JPH08311009A - ヒダントイン基先駆体を有するヒドロキシ官能性プレポリマーおよび被覆組成物におけるその使用 - Google Patents

ヒダントイン基先駆体を有するヒドロキシ官能性プレポリマーおよび被覆組成物におけるその使用

Info

Publication number
JPH08311009A
JPH08311009A JP8144853A JP14485396A JPH08311009A JP H08311009 A JPH08311009 A JP H08311009A JP 8144853 A JP8144853 A JP 8144853A JP 14485396 A JP14485396 A JP 14485396A JP H08311009 A JPH08311009 A JP H08311009A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
groups
prepolymer
hydantoin
polyisocyanate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP8144853A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3978247B2 (ja
Inventor
Lyuba K Gindin
リユバ・ケー・ギンデイン
Douglas A Wicks
ダグラス・エー・ウイツクス
Philip E Yeske
フイリツプ・イー・イエスク
E Haakan Jonsson
イー・ハーカン・ジヨンソン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bayer AG
Bayer Corp
Original Assignee
Bayer AG
Bayer Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bayer AG, Bayer Corp filed Critical Bayer AG
Publication of JPH08311009A publication Critical patent/JPH08311009A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3978247B2 publication Critical patent/JP3978247B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G18/00Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates
    • C08G18/06Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates with compounds having active hydrogen
    • C08G18/28Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates with compounds having active hydrogen characterised by the compounds used containing active hydrogen
    • C08G18/30Low-molecular-weight compounds
    • C08G18/38Low-molecular-weight compounds having heteroatoms other than oxygen
    • C08G18/3819Low-molecular-weight compounds having heteroatoms other than oxygen having nitrogen
    • C08G18/3821Carboxylic acids; Esters thereof with monohydroxyl compounds
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G18/00Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates
    • C08G18/06Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates with compounds having active hydrogen
    • C08G18/28Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates with compounds having active hydrogen characterised by the compounds used containing active hydrogen
    • C08G18/30Low-molecular-weight compounds
    • C08G18/38Low-molecular-weight compounds having heteroatoms other than oxygen
    • C08G18/3819Low-molecular-weight compounds having heteroatoms other than oxygen having nitrogen
    • C08G18/3823Low-molecular-weight compounds having heteroatoms other than oxygen having nitrogen containing -N-C=O groups
    • C08G18/3829Low-molecular-weight compounds having heteroatoms other than oxygen having nitrogen containing -N-C=O groups containing ureum groups

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Polyurethanes Or Polyureas (AREA)
  • Macromolecular Compounds Obtained By Forming Nitrogen-Containing Linkages In General (AREA)
  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
  • Paints Or Removers (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 向上した熱安定性、化学安定性および加水分
解安定性を有する生成物を作成すべく使用しうる適宜封
鎖されたポリイソシアネートもしくはアミノプラスト樹
脂のための改良ポリオール共反応体。 【解決手段】 尿素基を有すると共に式 [式中、Rは有機モノマージイソシアネート、ポリイソ
シアネートアダクトまたはヒダントイン基もしくはヒダ
ントイン基先駆体を有するNCOプレポリマーからイソ
シアネート基を除去して得られる残基を示し、R1 およ
びR2 は100℃以下の温度にてイソシアネート基に対
し不活性である有機基を示し、R3 およびR4 は水素、
100℃以下の温度にてイソシアネート基に対し不活性
である有機基を示し、R5 はアミノアルコールからアミ
ノ基とヒドロキシル基とを除去して得られる炭化水素基
を示し、nは1〜3の数値を有し、mは2〜6の数値を
有する]に対応するヒドロキシ官能性プレポリマー。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高められた温度に
て熱安定なヒダントイン基まで変換しうる少なくとも2
個の尿素基を持ったヒドロキシ官能性プレポリマー、並
びにポリウレタンおよびポリアミンをそれぞれ製造する
ため適宜封鎖されたポリイソシアネートおよび/または
アミノプラスト樹脂と組合せた特に被覆組成物における
結合剤としてのその使用に関するものである。
【0002】
【従来の技術】結合剤として、適宜封鎖されたポリイソ
シアネートおよび/またはアミノプラスト樹脂をポリエ
ーテル、ポリエステルもしくはポリカーボネート ポリ
オールと組合せて含有する被覆組成物は公知である。こ
れら組成物はさらにエラストマー、注封配合物、複合マ
トリックスの製造および他の関連用途にも使用すること
ができる。これら公知のポリオールを使用する欠点の1
つは、これらが充分な熱安定性、化学安定性および加水
分解安定性を持たないことである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】したがって本発明の課
題は、向上した熱安定性、化学安定性および加水分解安
定性を有する生成物を作成すべく使用しうる適宜封鎖さ
れたポリイソシアネートもしくはアミノプラスト樹脂の
ための改良ポリオール共反応体を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】この課題は、高められた
温度にて熱安定なヒダントイン基まで変換しうる尿素基
を持った本発明によるヒドロキシ官能性プレポリマーに
より解決することができる。コーチングを形成させるた
めのポリアスパルテートとポリイソシアネートとの反応
が米国特許第5,126,170号に開示されている。
ポリイソシアネートをポリアスパルテートと配合し、次
いで混合物が適する支持体に施された後に反応させて尿
素基含有コーチングを形成させる。コーチングを、尿素
基からヒダントイン基への変換が生じないよう低温度で
硬化させる。ドイツ公開公報第2,158,945号に
おいては、ポリイソシアネートをβ−アミノカルボン酸
誘導体(これは広義にはアスパルテートをも包含する、
実施例7参照)と反応させて開鎖の尿素誘導体を形成さ
せ、次いでこれを加熱して六員の2,4−ジオキソヘキ
サヒドロピリミジン誘導体を生成させることができる。
米国特許第3,639,418号は、尿素中間体を生成
させ、次いでこれを高められた温度で加熱して対応のヒ
ダントインまだ変換させるためのビス−アスパルテート
とモノイソシアネートとの反応に向けられる。
【0005】米国特許第3,549,599号は、化学
量論量のポリアスパルテートをポリイソシアネートと反
応させ、次いで尿素基をヒダントイン基まで変換させて
作成されるカルボン酸エステル置換ポリヒダントインに
向けられる。その製造に際し連鎖停止モノアスパルテー
トを使用しなければ、得られる生成物は高分子ポリマー
となり、これはヒダントイン生成後に残留するエステル
基を介しエステル交換もしくはアミノ分解反応によって
架橋する。さらに、この引例は主としてポリヒダントイ
ンを作成するための芳香族ポリイソシアネートの使用に
向けられる。この種のポリヒダントインは、(シクロ)
脂肪族ポリイソシアネートから作成される対応のポリヒ
ダントインよりもポリヒダントインの粘度および色、並
びにこれらから作成されるポリウレタンおよびポリアミ
ドの可撓性、色および風化性に関し劣っている。上記引
例はいずれも、本発明によるヒドロキシ官能性プレポリ
マーの製造または適宜封鎖されたポリイソシアネートお
よび/またはアミノプラスト樹脂のための共反応体とし
てのその使用につき示唆していない。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、尿素基を有す
ると共に式
【化2】 [式中、Rは有機モノマージイソシアネート、ポリイソ
シアネートアダクトまたはヒダントイン基もしくはヒダ
ントイン基先駆体を有するNCOプレポリマーからイソ
シアネート基を除去して得られる残基を示し、R1 およ
びR2 は同一でも異なってもよく100℃以下の温度に
てイソシアネート基に対し不活性である有機基を示し、
3 およびR4 は同一でも異なってもよく水素、または
100℃以下の温度にてイソシアネート基に対し不活性
である有機基を示し、R5 はアミノアルコールからアミ
ノ基とヒドロキシル基とを除去して得られる炭化水素基
を示し、nは1〜3の数値を有し、mは2〜6の数値を
有する]に対応するヒドロキシ官能性プレポリマーに関
するものである。さらに本発明は、これらポリヒダント
イン プレポリマーを適宜封鎖されたポリイソシアネー
トもしくはアミノプラスト樹脂と組合せて含有するコー
チング、接着剤、エラストマー、注封配合物もしくは複
合マトリックスの製造に適する組成物にも向けられる。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明によるヒドロキシ官能性プ
レポリマーは、ポリイソシアネートをヒドロキシアスパ
ルテートと反応させて作成される。適するポリイソシア
ネート出発物質はモノマージイソシアネートおよびポリ
イソシアネートアダクトを包含する。さらにヒダントイ
ン基もしくはヒダントイン基先駆体を含有するNCOプ
レポリマーも適しており、これらは過剰のポリイソシア
ネートアダクトもしくはモノマージイソシアネート(好
ましくはモノマージイソシアネート)をポリアスパルテ
ートと反応させて作成することができる。適するモノマ
ージイソシアネートは式 R(NCO)2 [式中、Rは約112〜1,000、好ましくは約14
0〜400の分子量を有する有機ジイソシアネートから
イソシアネート基を除去して得られる有機基を示す]に
より示すことができる。本発明による方法に好適なジイ
ソシアネートは、Rが4〜18個の炭素原子を有する二
価の脂肪族炭化水素基、5〜15個の炭素原子を有する
二価の脂環式炭化水素基、7〜15個の炭素原子を有す
る二価の芳香脂肪族炭化水素基または6〜15個の炭素
原子を有する二価の芳香族炭化水素基を示す上記式によ
り示されるものである。
【0008】適する有機ジイソシアネートの例は1,4
−テトラメチルレンジイソシアネート、1,6−ヘキサ
メチレンジイソシアネート、2,2,4−トリメチル−
1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート、1,12−
ドデカメチレンジイソシアネート、シクロヘキサン−
1,3−および−1,4−ジイソシアネート、1−イソ
シアナト−2−イソシアナトメチルシクロペンタン、1
−イソシアナト−3−イソシアナトメチル−3,5,5
−トリメチル−シクロヘキサン(イソホロンジイソシア
ネートもしくはIPDI)、ビス−(4−イソシアナト
シクロヘキシル)−メタン、2,4′−ジシクロヘキシ
ル−メタンジイソシアネート、1,3−および1,4−
ビス−(イソシアナトメチル)−シクロヘキサン、ビス
−(4−イソシアナト−3−メチル−シクロヘキシル)
−メタン、α,α,α′,α′−テトラメチル−1,3
−および/または−1,4−キシリレンジイソシアネー
ト、1−イソシアナト−1−メチル−4(3)−イソシ
アナトメチルシクロヘキサン、2,4−および/または
2,6−ヘキサヒドロトルイレンジイソシアネート、
1,3−および/または1,4−フェニレンジイソシア
ネート、2,4−および/または2,6−トルイレンジ
イソシアネート、2,4−および/または4,4′−ジ
フェニルメタンジイソシアネート、1,5−ジイソシア
ナトナフタレン、並びにその混合物を包含する。たとえ
ば4−イソシアナトメチル−1,8−オクタメチレンジ
イソシアネートのような3個もしくはそれ以上のイソシ
アネート基を有するポリイソシアネートおよびたとえば
4,4′,4″−トリフェニルメタンジイソシアネート
のような芳香族ポリイソシアネート、並びにアニリン/
ホルムアルデヒド縮合物をホスゲン化して得られるポリ
フェニルポリメチレンポリイソシアネートも使用するこ
とができる。
【0009】好適な有機ジイソシアネートは1,6−ヘ
キサメチレンジイソシアネート、1−イソシアナト−3
−イソシアナトメチル−3,5,5−トリメチルシクロ
ヘキサン(イソホロンジイソシアナトもしくはIPD
I)、ビス−(4−イソシアナトシクロヘキシル)−メ
タン、α,α,α′,α′−テトラメチル−1,3−お
よび/または−1,4−キシリレンジイソシアネート、
1−イソシアナト−1−メチル−4(3)−イソシアナ
トメチルシクロヘキサン、2,4−および/または2,
6−ヘキサヒドロトルイレンジイソシアネート、2,4
−および/または2,6−トルイレンジイソシアネー
ト、並びに2,4−および/または4,4′−ジフェニ
ル−メタンジイソシアネートを包含する。本発明によれ
ば、ポリイソシアネート成分はポリイソシアネートアダ
クトとすることもできる。適するポリイソシアネートア
ダクトはイソシアヌレート基、ウレトジオン基、ビウレ
ット基、ウレタン基、アロファネート基、カルボジイミ
ド基および/またはオキサジアジン−トリオン基を有す
るものである。ポリイソシアネートアダクトは2〜6の
平均官能価と5〜30重量%のNCO含有量とを有す
る。
【0010】(1) イソシアヌレート基含有ポリイソ
シアネートはドイツ特許第2,616,416号、ヨー
ロッパ公開公報第3,765号、ヨーロッパ公開公報第
10,589号、ヨーロッパ公開公報第47,452
号、米国特許第4,288,586号および米国特許第
4,324,879号に示されたように作成することが
できる。イソシアナト−イソシアヌレートは一般に3〜
3.5の平均NCO官能価と5〜30重量%、好ましく
は10〜25重量%、特に好ましくは15〜25重量%
のNCO含有量とを有する。 (2) ウレトジオンジイソシアネートはジイソシアネ
ートにおけるイソシアネート基の1部を適する触媒(た
とえばジアルキルホスフィン触媒)の存在下にオリゴマ
ー化して作成することができ、さらに他の脂肪族および
/または脂環式ポリイソシアネート、特に上記(1)に
示したイソシアヌレート基含有ポリイソシアネートと混
合して使用することもできる。 (3) ビウレット基含有ポリイソシアネートは米国特
許第3,124,605号;第3,358,010号;
第3,644,490号;第3,862,973号;第
3,906,126号;第3,903,127号;第
4,051,165号;第4,147,7147号;も
しくは第4,220,749号に開示された方法にした
がい、たとえば水、第三アルコール、第一および第二モ
ノアミン、並びに第一および/または第二ジアミンのよ
うな共反応体を使用して作成することができる。好まし
くは、これらポリイソシアネートは18〜22重量%の
NCO含有量と3〜3.5の平均NCO官能価とを有す
る。
【0011】(4) ウレタン基含有ポリイソシアネー
トは米国特許第3,183,112号に開示された方法
にしたがい過剰量のポリイソシアネート(好ましくはジ
イソシアネート)を400未満の分子量を有する低分子
量グリコールおよびポリオール、たとえばトリメチロー
ルプロパン、グリセリン、1,2−ジヒドロキシプロパ
ンおよびその混合物と反応させて作成することができ
る。ウレタン基含有ポリイソシアネートは最も好ましく
は12〜20重量%のNCO含有量と2.5〜3の(平
均)NCO官能価とを有する。 (5) アロファネート基含有ポリイソシアネートは米
国特許第3,769,318号、第4,160,080
号および第4,177,342号に開示された方法によ
り作成することができる。アロファネート基含有ポリイ
ソシアネートは最も好ましくは12〜21重量%のNC
O含有量と2〜4.5の(平均)NCO官能価とを有す
る。 (6) イソシアヌレートおよびアロファネート基含有
ポリイソシアネートは米国特許第5,124,427
号、第5,208,334号および第5,235,01
8号(参考のため、これら引例の開示をここに引用す
る)にしたがって作成することができ、好ましくはポリ
イソシアネートはこれらの基を約10:1〜1:10、
好ましくは約5:1〜1:7のモノイソシアヌレート基
とモノアロファネート基との比にて含有する。 (7) カルボジイミド基含有ポリイソシアネートはジ
−もしくはポリ−イソシアネートを公知のカルボジイミ
ド化触媒の存在下でドイツ特許第1,092,007
号、米国特許第3,152,162号、並びにドイツ公
開公報第2,504,400号、第2,537,685
号および第2,552,350号に記載されたようにオ
リゴマー化して作成することができる。 (8) オキサジアジントリオン基を有すると共に2モ
ルのジイソシアネートと1モルの二酸化炭素との反応生
成物を含有するポリイソシアネートも使用することがで
きる。
【0012】式(I)における「m」に対応するポリイ
ソシアネートの官能価は2〜6、好ましくは2〜4であ
る。好適ポリイソシアネートアダクトはイソシアヌレー
ト基、ビウレット基およびイソシアヌレート基とアロフ
ァネート基もしくはウレトジオン基との混合基を有する
ポリイソシアネートである。
【0013】ヒダントイン基もしくはヒダントイン基先
駆体を有するNCOプレポリマーの製造に使用しうる適
するポリイソシアネートは上記ポリイソシアネートアダ
クトおよび好ましくはモノマージイソシアネートであ
る。これらプレポリマーの製造に出発物質として使用し
うる適するポリアスパルテートは、式:
【化3】 [式中、Xはpの原子価を有すると共に100℃以下の
温度にてイソシアネート基に対し不活性である有機基、
好ましくは脂肪族、芳香脂肪族もしくは脂環式ポリアミ
ン(より好ましくはジアミン)からアミノ基を除去して
得られる炭化水素基を示し、R1 およびR2 は同一でも
異なってもよく適宜置換された炭化水素基、好ましくは
1〜9個の炭素原子を有するアルキル基、より好ましく
はメチル、エチルもしくはブチル基を示し、R3 および
4 は同一でも異なってもよく水素または100℃以下
の温度にてイソシアネート基に対し不活性である有機
基、好ましくは水素を示し、pは少なくとも2、好まし
くは2〜6、より好ましくは2〜4、特に好ましくは2
の数値を有する]に対応するものを包含する。
【0014】これらポリアスパルテートは、適宜置換さ
れたマレイン酸もしくはフマル酸エステルをポリアミン
と反応させて作成することができる。適する適宜置換さ
れたマレイン酸もしくはフマル酸エステルは、式 R1 OOC−CR3 =CR4 −COOR2 (III) [式中、R1 、R2 、R3 およびR4 は上記の意味を有
する]に対応するものである。ポリアスパルテートの製
造に使用するのに適した適宜置換のマレイン酸もしくは
フマル酸エステルの例はマレイン酸およびフマル酸のジ
メチル、ジエチルおよびジブチル(たとえばジ−n−ブ
チル)エステル、並びに2−および/または3−位置に
てメチルにより置換された対応のマレイン酸もしくはフ
マル酸エステルを包含する。ポリアスパルテートを作成
するのに適するポリアミンは、式 X−(−NH2p (IV) [式中、Xおよびpは上記の意味を有する]に対応する
ものを包含する。ポリアミンは800〜約10,00
0、好ましくは800〜約6,000の分子量を有する
高分子量アミン、並びに800未満、好ましくは600
未満の分子量を有する低分子量アミンを包含する。分子
量は数平均分子量(Mn )であって、末端基分析(NH
価)により決定される。これらポリアミンの例は、アミ
ノ基が脂肪族、脂環式、芳香脂肪族および/または芳香
族炭素原子に結合したものである。
【0015】適する低分子量ポリアミンはエチレンジア
ミン、1,2−および1,3−プロパンジアミン、2−
メチル−1,2−プロパンジアミン、2,2−ジメチル
−1,3−プロパンジアミン、1,3−および1,4−
ブタンジアミン、1,3−および1,5−ペンタンジア
ミン、2−メチル−1,5−ペンタンジアミン、1,6
−ヘキサンジアミン、2,5−ジメチル−2,5−ヘキ
サンジアミン、2,2,4−および/または2,4,4
−トリメチル−1,6−ヘキサンジアミン、1,7−ヘ
プタンジアミン、1,8−オクタンジアミン、1,9−
ノナンジアミン、トリアミノノナン、1,10−デカン
ジアミン、1,11−ウンデカンジアミン、1,12−
ドデカンジアミン、1−アミノ−3−アミノメチル−
3,5,5−トリメチルシクロヘキサン、2,4−およ
び/または2,6−ヘキサヒドロトルイレンジアミン、
2,4′−および/または4,4′−ジアミノ−ジシク
ロヘキシルメタン、3,3′−ジアルキル−4,4′−
ジアミノ−ジシクロヘキシルメタン(たとえば3,3′
−ジメチル−4,4′−ジアミノ−ジシクロヘキシルメ
タンおよび3,3′−ジエチル−4,4′−ジアミノ−
ジシクロヘキシルメタン)、1,3−および/または
1,4−シクロヘキサンジアミン、1,3−ビス(メチ
ルアミノ)−シクロヘキサン、1,8−p−メンタンジ
アミン、ヒドラジン、セミカルバジドカルボン酸のヒド
ラジド、ビス−ヒドラジド、ビス−セミ−カルバジド、
フェニレンジアミン、2,4−および2,6−トルイレ
ンジアミン、2,3−および3,4−トルイレンジアミ
ン、2,4′−および/または4,4′−ジアミノジフ
ェニルメタン、アニリン/ホルムアルデヒド縮合反応に
より得られた高官能性ポリフェニレンポリメチレンポリ
アミン、N,N,N−トリス−(2−アミノエチル)−
アミン、グアニジン、メラミン、N−(2−アミノエチ
ル)−1,3−プロパンジアミン、3,3′−ジアミノ
ベンジン、ポリオキシプロピレンアミン、ポリオキシ−
エチレンアミン、2,4−ビス−(4′−アミノベンジ
ル)アニリンおよびその混合物を包含する。さらに、た
とえばジェファミン樹脂(たとえばハンツマン社から入
手しうるジェファミンD−230およびT−403)の
ような所要の分子量を有するアミン末端ポリエーテルも
適している。
【0016】適する高分子量ポリアミンは、ポリウレタ
ンの公知ポリヒドロキシル化合物、特にポリエーテルか
ら作成されるものを包含する。ポリアミンは、ポリヒド
ロキシル化合物を過剰の上記ポリイソシアネートと反応
させてNCOプレポリマーを生成させ、次いで末端イソ
シアネート基をアミノ基まで加水分解して作成すること
ができる。好ましくは、ポリアミンはポリヒドロキシル
化合物の末端ヒドロキシ基をたとえばアミノ化によりア
ミノ基まで変換して作成される。好適な高分子量ポリア
ミンはたとえばハンツマン社から入手しうるジェファミ
ン樹脂のようなアミン末端ポリエーテルである。好適ポ
リアミンは1−アミノ−3−アミノメチル−3,5,5
−トリメチル−シクロヘキサン(イソホロンジアミンも
しくはIPDA)、ビス−(4−アミノシクロ−ヘキシ
ル)−メタン、ビス−(4−アミノ−3−メチルシクロ
ヘキシル)−メタン、1,6−ジアミノ−ヘキサン、2
−メチルペンタメチレンジアミン、エチレンジアミン、
トリアミノノナン、2,4−および/または2,6−ト
ルイレンジアミン、4,4′−および/または2,4′
−ジアミノ−ジフェニルメタン、並びにジェファミンD
−230およびT−403樹脂である。上記出発物質か
らのポリアスパルテートの製造は、たとえば少なくとも
1個(好ましくは1個)のオレフィン二重結合が各第一
アミノ基につき存在するような比率で出発物質を用いる
ことにより、0〜100℃の温度で行うことができる。
過剰の出発物質は反応後に蒸留により除去することがで
きる。反応は溶剤フリーで或いはたとえばメタノール、
エタノール、プロパノール、テトラヒドロフラン、ジオ
キサンおよびこれら溶剤の混液のような適する溶剤の存
在下に行うことができる。
【0017】ヒダントイン基先駆体を有するNCOプレ
ポリマーは、ポリイソシアネートをポリアスパルテート
と10:1、好ましくは5:1、より好ましくは3:1
のイソシアネート基とアスパルテート基(すなわち第二
アミノ基)との最大当量比および1.05:1、好まし
くは1.6:1、より好ましくは2:1、特に好ましく
は2.1:1のイソシアネート基とアスパルテート基
(すなわち第二アミノ基)との最小当量比にて反応させ
ることにより作成される。反応は好ましくはポリアスパ
ルテートを順次にポリイソシアネートに添加して行われ
る。尿素基含有中間体を生成せさせる反応は10〜10
0℃、好ましくは20〜80℃、より好ましくは20〜
50℃の温度で行われる。この付加反応が完結した後、
得られるNCOプレポリマーはヒダントイン基先駆体
(すなわち尿素基)を含有し、この形態で尿素基を有す
るヒドロキシ官能性プレポリマーの製造につき使用する
ことができる。所望ならば、ヒダントイン基先駆体を有
するNCOプレポリマーは、ヒダントイン基を有するN
COプレポリマーまで変換することができる。しかしな
がら、尿素基をヒダントイン基まで変換する際に生ずる
モノアルコールはNCOプレポリマーのイソシアネート
基と反応して封鎖イソシアネート基を生成しないよう確
保せねばならない。この形態にてNCOプレポリマー
は、ヒドロキシ アスパルテートと反応して本発明によ
尿素基を持ったヒドロキシ官能性プレポリマーを生成す
ることができない。尿素基をヒダントイン基まで変換さ
せることが望ましければ、反応はイソシアネート基の封
鎖解除温度よりも高い温度で行って封鎖イソシアネート
基の生成を防止せねばならない。
【0018】本発明による尿素基を有するヒドロキシ官
能性プレポリマーを製造するための出発物質として使用
しうる適するヒドロキシ アスパルテートは、適宜置換
されたマレイン酸もしくはフマル酸エステルをアミノア
ルコールと反応させて作成される。適する適宜置換され
たマレイン酸もしくはフマル酸エステルはポリアスパル
テートの製造につき上記したものであって、式 R1 OOC−CR3 =CR4 −COOR2 (III) [式中、R1 およびR2 は同一でも異なってもよく、1
00℃以下の温度にてイソシアネートに対し不活性であ
る有機基、好ましくは1〜9個の炭素原子を有するアル
キル基、より好ましくはメチル、エチルもしくはブチル
基を示し、R3 およびR4 は同一でも異なってもよく水
素または100℃以下の温度でイソシアネート基に対し
不活性である有機基、好ましくは水素を示す]に対応す
る。式Iに対応する化合物の製造に使用するのに適した
適宜置換のマレイン酸もしくはフマル酸エステルの例は
マレイン酸およびフマル酸のジメチル、ジエチルおよび
ジブチル(たとえばジ−n−ブチル)エステル、並びに
2−および/または3−位置にてメチルにより置換され
た対応のマレイン酸もしくはフマル酸エステルを包含す
る。
【0019】ヒドロキシ アスパルテートを製造するの
に適するアミノアルコールは1個の第一アミノ基と1〜
3個(好ましくは1個)のヒドロキシ基とを有するもの
であり、ただしヒドロキシ基は脂肪族(芳香脂肪族を含
む)または脂環式に結合される。これらアミノアルコー
ルは式 NH2 −R5 −(OH)n (V) [式中、R5 はアミノアルコールからアミノ基とヒド
ロキシ基とを除去して得られる炭化水素基を示し、nは
1〜3の数値を有し、好ましくは1である]に対応す
る。適するアミノアルコールはエタノールアミン、1−
アミノ−2−ヒドロキシプロパン、1−アミノ−3−ヒ
ドロキシプロパン、1−ヒドロキシ−2−アミノプロパ
ンおよび1,3−プロパノールアミン、異性体ブタノー
ルアミン、2−アミノ−1,3−プロパンジオールおよ
び2−アミノ−2−ヒドロキシメチル−プロパンジオー
ルを包含する。モノヒドロキシアミン、特にエタノール
アミンおよび異性体プロパノールおよびフダノールアミ
ンが好適である。ヒドロキシ アスパルテートの製造は
0〜100℃の温度における不飽和ジエステルに対する
アミノアルコールのミハエル付加によって行われ、出発
物質を少なくとも1個(好ましくは1個)のオレフィン
二重結合が各アミノ基につき存在するような比率で使用
する。過剰の出発物質は反応後の蒸留により除去するこ
とができる。反応は溶剤フリーにて或いはたとえばメタ
ノール、エタノール、プロパノール、ジオキサン、テト
ラヒドロフラン、ピリジン、ジメチルホルムアミド、ニ
トロメタンおよびこれら溶剤の混液のような適する溶剤
の存在下に行うことができる。
【0020】本発明によるヒドロキシ官能性ポリヒダン
トイン プレポリマーは、ポリイソシアネートをヒドロ
キシ アスパルテートと、1モルのヒドロキシ アスパ
ルテート(すなわち1当量の第二アミノ基)が各当量の
イソシアネート基につき存在するような量で反応させて
作成される。いずれかの成分を過剰量にて使用しうる
が、格別の利点は得られない。過剰のヒドロキシ アス
パルテートは、その後の硬化工程にてイソシアネート基
と反応することができる。過剰のイソシアネートは本発
明によるヒドロキシ官能性プレポリマーと反応して部分
連鎖延長反応をもたらす。反応は、好ましくはポリイソ
シアネートをヒドロキシ アスパルテートへ順次に添加
して行われる。尿素基含有中間体を生成させる反応は1
0〜100℃、好ましくは20〜80℃、より好ましく
は20〜50℃の温度にて行われる。
【0021】ヒドロキシ官能性プレポリマーの生成は次
の反応式により示すことができる:
【化4】
【0022】尿素基を有するヒドロキシ官能性プレポリ
マーを製造するための代案具体例においては、ポリアス
パルテートとヒドロキシ アスパルテートとを配合し、
次いでポリイソシアネート成分と反応させる。アスパル
テート基は、ヒドロキシ基が末端基に存在するよう、ヒ
ドロキシ基より優先してイソシアネート基と反応する。
この具体例によれば、ヒダントイン基先駆体を含有する
NCOプレポリマーが帆発明によるヒドロキシ官能性プ
レポリマーの生成に際しその場で生成される。ポリアス
パルテートおよびヒドロキシ アスパルテートの量は、
上記指針を満たすよう2工程法におけると同様に選択さ
れ、すなわちポリアスパルテートのアスパルテート基に
対し過剰のイソシアネート基を存在させるべきであり、
イソシアネート基とアスパルテート基との全当量数が好
ましくは約1:1となるよう1モルのヒドロキシ アス
パルテートを過剰イソシアネートの各当量につき存在さ
せるべきである。帆発明によるヒドロキシ官能性プレポ
リマーを上記モノマージイソシアネートまたは好ましく
はポリイソシアネート アダクトと組合せて使用するこ
とにより、2−成分組成物を生成させることができる。
さらに、これらを上記モノマーポリイソシアネートもし
くはポリイソシアネート アダクト、好ましくはモノマ
ージイソシアネートおよび少なくとも2個のイソシアネ
ート反応性基を有する有機化合物から作成されるNCO
プレポリマーと組合せて使用することもできる。イソシ
アネート基を有する適する化合物はヒダントイン基先駆
体を有する上記NCOプレポリマーおよび少なくとも2
個のヒドロキシ基を有する有機ポリヒドロキシル化合物
に基づく公知のNCOプレポリマーを包含する。
【0023】適するポリヒドロキシル化合物は400〜
約6,000、好ましくは800〜約3,000の分子
量を有する高分子量化合物および400未満の分子量を
有する適宜低分子量の化合物を包含する。分子量は数平
均分子量(Mn )であって、末端基分析(OH価)によ
り決定される。高分子量化合物の例はポリエステルポリ
オール、ポリエーテルポリオール、ポリヒドロキシポリ
カーボネート、ポリヒドロキシポリアセタール、ポリヒ
ドロキシポリアクリレート、ポリヒドロキシポリエステ
ルアミドおよびポリヒドロキシポリチオエーテルであ
る。ポリエステルポリオール、ポリエーテルポリオー
ル、およびポリヒドロキシポリカーボネートが好適であ
る。低分子量化合物および出発物質、並びに高分子量ポ
リヒドロキシ化合物の製造方法に関する詳細は、ここに
参考のため引用する米国特許第4,701,480号に
開示されている。一般にNCOプレポリマーは約0.5
〜30重量%、好ましくは約1〜約20重量%のイソシ
アネート含有量を有し、約1.05:1〜10:1、好
ましくは約1.1:1〜3:1のNCO/OH当量比に
て上記出発物質の反応により公知方法で作成される。
【0024】これら2−成分組成物から生成物を作成す
る際の或る時点でヒドロキシ官能性プレポリマーに存在
する尿素基をヒダントイン基まで変換する必要があり、
これには60〜240℃、好ましくは80〜200℃、
より好ましくは100〜140℃の高められた温度まで
加熱する。ヒダントイン基の生成はモノアルコールの除
去を伴う。ヒダントイン基は(1)ヒドロキシ官能性プ
レポリマーをポリイソシアネート成分と配合する前に加
熱することにより、(2)2−成分組成物をウレタン基
の生成の際に加熱することにより、または(3)ウレタ
ン基の生成後に得られる生成物を加熱することにより生
成させることができる。例示の目的で、以下の式はヒド
ロキシ官能性プレポリマーを加熱して得られるヒダント
イン構造を示す(すなわち方法1):
【0025】
【化5】
【0026】ヒドロキシ官能性プレポリマーは封鎖ポリ
イソシアネートもしくはアミノプラスト樹脂と組合せて
使用することにより、高められた温度で硬化する1−成
分組成物を生成させることもできる。これら用途におい
ては、これら樹脂を封鎖ポリイソシアネートもしくはア
ミノプラスト樹脂と組合せる前に尿素基をヒダントイン
基まで変換する必要がない。何故なら、これら組成物は
尿素基をヒダントイン基まで変換させるのに充分な高め
られた温度にて硬化させねばならないからである。適す
る封鎖ポリイソシアネートは、上記モノマージイソシア
ネート、ポリイソシアネート アダクトもしくはNCO
プレポリマーをイソシアネート基用の1−官能性封鎖剤
で封鎖して作成される。適する封鎖剤は公知であり、モ
ノフェノール;第一、第二もしくは第三アルコール;た
とえばアセト酢酸エステル、アセチルアセトンおよびマ
ロン酸誘導体のようなエノール類を容易に生成する化合
物;第二芳香族アミン;イミド;ラクタム;オキシム;
メルカプタム;およびトリアゾールを包含する。ヒドロ
キシ官能性プレポリマーは封鎖型もしくは未封鎖型のい
ずれにおいても3:1〜1:3、好ましくは2:1〜
1:2、より好ましくは1.1:1.0〜1.0:1.
1のヒドロキシ基とイソシアネート基との当量比を与え
るもの充分な量にてポリイソシアネート成分と混合され
る。
【0027】適するアミノプラスト架橋剤はメラミン、
尿素、ベンゾグアナミンなどの公知化合物のアルデヒド
縮合生成物を包含する。最も一般的に使用されるアルデ
ヒドはホルムアルデヒドである。これら縮合生成物はメ
チロール基などのアルキロール基を有し、これらは一般
にたとえばメタノールもしくはブタノールのような1〜
4個の炭素原子を有するアルコールでエーテル化され
る。アミノプラスト樹脂は、得られる生成物の所望の性
質に応じ実質的にモノマーもしくはポリマーとすること
ができる。たとえばモノマーメラミン樹脂が好適であ
る。何故なら、これらは高固形物含有量を有する組成物
を作成しうるからであり、これに対しポリマーメラミン
は強酸触媒の使用を回避すべき用途に有用である。適す
るアミノプラスト架橋剤の特定例はヘキサメトキシメチ
ルメラミン(アメリカン・シアナミド社からサイメル3
03として市販);混合エーテルメトキシ/ブトキシメ
チルメラミン(アメリカン・シアナミド社からサイメル
1135として市販);ポリマーブトキシメチルメラミ
ン(クック・ペイント・アンド・ワニス社からM−28
1−Mとして市販);および高イミノポリマーメトキシ
メチルメラミン(アメリカン・シアナミド社からサイメ
ル325として市販)を包含する。さらに、たとえば重
合度、イミノ含有量、遊離メチロール含有量およびエー
テル化につき使用するアルコールの比などの点で異なる
他の周知の架橋剤も適している。これらアミノプラスト
架橋剤は、約90:10〜40:60、好ましくは約9
0:10〜50:50のヒヒドロキシ官能性プレポリマ
ーとアミノプラス2樹脂との重量比にて用いることがで
きる。
【0028】本発明によるヒドロキシ官能性プレポリマ
ーから作成される生成物は、ポリイソシアネートもしく
はアミノプラスト樹脂につき共反応体として一般的に使
用される公知のエステル、カーボネートおよびエーテル
と比較して向上した加水分解安定性、化学安定性および
熱安定性を有する。本発明によるヒドロキシ官能性プレ
ポリマーを含有する組成物は、たとえばコーチング、接
着剤、フォーム、エラストマー、注封配合物、複合マト
リックスおよび微小気泡エラストマーを製造するための
結合剤成分など各種の用途に適している。さらに、これ
ら組成物はたとえば触媒、顔料、充填剤、均染剤、固化
防止剤、UV安定剤など他の公知の添加剤をも含有する
ことができる。
【0029】好適具体例において組成物はたとえば噴
霧、刷毛塗り、浸漬もしくはフラッジングなどの公知方
法により或いはローラまたはドクターアプリケータによ
り1つもしくはそれ以上の層を支持体に施してコーチン
グを作成すべく使用される。これら被覆組成物は各種の
支持体、たとえば金属、プラスチック、木材、セメン
ト、コンクリートまたはガラスに対するコーチングの形
成に適している。これら被覆組成物はたとえば自動車本
体、機械トリムパネル、バットもしくはコンテナの製造
につき鋼板に対するコーチングの形成に特に適してい
る。本発明の方法により被覆すべき支持体は、本発明に
よる方法を行う前に適する下塗で処理することができ
る。支持体を被覆した後、2−成分組成物を、たとえば
空気乾燥またはいわゆる強制乾燥により室温で、或いは
高められた温度で硬化させることができる。これら2−
成分系の硬化温度は、尿素基をヒダントイン基まで変化
させる時点にも依存する。1−成分組成物は高められた
温度で硬化させねばならない。樹脂は、たとえばプラン
トの塗布ラインにて破壊が生じうるような所望温度より
も高い温度で硬化させ或いはその温度に露出した場合に
も、樹脂が熱分解しないという大きい利点を有する。
【0030】
【実施例】以下、限定はしないが実施例により本発明を
さらに説明し、ここで部数および%は特記しない限り全
て重量による。以下の出発物質を各実施例で使用した。ヒドロキシ アスパルテート1 172.0部のマレイン酸ジエチル(DEM)を窒素下
でフラスコに充填し、次いで温度を60℃に維持しなが
ら75.0部の3−アミノプロパノール(PA)をマレ
イン酸エステルに滴下した。反応を7時間かけて完結さ
せた。ヒドロキシ アスパルテート2 228.0部のマレイン酸ジブチル(DBM)を窒素下
でフラスコに充填し、次いで温度を60℃に維持しなが
ら75.0部の3−アミノプロパノール(PA)をマレ
イン酸エステルに滴下した。反応を7時間かけて完結さ
せた。ヒズ−アスパルテート1 116部の2−メチル−1,5−ペンタンジアミン
(1.0モル)を、撹拌機と温度計と添加漏斗とが装着
された1Lの3つ首フラスコに室温にて予め充填された
344部のマレイン酸ジエチルエステル(2.0モル)
に撹拌しながら滴下した。アミンを、発熱が反応混合物
の温度を50℃以上に上昇させないような速度で添加し
た。添加を完了した後、反応フラスコの内容物を50℃
に12時間維持した。得られた生成物は約90mPa.
s(25℃)の粘度と約230のアミン当量とを有する
無色透明の液体であった。
【0031】ポリイソシアネート1 ガスバブラーと機械撹拌機と温度計と凝縮器とが装着さ
れた500mLの3つ首フラスコに301.7部のヘキ
サメチレンジイソシアネートと13.3部の1−ブタノ
ールとを添加した。乾燥窒素を撹拌反応混合物にバブリ
ングさせながらこれを60℃にて加熱した。ウレタン反
応が完結した際(約1時間)、温度を90℃まで上昇さ
せた。90℃の反応混合物に0.214部の1−ブタノ
ールに溶解されたトリメチルベンジル−水酸化アンモニ
ウムの4.4%触媒溶液を添加した。反応温度を90〜
100℃に維持した。反応混合物が40.1%および3
7.0%のNCO含有量に達した際、さらに0.12部
の触媒溶液を添加した。反応混合物が34.8%のNC
O含有量に達した際、反応を0.214部の燐酸ジ−
(2−エチルヘキシル)の添加により停止させた。過剰
のモノマーを薄層蒸発により除去して、殆ど無色透明の
630mPa.s(25℃)の粘度と19.7%のNC
O含有量と0.35%の遊離モノマー(HDI)含有量
とを有する液体を得た。収率は48.6%であった。こ
の収率は、蒸留前の生成物における遊離ヘキサメチレン
ジイソシアネートの比率を決定して計算した。ポリイソシアネート2 65.88部(0.29当量)のビス−アスパルテート
1を48.12部(0.58当量)の1,6−ヘキサメ
チレンジイソシアネート(HDI)に80℃にて滴下し
た。反応を、この温度にて尿素基の形成が完結するまで
(約2時間を要する)までこの温度にて持続させた。ヒドロキシ官能性ポリヒダントイン プレポリマーの作
ヒドロキシ アスパルテートを窒素雰囲気下でフラスコ
中へ充填し、次いでポリイソシアネートをアスパルテー
トに滴下すると共に温度を尿素基の生成が完了するまで
80℃未満に維持した。下表は反応体および添加剤の量
を示す。
【0032】
【表1】
【0033】生成の後、本発明による尿素基を持ったヒ
ドロキシ官能性プレポリマーをアミン触媒、すなわちト
リエチレンジアミンと混合し、アルコールの発生が停止
するまで(これはヒダントイン生成の完了を示す)減圧
下に120℃まで加熱した。下表は得られたヒドロキシ
官能性ポリヒダントイン プレポリマーの性質を示す。
【0034】
【表2】
【0035】以上、本発明を例示の目的で詳細に説明し
たが、この詳細は単に例示の目的に過ぎず、本発明の思
想および範囲を逸脱することなく多くの改変をなしうる
ことが当業者には了解されよう。以下、本発明の実施態
様を要約すれば次の通りである:
【0036】1. 尿素基を有すると共に式
【化6】 [式中、Rは有機モノマージイソシアネート、ポリイソ
シアネートアダクトまたはヒダントイン基もしくはヒダ
ントイン基先駆体を有するNCOプレポリマーからイソ
シアネート基を除去して得られる残基を示し、R1 およ
びR2 は同一でも異なってもよく100℃以下の温度に
てイソシアネート基に対し不活性である有機基を示し、
3 およびR4 は同一でも異なってもよく水素、または
100℃以下の温度にてイソシアネート基に対し不活性
である有機基を示し、R5 はアミノアルコールからアミ
ノ基とヒドロキシル基とを除去して得られる炭化水素基
を示し、nは1〜3の数値を有し、mは2〜6の数値を
有する]に対応するヒドロキシ官能性プレポリマー。
【0037】2. R1 およびR2 がメチル、エチルも
しくはブチル基を示し、R3 およびR4 が水素を示す上
記第1項に記載のプレポリマー。 3. mが2である上記第1項に記載のプレポリマー。 4. mが2である上記第2項に記載のプレポリマー。 5. nが1である上記第1項に記載のプレポリマー。 6. nが1である上記第2項に記載のプレポリマー。 7. nが1である上記第3項に記載のプレポリマー。 8. nが1である上記第4項に記載のプレポリマー。
【0038】9. Rがヒダントイン基をもしくはヒダ
ントイン基先駆体を有するNCOプレポリマーからイソ
シアネート基を除去して得られる残基を示し、前記NC
Oプレポリマーがポリイソシアネートをポリアスパルテ
ートと1.6:1のイソシアネート基とアスパルテート
基との最小当量比にて反応させることにより作成される
上記第1項に記載のプレポリマー。 10. Rがヒダントイン基もしくはヒダントイン基先
駆体をを有するNCOプレポリマーからイソシアネート
基を除去して得られる残基を示し、前記NCOプレポリ
マーがポリイソシアネートをポリアスパルテートと2:
1のイソシアネート基とアスパルテート基との最小当量
比にて反応させることにより作成される上記第1項に記
載のプレポリマー。 11. Rがヒダントイン基もしくはヒダントイン基先
駆体をを有するNCOプレポリマーからイソシアネート
基を除去して得られる残基を示し、前記NCOプレポリ
マーがポリイソシアネートをポリアスパルテートと2.
1:1のイソシアネート基とアスパルテート基との最小
当量比にて反応させることにより作成される上記第1項
に記載のプレポリマー。 12. Rがヒダントイン基を有するNCOプレポリマ
ーからイソシアネート基を除去して得られる残基を示す
上記第1項に記載のプレポリマー。
【0039】13. 尿素基を有すると共に式
【化7】 [式中、Rは有機モノマージイソシアネートまたはポリ
イソシアネートアダクトからイソシアネート基を除去し
て得られる残基を示し、R1 およびR2 は同一でも異な
ってもよく100℃以下の温度にてイソシアネート基に
対し不活性である有機基を示し、R3 およびR4 は同一
でも異なってもよく水素、または100℃以下の温度に
てイソシアネート基に対し不活性である有機基を示し、
5 はアミノアルコールからアミノ基とヒドロキシル基
とを除去して得られる炭化水素基を示し、nは1〜3の
数値を有し、mは2〜6の数値を有する]に対応するヒ
ドロキシ官能性プレポリマー。
【0040】14. R1 およびR2 がメチル、エチル
もしくはブチル基を示し、R3 およびR4 が水素を示す
上記第13項に記載のプレポリマー。 15. mが2である上記第13項に記載のプレポリマ
ー。 16. mが2である上記第14項に記載のプレポリマ
ー。 17. nが1である上記第13項に記載のプレポリマ
ー。 18. nが1である上記第14項に記載のプレポリマ
ー。 19. nが1である上記第15項に記載のプレポリマ
ー。 20. nが1である上記第16項に記載のプレポリマ
ー。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ダグラス・エー・ウイツクス アメリカ合衆国ペンシルヴアニア州15228 マウント・レバノン、セネカ 79 (72)発明者 フイリツプ・イー・イエスク アメリカ合衆国ペンシルヴアニア州15228 ピツツバーグ、アパートメント エー− 5、ローンクロフト・アヴエニユー 101 (72)発明者 イー・ハーカン・ジヨンソン アメリカ合衆国ペンシルヴアニア州15108 コラオポリス、シエイデイー・グレン・ ドライヴ 296

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 尿素基を有すると共に式 【化1】 [式中、Rは有機モノマージイソシアネート、ポリイソ
    シアネートアダクトまたはヒダントイン基もしくはヒダ
    ントイン基先駆体を有するNCOプレポリマーからイソ
    シアネート基を除去して得られる残基を示し、R1 およ
    びR2 は同一でも異なってもよく100℃以下の温度に
    てイソシアネート基に対し不活性である有機基を示し、
    3 およびR4 は同一でも異なってもよく水素、100
    ℃以下の温度にてイソシアネート基に対し不活性である
    有機基を示し、R5 はアミノアルコールからアミノ基と
    ヒドロキシル基とを除去して得られる炭化水素基を示
    し、nは1〜3の数値を有し、mは2〜6の数値を有す
    る]に対応するヒドロキシ官能性プレポリマー。
JP14485396A 1995-05-18 1996-05-16 ヒダントイン基先駆体を有するヒドロキシ官能性プレポリマーおよび被覆組成物におけるその使用 Expired - Lifetime JP3978247B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US08/443,502 US5596044A (en) 1995-05-18 1995-05-18 Hydroxy-functional prepolymers containing hydantoin group precursors and their use in coating compositions
US08/443502 1995-05-18

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08311009A true JPH08311009A (ja) 1996-11-26
JP3978247B2 JP3978247B2 (ja) 2007-09-19

Family

ID=23761042

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP14485396A Expired - Lifetime JP3978247B2 (ja) 1995-05-18 1996-05-16 ヒダントイン基先駆体を有するヒドロキシ官能性プレポリマーおよび被覆組成物におけるその使用

Country Status (7)

Country Link
US (1) US5596044A (ja)
EP (1) EP0744419B1 (ja)
JP (1) JP3978247B2 (ja)
AT (1) ATE186927T1 (ja)
CA (1) CA2172571C (ja)
DE (1) DE69605242T2 (ja)
ES (1) ES2139979T3 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CA2172579A1 (en) * 1995-05-18 1996-11-19 E. Haakan Jonsson Hydroxy-functional polyhydantoin prepolymers and their use in coating compositions
US5736604A (en) * 1996-12-17 1998-04-07 Bayer Corporation Aqueous, two-component polyurea coating compositions
US6162938A (en) * 1998-11-19 2000-12-19 3M Innovative Properties Company Secondary amine-functional silanes, silane-functional polymers therefrom, and resulting cured polymers
US6355829B2 (en) * 1999-09-02 2002-03-12 Bayer Corporation Aspartate-terminated urea/urethane prepolymers and their use in coating compositions
US6472493B1 (en) 1999-11-23 2002-10-29 E. I. Du Pont De Nemours And Company Clear coating composition having improved early hardness and water resistance
EP1717254A1 (de) * 2005-04-29 2006-11-02 Sika Technology AG Feuchtigkeitshärtende Zusammensetzung mit erhöhter Dehnbarkeit
EP3941958B1 (de) * 2019-03-19 2023-06-07 Covestro Intellectual Property GmbH & Co. KG Sekundäre aminogruppen haltige bindemittel basierend auf cyclischen ethern

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3549599A (en) * 1967-03-01 1970-12-22 Bayer Ag Carboxylic acid ester substituted polyhydantions
DE1670813A1 (de) * 1967-03-01 1971-03-11 Bayer Ag Polycarbonsaeureester
DE2158945A1 (de) * 1971-11-27 1973-05-30 Horst Holfort Stickstoffhaltige harze
FR2656953B1 (fr) * 1990-01-05 1996-08-30 Merlin Gerin Relais electromagnetique polarise par un aimant permanent.
US5243012A (en) * 1992-06-10 1993-09-07 Miles Inc. Polyurea coating compositions having improved pot lives

Also Published As

Publication number Publication date
US5596044A (en) 1997-01-21
ATE186927T1 (de) 1999-12-15
CA2172571C (en) 2007-10-30
EP0744419A1 (en) 1996-11-27
JP3978247B2 (ja) 2007-09-19
EP0744419B1 (en) 1999-11-24
ES2139979T3 (es) 2000-02-16
CA2172571A1 (en) 1996-11-19
DE69605242D1 (de) 1999-12-30
DE69605242T2 (de) 2000-04-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3976359B2 (ja) アスパルテート官能性ポリヒダントインプレポリマー及び塗料におけるその使用
EP1081171B1 (en) Aspartate-terminated urea/urethane prepolymers and their use in coating compositions
CA2316536C (en) Coating compositions containing polyisocyanates and aspartate-terminated urea/urethane prepolymers
JPH08311038A (ja) ヒドロキシ官能性ポリヒダントイン プレポリマーおよび被覆組成物におけるその使用
CA2153451A1 (en) Polyisocyanate/polyamine mixtures and their use for the production of polyurea coatings
EP0699696A1 (en) Polyisocyanate/polyamine mixtures and their use for the production of polyurea coatings
JPH1087583A (ja) モノおよびポリアスパルテートの製造方法
US20050059791A1 (en) Flexibilized polyaspartic esters
JPH08311009A (ja) ヒダントイン基先駆体を有するヒドロキシ官能性プレポリマーおよび被覆組成物におけるその使用
EP0744424B1 (en) Blocked polyisocyanates with improved thermal stability
EP1670849B1 (en) Aspartate derivatives and process for their preparation
EP1670748B1 (en) Process for preparing aspartates
EP1518852A1 (en) Aspartates containing ketimine-groups and their use in coating compositions
US5733967A (en) Aqueous polyurethane dispersions and their use for preparing coatings with excellent hydrolytic and thermal stability
EP0744425B1 (en) Blocked polyisocyanates with improved thermal stability
EP0744426A2 (en) Blocked polyisocyanates with improved thermal stability
MXPA96001785A (en) Aspartate-functional polyhydantoin prepolymers and their use in coating compositions

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070605

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070625

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100629

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150