図6
【補正方法】変更
【補正内容】
【図6】

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 便器洗浄タンク(b2)内において引
    き上げ可能に設けた弁体(1)を、上記便器洗浄タンク
    (b2)内の底面に開設した排水口(b3)に対して上
    方から着座させて開閉弁自在に構成した排水弁(a)に
    おいて、前記弁体(1)を可撓性の板状部材により構成
    すると共に、該弁体(1)の上面側にストッパ面(61
    a)を構成する弁体ストッパ(61)を取付支持し、該
    弁体ストッパ(61)のストッパ面(61a)と上記弁
    体(1)との間に所定の間隙(65)を設けて成る便器
    洗浄タンク用排水弁の構造。
  2. 【請求項2】 弁体ストッパ(61)に少なくとも一
    つ以上の小孔(62)若しくは切欠を設けてなる請求項
    1記載の便器洗浄タンク用排水弁の構造。
  3. 【請求項3】 便器洗浄タンク(b2)内において引
    き上げ可能に支持せしめたオーバーフロー管(2)を具
    備し、該オーバーフロー管(2)の下部外周に設けた弁
    体(1)を、上記便器洗浄タンク(b2)内の底面に開
    設した排水口(b3)に対して上方から着座させて開閉
    弁自在に構成した排水弁(a)において、前記弁体
    (1)を可撓性の板状部材により構成すると共に、該弁
    体(1)の上面側にストッパ面(61a)を構成する弁
    体ストッパ(61)を取付支持し、該弁体ストッパ(6
    1)のストッパ面(61a)と上記弁体(1)との間に
    所定の間隙(65)を設け、且つ、オーバーフロー管
    (2)の下端口を上記弁体(1)よりも下方へ延出させ
    て成る便器洗浄タンク用排水弁の構造。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009515069A (ja) * 2005-11-07 2009-04-09 コーラー、カンパニー キャニスタ洗浄弁
JP2012072620A (ja) * 2010-09-29 2012-04-12 Toto Ltd 洗浄水タンク装置
JP2016125342A (ja) * 2014-12-26 2016-07-11 Toto株式会社 排水弁装置、及び、それを備えた洗浄水タンク装置

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