JPH08301362A - 抗菌性を付与した飲料缶 - Google Patents
抗菌性を付与した飲料缶Info
- Publication number
- JPH08301362A JPH08301362A JP7146708A JP14670895A JPH08301362A JP H08301362 A JPH08301362 A JP H08301362A JP 7146708 A JP7146708 A JP 7146708A JP 14670895 A JP14670895 A JP 14670895A JP H08301362 A JPH08301362 A JP H08301362A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- antibacterial agent
- antibacterial
- beverage
- lid
- inorganic
- Prior art date
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 飲料缶の缶蓋の外面に微生物の繁殖を抑制す
る抗菌性を付与した飲料缶を製造する方法を提供する。 【構成】 飲料缶を構成する缶体（２ピース缶及び３ピ
ース缶）において、人の口部が接触する缶蓋の外面に微
生物の繁殖を抑制する抗菌剤を塗布したものである。
る抗菌性を付与した飲料缶を製造する方法を提供する。 【構成】 飲料缶を構成する缶体（２ピース缶及び３ピ
ース缶）において、人の口部が接触する缶蓋の外面に微
生物の繁殖を抑制する抗菌剤を塗布したものである。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、飲料缶の製造方法に関
する。さらに詳しくは、飲料缶を構成する缶体（２ピー
ス缶及び３ピース缶）において、人の口部が接触する缶
蓋を衛生的な状態を保持する飲料缶の製造方法に関す
る。
する。さらに詳しくは、飲料缶を構成する缶体（２ピー
ス缶及び３ピース缶）において、人の口部が接触する缶
蓋を衛生的な状態を保持する飲料缶の製造方法に関す
る。
【０００２】
【従来の技術】従来、飲料容器としては、瓶（ＰＥＴな
ど樹脂容器も含む）及び缶が知られているが、瓶の飲み
口は人が口を付けて飲むまで、王冠やキャップなどで封
印されているのに対し、缶はその開封の容易性（イージ
ーオープンエンド）から、そのような措置はされていな
い。また、最近では環境問題から飲み口のふた（タブと
称する）が缶体から離れるパーシャルオープンエンド方
式からタブが内容液内に押し込まれるステイオンタブエ
ンド方式へと移行し、衛生上問題がある。
ど樹脂容器も含む）及び缶が知られているが、瓶の飲み
口は人が口を付けて飲むまで、王冠やキャップなどで封
印されているのに対し、缶はその開封の容易性（イージ
ーオープンエンド）から、そのような措置はされていな
い。また、最近では環境問題から飲み口のふた（タブと
称する）が缶体から離れるパーシャルオープンエンド方
式からタブが内容液内に押し込まれるステイオンタブエ
ンド方式へと移行し、衛生上問題がある。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、飲料
缶の缶蓋の外面に微生物の繁殖を抑制する抗菌性を付与
した飲料缶を製造する方法を提供することにある。
缶の缶蓋の外面に微生物の繁殖を抑制する抗菌性を付与
した飲料缶を製造する方法を提供することにある。
【０００４】
【課題を解決するための手段】かかる本発明の目的は、
飲料缶を構成する缶体（２ピース缶及び３ピース缶）に
おいて、人の口部が接触する缶蓋の外面に微生物の繁殖
を抑制する抗菌剤を塗布することによって達成される。
飲料缶を構成する缶体（２ピース缶及び３ピース缶）に
おいて、人の口部が接触する缶蓋の外面に微生物の繁殖
を抑制する抗菌剤を塗布することによって達成される。
【０００５】本発明方法で用いられる抗菌剤は、有機系
及び無機系のものが用いられるが、好ましくは焼付け塗
装等に耐える耐熱温度が高い無機系抗菌剤が用いられ
る。これらの抗菌剤は、人体に対する安全性はもちろ
ん、幅広い抗菌スペクトルを有し、また、問題視されて
いるＭＲＳＡ（メチシリン耐性黄色ブドウ球菌）のよう
に、抗菌剤に対しても細菌が耐性を持ってしまわないよ
うなものが好ましい。
及び無機系のものが用いられるが、好ましくは焼付け塗
装等に耐える耐熱温度が高い無機系抗菌剤が用いられ
る。これらの抗菌剤は、人体に対する安全性はもちろ
ん、幅広い抗菌スペクトルを有し、また、問題視されて
いるＭＲＳＡ（メチシリン耐性黄色ブドウ球菌）のよう
に、抗菌剤に対しても細菌が耐性を持ってしまわないよ
うなものが好ましい。
【０００６】具体的には、銀、銅、あるいは金イオンを
ゼオライト、アパタイト、シリカゲル、リン酸ジルコニ
ウムなどの無機系坦体に保持させた抗菌剤が用いられ
る。
ゼオライト、アパタイト、シリカゲル、リン酸ジルコニ
ウムなどの無機系坦体に保持させた抗菌剤が用いられ
る。
【０００７】これら銀等無機系抗菌剤の濃度は、ＭＩＣ
（最小発育阻止濃度：菌の発育・増殖を阻害する抗菌剤
の最小濃度）以上あればよく、好ましくは１２５〜１５
０ｐｐｍの割合で用いられる。
（最小発育阻止濃度：菌の発育・増殖を阻害する抗菌剤
の最小濃度）以上あればよく、好ましくは１２５〜１５
０ｐｐｍの割合で用いられる。
【０００８】缶蓋表面へのこれら抗菌剤の塗布の方法
は、金属板（スチール、アルミニウムなど）への加工
性、密着性、そして、レトルト殺菌等にも耐える耐熱
性、耐水性さらに安全性等を兼ね備えた塗料に、加工後
所定のＭＩＣ濃度になるような割合で上記抗菌剤を配合
し、通常の製缶工程でみられるロール塗装法、スプレー
塗装法などの塗布方法により達成される。
は、金属板（スチール、アルミニウムなど）への加工
性、密着性、そして、レトルト殺菌等にも耐える耐熱
性、耐水性さらに安全性等を兼ね備えた塗料に、加工後
所定のＭＩＣ濃度になるような割合で上記抗菌剤を配合
し、通常の製缶工程でみられるロール塗装法、スプレー
塗装法などの塗布方法により達成される。
【０００９】具体的には、飲料缶塗料として一般的なエ
ポキシ・アミノ樹脂系塗料に抗菌剤の銀ゼオライト粉末
（粒径１ミクロン）を分散配合し、加工前の缶蓋金属板
表面に焼き付け後、塗膜厚が３〜５ミクロンになるよう
塗布する。このような処理により抗菌剤の銀ゼオライト
が塗膜表面に露出し、抗菌性を発揮する。飲料缶塗料と
抗菌剤の組み合わせ及び塗布方法は、特にこれらに限定
されるものではない。
ポキシ・アミノ樹脂系塗料に抗菌剤の銀ゼオライト粉末
（粒径１ミクロン）を分散配合し、加工前の缶蓋金属板
表面に焼き付け後、塗膜厚が３〜５ミクロンになるよう
塗布する。このような処理により抗菌剤の銀ゼオライト
が塗膜表面に露出し、抗菌性を発揮する。飲料缶塗料と
抗菌剤の組み合わせ及び塗布方法は、特にこれらに限定
されるものではない。
【００１０】
【作用】缶蓋に一定濃度の菌液をさらしたにも関わら
ず、菌体の繁殖は認められなかった。
ず、菌体の繁殖は認められなかった。
【００１１】
【実施例】以下の実施例によりさらに詳細に説明する
が、本発明はこれら実施例により何ら限定されるもので
はない。
が、本発明はこれら実施例により何ら限定されるもので
はない。
【００１２】缶蓋の原板（アルミニウム合金）への抗菌
剤の塗布を以下ロール塗装法で説明する。
剤の塗布を以下ロール塗装法で説明する。
【００１３】銀ゼオライト粉末をエポキシ・アミノ樹脂
系塗料に対し、焼付け塗装後の濃度が約１００ｐｐｍ以
上、好ましくは１２５〜１５０ｐｐｍの割合で配合した
塗料を塗料溜から、ピックアップロールにより、デスト
リビュータロールに導き、ここで規定の塗布量を設定し
て、コーティングロールで缶蓋原板の表面に塗布され
る。その後、オーブンにより所定の焼付け温度で、加熱
焼付けを行う。
系塗料に対し、焼付け塗装後の濃度が約１００ｐｐｍ以
上、好ましくは１２５〜１５０ｐｐｍの割合で配合した
塗料を塗料溜から、ピックアップロールにより、デスト
リビュータロールに導き、ここで規定の塗布量を設定し
て、コーティングロールで缶蓋原板の表面に塗布され
る。その後、オーブンにより所定の焼付け温度で、加熱
焼付けを行う。
【００１４】上記工程で得られたシート状塗装板を打ち
抜き加工、リングプルあるいはパーマリングの取り付
け、シーミングコンパウンドの塗布などを経て、缶蓋の
完成となる。
抜き加工、リングプルあるいはパーマリングの取り付
け、シーミングコンパウンドの塗布などを経て、缶蓋の
完成となる。
【００１５】抗菌性の試験は以下のように行った。抗菌
性を施した缶蓋を無菌シャーレに入れてその上に所定濃
度まで培養した菌液を落とし、滅菌フィルムをのせて培
養器に入れる。２５°Ｃ、湿度９０〜１００％に設定し
て２４時間培養する。
性を施した缶蓋を無菌シャーレに入れてその上に所定濃
度まで培養した菌液を落とし、滅菌フィルムをのせて培
養器に入れる。２５°Ｃ、湿度９０〜１００％に設定し
て２４時間培養する。
【００１６】シャーレを培養器から取り出してクリーン
ベンチ内で滅菌フィルムを剥がし、菌液に生理食塩水を
混ぜ、缶蓋を取り除きシャーレにあける。シャーレの菌
液を寒天培地の入った別のシャーレにおとして、コンラ
ージ棒で塗り付ける。この後、３２゜Ｃで４８時間、再
び培養器で培養する。
ベンチ内で滅菌フィルムを剥がし、菌液に生理食塩水を
混ぜ、缶蓋を取り除きシャーレにあける。シャーレの菌
液を寒天培地の入った別のシャーレにおとして、コンラ
ージ棒で塗り付ける。この後、３２゜Ｃで４８時間、再
び培養器で培養する。
【００１７】培養器から取り出したシャーレには菌の繁
殖はみられなかった。
殖はみられなかった。
【００１８】比較例抗菌処理を施していない缶蓋を上記
と同様の操作で抗菌テストを行ったところ、シャーレに
は菌の繁殖は激しかった。
と同様の操作で抗菌テストを行ったところ、シャーレに
は菌の繁殖は激しかった。
【００１９】
【発明の効果】飲料缶の缶蓋の外面に微生物の繁殖を抑
制する抗菌性を付与した飲料缶を製造する方法を提供す
ることができる。
制する抗菌性を付与した飲料缶を製造する方法を提供す
ることができる。
Claims (1)
- 【請求項１】 飲料缶を構成する缶体（２ピース缶及び
３ピース缶）において、人の口部が接触する缶蓋の外面
に微生物の繁殖を抑制する抗菌剤を塗布することを特徴
とする抗菌性を付与した飲料缶の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7146708A JPH08301362A (ja) | 1995-05-10 | 1995-05-10 | 抗菌性を付与した飲料缶 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7146708A JPH08301362A (ja) | 1995-05-10 | 1995-05-10 | 抗菌性を付与した飲料缶 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08301362A true JPH08301362A (ja) | 1996-11-19 |
Family
ID=15413753
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7146708A Pending JPH08301362A (ja) | 1995-05-10 | 1995-05-10 | 抗菌性を付与した飲料缶 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08301362A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPWO2015198890A1 (ja) * | 2014-06-27 | 2017-04-20 | 富士フイルム株式会社 | 抗菌層付き基材、抗菌シート、放射線撮影装置、タッチパネル、積層体 |
| EP4279550A1 (de) | 2022-05-19 | 2023-11-22 | Speira GmbH | Aluminiumband mit antibakterieller beschichtung |
-
1995
- 1995-05-10 JP JP7146708A patent/JPH08301362A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPWO2015198890A1 (ja) * | 2014-06-27 | 2017-04-20 | 富士フイルム株式会社 | 抗菌層付き基材、抗菌シート、放射線撮影装置、タッチパネル、積層体 |
| EP4279550A1 (de) | 2022-05-19 | 2023-11-22 | Speira GmbH | Aluminiumband mit antibakterieller beschichtung |
| WO2023222824A1 (de) | 2022-05-19 | 2023-11-23 | Speira Gmbh | Aluminiumband mit antibakterieller beschichtung |
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