JPH08300723A - 画像処理方法 - Google Patents

画像処理方法

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JPH08300723A
JPH08300723A JP7107266A JP10726695A JPH08300723A JP H08300723 A JPH08300723 A JP H08300723A JP 7107266 A JP7107266 A JP 7107266A JP 10726695 A JP10726695 A JP 10726695A JP H08300723 A JPH08300723 A JP H08300723A
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JP
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image data
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dpi
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JP7107266A
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Inventor
Nobuhiko Nakahara
信彦 中原
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TEC CORP
Original Assignee
TEC CORP
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Abstract

(57)【要約】 【目的】階調性、解像度を維持し、かつ迅速な解像度変
換を行う。 【構成】多値画像データを解像度変換して中間調を再現
する画像処理において、解像度変換をパルス幅変調方式
で行い、パルス幅変調においてパルス幅を決定する閾値
を、変換すべき解像度のタイミングを取るクロック、例
えば600dpiのクロックの1周期内において「1
3,9,5,1,3,7,11,15」と発生させる。
これにより多値画像データの切替わり点前後での閾値の
大小配列が分散される。すなわち、区間T2 では閾値が
「13,9,5,1」、区間T3 では閾値が「3,7,
11,15」と分散される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、多値画像データを、解
像度の異なる画像形成装置に入力して中間調を再現する
場合の画像処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、デジタル化された多値画像データ
に基づいてレーザを駆動し階調を再現するレーザプリン
タ等、電子写真プロセス方式を使用した画像形成装置が
実用化されている。例えば、レーザプリンタでは、多値
画像データを所定のレーザ駆動用の信号に変換して階調
を表現する構成になっているが、階調を表現する方法と
しては、ディザマトリクスを使用した組織的ディザ法や
濃度パターン法などの手法が使用されている。
【0003】組織的ディザ法は、入力多値画像データに
対して1対1に対応するディザマトリクス内の所定のデ
ィザ閾値と比較することによって入力画素レベルを1か
0の2値信号に変換し、ディザマトリクスのサイズに相
当する階調数で疑似的に中間調を表現する手法である。
また、濃度パターン法は、入力多値画像データに対して
ディザマトリクス内の複数の所定閾値と比較することに
よって入力1画素を疑似的に複数の階調に表現する手法
である。
【0004】これらの手法には以下の問題点がある。視
覚を満足させる程度に疑似階調数を上げるためには、デ
ィザマトリクスのサイズを大きくとればよい。一般に、
ディザマトリクスのサイズを大きくとるほど階調数も多
くとれる。しかし、反面、ディザマトリクスのサイズを
大きくとるほど解像度が低下することになる。このよう
に、疑似階調処理においては解像度と階調数は相反する
特性を持つ。従って、このような疑似階調処理を行った
場合、階調性は満足すべきものであっても、例えば、画
像中の文字や線画等のエッジ部に対しては著しく画質が
劣化する。
【0005】また、レーザプリンタにおいて、プリンタ
コントローラに多値画像データを1頁以上記憶できるペ
ージメモリを有し、このページメモリに記憶した多値画
像データを基に1画素を直接レーザのパルス幅変調ある
いはパワー変調によって中間調を再現する手法も知られ
ている。なお、パルス幅変調は、入力される多値画像デ
ータに基づいてレーザの発光時間を変化させて階調を表
現し、また、パワー変調は、入力される多値画像データ
に基づいてレーザの光量を変化させて階調を表現する。
【0006】このようなパルス幅変調あるいはパワー変
調によって中間調を再現する手法においては、階調数を
上げてもプリンタの持つ実質解像度は落とさずに済む。
しかしながら、プリンタコントローラに非常に大きな容
量のページメモリを備えなければならないという問題が
ある。例えば、300dpiのプリンタで1画素8bi
tの多値画像データを扱う場合、通常の白黒2値のレー
ザプリンタがA4原稿1枚約1MB(メガバイト)のメ
モリ容量で済むのに対し、単純にその8倍の8MBのメ
モリ容量を必要とする。
【0007】また、このような入力多値画像に対して中
間調を再現できる画像形成装置において、多値画像デー
タと画像形成装置の解像度が異なる場合、以下に述べる
手法で解像度変換を行っていた。
【0008】解像度を切換える方法として、先ず、画像
形成装置のエンジン部分(駆動機構部)の各種機構を切
換える方法がある。例えば、レーザプリンタの場合は、
スキャンスピード、感光体の回転速度、画素クロック周
波数の3つのパラメータのうち、少なくとも2つのパラ
メータを切換えることで任意の解像度を得ることができ
る。一般的には、8ppmといったプリンタの印字能力
を保つために、感光体の回転速度は変えずスキャンスピ
ードと画素クロック周波数を変更して対応することが多
い。
【0009】また、他の方法としては、多値画像データ
そのものを補間してプリンタの解像度に合わせる方法が
ある。これは、通常の2値画像の解像度変換方法と同じ
ように、従来から知られているSPC(最近傍)法、線
形補間法、3次補間法等がある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】画像形成装置のエンジ
ン部分の各種機構を切換えて解像度を切換える方法で
は、解像度を任意に切換えることができても、ビームの
径自体は変わることがないので、例えば、低い解像度に
ビーム径を合わせておくと、高い解像度に切換えたとき
に出力されるドットは潰れてしまい、また、逆に高い解
像度にビーム径を合わせておくと、低い解像度に切換え
たときに出力される画像には白抜け部が生じてしまうと
いう問題が発生する。そこで解像度の切換えに応じてビ
ーム径も最適な径に切換えることも考えられるが、精密
な光学系においてビーム径を任意に切換えることは調整
的にも制御的にも非常に難しい。
【0011】また、スキャンスピードを変えると、感光
体上に形成される露光分布特性も変わってしまい、任意
の解像度に対して最適なドット径を得ることは難しい。
つまり、感光体上に形成されるレーザビームの露光分布
特性は照射されるレーザパワー密度の時間の積分により
エネルギー密度が決定されるために、たとえ画素ピッチ
を目的の解像度に対して合わせることができても、スキ
ャンスピードの変化による単位画素当りの露光分布特性
が変わってしまい、解像度によってレーザパワー値等を
変えないことには最悪の場合出力される画像はべた黒又
はべた白となってしまうことがある。
【0012】また、2値画像用のレーザプリンタでは、
上記した方法によりある程度の出力画を得ることはでき
るが、多値画像データを用いて中間調を再現する場合は
異なった露光特性に対しリニアな階調特性を得るための
調整が複雑極まる。つまり、レーザプリンタにおける階
調表現はドット内の面積変調により行うものであるが、
このドットを印字する面積を解像度によって任意の大き
さに制御することは非常に困難である。
【0013】さらに、多値画像データそのものを補間し
て、プリンタの解像度に合わせる方法では、画像データ
量が膨大なため、リアルタイムな処理が必要となる。つ
まり、ページメモリ等を使用して解像度変換した画像デ
ータを再びメモリに記憶するといった処理が必要とな
り、スピード的にもコスト的にも問題があった。
【0014】そこで、本発明は、多値画像データを、解
像度の異なる画像形成装置に入力して中間調を再現する
場合に、階調性及び解像度を維持し、かつ迅速な解像度
変換を行うことができる画像処理方法を提供する。
【0015】
【課題を解決するための手段と作用】請求項1対応の発
明は、入力する多値画像データを解像度変換して中間調
を再現する画像処理において、解像度変換をパルス幅変
調を使用してリアルタイムで行い、パルス幅変調は、パ
ルス幅を決定する閾値を、変換すべき解像度のタイミン
グを取るクロックの1周期内において各種発生すると共
にこの各種閾値の発生をクロックの周期毎に行い、かつ
入力する多値画像データの切替わり点前後における閾値
の大小配列を分散することにある。
【0016】請求項2対応の発明は、入力する多値画像
データを解像度変換して中間調を再現する画像処理にお
いて、解像度変換をパルス幅変調を使用してリアルタイ
ムで行い、パルス幅変調は、パルス幅を決定する閾値
を、入力多値画像データの解像度のタイミングを取るク
ロックの1周期内において各種発生すると共にこの各種
閾値の発生をクロックの周期に同期して繰返すことにあ
る。
【0017】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して説
明する。なお、この実施例は本発明を解像度400dp
iの多値画像データを解像度600dpiのレーザプリ
ンタに解像度変換して印字する場合に適用したものにつ
いて述べる。図1において、1はページメモリで、この
ページメモリ1は解像度が400dpiで、1画素が例
えば4bitの多値画像データを1頁分格納している。
【0018】前記ページメモリ1から多値画像データを
1画素ずつライン単位で取り出して、セレクタ2のA端
子に直接供給すると共に加算器3に供給し、さらにライ
ンメモリ4に供給している。前記ラインメモリ4は、例
えば1ライン分の多値画像データを記憶できるFIFO
(先入れ先出し)メモリで構成している。
【0019】そして、前記ラインメモリ4に記憶した多
値画像データを1画素ずつ前記加算器3に供給すると共
に前記セレクタ2のC端子に直接供給している。前記加
算器3は、前記ページメモリ1から直接入力する現ライ
ンの多値画像データと前記ラインメモリ4から入力する
1ライン前の多値画像データを対応する1画素ずつ加算
しその出力を次段の1/2割算器5に供給している。
【0020】前記1/2割算器5は、入力する多値画像
データを1/2に割り算するもので、単純にビットシフ
ト操作で構成できる。この1/2割算器5の出力を前記
セレクタ2のB端子に供給している。
【0021】前記セレクタ2はA端子、B端子及びC端
子に入力する多値画像データの1つを選択してZ端子か
ら出力し、その出力をPWM(パルス幅変調)部6に供
給している。前記PWM部6は、前記セレクタ2からの
多値画像データに対して主走査方向に解像度変換を行い
つつLD(レーザダイオード)ドライバ7にレーザドラ
イブ用の信号を供給するようになっている。8は制御回
路で、この制御回路8は、前記ページメモリ1、セレク
タ2、ラインメモリ4及びPWM部6をそれぞれ制御す
るようになっている。
【0022】図2は、図1におけるセレクタ2の動作タ
イミングを示す図で、同期信号は1ライン毎にローレベ
ルとなるパルスで、このパルス間隔が1走査線範囲とな
る。前記セレクタ2のA端子にはページメモリ1から読
出している現ラインの多値画像データが入力され、C端
子にはラインメモリ4から1走査分遅延した多値画像デ
ータが入力され、B端子にはA端子及びC端子に入力す
る多値画像データを加算して2で割った多値画像データ
が入力され、この3入力の1つをセレクト信号で選択し
てZ端子から出力する。
【0023】また、400dpiから600dpiへの
解像度変換においては、ページメモリ1からは2ライン
読出し、1ライン休止の周期で読出しが繰り返されるよ
うになっている。なお、読出しのタイミングは400d
piの画素クロックが基準になっている。
【0024】この処理により、図2に示すように、ペー
ジメモリ1からの2ラインの読出し、1ラインの休止の
周期の間に、セレクタ2は、先ず最初の1ライン目でA
端子に入力するn1 ラインを選択してZ端子から出力
し、次に2ライン目でB端子に入力する(n1 +n2 )
/2ラインを選択してZ端子から出力し、次に3ライン
目でC端子に入力するn2 ラインを選択してZ端子から
出力する。これにより、副走査方向に対して400dp
iから600dpiに解像度変換したデータを生成して
前記PWM部6に供給している。
【0025】前記PWM部6は、図3に示すように、P
WM用に画像データと比較する閾値を発生するPWM閾
値発生部61、400dpiの多値画像データをラッチ
して600dpi系のエンジン部とのタイミングをとる
ラッチ回路62、このラッチ回路62でラッチした多値
画像データと前記PWM閾値発生部61からの閾値とを
比較して結果を「1」「0」の2値の信号として出力す
る比較器63及びこの比較器63においてわずかなタイ
ミングで発生するノッチを除去するノッチ処理部64に
よって構成している。前記PWM閾値発生部61、比較
器63及びノッチ処理部64は600dpi系のタイミ
ングで動作するものである。前記比較器63は、多値画
像データ値≧閾値のときには「0=黒」、多値画像デー
タ値<閾値のときには「1=白」と判定するようになっ
ている。
【0026】図4は、PWM部6、すなわち、図3の回
路の動作タイミングを示す図である。400dpiの1
画素の画像データは時間的に600dpiの画像データ
の3/2倍の大きさを持つ。つまり、400dpi2画
素で600dpi3画素に対応する。
【0027】図4は、400dpiの画素データ「1
2」「3」「7」「10」…に対してPWM閾値発生部
61からの閾値をTh1、Th2、Th3の3種とした場合の
それぞれの解像度変換した中間調再現用のPWMデータ
(1) 、(2) 、(3) を示している。なお、この各PWMデ
ータにおいてハイレベルは白、ローレベルは黒を示して
いる。
【0028】閾値Th1は、600dpiの周期を基準と
して発生する閾値で、1周期において値を「13,9,
5,1,3,7,11,15」と変化させ、これを各周
期において繰り返すようになっている。また、閾値Th2
は、600dpiの周期を基準として発生する閾値で、
1周期において値を「15,13,11,9,7,5,
3,1」と変化させ、これを各周期において繰り返すよ
うになっている。また、閾値Th3は、400dpiの周
期を基準として発生する閾値で、1周期において値を
「15,13,9,5,3,1,1,3,7,11,1
3,15」と変化させ、これを各周期において繰り返す
ようになっている。
【0029】閾値Th1,Th2について比較すると、例え
ば400dpiの多値画素データの入力値「12」と
「3」の部分に注目すると、最初の入力値「12」の最
初の区間T1 では閾値Th1,Th2とも入力画素データに
対し濃度的に均等な閾値が割り振られており、PWMデ
ータ(1) ,(2) ともに同じ幅を持つ。すなわち、区間T
1 での閾値Th1は「13,9,5,1,3,7,11,
15」で、閾値Th2は「15,13,11,9,7,
5,3,1」で、PWMデータ(1) ,(2) の黒と白の占
める割合は等しい。
【0030】次の入力値「12」の区間T2 では閾値T
h1,Th2とも閾値周期に対して入力値「12」はその半
分しか使用されていない。このとき、閾値Th1はこの半
分の範囲内において「13,9,5,1」と、濃度的に
均等に閾値が配分されているのに対し、閾値Th2はこの
半分の範囲内において「15,13,11,9」と、閾
値が濃度的に片寄っている。このことは、入力値「3」
の最初の区間T3 でも同様で、閾値Th1は半分の範囲内
において「3,7,11,15」と、濃度的に均等に閾
値が配分されているのに対し、閾値Th2はこの半分の範
囲内において「7,5,3,1」と、閾値が濃度的に片
寄っている。
【0031】そして、T2 区間からT3 区間への切替わ
り時、画素データの値が「12」から「3」へ切替わっ
ていることから、画像が黒から白へ切替わるエッジ部に
相当する。閾値Th1はこの切り替わり部に対して濃度的
に均等に配分されているので、PWMデータ(1) は白と
黒の領域が明確に分離されエッジが鮮明となる。しかし
ながら、閾値Th2を使用した場合は濃度的片寄りが生じ
るためPWMデータ(2) は白と黒の領域が明確に分離さ
れず、従ってエッジが鮮明にならずボケが生じる。
【0032】このように、閾値Th2を使用した場合は、
入力画素データの値によってエッジ部の再現性が乏しく
なり、実質的な解像度が低下する。換言すれば、T2 区
間からT3 区間のように、入力画素データの切替わり点
においても閾値が濃度的に均等に配分されるように閾値
の大小配列を分散する必要があり、これを満足する閾値
Th1のような閾値を発生させる必要がある。そして、こ
のような閾値Th1を発生することで解像度を良好に保っ
た中間調を再現できることになる。
【0033】一方、回路的にはPWM閾値発生部61で
多少の手直しは必要になるが、閾値Th3のように閾値の
周期自体を入力画像データの400dpiの画像周期に
対応させる。これにより、常に入力画素データに対して
閾値が濃度的に片寄らず均等に配分される。そして、こ
のような閾値Th3を発生することで解像度を良好に保っ
た中間調を再現できることになる。
【0034】このように、PWM閾値発生部61から発
生する閾値をTh1又はTh3のように設定することで、階
調性、解像性が共に良好な中間調再現用のPWMデータ
を得ることができる。しかも、解像度変換をリアルタイ
ムで行っているので迅速な解像度変換ができる。
【0035】このような解像度変換方法を使用すること
で解像度400dpiのレーザプリンタに対して、入力
多値画像データが解像度400dpiでも300dpi
でも共通に対処して中間調印字ができることになる。
【0036】なお、この実施例は400dpiから60
0dpiへの解像度変換に適用したものについて述べた
が、この解像度変換方法は200dpiから300dp
iへの解像度変換にもそのまま適用できる。
【0037】次に本発明の他の実施例を図面を参照して
説明する。なお、前記実施例と同一の部分には同一の符
号を付して詳細な説明は省略する。この実施例は本発明
を解像度300dpiの多値画像データを解像度400
dpiのレーザプリンタに解像度変換して印字する場合
に適用したものについて述べる。
【0038】図5に示すように、ページメモリ1から多
値画像データをセレクタ12のA端子に直接供給すると
共に重み付け加算器13に供給し、さらにラインメモリ
4に供給している。そして、前記ラインメモリ4に記憶
した多値画像データを1画素ずつ前記重み付け加算器1
3に供給すると共に前記セレクタ12のC端子に直接供
給している。
【0039】前記重み付け加算器13は、前記ページメ
モリ1から直接入力する現ラインの多値画像データと前
記ラインメモリ4から入力する1ライン前の多値画像デ
ータを対応する1画素ずつ重み付けを行って加算しその
出力を次段の1/3割算器15に供給している。前記1
/3割算器15は、入力する多値画像データを1/3に
割り算するもので、この1/3割算器15の出力を前記
セレクタ12のB端子に供給している。前記セレクタ1
2はA端子、B端子及びC端子に入力する多値画像デー
タの1つを選択してZ端子から出力し、その出力をPW
M部6に供給している。
【0040】図6は、図5におけるセレクタ12の動作
タイミングを示す図で、同期信号は1ライン毎にローレ
ベルとなるパルスで、このパルス間隔が1走査線範囲と
なる。前記セレクタ12のA端子にはページメモリ1か
ら読出している現ラインの多値画像データが入力され、
C端子にはラインメモリ4から1走査分遅延した多値画
像データが入力され、B端子にはA端子及びC端子に入
力する多値画像データを重み付け加算して3で割った多
値画像データが入力され、この3入力の1つをセレクト
信号で選択してZ端子から出力する。
【0041】また、300dpiから400dpiへの
解像度変換においては、ページメモリ1からは3ライン
読出し、1ライン休止の周期で読出しが繰り返されるよ
うになっている。なお、読出しのタイミングは300d
piの画素クロックが基準になっている。
【0042】この処理により、図6に示すように、ペー
ジメモリ1からの3ラインの読出し、1ラインの休止の
周期の間に、セレクタ12は、先ず最初の1ライン目で
A端子に入力するn1 ラインを選択してZ端子から出力
し、次の2ライン目で重み付け加算器13が(n1 +2
n2 )の重み付け加算することによりB端子に入力する
(n1 +2n2 )/3ラインを選択してZ端子から出力
し、次の3ライン目で重み付け加算器13が(2n2 +
n3 )の重み付け加算することによりB端子に入力する
(2n2 +n3 )/3ラインを選択してZ端子から出力
し、次の4ライン目でC端子に入力するn3 ラインを選
択してZ端子から出力する。これにより、副走査方向に
対して300dpiから400dpiに解像度変換した
データを生成して前記PWM部6に供給している。
【0043】図7は、PWM部6の動作タイミングを示
す図である。300dpiの1画素の画像データは時間
的に400dpiの画像データの4/3倍の大きさを持
つ。つまり、300dpi3画素で400dpi4画素
に対応する。
【0044】図7は、300dpiの画素データ「1
2」「3」「12」「7」「15」「1」…に対してP
WM部6のPWM閾値発生部61からの閾値をTh1、T
h2、Th3の3種とした場合のそれぞれの解像度変換した
中間調再現用のPWMデータ(1) 、(2) 、(3) を示して
いる。閾値Th1は、400dpiの周期を基準として発
生する閾値で、最初の1周期において値を「14,9,
7,2,5,11」と変化させ、次の1周期において値
を「11,5,2,7,9,14」と前の周期とは反対
に変化させ、これを2周期毎に繰り返すようになってい
る。また、閾値Th2は、400dpiの周期を基準とし
て発生する閾値で、1周期において値を「14,11,
9,7,5,2」と変化させ、これを各周期において繰
り返すようになっている。また、閾値Th3は、300d
piの周期を基準として発生する閾値で、1周期におい
て値を「13,9,5,1,3,7,11,15」と変
化させ、これを各周期において繰り返すようになってい
る。
【0045】閾値Th1,Th2について比較すると、例え
ば300dpiの多値画素データの入力値「12」と
「3」の部分に注目すると、最初の入力値「12」の最
初の区間T1 では閾値Th1,Th2とも入力画素データに
対し濃度的に均等な閾値が割り振られており、PWMデ
ータ(1) ,(2) ともに同じ幅を持つ。すなわち、区間T
1 での閾値Th1は「14,9,7,2,5,11」で、
閾値Th2は「14,11,9,7,5,2」で、PWM
データ(1) ,(2) の黒と白の占める割合は等しい。
【0046】次の入力値「12」の区間T2 では閾値T
h1,Th2とも閾値周期に対して入力値「12」はその1
/3しか使用されていない。このとき、閾値Th1はこの
範囲内において「11,5」と、濃度的に均等に閾値が
配分されているのに対し、閾値Th2はこの範囲内におい
て「14,11」と、閾値が濃度的に片寄っている。
【0047】次の入力値「3」の区間T3 では閾値Th
1,Th2とも閾値周期に対して入力値「3」はその2/
3しか使用されていない。このとき、閾値Th1はこの範
囲内において「2,7,9,14」と、濃度的に均等に
閾値が配分されているのに対し、閾値Th2はこの範囲内
において「9,7,5,2」と、閾値が濃度的に片寄っ
ている。
【0048】そして、T2 区間からT3 区間への切替わ
り時、画素データの値が「12」から「3」へ切替わっ
ていることから、画像が黒から白へ切替わるエッジ部に
相当する。閾値Th1はこの切り替わり部に対して閾値配
分が最適になるように閾値の配列を1周期毎に反転して
いる。これにより、PWMデータ(1) は白と黒の領域が
明確に分離されエッジが鮮明となる。しかしながら、閾
値Th2を使用した場合は濃度的片寄りが生じるためPW
Mデータ(2) は白と黒の領域が明確に分離されず、従っ
てエッジが鮮明にならずボケが生じる。この現象は以降
のT4 、T5 の区間においても同様に現れる。
【0049】このように、閾値Th2を使用した場合は、
入力画素データの値によってエッジ部の再現性が乏しく
なり、実質的な解像度が低下する。また、入力値「7」
の区間T8 のように、濃度的に中間値を示すデータに対
しては、閾値Th2のように閾値が濃度的に片寄っている
と、この区間は白か黒のいずれかになる可能性が強く、
中間調のデータがPWMの判定の際、意味を為さないも
のとなり、出力に反映されない。このことは結果的に階
調性を低下させることになる。この実施例では1画素内
の分割数を300dpiでは8、400dpiでは6と
しているが、この分割数を増やすことでこの現象はさら
に明らかとなる。
【0050】以上のことから、T2 区間からT3 区間の
ように、入力画素データの切替わり点においても閾値が
濃度的に均等に配分されるように閾値の大小配列を分散
する必要があり、これを満足する閾値Th1のような閾値
を発生させる必要がある。そして、このような閾値Th1
を発生することで解像度を良好に保った中間調を再現で
きることになる。
【0051】一方、回路的にはPWM閾値発生部61で
多少の手直しは必要になるが、閾値Th3のように閾値の
周期自体を入力画像データの300dpiの画像周期に
対応させる。これにより、常に入力画素データに対して
閾値が濃度的に片寄らず均等に配分される。そして、こ
のような閾値Th3を発生することで解像度を良好に保っ
た中間調を再現できることになる。
【0052】このように、PWM閾値発生部61から発
生する閾値をTh1又はTh3のように設定することで、階
調性、解像性が共に良好な中間調再現用のPWMデータ
を得ることができる。しかも、解像度変換をリアルタイ
ムで行っているので迅速な解像度変換ができる。
【0053】このような解像度変換方法を使用すること
で解像度600dpiのレーザプリンタに対して、入力
多値画像データが解像度600dpiでも400dpi
でも共通に対処して中間調印字ができることになる。
【0054】なお、前記各実施例は、400dpiから
600dpiへの解像度変換及び300dpiから40
0dpiへの解像度変換のについて述べたが必ずしもこ
れに限定するものではなく、本発明の画像処理方法は各
種解像度変換に適用できるものである。
【0055】
【発明の効果】以上、請求項1対応の発明によれば、多
値画像データを、解像度の異なる画像形成装置に入力し
て中間調を再現する場合に、解像度変換をパルス幅変調
を使用してリアルタイムで行い、パルス幅変調は、パル
ス幅を決定する閾値を、変換すべき解像度のタイミング
を取るクロックの1周期内において各種発生すると共に
この各種閾値の発生を前記クロックの周期毎に行い、か
つ入力する多値画像データの切替わり点前後における閾
値の大小配列を分散しているので、階調性及び解像度を
維持し、かつ迅速な解像度変換を行うことができる。
【0056】また、請求項2対応の発明によれば、多値
画像データを、解像度の異なる画像形成装置に入力して
中間調を再現する場合に、解像度変換をパルス幅変調を
使用してリアルタイムで行い、パルス幅変調は、パルス
幅を決定する閾値を、入力多値画像データの解像度のタ
イミングを取るクロックの1周期内において各種発生す
ると共にこの各種閾値の発生をクロックの周期に同期し
て繰返しているので、階調性及び解像度を維持し、かつ
迅速な解像度変換を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すブロック図。
【図2】同実施例のセレクタの動作を説明するためのタ
イミング図。
【図3】同実施例のPWM部の構成を示すブロック図。
【図4】同実施例のPWM部の動作を説明するためのタ
イミング図。
【図5】本発明の他の実施例を示すブロック図。
【図6】同実施例のセレクタの動作を説明するためのタ
イミング図。
【図7】同実施例のPWM部の動作を説明するためのタ
イミング図。
【符号の説明】
2…セレクタ 3…加算器 4…ラインメモリ 5…1/2加算器 6…PWM部 61…PWM閾値発生部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力する多値画像データを解像度変換し
    て中間調を再現する画像処理において、解像度変換をパ
    ルス幅変調を使用してリアルタイムで行い、パルス幅変
    調は、パルス幅を決定する閾値を、変換すべき解像度の
    タイミングを取るクロックの1周期内において各種発生
    すると共にこの各種閾値の発生を前記クロックの周期毎
    に行い、かつ入力する多値画像データの切替わり点前後
    における閾値の大小配列を分散することを特徴とする画
    像処理方法。
  2. 【請求項2】 入力する多値画像データを解像度変換し
    て中間調を再現する画像処理において、解像度変換をパ
    ルス幅変調を使用してリアルタイムで行い、パルス幅変
    調は、パルス幅を決定する閾値を、入力多値画像データ
    の解像度のタイミングを取るクロックの1周期内におい
    て各種発生すると共にこの各種閾値の発生を前記クロッ
    クの周期に同期して繰返すことを特徴とする画像処理方
    法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100922846B1 (ko) * 2006-10-02 2009-10-20 히다찌 컴퓨터 기끼 가부시끼가이샤 Pwm신호생성회로 및 그것을 구비한 전원장치

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100922846B1 (ko) * 2006-10-02 2009-10-20 히다찌 컴퓨터 기끼 가부시끼가이샤 Pwm신호생성회로 및 그것을 구비한 전원장치
US7683597B2 (en) 2006-10-02 2010-03-23 Hitachi Computer Peripherals Co., Ltd. PWM signal generating circuit and power supply apparatus comprising such PWM signal generating circuit

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