JPH08307211A - パイプライン化適応無限インパルス応答(iir)フィルタ - Google Patents

パイプライン化適応無限インパルス応答(iir)フィルタ

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JPH08307211A
JPH08307211A JP8106568A JP10656896A JPH08307211A JP H08307211 A JPH08307211 A JP H08307211A JP 8106568 A JP8106568 A JP 8106568A JP 10656896 A JP10656896 A JP 10656896A JP H08307211 A JPH08307211 A JP H08307211A
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signal
polynomial
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signals
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JP8106568A
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Naresh Ramnath Shanbhag
ラムナス シャンブハグ ナレシュ
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A T and T I P M CORP
AT&T Corp
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A T and T I P M CORP
AT&T Corp
AT&T IPM Corp
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    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03HIMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
    • H03H21/00Adaptive networks
    • H03H21/0012Digital adaptive filters
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03HIMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
    • H03H21/00Adaptive networks
    • H03H21/0012Digital adaptive filters
    • H03H21/0043Adaptive algorithms
    • H03H2021/0045Equation error

Landscapes

  • Filters That Use Time-Delay Elements (AREA)
  • Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 対応部分および非対応部分を含み、第一およ
び第二の入力信号に応答するパイプライン化対応無限イ
ンパルス応答(PAIIR)フィルタを開示する。 【解決手段】 PAIIRフィルタは複数の遅延装置と
第一の多項信号ゼネレータを含んでいる。複数の遅延装
置は、第一の多項式値信号、第二の入力信号およびエラ
ー信号をリタイムするようにつくられている。第一の多
項信号ゼネレータは、対応部分内で第二の入力信号に対
してリラックスド先読み処理を行うようにつくられてい
る。第一の多項信号ゼネレータは、第一の多項加重値に
対応する第一の組の加重信号を発生し、必要に応じて更
新し、またそこから第一の多項式値信号を発生するため
に、リタイムされたエラー信号に応答する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、適応ろ過技術、特
にパイプライン化適応無限インパルス応答フィルタに関
する。
【0002】
【従来の技術】デジタル信号処理および通信用途の分野
においては、例えば、パイプライン処理、平行処理およ
びリタイミングのような処理技術が、改良した計算方法
を使用して、処理速度を向上させるために、適応フィル
タに適用されてきた。集積回路内でのこのような計算方
法が実行できるようになったので、設計者は電力の消失
またはチップ面積と速度との間に折り合いをつけること
ができるようになった。特に、例えば、リラックスド先
読み技術のようなパイプライン処理方法が、有限パルス
応答フィルタ(FIR)適応デジタル・フィルタに適用
され満足すべき結果を得ている。例えば、エコー打ち消
し、音声処理およびビデオ圧縮のようなビデオ処理の際
に、適応無限インパルス応答(AIIR)フィルタを使
用する場合がある用途の場合には、上記のパイプライン
処理方法の利点を利用するほうが得策である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、リラックスド
先読み技術を適応IIRフィルタに適用するには、計算
のための時間が必要になってくるが、この場合、AII
Rフィルタの比較的長いインパルス応答およびこのよう
な信号処理にとって望ましい入力サンプル速度のために
計算上のネックが起こってくる。
【0004】
【課題を解決するための手段】手短に説明すると、本発
明のある実施例の場合、パイプライン化適応無限インパ
ルス応答(PAIIR)フィルタは、適応部分および非
適応部分を含んだ形で開示されているが、この場合、P
AIIRフィルタは、第一および第二の入力信号に応答
する。PAIIRフィルタは、複数の遅延装置と第一の
多項信号ゼネレータを含んでいる。複数の遅延装置は、
第一の多項値信号、第二の入力信号およびエラー信号を
リタイムするようになっている。第一の多項信号ゼネレ
ータは、適応部分内で第二の入力信号に対してリラック
スド先読み処理を行うようにつくられている。第一の多
項信号ゼネレータは、第一の多項加重値に対応する第一
の組の加重信号を発生し、必要に応じて更新するため、
またそれから第一の多項値信号を発生するために、リタ
イムしたエラー信号に応答する。
【0005】
【発明の実施の形態】図面の特定の詳細な部分について
説明すると、図1に示すように、類似または同一の構成
部材には識別のために類似の参照番号がつけてある。本
明細書には、本発明によるパイプライン化適応IIR
(PAIIR)フィルタのある実施例10が開示されて
いる。この特定の実施例は、適応および非適応部分にフ
ィルタを分割することによって計算上のネックを軽減し
ている。この点については後で詳細に説明する。実施例
10は、等式エラーによる方法を実行するように構成さ
れているパイプライン化アーキテクチャからなる。それ
故、分散先読み技術を、容易に非適応時変回帰部分に適
用することができ、またリラックスド先読み技術を容易
に適応部分に適用することができる。実際の操作の場合
には、本発明によるPAIIRフィルタの実施例は、あ
る場合には、性能を実質的に低下させないで、周知の適
応IIRフィルタの計算速度の8倍またはそれ以上の速
度で計算を行うことができる。しかし、本発明はそれに
限定されるものではない。
【0006】図1に示す本発明によるPAIIRフィル
タの実施例および本発明の使用方法は、集積回路内で実
施することができ、周知のトランジスタ−折り畳み技術
は、チップ面積と速度との間の折り合いをつけるために
採用したパイプライン処理技術と一緒に実施することが
できる。しかし、本発明の範囲はそれに限定されるもの
ではない。それ故、超大規模集積回路(VLSI)実施
の際の重要な三つのパラメータ、すなわち、速度、電力
および面積は、本発明によるPAIIRフィルタを、例
えば、集積回路内で使用することにより、改善すること
ができる。さらに、例えば、先行技術による方法と比較
すると、より速い計算速度で作動している実施例10
は、例えば、参考文献として本明細書に記載した江口等
の米国特許5,337,366に開示されているエコー
打ち消しのようなAIIRの用途に使用することができ
る。しかし、もちろん、本発明の範囲がそれに限定され
るものではない。
【0007】図1において、実施例10は、実施例10
もプラント12も、図1にx(n)で示す受信した入力
信号14を処理することができるように、プラント12
を含むシステム識別装置内に収容されている形で図示さ
れている。本明細書内では、「プラント」という用語
は、未知のシステムを意味する。上記のプラント12の
一例としては、エコー源のエコー経路を無制限に含むこ
とができる。上記のプラント12の他の例としては、音
声処理装置内の音声信号経路およびビデオ圧縮システム
のようなビデオ処理装置内のビデオ信号経路等がある。
それ故、プラント12は決定的出力信号yp を発生し、
η(n)で示すノイズ16は、yp で示す出力信号の質
を低下させる。上記の信号の質の低下は、例えば、本発
明によるPAIIRフィルタの実施例によって処理され
る信号y(n)20を発生するため、加算器18により
出力信号yp 上重畳されるノイズ16として抽象的に表
される。出力信号y(n)は、加算器22に送られ、加
算器22は、エラー信号e(n)を発生するために、出
力信号y(n)を実施例10が発生したフィ−ドバック
信号上に重畳する。フィ−ドバック信号は、wt (n−
2 )U1 (n)で表される信号値を持っている出力フ
ィ−ドバック信号に対応する。上記の出力フィ−ドバッ
ク信号は実施例10によって発生するが、それについて
は後で詳細に説明する。
【0008】実施例10はまた、図1にy^(n−M)
で示す期待出力信号24を発生するが、この期待出力信
号は、実施例10の適用の際に、例えば、エコー打ち消
しの時の期待出力信号として使用することができる。出
力信号y(n)はまた、図1にy(n−M)で示す遅延
信号28を発生するために、遅延装置26に送られ、そ
の後加算器30は実施例10のエコー打ち消しに使用す
るために、図1にe1(n−M)で示す出力エラー信号
32を発生するために、期待出力信号24を遅延信号2
8上に重畳する。エコー打ち消しの際には、e1 (n−
M)をエコー打ち消しの効果を知るために使用すること
ができる。実施例10はまた、音声処理、ビデオ処理等
の実施例10の用途に使用するために、多項信号ゼネレ
ータ34、40から加重信号を発生することができる。
【0009】実施例10は、第一の多項信号ゼネレータ
34、プラント12用のパイプライン化フィルタ36、
および加算器38を含んでいる。第一の多項信号ゼネレ
ータ34は、エラー信号e(n)を受信し、少なくとも
一部分はエラー信号e(n)に基づく信号の形で、第一
の加重値として、第一の係数値ai を発生する。パイプ
ライン化フィルタ36は、第二の多項信号ゼネレータ4
0、分母値信号ゼネレータとしてのフィルタ装置42を
含んでいる。第二の多項信号ゼネレータ40は、入力信
号x(n)を受信し、信号の形で第二の加重値として第
二の係数値b1を発生する。第一および第二の多項値信
号は、上記のように加算器22に送られるフィ−ドバッ
ク信号を発生するために、加算器38によって重畳され
る。
【0010】この特定の実施例の場合、本発明によるP
AIIRフィルタは、等式エラー方法を使用している、
そのため第一および第二の加重信号は、多項信号ゼネレ
ータ34、40により、オールゼロ非回帰という形で更
新され、その後、第一の加重信号は、期待出力信号24
を発生するために、オールポール形式を実行しているフ
ィルタ装置42に移送またはコピーされる。
【0011】図2A、Bには、実施例10の一部が詳細
に図示されているが、その中において、第一の多項信号
ゼネレータ34は、それぞれWUDAおよびFAで示す
第一の加重更新ブロック44および第一のフィルタ・ブ
ロック46を含んでいる。第二の多項信号ゼネレータ4
0は、それぞれWUDBおよびFBで示す第二の加重更
新ブロック48および第二のフィルタ・ブロック50を
含んでいて、フィルタ装置42は、FCで示す第三のフ
ィルタ・ブロックを含んでいる。ある特定の実施例の場
合、実施例10は、加算器52のような複数の加算器、
マルチプライヤ54のような複数のマルチプライヤ、図
2A、B−3にD、D1 、D2 、D3 、D1 +D1'、D
1'+D3 で示すような遅延装置56、58、60、6
2、66を含んでいる。しかし、本発明の範囲がそれに
限定されるものではない。
【0012】各遅延装置56、58、60、62、66
は、入力信号の遅延した形で、そこから出力を発生する
為に機能する。この場合、遅れの程度は対応する記号に
関連する遅延の数値に対応する。例えば、記号Dで示す
遅延装置56は、一単位だけ遅延させ、D1 で示す遅延
装置は、例えば、後で等式で示すように、入力信号を数
値D1 だけ遅延させる。本明細書においては、例えば、
記号D1 で示す遅延装置58および62のように、共通
の記号を持っている別々の遅延装置は、実質的には同一
の遅延値D'1を持っているものと理解してほしい。
【0013】この特定の実施例の場合、各フィルタ・ブ
ロック42、46、50は、図2A、Bの構成に示すよ
うに、一連の加算器、マルチプライヤおよび遅延装置か
らなっている。特に、フィルタ・ブロック42は、後で
詳細に説明するように、分散先読み構成内に内蔵されて
いる。しかし、本発明は一つの特定の構成に限定される
ものではない。この特定の実施例の場合、各加重更新ブ
ロック44、48は、図2A、Bに示す構成のように、
一連の加算器、マルチプライヤおよび遅延装置からなっ
ている。特に加重更新ブロック44、48および各フィ
ルタ・ブロック46、50は、後で詳細に説明するリラ
ックスド先読み構成内に内蔵されれいる。しかし、本発
明は一つの特定の構成に限定されるものではない。
【0014】図2A、Bに示す実施例においては、図1
に示した遅延装置26は、D1'+D3 の遅延値持ち、図
2A、Bの記号で示されている遅延回路またはラッチで
あってもいい。この場合、D1'+D3 =Mである。図2
A、Bに示す追加の遅延回路58、60および62は、
ブロック44−50を加算器22および38に相互接続
するためのものである。実施例10は、当業者にとって
は周知の先読み技術を実行するように構成されている。
一般的にいって、先読み技術は、一定の直列信号処理方
法を実質的に等価のパイプライン処理方法に変換するの
に使用することができ、この場合、直列処理方法の入出
力行動は、例えば、参考文献として本明細書に引用し
た、1989年7月発行の音響、音声および信号処理に
関するIEEEの議事録37巻の1099−1117ペ
ージに記載されている、K.K.パルヒ等の「回帰デジ
タル・フィルタ内のパイプライン・インターリービング
および平行度−第一部:分散先読みおよび分解」に記載
されているように、直列処理方法は実質的に維持され
る。
【0015】先読み技術は、一般的に、ある程度のハー
ドウエアのオーバーヘッドをおこし、リラックスド先読
み技術を、例えば、格子適応フィルタおよび横方向適応
フィルタのような適応デジタル・フィルタのパイプライ
ン処理に対して実行することができる。当業者にとって
は周知の上記の技術を使用している超大規模集積回路の
実行の例としては、参考文献として本明細書に引用した
1992年2月発行のソリッド・ステート回路に関する
IEEE会誌の175−183ページに記載されている
M.ハタミアン他の「85MHzの四次プログラマブル
IIRデジタル・フィルタ・チップ」に記載されている
先読み技術に基づく85MHz回帰フィルタ、参考文献
として本明細書に引用した1993年10月発行のオラ
ンダ、ベルドホーベンにおけるIEEE VLSI信号
処理ワークショップの議事録の114−122ページの
N.R.シャンバグ他の「100MHzパイプライン化
ADPCMコデク・チップ」に記載されている100M
Hz適応差動パルス・コード変調(ADPCM)ビデオ
・コデックに基づくリラックスド先読み技術等がある。
【0016】実施 例10は、例えば、図1の多項信号
ゼネレータ34、40のような対応部分のためのリラッ
クスド先読み処理、および、例えば、図1および2のフ
ィルタ装置42のような非対応部分に対する分散先読み
処理を使用して、等式エラーろ過に基づくパイプライン
処理を実行するように形成されている。この特定の実施
例の場合、適応部分は、例えば、参考文献として本明細
書に引用した1976年発行のIEEE議事録64巻の
1151−1162ページに記載されている、B.ウイ
ドウ等の「LMS対応フィルタの定常および非定常学習
特性」に記載されている遅延弛緩および合計弛緩技術を
使用してパイプライン処理される。
【0017】<分散先読み技術>先読み計算は、回帰固
定係数デジタル・フィルタに対してよく使用されるパイ
プライン処理技術を含んでいる。通常、直列または非パ
イプライン化回帰デジタル・フィルタ内においては、デ
ジタル・フィルタは、入力信号x(n)および信号の形
で現在の状態w(n)を受信する。例えば、信号の状態
w(n)は下記の式により求めることができる。
【数1】 上記の式中、信号の形でのwpast(n)は、w(n)の
過去の信号状態から導くことができる。
【数2】 上記の式中、信号の形でのxpast(n)は、下記の式に
よりx(n)から導くことができる。
【数3】 上記の式中、Nはフィルタの位数を示す正の整数であ
り、fserial(.)は一次演算を表し、nは時間指数を
示す正の整数である。
【0018】M段の先読みパイプライン化フィルタ内に
おいては、Mは正の整数である。現在の信号状態w
(n)はw(n−1)、w(n−2)、...、w(n
−M+1)から導いたものではない。先読み信号変換
は、集合先読みおよび分散先読みと呼ばれる二つの方
法、すなわち、プロセスの一つによって実行することが
できる。集合先読みの場合には、現在の信号状態w
(n)は下記の式によって求めることができる。
【数4】 上記の式中、信号の形のwc (n)は下記の式から導く
ことができる。
【数5】 上記の式中、信号の形のxc (n)は下記の式によりx
(n)から導くことができる。
【数6】 上記の式中、fc,pipeは、例えば、上記のK.K.パル
ヒ等に記載されているように、集合先読み演算を示す。
集合先読みによる計算のオーバーヘッドは、0(M)で
ある。何故なら、Q>Pであるからである。
【0019】分散先読みの場合には、現在の信号状態w
(n)は下記の式によって実質的に求めることができ
る。
【数7】 上記の式中、信号の形のws (n)はw(n)の過去の
信号状態から導くことができる。
【数8】 上記の式中、信号x(n)の形のxs (n)は下記の式
から導くことができる。
【数9】 上記の式中、fc,pipe(.)は、例えば、上記のK.
K.ペルヒに記載されている分散先読み演算を示す。分
散先読みによる計算のオーバーヘッドは、0(NM)で
あるが、分解により0(N log2 (M))にするこ
とができる。それ故、R>PおよびR>Qである。しか
し、分散先読みの利点は、一般的にいって、安定性を維
持することであるが、一方集合先読みは、一般的に入っ
て、安定性を維持しない。
【0020】IIRフィルタの直列実行を示す一般式H
serial(z-1)の場合、Hserial(z-1)は下記の式の
よって表すことができる。
【数10】 M段の分散先読みパイプライン化構成は、下記式に従っ
て実行することができる。
【数11】 <リラックス先読技術>対応ろ過装置の場合、上記の先
読み技術を直接適用すると、一般に計算が非常に複雑に
なる。それがリラックスド先読み技術が開発された動機
であったと思われる。通常、リラックスド先読み技術
は、先読み技術の近似法であると見なされている。リラ
ックスド先読み技術のある種の弛緩技術は遅延および合
計弛緩という名で知られているが、この弛緩技術は、例
えば、上記のB.ウイドウ等に記載されている、当業者
にとっては周知の平均最小自乗(LMS)法をパイプラ
イン処理する際に有効な場合がある。
【0021】一次回帰は下記式で表すことができる。
【数12】 通常のレベルの当業者なら、式12の計算時間は単一の
ADD演算を行う時間によってその下限が決まることが
理解できるだろう。時間の領域内において、式12にM
段の先読みを適用した場合には、下記の式が得られる。
【数13】 上記の式は、例えば、回帰ループ内でM個のラッチを使
用し、ADD演算のM−レベルのパイプライン処理を達
成するためにリタイミングを行うことによって実行する
ことができる。M段の先読みを適用しても、入出力の行
動は変化しないが、上記のような入出力行動を前と同じ
状態に維持するには、一般的に先読みのオーバーヘッド
の項、例えば、式(13)の第二の項を犠牲にすること
によって達成される。リラックスド先読み技術の一つの
特徴は、近似式(13)を必要とすることである。この
場合、遅延と合計弛緩は可能な実行の二つの例である。
【0022】この意味からいって、遅延弛緩は、式(1
3)の遅延入力u(n−D1 )および遅延係数a(n−
1 )の使用する必要がある。積a(n)u(n)が、
1サンプルにわたってほぼ一定であるならば、式(1
3)は下記の式によって近似することができる。
【数14】 上記の式は、結局当業者にとっては周知の遅延LMS法
と同じものとなる。合計弛緩を式(13)に適用する場
合には、式(13)にLA 項を取る必要がある。この場
合、LA は、予め定めた正の整数であり、後で詳細に説
明する。LA ≦Mである場合には、下記の式が得られ
る。
【数15】 別の方法の場合、例えば、参考文献として本明細書に引
用した1984年7月発行のIEEE議事録72巻の8
67−884ページのS.−Y.クンの「収縮/波面ア
レー・プロセッサーによる超高速計算について」に記載
されているように、積a(n)u(n)がゆっくりと変
化する場合には、合計弛緩法を使用することができる。
【0023】<パイプライン・システムの識別>AII
Rろ過技術は、参考文献として本明細書に引用した19
89年4月発行のIEEE ASSP雑誌の4−21ペ
ージのJ.J.シンクの「対応IIRろ過」記載のシス
テム識別を含む状況に適用することができる。この場合
潜在的な未知のプラントはポールゼロ構造を持ってい
る。従来の直列システム識別の場合、未知のプラントH
(z-1)は、下記の式で表すことができる。
【数16】 上記の式は、分子として多項式B(z-1)、および分母
として多項式1−A(z-1)を持っている。しかし、特
徴を時変とするのが適当と思われるプラント内において
は、Hm (n,z-1)は、対応する分子である多項式B
m (n,z-1)と分母である多項式1−Am (n,
-1)との比によって表すことができる。同様に、入力
信号x(n)と相関関係がない付加的な追加ノイズの特
徴はη(n)であり、y(n)はプラント出力信号およ
び望ましい信号を示す。例えば、エコー打ち消しシステ
ムに関連するエコー源からのエコー経路、音声処理装置
内の音声信号経路、およびビデオ圧縮システムのような
ビデオ処理装置内のビデオ信号経路のような、プラント
の上記の実施の場合には、分子である多項式Bm (n,
-1)および多項式Am (n,z-1)は、本発明による
PAIIRフィルタの実施例を使用して、対応処理を行
うことによって得ることができる。これについては後で
詳細に説明する。
【0024】図1に示す実施例の場合には、分母の他項
信号は、各係数更新後に1/(1−Am (n,z-1))
を決定することにより得ることができる。Bm (n,z
-1)およびAm (n,z-1)の位数が、それぞれNB
1およびNA である場合には、十分に高く、適応方法が
収れんするなら、Bm (n,z-1)はBm (z-1)に近
づき、Am (n,z-1)はAm (z-1)に近づく。実施
例10の場合には、リラックスド先読み技術を、対応部
分のパイプライン処理に適用することができ、1/(1
−Am (n,z-1))を発生する時変回帰部分も同様に
パイプライン処理することができる。固定係数回帰フィ
ルタは、安定性を維持しながら拡散先読み技術によりパ
イプライン処理することができる。それ故、実施例10
は分散先読み形式のこの特定の実施例において、プラン
ト12が作動しているパイプライン化システム識別構成
内で、図1に示すように構成することができる。すなわ
ち、下記の式で表すことができる。
【数17】 上記の式中、Mはパイプライン処理のレベルを示す。
【0025】任意の時間nに、図1の第一の多項係数ゼ
ネレータ34は、式(17)の分母の形で多項式Ap
(n,z-1)の係数を発生する。この特定の実施例にお
いて、式(11)の形で伝達関数で表現することができ
るプラント12にの対しては、例えば、出力信号は、例
えば、M個のラッチの形で実施することができる遅延回
路26によって、プラント12の出力信号y(n)を遅
らせることにより、式(17)に従って実質的に作動し
ているパイプライン化プラントと実質的に等価であると
判断することができる。
【0026】<パイプライン化AIIRフィルタ・アー
キテクチャ>実施例10の実行は、下記の式で表される
直列AIIR(SAIIR)フィルタ・アーキテクチャ
という観点から理解することができる。
【数18】 上記の式中における各項は下記の通りである。
【数19】 w(n)は、係数ベクトルであり、B(n)およびA
(n)はそれぞれ分子および分母の多項式の係数ベクト
ルである。パラメータμは、対応ステップ・サイズであ
り、e(n)は対応エラー信号であり、y^(n)は対
応フィルタが発生するプラント出力信号の推定値であ
り、e1(n)は推定出力エラーである。さらに、式
(18)の最初の二つの式もまたKMS法を表してい
る。
【0027】図2A、Bについて説明すると、SAII
Rフィルタ・アーキテククチャはまた、式(18)の第
二の式に従って、それぞれBm (n,z-1)およびAm
(n,z-1)と関連してろ過作業を行うための、記号F
A、FBで示すフィルタ・ブロックを含んでいる。加重
更新ブロックWUDAおよびWUDBとしての加重更新
ゼネレータ44、48は、式(18)の第一の式に従っ
て、それぞれFAフィルタ・ブロック46およびFBフ
ィルタ・ブロック50の加重信号の形で、係数を計算す
る。FCブロックは、式(18)の第三の式に従って分
母である多項式1−Ap (n,z-1)を計算する。
【0028】都合の悪いことに、すでに説明したよう
に、適応およびろ過作業が回帰的な構成になっているた
めに、SAIIRフィルタ・アーキテククチャは処理能
力が低い。特に、SAIIRフィルタ用の重要な経路は
下記の式で表される計算時間を必要とする。
【数20】 上記の式中、NB およびNA は、それぞれFBおよびF
Aブロック内のタップの数であり、max( )はその
アーギュメントの最大数を発生する。T1 はフィルタ・
ブロック42、46、50(すなわち、FB、FAおよ
びFCブロック)内の二つのオペランド加算器の計算時
間であり、T2 は加重更新ブロック44、48(すなわ
ち、WUDBおよびWUDA)内の加算器の計算時間で
ある。通常、精度に関する要件が有限であるので、T2
はT1 の約二倍である。式(20)から、エコー打ち消
し装置のように、NB およびNA の数値が大きくなくて
はならない用途の場合には、Tserialは比較的大きい場
合がある。
【0029】式(18)を使用して、計算上のネックを
解消するためのSAIIRのパイプライン処理を、図1
に示す実施例10のように、本発明によるパイプライン
化適応IIRフィルタ(PAIIR)によって行うこと
ができる。最初に、式(18)を図1の分散先読みに基
づくパイプライン・システム識別状況に適用できるよう
に、変形することができる。それにより、図2A、Bに
示すFCブロック42内はパイプライン化構成の形をと
る。その後、リラックスド先読み技術を、実施例10で
示すように、適応部分に適用することができる。その結
果、例えば、図1の多項信号ゼネレータ34、40がで
きる。
【0030】式(17)は式(18)を変形して下記の
式(21)を得るために使用することができる。
【数21】 ただし、
【数22】 式(22)を実行する場合、図2A、B−3のD3 で示
す、例えば、遅延回路またはラッチの形で実施すること
ができる遅延装置は、図2A、Bに示すように、FCフ
ィルタ・ブロック42の回帰ループ内に内蔵されてい
る。これらの遅延装置は、後で詳細に説明するように、
リタイミングを行うことができ、その結果、FCブロッ
ク42の動作は図2A、Bに示すようにパイプライン処
理される。さらに、Bp (n,z-1)の位数はNB'−1
である。この場合、NB'=[NA (D3−1)+NB
はNB より大きい。分子の次数の増大は分散先読み技術
に基づくパイプライン処理方法を使用した結果である。
さらに、式(17)および(22)に従って、FBフィ
ルタ・ブロック40を、図2A、Bに示すように、式
(17)の分子全体を必要に応じて決定できるように構
成することができる。
【0031】それ故、実施例10の対応部分は、図2A
に示すように、本発明によるリラックスド先読み技術に
よりパイプライン処理することができる。D2 段先読
み、すなわち、D2 の遅延値を持っている遅延装置を使
用する先読み技術の実行を、式(21)に適用して、下
記の式(23)を得ることができる。
【数23】 遅延弛緩および合計弛緩を、式(23)に直接適用する
ことができる。例えば、第一の遅延弛緩を、適応部分の
エラー・フィ−ドバック・ループ内へ、図2A、2のD
1 +D'1で示す遅延を導入するために適用することがで
きる。この場合、D'1は追加遅延、または別の方法を使
用した場合には、D1 +D'1に実質的に等しい遅延値を
持っている全遅延を導入することができる。例えば、適
応部分は図2A、Bのフィルタ装置46、50および加
重更新ブロック44、48を内蔵することができる。式
(14)および(23)から、下記の式(24)を得る
ことができる。
【数24】 この場合、勾配の推定値e(n)U1(n) がD1
D'1サンプルの間実質的に変化しないことが望ましい。
【0032】式(15)および(24)から、合計弛緩
を式(24)内のLA 項を取り出して、適応部分44、
48に適用して、下記式(25)を得ることができる。
【数25】 上記の式中、LA は実施例10の構成によって決まる正
の整数である。例えば、LA は1からD2 まで変化する
ことができる。この場合、遅延値D2 は、例えば、実施
例10のサンプル速度によって変化する。式(25)の
式W(n−1)を式(21)に使用して、下記の式(2
6)を得ることができる。
【数26】 比較的少ないステップ・サイズμの場合には、式(2
6)は下記の式(27)のように近似することができ
る。
【数27】 また、式(21)の第三の式は下記式(28)のように
特徴づけることができる。
【数28】
【0033】図1−2A、Bに示す実施例10は、本発
明に従って、入力信号x(n)に対して、パイプライン
化対応IIRろ過を行うために、開示した加算器、乗算
器および遅延装置を使用して実行することができる。こ
の場合、すでに説明したように、プラント出力信号を特
徴づけているのはy(n)である。しかし、本発明の範
囲はこれに限定されるものではない。例えば、実施例1
0は式(25)、(27)−(28)および式(21)
の最後の式で示す方法で動作するように、上記の回路素
子を使用して構成することができる。一例として、フィ
ルタ装置42、フィルタ装置50および加重更新ゼネレ
ータ48それぞれの構成を、図3により詳細に示す。
【0034】図3に示すように、例えば、加重更新ゼネ
レ−タ48は、すでに詳細に説明したように、入力信号
x(n)および発生したエラ−信号e(n)を受信す
る。入力信号x(n)は、第一の乗算器68に送るため
の遅延入力信号を発生するために、遅延装置66によっ
て遅延を与えられる。遅延装置66からの遅延入力信号
は、その後、一連の単位遅延装置70−72に送られ、
その結果、逐次遅延入力信号が発生する。これらの連続
した遅延入力信号は、図3に74、76で示す逐次乗算
器に送られる。この特定の実施例内の各乗算器68、7
4、76は、それぞれ遅延装置66、70、72からの
各遅延入力信号にエラー信号e(n)を掛け、その結
果、それから中間加重信号が発生する。各中間加重信号
は、上記の式(25)を実行するために、加算器78−
82を含む各加算器に送られる。その後、加算器78−
82の出力信号は、遅延装置84−88によって遅延が
与えられ、その結果、遅延加重信号が発生し、この遅延
加重信号の値は、この特定の実施例内において、各加算
器78−82にフィ−ドバックされ、各加重信号上に重
畳され、必要に応じて乗算器68、74、76からの加
重信号をそれぞれ更新する。それ故、一連の乗算器、加
算器および遅延装置は、多項式の係数を表している多項
式信号として、加重信号を、必要に応じて発生し更新す
るために、平行して作動する。加重更新ゼネレ−タ48
について説明すると、加重信号は、実質的にはすでに説
明したのと同じように、分子である多項式Bp (n,z
-1)の係数に対応するように、必要に応じて発生され、
更新される。通常のレベルの当業者であれば、図2A、
Bに示す加重更新ゼネレ−タ44は、加重更新ゼネレ−
タ48の上記の説明に従って、実質的には上記と同じ方
法で、分母である多項式Ap(n,z-1)の係数に対応
する加重信号を必要に応じて発生し、更新する。
【0035】例えば、図3に示すように、入力信号x
(n)および加重更新ゼネレ−タ48の遅延装置84−
88からの発生加重信号は、フィルタ装置50に送られ
る。逐次遅延入力信号を発生するために、入力信号x
(n)は、第一の乗算器54および一連の遅延装置9
0、92に送られる。多項式の各項に対応する逐次多項
式の項信号を発生するために、逐次遅延入力信号はそれ
ぞれ各乗算器94−96に送られる。フィルタ装置50
の例の場合には、分子である多項式Bp (n,z-1)の
各項が発生する。その後、乗算器54および94−96
からのこれらの多項式の項信号は、一連の加算器52お
よび98−100に送られ、多項式の各項の追加に対応
する多項式値信号を発生するために、論理ゼロ信号上に
重畳される。多項式値信号は、後でさらに詳細に説明す
るように、遅延多項式値信号を発生するためのリタイミ
ングを行うために遅延装置60に送られる。上記の遅延
多項式値信号は、図1−2に示す加算器38およびフィ
ルタ装置42のに送られる。
【0036】例えば、図3に示すように、フィルタ装置
42は分母の数値1−Ap (n,z-1)に対応する分母
信号を発生するために、分母数値ゼネレ−タとして作動
することができる。この分母信号から逆数に対応する信
号が発生し、これに分子信号値が掛けられ、その結果、
分散先読み処理により図2A、B−3にy^(n−M)
で示す期待出力信号24が発生する。図3に示す例の場
合には、例えば、図2A、Bに示す加重更新ゼネレ−タ
44からの加重信号ai が、フィルタ−装置42に送ら
れる。各加重信号は、各乗算器102−106に送られ
る。遅延装置60からの遅延多項式値信号は加算器10
8に送られ、この加算器は遅延信号を発生させるため
に、連続的に遅延装置110−114によって遅延を与
えられた出力信号を出力する。その後、各遅延信号は各
乗算器102−106へと送られ、各加重信号ai によ
って処理される。その後、各乗算器102−106の出
力信号は、加算器116−118によって一緒に重畳さ
れ、それから加算器108にフィ−ドバックされ、遅延
装置60の出力信号上に重畳される。すでに説明したよ
うに、このようにして、フィルタ装置42は、記号y^
(n−M)で示す期待出力信号24を発生するために、
遅延装置60の出力に対して分散先読み処理を行う。
【0037】実施例10においては、図2A、Bに示す
ように、D'1遅延装置のリタイミングはフィルタ・ブロ
ック46、50の出力ポートにおいて、それぞれD'1
延58および60を与えることにより実行することがで
きる。その後、e1 (m)信号は遅延装置26内で、
D'1だけ遅延を与えられる。さらに、式(22)の最後
の式をD3 サンプルの待ち時間に導入することができ、
その結果、リタイミングにより遅延装置26内でD3
遅延を与えることができる。それ故、プラント12の出
力信号y(n)は、M=D'1+D3 という全数値を持っ
ている遅延装置26により遅延が与えられる。
【0038】追加の遅延装置、例えば、図2A、B−3
の記号D'1で示すD'1の遅延値を持っている遅延装置5
8および60は、フィルタ・ブロック46、50をそれ
ぞれリタイムするのに使用することができる。追加の遅
延装置、例えば、図2A、B−3の記号D1 で示すD1
の遅延値を持っている遅延装置62は、加重更新ブロッ
ク44、48をそれぞれリタイムするのに使用すること
ができる。実施例10の場合には、D3 の遅延値を持っ
ている追加の遅延装置、例えば、図3の記号D3 で示す
遅延装置110は、FCフィルタ・ブロック42をリタ
イムするのに使用することができる。それ故、実施例1
0は図に示すすべての計算ブロックのパイプライン処理
を行う。しかし、本発明はそれに限定されるものではな
い。
【0039】本発明のPAIIRフィルタの実施例10
内においては、パイプライン化システム識別構成は式
(11)のように、プラント12を表している伝達関数
H(z-1)に対して分散先読み形式を使用している。そ
れ故、実施例10の分子である多項の位数はN'Bであ
る。表1に、本発明に従ってSAIIRおよびPAII
Rを実行するために使用することができる加算器および
乗算器の相対的な数の一例を示す。この場合、N'B=N
A (D3 −1)NB である。表1の第3欄は、図2A、
Bのフィルタ・ブロック42、46、50内で使用する
ことができる加算器の数を、第4欄は加重更新ブロック
44、48内で使用することができる加算器の数を示
す。
【表1】
【0040】図4は、実施例の10のような、本発明に
よるPAIIRフィルタの操作方法の一実施例そ示す。
この実施例は、ステップ120における、第一および第
二の組の加重信号の初期化、例えば、分母および分子で
ある多項式の対応する第一および第二の加重値を0にセ
ットするというステップを含んでいる。その後、ステッ
プ122において、第一および第二の入力信号、例え
ば、x(n)およびy(n)の受信が行われる。ステッ
プ124において、入力信号および加重信号に対して、
パイプライン化リラックスド先読み処理が行われる。ス
テップ126において、その結果得られた信号から、第
一および第二の多項式値信号が発生する。その後、ステ
ップ128において、例えば、すでに説明したように、
加算器38を使用して、第一および第二の多項式値信号
からフィ−ドバック信号が発生する。ステップ130に
おいて、例えば、加算器22を使用して、第二の入力信
号およびフィ−ドバック信号からエラー信号が発生す
る。
【0041】その後、ステップ132において、加重信
号、第一および第二の入力信号およびエラー信号から、
加重信号の第一および第二の組が逐次必要に応じて発生
する。ステップ134においては、例えば、フィルタ装
置42を使用して、期待出力信号y^(n)を発生する
ために、第二の多項式値信号および加重信号の第一の組
に対して、パイプライン化分散先読み処理が行われる。
その後、ステップ136において、図1−2にe1 で示
す信号32のような出力エラー信号が、期待出力信号お
よび第二の入力信号から発生する。その後、ステップ1
38においては、加重信号の連続している第一および第
二の組は、加重信号の第一および第二の組に割り当てら
れる。実施例10を使用するなどして、受信した入力信
号x(n)およびy(n)に対して、パイプライン化対
応IIRろ過を行うために、ステップ122−138が
反復して行われる。
【0042】本発明による実施例および操作方法を、望
ましい実施例を参照しながら詳細に図示し、説明してき
たが、当業者なら形式および詳細な点で、本発明の範囲
および精神から逸脱しないで、種々の修正を行うことが
できることを理解できると思う。従って、本発明は上記
のような修正に限定されるものではなく、それら修正は
本発明の範囲内に入るものと見なされる。
【図面の簡単な説明】
本発明のパイプライン化適応IIR(PAIIR)フィ
ルタの特徴およびその操作方法は、添付の図面ととも
に、本発明の例示としての実施例の以下の詳細な説明を
参照すれば、より容易に明らかになり、より容易に理解
できるだろう。
【図1】図1は、例えば、エコー源のエコー経路のよう
なプラントを持つシステム識別装置内の、本発明による
PAIIRのある実施例のブロック・ダイアグラムであ
る。
【図2A】図1の実施例のブロック・ダイアグラムの詳
細図の1である。
【図2B】図1の実施例のブロック・ダイアグラムの詳
細図の2である。
【図3】図2の実施例のブロック・ダイアグラムの一部
の詳細図である。
【図4】本発明によるPAIIRフィルタの操作方法の
ある実施例のフローチャートである。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H03H 21/00 8842−5J H03H 21/00

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対応部分および非対応部分を含む第一お
    よび第二の入力信号に応答するパイプライン化対応無限
    インパルス応答(PAIIR)フィルタであって、 第一の多項式値信号、第二の入力信号およびエラー信号
    をリタイムするようにつくられている複数の遅延装置
    と、 対応部分において、第二の入力信号に対してリラックス
    ド先読み処理を行うことができるようにつくられてい
    て、第一の多項加重値に対応する第一の組の加重信号を
    発生し必要に応じて更新するため、またそれから第一の
    多項式値信号を発生するために、リタイムしたエラー信
    号に応答する第一の多項信号ゼネレータとを含むフィル
    タ。
  2. 【請求項2】 複数の遅延装置がさらに第二の多項式値
    信号をリタイムするようにつくられていて、 対応部分において第一の入力信号に対してリラックスド
    先読み処理を行うようにつくられていて、第二の多項加
    重値に対応する第二の組の加重信号を発生し必要に応じ
    て更新するため、またそれから第二の多項式値信号を発
    生するために、リタイムしたエラー信号に応答する第二
    の多項信号ゼネレータをさらに含む請求項1に記載のP
    AIIRフィルタ。
  3. 【請求項3】 そこからフィ−ドバック信号を発生する
    ために、リタイムされた第一および第二の多項式値信号
    に応答する第一の加算器と、 そこからエラー信号を発生するために、リタイムされた
    第二の入力信号とフィ−ドバック信号に応答する第二の
    加算器とを含む請求項2に記載のPAIIRフィルタ。
  4. 【請求項4】 期待出力信号を発生するために、非対応
    部分においてリタイムされた第二の多項式値信号および
    第一の組の加重信号に対して分散先読み処理を行うよう
    につくられている出力フィルタ装置をさらに含む請求項
    3に記載のPAIIRフィルタ。
  5. 【請求項5】 第一および第二の入力信号に応答するパ
    イプライン化対応無限インパルス反応(PAIIR)フ
    ィルタであって、 第一の多項式値信号、第二の多項式値信号、第二の入力
    信号およびエラー信号をリタイムするようにつくられて
    いる複数の遅延装置と、 第二の入力信号に対してリラックスド先読み処理を行う
    ことができるようにつくられていて、第一の多項加重値
    に対応する第一の組の加重信号を発生し必要に応じて更
    新するため、またそれから第一の多項式値信号を発生す
    るために、リタイムしたエラー信号に応答する第一の多
    項信号ゼネレータと、 第一の入力信号に対してリラックスド先読み処理を行う
    ようにつくられていて、第二の多項加重値に対応する第
    二の組の加重信号を発生し必要に応じて更新するため、
    またそれから第二の多項式値信号を発生するために、リ
    タイムしたエラー信号に応答する第二の多項信号ゼネレ
    ータと、 そこからフィ−ドバック信号を発生するために、リタイ
    ムされた第一および第二の多項式値信号に応答する第一
    の加算器と、 そこからエラー信号を発生するために、リタイムされた
    第二の入力信号とフィ−ドバック信号に応答する第二の
    加算器と、 期待出力信号を発生するために、リタイムされた第二の
    多項式値信号および第一の組の加重信号に対して、分散
    先読み処理を行うようにつくられている出力フィルタ装
    置とを含む、第一および第二の入力信号に応答するパイ
    プライン化対応無限インパルス応答(PAIIR)フィ
    ルタ。
  6. 【請求項6】 第一の多項信号ゼネレータが、必要に応
    じて第二の入力信号およびリタイムしたエラー信号から
    第一の組の加重信号を発生するようにつくられている第
    一の加重信号ゼネレ−タと、 分母値信号に対応する第一の多項式値信号を発生するた
    めに、必要に応じて発生した第一の組の加重信号を使用
    して、第二の入力信号を処理するようにつくられている
    第一のフィルタ装置とを含む請求項5に記載のPAII
    Rフィルタ。
  7. 【請求項7】 第二の多項信号ゼネレータが、必要に応
    じて第一の入力信号およびリタイムしたエラー信号から
    第二の組の加重信号を発生するようにつくられている第
    二の加重信号ゼネレ−タと、 分子値信号に対応する第二の多項式値信号を発生するた
    めに、必要に応じて発生した第二の組の加重信号を使用
    して、第一の入力信号を処理するようにつくられている
    第二のフィルタ装置とを含む請求項5に記載のPAII
    Rフィルタ。
  8. 【請求項8】 PAIIRフィルタが、プラント入力信
    号x(n)およびプラント出力信号y(n)を持ってい
    る外部由来のプラントを含んでいるシステム内に内蔵さ
    れていて、PAIIRフィルタの第一の入力信号がプラ
    ント入力信号x(n)からなり、PAIIRフィルタの
    第二の入力信号がプラント出力信号からなる請求項5記
    載のPAIIRフィルタ。
  9. 【請求項9】 第一の加算器が、そこからフィ−ドバッ
    ク信号を発生するために、リタイムされた第一および第
    二の多項式値信号を重畳する請求項5に記載のPAII
    Rフィルタ。
  10. 【請求項10】 第二の加算器が、そこからエラー信号
    を発生するために、リタイムされた第二の入力信号およ
    びフィ−ドバック信号を重畳する請求項5に記載のPA
    IIRフィルタ。
  11. 【請求項11】 第一および第二の各多項信号ゼネレー
    タが、オールゼロ、非回帰形式で、それぞれ第一および
    第二の組の加重信号を更新するようにつくられている請
    求項5に記載のPAIIRフィルタ。
  12. 【請求項12】 出力フィルタ装置が、期待出力信号を
    発生するために、オールポール形式で、第一の組の加重
    信号を処理するようにつくられている請求項5に記載の
    PAIIRフィルタ。
  13. 【請求項13】 出力フィルタ装置が、第二の多項式値
    信号から遅延信号を継続的に発生するための複数の遅延
    装置と、 第一の組の加重信号および各遅延信号から各乗算器出力
    信号を発生するための複数の乗算器と、 乗算器出力信号および第二の多項式値信号から第二のフ
    ィ−ドバック信号を発生させ、第二のフィ−ドバック信
    号を使用して期待出力信号を発生させるための、乗算器
    に作動的に接続している複数の加算器とをさらに含み、
    遅延装置、乗算器および加算器が分散先読み処理構成に
    配置されている請求項5に記載のPAIIRフィルタ。
  14. 【請求項14】 第二の多項信号ゼネレータが、第一の
    入力信号から遅延信号を発生するための一連の遅延装置
    と、 各遅延信号から各乗算器出力信号を発生するための複数
    の乗算器と、 複数の乗算器に作動的に接続している複数の加算器とを
    さらに含み、遅延装置、乗算器および加算器が、第二の
    組の加重信号から第二の多項値信号を必要に応じて発生
    するために、リラックスド先読み構成内に配置されてい
    る請求項5に記載のPAIIRフィルタ。
  15. 【請求項15】 第一の多項信号ゼネレータが、第二の
    入力信号から遅延信号を発生するための一連の遅延装置
    と、 各遅延信号から各乗算器出力信号を発生するための複数
    の乗算器と、 複数の乗算器に作動的に接続している複数の加算器とを
    さらに含み、遅延装置、乗算器および加算器が、第一の
    組の加重信号を対応的に発生するために、リラックスド
    先読み構成内に配置されている請求項5に記載のPAI
    IRフィルタ。
  16. 【請求項16】 プラント入力信号およびプラント出力
    信号とを持っているプラントを含む、プラント入力信号
    からなる第一の入力信号に応答し、プラント出力信号か
    らなる第二の入力信号に応答するシステムであって、 それぞれが分子値信号、分母値信号、第二の入力信号お
    よびエラー信号をリタイムするようにつくられている複
    数のリタイミング遅延装置と、 第一の加算器を含み、そこからフィ−ドバック信号を発
    生するためにリタイムされた第一および第二の多項式値
    信号に応答するフィ−ドバック信号ゼネレ−タと、 第二の加算器を含み、そこからエラー信号を発生するた
    めにリタイムされた第二およびフィ−ドバック信号に応
    答するエラー信号ゼネレ−タと、 第一の入力信号に対してリラックスド先読み処理を行う
    ようにつくられていて、分子多項加重値に対応する一組
    の分子加重信号を発生し必要に応じて更新するため、ま
    た第一の入力信号および一組の分子加重信号から分子値
    信号を発生するために、リタイムされたエラー信号に応
    答する分子多項信号ゼネレータと、 リタイムされた第二の入力信号に対してリラックスド先
    読み処理をおこなうようにつくられていて、分母多項加
    重値に対応する一組の分母加重信号を発生し必要に応じ
    て更新するため、また第二の入力信号および一組の分母
    加重信号から分母値信号を発生するために、リタイムさ
    れたエラー信号に応答する分母多項信号ゼネレータと、 期待出力信号を発生するために、リタイムされた分子値
    信号および一組の分母加重信号に対して分散先読み処理
    をおこなうようにつくられている出力フィルタ装置とを
    含むシステム。
  17. 【請求項17】 第二の遅延入力信号を発生するための
    第二の入力信号に応答する遅延装置と、 出力エラー信号を発生するために、第二の遅延入力信号
    と期待出力信号とを重畳するようにつくられている加算
    器を含む出力信号ゼネレ−タとをさらに含む請求項16
    記載のシステム。
  18. 【請求項18】 パイプライン化対応無限インパルス
    (PAIIR)フィルタを使用して、第一および第二の
    入力信号を処理する方法であって、 (a)第一および第二の組の加重信号を初期化するステ
    ップと、 (b)第一および第二の入力信号を受信するステップ
    と、 (c)そこから第一および第二の多項式値信号を発生す
    るために、第一および第二の入力信号および第一および
    第二の組の加重信号に対してリラックスド先読み処理を
    行うステップと、 (d)第一および第二の多項式値信号からフィ−ドバッ
    ク信号を発生するステップと、 (e)第二の入力信号およびフィ−ドバック信号からエ
    ラー信号を発生するステップと、 (f)第一および第二の入力信号、第一および第二の組
    の加重信号およびエラー信号から連続している第一およ
    び第二の組の加重信号を必要に応じて発生するステップ
    と、 (g)第一および第二の入力信号を必要に応じて処理す
    るために、加重信号を必要に応じて更新するために、第
    一および第二の組の加重信号としての連続している第一
    および第二の組の加重信号を使用してステップ(b)−
    (f)を反復して行うステップとを含む方法。
  19. 【請求項19】 第一および第二の多項式値信号を発生
    させるために、リラックスド先読み処理を行うステップ
    (c)が、 (c1)それぞれ第一および第二の遅延装置を使用し
    て、第一および第二の多項式値信号に対してリタイミン
    グを行うステップと、 (c2)第三の遅延装置を使用して第二の入力信号にリ
    タイミングを行うステップとを含み、またエラー信号を
    発生するステップ(e)が、(e1)第四の遅延装置を
    使用して、エラ−信号のリタイミングを行うステップを
    含む請求項18に記載の方法。
  20. 【請求項20】 第一および第二の組の加重信号を必要
    に応じて更新するステップ(f)が、(f1)オールゼ
    ロ非回帰形式で、第一および第二の組の加重信号を対応
    的に更新するステップをさらに含む請求項18に記載の
    方法。
  21. 【請求項21】 (h)期待出力信号を発生するため
    に、ステップ(b)−(f)により同時に第二の多項式
    値信号および第一の組の加重信号に対して分散先読み処
    理を行うステップをさらに含む請求項18に記載の方
    法。
  22. 【請求項22】 ステップ(f)の後に、(f1)期待
    出力信号および第二の入力信号から出力エラー信号を発
    生するステップをさらに含む請求項21に記載の方法。
  23. 【請求項23】 分散先読み処理を行うステップ(h)
    が、(h1)遅延装置を使用して第二の入力のリタイミ
    ングを行うステップを含む請求項21に記載の方法。
  24. 【請求項24】 分散先読み処理を行うステップ(h)
    が、(h1)期待エラー信号を発生するために、オール
    ポール形式で第二の多項値信号および第一の組の加重信
    号を処理するステップをさらに含む請求項21記載の方
    法。
JP8106568A 1995-04-28 1996-04-26 パイプライン化適応無限インパルス応答(iir)フィルタ Withdrawn JPH08307211A (ja)

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