JPH0830514B2 - 歯付ベルト - Google Patents
歯付ベルトInfo
- Publication number
- JPH0830514B2 JPH0830514B2 JP27330787A JP27330787A JPH0830514B2 JP H0830514 B2 JPH0830514 B2 JP H0830514B2 JP 27330787 A JP27330787 A JP 27330787A JP 27330787 A JP27330787 A JP 27330787A JP H0830514 B2 JPH0830514 B2 JP H0830514B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- belt
- toothed belt
- twill
- twill weave
- molecular weight
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Woven Fabrics (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、歯付ベルトに関する。更に詳しくは、綾織
帆布を歯付ベルトの歯面に貼り合せた歯付ベルトに関す
る。
帆布を歯付ベルトの歯面に貼り合せた歯付ベルトに関す
る。
歯付ベルトは、歯付プーリによる駆動側動力を従動側
に伝えるベルトとして、あるいはまた駆動と従動とを同
期させるベルトとして、更には搬送用のベルトなどとし
て一般に使用されている。
に伝えるベルトとして、あるいはまた駆動と従動とを同
期させるベルトとして、更には搬送用のベルトなどとし
て一般に使用されている。
これらの歯付ベルトにおいては、その内部走行方向に
抗張コードが埋設されており、この抗張コードが(1)
特公昭62−11222号公報に記載される如く、ベルト走行
方向に対して傾斜され、スパイラル状に埋設されている
場合には、歯面に貼り合された綾織帆布を、その稜線が
ベルト走行方向に対して抗張コードの傾斜方向と反対側
に傾斜させて設けることにより、ベルトの走行による片
寄りを抑制できるとされており、つまり綾織帆布の稜線
方向を限定しなければならないという制約があり、また
(2)走行方向と平行に設けられた場合にも、綾織帆布
を歯面に貼り合せると、ベルト構成材料であるゴムが加
熱貼合時に織布間に十分浸透してベルト屈曲時における
経糸と緯糸との直接接触を回避させ、ベルトの寿命を著
しく向上させるが、これを貼り合せることにより走行時
に片寄りが多少発生するのを避けることができない。
抗張コードが埋設されており、この抗張コードが(1)
特公昭62−11222号公報に記載される如く、ベルト走行
方向に対して傾斜され、スパイラル状に埋設されている
場合には、歯面に貼り合された綾織帆布を、その稜線が
ベルト走行方向に対して抗張コードの傾斜方向と反対側
に傾斜させて設けることにより、ベルトの走行による片
寄りを抑制できるとされており、つまり綾織帆布の稜線
方向を限定しなければならないという制約があり、また
(2)走行方向と平行に設けられた場合にも、綾織帆布
を歯面に貼り合せると、ベルト構成材料であるゴムが加
熱貼合時に織布間に十分浸透してベルト屈曲時における
経糸と緯糸との直接接触を回避させ、ベルトの寿命を著
しく向上させるが、これを貼り合せることにより走行時
に片寄りが多少発生するのを避けることができない。
このように、走行中にみられる歯付ベルトの片寄り
は、歯面に貼り合せた綾織帆布の稜線方向により発生い
あるいは綾織帆布を貼り合せることだけで助長される
が、これについての根本的な解決策が求められており、
本発明者はかかる課題の解決方法を求めて種々検討の結
果、超高分子量ポリエチレン繊維製の綾織帆布を用いる
ことにより、上記課題が効果的に解決されることを見出
した。
は、歯面に貼り合せた綾織帆布の稜線方向により発生い
あるいは綾織帆布を貼り合せることだけで助長される
が、これについての根本的な解決策が求められており、
本発明者はかかる課題の解決方法を求めて種々検討の結
果、超高分子量ポリエチレン繊維製の綾織帆布を用いる
ことにより、上記課題が効果的に解決されることを見出
した。
従って、本発明は歯付ベルトに係り、この歯付ベルト
は、超高分子量ポリエチレン繊維製の綾織帆布を歯付ベ
ルトの歯面に貼り合せてなる。
は、超高分子量ポリエチレン繊維製の綾織帆布を歯付ベ
ルトの歯面に貼り合せてなる。
超高分子量ポリエチレン繊維製の綾織帆布としては、
織度約50〜1000デニールの繊維を用い、1/1、2/2、1/3
斜文の組織を有するものなどであって、その厚さが約0.
1〜1.5mmのものが一般に用いられる。これらの綾織帆布
は、ナイロン帆布やポリエステル帆布が0.14以下の摩擦
摩耗係数μとはならないのに対し、0.12〜0.14の値を有
している。
織度約50〜1000デニールの繊維を用い、1/1、2/2、1/3
斜文の組織を有するものなどであって、その厚さが約0.
1〜1.5mmのものが一般に用いられる。これらの綾織帆布
は、ナイロン帆布やポリエステル帆布が0.14以下の摩擦
摩耗係数μとはならないのに対し、0.12〜0.14の値を有
している。
かかる綾織帆布のベルト歯面へのの貼り合せは、帆布
にエポキシ系、イソシアネート系などの接着剤を塗布、
含浸させ、これを金型内の貼面相当部に装着し、抗張コ
ードを配置した後、ゴム配合物を金型内に充填し、加圧
加硫することにより行われる。あるいは、ゴム配合物と
帆布とを同時に金型内に充填し、加圧加硫する方法によ
っても貼り合せが行われる。
にエポキシ系、イソシアネート系などの接着剤を塗布、
含浸させ、これを金型内の貼面相当部に装着し、抗張コ
ードを配置した後、ゴム配合物を金型内に充填し、加圧
加硫することにより行われる。あるいは、ゴム配合物と
帆布とを同時に金型内に充填し、加圧加硫する方法によ
っても貼り合せが行われる。
綾織帆布を歯付ベルトの歯面に貼り合せた歯付ベルト
において、綾織帆布として従来の6−ナイロン、6,6−
ナイロン、テトロン、綿、レーヨン、テフロンなどの繊
維から製造されたものの代りに、超高分子量ポリエチレ
ン繊維製のものを用いることにより、抗張コードをベル
トの走行方向に対し傾斜してあるいは平行に設けた場合
を問わず、ベルト走行時の片寄り量を著しく低下させ、
安定にベルトの走行が確保されるという効果が本発明に
よって得られる。
において、綾織帆布として従来の6−ナイロン、6,6−
ナイロン、テトロン、綿、レーヨン、テフロンなどの繊
維から製造されたものの代りに、超高分子量ポリエチレ
ン繊維製のものを用いることにより、抗張コードをベル
トの走行方向に対し傾斜してあるいは平行に設けた場合
を問わず、ベルト走行時の片寄り量を著しく低下させ、
安定にベルトの走行が確保されるという効果が本発明に
よって得られる。
次に、実施例について本発明を説明する。
実施例1 直径0.6mmの硬鋼線製抗張コードを走行方向に平行に
埋設した、幅1インチ(25.4mm)、長さ1972mmのLタイ
プ歯付ベルトの歯面に、超高分子量ポリエチレン繊維
(東洋紡績製品Dyneema SK−60、繊維400デニール)製
の2/2綾織帆布(厚さ0.5mm)を走行方向に45゜の角度で
斜めに貼り合せた。
埋設した、幅1インチ(25.4mm)、長さ1972mmのLタイ
プ歯付ベルトの歯面に、超高分子量ポリエチレン繊維
(東洋紡績製品Dyneema SK−60、繊維400デニール)製
の2/2綾織帆布(厚さ0.5mm)を走行方向に45゜の角度で
斜めに貼り合せた。
この綾織帆布貼合せ歯付ベルトを、それぞれ60mm径の
駆動および従動プーリに取付け、1500rpmの速度で5秒
間回転させた後、片寄り量を測定した。
駆動および従動プーリに取付け、1500rpmの速度で5秒
間回転させた後、片寄り量を測定した。
比較例1 実施例1において、超高分子量ポリエチレン繊維製の
ものの代りに、6,6−ナイロン繊維製の2/2綾織帆布(静
止摩擦係数μ=0.21〜0.27)が用いられた。
ものの代りに、6,6−ナイロン繊維製の2/2綾織帆布(静
止摩擦係数μ=0.21〜0.27)が用いられた。
実施例2 実施例1において、抗張コードを走行方向に対し0.02
9゜の角度で埋設したLタイプの歯付ベルトが用いら
れ、超高分子量ポリエチレン繊維製綾織帆布を走行方向
に135゜の角度で斜めに貼り合せた。
9゜の角度で埋設したLタイプの歯付ベルトが用いら
れ、超高分子量ポリエチレン繊維製綾織帆布を走行方向
に135゜の角度で斜めに貼り合せた。
比較例2 実施例2において、超高分子量ポリエチレン繊維製の
ものの代りに、6,6−ナイロン繊維製の2/2綾織帆布が用
いられた。
ものの代りに、6,6−ナイロン繊維製の2/2綾織帆布が用
いられた。
以上の各実施例および比較例での片寄り量についての
測定結果は、次の表に示される。
測定結果は、次の表に示される。
表 例 金属 実施例1 0 比較例1 4 実施例2 2 比較例2 8
Claims (2)
- 【請求項1】超高分子量ポリエチレン繊維製の綾織帆布
を歯付ベルトの歯面に貼り合せてなる歯付ベルト。 - 【請求項2】静止摩擦係数μ=0.12〜0.14の綾織帆布が
用いられた特許請求の範囲第1項記載の歯付ベルト。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27330787A JPH0830514B2 (ja) | 1987-10-30 | 1987-10-30 | 歯付ベルト |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27330787A JPH0830514B2 (ja) | 1987-10-30 | 1987-10-30 | 歯付ベルト |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01116332A JPH01116332A (ja) | 1989-05-09 |
JPH0830514B2 true JPH0830514B2 (ja) | 1996-03-27 |
Family
ID=17526044
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27330787A Expired - Lifetime JPH0830514B2 (ja) | 1987-10-30 | 1987-10-30 | 歯付ベルト |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0830514B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5362281A (en) * | 1993-04-08 | 1994-11-08 | The Gates Rubber Company | Toothed power transmission belt with fabric reinforcement |
-
1987
- 1987-10-30 JP JP27330787A patent/JPH0830514B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01116332A (ja) | 1989-05-09 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term | ||
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