JPH08309050A - リンキング方法およびリンキング装置 - Google Patents

リンキング方法およびリンキング装置

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JPH08309050A
JPH08309050A JP14132195A JP14132195A JPH08309050A JP H08309050 A JPH08309050 A JP H08309050A JP 14132195 A JP14132195 A JP 14132195A JP 14132195 A JP14132195 A JP 14132195A JP H08309050 A JPH08309050 A JP H08309050A
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stitch
knitted fabric
thread
temporary
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JP14132195A
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English (en)
Inventor
Hiroki Yamazaki
宏喜 山崎
Morikazu Yamazaki
守一 山崎
Toshikatsu Hayashi
俊克 林
Shinichi Miyagawa
真一 宮川
Kenji Yamamoto
賢治 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tsudakoma Corp
Original Assignee
Tsudakoma Corp
Tsudakoma Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 画像処理という複雑な技術を採用することな
く、より簡単な構成のリンキング方法およびリンキング
装置を提供することである。 【構成】 一方の編地に、編糸とは別の糸で、縫い合わ
される編目を通り、かつ、縫い合わされる編目より大き
い度目の仮の編目を編成し、先端に係止部を有する複数
の針が編目ピッチより小さいピッチで並設された針列
に、上記編地の仮の編目を盲刺ししてから、1つの仮の
編目に複数の針が刺し通されている状態の有無を検出
し、有りのとき1つの針を残して他の針を仮の編目から
外すべく後退させ、また仮の編目に刺されていない針の
有無を検出し、無しのとき、針を後退させ、さらに別の
糸を牽引して、縫い合わされる編目を対応の針に針刺
し、縫い合わされる編目を刺し通している針のピッチに
対応して、ミシンと針列とを相対的に移動させながら、
一方の編地と他の編地とをミシンにより縫い合わせてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、編地のリンキング方法
およびリンキング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】特公平3−49478号公報は自動リン
キング装置、特に編地の目拾い針刺し装置を開示してい
る。その装置は、2枚の編地の縫い合わされる編目(リ
ンキング編目)をそれぞれ自動的に目拾いして、針刺し
している。詳しくは、縫い合わされる部分の編地状態を
それぞれカメラで検出し、カメラで得た二次元情報をも
とに、リンキング編目の位置情報を画像処理装置で算出
し、算出された位置情報に基づいて編目位置の微調整手
段を制御し、リンキング編目を針刺し位置へ案内してい
る。また、これと並行して、編地端センサからの信号に
基づいて粗調整手段を動作させ、編地端が編地端センサ
の位置にくるように編地を案内している。
【0003】上記技術によると、リンキング編目に対し
て正確に針刺しが行われるものの、画像処理技術を利用
しているため、装置が高価であり、また構成も複雑にな
る。
【0004】
【発明の目的】本発明の目的は、画像処理という複雑な
技術を採用することなく、より簡単な構成のリンキング
方法およびリンキング装置を提供することである。
【0005】
【発明の解決手段】上記目的のもとに、本発明は、一方
の編地に、編糸とは別の糸で、縫い合わされるべき編目
(以下「リンキング編目」という)を通り、かつ、リン
キング編目より大きい度目の仮の編目を編成し、先端に
係止部を有する複数の針が編目ピッチより小さいピッチ
で並設された針列に、上記編地の仮の編目を盲刺しして
から1つの仮の編目に複数の針が刺し通されている状態
の有無を検出し、有りのとき1つの針を残して他の針を
仮の編目から外すべく後退させ、また仮の編目に刺され
ていない針の有無を検出し、有りのとき、針を後退さ
せ、さらに上記別の糸を針の係止部に係止させながら牽
引して、リンキング編目を対応の針に針刺し、針に他の
編地を刺し通し、リンキング編目を刺し通している針の
ピッチに対応してミシンと針列とを相対的に移動させな
がら、一方の編地と他の編地とをミシンにより縫い合わ
せている。
【0006】上記技術によると、仮の編目に対して針が
盲刺し状態で針刺しされるものの、最終的に1つの仮の
編目に対して1つの針が刺し通された状態となるため、
高度な画像処理技術や複雑なリンキング装置を用いるこ
となく、2つの編地が目拾い状態でリンキングできる状
態となる。
【0007】
【実施例1】この実施例1は、図1ないし図26に示さ
れており、概略は次の通りである。最初に、一方の編地
に対し、リンキング編目を通り、かつ、リンキング編目
より大きい度目を有する仮の編目を第1コースとする捨
て編を編糸とは別の糸で編成しておく。そして、先端に
係止部を有し、編目ピッチ(コース方向における編目間
隔)より小さいピッチで並設された複数の針に、仮の編
目をリンキングすべき全領域にわたって盲刺ししてか
ら、捨て編を解いて仮の編目のみとする。次に、隣接す
る各2本の針間に張架された糸の有無を検出する。糸有
りのとき、つまり1つの仮の編目に2本の針が通された
状態を検出したとき、一方の針を後退させる。さらに、
各針に対応する糸の有無を検出する。糸無しのとき、つ
まり編目に通されていない針を検出したとき、その針を
後退させる。このようにして1つの仮の編目に1本の針
が通された状態とした後、仮の編目を形成する上記別の
糸を針の係止部に係止させながら牽引することにより、
リンキング編目を針に通す。そして、他の編地を針刺し
し、一方の編地をU字状に折り曲げて挟み付け状態と
し、編目に通されている針のピッチに合わせて針を移動
させながらミシン掛けを行う例である。
【0008】図1は、リンキング装置1の概要を示して
いる。リンキング装置1は、針列を支えるために、二重
のドラムすなわち外側のドラム2および内側のドラム3
をそれぞれ軸4、5の周りに回転自在に備えている。外
側のドラム2は、軸4によって支えられ、回転駆動部6
によって一方向に回転可能な状態で支持されている。ま
た、内側のドラム3は、軸5によって支えられ、回転駆
動部7によって正逆回転可能な状態となっている。
【0009】図2ないし図5は、ドラム2、3と多数の
針8との関係を示している。外側のドラム2の内側に、
針列を構成する多数の針8が支点ピン10によって回動
可能な状態で、ドラム2の全内周面に沿って編目ピッチ
よりも小さな間隔で並設されている。それぞれの針8
は、中間部分で例えば直角に屈曲することによって、ド
ラム2の上端面から放射方向に張り出し、先端部分でU
字状に屈曲して係止部9を形成している。内側のドラム
3は、上端部で針列のピッチと対応するスリット11を
形成し、このスリット11の中間部分で対応の針8を係
止するためのロック片12を一体的に形成している。
【0010】そして、図1に見られるように、二重のド
ラム2、3の上端部で、針8の列に対応した状態で、第
1の検出手段13、第2の検出手段14、針後退手段1
5、ミシン16および巻取り用のモータ47、ローラ4
8による糸牽引手段17がそれぞれドラム円周方向に沿
って順次設けられている。なお、前記回転駆動部6、7
は、針8の列とミシン16とを相対的に移動させる移動
手段を構成している。
【0011】図6、図7は、第1の検出手段13および
針後退手段15を示している。第1の検出手段13は、
引き上げレバー18、これに連結されたロードセルなど
の荷重センサ19およびこれらをドラム2、3の軸方向
つまり上下方向、ドラム2、3の半径方向つまり進退方
向、ドラム2、3の円周方向に移動させる送りユニット
20および上下方向駆動用のモータ21、進退方向駆動
用のモータ22、および円周方向駆動用のモータ23に
よって構成されている。また、針後退手段15は、針8
の係止部9と対応するもの例えばコ字状の板部材24、
この板部材24を進退させるリニアモータ等の進退送り
ユニット25によって構成されている。
【0012】また、図8ないし図10は、第2の検出手
段14を示している。第2の検出手段14は、針8の下
方側で、仮の編目42に対して当接可能な検出片26、
これに取り付けられたロードセルなどの荷重センサ27
および上記検出片26を進退方向に移動させるためのリ
ニアモータなどの進退送りユニット28によって構成さ
れている。なお、第2の検出手段14および針後退手段
15は、それぞれ図示しない送りユニットとモータとに
よって円周方向に移動可能に設けられている。
【0013】そして前記の回転駆動部6、7、第1の検
出手段13、第2の検出手段14、ミシン16、針後退
手段15、糸牽引手段17、手動スイッチ36および警
報手段29は、図11に示すように、制御装置30に接
続されている。また、第1の検出手段13は、図12に
示すような構成となっている。すなわち、荷重センサ1
9および標準値の設定器31は、比較器32に接続され
ており、その比較器32の出力は、糸の有無を表すもの
となっている。また、制御装置30からの駆動出力は、
比較器32の他、送りユニット20のモータ21、2
2、23を駆動するための駆動増幅器33、34、35
に入力されようになっている。さらに、第2の検出手段
14は、図13に示すような構成となっている。すなわ
ち、荷重センサ27および標準値の設定器37は、比較
器38に接続されており、その比較器38の出力は、糸
の有無を表すものとなっている。また、制御装置30か
らの駆動出力は、進退送りユニット28および第2の検
出手段14を円周方向に移動させるための図示しないモ
ータに入力されるようになっている。
【0014】次に作用を説明する。図14に示すよう
に、衿などの付属編としての編地40におけるリンキン
グ編目41に対し第1コースを仮の編目42とする捨て
編46を別の糸44で編成しておき、手作業で、仮の編
目42に対し針8を目拾いしないまま、すなわち盲刺し
の状態で編地40の全幅にわたって針刺しを行う。なお
盲刺し時には、内側のドラム3のロック片12が針8の
後方に位置するように、外側のドラム2と内側のドラム
3との位相が設定されており、これによって、針8が回
動しないようになっている。また、複数の針8は編目ピ
ッチの半分以下のピッチで並設されており、これによっ
て、針8は、1つの仮の編目42に対して1本または2
本挿入される。このあと、図15に示すように、手作業
で、別の糸44を引っぱって捨て編46を解き、仮の編
目42のみとする。
【0015】次に、手動スイッチ36によって、制御装
置30にリンキング動作を指令するための信号を出力
し、第1の検出手段13、および第2の検出手段14を
順次動作させる。まず、第1の検出手段13は、隣り合
う2本の針8の間に張架された糸44の有無を検出する
ことによって、1つの編目に対する複数の針8の存在の
有無を検出する。図16に示すように、モータ21の駆
動によって、引き上げレバー18が下に降り、次にモー
タ22によって、放射(半径)方向に移動して糸44に
近づき、次に、針8の間で引き上げレバー18が上昇す
る。図16、17に示すように、引き上げレバー18
に、糸44が引き掛けられるときと、引き掛けられない
ときとで、荷重センサ19の荷重検出の出力レベルが違
うため、比較器32は、設定器31の基準値と、荷重セ
ンサ19からの出力とを比較して、2本の針8の間に張
架された糸44の有無を検出する。
【0016】糸有りのとき、隣り合う2本の針8がとも
に同じ仮の編目42に通されていることになるので、隣
り合う針8のうち一方の針8を仮の編目42から外すべ
く後退させる。すなわち、図18に示すように、引き上
げレバー18を下降後、後退して、図6に示すように、
再び上昇させ、次に図7に示すように、進退送りユニッ
ト25を駆動して、板部材24を対応の針8の近くまで
移動させて、これに対向する針8を回動させて、起こ
す。針8を回動させた後、進退送りユニット25が駆動
し板部材24を再び針8から離間させる。引き上げレバ
ー18は、充分下降して後退することにより糸44を外
す。糸無しのときには、いずれの針8も後退させず、引
き上げレバー18は、針8の1ピッチ分だけ円周方向に
移動し、次の2本の針について、2本の針8の間に張架
された糸44の有無を検出する動作に移る。なお引き上
げレバー18は、モータ23によって、ドラム2、3の
外周を針8の1ピッチ単位で移動可能であり、針列に沿
って移動し、隣り合う2本の針8の間毎に、2本の針8
の間における糸44の有無を検出していく。このように
して、全ての針8について同様の検出を行い、同様に針
8を後退させていく。
【0017】なお、第1の検出手段13による糸44の
検出時には、内側のドラム3のロック片12が針8の後
方に位置するように設定され、針後退手段15によって
針8を回動させる際には、針8の後方にスリット11が
位置するように、外側のドラム2と内側のドラム3との
位相が設定される。
【0018】次に、図8ないし図10、図19および図
20に示すように、第2の検出手段14は、各針8の下
方における糸44の有無を確認し、仮の編目42に通さ
れていない針8を検出する。すなわち、荷重センサ27
を有する検出片26は、円周方向に移動して、図10に
示すように、対応する針8の下方に位置し、さらに、図
8、9に示すように、仮の編目42の糸44に近づく方
向に移動することによって、先端部分で糸44に当接す
る。このとき、荷重センサ27は、検出片26に加えら
れる荷重から、糸44の有無に対応するレベルの信号を
出力する。したがって、第2の検出手段14の比較器3
8は、基準値と荷重センサ27からの信号の比較によっ
て、糸44と検出片26との当接状態を検出し、糸44
の有無を検出する。
【0019】荷重が基準値よりも小さいとき、すなわち
糸無しのとき、対応する針8に仮の編目42が通されて
いないことになるため、針後退手段15は、板部材24
を動作させて、当該針8を後退させ、起こすことによっ
て、リンキング動作域から外す。その後、第2の検出手
段14は、検出片26が隣りの針8の下方に位置するよ
うに針8の1ピッチ分だけ円周方向に移動した後、同様
に糸44の有無を検出するとともに、針後退手段15も
同様に円周方向に移動し、糸無しのときには、対応の針
8を後退させる。これによって図21に示すように、進
出状態の針8において、仮の編目42に1本の針8のみ
が刺し通された状態となる。一方、制御装置30は、前
回および今回、後退させた針8の位置を記憶していく。
全ての針8について針間における糸44の有無および針
8の下方における糸44の有無を検出し終わった段階
で、内側のドラム3を回転させることによって、図3に
示すように、後退させた針8をスリット11の中心から
外し、ロック片12と対向させる。これによって、後退
させた針8は、リンキング動作に関与しない位置にロッ
クされる。
【0020】このあと、糸牽引手段17は、モータ47
およびローラ48を回転させて、糸44を針8の係止部
9に係止させながら牽引することによって、当該糸44
による仮の編目42を解き、これによって全部のリンキ
ング編目41を図22、図23に示すように針8に通
す。その後、身頃編などの他の編地45を図5に例示す
るように針8の針列に沿って手作業で適当に針刺しし、
付属編の編地40をU字状に折り曲げて適当に針刺しし
て他の編地45に対して挟み付け状態とする。この後、
制御装置30は、後退しなかった針8のピッチに対応し
て、ドラム2、3を同じ速度で回転させながら2つの編
地40、45をミシン掛け位置に案内し、ドラム2、3
の回転と同期させた状態でミシン16を駆動することに
よって、2つの編地40、45を挟み付けリンキング状
態でミシン針39の縫い糸49によりリンキング編目4
1を介して縫い合わせる。なお、ローラ48の外周に
は、糸44を保持するための図示しないクランパが取り
付けられており、作業者が糸44の端部を予めクランパ
に保持させておくものとする。また、他の編地45およ
び付属編の編地40の片側を手作業で適当に針刺しして
いるものの、その部分は裏側になるので品質上の問題は
ない。
【0021】
【実施例1の変形例】別の糸43の牽引は、糸牽引手段
17を用いないで、手で行ってもよい。また仮の編目4
2からの針8の外し方は、板部材24によらず、図24
ないし図26のようにしてもよい。すなわち、外さない
方の針8をいったん後退させて、糸44を引っ掛けた状
態とし、ノズル50から空気を噴射し噴射流によって、
糸44を上方に持ち上げながら隣の針8を後退させ、先
に後退させた針8を元の位置に戻す。このようにして、
仮の編目42から針8を外すことができる。また、ミシ
ン掛けのとき、ドラム2、3を固定とし、ミシン16を
針ピッチに対応させながらドラム2、3の円周にそって
相対的に移動させてもよい。また、1つの仮の編目42
に対する複数の針刺し状態の検出・針の後退動作より
も、空刺し針の検出・針の後退動作を先に行ってもよ
い。
【0022】
【実施例2】この実施例2は、図27ないし図40に示
されている。実施例1では、仮の編目を第1コースとす
る捨て編を予め編成したのに対し、実施例2は、仮の度
目のみをリンキング編目を通るように編成し、捨て編を
編成しない例である。この実施例のリンキング装置1
は、図27ないし図29に示すように、台51の両端部
および下方位置で3つのローラ52を備えており、かつ
台51の上中央側で目刺し機構53、目送り機構54お
よびミシン55を備えている。身頃編地などの編地56
および衿などの編地57は、はさみ付けリンキングすべ
き編地であり、これらは、ローラ52の回転によって台
51の上を移動するようになっている。
【0023】編地57は、編地位置決め手段58によっ
て位置決めされる。すなわち編地57は、テーブル60
の上に乗り、案内ローラ59の回転によって送り方向に
移動するようになっており、その移動過程で、編地端検
出センサ61は、編地57の端部を検出し、幅方向のず
れに応じて、編地57をテーブル60に押圧しながら案
内ローラ59を幅方向すなわちローラ軸の方向に移動さ
せることによって、編地端部の幅方向の変位を補正して
いく。なお、この編地端検出センサ61は、1つの光学
センサの検知領域内に占める編地面積に対応する光量に
より、または2つの光学センサを編地幅の方向に並べて
各センサからの信号の有無に応じて、編地端のずれを検
出する。また、案内ローラ59は、図示しないが、モー
タによって積極的に回転するか、または編地57に接し
て従動的に回転し、図示しないローラ軸方向の送りユニ
ットによって、軸方向に移動することにより、編地57
の端部を幅方向に修正していく。編地端検出センサ61
が1つの光学センサから構成される場合、センサからの
光量が所定値となるように、また、2つの光学センサか
ら構成される場合、目刺し機構53に近い方のセンサが
編地無し信号を出力し、かつ、目刺し機構53から遠い
方のセンサが編地有り信号を出力するように案内ローラ
59を軸方向に移動させる。
【0024】また、上記目刺し機構53は、図31に示
すように、ガイド板70、71の内部で送り方向に沿っ
て複数の目刺し用の針63を進退自在に備えており、先
端の係止部64によって、編地57の仮の編目69を係
止する。複数の目刺し用の針63は、編地57の編目ピ
ッチよりも充分小さいピッチで並設されている。なおガ
イド板71は図32に示すように、くし歯状のスリット
72を形成しており、このスリット72の部分で針63
と対応している。そして、これらの針63は、ガイド板
70と共に、U字状に折り返された編地57の内部に入
り込んでいる。目刺し機構53は、目刺し用の針63を
上下運動および針63の延在方向に進退運動させるため
の送りユニットを内蔵している。
【0025】また目送り機構54は、図34、35に示
すように、目刺し用の各針63と対応する位置で、目刺
し用の針63と同数の複数の目送り用の針65を編地5
6、57の送り方向に備えており、目送り針65を上下
運動および針65の延在方向に進退運動させるための送
りユニットを内蔵している。さらに、目送り機構54の
本体は、目送り針65とともに編地の送り方向について
往復運動可能に設けられており、編地56、57の送り
と同期して移動する。これらの針65は、下向きに屈曲
しており、その先端は針63の係止部64と対応してい
る。そして、ミシン55は、ミシン針66によって、編
地56に対してはさみ付け状態の編地57を縫い糸73
によって編地56に縫い付ける。なお、目刺し用の針6
3の下流側に糸牽引手段74として一対の巻取り用のロ
ーラ67、モータ68が設けられている。
【0026】図27ないし図30に示すように、編地5
6の端部に対して、細い幅の編地57がU字状に折り返
した状態で重ね合わされ、編地57の上側の部分は、テ
ーブル60の上に乗っている。この状態で、編地56、
57は、ローラ52の回転によって、台51の上を滑り
ながら送り方向に移動する。この移動過程で、編地端検
出センサ61は、編地57の上側の端部を検出し、その
幅方向の変位に応じ、当該変位を打ち消す方向に案内ロ
ーラ59をローラ軸方向に変位させることによって、編
地56に対して編地57の上側の端部を位置決めしなが
ら繰り出す。
【0027】図31、38、39に示すように、針63
に編地57に形成されている仮の編目69を一部の幅に
わたり自動的に盲刺しする。すなわち、針刺し過程で、
針63は、図31に示すように、図示しない針操作ユニ
ットによってガイド板71の間のスリット72を通っ
て、上方に移動し、針刺し状態となる。ここでの針刺し
は、盲刺しであるから、1本の目刺し用の針63が、必
ずしも1つの仮の編目69と対応していない。そこで、
図33に示すように、隣り合う2本の針63の間に張架
された別の糸75の有無を第1の検出手段13としての
光電センサ76が検出する。糸75が検出されていなけ
れば、光電センサ76の両側にある2本の針63が同一
の仮の編目69に通されていることにならないが、光電
センサ76が糸75を検出したときには、同一の仮の編
目69に複数(2本)の針63が通されていることにな
る。したがって、糸有り時に、図36、40に示すよう
に、いずれか一方の針63を下降後後退させて、当該仮
の編目69から外し、図41のように、1つの仮の編目
69に対し1つの針63のみを針刺し状態とする。
【0028】次に図33に示すように、各針63に対応
する糸75の有無を第2の検出手段14としての光電セ
ンサ77が針63の下方で検出する。光電センサ77が
糸75を検出するとき、対応の針63に仮の編目69が
通されていることになるが、光電センサ77が糸75を
検出していないとき、当該針63は、仮の編目69に通
されておらず、いわゆる空刺し針となっている。そして
図40に示すように、糸無し時に、それに対応する針6
3を後退させる。次に、図40に示すように、仮の編目
69を形成する別の糸75を針63の係止部64に係止
させながら、糸牽引手段74としての一対のローラ67
によって牽引して、一部のリンキング編目62を針63
に通す。目送り用の針65においても先に後退した針6
3と対応する所定の針65を後退させることによって、
図34に示すようにリンキング編目62を通している針
63の針ピッチと一致させる。次に、図35に示すよう
に進出状態の針63および針65を同時に引き下げて、
リンキング編目62を目送り用の針65の針列に目移し
する。第1の検出手段13、第2の検出手段14および
糸牽引手段74の動作中、ローラ52は停止状態におか
れる。
【0029】なお、光電センサ76、77は、各針毎に
複数設けてもよいし、単一のものを針63の1ピッチず
つ移動させて上記の検出動作を行わせてもよい。上記一
対のローラ67の1回の回転量は、目刺し用の針63に
対応する複数の仮の編目69を形成している別の糸75
の長さに相当する量Lである。また、目刺し用の針63
に対応しない仮の編目69のうち、最も送り方向下流側
の仮の編目69a(図30参照)を把持可能なように、
編地端検出センサ61と目刺し用の針63との間にクラ
ンパを設け、別の糸75の牽引時にクランパによって仮
の編目69aを把持すれば、糸の解れを防止できる。
【0030】この後、ローラ52を回転させて編地5
6、57を送るとともに、針65を図28に示すよう
に、針ピッチに合わせて矢印方向に移動させながら、ミ
シン55を同期駆動する。最も上流側の針65がミシン
針66に達したとき、ローラ52およびミシン55を停
止するとともに、針65を上昇させ、その状態で針列を
元の位置まで移動させる。その後、上記の動作を繰り返
す。このようにして、編地56、57は、はさみ付け状
態で、表側で目拾いされ、かつ裏側で目拾いされないま
ま、縫い糸73により縫い合わされる。
【0031】
【実施例2の変形例】上記実施例2では、一方の針列
(針63)から他方の針列(針65)に目移しした後、
他の針列をミシン55の側へ移動させていたが、他方の
針列は削除し、一方の針列を直接移動させてもよい。詳
細には、別の糸75を牽引して、針63にリンキング編
目62を通した後、後退しなかった針63のピッチに合
わせてそのまま針63をミシン55側へ移動させながら
縫製する。最も上流側の針63がミシン針66に達した
とき、図36のように全部の針63を一斉に運動させて
編目62から外し、その後、針63を元の位置まで戻
す。もちろん、2つのガイド板70、71は、移動しな
いように構成されるとともに、ガイド板71は、針63
のミシン55側への移動時に針63と干渉しないよう
に、形状および支持態様を適宜変更する必要がある。
【0032】1編目複数針刺し状態の検出、編目に刺さ
れていない針の検出は、光電センサによらず実施例1の
ように荷重センサを用いて行うようにしてもよい。
【0033】応用例として、盲刺しする針列の針ピッチ
を編目ピッチに対して充分に小さくしておけば、仮の編
目の盲刺し時に、全ての仮の編目はいずれかの針に対し
て針刺し状態となり得る。しかし、万一に備え、盲刺し
後に、針刺しされていない仮の編目(以下「空編目」と
いう)の有無を検出し、空編目有りのときに異常信号
(警報や装置の停止信号)を出力する機能を付加してお
くことが望ましい。
【0034】その例として下記のものが考えられる。
(1)編目に通されていない針(光電センサや荷重セン
サによって検出する。)の数が図42の条件を満たし
たとき空編目有りと判断する。また条件のとき、空編
目なしと判断する。
【0035】(2)図43、44で、別の糸75を所定
の長さLだけ牽引する際に、糸牽引手段74にかかる負
荷(モータ68の駆動電流値)のピーク(針63の係止
部64と別の糸75との係合)時が所定数に達していな
いとき、空編目有りと判断する。すなわち図43に示す
ように、一対のローラ67を駆動するモータ68と、駆
動増幅器78との間に電流検出回路79を介在させてお
き、その電流検出回路79の出力と設定器80によって
与えられる基準値とを比較器81によって検出し、その
大小関係の出力を比較器出力としてカウンタ82に送り
込む。カウンタ82は、モータ68に連結されたエンコ
ーダ83の回転量を検出する回転量検出器84の出力を
入力している。回転量検出器84は、モータ68の回転
量が別の糸75を所定の長さLだけ牽引するための値に
達したときに信号をカウンタ82へ出力する。カウンタ
82は、その信号を入力したとき、カウント値が所定の
値に達していない場合に警報信号を出力することにな
る。
【0036】(3)別の糸75を所定の長さLだけ牽引
する間に、上記負荷のピークの周期Tが所定値T0より
大きいとき、空編目有りと判断するようにしてもよい。
このときのモータ68の回転量を検出することによっ
て、空編目糸の特定が可能となる。
【0037】また、図45、46に示すように、盲刺し
時に、1つの針63に複数の仮の編目69が刺し通され
た状態となったことを検出する機能を付加すればなお好
ましい。例えば、図46に示すように、1つの針63に
複数の仮の編目が通されていると、糸75の牽引時に糸
牽引手段74にかかる負荷が異常に大きくなる。よっ
て、モータ68の電流値がしきい値を超えたときに、1
針複数編目状態として、異常信号を出力するようにして
もよい。
【0038】
【発明の効果】本発明では、高度な画像処理装置を用い
ることなく、リンキング編目への針刺しが可能となり、
よってリンキング装置の構成がより簡単にでき、高度な
画像処理技術を応用しなくても、リンキング工程が行え
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1でのリンキング装置の概略的な斜面図
である。
【図2】ドラムと針との相対位置関係の斜面図である。
【図3】ドラムと針との相対位置関係の斜面図である。
【図4】ドラムと針との相対位置関係の側面図である。
【図5】ドラムと針との相対位置関係の側面図である。
【図6】第1の検出手段および針後退手段(板部材)の
斜面図である。
【図7】第1の検出手段および針後退手段(板部材)の
斜面図である。
【図8】第2の検出手段の側面図である。
【図9】第2の検出手段の側面図である。
【図10】第2の検出手段の正面図である。
【図11】制御装置とこれによって制御される部分のブ
ロック線図である。
【図12】第1の検出手段のブロック線図である。
【図13】第2の検出手段のブロック線図である。
【図14】編地の大編目に針を盲刺し状態で通した状態
の平面図である。
【図15】編地から捨て編部分を取り除いた状態の平面
図である。
【図16】2本の針の間で糸の有無を検出する過程の斜
面図である。
【図17】大編目の糸を引き上げた状態の斜面図であ
る。
【図18】大編目内の2本の針のうち1本の針を後退さ
せるときの斜面図である。
【図19】大編目間で1本の針を後退させた状態の斜面
図である。
【図20】不要な針を後退させるときの斜面図である。
【図21】大編目内に1本の針のみが通された状態の平
面図である。
【図22】別の針を牽引してリンキング編目に針を通す
ときの斜面図である。
【図23】リンキング編目に針を通した状態の斜面図で
ある。
【図24】大編目から1本の針を外すときのノズルの位
置関係の斜面図である。
【図25】ノズルを動作させて1本の針を大編目から外
す状態の斜面図である。
【図26】大編目から1本の針を外した状態の斜面図で
ある。
【図27】実施例2によるリンキング装置の概略的な斜
面図である。
【図28】実施例2によるリンキング装置の概略的な正
面図である。
【図29】実施例2によるリンキング装置の要部の拡大
側面図である。
【図30】針刺し工程での要部の拡大平面図である。
【図31】針刺し工程での要部の拡大側面図である。
【図32】大編目に対する針刺し状態を検出する光電セ
ンサの対応関係の平面図である。
【図33】ガイド板の一部の平面図である。
【図34】所定の針を後退させたときの状態の拡大側面
図である。
【図35】編目を目移しする状態の側面図である。
【図36】針の移動経路を示す側面図である。
【図37】リンキングすべき編地の平面図である。
【図38】大編目に針を通す状態の斜面図である。
【図39】大編目に針を盲刺しにより通した状態の斜面
図である。
【図40】大編目に通された針をリンキング編目に通す
過程の斜面図である。
【図41】リンキング編目に針を通した状態の説明図で
ある。
【図42】編目と針ピッチとの対応関係の説明図であ
る。
【図43】モータの負荷から針刺しされていない編目を
検出するための回路図である。
【図44】図43の回路での回転量に対する電流値の説
明図である。
【図45】2つの大きな編目に対する針の対応関係の説
明図である。
【図46】2つの大きな編目に対する針の対応関係の説
明図である。
【符号の説明】
1 リンキング装置 8 針 9 係止部 13 第1の検出手段 14 第2の検出手段 15 針後退手段 16 ミシン 17 糸牽引手段 40 編地 41 リンキング編目 42 仮の編目 43 編糸 44 別の糸 45 編地 46 捨て編 53 目刺し機構 54 目送り機構 55 ミシン 56 編地 57 編地 58 編地位置決め手段 62 リンキング編目 63 針 64 係止部 65 針 66 ミシン針 74 糸牽引手段 75 別の糸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮川 真一 石川県金沢市野町5丁目18番18号 津田駒 工業株式会社内 (72)発明者 山本 賢治 石川県金沢市野町5丁目18番18号 津田駒 工業株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方の編地に、編糸とは別の糸で、縫い
    合わされるべき編目を通り、かつ、縫い合わされるべき
    編目より大きい度目を有する仮の編目を編成する工程
    と、 先端に係止部を有する複数の針が編目ピッチより小さい
    ピッチで並設された針列に、上記仮の編目を盲刺しする
    工程と、 1つの仮の編目に複数の針が刺し通されている状態の有
    無を検出し、有りのとき1つの針を残して他の針を仮の
    編目から外すべく後退させる工程と、 仮の編目に刺されていない針の有無を検出し、有りのと
    き、仮の編目に刺されていない針を後退させる工程と、 上記別の糸を牽引して、縫い合わされるべき編目を対応
    の針に通す工程と、 針に他の編地を刺し通す工程と、 縫い合わされる編目を刺し通している針のピッチに対応
    して、ミシンと針列とを相対的に移動させながら、一方
    の編地を他の編地と縫い合わせる工程と、 からなることを特徴とするリンキング方法。
  2. 【請求項2】 縫い合わされるべき編目を通り、かつ、
    縫い合わされるべき編目よりも大きい度目を有する仮の
    編目が編糸とは別の糸で編成されている一方の編地と、 先端に係止部を有する複数の針を編目ピッチより小さい
    ピッチで並設している針列と、 上記仮の編目が盲刺しされている針列に対し、隣接する
    針間に張架された編糸の有無を検出する第1の検出手段
    と、 針毎に対応する糸の有無を検出する第2の検出手段と、 第1の検出手段からの糸有り信号に基づいて、隣接する
    針のうち一方を仮の編目から外すべく後退させ、第2の
    検出手段からの糸無し信号に基づいて、対応の針を後退
    させる針後退手段と、 上記別の糸を牽引して縫い合わされるべき編目を針に刺
    し通す糸牽引手段と、 針列とミシンとを、縫い合わされるべき編目を刺し通し
    ている針のピッチに合わせて相対的に移動させる移動手
    段と、 一方の編地を他の編地と縫い合わせるミシンと、 からなることを特徴とするリンキング装置。
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