JPH08306043A

JPH08306043A - 相変化型光記録媒体及び相変化型光情報記録装置

Info

Publication number: JPH08306043A
Application number: JP7112776A
Authority: JP
Inventors: Michiaki Shinozuka; 道明篠塚
Original assignee: Ricoh Co Ltd
Current assignee: Ricoh Co Ltd
Priority date: 1995-05-11
Filing date: 1995-05-11
Publication date: 1996-11-22

Abstract

(57)【要約】【目的】この発明は、トラッキングサーボを安定化でき
てエラーを少なくできるようにすることを目的とする。【構成】この発明は、記録及び消去が可能でトラック
ピッチが１．２μｍ以下である相変化型光記録媒体にお
いて、アドレス２を記録及び消去が可能な層１にあらか
じめ記録したものである。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は相変化型光記録媒体及び
相変化型光情報記録装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、相変化型光記録媒体などの光メモ
リは、アドレスをエンボスピットで基板形成時に形成し
ていた。また、光メモリは、トラックピッチが１．６μ
ｍと広かったので、アドレスをエンボスピットで基板に
形成していた。光情報記録装置は光メモリに対してトラ
ッキングサーボをかけてアドレスを読みながら情報の記
録、再生、消去を行っている。特公平６ー８７３０８号
公報には、あらかじめ凹凸ピットを設けてアドレスとし
た光ディスクが記載されている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】相変化型光記録媒体な
どの光メモリでは、アドレスをエンボスピットで基板に
形成していたので、容量が大きくなってトラックピッチ
が小さくなると、光情報記録装置で記録データを再生す
るときにエンボスピットの信号が回り込んで、つまり、
クロストークが大きくなってエラーを引き起こしてい
た。また、エンボスピットの部分は、データ記録部分と
は反射率が違っており、光情報記録装置でトラッキング
サーボが外れやすいので、エラーが生じやすくなってい
た。本発明は、トラッキングサーボを安定させることが
できてエラーを少なくすることができる相変化型光記録
媒体及び相変化型光情報記録装置を提供することを目的
とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項１記載の発明は、記録及び消去が可能でトラ
ックピッチが１．２μｍ以下である相変化型光記録媒体
において、アドレスを記録及び消去が可能な層にあらか
じめ記録したものである。請求項２記載の発明は、請求
項１記載の相変化型光記録媒体において、アドレスを記
録する領域がデータを記録しないランドもしくはグルー
ブであるものである。

【０００５】請求項３記載の発明は、請求項２記載の相
変化型光記録媒体において、データがアドレス記録周波
数と異なるデータ記録周波数で記録されるようにしたも
のである。請求項４記載の発明は、請求項３記載の相変
化型光記録媒体において、グルーブの深さを４０ｎｍ〜
８０ｎｍとしたものである。請求項５記載の発明は、請
求項３記載の相変化型光記録媒体において、反射率が１
０％〜４０％であるものである。

【０００６】請求項６記載の発明は、請求項３記載の相
変化型光記録媒体において、記録層の主成分材料に少な
くともＡｇ、Ｉｎ、Ｓｂ、Ｔｅを含むものである。請求
項７記載の発明は、請求項２記載の相変化型光記録媒体
に対してデータをアドレス記録周波数と異なるデータ記
録周波数で記録するものである。

【０００７】

【作用】請求項１記載の発明では、アドレスを記録及び
消去が可能な層にあらかじめ記録したことにより、アド
レス部とデータ部の反射率がほぼ同じになり、トラッキ
ングサーボがかかりやすくなってトラッキングサーボが
安定し、エラーが少なくなる。

【０００８】請求項２記載の発明では、請求項１記載の
相変化型光記録媒体において、アドレスを記録する領域
がデータを記録しないランドもしくはグルーブであり、
アドレス部とデータ部の反射率がほぼ同じになり、記録
時にアドレスが消去されずトラッキングサーボがかかり
やすくてトラッキングサーボが安定し、エラーが少なく
なる。

【０００９】請求項３記載の発明では、請求項２記載の
相変化型光記録媒体において、データがアドレス記録周
波数と異なるデータ記録周波数で記録されることによ
り、アドレスとデータとを容易に判別することが可能と
なる。また、請求項２記載の相変化型光記録媒体と同様
にアドレス部とデータ部の反射率がほぼ同じになり、記
録時にアドレスが消去されずトラッキングサーボがかか
りやすくてトラッキングサーボが安定し、エラーが少な
くなる。

【００１０】請求項４記載の発明では、請求項３記載の
相変化型光記録媒体において、グルーブの深さが４０ｎ
ｍ〜８０ｎｍであり、アドレス部とデータ部の反射率が
ほぼ同じになり、記録時にアドレスが消去されずトラッ
キングサーボがかかりやすくてトラッキングサーボが安
定し、アドレス記録周波数とデータ記録周波数とが異な
ることによってアドレスとデータとを容易に判別するこ
とが可能となり、エラーが少なくなる。

【００１１】請求項５記載の発明では、請求項３記載の
相変化型光記録媒体において、反射率が１０％〜４０％
であり、反射率が４０％以下であることにより記録可能
となり、反射率が１０％以上であることにより再生が可
能となり、安定した記録再生が可能となる。しかも、ト
ラッキングサーボがかかりやすくてトラッキングサーボ
が安定し、エラーが少なくなる。

【００１２】請求項６記載の発明では、請求項３記載の
相変化型光記録媒体において、記録層の主成分材料が少
なくともＡｇ、Ｉｎ、Ｓｂ、Ｔｅを含むものであって半
導体レーザの出力パワーで記録可能な感度となり、再生
可能でエラーが少なくなる。

【００１３】請求項７記載の発明では、請求項２記載の
相変化型光記録媒体に対してデータをアドレス記録周波
数と異なるデータ記録周波数で記録することにより、ア
ドレスとデータとを判別してエラーを少なくすることが
可能となる。しかも、相変化型光記録媒体のアドレス部
とデータ部の反射率がほぼ同じでアドレスを記録する領
域がデータを記録しないランドもしくはグルーブである
ことにより、記録時に相変化型光記録媒体のアドレスを
消去せずトラッキングサーボがかかりやすくてトラッキ
ングサーボが安定し、エラーが少なくなる。

【００１４】

【実施例】図１は本発明の第１実施例を示す。この第１
実施例は、請求項１記載の発明の一実施例であり、情報
の記録、再生、消去が可能で、トラックピッチが１．２
μｍ以下である相変化型光記録媒体の例である。第１実
施例は、アドレスを記録する領域が情報の記録及び消去
が可能な層、例えばグルーブ１であり、グルーブ１にア
ドレス２をあらかじめ記録しておく。この第１実施例の
ランド３はデータの記録及び再生が行われる領域として
用いられ、相変化型光情報記録装置によりランド３に記
録マーク４がデータとして記録されたりランド３から記
録マーク４が読み取られたりする。

【００１５】このように、第１実施例は、記録及び消去
が可能でトラックピッチが１．２μｍ以下である相変化
型光記録媒体において、アドレス２を記録及び消去が可
能な層にあらかじめ記録したので、アドレス部と記録マ
ーク部との反射率がほぼ同じであり、相変化型光情報記
録装置でトラッキングサーボがかかりやすくてトラッキ
ングサーボを安定させることができ、エラーを少なくす
ることができる。しかも、トラックピッチが１．２μｍ
以下であってもトラッキングサーボを安定させることが
でき、反射率の高いエンボスピットが無いためにトラッ
キングエラーもなく、エラーを少なくすることができ
る。

【００１６】図２は、第１実施例の構成を示す。第１実
施例は、基板５としてＰＣ（ポリカーボネート）を使用
し、その上に下部保護層６、記録層７、上部保護層８、
放熱層９、ＵＶ保護層１０を順次に形成したものであ
る。下部保護層６は材料としてＺｎＳ．ＳｉＯ₂、Ｓｉ
Ｎｘ等を使用し、記録層７は材料としてＡｇＩｎＳｂＴ
ｅ、ＧｅＳｂＴｅ等を使用する。上部保護層８は材料と
してＺｎＳ．ＳｉＯ₂、ＳｉＮｘ等を使用し、放熱層９
は材料としてＡｌ、Ａｌ合金、Ａｕ、Ａｇ等を使用し、
最上部のＵＶ保護層１０は材料としてＵＶ硬化型樹脂を
使用する。請求項１記載の発明は第１実施例の構成に限
定されるものではないが、第１実施例の構造乃至材料に
よれば記録／再生及びオーバーライト特性が良好となる
ので、好ましい。また、請求項１記載の発明の他の実施
例は、アドレスを記録する領域をデータを記録しないラ
ンド３とした例であり、相変化型光情報記録装置により
グルーブ１に記録マークがデータとして記録されたりグ
ルーブ１から記録マークが読み取られたりする。

【００１７】また、上記第１実施例は、請求項２記載の
発明の一実施例であり、アドレスを記録する領域をデー
タを記録しないグルーブ１とした例である。請求項２記
載の発明の他の実施例は、アドレスを記録する領域をデ
ータを記録しないランド３とした例であり、相変化型光
情報記録装置によりグルーブ１に記録マークがデータと
して記録されたりグルーブ１から記録マークが読み取ら
れたりする。

【００１８】このように、請求項２記載の発明の実施例
では、アドレスを記録する領域がデータを記録しないラ
ンドもしくはグルーブであるので、記録時にアドレスを
消去せず、記録マーク部のトラッキングサーボがかかり
やすくてトラッキングサーボを安定させることができ、
エラーを少なくすることができる。しかも、トラックピ
ッチが１．２μｍ以下であってもトラッキングサーボを
安定させることができ、エラーを少なくすることができ
る。

【００１９】本発明の第３実施例は、請求項３記載の発
明の一実施例であり、上記第２実施例において、データ
記録周波数をアドレス記録周波数と異なる周波数、例え
ばアドレス記録周波数より小さい周波数としたものであ
る。この第３実施例は、図３に示すように記録及び消去
が可能な層１にアドレス２をアドレス記録周波数ｆ１で
あらかじめ記録しておき、ランド３には相変化型光情報
記録装置により記録マーク４がデータとしてデータ記録
周波数ｆ２〜ｆｘで記録される。なお、請求項３記載の
発明の他の実施例は、第３実施例において、アドレスを
記録する領域をデータを記録しないランド３とし、相変
化型光情報記録装置によりグルーブ１に記録マークがデ
ータとして記録されるようにしたものである。

【００２０】このように、請求項３記載の発明の実施例
は、データがアドレス記録周波数と異なるデータ記録周
波数で記録されるようにしたので、再生時にアドレスと
データを容易に判別できる。アドレスを確認する場合に
は例えば単一周波数の繰り返し回数の総カウント数によ
ってアドレスを確認できる。また、アドレスを記録する
領域がデータを記録しないランドもしくはグルーブであ
るので、記録時にアドレスを消去せず、記録マーク部の
トラッキングサーボがかかりやすくてトラッキングサー
ボを安定させることができ、エラーを少なくすることが
できる。しかも、トラックピッチが１．２μｍ以下であ
ってもトラッキングサーボを安定させることができ、エ
ラーを少なくすることができる。

【００２１】請求項４記載の発明の実施例は、請求項３
記載の発明の実施例において、グルーブの深さを４０ｎ
ｍ〜８０ｎｍとしたものである。この請求項４記載の発
明の実施例では、アドレスを記録消去可能な層にあらか
じめ記録しておくことによってアドレス部と記録マーク
部との反射率をほぼ同じにでき、アドレスを記録する領
域をデータを記録しないランドもしくはグルーブとした
ことにより記録時にアドレスを消去せず、グルーブの深
さを４０ｎｍ〜８０ｎｍとしたことによりプッシュプ振
幅を大きくでき、トラッキングサーボがかかりやすくて
トラッキングサーボを安定させることができ、エラーを
少なくすることができる。しかも、トラックピッチが
１．２μｍ以下であってもトラッキングサーボを安定さ
せることができる。さらに、アドレス記録周波数とデー
タ記録周波数を変えたことによってアドレスとデータを
判別でき、エラーを少なくすることができる。

【００２２】請求項５記載の発明の実施例は、請求項３
記載の発明の実施例において、反射率を１０％〜４０％
としたものである。この請求項５記載の発明の実施例で
は、反射率を１０％〜４０％とした上で、アドレスとデ
ータをグルーブ乃至ランドに記録するので、相変化型光
記録媒体であることにより反射率が小さいほど吸収がよ
いために、反射率が４０％以下であることにより記録可
能となり、反射率が１０％以上であることにより再生が
可能となり、安定した記録再生が可能となる。さらに、
トラッキングサーボがかかりやすくてトラッキングサー
ボを安定させることができ、エラーを少なくすることが
できる。

【００２３】請求項６記載の発明の実施例は、請求項３
記載の発明の実施例において、記録層の主成分材料が少
なくともＡｇ、Ｉｎ、Ｓｂ、Ｔｅを含むようにしたもの
である。この請求項６記載の発明の実施例では、記録層
の主成分材料に少なくともＡｇ、Ｉｎ、Ｓｂ、Ｔｅを含
ませた上で、アドレスとデータをグルーブ乃至ランドに
記録するので、半導体レーザの出力パワーで記録可能な
記録感度となり、再生可能でエラーも少なくなる。

【００２４】請求項７記載の発明の実施例は、相変化型
光記録媒体に対して情報の記録、再生、消去を行う相変
化型光情報記録装置において、請求項２記載の発明の実
施例や請求項３記載の発明の実施例に対して情報の記
録、再生、消去を行い、かつ、データをアドレス記録周
波数と異なるデータ記録周波数、例えばアドレス記録周
波数より小さいデータ記録周波数でアドレスを読みなが
ら記録するようにしたものである。

【００２５】この請求項７記載の発明の実施例は、図３
に示すように記録及び消去が可能な層１にアドレス２を
アドレス記録周波数ｆ１であらかじめ記録してある請求
項３記載の発明の実施例のランド３に記録マーク４をデ
ータとしてアドレス記録周波数ｆ１とは異なるデータ記
録周波数、例えばアドレス記録周波数ｆ１より小さいデ
ータ記録周波数ｆ２〜ｆｘでアドレスを読みながら記録
することによって、再生時にアドレスとデータを容易に
判別できる。アドレスを確認する場合には例えば単一周
波数の繰り返し回数の総カウント数によってアドレスを
確認できる。また、アドレスを記録する領域がデータを
記録しない側のランドもしくはグルーブであるので、記
録時にアドレスを消去せず、記録マーク部のトラッキン
グサーボがかかりやすくてトラッキングサーボを安定さ
せることができ、また、反射率の高いエンボスピットが
無いためにトラッキングエラーもなく、エラーを少なく
することができる。しかも、トラックピッチが１．２μ
ｍ以下であってもトラッキングサーボを安定させること
ができ、エラーを少なくすることができる。

【００２６】本発明の各実施例の構成は、例えば基板５
としてＰＣ（ポリカーボネート：屈折率１．５８）を使
用し、その上に下部保護層６としてＺｎＳ．ＳｉＯ₂を
９０ｎｍ形成し、その上に記録層７としてＡｇＩｎＳｂ
Ｔｅを２０ｎｍ形成し、その上に上部保護層８としてＺ
ｎＳ．ＳｉＯ₂を２５ｎｍ形成し、その上に放熱層９と
してＡｌ合金（Ａｌ−Ｔｉ：１ｗｔ％）を１００ｎｍ形
成し、その上に最上部のＵＶ保護層１０としてＵＶ硬化
型樹脂を形成した構成である。

【００２７】これらの実施例はそれぞれ請求項１〜６記
載の発明の各実施例であり、図５はこれらの実施例（請
求項１〜６記載の発明の各実施例：実施例１〜６）と比
較例１，２の一覧を示す。なお、請求項７記載の発明の
実施例は請求項３記載の発明の実施例で評価した。ま
た、これらの例のライトストラテジーは図４に示すよう
なものとした。

【００２８】実施例１は、請求項１記載の発明の実施例
であってアドレスをあらかじめ２０ｋＨｚでランドに記
録し、相変化型光情報記録装置によりグルーブに記録マ
ークが２６．０ＭＨｚのクロック周波数でデータとして
記録されるものである。この実施例１は、平均ブロック
エラー率が４．３％、容量が３．３ＧＢ、トラックピッ
チが０．８５μｍであり、トラッキングはずれが無かっ
た。

【００２９】実施例２は、請求項２記載の発明の実施例
であってアドレスをあらかじめ３０ｋＨｚでランドに記
録し、相変化型光情報記録装置によりグルーブに記録マ
ークが２１．０ＭＨｚのクロック周波数でデータとして
記録されるものである。この実施例２は、平均ブロック
エラー率が２．１％、容量が１．５ＧＢ、トラックピッ
チが１．０μｍであり、トラッキングはずれが無かっ
た。

【００３０】実施例３は、請求項３記載の発明の実施例
であってアドレスをあらかじめ２０ｋＨｚでランドに記
録し、相変化型光情報記録装置によりグルーブに記録マ
ークが２２．７ＭＨｚのクロック周波数でデータとして
記録されるものである。この実施例３は、平均ブロック
エラー率が３．７％、容量が２．８ＧＢ、トラックピッ
チが０．９μｍであり、トラッキングはずれが無かっ
た。

【００３１】実施例４は、請求項４記載の発明の実施例
であってアドレスをあらかじめ３０ｋＨｚでグルーブに
記録し、相変化型光情報記録装置によりランドに記録マ
ークが２１．０ＭＨｚのクロック周波数でデータとして
記録されるものである。この実施例４は、平均ブロック
エラー率が２．１％、容量が１．５ＧＢ、トラックピッ
チが１．０μｍであり、トラッキングはずれが無かっ
た。

【００３２】実施例５は、請求項５記載の発明の実施例
であってアドレスをあらかじめ２０ｋＨｚでグルーブに
記録し、相変化型光情報記録装置によりランドに記録マ
ークが２２．７ＭＨｚのクロック周波数でデータとして
記録されるものである。この実施例５は、平均ブロック
エラー率が３．５％、容量が２．８ＧＢ、トラックピッ
チが０．９μｍであり、トラッキングはずれが無かっ
た。

【００３３】実施例６は、請求項６記載の発明の実施例
であってアドレスをあらかじめ２０ｋＨｚでグルーブに
記録し、相変化型光情報記録装置によりランドに記録マ
ークが２３．５ＭＨｚのクロック周波数でデータとして
記録されるものである。この実施例６は、平均ブロック
エラー率が２．１％、容量が２．７ＧＢ、トラックピッ
チが１．０μｍであり、トラッキングはずれが無かっ
た。

【００３４】比較例１の相変化型光記録媒体は、アドレ
スをあらかじめピットとしてグルーブに記録し、相変化
型光情報記録装置によりグルーブに記録マークが２２．
７ＭＨｚのクロック周波数でデータとして記録されるも
のである。この比較例１は、平均ブロックエラー率が
∞、容量が２．７ＧＢ、トラックピッチが０．９μｍで
あり、トラッキングはずれが有った。

【００３５】比較例２の相変化型光記録媒体は、アドレ
スをあらかじめ２０ｋＨｚとしてランドに記録し、相変
化型光情報記録装置によりグルーブに記録マークが２
２．７ＭＨｚのクロック周波数でデータとして記録され
るものである。この比較例２は、平均ブロックエラー率
が∞、容量が２．８ＧＢ、トラックピッチが０．９μｍ
であり、トラッキングはずれが無かった。

【００３６】

【発明の効果】以上のように請求項１記載の発明によれ
ば、記録及び消去が可能でトラックピッチが１．２μｍ
以下である相変化型光記録媒体において、アドレスを記
録及び消去が可能な層にあらかじめ記録したので、アド
レス部とデータ部の反射率をほぼ同じにでき、トラッキ
ングサーボがかかりやすくてトラッキングサーボを安定
させることができ、エラーを少なくできる。

【００３７】請求項２記載の発明によれば、請求項１記
載の相変化型光記録媒体において、アドレスを記録する
領域がデータを記録しないランドもしくはグルーブであ
るので、アドレス部とデータ部の反射率をほぼ同じにで
き、記録時にアドレスを消去せずトラッキングサーボが
かかりやすくてトラッキングサーボを安定させることが
でき、エラーを少なくできる。

【００３８】請求項３記載の発明によれば、請求項２記
載の相変化型光記録媒体において、データがアドレス記
録周波数と異なるデータ記録周波数で記録されるように
したので、アドレス部とデータ部の反射率をほぼ同じに
でき、記録時にアドレスを消去せずトラッキングサーボ
をかかりやすくてトラッキングサーボを安定させること
ができ、再生時にアドレスとデータを容易に判別でき、
エラーを少なくすることができる。

【００３９】請求項４記載の発明によれば、請求項３記
載の相変化型光記録媒体において、グルーブの深さを４
０ｎｍ〜８０ｎｍとしたので、アドレス部とデータ部の
反射率をほぼ同じにでき、記録時にアドレスを消去せず
トラッキングサーボがかかりやすくてトラッキングサー
ボを安定させることができ、アドレス記録周波数とデー
タ記録周波数とが異なることによってアドレスとデータ
とを容易に判別することが可能となり、エラーを少なく
することができる。

【００４０】請求項５記載の発明によれば、請求項３記
載の相変化型光記録媒体において、反射率が１０％〜４
０％であるので、反射率が４０％以下であることにより
記録可能となり、反射率が１０％以上であることにより
再生が可能となり、安定した記録再生が可能となる。さ
らに、トラッキングサーボがかかりやすくてトラッキン
グサーボを安定させることができ、エラーを少なくする
ことができる。

【００４１】請求項６記載の発明によれば、請求項３記
載の相変化型光記録媒体において、記録層の主成分材料
が少なくともＡｇ、Ｉｎ、Ｓｂ、Ｔｅを含むので、半導
体レーザの出力パワーで記録可能な感度となり、再生可
能でエラーが少なくなる。

【００４２】請求項７記載の発明によれば、請求項２記
載の相変化型光記録媒体に対してデータをアドレス記録
周波数と異なるデータ記録周波数で記録するので、相変
化型光記録媒体のアドレス部とデータ部の反射率がほぼ
同じで相変化型光記録媒体のアドレスを記録する領域が
データを記録しないランドもしくはグルーブであること
により、記録時に相変化型光記録媒体のアドレスを消去
せずトラッキングサーボがかかりやすくてトラッキング
サーボを安定させることができ、反射率の高いエンボス
ピットが無いためにトラッキングエラーもなく、エラー
を少なくすることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１実施例の一部を示す斜視図であ
る。

【図２】同第１実施例を示す断面図である。

【図３】本発明の第３実施例のアドレス及びデータとそ
の周波数との関係を示す図である。

【図４】本発明の各実施例及び比較例のライトストラテ
ジーを示す図である。

【図５】本発明の各実施例及び比較例の一覧を示す図で
ある。

【符号の説明】

１グルーブ２アドレス３ランド４記録マーク

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】記録及び消去が可能でトラックピッチが
１．２μｍ以下である相変化型光記録媒体において、ア
ドレスを記録及び消去が可能な層にあらかじめ記録した
ことを特徴とする相変化型光記録媒体。
【請求項２】請求項１記載の相変化型光記録媒体におい
て、アドレスを記録する領域がデータを記録しないラン
ドもしくはグルーブであることを特徴とする相変化型光
記録媒体。
【請求項３】請求項２記載の相変化型光記録媒体におい
て、データがアドレス記録周波数と異なるデータ記録周
波数で記録されるようにしたことを特徴とする相変化型
光記録媒体。
【請求項４】請求項３記載の相変化型光記録媒体におい
て、グルーブの深さを４０ｎｍ〜８０ｎｍとしたことを
特徴とする相変化型光記録媒体。
【請求項５】請求項３記載の相変化型光記録媒体におい
て、反射率が１０％〜４０％であることを特徴とする相
変化型光記録媒体。
【請求項６】請求項３記載の相変化型光記録媒体におい
て、記録層の主成分材料が少なくともＡｇ、Ｉｎ、Ｓ
ｂ、Ｔｅを含むことを特徴とする相変化型光記録媒体。
【請求項７】請求項２記載の相変化型光記録媒体に対し
てデータをアドレス記録周波数と異なるデータ記録周波
数で記録することを特徴とする相変化型光情報記録装
置。