JPH08308563A - Tリンパ球を試験管内で活性化する方法 - Google Patents

Tリンパ球を試験管内で活性化する方法

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JPH08308563A
JPH08308563A JP8117260A JP11726096A JPH08308563A JP H08308563 A JPH08308563 A JP H08308563A JP 8117260 A JP8117260 A JP 8117260A JP 11726096 A JP11726096 A JP 11726096A JP H08308563 A JPH08308563 A JP H08308563A
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aids
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ロック フー シュー
Joyce Zarling
ザーリング ジョイス
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エイズウイルスに特異性のTリンパ球を試験
管内で活性化する方法を提供する。 【解決手段】 患者またはエイズウイルスエピトープに
暴露された組織適合性供血者から分離したリンパ球を試
験管内でエイズウイルスエピトープに暴露して、エイズ
ウイルスに特異性のTリンパ球を活性化することを含む
Tリンパ球を試験管内で活性化する方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はエイズ(AIDS)
ウイルスに感染した患者の処置における養子免疫療法
(adoptive immunotherapy) の方法を指向し、エイズウ
イルスに対する免疫応答を仲介するT細胞の試験管内活
性化、これらのT細胞の膨張(expansion)を含み、それ
が次いで患者に接種され、エイズウイルス感染細胞を特
異的に指向する細胞仲介免疫応答が患者に移入される。
本発明は分離、試験管内活性化、免疫特異性の実証、活
性化したリンパ球の膨張および投与に備え、それはエイ
ズウイルス抗原に対する生体内T細胞免疫応答の仲介に
使用できる。本発明の方法は患者または免疫系がエイズ
ウイルス抗原(類)に暴露された組織適合性供血者から
のリンパ球の分離および該リンパ球のエイズウイルス関
連エピトープ類に対する暴露による試験管内活性化を含
む。エイズウイルス抗原類に対し反応性のTリンパ球の
膨張およびエイズウイルス関連障害を患う患者中へのT
細胞の接種が免疫療法の有用な形態を提供するであろ
う。
【0002】
【従来の技術】
(2.1)エイズウイルス 後天性免疫不全症候群(エイズ)は主に患者の細胞仲介
免疫応答の損傷に起因する重大な免疫不全により確認さ
れる疾患である〔ゴットリーブ(Gottlieb, M.) ほか、
1981、ニュー・イングランド・ジャーナル・オブ・
メディシン(N.Engl.J.Med.)、305:1425;マス
ール(Masur, J.)ほか、1981、ニュー・イングラン
ド・ジャーナル・オブ・メディシン(N.Engl.J.Med.)、
305:1431)。疾患の2つの臨床的現出:(a)
慢性リンパ節障害、白血球減少および疾患が進行すると
2から0.1またはそれ以下に移動する正常な末梢ヘルパ
ーとサプレッサーTリンパ球との比(OKT4:OKT
8)の逆転を生ずる末梢血ヘルパー細胞(OKT4細
胞)の定量的低下により確認されるリンパ節障害症候群
といわれる前駆期、並びに(b)OKT4細胞の低下お
よび正常なOKT4:OKT8比の逆転、絶対リンパ球
減少、並びに主にニューモシスティス・カリニ(Pneumo
cystis carnii)による反復性日和見感染により確認され
るエイズといわれる免疫不全状態、が認められ、この後
者の期は多くの場合に遂には死に関連づけられる。患者
の一定の亜集団はリンパ腫およびカポジ肉腫の高い発生
率を有する。現在該疾患に対する治療法がない。
【0003】疫学的データ並びに該疾患を得た患者の型
に関連する情報は親密接触により伝達される感染性因子
が該疾患の原因であるかもしれないことを示唆した。そ
の後3つのグループが、エイズの原因因子がヘルパーT
リンパ球に対する指向性を有するレトロウイルスである
強固な証拠を提供した。これらのグループは (a)ガロウ(R.C.Gallo)および共同研究者はナショナ
ル・インスティチュート・オブ・ヘルス(National Ins
titute of Health) でエイズおよびプレエイズの患者か
ら細胞変性レトロウイルス(HTLV III) を分離する
ことができた〔ガロウ(Gallo, R.C.)ほか、1984、
サイエンス(Science)、224:500;ポポビック
(Popovic, M.)ほか、1984、サイエンス(Scienc
e)、224:497〕。彼らはまたエイズの患者の血清
中にHTLV IIIに対する抗体を検出した。 (b)モンタニール(L.Montagnier) および共同研究者
はパスツール研究所で頚部リンパ節障害を示し、エーズ
に対するおそれのあった患者からTリンパ指向性レトロ
ウイルス(LAV)を分離した〔バレ・シノウシ(Barr
e-Sinoussi, F.)ほか、1983、サイエンス(Scienc
e)、220:868〕。このグループはまたエイズ患者
の血清中のLAVに対する抗体を示すことができた〔カ
リサンスラマン(Kalysansraman, V.S.)ほか、198
4、サイエンス(Science)、225:321〕。さら
に、彼らはエイズを生じた供血者から血液を受けた後で
エイズを生じた患者のリンパ球からLAVを分離するこ
とができた〔フェオリノ(Feorino, P.M.)ほか、198
4、サイエンス(Science)、225:69〕。 (c)レビイ(J.Levy) および共同研究者はエイズの患
者の末梢単核細胞から感染性レトロウイルス(エイズ関
連レトロウイルスまたはARVと称される)を分離した
〔レビイ(Levy, J.A.) 、1984、サイエンス(Scie
nce)、225:840〕。 である。
【0004】3つのウイルスはすべて独立に分離された
けれども、それらはすべておそらく同じレトロウイルス
サブグループに属し〔レビー(Levy)ほか、1984、サ
イエンス(Science)、225:840)、ここに一団と
してLAV/HTLV IIIとして示される。レトロウイ
ルスの一般的構造はウイルスが細胞出芽の過程中に得る
脂質含有エンベロープにより囲まれたリボ核タンパク質
コアの構造である。ウイルスのエンコードする糖タンパ
ク質がエンベロープ内に包埋され、外方へ突出する。こ
れがウイルスの宿主範囲を決定し、感受性細胞の表面上
の特異レセプターと反応する。中和性抗体はエンベロー
プ糖タンパク質に結合し、細胞の表面上のレセプターと
のそれらの相互作用を遮断すると思われる〔「腫瘍ウイ
ルスの分子生物学(The Molecular Biology of Tumor V
iruses) 」、ジョン・トーズ(John Tooze) 編、197
3、コールド・スプリング・ハーバー・ラボラトリー
(Cold Spring Harbor Laboratory)、534〜535
頁;「RNA腫瘍ウイルス(RNA Tumor Viruses)」、ワ
イスほか(R.Weiss, N.Teich, H.Varmus and J.Coffin)
編、1982、コールド・スプリング・ハーバー・ラボ
ラトリ(Cold Spring Harbor Laboratory)、226〜2
27頁および236〜237頁〕。LAV/HTLV I
IIの特定事例においてTリンパ球のサブセット上に存在
するT4抗原がウイルスに対するレセプターまたはレセ
プターの一部分である証拠が存在する〔ダルグライシュ
(Dalgleish, A.G.)ほか、1984、ネーチャ(Natur
e) 、312:763;クラツマン(Klatzmann, D.)ほ
か、1984、ネーチャ(Nature) 、312:76
7〕。LAV/HTLV IIIのRNAゲノムはgag 遺伝
子を含み、それがウイルスの内部構造タンパク質(コア
タンパク質)をコードし、ウイルス群特異性抗原ウイル
ス粒子関連逆転写酵素をコードするpol 遺伝子、および
ウイルス糖タンパク質をコードするenv 遺伝子を規定す
る。他の領域例えばsor および3′−orf は読取り枠を
含むゲノムの領域を示し、これらの領域の機能は現在知
られていない。
【0005】(2.2)レトロウイルス抗原に対する細胞
仲介免疫 レトロウイルスに対するT細胞の抗原特異性に関してほ
とんど知られていない。しかし、フレンド・アンド・モ
ロニー(Friend and Moloney) マウス白血病ウイルス
(MuLV) のエンベロープ糖タンパク質、gp70、は
MuLV免疫マウスT細胞により認識されることが報告
された〔マチス(Matis, L.A.)ほか、1985、ジャー
ナル・オブ・イムノロジー(J.Immunol.) 、135:7
03〜705;フライヤー(Flyer, D.C.)ほか、198
3、ネーチャー(Nature) 、305:815〜81
8〕。プラータ(Plata)ほか〔アブストラクト、コミュ
ニケーション(Communicaton) 、161:527k、エ
イズに関する国際会議(International Conference on
AIDS) 、1986年6月23〜25日、パリー、フラン
ス〕はマウスがトランスフェクションしたMuLV誘導
腫瘍上に発現されたエンベロープまたはgag 抗原に対し
細胞毒性T細胞を発生できることを示した。ヒトTリン
パ指向性ウイルスI型(HTLV−I)に感染した細胞
を指向するTリンパ球が示された〔ミツヤ(Mitsuya,
H.)ほか、1983、ジャーナル・オブ・エクスペリメ
ンタル・メディシン(J.Exp.Med.) 、158:994〜
999〕が、しかし認識される抗原は報告されなかっ
た。
【0006】(2.3)ウイルスを指向するT細胞の試験
管内活性化 抗体に加えて、T細胞仲介免疫が多く種々の外被ウイル
スにより起される疾患に対する耐性またはそれからの回
復に重要な役割を果たすことが示された。ウイルス感染
細胞を特異的に認識できるTリンパ球はウイルス感染し
たかまたは免疫処置した動物のリンパ球をウイルス、ウ
イルスタンパク質、またはウイルスペプチドで刺激する
ことにより試験管内で生成させることができることを示
す若干の研究があった。マウスにおける例にはインフル
エンザウイルス〔ツビーリンク(Zweerink, H.J.) ほ
か、1980、ネーチャー(Nature) 、267:35
1〕、単純ヘルペスウイルス(HSV)〔ローマン(Lo
wman, M.J.P.) ほか、1980、インフェクション・ア
ンド・イミュニティー(Infec.Immun.) 、30:45
1〕、またはマウス白血病/肉腫ウイルス〔フェルナン
デズークルツ(Fernandez-Cruz, E.) ほか、1979、
ジャーナル・オブ・イムノロジー(J.Immunol.) 、12
3:1772〕に感染した細胞を特異的に認識するTリ
ンパ球が含まれる。そのような感作T細胞は、ウイルス
またはウイルス抗原による刺激に応答して増殖およびリ
ンフォカインの生成を生ずるT細胞の能力により測定し
て細胞障害活性(または細胞毒性Tリンパ球、CTL、
として示される)および(または)Tヘルパー細胞活性
を有することが示された。試験管内活性化T細胞を実験
動物に接種したときに免疫療法に有用であることができ
る証拠はウイルス活性化したマウスT細胞またはT細胞
クローンを、インフルエンザ〔ルカチャ(Lukacher, A.
E.) ほか、1984、ジャーナル・オブ・エクスペリメ
ンタル・メディシン(J.Exp.Med)、160:814)、
リンパ球性脈絡骨髄膜炎ウイルス〔ビルネほか(Byrne,
J.R.and Oldstone, M.B.A.)、1984、ジャーナル・
オブ・ビロロジー(J.Virol)、51:682〕、単純ヘ
ルペスウイルス(HSV)〔ラーセン(Larsen, H.L.)
ほか、1984、ジャーナル・オブ・ビロロジー(J.Vi
rol.) 、50:56;セチ(Sethi, K.K.)ほか、198
3、ジャーナル・オブ・ビロロジー(J.Virol.) 、6
4:443〕またはマウス白血病ウイルス〔チーバー
(Cheever, M.A.)ほか、1986、ジャーナル・オブ・
エクスペリメンタル・メディシン(J.Exp.Med.) 、16
3:1100〕のようなウイルスにより起される疾患ま
たは死に対する耐性を養子移入できる所見に基く。さら
に、インターロイキン2(IL−2)で非特異的に活性
化され、リンフォカイン活性化キラー(LAK)細胞と
して示されるマウスリンパ球は種々のマウス腫瘍からの
転移の除去に免疫療法的に有用であることが示された
〔ローゼンベルグ(Rosenberg, S.A.)、1985、J.Ma
tl.Cancer Dist.,75:595;マズンダーほか(Mazu
mber, A. and Rosenberg, 1984、ジャーナル・オブ
・エクスペリメンタル・メディシン(J.Exp.Med.) 、1
59:225〕。
【0007】ウイルスまたはウイルス抗原で末梢血リン
パ球(PBL)を刺激することによりヒトのTヘルパー
および(または)細胞毒性T細胞を活性化することもま
た可能であった。例えば、HSV〔セチ(Sethi, K.K.)
ほか、1980、ネーチャー(Mature) 、270:59
2;ヤスカワほか(Yasukawa, M.and Zarling, J.)、1
984、ジャーナル・オブ・イムノロジー(J.Immuno
l.) 、133:422〕またはインフルエンザウイルス
〔ビディソン(Biddison, E.W.) ほか、1981、ジャ
ーナル・オブ・イムノロジー(J.Immunol.) 、122:
660;マクマイクルほか(McMichael, A.J.and Askon
as, B.A.) 、1979、ユーロピアン・ジャーナル・オ
ブ・イムノロジー(Eur.J.Immunol)、5:705〕を特
異的に認識するヒトT細胞が試験管内で生成された。H
SV系において精製HSV、クローン化し哺乳動物中に
発現されたHSV糖タンパク質、および個々のHSVペ
プチドがHSV特異性ヒトT細胞を活性化することが報
告された〔ザーリング(Zarling, J.M.)ほか、198
6、ジャーナル・オブ・イムノロジー(J.Immunol.) 、
136:4669;デフレイタス(DeFritas, E.C.) ほ
か、1985、プロシーディングズ・オブ・ザ・ナショ
ナル・アカデミー・オブ・サイエンス(Proc.Natl.Aca
d.Sci.)USA、82:3425〕。試験管内感作ウイ
ルス特異性ヒトT細胞の使用は報告されなかったけれど
も、最近、ヒトLAK細胞が癌患者にIL−2とともに
接種された後種々の腫瘍の退行を生ずることができるこ
とが報告された〔ローゼンベルグ(Rosenberg, S.A.)ほ
か、1985、ニュー・イングランド・ジャーナル・オ
ブ・メデイシン−(N.Eng.J.Med.) 、313:148
5〕。しかしLAK細胞はまた宿主病に対する移植片に
関連すると同様の副作用を生ずることができる。これら
の副作用は部分的には正常リンパ球が、癌細胞に加え
て、LAK細胞により殺されることができる最近の観察
により説明することができる〔ソンデル(Sondel, P.
M.) ほか、1985、サイエンス(Science)、228:
1785〕。
【0008】(2.3.1)組換え体ワクシニアウイルスに
よる研究 異質ウイルスの抗原を発現する組換え体ワクシニアウイ
ルスが実験動物中で異質ウイルスによる攻撃に対する耐
性を誘導することが認められた。例にはHSV糖タンパ
ク質(クレマー(Cremer, K.J.) ほか、1985、サイ
エンス(Science)、228:1985〕、狂犬病ウイル
ス表面抗原〔ブランコウ(Blancou, J.)ほか、198
6、ネーチャー(Nature) 、322:373〕、および
インフルエンザウイルス核タンパク質(スミス(Smith,
G.L.)ほか、プロシーディングズ・オブ・ザ・ナショナ
ル・アカデミー・オブサイエンス)USA、80:71
55;ユーデル(Yewdell, J.W.)ほか、1985、プロ
シーディングズ・オブ・ザ・ナショナル・アカデミー・
オブサイエンス(Proc.Natl.Acad.Sci.)、USA、8
2:1785〕が含まれる。インフルエンザウイルス核
タンパク質を発現する組換え体ワクシニアウイルスは免
疫処置マウス中でインフルエンザウイルスに特異的なT
細胞仲介免疫を誘導することが報告された〔ベニンク
(Bennink, J.R.)ほか、1984、ネーチャー(Natur
e) 、311:578〕。さらに、インフルエンザウイ
ルス核タンパク質を発現する組換え体ワクシニアンウイ
ルスで感染した標的細胞を用いてインフルエンザウイル
ス核タンパク質がインフルエンザ血清反応陽性供血者か
らの細胞毒性T細胞により認識されることが示された
〔マクマイクル(McMichael, A.J.)ほか、1986、ジ
ャーナル・オブ・ゼネラル・ビロロジー(J.Gen.Viro
l.) ,67:719〕。同様に我々は最近HSV糖タン
パク質を発現する組換え体ワクシニアウイルスで感染し
たヒト標的細胞がHSVに特異的なヒトCTLクローン
により認識されることを認めた〔ザーリング(Zarling,
J.M.)ほか、1986、ジャーナル・オブ・ビロロジー
(J.Virol.) 、59:506〕。我々はまたHSV糖タ
ンパク質を発現する組換え体ワクシニアウイルスで、H
SVに感染したヒトのBPLを刺激することによりHS
V感染細胞に特異的なヒトT細胞クローンを生成させる
ことができた〔ザーリング(Zarling)ほか、ジャーナル
・オブ・ビロロジー(J.Virol.) 前掲〕。
【0009】
【発明の概要】本発明はエイズ関連障害の養子免疫療法
においてTリンパ球の試験管内活性化を用いる方法を指
向する。本発明のリンパ球はエイズまたはエイズ関連コ
ンプレックス(ARC)患者自体および、エイズウイル
スによる自然暴露によるかまたはエイズウイルス関連エ
ピトープ類による接種により免疫されたHLA適合性供
血者を含み、それらに限定されないエイズウイルス抗原
に免疫系が暴露された個体から分離することができる。
該リンパ球はエイズウイルスのエピトープ(類)に関連
するペプチドまたはタンパク質に暴露することにより試
験内で刺激される。これらのエピトープは組換え体ベク
ター例えばウイルスを含む組成物中に、あるいは天然、
組換えまたは合成のいずれでも精製したタンパク質また
はペプチド中に含まれることができる。
【0010】本発明は患者に接種する前に活性化したT
リンパ球、および細胞培養中の活性化したリンパ球の膨
張によりエイズウイルスエピトープ類に対する反応性の
実証に備える。エイズウイルス反応性T細胞による患者
の接種は他の治療規制例えばIL−2、インターフェロ
ン、抗LAV/HTLV III抗体、抗ウイルス薬、骨髄
移植などを伴うことができ、または伴わないことができ
る。非常に最近には、細胞毒性T細胞(CTL)および
リンフォカイン活性化キラー(LAK)細胞によるLA
V/HTLV III感染リンパ球の溶解が記載された〔ケ
ーニッヒ(Koenig, S.) ほか、アブストラクト、コミュ
ニケーション(Communication)、26:§3a、エイズ
に関する国際会議(International Conference on AID
S) 、1986年6月23〜25日、パリー、フラン
ス〕。エイズウイルス血清反応陽性固体中のLAV/H
TLV III感染標的に対する細胞毒性の存在に対する証
拠が見出された。さらにクロウカ(Krowka) ほか〔アブ
ストラクト、コミュニケーション(Communication)3
0:S3e、エイズに関する国際会議(International
Conference on AIDS) 、1986年6月23〜25日、
パリー、フランス〕は若干のエイズウイルス血清反応陽
性供血者末梢血リンパ球が組換え体エイズウイルス抗原
に応答して増殖および(または)IL−2の放出を生ず
る証拠を提供した。
【0011】本発明によるエイズウイルス感染の免疫療
法に対するエイズウイルス特異性T細胞の使用の利点
は、これらのT細胞がウイルス感染細胞を認識するがし
かし正常細胞を認識しないことであろう。IL−2中の
ヒト細胞の連続成長を含め、哺乳動物細胞の大規模培養
に対する工学の最近の進歩〔フェダーほか(Feder, J.a
nd Tolbert, W.) 、1983、サイエンティフィック・
アメリカン(Sci.American) 、248:36;アルトシ
ュラー(Artschuller, G.L.)ほか、1986、バイオテ
クノロジー・アンド・バイオエンジニアリング(Biotec
h.and Bioengineering) 、28:646〕はエイズウイ
ルスに感染した固体を治療するための養子免疫治療法の
研究を可能にする。本発明の特定態様において、エイズ
ウイルスエンベロープ決定基を発現する組換え体ウイル
スで免疫処置したマカクおよびチンパンジーから分離し
たリンパ球、並びにエイズウイルスに対し血清反応陽性
である患者から得られたヒトリンパ球を試験管内でエイ
ズウイルスエンベロープエピトープ類および(または)
エイズウイルスエンベロープエピトープ類を発現する組
換え体ワクシニアウイルスに暴露して増殖を誘導した。
刺激されたマカクリンパ球は刺激後IL−2を生ずるT
細胞であると示された。さらにヘルパーまたは細胞障害
活性のT細胞がチンパンジー中に生成された。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明は患者に接種する前のリン
パ球のエイズウイルス関連エピトープ(類)による試験
管内活性化を含む、エイズウイルス感染患者の免疫療法
処置方法を指向する。活性化したT細胞を細胞培養中で
膨張させ、養子免疫療法の形態として単独または他の治
療規制と組合せてエイズウイルスに感染した患者に接種
する。末梢血リンパ球(PBL)がエイズウイルス感染
細胞を特異的に認識することができ、該ウイルスまたは
ウイルス感染細胞の除去に寄与することができるがしか
し正常細胞を除去しないようにそれを特異的に活性化す
る方法が記載される。そのように活性化したPBLはそ
れらの効果を、ウイルス感染細胞に対する直接的殺作用
により、あるいは感染性ウイルスの生成を抑制でき、ま
た(または)他の細胞をウイルス感染細胞に対する殺作
用に対して活性化できるリンフォカインの生成により仲
介することができる。 本発明の方法は単に説明のために次の段階:(a)Tリ
ンパ球の分離、試験管内活性化、および膨張、(b)特
異的細胞仲介免疫の誘導の実証、並びに(c)活性化し
たT細胞の患者中への接種、に分けることができる。論
議を平明にするために、方法は主にエイズウイルスエン
ベロープ糖タンパク質を発現する組換え体ワクシニアウ
イルスの使用に関して論議される。しかし、同一方法は
異なるエイズウイルス関連エピトープ類例えばgagタ
ンパク質を発現する他の組換え体ウイルスの使用、ある
いは他の組換えDNA工学によるかまたは化学合成によ
り生成したかあるいはウイルス粒子、患者の血液または
血清などから精製したペプチドまたはタンパク質の使用
のために類似の方法で適用することができる。
【0013】(4.1)リンパ球の分離、活性化、および
膨張 試験管内活性化に用いるリンパ 球はエイズウイルスエ
ピトープ類を指向するTリンパ球である。これらのT細
胞はエイズウイルス関連エピトープ類に暴露された、か
つヒト白血球抗原(類)(HLA)に対し適合性である
個体から末梢血リンパ球(PBL)を分離することによ
り得ることができる。そのような適当な個体には患者自
身(エイズまたはエイズ関連コンプレックス、ARC、
を有することができる)、あるいはエイズウイルスに対
する自然暴露により、またはエイズウイルス関連エピト
ープ類による接種によりエイズウイルス関連エピトープ
類に暴露されたHLA適合供血者が含まれる。本発明は
Tリンパ球の試験管内刺激におけるエイズウイルスのエ
ピトープ(類)に関連するペプチドまたはタンパク質の
使用を指向する。これらのペプチドまたはタンパク質に
は公知の種々の粒子によりエイズウイルス粒子、患者血
液、血清などから精製できる天然由来分子が含まれる。
例えば、LAV/HTLV IIIエンベロープ糖タンパク
質は破壊LAV/HTLV IIIからレンチル(lentil)
レクチンクロマトグラフィーにより精製することができ
る。他の可能な精製には他の型のクロマトグラフィー
(例えばイオン交換、アフィニティー、サイジングカラ
ム)、遠心分離、示差溶解度(differential solubilit
y)、免疫沈降および分取用電気泳動、またはタンパク質
の精製のための他の標準技術が含まれるが、しかしそれ
らに限定されない。刺激に用いるペプチドまたはタンパ
ク質はまた組換え体ウイルスまたは組換えDNA技術の
他の生成物から精製することができる。本発明に用いる
エイズウイルスエピトープ(類)に関連するペプチドま
たはタンパク質を宿主細胞発現ベクター系中に生成さ
せ、それから分離することができ、これらの系には例え
ば適当な組換え体ウイルスで感染した動物または昆虫細
胞培養;組換えプラスミド、コスミドまたはファージで
トランスフェクトした微生物例えば細菌;および組換え
体プラスミドで形質転換した酵母が含まれる。さらに、
エイズ関連エピトープ類を含む組換え体微生物自体を用
いることができる。これらの微生物はエピトープを含
み、その通常の状態で、あるいは他の細胞例えばマクロ
ファージによるかまたはエイズ関連エピトープを裸にす
るような処理(例えば変性剤、界面活性剤など)による
抗原処理後にそれがTリンパ球に暴露されるであろう。
あるいはエイズウイルス関連エピトープ類を含むペプチ
ドおよびタンパク質を化学的に合成し、リンパ球の刺激
に用いることができる。本発明により使用できるエイズ
ウイルス関連エピトープ類の例には、同時係属米国特許
出願第779,909号(1985年9月25日提
出)、第842,984号(1986年3月27日提
出)および1986年9月9日提出の代理人整理番号5
624−026に相当する米国出願に開示されたものが
含まれるが、しかしそれらに限定されず、前記出願はこ
こに参照される。
【0014】刺激したT細胞の増殖を増強する種々の公
知の方法を用いることができ、それは本発明の範囲にあ
る。例えばT細胞上のTp67またはTp44抗原を認識す
る抗体またはそれらの誘導分子は活性化したT細胞の増
殖を増大することが示され〔レドベター(Ledbetter,
J.A.)ほか、1985、ジャーナル・オブ・イムノロジ
ー(J.Immunol.) 、135;2331〕、試験管内活性
化中に増殖の増大に用いることができる。インターフェ
ロンは細胞障害性T細胞の生成を増大することが認めら
れ〔ザーリング(Zarling)ほか、1978、イムノロジ
ー(Immunology)、121:2002〕、試験管内活性
化中にエイズウイルス感染細胞に対する細胞障害性T細
胞の生成の増大に用いることができる。
【0015】次いで活性化したT細胞を細胞培養中で膨
張させることができる。この膨張はエイズウイルス関連
エピトープ類でIL−2とともにまたはそれなしでT細
胞を繰返し刺激することにより、またはIL−2単独を
含む培地中の成長により達成することができる。T細胞
培養の他の方法(例えば他のリンフォカイン、成長因
子、または他の生物活性分子とともに)もまた本発明の
範囲内にある。試験管内でT細胞の成長および維持を助
成することができるT細胞抗原例えばTp67またはTp4
4抗原を規定する抗体または抗体フラグメント〔レドベ
ター(Ledbetter,J.A.)ほか、1985、ジャーナル・
オブ・イムノロジー(J.Immunol.) 、135:233
1〕の使用もまた本発明の範囲内にある。次にPBLの
分離、活性化および膨張の一般法を主にエイズウイルス
エンベロープエピトープ類を含む組換え体ワクシニアウ
イルスの使用に関して詳記する。しかし本発明は前記の
ように種々の形態におけるエイズウイルス関連エピトー
プ類の使用に備え、これらの変動並びに公知の種々の操
作を適合させるための方法の変更および適応は本発明の
範囲内にある。
【0016】ヘパリン化静脈血約200mlを静脈穿刺に
より抜出し、PBLをフィコール・ハイパック勾配遠心
分離により分離し、供血者のリンパ球数に依存し約1〜
5×108 PBLを得る。PBLをリン酸塩緩衝食塩水
中で洗浄し、エイズ血清反応陰性供血者からのプールし
た熱不活性化正常ヒト血清10%を含むRPMI164
0培地中に約2×105 /mlに懸濁させる、この培地は
「完全培地」として示される。細胞を750ml組織培養
フラスコに入れ、それにエイズウイルスエピトープを発
現する紫外(UV)線不活性化組換え体ウイルス例えば
エイズエピトープを発現する組換え体ワクシニアウイル
ス(UV線不活性化前1×106 〜1×107 プラーク
形成単位/ml)、あるいは一般に1〜10μg/mlの範
囲のエイズウイルスエピトープ関連タンパク質またはペ
プチドを加える。6〜7日後、再び同濃度の組換え体ウ
イルス、タンパク質またはペプチドを用いてリンパ球を
刺激する。3日後遠心分離し、再に新鮮な完全培地中に
懸濁させ、それにエンドトキシンを含まない組換え体ヒ
トIL−2(約100単位のIL−2毎ml)を加える。
次いで細胞を回転瓶に約2×105 細胞/mlに播種し、
回転瓶を0.5〜1回転毎分で連続的に回転する。細胞が
約1×106 /mlの密度に達したとき再び細胞を2×1
5 細胞/mlに播種する。あるいは完全培地中の約1〜
3×108 細胞をIL−2とともに中空ファイバー細胞
培養系例えばアクシスト(Acusyst)P〔エンドトロニク
ス(Endotronics, Coon Rapids, Minnesota)製〕中に播
種し、その中でリンパ球を、IL−2を有する新鮮培地
中に連続的に浸す。
【0017】回転瓶または中空ファイバー細胞培養系中
の細胞の全数が約1×1010細胞に達するとそれをコニ
カルボトル中で遠心分離し、ペレットを、カルシウム、
マグネシウムまたはフェノールレッドを含まないハンク
ス均衡塩類溶液で2回洗浄する。次いで細胞を再び5%
正常ヒト血清アルブミンおよび75,000単位の組換
え体ヒトIL−2を含む0.9%塩化ナトリウム200ml
からなるインフュージョン培地中に懸濁させる。次いで
細胞懸濁液を無菌110メッシュを通して濾過し、フェ
ンウオル(Fenwall)トランスファーパックに入れる。細
胞の試料を、真菌、好気性および嫌気性菌、並びにマイ
コプラズマを含めて微生物の存在について試験する。細
胞の試料を、特異的免疫の誘導を実証するため、下記の
ように免疫学的試験のために保持する。
【0018】4.2)エイズウイルス関連エピトープ類に
対する特異的細胞仲介免疫の実証 免疫療法に用いる前に、刺激したリンパ球をエイズウイ
ルス感染細胞に対する細胞仲介免疫反応性について試験
する。PBLを、エイズウイルス関連エピトープ(類)
を発現する組換え体ベクターあるいはそのようなエピト
ープ(類)を含むタンパク質またはペプチドによる刺激
後フルオレセインを結合したTおよびB細胞抗原に対す
る単クローン性抗体を用いて免疫蛍光分析によりTおよ
びB細胞マーカーの細胞表面発現に関して試験すること
ができる。そのような検定の例は後に(5.2)に記載さ
れる。公知T細胞マーカー例えばCD4およびCD8抗
原の発現が活性化したリンパ球のアイデンティティーを
T細胞として確認させる。
【0019】次いで活性化したT細胞をエイズウイルス
エピトープ類に対する反応性について試験する。これは
特異的細胞仲介免疫の検定に対する技術に知られた若干
の方法のいずれかにより達成することができた。例え
ば、試験管内で患者の自己エイズウイルス感染細胞を殺
す刺激したT細胞の能力を測定する細胞毒性検定は、L
AV/HTLV III、エイズ関連エピトープ類発現組換
え体ワクシニアウイルス、親ワクシニアウイルスで感染
した51Cr標識細胞例えばフィトヘムグルチニン活性化
T細胞、および非感染標識細胞とともにリンパ球をイン
キュベートし、溶解による51Cr放出を測定することに
より達成することができる。そのような検定は既に記載
された〔例えばザーリング(Zarling, J.M.)ほか、19
86、ジャーナル・オブ・イムノロジー(J.Immunol.)
136:4669参照〕。活性化したPBLはまた刺激
3Hチミジン取込みにより示されるその増殖能力の測
定により、および(または)外因性IL−2の非存在下
刺激したときのリンフォカイン例えばIL−2またはイ
ンターフェロンを生ずる能力の測定によりTヘルパー細
胞活性について試験することができた。そのような検定
の例は後に(5.1)、(5.3)、(6)および(7)中
の本発明の特定態様中に記載される。公知の特異細胞仲
介免疫の他の検定例えば白血球付着抑制検定〔トンプソ
ン(Thompson,D.M.P.)(編)、1982、「白血球付着
抑制試験による免疫状態の評価(Assessment of Immune
Status by the Leukocyto Adherence Inhibition Tes
t) 」、アカデミック・プレス(Academic Press, New Y
ork) 〕もまた使用することができる。
【0020】(4.3)活性化したT細胞の患者中への接
種 下記操作は本発明の方法の部分の一般化した説明であ
る。技術的に知られた種々の操作を適合させる変更およ
び適用は本発明の範囲内にある。活性化したT細胞の接
種は好ましくは全身投与による。T細胞は静脈内に中心
静脈カテーテルを通してまたは大末梢静脈中へ投与する
ことができる。投与の他の方法(例えば動脈中への直接
注入)は本発明の範囲内である。約1×108 細胞を初
めに注入し、残部を次の数時間にわたり注入する。若干
の患者において、組換え体ヒトIL−2を用いることが
でき、T細胞注入のときに始めて8時間毎に静脈内に注
入されよう。IL−2の注入は好ましくは、前に癌患者
に用いられたように10,000〜100,000 単位/kg体重の用
量であろう〔ロゼンベルグ(Rosenberg, S.A.)ほか、1
985、ニュー・イングランド・ジャーナル・オブ・メ
ディシン(N.Engl.J.Med.)、313;1485〕。IL
−2の注入は患者に許容されれば、活性化したT細胞の
注入後数日間続けられよう。活性化したT細胞の接種に
よる治療は単独で、あるいはIL−2(前記のよう
に)、インターフェロン、エイズウイルス複製を抑制す
る薬剤またはエイズウイルスに対する単クローン性抗体
の投与、あるいは健康HLA適合供与者からの骨髄移植
の投与を含み、しかしそれらに限定されない他の治療規
制とともに用いることができる。患者は血液およびリン
パ節中のウイルス抗原発現単核リンパの除去の証拠につ
いてモニターすることができ、リンパ節障害、日和見感
染の発生、カポジ肉腫並びに他のARCおよびエイズ関
連障害に対する長期臨床効果を追求することができる。
次の実施例において、エイズウイルスに暴露されたヒト
またはここに参照される同時係属親出願第779,909 号
(1985年9月25日提出);第842,984 号(198
6年3月27日提出);代理人整理番号5624−02
6に相当する米国出願(1986年9月9日提出)中に
一層完全に記載された組成物で免疫処置した非ヒト霊長
動物から得られたPBLを用いてT細胞の試験管内活性
化が実証された。
【0021】(5)LAV/HTLV IIIに特異的なマ
カクT細胞の試験管内活性化 本発明のこの実施態様において、LAV/HTLV III
のエンベロープ糖タンパク質を発現する組換え体ウイル
スで免疫処置したカニクイザル(Macaca fasicularis)
(マカク)中のLAV/HTLVに特異的なT細胞の試
験管中内活性化が記載される。 (5.1)接種したマカクの末梢血リンパ球はLAV/H
TLV IIIによる刺激に応答して増殖する 8匹のマカクを、LAV/HTLV IIIのエンベロープ
糖タンパク質gp41およびgp110を発現する組換
え体ワクシニアウイルス(v−enV5)または単純ヘルペ
ス糖タンパク質D−1を発現するワクシニア組換え体ウ
イルス(v−HSVgD1) で免疫処置した;前記組換え体ウ
イルスはともにワクシニアウイルスのWR株で構築し
た。免疫処置は背の正中線上の局所乱切により組換え体
ウイルス2×107 または2×108 pfu(プラーク形成
単位)で皮内に達成し、次に12週後7匹のマカクに第
2皮内免疫処置した。第2免疫処置の4週後に免疫処置
マカクのヘパリン化血液からフイコール・ハイパック遠
心分離により末梢血リンパ球(PBL)を分離した。P
BLはまた非免疫処置マカク、およびv−env5で1回の
み接種したマカク81から分離した。PBLを10%熱
不活性化正常ヒト血清補足RPMI1640培地〔キブ
コ(GIBCO 、Grand Isle, NY) 製〕中に懸濁させた。最
終容積0.1mlの培地中1×105 PBLを丸底96ウェ
ルプレートのウェルに入れた。各ウェルに、紫外(U
V)線不活性化v−env5を含む0.1ml培地(UV不活性
化前1×106 pfu /ml)またはLAV/HTLV III
感染CEM細胞、HLA DA陰性T細胞白血病系、の
上澄みからスクロース勾配遠心分離2サイクルにより精
製した非破壊LAV/HTLV III(1μg/ml、約1
×105 TCID50、50%組織培養感染量)を加え
た。刺激の6日後、各ウェルのPBLを1μCI 3H−
TdR( 3Hチミジン、ニュー・イングランド・ニュク
リア(Nwe England Nuclear, Boston, MA)製〕で6時間
標識し、細胞を回収し、取込まれた 3H−TdRcpm を
液体シンチレーションカウンティングにより測定した。
結果は表Iに示される。取込まれた 3H−TdRcem に
ついて示した値は4反復ウェルの平均値である。刺激指
数は刺激された細胞に取込まれた 3H−TdRcpm を非
刺激細胞中に取込まれたcpm により除することにより計
算した。
【0022】
【表1】 ──────────────────────────────────── 表I LAV/HTLV IIIエンベロープ糖タンパク質発現ワクシニア組換え体ウイル スによる免疫処置後のマカクのPBLのLAV/HTLV III誘導増殖応答 PBL刺激に用いたウイルス マカク 免疫 なし LAV/HTLV III V−env 5 番号 処置 cpm* cpm* SI** cpm* SI** 67 v-env5 1,586 7,465 4.7 60,415 38.1 68 v-env5 2,245 9,075 4.0 28,638 12.8 74 v-env5 1,585 4,732 3.0 21,487 13.6 75 v-env5 581 8,645 14.9 37,847 14.1 76 v-env5 2,479 5,987 2.5 36,657 14.8 80 v-env5 1,077 13,922 12.9 24,752 23.0 81 v-env5 965 3,985 4.1 40,572 42.0 82 v-env5 2,581 8,580 3.3 46,847 18.1 73 V-HSVgD1 612 553 1.0- 56,217 91.9 26 なし 2,911 1,822 1.0- 2,240 1.0- 27 なし 1,228 1,072 1.0- 2,532 2.0 * 取込まれた 3H−TdR、cpm **刺激指数 ────────────────────────────────────
【0023】表Iに示されるように、v−env 5で免疫
処置した8匹のマカクすべてのPBLはLAV/HTL
V IIIによる刺激の6日後に非刺激PBLより2.5〜1
4.9倍も多い 3Hチミジンを取込んだ。これらのすべて
のマカクおよびv−HSVgD1組換え体ウイルスで免
疫処置したマカク73のPBLはv−env 5(表I)ま
たは親ワクシニアウイルスによる刺激後に非刺激PBL
より12.8〜91.9倍も多い 3Hチミジンを取込んだ。
しかし、非免疫処置マカク26および27またはv−H
SVgD1免疫処置マカク73のPBLは種々の濃度の
LAV/HTLV IIIによる刺激後第6日(表I)ある
いは第5日または第7日においてLAV/HTLV III
による刺激に応答して増殖をしなかった。従って、v−
env 5による免疫処置はLAV/HTLV IIIに応答し
て増殖するT細胞を特異的に誘導する。
【0024】(5.2)v−env 5またはLAV/HTL
V IIIにより活性化された末梢血リンパ球はT細胞であ
る。v−env 5またはLAV/HTLV IIIにより活性
化されたPBLがTリンパ球を含むことを確認するため
に、LAV/HTLV IIIまたはv−env 5で6日間刺
激した免疫処置マカクのPBLを二色免疫蛍光法により
IL−2レセプター(活性化したT細胞および活性化し
たB細胞上に存在する)、CD4およびCD8抗原(T
細胞上に存在する)、およびCD20(Bp35)抗原
(B細胞上に存在する)について試験した。これは次の
操作により達成された:
【0025】組換え体ワクシニアウイルスv−env 5で
免疫処置し、追加刺激した後マカク47および80から
分離したPBLを培地単独中で培養するかあるいは前記
(5.1)に記載したようにv−env 5またはLAV/H
TLV IIIで6日間刺激した。次いでPBLを二色免疫
蛍光法により、先にマカクPBLと反応することが認め
られた単クローン性抗体〔クラーク(Clark, E.A.)ほ
か、1983、イムノジネティックス(Immunogenetic
s) 、18:599〜615〕を用いてインターロイキ
ンレセプター(IL−2R)、T細胞関連CD4および
CD8抗原、およびB細胞関連CD20(Bp35)抗
原の発現について試験した。PBLは、インターロイキ
ン2レセプター(IL−2R)に対するフイコエリトリ
ン結合単クローン性抗体2A3〔ベクトン・ディキンソ
ン社(Becton-Dickinson, Inc., Mountain View, CA)
製〕およびCD20に対するフルオレセイン結合単クロ
ーン性抗体IF5〔クラーク(Clark, E.A.)ほか、19
85、プロシーディングズ・オブ・ザ・ナショナル・ア
カデミー・オブ・サイエンス(Proc.Natl.Acad.Sci.)U
SA、82:1766〜1770〕〔ジネティック・シ
ステムズ社(Genetic Systems Corp., Seattle, WA)
製〕、CD8に対するG10−1〔レドベター(Ledbet
ter, J.A.)ほか、1985、ジャーナル・オブ・イムノ
ロジー(J.Immunol.)、134:4250〜4254〕
(ジネティック・システムズ社(Genetic Systems Cor
p., Seattle, WA) 製〕、またはCD4に対するT4a
〔オルト・ジアグノスティクス(Ortho Diagnostics, R
aritan, NJ) 製〕で同時に染色した。抗体は、改良FA
CS IV ソーター〔ベクトン・ディキンソン(Becton-D
ickinson,Mountain View, CA)製〕で流動微小蛍光測定
より分析したリンパ球上の滴定により予め決定した飽和
濃度で用いた。定量二色分析は先に詳記されたように行
なった〔レドベター(Ledbetter, J.A.)ほか、198
4、「免疫遺伝学および組織適合性の展望(Perspectiv
es in Immunogenetics and Histocompatibility)」、6
巻、リンパ球表面抗原(Lymphocyte Surface Antigens
〔ヘイドル(E.Heidl)編〕、アメリカン・ソサイエティ
ー・オブ・ヒストコンパティビリティー・アンド・イム
ノジネティクス(American Society of Histocompatibi
lity and Immunogenetics, New York)、119〜129
頁〕。フォワードおよびライトアングルスキャターゲー
トはリンパ芽球およ実質数の小リンパ球を含むようにセ
ットした。結果は表IIに示され、表示した値はIL−2
+ 全パーセントおよびCD4、CD8またはCD20
(Bp35)共発現(coexpressing) IL−2R+ 細胞
パーセントに対するものである。
【0026】
【表2】 ──────────────────────────────────── 表II LAV−HTLV IIIまたはLAV−HTLV IIIエンベロープ糖タンパク質発 現組換え体ワクシニアウイルス(v−env 5)による刺激後の接種マカクからの PBL上のIL−2レセプターおよびCD4、CD8またはCD20(Bp35 )抗原の発現 ──────────────────────────────────── マカク PBL IL−2R+ 共発現IL−2R+ 細胞% 細胞 CD20番号 刺激 全% CD4 CD8 (Bp35) 74 v−env5 27.7 48.6 52.2 2.0 80 v−env5 25.6 62.4 40.0 NT 74 LAV/HTLV III 14.7 50.0 59.0 1.9 80 LAV/HTLV III 12.0 58.0 38.0 1.5 80 ウイルスなし 0.3 0.3− 0.3− 0.3− ────────────────────────────────────
【0027】表IIの結果はIL−2レセプターを発現す
るウイルス刺激PBLのほとんどすべてがCD4または
CD8抗原を共発現するが、単に1.5〜2%がCD20
(Bp35)抗原を共発現することを示し、v−env 5
またはLAV−HTLV III活性化したPBLがT細胞
であることを示す。 (5.3)免疫処置マカクのT細胞はLAV/HTLV I
IIまたはv−env 5による刺激後にIL−2を生ずる T細胞は抗原刺激後TおよびB細胞の分化および(また
は)増殖を促進することができるIL−2含有リンフォ
カインを生成し、またエイズウイルスを含む種々のウイ
ルスに感染した細胞を溶解できるナチュラルキラー細胞
を活性化できる〔サントリ(Santoli, D.)ほか、197
8、ジャーナル・オブ・イムノロジー(J.Immunol.) 、
121:526;ヤスカワ(Yasukawa, M.and Zarling,
J.M.)、1983、ジャーナル・オブ・イムノロジー
(J.Immunol.) 、131:2011;ルセッチ(Ruscet
ti, F.W.) ほか、1986、ジャーナル・オブ・イムノ
ロジー)、136:3619〕。従って我々は免疫処置
マカクのT細胞がLAV/HTLV IIIによる刺激後に
IL−2を生ずるかどうかを求めた。
【0028】ともにワクシニアウイルスのWP株で構築
したv−env 5またはv−HSVgD1による第2皮内
免疫処置の4週後にマカクのヘパリン化血液からPBL
を分離した(試験1)。試験2のためにv−env 5、v
−HSVgD1またはニューヨーク市衛生局(New York
City Board of Health)ワクチン株のウイルスで構築し
たv−env 5組換え体ウイルス(v−env 5NY)2×
108 pfu による一次皮内免疫処置の4週後にマカクか
らPBLを分離した。PBLを10%熱不活性化正常ヒ
ト血清補足RPMI1640培地中に懸濁させ、2×1
5 PBLを丸底96ウェルプレートのウェルに入れ、
次にUV線不活性化したv−env 5(UV線不活性化前
1×106 pfu /ml)または精製LAV/HTLV III
(1μg/ml)をウェルに加えた。刺激の2日後に反復
ウェルから上澄みを回収し、検定前に24時間洗浄し、
IL−2を含まないIL−2依存性CTLL−2細胞
〔ギリス(Dr.S.Gillis, Immunex Corp., Seattle, WA)
により提供された〕の増殖を支持するそれらの能力につ
いて試験した。上澄みとのインキュベーションの最後の
6時間中に細胞を 3H−TdRで標識し、細胞中への 3
H−TdRで取込みを測定した。上澄み中に存在するI
L−2活性の単位は、前に記載されたように(ギリス
(Gillis, S.) ほか、1978、ジャーナル・オブ・イ
ムノロジー(J.Immunol.) 、120:2077〕、CT
LL−2細胞の増殖に対する組換え体ヒトIL−2の効
果の試験から得られた標準曲線〔ギリス(Dr.Gillis)に
より提供された〕から計算した。結果は表III に示され
る。
【0029】
【表3】 ──────────────────────────────────── 表III LAV/HTLV IIIまたはエイズウイルスエンベロープ糖タンパク質発現組換 え体ワクシニアウイルスによる刺激後の接種マカクのPBLによるIL−2の生 成 ──────────────────────────────────── IL−2(単位/ml) マカク 刺激PBLの上澄み番号 免疫処置 ウイルスなし LAV/HTLV III v−env 5 試験 1: 67 v−env5 0 28.0 96.0 68 v−env5 0 16.0 124.0 74 v−env5 0 9.0 52.0 73 v−HSVgD1 0 0 108.0 26 な し 0 0 0 試験 2: 03 v−env5 0 14.4 55.8 05 v−env5NY 0 16.8 33.3 49 v−env5NY 0 7.1 26.7 52 v−env5NY 0 2.4 27.6 59 v−HSVgD1 0 0 27.6 26 な し 0 0 0 27 な し 0 0 0 ────────────────────────────────────
【0030】表III 中の試験1の結果はv−env 5で2
回免疫処置したマカクからのv−env 5またはLAV/
HTLV III刺激したPBLの上澄みが、それらのCT
LL−2細胞、(IL−2依存性細胞系)の増殖を誘導
する能力により示されるようにIL−2を含有した。同
様に表III の試験2に示されるように、IL−2は、v
−env 5で1回免疫処置したマカク03から、およびヒ
トにおける痘瘡ワクチンとして使用された〔ネフ(Nef
f, J.M.) 、1985、ワクチン抗原のためのベクター
としてのワクシニアウイルス(Vaccinia Viruses as Ve
c tors for Vaccine Antigens)〔キナン(G.V.Quinnan,
Jr.編〕、エルスフィール(Elsevier, New Yrk)、69
〜76頁〕ニューヨーク市衛生局株のワクシニアウイル
スを用いて構築した類似の組換え体(v−env 5NY)
で1回免疫処置した3マカクのすべてからのLAV/H
TLV IIIまたはv−env 5刺激したPBLの上澄み中
に検出された。対照的に、ワクシニアHSVgD1組換
え体ウイルスで免疫処置したマカク73および59のP
BLはv−env 5で刺激した後にのみIL−2を生じ、
LAV/HTLV IIIで刺激した後には生じなかった
(表III)。非刺激マカク26および27はLAV/HT
LV IIIまたはv−env 5による刺激後に検出可能なI
L−2を生じなかった。主にヘルパー/インデューサー
活性を有するT細胞が抗原刺激後IL−2を生ずる〔モ
ラー(Moller, G.)(編) 、1980、イムノロジカル・
レビューズ(Immunol.Rev.) 、51巻;モレッタ(More
tta, L.)ほか、1982、セミナーズ・イン・ヘマトロ
ジー(Semin. Hematol.)、19:273〜284;レイ
ンヘルツほか(Reinherz, E.L. and Schlossman, S.
F.)、1980、セル(Cell) 、19:821〜82
7;モレッタ(Moretta, A.)、1985、ユーロピアン
・ジャーナル・オブ・イムノロジー(Eur.J.Immunol.)
、15:148〜155〕ので、これらの結果は従っ
て、組換え体ウイルスで免疫処置したマカクのLAV/
HTLV IIIを認識するヘルパーT細胞の存在を示す。
LAV/HTLV IIIエンベロープ抗原に対する抗体を
生ずるそれらのB細胞の分化における可能な役割に加え
て、これらのIL−2を生ずるT細胞が、エフエクター
細胞例えばウイルス感染細胞を殺すことができる細胞毒
性Tリンパ球またはナチュラルキラー細胞の分化および
(または)膨張に関係することができる。
【0031】表I、IIおよびIII に示された結果をまと
めると、LAV/HTLV IIIエンベロープ糖タンパク
質を発現する組換え体ワクシニアウイルスによるマカク
の免疫処置がLAV/HTLV IIIに対するT細胞仲介
免疫応答を生じ、(a)LAV/HTLV IIIによる刺
激に応答したT細胞の増殖、および(b)LAT/HT
LV IIIによる刺激に応答したT細胞によるIL−2の
生成により示されるように、試験管内で活性化できるT
細胞を生ずることが示される。エンベロープ抗原が免疫
処置に用いた組換え体ワクシニアウイルスによりエンコ
ードされた唯一のLAV/HTLV III抗原であるの
で、この特定態様においてLAV/HTLV IIIによる
刺激後増殖し、IL−2を生ずるT細胞がLAV/HT
LV IIIエンベロープ抗原(類)を認識することが明ら
かである。組換え体ウイルスにより発現されたエンベロ
ープ抗原およびLAV/HTLV IIIにより発現された
ものが免疫学的に交差反応性であることも明らかであ
る。
【0032】(6)実施例:LAV/HTLV IIIに特
異的なチンパンジーT細胞の試験管内活性化 下記の試験はv−env 5NY接種チンパンジーのPBL
が試験管内でLAV/HTLV IIIまたはLAV/HT
LV IIIエンベロープ糖タンパク質による刺激に応答し
て増殖することを示す。v−env 5NYまたは単純ヘル
ペスウイルスI型糖タンパク質を発現する組換え体ワク
シニアウイルス(vHSVgD1)による二次皮内接種の4週後
にヘパリン化血液からフィコール・ハイパック遠心分離
によりPBLを分離した。PBLを10%熱不活性化正
常ヒト血清およびペニシリン/ストレプトマイシン補足
RPMI1640中で、96ウェルプレートに1×10
5 細胞/ウェルに播種した。次いで非破壊LAV/HT
LV III(5μg /ml)、精製LAV/HTLV IIIか
らレンチルレクチンクロマトグラフィーにより分離した
LAV/HTLV IIIエンベロープ糖タンパク質(1μ
g /ml)、UV不活性化HSV−1(UV不活性化前1
×105 pfu /ml)、またはUV不活性化v−env 5N
Y(UV不活性化前1×106 pfu /ml)を反復ウェル
に加えた。5日後細胞中の 3Hチミジン取込みを液体シ
ンチレーションカウンティングにより測定した。結果は
表IVに示される。
【0033】
【表4】 ──────────────────────────────────── 表IV 組換え体ワクシニアウイルスにより免疫処置したチンパンジーのPBLの増殖応 cpm 刺激後の 3Hチミジンの取込み 免疫処置 ENV LAV/HTLV III UV不活性化 追加刺激後 抗原なし (1μg/ml) (5μg/ml) HSV−1 v-env5NY v-env5NY 124 3,626 54,685 50,197 5,967 105,840 149 2,257 21,178 8,938 3,347 137,857 v-HSVgD1 134 4,817 3,652 4,428 79,455 92,192 一次後** v-env5NY 216 170 13,702 18,772 1,965 39,950 72 1,552 25,245 34,252 2,162 82,167 v-HSVgD1 64 5,300 7,300 7,560 6,990 125,372 * 追加刺激後4週:124、149および134はチンパンジーの確認番号を 示す。 **一次免疫処理後8週:216、72、64はチンパンジーの確認番号を示す 。 ────────────────────────────────────
【0034】すべてのチンパンジーからのPBLはv−
env 5NYによる刺激後高水準の 3Hチミジン取込みを
取込んだ(ワクシニアウイルスに対するT細胞応答に基
く)。表IVに示されるように、v−env 5NYで免疫処
置したすべてのチンパンジーのPBLは、v−HSVgD1免
疫処置チンパンジーのPBL(No. 134およびNo.6
4)とは対照的にLAV/HTLV IIIおよびLAV/
HTLV IIIエンベロープ糖タンパク質(env)に対し著
しい増殖応答を示した。 (7)実施例:LAV/HTLV IIIエンベロープ抗原
を指向する増殖および細胞障害活性を有するチンパンジ
ーT細胞クローンの試験管内生成 下記試験はv−env 5で刺激した後増殖するが親ワクシ
ニアウイルスでは増殖せず、v−env 5で感染した51
r標識自己標的細胞を溶解するが親ワクシニアウイルス
では溶解しないT細胞クローンをv−env 5で免疫処置
したチンパンジーのPBLから試験管内で生成できるこ
とを示す。PBLを精製エイズウイルスエンベロープ抗
原、(env 、1μg /ml)で週間隔で2回刺激した。3
日後、刺激した細胞を96ウェルプレートのウェルに限
界希釈法によりクローン化し、それに10%脱レクチン
IL−2〔セルラー・プロダクツ(Cellular Products,
Buffalo, NY) 製〕含有完全培地中の5×104 X線照
射(2500R)自己PBL(およびUV不活性化)を
加えた。クローンをv−env 5およびIL−2含有培地
中のX線照射PBLによる毎週フィーディングにより膨
張させた。v−env5およびワクシニアウイルスに対す
る増殖応答について試験するために、クローン化T細胞
を洗浄してIL−2を除き、1×104 クローン化T細
胞を、IL−2を含まない培地中に5×104 のX線照
射自己PBLおよびv−env 5またはワクシニアウイル
ス(UV不活性化前1×106 pfu /ml)を含む反復ウ
ェルに入れた。3日後に 3Hチミジンをウェルに加え、
6時間中に取込まれた 3Hチミジンを液体シンチレーシ
ョンカウンティングにより測定した。表V中の結果は4
クローンのすべてがv−env 5に応答して増殖するが、
親ワクシニアウイルスに応答しないことを示す。クロー
ン化細胞はまたv−env 5、ワクシニアウイルスで感染
したか、またはウイルスに感染しない51Cr標識自己リ
ンパ芽球様標的細胞を溶解するそれらの能力について、
25:1のクローン化エフェクター細胞:標的細胞比を
用いて6時間51Cr放出検定で試験した。結果は表Vに
示される。クローン化細胞はv−env 5感染細胞を溶解
したが、しかし親ワクシニア感染または非感染細胞を溶
解せず、従ってそれらのエイズウイルスエンベロープ抗
原(類)に対する特異性を示す。
【0035】
【表5】 ──────────────────────────────────── 表V v−env 5免疫処置チンパンジー#124からのクローン化T細胞の増殖および 細胞障害活性 刺激後の 3Hチミジン取込み、cpm クローン# 抗原なし v−env 5 ワクシニア 1 5,317 33,907 8,272 2 4,997 15,225 6,342 3 1,090 9,080 2,910 4 4,607 13,050 5,392 感染標的細胞からの51Cr放出、% クローン# ウイルスなし v−env 5 ワクシニア 1 −2.4 20.2 −0.1 2 −0.7 7.0 −1.3 3 −0.0 11.0 1.0 4 −0.1 23.5 −3.2 ────────────────────────────────────
【0036】(8)実施例:v−env 5によるヒトT細
胞の試験管内活性化 下記試験はエイズウイルス血清反応陽性個体のPBLが
試験管内でv−env 5による刺激に応答して増殖するこ
とを示す。PBLをフィコール・ハンパック遠心分離に
より分離し、10%熱不活性化プール化正常ヒト血清を
含むRPMI1640培地中に再び懸濁させた。次いで
0.1mlPBL(1×105 細胞)を4反復ウェルのそれ
ぞれに加え、次に0.1ml培地(抗原なし)、0.1ml紫外
線(UV)不活性化v−env 5(UV不活性化前106
pfu/ml)または1×105 X線照射(2500R)同種
PBLを加えた。6日後に 3Hチミジン( 3H−Td
R)をウェルに加え(0.5μCi/ウェル)、6時間後
に細胞をマルチウェル回収装置により回収した。 3H−
TdR取込みを液体シンチレーションカウンティングに
より測定した。刺激した細胞中に取込まれた 3H−Td
Rcpm を非刺激細胞中に取込まれたcpm で除することに
より刺激指数(SI)を計算した。結果は表VIに示され
る。
【0037】
【表6】 ──────────────────────────────────── 表VI エイズウイルス血清反応陽性および血清反応陰性固体のT細胞のワクシニアエン ベロープ組換え体ウイルスv−env 5誘導増殖応答 リンパ球刺激 血清+または 抗原なし v−env 5 同種細胞 固体 血清− cpm* cpm* SI** cpm* SI** 試験1 1333 + 3,982 11,140 2.8 28,067 7.1 Y-1 + 2,290 12,772 5.6 32,382 14.1 1 − 2,790 38,317 13.7 29,827 10.7 2 − 1,487 73,392 49.4 56,380 37.9 試験2 Y-1 + 3,487 12,505 3.6 23,225 6.6 AB + 1,470 5,720 3.9 4,470 3.0 試験3 RE + 140 710 5.1 61,162 437.9 BM − 3,925 48,140 12.3 28,092 7.2 2331 + 1,847 36,447 19.8 36,475 19.8 * 取込まれた 3Hチミジンcpm **刺激指数 ──────────────────────────────────── 表Vから見られるように、血清反応陽性および血清反応
陰性供血者のPBLはともにv−env 5に応答して増殖
を示した。一般に血清反応陽性供血者からのPBLは血
清反応陰性供血者より低い応答を示した。しかし、血清
反応陽性供血者のPBLはかなりの応答を示し、活性化
T細胞はIL−2含有細胞培養中で膨張することができ
る。
【0038】(9)微生物の寄託 次の組換え体ウイルスはアメリカン・タイプ・カルチャ
ー・コレクション(American Type Culture Collectio
n, Rockville, MD)に寄託され、表示受託番号を指定さ
れた:組換え体ウイルス 受託番号 v−env2 ATCC VR 2114 v−env5 ATCC VR 2113 v−env7 ATCC VR 2148 v−env5NY ATCC VR 2149 v−gag1NY ATCC VR 2150 Ac−gag1 ATCC VR 2147 Ac−env5 ATCC VR 2151 寄託態様は本発明の1観点の単なる例示として意図さ
れ、機能的に等しい任意の組換え体が本発明の範囲内で
使用できるので本発明は寄託した組換え体ウイルスによ
り範囲を限定すべきではない。実際にここに示し、記載
したものに加えて、本発明の種々の変更が前記記載から
当業者に明らかになろう。そのような変更は特許請求の
範囲内に属するものとする。

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 患者またはエイズウイルスエピトープに
    暴露された組織適合性供血者から分離したリンパ球を試
    験管内でエイズウイルスエピトープに暴露して、エイズ
    ウイルスに特異性のTリンパ球を活性化すること、を含
    むTリンパ球を試験管内で活性化する方法。
  2. 【請求項2】 更に、次の検定法: (i)活性化したTリンパ球をエイズウイルスに感染し
    た患者の放射性標識した標的細胞とともにインキュベー
    トし、放射性標識の放出が感染標的細胞の溶解の指標で
    ある細胞障害検定、および(ii)試験管内でエイズウイ
    ルスのエピトープによる刺激に応答して増殖および(ま
    たは)リンフォカインの生成を生ずる活性化したTリン
    パ球の能力を測定する刺激検定、のいずれかにより活性
    化したTリンパ球を選ぶことを含む請求項1記載の方
    法。
  3. 【請求項3】 エイズウイルスのエピトープがエンベロ
    ープエピトープを含む、請求項1または2記載の方法。
  4. 【請求項4】 エイズウイルスのエピトープが gagエピ
    トープを含む、請求項1または2記載の方法。
  5. 【請求項5】 活性化したTリンパ球がエイズウイルス
    のエピトープに関連するペプチドに対する暴露により試
    験管内で活性化された、請求項1または2記載の方法。
  6. 【請求項6】 エイズウイルスのエピトープがエンベロ
    ープエピトープを含む、請求項5記載の方法。
  7. 【請求項7】 エイズウイルスのエピトープが gagエピ
    トープを含む、請求項5記載の方法。
  8. 【請求項8】 活性化したTリンパ球がエイズウイルス
    のエピトープを発現する組換え体微生物に対する暴露に
    より試験管内で活性化された、請求項1または2記載の
    方法。
  9. 【請求項9】 エイズウイルスのエピトープがエンベロ
    ープエピトープを含む、請求項8記載の方法。
  10. 【請求項10】 エイズウイルスのエピトープが gagエピ
    トープを含む、請求項8記載の方法。
  11. 【請求項11】 組換え体微生物が組換え体ウイルスを含
    む、請求項8、9または10記載の方法。
  12. 【請求項12】 組換え体ウイルスが動物ウイルスを含
    む、請求項11記載の方法。
  13. 【請求項13】 動物ウイルスがワクシニアウイルスを含
    む、請求項12記載の方法。
  14. 【請求項14】 組換え体ウイルスが昆虫ウイルスを含
    む、請求項11記載の方法。
  15. 【請求項15】 昆虫ウイルスがバクロウイルスを含む、
    請求項14記載の方法。
  16. 【請求項16】 活性化したTリンパ球が、ATCCに寄
    託されて受託番号ATCC VR2133を指定された
    v− env5に対する暴露により活性化された、請求項1
    または2記載の方法。
  17. 【請求項17】 活性化したTリンパ球が、ATCCに寄
    託されて受託番号ATCC VR2149を指定された
    v− env5NYに対する暴露により活性化された、請求
    項1または2記載の方法。
  18. 【請求項18】 活性化したTリンパ球が、ATCCに寄
    託されて受託番号ATCC VR2150を指定された
    v− gag1NYに対する暴露により活性化された、請求
    項1または2記載の方法。
  19. 【請求項19】 活性化したTリンパ球が、ATCCに寄
    託されて受託番号ATCC VR2151を指定された
    Ac− env5に対する暴露により活性化された、請求項
    1または2記載の方法。
  20. 【請求項20】 活性化したTリンパ球が、ATCCに寄
    託されて受託番号ATCC VR2147を指定された
    Ac− gag1に対する暴露により活性化された、請求項
    1または2記載の方法。
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