JPH08301741A - 歯磨組成物 - Google Patents

歯磨組成物

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JPH08301741A
JPH08301741A JP11139895A JP11139895A JPH08301741A JP H08301741 A JPH08301741 A JP H08301741A JP 11139895 A JP11139895 A JP 11139895A JP 11139895 A JP11139895 A JP 11139895A JP H08301741 A JPH08301741 A JP H08301741A
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JP
Japan
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monetite
teeth
dentifrice
dentifrice composition
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JP11139895A
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Hideki Aoki
秀希 青木
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来技術と異なり、本発明は、天然歯本体を
削らず、傷めずに、歯本体を磨き、また、歯間にはさま
った食物粕と細菌塊を、効果的に除去してすべての従来
物を超えて優れた清浄感をもたらし、かつ虫歯および歯
槽膿漏を効果的に予防するための歯磨組成物を創出提供
することを目的とする。 【構成】 粉末粒子サイズが0.1[μm]以上10
[μm]以下のりん酸水素カルシウム無水塩(鉱物名モ
ネタイト:CaHPO4)1乃至95重量[%]に、湿
潤剤、発泡剤、香料、甘味料、殺菌剤等の添加物の合計
5乃至99重量[%]と均一に混合含有する粉状又はペ
ースト状の歯磨組成物を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、天然歯を研削すること
なく歯の清浄化とプラーク除去を促進する新しい研磨剤
モネタイト(リン酸水素カルシウム無水塩CaHP
4)を含有した歯磨組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来存在した一般的歯磨組成物は、研磨
剤としてブルッシャイト(リン酸水素カルシウム二水
塩、CaHPO42H2O)が含有されている。この研磨
剤は、板状結晶でモース硬度が2である。歯のエナメル
質の7に比べて極度に軟らかく、プラーク除去などの薬
効効果はなく、単にフィーリング(使い心地)を良くす
るために添加されているとされている。実際歯科医の間
では、従来の歯磨剤は、プラーク除去には効果なく、プ
ラーク除去のためには、単に歯ブラシと水だけで歯を磨
くことがよいと言われている。すなわち、従来の歯磨剤
は、単なる嗜好品の一つと考えられており、天然歯を強
化したり、プラークを効果的に除去する機能を有しない
欠点がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来技術の
歯磨剤の前記の欠点を解決するために新しい研磨剤モネ
タイトを含有した歯磨剤を創出し、ここに新しく提供す
ることを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、以上の目的を
達成するために、主原料であり、粒子のサイズが0.1
[μm]以上10[μm]以下であるリン酸水素カルシ
ウムの無水塩(鉱物名モネタイト:CaHPO4)を1
乃至95[重量%]に、副原料として、保存料、殺菌
剤、発泡剤、粘結剤、湿潤剤、香料、甘味料、薬効成
分、研磨剤、水のうちより選ばれた1以上の添加物の合
計5乃至99[重量%]とが均一に混合含有されてなる
歯磨組成物を構成するものである。しかしてこの歯磨組
成物は、粘結剤の含有量により、粉歯磨きの場合、湿潤
歯磨きの場合、練歯磨きの場合が含まれる。しかして前
記主原料のモネタイト粉末粒子のサイズを0.1[μ
m]以上としたのは、それ未満では、各歯間の汚物が効
果的に除去されないのと、歯磨き後の清浄感が不足する
からである。また、前記粒子サイズを10[μm]以下
としたのは、自然歯本体を痛めないためであり、それを
越えると、長期日常の使用により、自然歯を削り有害と
なることがあるからである。かつ主原料にモネタイトを
用いた理由は、その粒子のモース硬度が約3.5であっ
て、自然歯の表層の琺瑯(エナメル)質の硬度約7より
もかなり低く、自然歯を削り痛めるおそれがなく、塊状
結晶であるため歯間の食物残さを効果的に除去し、かつ
清浄感を増すためである。更に、そのモネタイトの含有
量を重量で1[%]以上としたのは、それ未満である
と、歯を磨いた時に洗浄作用が不充分となるからであ
り、また、95[%]以下としたのは、それを越える
と、保存料、殺菌剤、発泡剤、湿潤剤、香料、甘味料、
薬効成分、研磨剤、水など歯磨剤に通常必要とされる成
分の含有が少なくなり過ぎて、良好な歯磨剤が出来なく
なるからである。
【0005】
【作用】本発明の歯磨剤を使用して歯磨きを行うと、モ
ネタイトの硬度は、約3.5であるから、表面硬度約7
の自然歯を削り傷つける恐れがない。更に、本発明品は
微粒子のサイズを10[μm]以下にしてあるので、自
然歯を全く傷めることなく、歯間に付着している食物粕
のみを充分に取り去り清浄化する。また、比較的最近の
従来技術であるアバタイト歯磨きとの作用を比較する
と、アバタイトが微細な結晶ではあるがモース硬度は5
と比較的硬く自然歯をある程度削る恐れがあるのに対
し、本発明のモネタイト歯磨きは、微細なブロック状細
粒物であるから、球状に近いものが多いので、自然歯を
全く削らず、傷めず、歯に付着した汚れのみをほぼ完全
に取り去るという作用がある。更に、また、歯の根元に
固着しやすい所謂歯石は、硬度が比較的小さく、前記モ
ネタイトの硬度が3.5であるから、歯石も除去出来
る。かつまた、モネタイトの成分は、自然歯の成分に近
いので、毒性は全くない。
【0006】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。実施例1
乃至6は本発明の歯磨組成物の組成例を重量部[%]で
示すものであり、実施例7はその研磨性を明らかにした
ものであり本発明の歯磨組成物の効果を明らかにするた
めのものである。また、実施例8は本発明品による歯磨
き後のプラーク減少量および清浄感の試験結果を示すも
のである。
【0007】(実施例1)本実施例は、モネタイトが5
[%]含有された練歯磨剤であり、その成分割合は表1
に示される。
【0008】
【表1】
【0009】従来品に較べてフィーリングは良好であ
り、水洗後の清浄感は抜群である。
【0010】(実施例2)本実施例はモネタイトが10
[%]含有された練歯磨剤であり、その成分割合は表2
に示される。
【0011】
【表2】
【0012】清浄感は更に増し、歯垢(プラーク)の除
去率は高くなる。
【0013】(実施例3)本実施例はモネタイトが30
[%]含有された練歯磨剤であり、その成分割合は表3
に示される。
【0014】
【表3】
【0015】モネタイトが30[%]含まれているの
で、ざら付き感が歯磨き中に感じられるが清浄感は更に
増大された。
【0016】(実施例4)本実施例はモネタイトが50
[%]含まれた湿潤歯磨剤であり、その成分割合は表4
に示される。
【0017】
【表4】
【0018】プラークの除去およびヤニ取り効果が抜群
である。
【0019】(実施例5)本実施例はモネタイトが90
[%]含まれた粉歯磨剤である。その成分割合は表5に
示される。
【0020】
【表5】
【0021】ヤニ取り効果が大である。
【0022】(実施例6)本実施例はハイドロキシアパ
タイトが4[%]加えられ、モネタイトの物理的効果と
ハイドロキシアパタイトの化学的効果の相乗効果により
プラークをより効果的に除去することを目的とした歯磨
剤である。その成分割合は表6に示される。
【0023】
【表6】
【0024】歯磨き中のフィーリングおよび水洗後の清
浄感は抜群である。
【0025】(実施例7)本実施例はモネタイトの研磨
性試験を行ったもので、本発明のモネタイト含有歯磨剤
の自然歯を削る危険性に対する安全性を調べたものであ
る。試験用歯磨剤の調製は次の通りである。本発明によ
り合成されたモネタイト懸濁液およびその乾燥粉末、市
販モネタイト粉末、リン酸水素カルシウム二水塩(鉱物
各ブルッシャイト)粉末について以下のような調合を行
った。その成分割合を表7に示す。
【0026】
【表7】
【0027】なお、比較として2種類の市販品A,B、
市販モネタイト粉末、市販ブルッシャイト粉末および水
の計5種類を用いた。また、試験方法は次の通りであ
る。研磨にあたっては、研磨機(STRUERS製DA
−U型)を用いた。被研磨材として歯のエナメル質に酷
似しているハイドロキシアパタイト緻密焼結体を用い
た。研磨実験には、バフ上に被研磨材をおき、5個ずつ
ハイドロキシアパタイト緻密焼結体の基準面を研磨後、
荷重600gで圧接しながら、研磨速度60rpmで研
磨剤、精製水を5分ごとに5g補給し、計15分間研磨
した。緻密焼結体の研磨前後の重量差を精示天秤により
測定した。試験結果は下記の如くであった。図1に研磨
性試験の結果を示す。合成したモネタイト懸濁液および
粉末の研磨量は市販歯磨剤(市販品A,B)および市販
モネタイト粉末と比較すると少なくなっていることが明
らかにされた。合成したモネタイトを乾燥粉末にするこ
とで粒成長して幾分研磨量は増大した。市販モネタイト
粉末は加熱合成法により得られているために粒成長を起
こし100[μm]程度の粒子径となっていることから
高い研磨量となった。粒子径は研磨量と密接な関係にあ
るため、10[μm]次下の微粒子とすることでモネタ
イトは安全な歯磨剤として用いられることが確認され
た。
【0028】(実施例8)本実施例は本発明による歯磨
き後のプラーク減少量および清浄感の試験結果を示すも
のである。年齢22才から52才までの男女50名に、
本発明品の実施例1乃至2の各歯磨剤と、最も一般的な
従来品歯磨剤を使用させてそのプラークの減少量と清浄
感を調査した。プラーク量は歯磨き前と歯磨き後に染
料、ニュートラルレッドでうがいをさせて、プラークに
染まったニュートラルレッドの量を肉眼的に観察した。
プラークの減少に、特に効果あり、やや効果あり、効果
なしの3段階に分けた。モネタイトが含有された本発明
品の歯磨剤を使用した被験者の約70%がとくに効果あ
り又はやや効果ありであった。一方、従来品の場合は、
約30%が効果ありであった。本発明品と従来品の差は
歴然であった。被験者の約80%が清浄感も本発明品が
優れているとの結果であった。
【0029】
【発明の効果】本発明によれば、次のような顕著な効果
を有する。 1)本発明の歯磨組成物は、りん酸水素カルシウム無水
塩(鉱物名モネタイトCaHPO4)の粉末粒子サイズ
を0.1[μm]以上10[μm]以下の範囲に定めて
いるために、天然歯本体を削ることがなく、プラークを
効果的に除去し、また、歯磨後の清浄感も従来の歯磨組
成物より多く得られる。 2)本発明の歯磨組成物は、りん酸水素カルシウム無水
塩(鉱物名モネタイト:CaHPO4)の粉末粒子のモ
ース硬度が、自然歯表面のエナメル質の半分の3.5で
あるから歯本体をほとんど痛めない。 3)りん酸水素カルシウム無水塩(鉱物名モネタイト:
CaHPO4)の粉末粒子の結晶形態が、ブロック状で
あるため、歯の隙間にもよく入り込むので、歯に付着し
た食物残渣を除去しやすく、虫歯予防および歯槽膿漏予
防にも、かなりの効果を発揮することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】各種の歯磨剤の研磨重量減比を示す線図であ
る。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主原料であり、粒子のサイズが0.1
    [μm]以上10[μm]以下であるリン酸水素カルシ
    ウムの無水塩(鉱物名モネタイト:CaHPO4)を1
    乃至95[重量%]に、副原料として、保存料、殺菌
    剤、発泡剤、粘結剤、湿潤剤、香料、甘味料、薬効成
    分、研磨剤、水のうちより選ばれた1以上の添加物の合
    計5乃至99[重量%]とが均一に混合含有されている
    ことを特徴とする歯磨組成物。
JP11139895A 1995-05-10 1995-05-10 歯磨組成物 Pending JPH08301741A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006500329A (ja) * 2002-07-23 2006-01-05 グラクソ グループ リミテッド エアゾール歯みがき剤

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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