JPH08304234A - 偏光状態変化装置およびこれを使用する偏光度測定装置 - Google Patents

偏光状態変化装置およびこれを使用する偏光度測定装置

Info

Publication number
JPH08304234A
JPH08304234A JP11052195A JP11052195A JPH08304234A JP H08304234 A JPH08304234 A JP H08304234A JP 11052195 A JP11052195 A JP 11052195A JP 11052195 A JP11052195 A JP 11052195A JP H08304234 A JPH08304234 A JP H08304234A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical fiber
polarization
piezoelectric element
optical
changing device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11052195A
Other languages
English (en)
Inventor
Naoharu Niki
尚治 仁木
Eiji Kimura
栄司 木村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Advantest Corp
Original Assignee
Advantest Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Advantest Corp filed Critical Advantest Corp
Priority to JP11052195A priority Critical patent/JPH08304234A/ja
Priority to TW084106829A priority patent/TW312744B/zh
Priority to US08/540,052 priority patent/US5633959A/en
Priority to DE19537881A priority patent/DE19537881A1/de
Publication of JPH08304234A publication Critical patent/JPH08304234A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Mechanical Light Control Or Optical Switches (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 任意の入射角により入射する偏光の偏光状態
をあらゆる方向に変化して放射する偏光状態変化装置お
よびこれを使用する偏光度測定装置を提供する。 【構成】 偏波面変更部30、30’を有する偏波面保
存光ファイバ10、20、300を3個具備し、これら
3個の偏波面保存光ファイバは偏波面変更部30、3
0’において光ファイバの光学軸X、Yを光ファイバの
中心軸に関して互に45゜回動した状態において接合
し、偏波面保存光ファイバ10、20、300に対応し
て応力を加える応力印加部を具備する偏光状態変化装
置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、偏光状態変化装置お
よびこれを使用する偏光度測定装置に関し、特に、任意
の入射角により入射される偏光の偏光状態をあらゆる方
向に変化して放射する偏光状態変化装置およびこれを使
用する偏光度測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】偏光状態変化装置は光カプラ、光フィル
タ、ホトダイオードその他の光部品の偏光に関する特性
を測定するに使用される。この様な測定をするに際し
て、出力する偏光の方向に制限がなく、あらゆる方向の
偏光を作り出して放射出力することができる偏光状態変
化装置が必要とされる。
【0003】偏光状態変化装置の先行例として、下記の
通りの装置がある。先ず、図7を参照して偏光状態変化
の原理を説明する。10および20は互に同一の偏波面
保存光ファイバを示し、30により示される偏波面変更
部において相互に接合している。偏波面変更部30にお
ける偏波面のずれの程度についてであるが、偏波面保存
光ファイバ10の互に直交する光学軸を光学軸Xおよび
光学軸Yとした場合、偏波面保存光ファイバ10と偏波
面保存光ファイバ20とは、偏波面変更部30において
光学軸Xおよび光学軸Yを光ファイバの中心軸に関して
互に45゜回動した状態において接合している。
【0004】ここで、偏波面保存光ファイバ10の入射
光の電場Eは、一般に、下記の如く表現することができ
る。 E=a0COS(ωt) この入射光が偏波面保存光ファイバ10に光学軸に対し
て入射角θで入射したものとすると、偏波面保存光ファ
イバ10において光学軸Xおよび光学軸Yを伝播した後
の光は、 光学軸X方向:EX=aXCOS(ωt−δ1 ) 光学軸Y方向:EY=aYCOS(ωt−δ2 ) となる。ただし、 a0:入射光の振幅 aX=a0COSθ:光学軸X方向の振幅 aY=a0SINθ:光学軸Y方向の振幅 EX:偏波面保存光ファイバ10の出射端面における光
学軸X方向の電場 EY:偏波面保存光ファイバ10の出射端面における光
学軸Y方向の電場 δ1 :光学軸X方向の位相遅れ δ2 :光学軸Y方向の位相遅れ ここで、両式からωtを消去し、δ1 −δ2 =δと置く
と、次式が得られる。
【0005】(E2 X/aX)+(E2 Y/aY)−2(EX
/aX)(EY/aY)COSδ=SINδ2 この式は楕円を示す式である。入射角θ=45゜とする
と、光学軸X方向の振幅aX=a0COSθと光学軸Y方向
の振幅aY=a0SINθは等しくなる。この条件に基づい
て位相δをパラメータとする楕円の式の軌跡を描くと、
必ず、図8に示される何れかの型の軌跡を描くことがで
きる。以上の通り、楕円の式の軌跡、即ち偏光状態は位
相δをパラメータとして変化させることができる。以
下、位相δを変化させる仕方を図9を参照して具体的に
説明する。
【0006】図9は偏光状態変化装置の先行例である。
41は圧電素子より成る円筒体であり、径方向に伸縮す
る。この圧電素子円筒体41は、その内側面に421
より示される内側電極が形成されると共に、外側面に4
2 により示される外側電極が形成されている。43は
低周波電源であり、内側電極421 および外側電極42
2 にまたがって接続される。この低周波電源43は発振
周波数が0. 2〜10HZ 程度の範囲において可変であ
ると共に、0〜600V程度の範囲において電圧可変と
されるものである。44は応力印加部40を構成するコ
イルを示す。応力印加部40を構成するコイル44は応
力が加えられる偏波面保存光ファイバ10自体の一部が
圧電素子円筒体41に巻回されたものより成る。コイル
の巻回の仕方についてであるが、本来は、偏波面保存光
ファイバの2本の光学軸の向きを圧電素子円筒体41の
面に対して一方を平行にすると共に他方を垂直に巻回
し、応力がこの軸の向きと軸と平行な方向に加わる様に
する方が望ましい。しかし、偏波面保存光ファイバ内に
おいて軸は捻れているので、軸の向きを合わせて巻回す
ることは困難である。従って、実際は圧電素子円筒体4
1に応力が伝達され易く密着巻きにしている。圧電素子
円筒体41の実例として、半径:72mm、厚さ:5m
m、高さ:65mmのものが使用される。この円筒体に
10mないし100mの長さの偏波面保存光ファイバが
巻回されて応力印加部40が構成される。
【0007】偏波面保存光ファイバ20に応力を印加す
る応力印加部40’も応力印加部40と同様に構成さ
れ、光ファイバ10と光ファイバ20とを偏波面変更部
30において相互に接合することにより偏光状態変化装
置を構成する。ここで、応力印加部40の内側電極42
1 と外側電極422 との間に低周波電源43により低周
波電圧が印加されると、圧電素子円筒体41にはこの電
圧の周波数に対応して変化する歪が発生し、その結果、
圧電素子円筒体41の外径はこの電圧の周波数に対応し
て伸縮する。圧電素子円筒体41の外径が電圧の周波数
に対応して伸縮することに起因して、円筒体に巻回され
る偏波面保存光ファイバ10自体の一部であるコイル4
4には、この電圧の周波数に対応する歪が加えられるこ
ととなる。偏波面保存光ファイバ10の一部を構成する
コイル44に歪が加えられると、これに対応してこのコ
イル部分の屈折率は変化する。屈折率が変化することに
より位相δは変化する。即ち、応力印加部40の内側電
極421 と外側電極422 との間に低周波電圧を印加す
ることにより、偏波面保存光ファイバ10における位相
遅れδに変化を与えることができる。なお、位相遅れδ
を変化させることにより偏光状態を変化させることがで
きることについては上述した通りである。位相遅れδの
大きさは低周波電源43の発振電圧を可変とすることに
より調整することができる。
【0008】図10は偏光状態変化装置の他の先行例を
示す。図10に示される他の先行例は、図9に示される
偏光状態変化装置において、光ファイバ10としてシン
グルモード光ファイバを使用し、このシングルモード光
ファイバを圧電素子円筒体41に巻回し、巻回された光
ファイバの一部をループ状に巻回した50により示され
る小コイル部に形成したものに相当する。
【0009】ここで、小コイル部50は偏波面変更部で
ある。従って、シングルモード光ファイバの圧電素子円
筒体41に対する巻き始めから小コイル部50に到るシ
ングルモード光ファイバ10の部分は図9に示される偏
光状態変化装置における応力印加部40に対応し、小コ
イル部50からシングルモード光ファイバの圧電素子円
筒体41に対する巻き終わりに到るシングルモード光フ
ァイバ20の部分は応力印加部40’に対応している。
【0010】ここで、内側電極421 と外側電極422
との間に低周波電源43により低周波電圧が印加される
と、圧電素子円筒体41にはこの電圧の周波数に対応し
て変化する歪が発生し、その結果、圧電素子円筒体41
の外径はこの電圧の周波数に対応して伸縮する。圧電素
子円筒体41の外径が電圧の周波数に対応して伸縮する
ことに起因して、圧電素子円筒体に巻回されるシングル
モード光ファイバ10およびシングルモード光ファイバ
20は、この電圧の周波数に対応する歪が加えられるこ
ととなる。シングルモード光ファイバ10およびシング
ルモード光ファイバ20に歪が加えられると、これに対
応してこれらファイバの屈折率は変化する。屈折率が変
化することにより位相δは変化する。即ち、内側電極4
1 と外側電極422 との間に低周波電圧を印加するこ
とにより、シングルモード光ファイバ10およびシング
ルモード光ファイバ20における位相遅れδに変化を与
えることができる。位相遅れδの大きさは低周波電源4
3の発振電圧を可変とすることにより調整することがで
きる。
【0011】次に、光カプラ、光フィルタ、ホトダイオ
ードその他の光部品の偏光に関する測定において偏光度
の測定が実施されるが、この測定に使用される偏光度測
定装置の従来例を図16を参照して説明する。図16に
おいて、100は偏光状態変化装置を示す。この偏光状
態変化装置100はλ/2波長板とλ/4波長板より成
り、入射光の偏光状態を制御変化して出力する装置であ
る。偏光状態を変化せしめられた偏光状態変化装置10
0の出力は、101により示される検光子に入力され
る。検光子101に入力された偏光の内の検光子101
を透過することができた偏光パワーを102により示さ
れるフォトデテクタにより観測する。
【0012】ここで、(検光子101を透過するパワ
ー)=(検光子の向きの偏光成分パワー+ランダム成分
パワー)である。これは検光子101を透過するパワー
の最大値(Pmax )を意味する。そして、検光子の向き
の偏光成分パワーが存在しないランダム成分パワーのみ
の場合、これは検光子101を透過するパワーの最小値
(Pmin )を意味することとなる。以上のことから、光
の偏光度(Degree of Polarization)を下記の如く定義
することができる。
【0013】偏光度=(検光子の向きの偏光成分パワ
ー)/(検光子101を透過するパワー) =(Pmax−Pmin)/Pmax フォトデテクタ102による観測結果である(Pmax
および(Pmin )を偏光度の式に代入することにより偏
光度を求めることができる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】以上の通りの偏光状態
変化装置の先行例は、入射光の偏波面を光学軸X或は光
学軸Yに関して45゜に入射することを前提条件とする
ものであるが、この様にすることにより図11ないし図
14に示される通りの全ての偏光状態を実現することが
できる。即ち、偏波面変更部を境界とする左右双方の光
ファイバに応力を加えて双方の位相遅れδを設定制御す
ることにより、必要とされる偏光状態の偏光のすべてを
実現することができる。
【0015】しかし、図7を参照して、入射角θの入射
光の偏波面が偏波保存光ファイバ10の光学軸X或は光
学軸Yと一致して入射すると、偏波保存光ファイバ10
にどの様に応力を加えても偏波面が保存される結果、放
射出力される偏光の偏波状態に一部実現不可能な偏波状
態が存在することとなる。これを避けるために、上述し
た通りに入射光の偏波面を光学軸X或は光学軸Yに関し
て45゜にして入射する必要があった。
【0016】これについて更に説明するに、入射光を直
線偏波E=A0COS(ωt)とし、光ファイバ10への入
射角θが光ファイバ10の光学軸X或は光学軸Yに一致
して入射したものとする。このとき、光ファイバ10を
伝播する光の電場は一方の光学軸のみを伝播していると
ころから、光ファイバ10に応力を加えて光学軸Xと光
学軸Yの複屈折を変化させても、複屈折の変化に影響さ
れることはなく、直線偏波入射光は直線偏波が保存され
たまま光ファイバ10を伝播することとなる。この光フ
ァイバ10から放射出力される偏光は、 EX=A0COS(0)COS(ωt)=A0COS(ωt) EY=A0SIN(0)COS(ωt)=0 A0:入射光の振幅 である。
【0017】ところで、光ファイバ10と光ファイバ2
0は互に光学軸を45゜ずらして接続されているので、
光ファイバ10を伝播して放射出力される偏光は光ファ
イバ20に対して入射角θ=45゜で入射することにな
る。即ち、光ファイバ20に入射する偏光は、 EX=(√2/2)A0COS(ωt) EY=(√2/2)A0COS(ωt) A0:入射光の振幅 となる。
【0018】光ファイバ20に応力を加えることによる
複屈折により、光学軸X2および光学軸Y2において位相
遅れτX2および位相遅れτY2が生ずるので、光ファイバ
20を伝播して放射出力される偏光の電場は、 EX=(√2/2)A0COS(ωt−τX2) EY=(√2/2)A0COS(ωt−τY2) A0:入射光の振幅 となる。従って、光ファイバ20から放射出力される光
は図15に示される如くになり、直線偏波、任意の楕円
率の楕円偏波、および円偏波を作り出すことができる。
しかし、これらの偏波は光ファイバ20の光学軸X2
よび光学軸Y2に対して一定の方位の偏波である。即
ち、図15において、直線偏波は光ファイバ20の光学
軸X2および光学軸Y2に対して45゜になり、楕円偏波
は長軸および短軸が光学軸X2および光学軸Y2に対して
45゜になる。光ファイバ20の光の放射端からはこれ
ら一定の方位の偏波しか取り出すことができない。例え
ば、光ファイバ20の光学軸X2および光学軸Y2に対し
て22.5゜傾斜した直線偏波を取り出そうとしても、
これはできない。
【0019】以上の通り、入射光の偏波の向きを例えば
45゜とすることにより、あらゆる偏波、即ち直線偏
波、任意の楕円率の楕円偏波および円偏波を作り出すこ
とができるのであるが、放射出力される向きが光ファイ
バの向きに依存する。そして、上述の偏光度測定装置の
従来例は、偏光状態変化装置100を構成するλ/2波
長板およびλ/4波長板を回動させることによりこれら
波長板に入射される光の偏光状態を変化させて出力する
装置であるところから、λ/2波長板およびλ/4波長
板相互間の軸ずれ、波長板面における入射光の反射損失
に起因する測定結果に対する悪影響を消去することは困
難である。
【0020】その上に、検光子101に対して最小パワ
ーおよび最大パワーで透過する偏光を作り出すことは必
ずしも容易ではない。即ち、バルク素子を使用した1/
2波長板・1/4波長板を回転させる方法、ファイバル
ープによる1/2波長板・1/4波長板を回転させる方
法により、直線偏波、楕円偏波および円偏波を作り出し
てその偏波の向きを360゜のあらゆる向きに回転させ
るには、波長板を独立に回転させてすべての回転角度の
組合せを実施する必要がある。波長板の回転は手動或は
簡単なモータその他の回転装置によりなされ、すべての
回転角度の組合せを実現する迄に長時間を必要とする。
特に、バルク素子を使用する場合、素子の回転による光
軸の調整があり、光軸のずれによる光の損失を無視する
ことができなくなる。
【0021】この発明は、上述の通りの問題を解消した
偏光状態変化装置およびこれを使用する偏光度測定装置
を提供するものである。
【0022】
【課題を解決するための手段】2箇所の偏波面変更部3
0、30’において相互に直列接合する3本の光ファイ
バ10、20、300を具備し、これら3本の光ファイ
バは2箇所の偏波面変更部30、30’において光ファ
イバの光学軸X、Yを光ファイバの中心軸に関して互に
45゜回動した状態において接合され、3本の光ファイ
バ10、20、300それぞれに対して応力を加える応
力印加部を具備せしめる偏光状態変化装置を構成した。
【0023】そして、応力印加部は光ファイバの一部を
圧電素子円筒体に巻回したものより成る偏光状態変化装
置を構成した。また、圧電素子円筒体を駆動する電圧源
は発振周波数が可変であると共に電圧可変とされるもの
である偏光状態変化装置を構成した。更に、第1の光フ
ァイバ10は第1の圧電素子円筒体に巻回し、第2の光
ファイバ20は第2の圧電素子円筒体に巻回し、そして
第3の光ファイバ300は再び第1の圧電素子円筒体に
巻回したものである偏光状態変化装置を構成した。
【0024】そして、第1の光ファイバ10および第2
の光ファイバ20は第1の圧電素子円筒体に巻回し、そ
して第3の光ファイバ300は第2の圧電素子円筒体に
巻回した偏光状態変化装置を構成した。また、以上の偏
光状態変化装置において、光ファイバは偏波面保存光フ
ァイバである偏光状態変化装置を構成した。
【0025】ここで、以上の偏光状態変化装置の内の何
れかを具備し、偏光状態変化装置100により偏光状態
を変化せしめられた光出力が入力される検光子101を
具備し、検光子101を透過した光パワーを検知するフ
ォトデテクタ102を具備し、フォトデテクタ102が
検知した光パワーを記憶するデータメモリ103を具備
し、検光子101を制御して得られるパワー出力の最大
値および最小値を検知してこれを演算処理する演算器1
06を具備して偏光度を測定する偏光度測定装置を構成
した。
【0026】
【実施例】図1を参照してこの発明の偏光状態変化装置
を説明する。10、20および300は互に同一の偏波
面保存光ファイバを示し、直列に相互接合している。こ
れら3本の偏波面保存光ファイバは、偏波面保存光ファ
イバの互に直交する光学軸を光学軸Xおよび光学軸Yと
した場合、これら光学軸が45゜をなした状態において
直列に接合せしめられている。即ち、偏波面保存光ファ
イバ10と偏波面保存光ファイバ20とは30により示
される偏波面変更部において相互に接合している。そし
て、偏波面保存光ファイバ20と偏波面保存光ファイバ
300とは30’により示される偏波面変更部において
相互に接合している。偏波面保存光ファイバ10と偏波
面保存光ファイバ20とは偏波面変更部30において光
学軸Xおよび光学軸Yを光ファイバの中心軸に関して互
に45゜回動した状態において接合している。同様に、
偏波面保存光ファイバ20と偏波面保存光ファイバ30
0は偏波面変更部30’において光学軸Xおよび光学軸
Yを光ファイバの中心軸に関して互に45゜回動した状
態において接合している。40は偏波面保存光ファイバ
10に加えられる応力印加部を示し、40’は偏波面保
存光ファイバ20に加えられる応力印加部を示し、4
0''は偏波面保存光ファイバ300に加えられる応力印
加部を示す。ここで、偏波面保存光ファイバ10の長さ
についてであるが、これは応力印加部40により応力を
加えることにより光学軸X方向に振動伝播する光と光学
軸Y方向に振動伝播する光の位相差が1波長以上生ずる
長さに設定される。偏波面保存光ファイバ20および偏
波面保存光ファイバ300の長さも、同様に応力を加え
ることにより光学軸X方向に振動伝播する光と光学軸Y
方向に振動伝播する光の位相差が1波長以上生ずる長さ
に設定される。
【0027】この発明の偏光状態変化装置の実施例を図
2を参照して更に具体的に説明する。図2の偏光状態変
化装置は、図9の偏光状態変化装置の先行例を使用して
構成されている。図9は特に、偏波面保存光ファイバ1
0に具備される応力印加部40の近傍を具体的に図示説
明するものであり、偏波面保存光ファイバ10に応力を
印加することにより光ファイバの光学的特性に影響を与
え、位相遅れを変化させる。
【0028】図2に示される実施例も、2箇所の偏波面
変更部30、30’において相互に直列接合する3本の
偏波面保存光ファイバ10、20、300を具備し、こ
れら3本の偏波面保存光ファイバは2箇所の偏波面変更
部30、30’において光ファイバの光学軸X、Yを光
ファイバの中心軸に関して互に45゜回動した状態にお
いて接合され、3本の偏波面保存光ファイバ10、2
0、300それぞれに対して応力を加える応力印加部4
0、40’、40''を具備せしめている。第1の偏波面
保存光ファイバ10は第1の圧電素子円筒体41に巻回
し、第2の偏波面保存光ファイバ20は第2の圧電素子
円筒体41’に巻回し、そして第3の偏波面保存光ファ
イバ300は第3の圧電素子円筒体41''に巻回してい
る。
【0029】図3に示される実施例は、第1の偏波面保
存光ファイバ10は第1の圧電素子円筒体41に巻回
し、第2の偏波面保存光ファイバ20は第2の圧電素子
円筒体41’に巻回し、そして第3の偏波面保存光ファ
イバ300は再び第1の圧電素子円筒体41に巻回した
ものである。以上の各実施例において、光ファイバ10
に入射した入射光は、光ファイバ10の光学軸Xおよび
光学軸Yを伝播するうちに両者の屈折率が相違するとこ
ろから位相差が与えられる。位相差を与えられた光ファ
イバ10の伝播光は、次いで偏波面変更部30において
光学軸Xおよび光学軸Yを光ファイバの中心軸に関して
45゜回動した状態に接合される光ファイバ20を伝播
し、この光ファイバ20においても光ファイバ10にお
けると同様に位相差が与えられる。光ファイバ20の伝
播光は、偏波面変更部30’において光学軸Xおよび光
学軸Yを光ファイバの中心軸に関して45゜回動した状
態に接合される光ファイバ300を更に伝播し、この光
ファイバ300においても光ファイバ10および光ファ
イバ20におけると同様に位相差が与えられる。
【0030】ここで、光ファイバ300から放射される
光は、光ファイバ300の光学軸Xおよび光学軸Yを伝
播した光を合波したものであり、以下、これについて説
明する。偏波面保存光ファイバ10の入射光の電場E
は、上述した通り、下記の如く表現することができる。
【0031】E=A0COS(ωt) ただし、A0:入射光の振幅 この入射光が偏波面保存光ファイバ10に光学軸に対し
て入射角θで入射するものとすると、その電場は、 光学軸X方向:EX=A0COS(θ)COS(ωt) 光学軸Y方向:EY=A0SIN(θ)COS(ωt) となる。
【0032】光ファイバ10を伝播して軸の複屈折によ
り生ずる位相差をτ1とすると、光ファイバ10から放
射される光の電場は、 EX=A0COS(θ)COS(ωt−τ1) EY=A0SIN(θ)COS(ωt) となる。
【0033】光ファイバ20に入射する電場は、光ファ
イバ10と光ファイバ20は光学軸を光ファイバの中心
軸に関して45゜回動した状態に接合されているので、 EX=A0COS(θ)COS(ωt−τ1)/√2+A0SIN
(θ)COS(ωt)/√2 EY=A0COS(θ)COS(ωt−τ1)/√2−A0SIN
(θ)COS(ωt)/√2 となる。
【0034】光ファイバ20を伝播して軸の複屈折によ
り生ずる位相差をτ2とすると、光ファイバ20から放
射される光の電場は、 EX=A0COS(θ)COS(ωt−τ1−τ2)/√2+A0S
IN(θ)COS(ωt−τ2)/√2 EY=A0COS(θ)COS(ωt−τ1)/√2−A0SIN
(θ)COS(ωt)/√2 となる。
【0035】光ファイバ300に入射する電場は、光フ
ァイバ20と光ファイバ300は光学軸を光ファイバの
中心軸に関して45゜回動した状態に接合されているの
で、
【0036】
【数1】 となる。光ファイバ300を伝播して軸の複屈折により
生ずる位相差をτ3とすると、光ファイバ300から放
射される光の電場は、
【0037】
【数2】 となる。この式について、ωtを0〜2πの範囲におい
て変化させた場合の光ファイバ300の放射光の偏光状
態を図4に示す。図4は、入射角θ=0、π/4ステッ
プで作成されたものを示す。図示される通り、直線偏波
についても、入射光の偏波に依存せず、あらゆる角度の
ものを実現することができる。
【0038】比較のために、光ファイバ2本を接合した
偏波面変更部が1箇所の上述の従来例について、同様の
条件による放射光の偏光状態を図5に示す。この図は図
15と同様の図であり、光学軸に沿った入射角θ=0の
直線偏波を入射したので出力される直線偏波は光ファイ
バの光学軸に関して45°の向きのもののみである。以
上の実施例は図9に示される偏光状態変化装置の先行例
を使用するものであるが、図10に示される偏光状態変
化装置の先行例を使用してこの発明を構成することがで
きる。この場合、第1の光ファイバ10および第2の光
ファイバ20は第1の圧電素子円筒体に巻回し、そして
第3の光ファイバ300は第2の圧電素子円筒体に巻回
する。
【0039】これらの実施例において、光ファイバとし
て偏波面保存光ファイバを使用してきたが、通常の光フ
ァイバを使用することもできる。通常の光ファイバは偏
波面保存光ファイバと比較して廉価ではあるが、生ずる
複屈折は偏波面保存光ファイバと比較して小さく、加え
る圧力をより大きくするする必要があると共にファイバ
長をより長くする必要がある。
【0040】次に、この発明の偏光状態変化装置を使用
する偏光度測定装置の実施例を図6を参照して説明す
る。図6において、100は偏光状態変化装置を示す。
この偏光状態変化装置100としては、図2或は図3に
より図示説明されるこの発明の偏光状態変化装置をその
まま使用する。偏光状態変化装置100により偏光状態
を変化せしめられた光出力は検光子101に入力され
る。検光子101に入力された偏光の内の検光子101
を透過することができた偏光パワーをフォトデテクタ1
02により検知する。フォトデテクタ102が検知した
検光子101を透過した偏光パワーはデータメモリ10
3に記憶される。104は制御回路、105は制御ドラ
イブ回路、106は演算器である。
【0041】ここで、偏光度は、上述した通り、以下の
式により測定することができる。 偏光度=(最大値−最小値)/最大値 以上の通り、検光子101を制御してパワー出力の最大
値および最小値を検知してこれをデータメモリ103に
記憶し、記憶内容を演算器106において偏光度の式に
適用して偏光度を求め、これを表示する。この様に、こ
の発明の偏光状態変化装置を使用することにより、回動
部材は存在せず、光軸調整の必要のない光精度、高速測
定を容易に実施する偏光度測定装置を構成することがで
きる。
【0042】
【発明の効果】以上の通りであって、この発明の偏光状
態変化装置は、偏光状態を変化させるに際して、圧電素
子円筒体を駆動する電源の周波数および電圧を制御調整
することにより極く簡単に偏光状態を変化させることが
できる。そして、入射光の偏波面の入射角θを光学軸X
或は光学軸Yに関して任意に入射して図11ないし図1
4に示される通りの偏光状態の偏光の全てを実現するこ
とができる。そして、この発明の偏光状態変化装置を使
用することにより、回動部材は存在せず、光軸調整の必
要のない光精度、高速測定を容易に実施する偏光度測定
装置を構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】偏光状態変化装置の実施例を説明する図。
【図2】偏光状態変化装置の他の実施例を説明する図。
【図3】偏光状態変化装置の更に他の実施例を説明する
図。
【図4】実施例において得られる偏光を示す図。
【図5】先行例において得られる偏光を示す図。
【図6】偏光度測定装置の実施例を説明する図。
【図7】偏光状態変化装置の先行例を説明する図。
【図8】先行例において得られる偏光を示す図。
【図9】偏光状態変化装置の先行例を説明する図。
【図10】偏光状態変化装置の他の先行例を説明する
図。
【図11】先行例において得られる偏光を示す図。
【図12】先行例において得られる偏光を示す図。
【図13】先行例において得られる偏光を示す図。
【図14】先行例において得られる偏光を示す図。
【図15】先行例において得られる偏光を示す図。
【図16】偏光度測定装置の従来例を示す図。
【符号の説明】
30、30’ 偏波面変更部 10、20、300 光ファイバ X、Y 光学軸 4040’40'' 応力印加部

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2箇所の偏波面変更部において相互に直
    列接合する3本の光ファイバを具備し、これら3本の光
    ファイバは2箇所の偏波面変更部において光ファイバの
    光学軸X、Yを光ファイバの中心軸に関して互に45゜
    回動した状態において接合され、3本の光ファイバそれ
    ぞれに対して応力を加える応力印加部を具備せしめるこ
    とを特徴とする偏光状態変化装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載される偏光状態変化装置
    において、応力印加部は光ファイバの一部を圧電素子円
    筒体に巻回したものより成ることを特徴とする偏光状態
    変化装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載される偏光状態変化装置
    において、圧電素子円筒体を駆動する電圧源は発振周波
    数が可変であると共に電圧可変とされるものであること
    を特徴とする偏光状態変化装置。
  4. 【請求項4】 請求項2および請求項3の内の何れかに
    記載される偏光状態変化装置において、第1の光ファイ
    バは第1の圧電素子円筒体に巻回し、第2の光ファイバ
    は第2の圧電素子円筒体に巻回し、そして第3の光ファ
    イバは再び第1の圧電素子円筒体に巻回したものである
    ことを特徴とする偏光状態変化装置。
  5. 【請求項5】 請求項2および請求項3の内の何れかに
    記載される偏光状態変化装置において、第1の光ファイ
    バおよび第2の光ファイバは第1の圧電素子円筒体に巻
    回し、そして第3の光ファイバは第2の圧電素子円筒体
    に巻回したものであることを特徴とする偏光状態変化装
    置。
  6. 【請求項6】 請求項1ないしび請求項5の内の何れか
    に記載される偏光状態変化装置において、光ファイバは
    偏波面保存光ファイバであることを特徴とする偏光状態
    変化装置。
  7. 【請求項7】 2箇所の偏波面変更部において相互に直
    列接合する3本の光ファイバを具備し、これら3本の光
    ファイバは2箇所の偏波面変更部において光ファイバの
    光学軸X、Yを光ファイバの中心軸に関して互に45゜
    回動した状態において接合され、3本の光ファイバそれ
    ぞれに対して応力を加える応力印加部を具備せしめる偏
    光状態変化装置を具備し、偏光状態変化装置により偏光
    状態を変化せしめられた光出力が入力される検光子を具
    備し、検光子を透過した光パワーを検知するフォトデテ
    クタを具備し、フォトデテクタが検知した光パワーを記
    憶するデータメモリを具備し、検光子を制御して得られ
    るパワー出力の最大値および最小値を検知してこれを演
    算処理する演算器を具備して偏光度を測定することを特
    徴とする偏光度測定装置。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載される偏光度測定装置に
    おいて、応力印加部は光ファイバの一部を圧電素子円筒
    体に巻回したものより成ることを特徴とする偏光度測定
    装置。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載される偏光度測定装置に
    おいて、圧電素子円筒体を駆動する電圧源は発振周波数
    が可変であると共に電圧可変とされるものであることを
    特徴とする偏光度測定装置。
  10. 【請求項10】 請求項8および請求項9の内の何れか
    に記載される偏光度測定装置において、第1の光ファイ
    バは第1の圧電素子円筒体に巻回し、第2の光ファイバ
    は第2の圧電素子円筒体に巻回し、そして第3の光ファ
    イバは再び第1の圧電素子円筒体に巻回したものである
    ことを特徴とする偏光度測定装置。
  11. 【請求項11】 請求項8および請求項9の内の何れか
    に記載される偏光度測定装置において、第1の光ファイ
    バおよび第2の光ファイバは第1の圧電素子円筒体に巻
    回し、そして第3の光ファイバは第2の圧電素子円筒体
    に巻回したものであることを特徴とする偏光度測定装
    置。
  12. 【請求項12】 請求項7ないし請求項11の内の何れ
    かに記載される偏光度測定装置において、光ファイバは
    偏波面保存光ファイバであることを特徴とする偏光度測
    定装置。
JP11052195A 1994-10-11 1995-05-09 偏光状態変化装置およびこれを使用する偏光度測定装置 Pending JPH08304234A (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11052195A JPH08304234A (ja) 1995-05-09 1995-05-09 偏光状態変化装置およびこれを使用する偏光度測定装置
TW084106829A TW312744B (ja) 1994-10-11 1995-07-03
US08/540,052 US5633959A (en) 1994-10-11 1995-10-06 Polarization state changing apparatus and polarization degree measuring apparatus using the same
DE19537881A DE19537881A1 (de) 1994-10-11 1995-10-11 Polarisationsänderungs-Vorrichtung und Meßvorrichtung für den Polarisationsgrad

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11052195A JPH08304234A (ja) 1995-05-09 1995-05-09 偏光状態変化装置およびこれを使用する偏光度測定装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08304234A true JPH08304234A (ja) 1996-11-22

Family

ID=14537913

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11052195A Pending JPH08304234A (ja) 1994-10-11 1995-05-09 偏光状態変化装置およびこれを使用する偏光度測定装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08304234A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Murphy et al. Elliptical-core two mode optical-fiber sensor implementation methods
EP0104943B1 (en) Stabilized fiber optic sensor
US5633959A (en) Polarization state changing apparatus and polarization degree measuring apparatus using the same
EP0262825B1 (en) Fiber optic rotation sensor utilizing high birefringence fiber and having reduced intensity type phase errors
US6707558B2 (en) Decreasing the effects of linear birefringence in a fiber-optic sensor by use of Berry's topological phase
US6891622B2 (en) Current sensor
JPH07218272A (ja) 光ファイバ伝送路形センサ
US5136667A (en) Fiber optic gyro
JP3784422B2 (ja) 光繊維偏光スクランブラー及びその駆動パラメータ入力方法
JPH03162617A (ja) 光フアイバー共振子干渉計ジヤイロスコープ
US6535654B1 (en) Method for fabrication of an all fiber polarization retardation device
KR101218312B1 (ko) 자이로 센서용 광섬유 코일, 그 제작 장치 및 이를 이용한 자이로 센서
JP2001503140A (ja) 偏光維持ファイバを有するセンサ装置
JP2004361196A (ja) 光ファイバ電流センサ
JPH08304234A (ja) 偏光状態変化装置およびこれを使用する偏光度測定装置
US6539134B1 (en) Polarization transformer
US5319440A (en) Fiber optic gyroscopes with depolarized light
EP3772655A1 (en) Fiber-optical voltage sensor
JP5374762B2 (ja) 反射型複屈折率測定装置
GB2119536A (en) Fibre optic Faraday rotation device and method
JP2751599B2 (ja) 光フアイバジヤイロ
JP2571871B2 (ja) 光フアイバジヤイロ
JPH07243940A (ja) 偏波依存損失測定方法および装置
JPH0658712A (ja) 光ファイバセンサ
JP3301324B2 (ja) 光電圧・電界センサ

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20030603