JPH08303598A - シール構造及びそのシール構造を利用した液体吐出装置 - Google Patents

シール構造及びそのシール構造を利用した液体吐出装置

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JPH08303598A
JPH08303598A JP7112970A JP11297095A JPH08303598A JP H08303598 A JPH08303598 A JP H08303598A JP 7112970 A JP7112970 A JP 7112970A JP 11297095 A JP11297095 A JP 11297095A JP H08303598 A JPH08303598 A JP H08303598A
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sealing
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Katsuro Kamiya
克郎 神谷
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Abstract

(57)【要約】 【目的】密封性が高いシール構造及びそのシール構造を
利用した液体吐出装置を提供すること。 【構成】開口部の全周に設けられ弾性変形可能なパッキ
ン部材20と、このパッキン部材20に全周が当接する
封止部材21とを備えてシール構造25を備え、この封
止部材21のパッキン部材20と当接する部分に全周部
に渡ってリップ形成用凹部26を連続して形成する。リ
ップ形成用凹部26でパッキン部材20に形成されたリ
ップによってシール面積が大きくなり、かつ、内外圧差
によりリップが封止部材21のリップ形成用凹部26に
押しつけられることにより、シール構造25の密封性が
向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、バルブ等に用いられる
シール構造及びそのシール構造を利用した液体吐出装置
に関するもので、対象物の表面に各種液体を精密に吐出
する作業等に利用できる。
【0002】
【背景技術】従来より、集積回路のパッケージ等の樹脂
成形品を製造する際に原料樹脂スラリーを型内に一定量
づつ充填することが行われているが、このために各種液
体吐出装置が利用されている。この液体吐出装置とし
て、従来では、吐出する液体を貯蔵する容器と、この容
器の底部内面に先端開口を接触離隔されるシリンダと、
このシリンダ内に軸方向進退自在に設けられるプランジ
ャと、前記容器の底部内面にシリンダ先端開口で覆われ
る位置に配置されて外部に連通される吐出口とを備え、
磨耗性の液体にも使用できる液体吐出装置がある(特開
平4-50478 号)。この液体吐出装置では、吐出口が形成
された吐出ブッシュとこの吐出ブッシュに先端が当接す
るシリンダとでシール構造が構成される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の液体吐出装置で
は、シリンダあるいは吐出ブッシュの加工誤差等によ
り、シリンダの先端部と吐出ブッシュとの間に隙間が生
じることがあり、この隙間は、シリンダの先端部を吐出
ブッシュに強い押圧力で押しつけてもなくならない。従
来の液体吐出装置では、この隙間から液体が漏れること
があり、精密な液体吐出に限界があった。そのため、従
来より、液体吐出装置に利用されるシール構造をはじ
め、種々のシール構造において、液漏れがなく密封性が
高い構造のものが望まれている。
【0004】本発明の目的は、密封性が高いシール構造
及びそのシール構造を利用した液体吐出装置を提供する
ことにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】そのため、本発明は、パ
ッキン部材と封止部材とを備えてシール構造を構成し、
パッキン部材を弾性変形可能とし、封止部材にパッキン
部材との間でリップを形成するための凹部を設けて前記
目的を達成しようとするものである。具体的には、本発
明のシール構造は、開口部の全周に設けられ弾性変形可
能なパッキン部材と、このパッキン部材に全周が当接す
る封止部材とを備え、この封止部材の前記パッキン部材
と当接する部分には全周部に渡ってリップ形成用凹部が
連続して形成されていることを特徴とする。前記パッキ
ン部材はテフロン等の弾性変形可能な材質から形成さ
れ、封止部材はステンレス等の金属から形成される。こ
こで、前記リップ形成用凹部は多重に形成されているも
のでもよい。
【0006】また、本発明の液体吐出装置は、開口部の
全周に設けられた第1パッキン部材と、この第1パッキ
ン部材に全周が当接するシリンダ状の第1封止部材と、
この第1封止部材の内部に軸方向進退自在に設けられた
プランジャと、このプランジャ及び前記第1封止部材と
前記第1パッキン部材との間への液体の流通を許容する
吸入路とを有し、この吸入路から吸入した液体を前記開
口部へ送る第1バルブと、吐出部である開口部の全周に
設けられた第2パッキン部材と、この第2パッキン部材
に当接する第2封止部材と、前記第1バルブの開口部と
連通し前記第2封止部材と前記第2パッキン部材との間
への液体の流通を許容する吸入路とを有し、この吸入路
から吸入した液体を前記吐出部へ送る第2バルブと、を
備え、前記第1バルブ及び前記第2バルブの少なくとも
一方に前記シール構造を設けたことを特徴とする。
【0007】ここで、前記第2バルブから液体が吐出さ
れる対象物に対して前記第1バルブ及び前記第2バルブ
を所定速度で相対移動させる移動手段と、この移動手段
の移動速度と前記第2バルブの液体吐出速度とを一定の
比率に調整する制御手段とを備えた構成でもよい。ま
た、前記シール構造が設けられた第1バルブ及び/又は
第2バルブは、前記封止部材又は前記プランジャが進退
自在に設けられるシールリングを備え、このシールリン
グには前記封止部材又は前記プランジャが外気と接触す
ることを防ぐ流体、例えば、窒素、有機溶剤等の流体を
供給する流体供給装置が接続された構成でもよい。
【0008】
【作用】本発明のシール構造では、封止部材をパッキン
部材に押圧すると、封止部材に形成されたリップ形成用
凹部にパッキン部材が弾性変形して入り込み、リップが
形成される。このリップによってシール面積が大きくな
り、かつ、内外圧差によりリップが封止部材のリップ形
成用凹部に押しつけられる。これにより、開口部への液
体の流入が阻止され、シール構造の密封性が向上する。
ここで、リップ形成用凹部を多重にすれば、シール面積
がより大きくなり、シール構造の密封性が一層向上す
る。
【0009】また、本発明の液体吐出装置では、第2バ
ルブを閉じた状態にしておき、第1バルブの第1封止部
材及びプランジャをともに後退させて吸入路から液体を
吸入し、さらに、第1封止部材を前進させて液体の計量
をする。その後、第2バルブを開くとともに、第1バル
ブのプランジャを前進させて、液体を前記第1バルブの
開口部及び第2バルブの吸入路を通して吐出部から吐出
する。この状態では、第1バルブ及び/又は第2バルブ
に設けられたシール構造により、バルブの密閉性が向上
し、液体が漏れることがなく、正確な量の液体を吐出す
ることができる。
【0010】ここで、液体吐出装置を、対象物に対して
両バルブを所定速度で相対移動させる移動手段と、この
移動手段の移動速度と第2バルブの液体吐出速度とを一
定の比率に調整する制御手段とを備えた構成とすれば、
制御手段により、対象物に吐出される液体が均一化さ
れ、精密な液体吐出が可能となる。また、前記シール構
造が設けられたバルブを封止部材又はプランジャが進退
自在に設けられるシールリングを備えて構成し、このシ
ールリングに封止部材又はプランジャが外気と接触する
ことを防ぐ流体を供給する流体供給装置を接続した構造
とすれば、封止部材やプランジャの可動部分が外気に触
れることによる不都合、例えば、吐出液体が硬化して封
止部材やプランジャの進退動が制限されることを回避で
きる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて詳
細に説明する。図1は本発明の一実施例の液体吐出装置
の全体構成を示す斜視図である。図1において、本実施
例の液体吐出装置1は、液体を偏平長尺状の対象物2の
表面に精密吐出する作業を自動化する装置であり、箱型
のケース3内に自動精密吐出を行うための各構成を備え
ている。この液体吐出装置1で吐出される液体は、例え
ば、微粉末状の潤滑剤を混合した揮発性の液体、樹脂ス
ラリー、液晶や半導体部品の接着剤、薬剤等であり、そ
の具体的性質等は問われない。
【0012】ケース3内には、対象物2を保持する保持
手段4と、液体を所定速度で吐出するポンプ5と、この
ポンプ5を保持手段4に保持された対象物2に対して所
定速度で相対移動させる移動手段6と、この移動手段6
の移動速度とポンプ5の液体の吐出速度とを一定の比率
に調整する制御手段7とが設置されている。ケース3
は、基部8の上面に作業台9を有し、この作業台9は前
面側を開放されているが、両側面及び背面の三方を遮蔽
板10で囲われている。遮蔽板10は透明とされ、外部
から作業台9上の状態を視認可能である。
【0013】基部8には、その前面に形成された棚状部
に制御手段7が設置されている。この制御手段7からの
電源や制御用等の配線(図示せず)は基部8内を通して
作業台9上のポンプ5や移動手段6に接続されている。
作業台9には、奥側に移動手段6が設置され、この移動
手段6によりポンプ5が支持されている。移動手段6
は、X軸、Y軸、Z軸の各軸移動機構11,12,13
を備えたロボットアームであり、各々は既存のボールね
じ送り機構やリニアモータ、流体シリンダ等の適宜な直
線駆動手段(図示せず)により、各軸方向に高精度で移
動可能である。
【0014】X軸移動機構11は作業台9の奥側に間口
方向に配置され、Y軸移動機構12はX軸移動機構11
に支持されて作業台9の手前に延びている。Z軸移動機
構13はY軸移動機構12に支持され、ポンプ5を支持
している。このような移動手段6は制御手段7の制御に
より三軸移動を行い、これにより、任意の平面位置の任
意高さへ三次元的に移動される。
【0015】ポンプ5の構成が図2から図7に示されて
いる。図2はポンプ5の全体を示す断面図であり、図3
はその側面図である。全体構成を示す図2において、ポ
ンプ5は、ケーシング14にそれぞれ設けられた第1バ
ルブ15、第1バルブ駆動機構16、第2バルブ17及
び第2バルブ駆動機構18を備えて構成され、第1バル
ブ15と第2バルブ17との間には連通路19がケーシ
ング14に形成されている。
【0016】第1バルブ15は、連通路19の一端側開
口部19Aの全周に設けられた第1パッキン部材20
と、この第1パッキン部材20に全周が当接するシリン
ダ状の第1封止部材21と、この第1封止部材21の内
部に軸方向進退自在に設けられたプランジャ22と、こ
のプランジャ22及び第1封止部材21と第1パッキン
部材20との間への液体の流通を許容するためケーシン
グ14に形成された吸入路23とを有する構成であり、
この吸入口23は液体をポンプ5に送る供給タンク24
に接続されている。第1パッキン部材20と第1封止部
材21とは第1シール構造25を構成する。第1パッキ
ン部材20は耐薬品性が高く弾性を有するテフロン等の
部材から厚肉の略リング状に形成されている。第1封止
部材21は耐薬品性が高いスレンレス等の材質から形成
されている。
【0017】第1封止部材21の詳細な構造が図4及び
図5に示されている。図4に示される通り、第1封止部
材21は、本体21Aとフランジ部21Bとを有する構
造である。図5に示される通り、本体21Aの第1パッ
キン部材20と当接する部分には全周部に渡ってリップ
形成用凹部26が連続して形成され、このリップ形成用
凹部26はそれぞれ大きさの異なる多重(3重)とされ
ている。図2に示される通り、第1封止部材21の略中
央部には軸方向に進退自在に第1シールリング27が設
けられ、プランジャ22の第1パッキン部材20とは反
対側には軸方向進退自在に第2シールリング28が設け
られている。これらのシールリング27,28には第1
封止部材21、プランジャ22が外気と接触することを
防ぐ流体、例えば、窒素、有機溶剤等の流体を供給する
流体供給装置29が接続されている。
【0018】第1バルブ駆動機構16は、第1封止部材
21を第1パッキン部材20に対して進退動するシリン
ダ駆動機構30とプランジャ22を第1パッキン部材2
0に対して進退動するプランジャ駆動機構31とから構
成されている。シリンダ駆動機構30は、図2及び図3
に示されている通り、プランジャ22に取り付けられた
プレート32と、このプレート32の両側に取り付けら
れ、かつ、それぞれチューブ状の保持部材33に進退自
在に保持された2本のロッド34と、これらのロッド3
4に連結板35を介して連結されたシリンダ装置36と
を備えて構成されている。なお、本実施例では、シリン
ダ駆動機構30は、この構成に限定されるものではな
く、例えば、ボールねじ送り機構を採用してもよい。
【0019】プランジャ駆動機構31は、図2に示され
る通り、プランジャ22の端部に連結リング37を介し
て連結されたブロック体38と、このブロック体38を
プランジャ22の進退方向と平行に案内する2本のガイ
ドロッド39と、ブロック体38の内部に固定されたナ
ット部材40と、このナット部材40に螺合されたボー
ルねじ軸41と、このボールねじ軸41を回転させるス
テッピングモータ42と、ブロック体38を介してプラ
ンジャ22の位置を検出する位置検出センサ43とを備
えて構成されている。なお、本実施例では、プランジャ
駆動機構31は、この構成に限定されるものではなく、
例えば、シリンダ機構を採用してもよい。
【0020】第2バルブ17は吐出部である開口部44
の全周に設けられた第2パッキン部材45と、この第2
パッキン部材45に当接する第2封止部材46と、第1
バルブ15の開口部19Aと連通する連通路19とを有
する構成である。連通路19は第2封止部材46と第2
パッキン部材45との間への液体の流通を許容する吸入
路である。第2パッキン部材45と第2封止部材46と
は第2シール構造47を構成する。第2パッキン部材4
5は耐薬品性が高く弾性を有するテフロン等の部材から
厚肉の略リング状に形成されている。開口部44は先細
り状にノズル部48に設けられている。第2封止部材4
6は耐薬品性が高いステンレス等の材質から形成されて
いる。
【0021】第2封止部材46の詳細な構造が図6及び
図7に示されている。図6に示される通り、第2封止部
材46は、円柱部材46Aと、ノズル部48の開口部4
4に挿入されるテーパ部材46Bとを有し、円柱部材4
6Aの段部には、第2パッキン部材45に当接する当接
部46Cが形成されている。この当接部46Cは、図7
に示される通り、全周部に渡ってリップ形成用凹部26
が連続して形成され、このリップ形成用凹部26はそれ
ぞれ大きさの異なる多重(3重)とされている。図2に
示される通り、第2封止部材46の円柱部材46Aには
軸方向に進退自在に第3シールリング49が設けられて
いる。第3シールリング49は流体供給装置29と接続
されている。第2バルブ駆動機構18は第2封止部材4
6を第2パッキン部材45に対して進退動するシリンダ
装置から構成されている。
【0022】次に、本実施例の作用を図8及び図9に基
づいて説明する。本実施例の液体吐出装置1により液体
を吐出するには、所定の対象物2を保持手段4に保持
し、これらの対象物2や液体のデータ及び吐出液体の所
望の厚さ等の条件を制御手段7にセットする。この状態
で制御手段7をスタートさせると、液体吐出装置1によ
る自動吐出動作が行われる。制御手段7は移動手段6に
よりポンプ5と対象物2とを相対移動させながらポンプ
5に吐出動作を行わせる。
【0023】まず、図8(A)に示される通り、第1バ
ルブ駆動機構16及び第2バルブ駆動機構18により、
第1バルブ15及び第2バルブ17を閉じた状態にす
る。その後、図8(B)に示される通り、第2バルブ1
7を閉じたままで、第1バルブ駆動機構16により第1
バルブ15の第1封止部材21及びプランジャ22をと
もに第1パッキン部材20から後退させて吸入路23か
ら液体を吸入し、さらに、図8(C)に示される通り、
第1バルブ駆動機構16により第1封止部材21を前進
させて液体の計量をする。
【0024】ここで、第1パッキン部材20と第1封止
部材21とから第1シール構造25が構成されるが、図
9(A)に示される通り、第1パッキン部材20から離
隔されている第1封止部材21は、第1バルブ駆動機構
16により、図9(B)に示される通り、第1パッキン
部材20を押圧する。すると、第1封止部材21に形成
されたリップ形成用凹部26に第1パッキン部材20が
弾性変形して入り込み、リップが多重に形成される。こ
れらのリップにより吸入路23から送られる液体の流入
が阻止される。
【0025】その後、図8(D)に示される通り、第2
バルブ駆動機構18により第2封止部材46を後退させ
て第2バルブ17を開くとともに、第1バルブ駆動機構
16により第1バルブ15のプランジャ22を前進させ
て、液体を第2バルブ17の吐出部である開口部44か
ら吐出する。液体を開口部44から吐出したら、第2バ
ルブ駆動機構18により第2封止部材46を前進させて
第2バルブ17を閉じた状態とする(図8(A)参
照)。ここで、第2パッキン部材45と第2封止部材4
6とから第2シール構造47が構成されるが、第2封止
部材46が第2パッキン部材45に押圧されると、図9
に示される第1パッキン部材20と同様に、第2封止部
材45に形成されたリップ形成用凹部26に第2パッキ
ン部材45が弾性変形して入り込み、リップが多重に形
成される。これらのリップにより連通路19から送られ
る液体の流入が阻止される。また、各バルブ25,47
が開放されると、封止部材21,46がパッキン部材2
0,45から離されるが、この状態では、各パッキン部
材20,45は図9(A)に示される元の状態に復帰す
る。
【0026】従って、本実施例によれば、開口部の全周
に設けられ弾性変形可能なパッキン部材20,45と、
これらのパッキン部材20,45に全周が当接する封止
部材21,46とを備えてシール構造25,47が構成
され、これらの封止部材21,46のパッキン部材2
0,45と当接する部分には全周部に渡ってリップ形成
用凹部26が連続して形成されているので、このリップ
形成用凹部26でパッキン部材20,45に形成された
リップによってシール面積が大きくなり、かつ、内外圧
差によりリップが封止部材21,46のリップ形成用凹
部26に押しつけられることにより、シール構造25,
47の密封性が向上する。さらに、本実施例では、リッ
プ形成用凹部26を多重にしたから、シール面積がより
大きくなり、シール構造25,47の密封性が一層向上
する。
【0027】また、本実施例では、第1バルブ15及び
第2バルブ17を備えて液体吐出装置1を構成し、第1
バルブ15を、第1パッキン部材20と、シリンダ状の
第1封止部材21と、この第1封止部材21の内部に軸
方向進退自在に設けられたプランジャ22と、このプラ
ンジャ22及び第1封止部材21と第1パッキン部材2
0との間への液体の流通を許容する吸入路23とを有す
る構成とし、第2バルブ17を、吐出部である開口部4
4の全周に設けられた第2パッキン部材45と、この第
2パッキン部材45に当接する第2封止部材46と、第
1バルブ15の開口部19Aと連通し第2封止部材46
と第2パッキン部材45との間への液体の流通を許容す
る吸入路19とを有する構成とし、第1バルブ15に第
1シール構造25を設け、第2バルブ17に第2シール
構造47を設けたので、各バルブ15,17の密閉性が
向上し、液体が漏れることがなく、正確な量の液体を吐
出することができる。
【0028】さらに、対象物2に対して両バルブ15,
17を所定速度で相対移動させる移動手段6と、この移
動手段6の移動速度と第2バルブ17の液体吐出速度と
を一定の比率に調整する制御手段7とを備えた構成とす
れば、制御手段7により、対象物2に吐出される液体が
均一化され、精密な液体吐出が可能となる。また、シー
ル構造25,47が設けられたバルブ15,17は封止
部材21,46やプランジャ22が進退自在に設けられ
るシールリング27,28,49を備えて構成され、こ
れらのシールリング27,28,49に封止部材21,
46やプランジャ22が外気と接触することを防ぐ流体
を供給する流体供給装置29が接続されたので、封止部
材21,46やプランジャ22が外気に触れることによ
る不都合、例えば、吐出液体が硬化して封止部材やプラ
ンジャの進退動が制限されることを回避できる。
【0029】さらに、第2バルブ17の第2封止部材4
6は、円柱部材46Aと、ノズル部47の吐出口47A
に挿入されるテーパ部材46Bとを有する構成であるか
ら、第2パッキン部材45に第2封止部材46が押圧さ
れる際に、吐出口47Aの内部に残る液体の量を少なく
することができる。
【0030】なお、本発明は前述の実施例に限定される
ものではなく、本発明の目的を達成できる範囲であれば
次に示す変形例を含むものである。例えば、前記実施例
では、シール構造25,47は液体吐出装置1に適用さ
れたが、本発明では、これらのシール構造25,47
を、配管のフランジの接合構造や容器の蓋構造に適用で
きる。液体吐出装置1に適用する場合でも、シール構造
を第1バルブ15と第2バルブ17とのいずれか一方に
設ければよい。また、第2バルブ17はピンチバルブ等
の他の構成のバルブでもよい。さらに、リップ形成用凹
部26を多重にしたが、本発明では、必ずしもリップ形
成用凹部26を多重にすることを要しない。
【0031】また、対象物2に対して両バルブ15,1
7を手動で移動させるものでもよく、さらに、シールリ
ング27,28,48を必ずしも設けることを要しな
い。また、前記実施例では、第2バルブ17の第2封止
部材46は、円柱部材46Aと、ノズル部47の吐出口
47Aに挿入されるテーパ部材46Bとを有する構成で
あるが、本発明では、テーパ部材46Bを設けないで円
柱部材46Aのみから第2封止部材46を構成してもよ
い。
【0032】
【発明の効果】以上の通り、本発明によれば、開口部の
全周に設けられ弾性変形可能なパッキン部材と、このパ
ッキン部材に全周が当接する封止部材とを備えてシール
構造が構成され、この封止部材のパッキン部材と当接す
る部分には全周部に渡ってリップ形成用凹部が連続して
形成されているので、このリップ形成用凹部でパッキン
部材に形成されたリップによってシール面積が大きくな
り、かつ、内外圧差によりリップが封止部材のリップ形
成用凹部に押しつけられることになり、シール構造の密
封性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の液体吐出装置の全体構成を
示す斜視図である。
【図2】前記実施例の要部を示す断面図である。
【図3】前記実施例の要部を示す側面図である。
【図4】第1封止部材を示す断面図である。
【図5】第1封止部材のリップ形成用凹部を示す断面図
である。
【図6】第2封止部材を示す断面図である。
【図7】第2封止部材のリップ形成用凹部を示す断面図
である。
【図8】前記実施例の動作を説明するための断面図であ
る。
【図9】リップ形成用凹部によりリップが形成される状
態を説明するための断面図である。
【符号の説明】
1 液体吐出装置 2 対象物 4 保持手段 5 ポンプ 6 移動手段 7 制御手段 15 第1バルブ 16 第1バルブ駆動機構 17 第2バルブ 18 第2バルブ駆動機構 19 吸入路(連通路) 19A 開口部 20 第1パッキン部材 21 第1封止部材 22 プランジャ 25 第1シール構造 26 リップ形成用凹部 27 第1シールリング 28 第2シールリング 29 流体供給装置 44 吐出部である開口部 45 第2パッキン部材 46 第2封止部材 47 第2シール構造 49 第3シールリング

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】開口部の全周に設けられ弾性変形可能なパ
    ッキン部材と、このパッキン部材に全周が当接する封止
    部材とを備え、この封止部材の前記パッキン部材と当接
    する部分には全周部に渡ってリップ形成用凹部が連続し
    て形成されていることを特徴とするシール構造。
  2. 【請求項2】請求項1記載のシール構造において、前記
    リップ形成用凹部は多重に形成されていることを特徴と
    するシール構造。
  3. 【請求項3】開口部の全周に設けられた第1パッキン部
    材と、この第1パッキン部材に全周が当接するシリンダ
    状の第1封止部材と、この第1封止部材の内部に軸方向
    進退自在に設けられたプランジャと、このプランジャ及
    び前記第1封止部材と前記第1パッキン部材との間への
    液体の流通を許容する吸入路とを有し、この吸入路から
    吸入した液体を前記開口部へ送る第1バルブと、 吐出部である開口部の全周に設けられた第2パッキン部
    材と、この第2パッキン部材に当接する第2封止部材
    と、前記第1バルブの開口部と連通し前記第2封止部材
    と前記第2パッキン部材との間への液体の流通を許容す
    る吸入路とを有し、この吸入路から吸入した液体を前記
    吐出部へ送る第2バルブと、を備え、 前記第1バルブ及び前記第2バルブの少なくとも一方に
    請求項1又は2記載のシール構造を設けたことを特徴と
    する液体吐出装置。
  4. 【請求項4】請求項3記載の液体吐出装置において、前
    記第2バルブから液体が吐出される対象物に対して前記
    第1バルブ及び前記第2バルブを所定速度で相対移動さ
    せる移動手段と、この移動手段の移動速度と前記第2バ
    ルブの液体吐出速度とを一定の比率に調整する制御手段
    とを備えたことを特徴とする液体吐出装置。
  5. 【請求項5】請求項3又は4記載の液体吐出装置におい
    て、前記シール構造が設けられた第1バルブ及び/又は
    第2バルブは、前記封止部材又は前記プランジャが進退
    自在に設けられるシールリングを備え、このシールリン
    グには前記封止部材又は前記プランジャが外気と接触す
    ることを防ぐ流体を供給する流体供給装置が接続されて
    いることを特徴とする液体吐出装置。
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