JPH08304924A - プロジェクター装置 - Google Patents

プロジェクター装置

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JPH08304924A
JPH08304924A JP7136140A JP13614095A JPH08304924A JP H08304924 A JPH08304924 A JP H08304924A JP 7136140 A JP7136140 A JP 7136140A JP 13614095 A JP13614095 A JP 13614095A JP H08304924 A JPH08304924 A JP H08304924A
Authority
JP
Japan
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micromirror
division
group
dmd
groups
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JP7136140A
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English (en)
Inventor
Yutaka Iwasaki
豊 岩崎
Kazuya Okamoto
和也 岡本
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 アドレスラインの本数を増大させることなく
簡素な構成で、大きな画素値で階調表現を行うことので
きるプロジェクター装置を提供すること。 【構成】 照明光を供給するための照明光供給手段と、
該照明光供給手段からの照明光を光変調するためのDM
Dと、該DMDからの光をスクリーン上に投影するため
の投射光学系とを備えたプロジェクター装置において、
前記スクリーン上に形成される画像の各画素は、前記D
MD上において互いにほぼ同じ反射率を有する複数のマ
イクロミラーからなる各マイクロミラー群に対応し、前
記各マイクロミラー群は、それぞれ少なくとも1つのマ
イクロミラーからなる複数のマイクロミラー分割群を有
し、前記複数のマイクロミラー分割群の各々は、互いに
異なる反射領域を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はプロジェクター装置に関
し、特に光変調素子にDMDを用いたプロジェクター装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のプロジェクター装置では、液晶素
子により光を位相変調または散乱変調するプロジェクシ
ョン方式が採用されていた。一方、最近では、DMD
(Digital Micromirror Deviceまたは Deformable Micr
omirror Device)を光変調素子として用いる新たなプロ
ジェクション方式が提案されている。
【0003】DMDは、近年新たに提案されているマイ
クロディバイスである。たとえばソリッド ステイト
テクノロジ(Solid State Technology)の1994年7
月号の第63頁乃至第68頁、エス アイ ディー(SI
D)1993年ダイジェスト版の第1012頁乃至第10
15頁、エス ピー アイ イー クリティカル レヴ
ューズ シリーズ(SPIE Critical Reviews Series)第
1150巻の第86頁乃至第102頁等に開示されてい
るように、DMDは碁盤の目状に配列された多数のマイ
クロミラー(反射ミラー)からなる。
【0004】このように、DMDは微小なマイクロミラ
ーを集積化したものであり、各マイクロミラー毎に設け
られた電極とマイクロミラーとの間の静電引力によって
マイクロミラーの角度(すなわち向き)が変化する。す
なわち、各マイクロミラーの向きは、それぞれ個別に駆
動制御されるように構成されている。ちなみに、各マイ
クロミラーはたとえば約25μm×25μmの正方形状
であり、1つのDMDはたとえば数十万乃至数百万個の
マイクロミラーからなっている。
【0005】上述のように、DMDを構成する各マイク
ロミラーはON状態またはOFF状態で使用され、その
間の中間的な状態では使用されない。したがって、DM
Dを用いたプロジェクター装置において中間的な明るさ
を含む画像を表現(階調表現)しようとする場合、何ら
かの工夫が必要となる。
【0006】たとえば、米国特許第4,978,950 号では、
DMDを用いたプロジェクター装置において256(=
8 )画素値の階調表現を行うために、反射率の比率が
2のべきの関係(20 、21 ・・・、27 )になった8
枚のDMDを使用している。そして、各DMDを構成す
る複数のマイクロミラーのうちスクリーン上の各画素に
対応する位置にある8個のマイクロミラー(各DMDに
ついて1個のマイクロミラー)からの光がスクリーン上
で重なるように構成している。この場合、2のべき(こ
の場合28 )に重み付けされた各画素の階調数(画素
値)に応じて、8枚のDMDの対応する8個のマイクロ
ミラーのうち所望のマイクロミラー(すなわち所望のD
MD)だけを選択的にON状態にすることにより、階調
表現を行うことができる。
【0007】また、テキサス インストルメンツ社(TE
XAS INSTRUMENTS )のジェー.ビー.サンプセル(J.B.
Sampsell)等は、DMDの高速スイッチング性を生かし
て、1フレーム時間内においてDMDの各マイクロミラ
ーのON状態にある時間を適宜変化させることによっ
て、擬似的に階調表現を行う方法を提案している("Ano
verview of Texas Instruments' Digital Micromirror
Device (DMD) and itsApplication to Projection Disp
lays," Society for Information Display Internation
al Symposium Digest of Technical Papers, vol XXIV,
p1012(1993)を参照)。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、米国特
許第4,978,950 号に開示の方法では、8枚ものDMDを
使用し、スクリーン上の各画素に対応する位置にある8
個のマイクロミラー(各DMDについて1個のマイクロ
ミラー)からの光をスクリーン上でずれることなく重ね
る必要がある。したがって、このような8枚のDMDの
アライメントのために、大型で複雑なアライメント光学
系が必要となってしまう。また、1フレーム時間内にお
けるON状態の時間を適宜変化させて擬似的に階調表現
を行う方法では、256値に量子化された画像の階調数
を時間に変換するための回路が必要となってしまう。
【0009】なお、2値で階調表現を行おうとする場
合、1画素をそれぞれ大きさの等しい複数の分割画素に
分割し、その複数の分割画素のうちON状態にある分割
画素の数を適宜変化させることによって、人間の目に疑
似的に階調を感じさせることができる。この方法は、1
6画素値程度までの比較的階調数の少ない場合や、また
はプリンタ装置などのように1次元の画素形成装置と1
次元の走査装置との組み合わせによって2次元画像を形
成するような場合には、単純な構成で階調表現を実現す
ることができるので有効である。
【0010】しかしながら、上述の分割画素の方法で
は、DMDを用いたプロジェクター装置で一般に求めら
れるような大きな階調数、たとえば256画素値を表現
するために255の分割画素が必要である。そして、2
55に分割した個々の分割画素をそれぞれアドレス指定
するために、1画素に対して最低32(1画素が15×
17の分割画素で構成されている場合)本のアドレスラ
インが必要となり、回路が複雑になってしまう。
【0011】本発明は、前述の課題に鑑みてなされたも
のであり、アドレスラインの本数を増大させることなく
簡素な構成により、大きな画素値で階調表現を行うこと
のできるプロジェクター装置を提供することを目的とす
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明においては、照明光を供給するための照明光
供給手段と、該照明光供給手段からの照明光を光変調す
るためのDMDと、該DMDからの光をスクリーン上に
投影するための投射光学系とを備えたプロジェクター装
置において、前記スクリーン上に形成される画像の各画
素は、前記DMD上において互いにほぼ同じ反射率を有
する複数のマイクロミラーからなる各マイクロミラー群
に対応し、前記各マイクロミラー群は、それぞれ少なく
とも1つのマイクロミラーからなる複数のマイクロミラ
ー分割群を有し、前記複数のマイクロミラー分割群の各
々は、互いに異なる反射領域を有することを特徴とする
プロジェクター装置を提供する。
【0013】本発明の好ましい態様によれば、前記各マ
イクロミラー群はn個のマイクロミラー分割群を有し、
前記n個のマイクロミラー分割群の反射領域はそれぞれ
0A、21 A、・・・、2n-1 A(ただし、Aは任意
の定数)である。たとえば一例として、前記n個のマイ
クロミラー分割群は、互いにほぼ同じ大きさを有するマ
イクロミラーをそれぞれ20 N、21 N、・・・、2
n-1 N個(ただし、Nは任意の自然数)有する。
【0014】
【作用】本発明では、スクリーン上に形成される画像の
各画素は、DMD上おいて互いにほぼ同じ反射率を有す
る複数のマイクロミラーからなる各マイクロミラー群に
対応している。そして、各マイクロミラー群はそれぞれ
少なくとも1つのマイクロミラーからなる複数のマイク
ロミラー分割群を有し、複数のマイクロミラー分割群の
各々は互いに異なる反射領域を有するように構成されて
いる。具体的には、各マイクロミラー群はn個のマイク
ロミラー分割群を有し、n個のマイクロミラー分割群の
反射領域はそれぞれ20 A、21 A、・・・、2n-1
(ただし、Aは任意の定数)である。さらに、その一例
として、n個のマイクロミラー分割群の各々を、それぞ
れ20 N、21 N、・・・、2n-1 N個(ただし、Nは
任意の自然数)の互いにほぼ同じ大きさを有するマイク
ロミラーで構成することもできる。
【0015】図1は、スクリーン上に形成される画像の
各画素にそれぞれ対応する各マイクロミラー群について
本発明の作用を説明する図である。図1に示すように、
スクリーン上に形成される画像の1画素が、たとえば8
個のマイクロミラー分割群(図中破線で囲む)i(i=
0〜7)からなる1つのマイクロミラー群に対応してい
る。また、図1では、DMDを構成するすべてのマイク
ロミラーがそれぞれ同じ大きさおよび反射率を有するも
のとする。なお、各マイクロミラー分割群iをそれぞれ
構成するマイクロミラーの数Niは、次の式(1)で表
される。 Ni =N×2i (i=0〜7) (1) ただし、図1ではN=1である。
【0016】さらに、各マイクロミラー分割群iをそれ
ぞれ構成するすべてのマイクロミラーが、一括的にアド
レス指定され、その向きが同時に制御されるようになっ
ている。したがって、式(1)に示すようにマイクロミ
ラー数が重み付けされた8個のマイクロミラー分割群i
のうちON状態にあるマイクロミラー分割群によってス
クリーンに向かって反射された光量の総和が、8個のマ
イクロミラー分割群iによってスクリーン上で形成され
る画素の画素値に対応する。すなわち、各マイクロミラ
ー分割群iでの反射領域がひいては反射光量が2のべき
の関係で重み付けがなされているため、各マイクロミラ
ー分割群iのON/OFF状態を適宜制御することによ
って、8個のマイクロミラー分割群で2の8乗すなわち
256画素値の階調を表現することができる。
【0017】一方、スクリーン上に形成される画像の各
画素の階調数は、2進数8ビットで量子化されており、
2の8乗すなわち256画素値からなる。この8ビット
2進数の各桁の重みは、2のj乗(j=0〜7)になっ
ている。例えば、画素の階調数が93の場合、階調数9
3は2進表現では01011101と表すことができる。この場
合、2のj乗の桁の値に注目すると、j=0,2,3,
4,6の桁の値が1である。したがって、図2に示すよ
うに、8個のマイクロミラー分割群iのうちi=0,
2,3,4,6の5個のマイクロミラー分割群をON状
態(図中黒色部分で示す)にすることによって階調数9
3の階調表現を行うことができる。
【0018】このように、所望の階調数を2進表現で表
し、2のj乗の桁の値に応じて8個のマイクロミラー分
割群iのうち所定のマイクロミラー分割群だけをON状
態にすることによって階調数256のうちすべての階調
を連続的に表現することができる。上述したように、本
発明では、各マイクロミラー分割群を構成するすべての
マイクロミラーを一括的にアドレス指定するような構成
が可能である。したがって、アドレスラインの本数を増
大させることなく簡素な構成により、大きな画素値で階
調表現を行うことができる。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例を、添付図面に基づい
て説明する。図3は、本発明の実施例にかかるプロジェ
クター装置の構成を概略的に示す図である。図3のプロ
ジェクター装置は、光変調素子としてのDMD15と、
DMD15からの光をスクリーン18上に投影するため
の投射光学系とを備えている。投射光学系は、DMD1
5側から順に、第1レンズ群14と、第1レンズ群14
のスクリーン側焦点面に位置決めされた開口絞り16
と、第2レンズ群17とからなる。なお、投射光学系
は、DMD15側にテレセントリックに構成されてい
る。
【0020】図3のプロジェクター装置はまた、照明光
を発する光源11を備えている。なお、光源11は、楕
円鏡12の第1焦点位置に位置決めされている。したが
って、光源11からの光は、楕円鏡12で集光され、さ
らにミラー13で反射された後、楕円鏡12の第2焦点
位置に光源像を形成する。楕円鏡12の第2焦点位置に
は、照明光絞り19が設けられている。なお、照明光絞
り19が設けられている楕円鏡12の第2焦点位置は、
第1レンズ群14のスクリーン側焦点面上にある。換言
すれば、開口絞り16と照明光絞り19とは、光学的に
共役な位置に配置されている。そして、開口絞り16の
開口は、照明光絞り19の開口と同じ大きさかあるいは
わずかに大きく形成されている。
【0021】光源像からの光は、照明光絞り19および
第1レンズ群14を介して、DMD15を照明する。こ
のように、光源11、楕円鏡12、ミラー13および照
明光絞り19は、DMD15に照明光を供給するための
照明光供給手段を構成している。さらに、図3のプロジ
ェクター装置は、画像情報を入力する入力部1と、この
入力部1からの画像情報に基づいてDMD15の各マイ
クロミラーのON/OFF状態を制御する制御部2とを
備えている。
【0022】入力部1として、たとえば磁気記憶媒体
(FDやビデオテープ等)、光学的記憶媒体(フォトC
D、MO(光磁気記憶媒体)等)、電気的記憶媒体(I
Cカード等)が有する画像情報を読み出す手段を適用す
ることができる。また、入力部1をプロジェクター装置
本体とは別体に構成し、たとえば端子を介してプロジェ
クター装置本体に接続されるように構成することもでき
る。
【0023】制御部2からの指令に基づいてDMD15
においてOFF状態に角度制御されたマイクロミラーで
反射された不要光は、第1レンズ群14を介して照明光
絞り19に戻る。こうして、照明光絞り19の等倍像が
照明光絞り19自体の上に形成される。そして、照明光
絞り19を効率良く通過した不要光は、さらにミラー1
3および楕円鏡12を介して光源11に戻っていくこと
になる。
【0024】一方、制御部2からの指令に基づいてDM
D15においてON状態に角度制御されたマイクロミラ
ーで反射された光は、第1レンズ群14を介して開口絞
り16に達する。こうして、照明光絞り19の等倍像
が、開口絞り16上に形成されることになる。上述した
ように、開口絞り16の開口は照明光絞り19の開口と
同じ大きさかあるいはわずかに大きく形成されているの
で、DMD15からの光は効率良く開口絞り16を通過
する。開口絞り16を通過した光は、第2レンズ群17
を介してスクリーン18上に投射される。こうして、D
MD15の個々のマイクロミラーの向きに応じた明暗の
パターンがスクリーン上に画像として形成される。
【0025】図4は、図3におけるDMD15のうち4
つの画素にそれぞれ対応する4つのマイクロミラー群を
示す図である。図4に示すように、DMDにおいて縦横
に配列された8個のマイクロミラー分割群からなる各マ
イクロミラー群が各画素に対応している。図4では、紙
面の限定上4つの画素に対応する4つのマイクロミラー
群すなわち合計32個のマイクロミラー分割群だけを示
したが、DMD全体ではこのような1画素に対応するマ
イクロミラー群がたとえば縦横に128群並んで1フレ
ームを構成している。
【0026】図4では、4つの画素にそれぞれ対応する
4つのマイクロミラー群のうち、図中左上のマイクロミ
ラー群をG1、図中右上のマイクロミラー群をG2、図
中左下のマイクロミラー群をG3、図中右下のマイクロ
ミラー群をG4としている。そして、各マイクロミラー
群Giにおいて、図中左上から右方向に並んだ4つのマ
イクロミラー分割群をそれぞれei0〜ei3とし、図中左
下から右方向に並んだ4つのマイクロミラー分割群をそ
れぞれei4〜ei7としている。
【0027】図1に示すように、マイクロミラー分割群
ei0〜ei7は、それぞれ20 =1、21 =2、・・・、
7 =128個のマイクロミラーからなる。換言すれ
ば、各マイクロミラー分割群ei0〜ei7を構成するマイ
クロミラーの数Niは、前述の式(1)に示す関係(た
だしN=1)を満たしている。なお、各マイクロミラー
はほぼ同じ大きさおよび反射率を有する。こうして、各
マイクロミラー分割群について、所望の反射領域分布ひ
いては反射光量分布を得ることができる。
【0028】上述の構成では、各マイクロミラー分割群
をそれぞれ構成するすべてのマイクロミラーの向きが同
じように制御される必要がある。したがって、本実施例
では、同じマイクロミラー分割群に含まれるすべてのマ
イクロミラーのアドレス電極を互いに電気的に接続し、
同時にON/OFF状態を制御している。換言すれば、
同じマイクロミラー分割群に含まれるすべてのマイクロ
ミラーを一括的にアドレス指定することができるように
なっている。
【0029】ところで、1画素に対応する各マイクロミ
ラー群は、図4に示すように配列された8個のマイクロ
ミラー分割群で構成されている。このため、図4に示す
ように、各マイクロミラー群に対して、水平方向に4本
のアドレスラインが、鉛直方向に2本のアドレスライン
があることになる。このような構成では、各マイクロミ
ラーを疑似的に単一の画素とみなすこともできる。した
がって、XYアドレス方式により各マイクロミラーのア
ドレス回路へ書き込みを行うことによって、各マイクロ
ミラーを独立にON/OFF制御することができる。
【0030】例えば、あるフレームでの画像の画素値
が、画素1、2、3、4でそれぞれ57、124、2、
78であるとする。この場合、これらの画素値57、1
24、2、78の2進表現は、それぞれ次の表(1)に
示すようになる。
【表1】
【0031】したがって、本発明の作用で説明したよう
に、画素1に対応するマイクロミラー群G1では、2進
表現において1の値を有する桁に応じてi=0、3、
4、5のマイクロミラー分割群、すなわちe10、e13、
e14、e15がON状態(図中黒色で示す)になる。ま
た、画素2に対応するマイクロミラー群G2では、2進
表現において1の値を有する桁に応じてi=2、3、
4、5、6のマイクロミラー分割群、すなわちe22、e
23、e24、e25、e26がON状態(図中黒色で示す)に
なる。
【0032】また、画素3に対応するマイクロミラー群
G3では、2進表現において1の値を有する桁に応じて
i=1のマイクロミラー分割群、すなわちe31がON状
態(図中黒色で示す)になる。さらに、画素4に対応す
るマイクロミラー群G4では、2進表現において1の値
を有する桁に応じてi=1、2、3、6のマイクロミラ
ー分割群、すなわちe41、e42、e43、e46がON状態
(図中黒色で示す)になる。
【0033】このように、本実施例では、1つの画素に
対応するマイクロミラー群において8個のマイクロミラ
ー分割群のON/OFF状態を適宜制御することによっ
て、少ないアドレスラインの本数で2の8乗すなわち2
56画素値の階調を表現することができる。
【0034】図5は、本発明におけるDMDの変形例を
示す図である。なお、図5には、1つの画素に対応する
マイクロミラー群として8個のマイクロミラー分割群か
らなるマイクロミラー群G1だけを示している。また、
上述の実施例と同様に、マイクロミラー群G1におい
て、図中左上から右方向に並んだ4つのマイクロミラー
分割群をそれぞれe10〜e13とし、図中左下から右方向
に並んだ4つのマイクロミラー分割群をそれぞれe14〜
e17としている。
【0035】図示のように、マイクロミラー分割群e10
〜e14は1つのマイクロミラーからなり、マイクロミラ
ー分割群e15〜e17はそれぞれ2、4、8個のマイクロ
ミラーから構成されている。なお、上述の実施例では、
大きさおよび反射率が互いに等しいマイクロミラーの数
を変化させることにより所望の反射領域分布すなわち所
望の反射光量分布を得ている。しかしながら、この変形
例では、反射率は等しいが大きさの異なる少なくとも1
つのマイクロミラーを各マイクロミラー分割群に適宜配
列することにより、所望の反射領域分布すなわち所望の
反射光量分布を得ている。
【0036】図5を参照すると、マイクロミラー分割群
e10は、面積Aを有する正方形状のマイクロミラーから
なる。そして、マイクロミラー分割群e11は面積2A、
マイクロミラー分割群e12は面積4A、マイクロミラー
分割群e13は面積8A、マイクロミラー分割群e13は面
積16Aをそれぞれ有する矩形状マイクロミラーからな
る。
【0037】また、マイクロミラー分割群e15は2つの
矩形状マイクロミラーからなり、各マイクロミラーは面
積16Aを、全体として面積32Aを有する。マイクロ
ミラー分割群e16は4つの矩形状マイクロミラーからな
り、各マイクロミラーは面積16Aを、全体として面積
64Aを有する。さらに、マイクロミラー分割群e17は
8つの矩形状マイクロミラーからなり、各マイクロミラ
ーは面積16Aを、全体として面積128Aを有する。
このように、各マイクロミラー分割群e10〜e17の反射
領域の面積Ai は、前述の式(1)と類似の式(2)に
示す関係を満たすように構成されている。 Ai =A×2i (i=0〜7) (2)
【0038】このように、変形例においても、各マイク
ロミラー分割群e10〜e17からの反射光量比率を、上述
の実施例と同じように2のべきの関係に基づいて変化さ
せている。したがって、本変形例においても、各マイク
ロミラー分割群e10〜e17のON/OFF状態を適宜制
御することによって、少ないアドレスラインの本数で2
の8乗すなわち256画素値の階調を表現することがで
きる。
【0039】図6は、図5の変形例において各マイクロ
ミラーを支持するヒンジの配置を示す図である。なお、
図6には、マイクロミラー分割群e10、e11、e14、e
15だけを示している。DMDでは、マイクロミラーとそ
の向きを傾けるためのアドレス電極が形成された基板と
の距離はDMD全体に亘って一定である。したがって、
各マイクロミラーの形状にかかわらずそれぞれ同じ傾き
角を得るためには、図6に示すように、各マイクロミラ
ーを支持する一対のヒンジ(トーションヒンジ)hとマ
イクロミラーの縁端部との距離Lがマイクロミラーの形
状にかかわらず一定であるのが望ましい。
【0040】なお、上述の実施例および変形例では、8
個のマイクロミラー分割群が1つの画素に対応する例を
示したが、所望の階調数(画素値)に応じて1つの画素
に対応するマイクロミラー分割群の数を変化させること
ができることは明らかである。また、上述の実施例およ
び変形例では、1つの画素に対応するマイクロミラー群
において各マイクロミラー分割群の反射光量が2のべき
の関係に基づいて変化する例を示したが、各マイクロミ
ラー分割群の反射光量が互いに異なることが重要であ
り、各マイクロミラー分割群の反射光量の比率が必ずし
も2のべきの関係を満たしている必要はない。
【0041】
【効果】以上説明したように、本発明によれば、アドレ
スラインの本数を増大させることなく簡素な構成によ
り、大きな画素値で階調表現を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】スクリーン上に形成される画像の各画素にそれ
ぞれ対応する各マイクロミラー群について本発明の作用
を説明する図である。
【図2】1つの画素に対応する各マイクロミラー分割群
のON/OFF状態を示す図である。
【図3】本発明の実施例にかかるプロジェクター装置の
構成を概略的に示す図である。
【図4】図3におけるDMD15のうち4つの画素にそ
れぞれ対応する4つのマイクロミラー群を示す図であ
る。
【図5】本発明におけるDMDの変形例を示す図であ
る。
【図6】図5の変形例において各マイクロミラーを支持
するヒンジの配置を示す図である。
【符号の説明】
1 入力部 2 制御部 11 光源 12 楕円鏡 13 ミラー 14 第1レンズ群 15 DMD 16 開口絞り 17 第2レンズ群 18 スクリーン 19 照明光絞り Gi マイクロミラー群 eij 各マイクロミラー h トーションヒンジ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 照明光を供給するための照明光供給手段
    と、該照明光供給手段からの照明光を光変調するための
    DMDと、該DMDからの光をスクリーン上に投影する
    ための投射光学系とを備えたプロジェクター装置におい
    て、 前記スクリーン上に形成される画像の各画素は、前記D
    MD上において互いにほぼ同じ反射率を有する複数のマ
    イクロミラーからなる各マイクロミラー群に対応し、 前記各マイクロミラー群は、それぞれ少なくとも1つの
    マイクロミラーからなる複数のマイクロミラー分割群を
    有し、 前記複数のマイクロミラー分割群の各々は、互いに異な
    る反射領域を有することを特徴とするプロジェクター装
    置。
  2. 【請求項2】 前記各マイクロミラー群はn個のマイク
    ロミラー分割群を有し、前記n個のマイクロミラー分割
    群の反射領域はそれぞれ20 A、21 A、・・・、2
    n-1 A(ただし、Aは任意の定数)であることを特徴と
    する請求項1に記載のプロジェクター装置。
  3. 【請求項3】 前記n個のマイクロミラー分割群は、互
    いにほぼ同じ大きさを有するマイクロミラーをそれぞれ
    0 N、21 N、・・・、2n-1 N個(ただし、Nは任
    意の自然数)有することを特徴とする請求項2に記載の
    プロジェクター装置。
  4. 【請求項4】 前記スクリーン上に形成される画像の各
    画素に2n の画素値を付与するように、前記各マイクロ
    ミラー群においてn個のマイクロミラー分割群の各々の
    向きをそれぞれ制御するための制御手段をさらに備え、 前記制御手段は、各マイクロミラー分割群を構成するす
    べてのマイクロミラーを一括的にアドレス指定し、前記
    すべてのマイクロミラーの向きを同時に変化させること
    を特徴とする請求項2または3に記載のプロジェクター
    装置。
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