JPH08306046A - 光ディスク及びその再生装置 - Google Patents

光ディスク及びその再生装置

Info

Publication number
JPH08306046A
JPH08306046A JP12953495A JP12953495A JPH08306046A JP H08306046 A JPH08306046 A JP H08306046A JP 12953495 A JP12953495 A JP 12953495A JP 12953495 A JP12953495 A JP 12953495A JP H08306046 A JPH08306046 A JP H08306046A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
information signal
sub
pickup
information
area
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP12953495A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Miyazaki
健 宮崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Victor Company of Japan Ltd
Original Assignee
Victor Company of Japan Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Victor Company of Japan Ltd filed Critical Victor Company of Japan Ltd
Priority to JP12953495A priority Critical patent/JPH08306046A/ja
Publication of JPH08306046A publication Critical patent/JPH08306046A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)
  • Indexing, Searching, Synchronizing, And The Amount Of Synchronization Travel Of Record Carriers (AREA)
  • Optical Recording Or Reproduction (AREA)
  • Moving Of The Head For Recording And Reproducing By Optical Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 再生開始後、ピックアップがTOC領域をオ
ーバーランしても、直ちにこの状態を検出してピックア
ップをTOC領域上に再度移送可能とする再生装置で再
生される光ディスクを提供する。 【構成】 最外周からセンターホール1aに向かって順
に、主情報信号が記録される記録領域B´と、TOC情
報、特に頭出しアドレス情報が記録される記録領域A´
´とを少なくとも備えた光ディスクであって、記録領域
A´´は、副情報信号が記録される副情報信号記録部A
1と、副情報信号の存在を示すピットウォブルした位置
情報信号が記録される位置情報信号記録部A2とから構
成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンパクトディスク
(CD)等の光ディスク及びその再生装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】図8は光ディスクの情報領域を説明する
ための図である。CD等の光ディスク1の情報領域は、
図8に示すように、センターホール1aから未記録領域
Cを介して、外周へ向かって順に、副情報領域A、主情
報領域Bから構成される。副情報領域AはTOC(Tabl
e of Contents)情報が記録される領域であり、ここには
主情報領域Bに記録される主情報の頭出しアドレス情報
等が含まれている。主情報は、音声情報、音声情報+映
像情報、その他のコンピーュータデータを指している。
【0003】前記した構成の光ディスク1を再生する図
示せぬ光ディスクプレーヤは、再生時、まず、副情報領
域AのTOC情報から頭出しアドレス情報を読取り、プ
レーヤ内の記憶装置にその情報を記憶する。次に、記憶
されているこの頭出しアドレス情報に基づいて、主情報
領域Bに記録されている主情報の頭出しを開始して主情
報を再生する。
【0004】ここで、TOC情報を読取る状況を考え
る。光ディスクプレーヤによる再生開始後最初はピック
アップ(図示せず)の位置が不定であるから、副情報領
域Aを機械的に検索する。この際、副情報領域Aよりも
内側であって信号が記録されていない未記録領域C内
に、ピックアップが副情報領域Aを飛び越えて最初に侵
入してしまうと、ピックアップは何時まで経っても頭出
しアドレス情報が再生できない。この結果、ピックアッ
プは暴走等の異常動作を起こす可能性がある。従って、
再生開始後最初にピックアップが未記録領域C内に絶対
に侵入しないようにするため、下記の方策(1),
(2)が考えられている。
【0005】方策(1)は、副情報領域Aの幅を充分広
くとり、ピックアップが副情報領域Aを飛び越えて未記
録領域Cへ移送されないようにすることである。方策
(2)は、ピックアップの移送を低速で行うことであ
る。即ち、ピックアップを主情報領域Bの外周から副情
報領域Aへ向かって低速で移送し、ピックアップが副情
報領域Aをオーバーランして未記録領域Cへ入ることが
ないようにすることである。
【0006】しかしながら、光ディスクの利用効率の向
上(特にディスクの高密度化)等から副情報領域Aの幅
を従来よりも一段と狭くすること、また、光ディスクプ
レーヤで再生を指定してから主情報が再生開始となる
(例えば音出し、画像の再生開始)までの時間を短縮す
るといった要望があるが、こうした要望は前記した方策
ではとても対応できなかった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】図9は副情報領域の幅
を狭くした状態を説明するための図、図10は副情報領
域にピックアップを移送する状態を説明するための図で
ある。
【0008】図9(A)は光ディスク1の副情報領域A
の従来の幅を示し、同(B)は一段とその幅を狭くした
光ディスク1´の副情報領域A´を示している。同
(B)に示すように、光ディスク1´は、主情報領域B
の幅より一段と広い主情報領域B´、未記録領域Cの幅
より一段と狭い未記録領域C´、副情報領域Aの幅より
一段と狭い副情報領域A´を備えている。
【0009】ピックアップ2aの副情報領域A´への移
送は、図10に示すように、ピックアップ2aが光ディ
スクプレーヤ2の待機位置(図示せず)から移送軸2b
上をターンテーブル(図示せず)の内側に向かって走行
し、ターンテーブルに載置される光ディスク1´の副情
報領域A´に対応する位置に取付けられるストッパ2c
の制止によって行われる。同図中、aはピックアップ2
aの走行方向。こうして、ピックアップ2aの移送はス
トッパ2cの制止によって停止し、この停止位置からピ
ックアップ2aはターンテーブルに載置される光ディス
ク1´の副情報領域A´内へ読取り光ビーム3を照射
し、ここからTOC情報を読取ることができる。
【0010】ところで、ピックアップ2aが前記した位
置に停止しても、前記した構成の光ディスク1がターン
テーブルに載置されている場合(図9(A)に図示)
は、その幅が充分広い副情報領域Aのために、ストッパ
2cの取付位置誤差、ピックアップ2aの加工寸法誤
差、光ディスク1のセンターホール1aの偏芯等による
誤差が多少あったとしても、ピックアップ2aの読取り
光ビーム3は副情報領域A内に余裕をもって確実に照射
できる。
【0011】一方、ピックアップ2aが前記した位置に
停止しても、前記した構成の光ディスク1´がターンテ
ーブルに載置されている場合(図9(B)に図示)に
は、前記した副情報領域Aの幅よりも一段とその幅を狭
くした副情報領域A´のために、上記したのと同様な機
械的な誤差があると、読取り光ビーム3が副情報領域A
´内に確実に入らずに、未記録領域C´または主情報領
域B´内に誤って照射される可能性がある。こうした誤
照射は副情報領域A´の幅を狭くすればするほど、この
可能性は高くなる。特に、ピックアップ2aの読取り光
ビーム3が副情報領域A´をオーバーランして未記録領
域C´に入った場合は、何時まで立っても頭出しアドレ
ス情報を読み出すことができない。
【0012】ところで、ピックアップ2aの読取り光ビ
ーム3が副情報領域A´をオーバーランして未記録領域
C´に入ると、何時まで立っても頭出しアドレス情報を
読み出すことができないから、光ディスクプレーヤ2の
動作異常(モータのスピンドル回転変動、ピックアップ
2aのトラッキングサーボ異常、フォーカスサーボ異常
等)が発生する。こうした動作異常をプレーヤ2の制御
部が検知すると、制御部はピックアップ2aの読取り光
ビーム3が副情報領域A´内に確実に照射されるよう
に、未記録領域C´内にあるピックアップ2aを副情報
領域A´側へ移送し直す(キックバックする)ように、
ピックアップ移送機構の移送制御を行う。この結果、副
情報領域A´にピックアップ2aの読取り光ビーム3を
入れ直すには多大の時間を必要とする欠点があり、TO
C情報を迅速に読み出せない。
【0013】本発明は、ピックアップ2aの読取り光ビ
ーム3が光ディスク1´の副情報領域A´をオーバーラ
ンして未記録領域C´に仮に入った場合でも、この状態
を直ちに検知可能な位置情報信号記録部A2を、未記録
領域C´に設けることによって、迅速に副情報領域A´
への再アクセス(キックバック)が可能となる光ディス
ク及びその再生装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は上記した課題を
解決するため、次の(1)〜(3)の構成になる光ディ
スク及びその再生装置を提供するものである。
【0015】(1) 図1に示すように、最外周からセ
ンターホール1aに向かって順に、主情報信号が記録さ
れる主情報信号記録領域B´と、主情報信号に関する副
情報信号(TOC情報、特に頭出しアドレス情報)が記
録される副情報信号記録領域A´´とを少なくとも備え
た光ディスクであって、副情報信号記録領域A´´は、
副情報信号が記録される副情報信号記録部A1と、副情
報信号の存在を示す位置情報信号(例えば、図4に示す
ピットウォブルしたトラック)が記録される位置情報信
号記録部A2とから構成されたことを特徴とする光ディ
スク10。
【0016】(2) 図4に示すように、上記(1)記
載の光ディスク10であって、位置情報信号記録部A2
はピットウォブルしたトラックから形成されることを特
徴とする光ディスク。
【0017】(3) 図6に示すように、上記(1)又
は(2)記載の光ディスク10を再生する光ディスク再
生装置であって、光ディスクに記録される(主情報信号
記録領域B´に記録されている音声情報、音声情報+映
像情報、その他のコンピーュータデータ等の)主情報信
号、(副情報信号記録部A1に記録されているTOC情
報、特に頭出しアドレス情報である)副情報信号、(位
置情報信号記録部A2に記録されているピットウォブル
した)位置情報信号を読取る読取手段(ピックアップ2
a)と、この読取手段(ピックアップ2a)で前記位置
情報信号を再生開始後最初に読取った場合(「再生」ボ
タンをオンしてから始まる再生開始後最初に、ピックア
ップ2aが副情報信号記録部A1をオーバーランして位
置情報信号記録部A2に対応する位置に誤って移送され
た場合)は、読取手段(ピックアップ2a)が副情報信
号の読取りが可能となるように読取手段(ピックアップ
2a)の移送位置を補正する(図示せぬピックアップ移
送機構、トラッキングエラー検出回路4b、トラッキン
グサーボ回路4f、バンドパスフィルタ(BPF)4
g、ウォブル検出回路4hから主に構成される)補正手
段とを備えたことを特徴とする光ディスク再生装置。
【0018】
【作用】前記した光ディスク10を光ディスク再生装置
で再生するに際し、再生開始後最初に、ピックアップ2
aは待機位置からTOC情報が記録された副情報信号記
録領域A´´の副情報信号記録部A1上に正確に移送さ
れることにより、ここから再生される主情報信号の頭出
し信号に基づいて、主情報信号を再生可能とする。ま
た、これに加えて、ピックアップ2aが副情報信号記録
部A1をオーバーランして位置情報信号記録部A2上に
移送された場合でも、ここから再生される位置情報信号
に基づいて、ピックアップ2aを(唯1回)一定量キッ
クパックして、副情報信号記録部A1内に確実に移送す
ることにより、ここから再生される主情報信号の頭出し
信号に基づいて、主情報信号を迅速に再生可能とする。
【0019】
【実施例】以下、本発明の光ディスク及びその再生装置
を図1〜図7に沿って説明する。図1は本発明の光ディ
スクの情報領域を説明するための図、図2はピックアッ
プを副情報領域へ移送する状態を説明するための図、図
3,図7は本発明の光ディスク再生装置のピックアップ
移送制御を夫々説明するための図、図4は光ディスクの
情報領域の模式図、図5は本発明の光ディスク再生装置
のピックアップ移送制御の動作を説明するための図、図
6は光ディスク再生信号処理回路の主要な構成を説明す
るための図である。前述したものと同一構成部分には同
一符号を付し、その説明を省略する。
【0020】本発明の光ディスク10は、図1に示すよ
うに、ディスク中心oから外周に向かって順に、未記録
領域C´´、副情報領域A´´、主情報領域B´から構
成される。副情報領域A´´は、副情報信号記録部A1
と位置情報信号記録部A2とから構成される。副情報信
号記録部A1は前記した副情報領域A´と同様の幅を有
する領域であり、副情報信号であるTOC情報、特に主
情報信号の頭出しアドレス情報が記録される領域であ
る。また、位置情報信号記録部A2は前記した光ディス
ク1´(図9(B)に図示)の未記録領域C´における
副情報領域A´の最内周部に近接する一定部分を副情報
領域として用いたものであり、副情報信号の存在を示す
位置情報信号(例えば図4に示すピットウォブル(Pit W
obble)したトラック)が記録される領域である。この位
置情報信号記録部A2内には、後述するように、副情報
信号記録部A1をオーバーランしたピックアップ2aが
入る確率が高い部分である。
【0021】ところで、光ディスク10の各種寸法は、
例えば次の通りのものである。 ・ 光ディスク10の中心oから最外周までの半径は、
60.0mm ・ 中心oから主情報領域B´の最外周までの半径は、
58.0mm ・ 中心oから主情報領域B´の最内周であり、副情報
領域A´´の最外周(副情報信号記録部A1の最外周)
までの半径は、23.0mm ・ 中心oから副情報領域A´´の副情報信号記録部A
1の最内周(位置情報信号部A2の最外周)までの半径
は、22.8mm ・ 中心oから副情報領域A´´の最内周(位置情報信
号記録部A2の最内周)までの半径は、22.5mm
【0022】副情報領域A´´の副情報信号記録部A1
は、TOC情報のうち、繰り返して記録されている頭出
し情報の記録回数を、読取りに支障がないように減らし
た記録回数(例えば3回)の副情報が記録されている。
例えば、中心oから半径23.0mmの位置のセクタアド
レスを”0“とすると、第1回目の頭出し情報の先頭ア
ドレスは”−1024“、2回目の先頭アドレスは”−
2048“、そして、3回目の先頭アドレスは”−30
72“が記録されている。
【0023】また、副情報領域A´´の位置情報信号記
録部A2には、図4に示すように、ピットウォブルした
トラックが記録されている。この図の例では、ウォブル
方式はRadial Pit Wobble 方式であり、ウォブル周波数
f1は88.2kHz、変調方式はFM変調(Deviation
4kHz)である。ピットウォブルしたこのトラック
には、通常データを記録しておらず、ウォブル周波数の
有無で位置情報信号記録部A2の位置の判定が行われる
のであるが、このトラックに、例えば、データビットレ
ートが12.6kbpsの主情報とは別の情報を記録再
生可能としたものであっても良い。この選択は光ディス
ク10の使用目的に応じて任意である。後述するよう
に、このウォブルの有無の検出を、ピックアップ2aが
副情報信号記録部A1をオーバーランしたことの有無と
対応付けておけば、このウォブルの有を検出すると、ピ
ックアップ2a(読取り光ビーム3)が副情報信号記録
部A1をオーバーランしたと判定することができる。位
置情報信号記録部A2から副情報信号記録部A1への距
離は前述したように規定しておくことで、この判定後、
瞬時にピックアップ2aをこの距離分だけ副情報信号記
録部A1側へキックバックするだけで、ピックアップ2
aを副情報信号記録部A1内へ確実に移送することがで
き、直ちに、ここから副情報信号を再生開始することが
できる。
【0024】さて、本発明の光ディスク再生装置は、前
述した図10で示した移送軸2b、ストッパ2cから主
に構成されるピックアップ移送機構を備えている。勿
論、このピックアップ移送機構の機構精度だけでピック
アップ2aの読取りビーム3が未記録領域C´(即ち、
図1では副情報領域A´´の位置情報信号記録部A2に
対応する領域)に誤って入らないように、ピックアップ
2aの移送を高精度に設定することが考えられる。しか
し、ストッパ2cの取付位置誤差、ピックアップ2aの
加工寸法誤差、光ディスク10の加工寸法誤差、光ディ
スク10の偏芯等の誤差の積み重ねで、これが実現でき
ない。このために、前記したピックアップ移送機構の機
構精度は従来の精度のままとする。そしてこれを補完す
るための後述する図6に図示の光ディスク再生信号処理
回路4を用いる。
【0025】ここで、ピックアップ2aの読取りビーム
3が、副情報領域A´´の位置情報信号記録部A2に誤
って突入する可能性は、次の,の場合が考えられ
る。 ストッパ2cが光ディスク10の内側に寄り過ぎて取
り付けられている場合 例えば、ストッパ2cがターンテーブルに載置される光
ディスク10の副情報信号記録部A1に対応する位置に
正確に取付けられておらず、ストッパ2cの取付位置が
位置情報信号記録部A2に対応する位置に取付けられて
いる場合 主情報領域B´から副情報信号記録部A1を検索する
時に、この副情報信号記録部A1をオーバーランして位
置情報信号記録部A2に突入する場合
【0026】この対策として、再生立上がり時は、スト
ッパ2cの制止(停止)位置から外周側に一定量、ピッ
クアップ2aを移送することが考えられる。この場合、
再生立上がり最初の読み出しは、副情報信号記録部A1
をオーバーランして主情報領域B´上に到来する確率が
高い。こうすると、主情報領域B´から副情報信号記録
部A1への検索のキックバック(オーバーラン)だけが
問題になる。このオーバーランを防止するには、主情報
領域B´を走査してアドレス情報を順次得、これに基づ
いてピックアップ2aを少しずつ副情報信号記録部A1
側へ移送して、アドレスを確認しながら、正確に副情報
信号記録部A1を順次検索すれば良い。
【0027】しかし、これでは副情報信号記録部A1の
検索に多くの時間を要することになる。オーバーランす
る理由はアドレスの確認がリアルタイムに行われず、ア
ドレスの確認が時間がかかるためである。こうしたピッ
クアップ移送制御は、図3に示すように、光ディスクプ
レーヤ2の図示せぬ制御部により行われる。
【0028】即ち、再生立上がり時、まず、ピックアッ
プ2aを移送する移動命令が制御部からピックアップ移
送機構に対して出力されると(ステップ20)、ピック
アップ2aは光ディスクプレーヤ2の待機位置(図示せ
ず)から移送軸2b上をターンテーブル(図示せず)の
内周側に向かって走行し、ターンテーブルに載置されて
いる光ディスク10の副情報信号記録部A1に対応する
位置に取付けられるストッパ2cの制止によって、ここ
で停止される(ステップ30,40)。
【0029】制御部からピックアップ移送機構に対して
移動命令を出した際に、自己アドレスに間違いがあった
り、再生立上がり時でアドレスが不定の場合は、ピック
アップ2aが副情報信号記録部A1の位置からオーバー
ランする可能性がある。これを防止するためには、位置
情報信号記録部A2から再生される信号を、副情報信号
記録部A1あるいは主情報領域B´から再生される信号
(後述する図5(C),(D))とは異なる検出しやす
い信号方式(図5(A),(B)。図4に示すように、
トラッキングウォブル信号を付加する方式)とすれば良
い。
【0030】ところで、ピックアップ2aはストッパ2
cの制止によって停止制御されるのであるが、ピックア
ップ2aのトラッキングサーボが正常に行われるまでの
過渡期間、慣性でピックアップ2aが移動してしまう
(ステップ50)。即ち、ピックアップ2aは副情報信
号記録部A1に対応する位置をオーバーランして位置情
報信号記録部A2に対応する位置に突入してしまう。
【0031】トラッキングサーボの過渡期間経過後、ト
ラッキングサーボが正常に行われる結果、制御部はピッ
クアップ2aから位置情報信号記録部A2に読取り光ビ
ーム3を照射して得られた反射ビームを、図6に示す再
生信号処理回路4で信号処理する。これにより、位置情
報信号記録部A2に記録されているピットウォブルした
トラックを走査して得た再生信号中からピットウォブル
(識別信号)の有無を検出し、ピットウォブルの有が検
出されると、ピックアップ移送機構に対してピックアッ
プ2aを外周へ所定量(ピックアップ2aの停止位置か
ら副情報信号記録部A1内へ)キックバックするための
制御信号を出力する(ステップ60)。
【0032】こうして、ピックアップ2aは副情報信号
記録部A1に対応する位置に戻された後、情報信号記録
部A1に読取り光ビーム3を照射して得られた反射ビー
ムを信号処理することにより、ここから副情報信号であ
るTOC情報(頭出し信号)を読取ることができる(ス
テップ70)。
【0033】ここで、光ディスク10の情報領域は、図
4に示すように、副情報信号記録部A1及び主情報領域
B´にあるトラックにはウォブリングされていないピッ
トが配列されている。これに対し、位置情報信号記録部
A2にあるトラックは径方向にウォブリングされてい
る。このウォブル周波数f1は信号ピットの最小周波数
より充分低いものとする。位置情報信号記録部A2のこ
のウォブル信号を再生して得たトラッキング信号は、ト
ラッキングサーボ動作時、図5(A)に示す波形とな
り、これに対して、トラッキングサーボ不動作時、図5
(B)に示す波形となる。
【0034】一方、副情報信号記録部A1及び主情報領
域B´のウォブルしていない信号を再生して得たトラッ
キング信号は、トラッキングサーボ動作時、図5(C)
に示す波形となり、この信号にはウォブル波形が重畳さ
れていない。これに対して、トラッキングサーボ不動作
時、図5(D)に示す波形となる。
【0035】前述した図5(A)〜図5(D)に示す再
生波形を得るには、図6に示す光ディスク再生信号処理
回路4による再生信号処理が必要となる。
【0036】光ディスク再生信号処理回路4は、図6に
示すように、ヘッドアンプ4a、トラッキングエラー検
出回路4b、RFアンプ4c、データ分離回路4d、デ
ータ検出回路4e、トラッキングサーボ回路4f、バン
ドパスフィルタ(BPF)4g、ウォブル検出回路4h
から構成される。4iは再生データ出力端子、4jはト
ラッキングエラー出力端子。
【0037】次に、光ディスク再生信号処理回路4の動
作について説明する。即ち、光ディスク10上を走査す
るピックアップ2aは再生信号をヘッドアンプ4aへ出
力し、ここで再生信号を所定量増幅し、トラッキングエ
ラー検出回路4b及びRFアンプ4cへ出力する。RF
アンプ4cはヘッドアンプ4aから供給される再生信号
から復調したRF信号をデータ分離回路4dへ出力し、
ここでRF信号から分離した再生データ信号(主情報信
号)をデータ検出回路4eへ出力する。データ検出回路
4eはこの再生データ信号からデータ信号のみを検出出
力し、データ信号は再生データ出力端子4iから出力さ
れる。
【0038】一方、トラッキングエラー検出回路4bは
ヘッドアンプ4aから供給される再生信号から分離した
トラッキングエラー検出信号をトラッキングサーボ回路
4fへ出力する。トラッキングサーボ回路4fはトラッ
キングエラー検出信号の信号レベル、極性によって図示
せぬピックアップ移送機構に対してトラッキングエラー
出力端子4jを経て出力する。
【0039】他方、トラッキングエラー検出回路4bは
ヘッドアンプ4aから供給される再生信号から分離した
トラッキングエラー検出信号をバンドパスフィルタ4g
に出力する。バンドパスフィルタ4gはウォブル信号の
周波数f1帯域のみトラッキングエラー検出信号から抜
き出す。こうして、ウォブル検出回路4hはバンドパス
フィルタ4gから供給される信号中からウォブル信号の
みを検出し、このウォブル信号はトラッキングサーボの
制御信号としてトラッキングサーボ回路4fへ供給す
る。
【0040】上記した構成の光ディスク再生信号処理回
路4を用いての副情報収集は、図7に示す手順で行われ
る。図3に示した手順との違いは、図7に示す手順はウ
ォブル信号(位置信号)の検出の有無でオーバーランを
判別し、移送方向を反転して外周側へピックアップ2a
を移送することで、再び副情報信号記録部A1への突入
が速やかに実行できることにある。
【0041】さらに、ウォブル信号は、図5(B)に示
すように、トラッキングサーボがオフでも検出できるた
め、この検出用にアドレスを読み出す(トラッキングサ
ーボをオンにして)必要がない。また、検索方向も反転
できるため、検索時間も短くすることができる。勿論、
信頼性を向上させるため、副情報信号記録部A1、主情
報領域B´では識別信号(頭出しアドレス)を併用して
も良い。
【0042】こうした光ディスク再生信号処理回路4を
用いてのピックアップ移送制御は、図7に示すように、
光ディスクプレーヤ2の図示せぬ制御部により行われ
る。
【0043】まず、ピックアップ2aを移送する移動命
令が制御部からピックアップ移送機構に対して出力され
ると(ステップ100)、ピックアップ2aは光ディス
クプレーヤ2の待機位置(図示せず)から移送軸2b上
をターンテーブル(図示せず)の内側に向かって走行
し、ターンテーブルに載置されている光ディスク10の
副情報信号記録部A1に対応する位置に取付けられるス
トッパ2cの制止によって、ここで停止される(ステッ
プ110)。
【0044】この後、制御部はピックアップ2aからこ
の位置情報信号記録部A2に読取り光ビーム3を照射し
て得られた反射ビームを信号処理することにより、位置
情報信号記録部A2に記録されているピットウォブルし
たトラックを走査して得た再生信号中からピットウォブ
ル(位置信号)の有無を検出する。もし、ピットウォブ
ルが検出できなければピックアップ2aの位置は未記録
領域C´´、副情報信号記録部A1、主情報領域B´の
いずれかにあることになる。未記録領域C´´の位置に
あるときは、再生データ出力端子4iから出力がない。
また、副情報信号記録部A1、主情報領域B´の位置に
あるときには、再生データ出力端子4iから出力があ
る。従って、ピットウォブルが検出されない場合は再生
データ出力端子4iの出力の有無を検出することによ
り、無信号であれば外側へ、信号があれば内側へピック
アップ2aを移送する(ステップ110)。 ピットウ
ォブルの有が検出されると、ピックアップ移送機構に対
してピックアップ2aを外周へ所定量(ピックアップ2
aの停止位置から副情報信号記録部A1内へ)キックバ
ックするための制御信号を出力する(ステップ120〜
ステップ140)。
【0045】こうして、ピックアップ2aは副情報信号
記録部A1に対応する位置に戻された後、ここに停止
し、情報信号記録部A1に読取り光ビーム3を照射して
得られた反射ビームを信号処理することにより、ここか
ら副情報信号であるTOC情報を読取ることができる
(ステップ150〜ステップ170)。
【0046】
【発明の効果】上述したように、本発明は、副情報信号
記録部の副情報信号を得るために、位置情報信号記録部
を設けてあり、この位置情報信号の検出ありにより、オ
ーバーランした副情報信号記録部にある副情報信号を安
定に早急に検索することが可能となる。また、位置情報
信号記録部は、信号フォーマット自体が副情報信号及び
主情報信号と異なっている、例えば、ピットウォブルし
た信号フォーマットとしたため、位置情報信号と副情報
信号及び主情報信号との判別も容易であり、判定システ
ムとしての信頼性も高い。さらに、位置情報信号の信号
フォーマットとしては前述のウォブル信号の他にも副情
報信号及び主情報信号との判別が可能なものであれば使
用でき、例えば、副情報信号記録部、位置情報信号記録
部には存在しない特定パターン信号、あるいは、主情報
領域、副情報信号記録部では使用していない周波数帯域
(低周波数、高周波数等)の周波数パターン信号を用い
ることもでき、さらにまた、判別を確実に行うために、
こうした特定パターン信号、周波数パターン信号の組み
合わせを用いることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光ディスクの情報領域を説明するため
の図である。
【図2】ピックアップを副情報領域へ移送する状態を説
明するための図である。
【図3】本発明の光ディスク再生装置のピックアップ移
送制御を説明するための図である。
【図4】光ディスクの情報領域の模式図である。
【図5】本発明の光ディスク再生装置のピックアップ移
送制御の動作を説明するための図である。
【図6】光ディスク再生信号処理回路の主要な構成を説
明するための図である。
【図7】本発明の光ディスク再生装置のピックアップ移
送制御を説明するための図である。
【図8】光ディスクの情報領域を説明するための図であ
る。
【図9】副情報領域の幅を狭くした状態を説明するため
の図である。
【図10】副情報領域にピックアップを移送する状態を
説明するための図である。
【符号の説明】 1,10 光ディスク 1a センターホール 2a 読取手段(ピックアップ) 4b トラッキングエラー検出回路 4f トラッキングサーボ回路 4g バンドパスフィルタ(BPF) 4h ウォブル検出回路 A´´ 副情報信号記録領域 A1 副情報信号記録部 A2 位置情報信号記録部 B´ 主情報信号記録領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G11B 27/10 G11B 27/10 A A

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】最外周からセンターホールに向かって順
    に、主情報信号が記録される主情報信号記録領域と、前
    記主情報信号に関する副情報信号が記録される副情報信
    号記録領域とを少なくとも備えた光ディスクであって、 前記副情報信号記録領域は、前記副情報信号が記録され
    る副情報信号記録部と、前記副情報信号の存在を示す位
    置情報信号が記録される位置情報信号記録部とから構成
    されたことを特徴とする光ディスク。
  2. 【請求項2】請求項1記載の光ディスクであって、 前記位置情報信号記録部はピットウォブルしたトラック
    から形成されることを特徴とする光ディスク。
  3. 【請求項3】請求項1又は2記載の光ディスクを再生す
    る光ディスク再生装置であって、 前記光ディスクに記録される主情報信号、副情報信号、
    位置情報信号を読取る読取手段と、 この読取手段で前記位置情報信号を再生開始後最初に読
    取った場合は、前記読取手段が前記副情報信号の読取り
    が可能となるように前記読取手段の移送位置を補正する
    補正手段とを備えたことを特徴とする光ディスク再生装
    置。
JP12953495A 1995-04-28 1995-04-28 光ディスク及びその再生装置 Pending JPH08306046A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12953495A JPH08306046A (ja) 1995-04-28 1995-04-28 光ディスク及びその再生装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12953495A JPH08306046A (ja) 1995-04-28 1995-04-28 光ディスク及びその再生装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08306046A true JPH08306046A (ja) 1996-11-22

Family

ID=15011903

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP12953495A Pending JPH08306046A (ja) 1995-04-28 1995-04-28 光ディスク及びその再生装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08306046A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100460765B1 (ko) * 1997-04-25 2005-02-23 삼성전자주식회사 서보클럭신호기록위치선정방법
JP2010272201A (ja) * 2004-11-16 2010-12-02 Hewlett-Packard Development Co Lp ウォブルに制御データを有する光学媒体

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100460765B1 (ko) * 1997-04-25 2005-02-23 삼성전자주식회사 서보클럭신호기록위치선정방법
JP2010272201A (ja) * 2004-11-16 2010-12-02 Hewlett-Packard Development Co Lp ウォブルに制御データを有する光学媒体

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5959280A (en) Multi-standard optical disk reading apparatus and method of reading using same
US4835757A (en) System for recording information onto disk medium
US5974009A (en) Focus control device and method for use in multilayer optical disk reproduction system
KR20010113646A (ko) 데이터-보유 디스크들로부터 정보를 재생하는 장치
JPH0568773B2 (ja)
JPH08306046A (ja) 光ディスク及びその再生装置
KR20010031105A (ko) 멀티 빔 광 디스크 판독 방법 및 장치
US5058092A (en) Method for accessing a control track by positioning an optical head at the center of the control track
JP2002334448A (ja) 多層ディスクメモリ
JPH087948B2 (ja) 情報記録再生方法
JPS6220140A (ja) 光学式情報記録再生装置
JP2743494B2 (ja) 未記録領域検査装置
JP2982349B2 (ja) 光学式ディスク再生装置
JP2905679B2 (ja) ディスク再生装置
JPH05342638A (ja) 光ディスクの検査装置及びその検査方法
JP2732758B2 (ja) 異常処理機能付きcdプレーヤ
JP2568528B2 (ja) 信号記録再生装置
JP3011730U (ja) ディスクプレーヤーにおけるディスクサイズ検出装置
JP3362431B2 (ja) Cdプレーヤアクセス方法
KR100197630B1 (ko) 디스크 서치의 동시수행방법
KR100396597B1 (ko) 광기록재생기의 서보 제어 장치 및 방법
JP3124220B2 (ja) 光ディスク再生装置
JP2600773B2 (ja) デイスク再生装置
KR100272377B1 (ko) 기록형 디스크의 데이터 재생방법
US20080117784A1 (en) Boundary Detection Apparatus, Boundary Detection Method, Boundary Detection Program, and Information Recording Medium